JP4449928B2 - ユニット建物 - Google Patents

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Description

本発明は、仮柱の撤去及びこの部分の補強により柱レスによる大空間の形成が可能なユニット建物に関する。
一般にユニット住宅は、予め工場で柱と梁を箱状に組み立てて生産した建物ユニットを必要個数分だけ建築地に搬送し、クレーンを使って順次据え付けていくことにより構成される。この場合、隣接する建物ユニットの柱が一箇所に集まる部分が生じ、広い空間を作る妨げとなっていた。
そこで、近年、ワイドスパン工法と呼ばれる柱レスタイプのユニット住宅が提案されるに至った。この種のワイドスパン工法による場合、工場出荷時には建物ユニットに予め仮柱を取り付けておくことで搬送性を確保し、建築地において建物ユニットを順次据え付けた後に仮柱を撤去する。仮柱を撤去するとその部分の強度が低下するので、それを補うために隣り合う天井大梁間に補強梁を挿入し、連結することで仮柱が受けるべき荷重を負担するようにしている(一例として下記特許文献1参照)。
特許第2866993号公報
しかしながら、上記先行技術による場合、ユニット建物の最外部間に亘って補強フレームが掛け渡されるので、補強フレームが大掛かりで、部分的な柱レス部を設定する場合には部材構成が過剰となり、経済的な設計が困難になる。
また、この先行技術を用いて柱レス部のみを補強しようとした場合、補強フレームが備える柱が室内空間に突出し、室内プラニングや意匠に影響を及ぼす可能性がある。
本発明は上記事実を考慮し、ユニット境界を越える広い空間を確保でき、しかも柱レス部を効率良く補強することができ、かつ室内プラニングや意匠の自由度を高めることができるユニット建物を得ることが目的である。
請求項1記載の本発明は、複数の建物ユニットによって構成されるユニット建物において、複数の建物ユニットのうち、一部の建物ユニットの一部の柱が取り外し可能な仮柱によって構成された建物ユニットを、当該仮柱同士が隣接するように複数個配置し、かつ仮柱が撤去される仮柱集合撤去部を形成することにより連続した広い空間が形成されるユニット建物であって、所定の隙間をあけて対向して配置された隣接する建物ユニットの当該隙間の前記仮柱集合撤去部近傍を通るように配置されると共に平面視で直線状を成すように構成された補強梁と、この補強梁の長手方向の両端部を支持する複数の支柱と、を含んで構成され、仮柱集合撤去部にかかる荷重を建物ユニットと分担して支持する補強体を備え、前記複数の支柱の少なくとも一方は、補強梁の延長方向に対して交差する方向上でかつ前記隙間に臨む隣接する建物ユニットの柱間の隙間に納められた状態で補強梁に接合されている、ことを特徴としている。
請求項2記載の本発明は、請求項1記載のユニット建物において、前記建物ユニットの柱間の隙間に納められた支柱は、当該支柱に固定された取付部材を介して補強梁に接合されている、ことを特徴としている。
請求項3記載の本発明は、請求項1又は請求項2記載のユニット建物において、前記所定の隙間は、隣接する建物ユニットの天井大梁間の隙間である、ことを特徴としている。
請求項4記載の本発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載のユニット建物において、前記補強体は、前記補強梁と、当該補強梁の長手方向の両端部に接合されて下方へ延びる一対の前記支柱と、を備えた門型に形成されている、ことを特徴としている。
請求項5記載の本発明は、請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載のユニット建物において、前記補強梁と前記支柱とは分離可能に接合されている、ことを特徴としている。
請求項6記載の本発明は、請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載のユニット建物において、一方の支柱は補強梁の延長方向上に配置されており、他方の支柱は補強梁の延長方向に対して交差する方向上に配置されている、ことを特徴としている。
請求項7記載の本発明は、請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載のユニット建物において、一方の支柱及び他方の支柱のいずれもが補強梁の延長方向に対して交差する方向上に配置されている、ことを特徴としている。
請求項1記載の本発明によれば、複数の建物ユニットのうち、一部の建物ユニットはその一部に取り外し可能な仮柱を備えている。この仮柱同士が隣接するように建物ユニットが複数個配置される。この状態において、所定の隙間をあけて対向して配置された隣接する建物ユニットの当該隙間の仮柱集合撤去部近傍を補強梁が通るように平面視で直線状を成すように構成された補強梁が配置されて固定される。その後、仮柱を仮柱集合撤去部から撤去すれば、連続した広い空間が形成されたユニット建物が構築される。
仮柱撤去後の状態では、仮柱集合撤去部にかかる荷重は建物ユニットと補強体とで分担して支持される。従って、補強体が荷重を分担して支持できる分だけ、建物ユニットの経済的な設計が可能となる。
ここで、本発明では、複数の支柱の少なくとも一方は、補強梁の延長方向に対して交差する方向上でかつ前記隙間に臨む隣接する建物ユニットの柱間の隙間に納められた状態で補強梁に接合される構成としたので、以下のような使い方が可能となる。
すなわち、建物ユニットの配置の仕方によっては、例えば補強梁の延長方向上の一方側には隣接する柱間の隙間が存在するが、補強梁の延長方向上の他方側には隣接する柱間の隙間が存在しないものの、当該他方側でかつ補強梁の延長方向に対して交差する方向に隣接する柱間の隙間が存在するといった場合がある。このような場合に本発明を適用することにより、いずれの支柱も隣接する柱間の隙間に納めることができ、柱形が建物ユニット側へ張出して室内空間を狭めることもなくなる。
請求項6記載の本発明によれば、一方の支柱は補強梁の延長方向上に配置されており、他方の支柱は補強梁の延長方向に対して交差する方向上に配置されているので、上述したように、補強梁の延長方向上の一方側には隣接する柱間の隙間が存在するが、補強梁の延長方向上の他方側には隣接する柱間の隙間が存在しないものの、当該他方側でかつ補強梁の延長方向に対して交差する方向に隣接する柱間の隙間が存在する場合に好適である。
請求項7記載の本発明によれば、一方の支柱及び他方の支柱のいずれもが補強梁の延長方向に対して交差する方向上に配置されているので、例えば、補強梁の延長方向上の一方側及び他方側のいずれにも隣接する柱間の隙間が存在しないものの、当該一方側及び他方側の近傍に補強梁の延長方向に対して交差する方向に隣接する柱間の隙間が存在する場合に好適である。
以上説明したように、本発明に係るユニット建物は、ユニット境界を越える広い空間を確保でき、しかも柱レス部を効率良く補強することができ、かつ室内プラニングや意匠の自由度を高めることができるという優れた効果を有する。
以下、図1〜図11を用いて、本発明に係るユニット建物の実施形態について説明する。
(基本構成)
図1には、本実施形態に係るユニット建物10の基本構成(前提となる構成)が示されている。また、図2及び図3には、図1との対比において従来例に係るユニット建物12の基本構成が示されている。
図2に示されるように、従来のユニット建物12では、箱形状に骨組みが配置された複数の建物ユニット14を妻方向及び桁方向に隣接して配置し、布基礎及び独立基礎から成る基礎16上に順次据え付けていくことにより構成されている。各建物ユニット14は、各々矩形枠状に構成された天井フレーム18及び床フレーム20と、天井フレーム18と床フレーム20とを繋ぐ3本の柱22及び1本の取り外し可能な仮柱24と、によって構成されている。そして、各仮柱24が中央に集まるように4個の建物ユニット14が隣接して配置された後、対向して配置された妻側の天井大梁26間に形成された隙間28に、門型の補強体30が挿入及び固定されることにより次述する柱レス部32が補強されるようになっている。
上記補強梁30の取付後に、仮柱24が取り外されることによりユニット建物12の屋内中央部に柱レス部32が形成され、ユニット建物12内にユニット境界を越える広い空間34が形成される。
図3には、ユニット構成は同じであるが、上記門型かつ一体構成の補強体30の替わりに分割構造の補強体36を用いた例が示されている。この補強体36は、平鋼から成る補強体38と、この補強体38の長手方向の両端部にボルト及びナットで固定される一対の支柱40とによって構成されており、輸送時には分解された状態でコンパクトに輸送され、建築地で組み立てられて一体化されるようになっている。補強梁36の両面には所定間隔でブラケット42が配設されており、このブラケット42が天井大梁26にボルト締めされるようになっている。また、支柱40の下端部は基礎上に配置された図示しない連結部材にボルト締めにより固定されるようになっている。上記補強体36の取付後に、仮柱が取り外されることにより柱レス部32が形成され、ユニット建物12内にユニット境界を越える広い空間34が形成される。
以上が従来のワイドスパン工法によるユニット建物12の構築の手順であり、同時に本実施形態に係るユニット建物10の基本構成でもある。
(本実施形態に係るユニット建物の全体構成)
ところで、需要者ニーズによっては、異なるサイズの建物ユニットを組み合わせて住宅プランを立てることもある。
図1に示されるユニット建物10がその一例である。具体的には、このユニット建物10では、通常サイズの二種類の建物ユニット50、52を合計3個妻方向に隣接して配置し、更にこれら3個の建物ユニット50、52に直交するようにワイドサイズの建物ユニット54を隣接して配置することにより構成されている。
各建物ユニットについて補足すると、建物ユニット50は、1本の柱が前述した仮柱24(本図では図示省略)とされた建物ユニットで、基本的には図2及び図3に示される建物ユニット14と同様のラーメン構造の箱形ユニットである。但し、天井大梁58、60及び床大梁62、64の長手方向の端部は柱66の側面に溶接されている。仮柱24が取り付けられる部分については、長短一組の天井大梁58、60が出合う箇所及び床大梁62、64が出合う箇所に略アングル状の天井仕口部68、床仕口部70がそれぞれ取り付けられている。建物ユニット50は2個使用され、仮柱24が妻方向に隣接して配置されるように設置される。
建物ユニット52は、4本の柱66がすべて主柱とされた通常サイズの箱形ユニットとして構成されている。なお、部材の符合については、建物ユニット50に準じて付すことにする。
これに対し、ワイドサイズの建物ユニット54は、長辺側の天井大梁72のスパン長が2個の建物ユニット50の天井大梁60の合計スパン長よりも長くかつ2個の建物ユニット50及び1個の建物ユニット52の天井大梁60の合計スパン長よりも短い寸法に設定されている(正確には、建物ユニット54の長辺の長さは2個の建物ユニット50の短辺の合計よりも長く、2個の建物ユニット50及び1個の建物ユニット52の短辺の合計よりも短く設定されている。)。なお、建物ユニット54は、仮柱を備えておらず、4本の柱66はすべて主柱で構成されている。
上記のような住宅プランの場合、通常サイズの建物ユニット50、52の天井大梁60とワイドサイズの建物ユニット54の天井大梁72との間に隙間74が形成される。しかし、この隙間74の長手方向の一方側には建物ユニット50の柱66と建物ユニット54の柱66とが対向して配置されるものの、長手方向の他方側(入隅側)には建物ユニット52の天井大梁60と建物ユニット54の柱66とが対向して配置されている。つまり、後述する補強体80の補強梁82の延長方向上には柱66が隣接して配置されている部分が片側にしかないため、補強体80に以下の工夫が施されている。
(本実施形態の要部)
次に、本実施形態の要部である補強体80の構成と配置について詳細に説明する。
図4には、門型の補強体80の分解斜視図が示されている。また、図5には、当該補強体80の組付状態の縦断面図が示されている。これらの図に示されるように、補強体80は、平鋼によって構成された補強梁82と、この補強梁82の長手方向の一方の端部にボルト接合される一方の支柱84と、補強梁82の長手方向の他方の端部にボルト接合される他方の支柱86と、を主要部として構成されている。
補強梁82の両端部を除く本体部分の梁成は下階側の建物ユニット50、52の天井大梁60及び建物ユニット54の天井大梁72の梁成よりも高く設定されており、上階側の床大梁64、88の上縁付近にまで届く高さに設定されている。また、補強梁82の長手方向の両端部には、一方の支柱84及び他方の支柱86を接合するためのボルト挿通孔90が形成されている。
一方の支柱84及び他方の支柱86はいずれも矩形断面の角パイプとして構成されているが、一方の支柱84は長辺方向の中心線が補強梁82の延長線上に位置するように配置されるのに対し、他方の支柱86は長辺方向の中心線が補強梁82の延長方向と交差する方向である直交方向に位置するように配置されている。つまり、一方の支柱84と他方の支柱86とは90度向きを変えて配置されている。
一方の支柱84の上端部には矩形平板状の取付部材92が固定されており、かかる取付部材92が補強梁82の長手方向の一方の端部にボルト接合により取り付けられている。これに対し、他方の支柱86の上端部には平面視でL字状の取付部材94が固定されており、かかる取付部材94が補強梁82の長手方向の他方の端部にボルト接合により取り付けられている。
また、一方の支柱84及び他方の支柱86の下端部には矩形状の取付座96がそれぞれ固着されており、更に取付座96の下面には矩形平板状の取付プレート98が延出されている。これに対応して、一方の支柱84及び他方の支柱86の下方側には、上記取付プレート98が固定される矩形平板状の連結部材100が配置されている。この連結部材100は基礎16上に載置されて隣接する柱66の下端部同士を連結するもので、上面中央部には上記取付プレート98が差し込み可能な一対の支持プレート102が立設されている。これら一対の支持プレート102間の隙間に取付プレート98が差し込まれて、ボルト接合により両者が連結される構成である。
図6に示されるように、上記構成の補強体80が組付けられた状態では、一方の支柱84は建物ユニット50の柱66と建物ユニット54の柱66との隙間104に非接触状態で配置されている。また、他方の支柱86は建物ユニット50の柱66と建物ユニット52の柱66との間に形成された隙間106に非接触状態で配置されている。図7に示されるように、このときの他方の支柱86側の柱形108は、建物ユニット54の室内側へ張出すことなく、補強梁82の延長線Pを越えない範囲に納められている。
(作用・効果)
次に、本実施形態の作用並びに効果について説明する。
まず、図1に示されるユニット建物10を例にして全体的な作用を説明する。
建物ユニット50、52は仮柱24を備えた状態で工場から建築地へ輸送され、この状態でクレーンを使って基礎16上に順次据え付けられていく。このとき、仮柱24が建物中央側に集まるように建物ユニット50、52が配置される。また、建物ユニット54には仮柱がないので、そのままの形態で工場から建築地へ輸送され、建物ユニット50、52に対して直交して配置されるようにクレーンで据え付けられる。据付後の状態では、建物ユニット50、52の天井大梁60と建物ユニット54の天井大梁72との間に所定の隙間72が形成される。次に、この隙間72に門型の補強体80が上方から挿入されて固定される。具体的には、補強体80の補強梁82が対向して配置される天井大梁60、72に締結具で固定され、一方の支柱84の下端部が建物最外側の隣接する柱66間の隙間104に納められて連結部材100に固定され、他方の支柱86の下端部が建物ユニット50の柱60と建物ユニット52の柱66との間に形成された隙間106に納められて連結部材100に固定される。補強体80が固定された後、仮柱24が順次撤去される。これにより、仮柱24の撤去部に柱レス部32が形成され、ユニット建物10内にユニット境界を越えた(ワイドスパンの)広い空間34が形成される。
上記の如くして構築されたユニット建物10では、柱レス部(柱集合撤去部)32にかかる荷重は、建物ユニット50、54と補強体80とに分散されて支持される。従って、補強体80が荷重を分担して支持できる分だけ、建物ユニット50、54の経済的な設計が可能となる。
ここで、本実施形態では、図1及び図6に示されるように、通常サイズの建物ユニット50、52に対してワイドサイズの建物ユニット54が直交して配置される住宅プランを採用しているため、隣接する建物ユニット50、52、54の対向する天井大梁60、72間の隙間74の長手方向の一方側には柱66が隣接して配置されて隙間104が形成されているが、長手方向の他方側には柱66と天井大梁72とが対向する納まりとなる。
従って、このような場合に、仮に従来通りの補強梁38の延長線上に左右一対の支柱40が接合された補強体36を設置しようとすると、図8(A)に示されるような納まりとなり、図9に示されるように、柱形110は補強梁38の延長線Pを越えて建物ユニット54側へ張出すかたちになる。このため、建物ユニット54の室内空間が狭められたり、意匠を変更する必要が生じたりして、住宅プランに大きな制約が生じる。なお、このような事態は、図8(B)に示されるように、建物ユニット50の替わりに各々ハーフユニットで構成された建物ユニット112、114を用いた場合も同様に生じる。
しかし、本実施形態では、図1及び図6に示されるように、補強体80の構成を工夫して一方の支柱84の接合方向と他方の支柱86の接合方向とが90度異なるように配置したので、換言すれば、一方の支柱84については補強梁82の延長方向に接合される通常の接合構造とし、他方の支柱86については補強梁82の延長線から離れた位置で補強梁82に接合されるようにしたので、建物ユニット50、52の隣接する柱66間の隙間106に他方の支柱86を納めることができる。これにより、図7に示されるように、柱形108が補強梁82の延長線Pを越えて建物ユニット54側へ張出すのを避けることができ、建物ユニット54の室内空間を狭めたり、意匠に影響を与えるおそれもなくなる。その結果、本実施形態によれば、ユニット境界を越える広い空間34を確保でき、しかも柱レス部32を効率良く補強することができ、かつ室内プラニングや意匠の自由度を高めることができる。
〔本実施形態の補足説明〕
以下に、本実施形態の補足説明をする。
(1) 本実施形態では、一般住宅に対して本発明を適用したが、これに限らず、他の用途(商業的用途、工業的用途、農業的用途、福祉施設・公共施設等の非営利目的の行政的用途を含む)に対して本発明を用いてもよい。
(2) 上述した本実施形態では、一方の支柱84の接合方向が補強梁82の延長方向とされ、他方の支柱86の接合方向が補強梁82の延長方向に対して交差する方向(直交する方向)としたが、これに限らず、住宅プラン(建物ユニットの組み合わせ及び配置)によっては、一方の支柱及び他方の支柱のいずれもが補強梁の延長方向に対して交差する方向上に配置される構成を採ってもよい。なお、この実施形態が請求項7に係る本発明の実施形態に相当する。
例えば、図10に示される例では、建物ユニット50の隣に、図8(B)で用いたハーフサイズの建物ユニット114が隣接して配置されている。これに合わせて、ユニットサイズが建物ユニット114の短辺分だけ延長されたワイドサイズの建物ユニット116が使用されている。このような場合には、他方の支柱86だけでなく、一方の支柱84をも建物ユニット50の柱66と建物ユニット114の柱66との間の隙間106に納めるとよい。
また、図11に示される例では、建物ユニット50の隣に、図8(B)で用いたハーフサイズの建物ユニット114が2個隣接して配置されている。これに合わせて、ユニットサイズが建物ユニット54よりも短い二種類の建物ユニット118、120が隣接して配置されている。このような場合には、柱66が隣接して配置される部分が補強梁82を挟んで反対側に形成されるので、一方の支柱84と他方の支柱86との補強梁82に対する接合方向を、補強梁82の延長線に対していずれも交差する方向である直交方向として、補強梁82を挟んで反対方向からそれぞれ接合されるようにするとよい。つまり、一方の支柱84を建物ユニット118の柱66と建物ユニット120の柱66との間の隙間106に納めるとよい。
本実施形態に係るユニット建物の基本構成(前提となる構成)を示す斜視図である。 図1との対比において従来例に係るユニット建物の基本構成を示す斜視図である。 図2の補強体を分割構造にした例を示す図2に対応するユニット建物の斜視図である。 本実施形態に係るユニット建物において使用される補強体の分解斜視図である。 補強体の組付状態の縦断面図である。 本実施形態に係るユニット建物に対する補強体の納まりを示す概略平面図である。 図6の他方の支柱の納まりを拡大して柱形を示す要部拡大平面図である。 (A)は対比例に係るユニット建物に対する補強体の納まりを示す概略平面図であり、(B)は(A)のバリエーションを示す概略平面図である。 図8の他方の支柱の納まりを拡大して柱形を示す要部拡大平面図である。 別の実施形態への適用例を示す図6に対応する概略平面図である。 更に別の実施形態への適用例を示す図6に対応する概略平面図である。
符号の説明
10 ユニット建物
24 仮柱
32 柱レス部
34 天井大梁
50 建物ユニット
52 建物ユニット
54 建物ユニット
60 天井大梁
66 柱
72 天井大梁
74 隙間
80 補強体
82 補強梁
84 一方の支柱
86 他方の支柱
94 取付部材
104 隙間
106 隙間
108 柱形
112 建物ユニット
114 建物ユニット
116 建物ユニット
118 建物ユニット
120 建物ユニット

Claims (7)

  1. 複数の建物ユニットによって構成されるユニット建物において、複数の建物ユニットのうち、一部の建物ユニットの一部の柱が取り外し可能な仮柱によって構成された建物ユニットを、当該仮柱同士が隣接するように複数個配置し、かつ仮柱が撤去される仮柱集合撤去部を形成することにより連続した広い空間が形成されるユニット建物であって、
    所定の隙間をあけて対向して配置された隣接する建物ユニットの当該隙間の前記仮柱集合撤去部近傍を通るように配置されると共に平面視で直線状を成すように構成された補強梁と、この補強梁の長手方向の両端部を支持する複数の支柱と、を含んで構成され、仮柱集合撤去部にかかる荷重を建物ユニットと分担して支持する補強体を備え、
    前記複数の支柱の少なくとも一方は、補強梁の延長方向に対して交差する方向上でかつ前記隙間に臨む隣接する建物ユニットの柱間の隙間に納められた状態で補強梁に接合されている、
    ことを特徴とするユニット建物。
  2. 前記建物ユニットの柱間の隙間に納められた支柱は、当該支柱に固定された取付部材を介して補強梁に接合されている、
    ことを特徴とする請求項1記載のユニット建物。
  3. 前記所定の隙間は、隣接する建物ユニットの天井大梁間の隙間である、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のユニット建物。
  4. 前記補強体は、前記補強梁と、当該補強梁の長手方向の両端部に接合されて下方へ延びる一対の前記支柱と、を備えた門型に形成されている、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載のユニット建物。
  5. 前記補強梁と前記支柱とは分離可能に接合されている、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載のユニット建物。
  6. 一方の支柱は補強梁の延長方向上に配置されており、他方の支柱は補強梁の延長方向に対して交差する方向上に配置されている、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載のユニット建物。
  7. 一方の支柱及び他方の支柱のいずれもが補強梁の延長方向に対して交差する方向上に配置されている、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載のユニット建物。
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