JP4609360B2 - ユニット建物 - Google Patents

ユニット建物 Download PDF

Info

Publication number
JP4609360B2
JP4609360B2 JP2006088139A JP2006088139A JP4609360B2 JP 4609360 B2 JP4609360 B2 JP 4609360B2 JP 2006088139 A JP2006088139 A JP 2006088139A JP 2006088139 A JP2006088139 A JP 2006088139A JP 4609360 B2 JP4609360 B2 JP 4609360B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
building
reinforcing
unit
reinforcing beam
ceiling
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2006088139A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007262725A (ja
Inventor
英樹 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2006088139A priority Critical patent/JP4609360B2/ja
Publication of JP2007262725A publication Critical patent/JP2007262725A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4609360B2 publication Critical patent/JP4609360B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、仮柱の撤去及びこの部分の補強により柱レスによる大空間の形成が可能なユニット建物に関する。
一般にユニット住宅は、予め工場で柱と梁を箱状に組み立てて生産した建物ユニットを必要個数分だけ建築地に搬送し、クレーンを使って順次据え付けていくことにより構成される。この場合、隣接する建物ユニットの柱が一箇所に集まる部分が生じ、広い空間を作る妨げとなっていた。
そこで、近年、ワイドスパン工法と呼ばれる柱レスタイプのユニット住宅が提案されるに至った。この種のワイドスパン工法による場合、工場出荷時には建物ユニットに予め仮柱を取り付けておくことで搬送性を確保し、建築地において建物ユニットを順次据え付けた後に仮柱を撤去する。仮柱を撤去するとその部分の強度が低下するので、それを補うために隣り合う天井大梁間に補強梁を挿入し、連結することで仮柱が受けるべき荷重を負担するようにしている(一例として下記特許文献1参照)。
特許第3429629号公報 特開平10−61026号公報
ところで、建物ユニットの中には箱形ではなく上部に傾斜面を備えた異形ユニットが用いられることもある。また、箱形の建物ユニットであっても、その上に陸屋根等が設けられる場合もある。
このような建物ユニットに対して柱レス部を設けて補強梁で補強しようとした場合に特許文献1や特許文献2に開示された技術を用いると、陸屋根が設けられる建物ユニットの場合には、天井梁の上端に補強梁の上端を揃える結果、天井梁の下端から下方へ補強梁が突出して配置されることになる。このため、天井高が低くなり、室内空間のプランに制約が生じるという課題が生じる。
逆に、傾斜面を有する建物ユニットの場合には、水平部及び傾斜部から成る天井梁の下端に同様形状の補強梁の下端を揃える結果、天井梁の上端から上方へ補強梁が突出して配置されることになる。このため、屋根版と天井梁との間に補強梁を納めるための高さが高くなり、敷地対応力が低下する。つまり、屋根版の高さを高くすると、敷地に面した道路からの建物高さ制限や北側斜線の制限から、建物全体を敷地の境界に対して控えた位置に建てる必要が生じ、敷地を有効活用できなくなるという課題が生じる。
なお、上記課題を解決するために補強梁の梁成を低くすることも考えられるが、天井梁間の隙間に挿入状態で配置される補強梁の成は、構造強度上、垂直方向に延在することが有効であることから、補強梁の梁成を単純に低くすればよいというものでもない。
本発明は上記事実を考慮し、上部に傾斜面が形成される建物ユニットや上部に陸屋根等が設けられる建物ユニットを含んでユニット建物を構築した場合において、ユニット境界を越える広い空間を確保でき、しかも敷地対応力の向上及び室内空間のプランニングの自由度の向上を図ることができるユニット建物を得ることが目的である。
請求項1記載の本発明は、複数の建物ユニットによって構成されるユニット建物において、複数の建物ユニットのうち、一部の建物ユニットの一部の柱が取り外し可能な仮柱によって構成された建物ユニットを、当該仮柱同士が隣接するように複数個配置し、かつ当該仮柱が撤去される仮柱集合撤去部を形成することにより連続した広い空間が形成されるユニット建物であって、所定の隙間をあけて対向して配置された隣接する建物ユニットの天井大梁間に形成された当該隙間の前記仮柱集合撤去部近傍を通るように配置されかつ当該天井大梁に取付部材を介して固定された補強梁と、この補強梁を支持する複数の支柱と、を含んで構成された補強体を備え、前記補強体を一体の架構体とし補強梁から入力される荷重を支柱の下端部を支持する荷重受け部に伝達することで、前記補強梁の梁成を全範囲又は一部の範囲に亘って前記隙間を形成する建物ユニットの梁部材の梁成の範囲内に納めて、当該補強梁の全範囲又は一部の範囲に亘る部分が当該梁部材の上縁及び下縁からはみ出さないように配置し、当該配置とすることで、当該梁部材の上縁又は下縁を越えた位置に断熱材及び配線の少なくとも一方をユニット境界を跨いで敷設するための上方又は下方スペースを備えた、ことを特徴としている。
請求項2記載の本発明は、請求項1記載のユニット建物において、前記建物ユニットは、水平に延在する水平部と当該水平部の端部から斜め下方へ傾斜する傾斜部とを有する天井梁を含んで構成された傾斜ユニットとされ、これに対応して補強梁も天井梁の水平部に沿って延在する補強梁水平部と天井梁の傾斜部に沿って延在する補強梁傾斜部とを備えており、前記補強梁の一部の範囲は前記補強梁傾斜部であり、かつ当該補強梁傾斜部の梁成は前記天井梁の傾斜部の梁成よりも低くかつ当該補強梁傾斜部は当該天井梁の傾斜部の上縁から下方へオフセットして配置されている、ことを特徴としている。
請求項3記載の本発明は、請求項2記載のユニット建物において、前記建物ユニットの上面側には、陸屋根又は上階床が設置される、ことを特徴としている。
請求項4記載の本発明は、請求項2記載のユニット建物において、前記補強体は、複数の要素に分割可能に構成されている、ことを特徴としている。
請求項5記載の本発明は、請求項2記載のユニット建物において、前記補強体は、略門型に形成された架構体として構成されている、ことを特徴としている。
請求項6記載の本発明は、請求項2記載のユニット建物において、前記断熱材及び配線の少なくとも一方は、前記補強梁傾斜部の上方スペースに敷設されている、ことを特徴としている。
請求項7記載の本発明は、請求項2記載のユニット建物において、前記補強梁は、前記補強梁水平部と前記補強梁傾斜部とに分割されており、両者は締結手段によって接合されている、ことを特徴としている。
請求項1記載の本発明によれば、複数の建物ユニットのうち、一部の建物ユニットはその一部に取り外し可能な仮柱を備えている。この仮柱同士が隣接するように建物ユニットが複数個配置される。この状態において、所定の隙間をあけて対向して配置された隣接する建物ユニットの天井大梁間に形成された当該隙間の仮柱集合撤去部近傍を補強梁が通るように補強体が挿入されて、補強体の補強梁が取付部材を介して当該天井大梁に固定される。その後、仮柱を仮柱集合撤去部から撤去すれば、連続した広い空間が形成されたユニット建物が構築される。
ここで、本発明では、所定の隙間をあけて対向して配置された隣接する建物ユニットの天井大梁間に形成された当該隙間の仮柱集合撤去部近傍を通るように配置されかつ当該天井大梁に取付部材を介して固定された補強梁と、この補強梁を支持する複数の支柱と、を含んで構成された補強体を備えている。そして、当該補強体が一体の架構体として構成され、補強梁から入力される荷重を支柱の下端部を支持する荷重受け部に伝達する構造にしたので、仮柱集合撤去部に作用する荷重を建物ユニットと一体の架構体として構成された補強体とで分配して支持することができる。つまり、補強梁の本来必要な補強量の一部を支柱を介して荷重受け部に流すことにより、補強梁の梁成を本来必要な高さよりも低くすることが可能になる。この作用を受けて、本発明では、補強梁の梁成を全範囲又は一部の範囲に亘って前記隙間を形成する建物ユニットの梁部材の梁成の範囲内に納めて、当該補強梁の全範囲又は一部の範囲に亘る部分が当該梁部材の上縁及び下縁からはみ出さないように配置したので、補強梁の全範囲又は一部の範囲に亘る部分が建物ユニットの梁部材の下縁から下方に突出したり、上縁から上方へ突出したりするのを避けることができる。つまり、補強梁の梁成を低くしたい部分を任意に低くすることができる。
請求項3記載の本発明によれば、建物ユニットの上面側に陸屋根又は上階床が設置されるため、本発明を適用することにより、補強梁が建物ユニットの梁部材の下縁を越えて下方へ突出される不具合が解消される。
請求項4記載の本発明によれば、補強体を複数の要素に分割可能に構成したので、非分割構造の単品の補強体に比し、小型軽量化される。従って、輸送車両を使った輸送上の制約が少なくなり、輸送効率が向上される。また、このように補強体を分割した状態で工場から出荷し建築地で組み立てることとすれば、最初から一体構成された大型の補強体を据え付ける場合に比し、作業もやり易くなる。
請求項5記載の本発明によれば、補強体が略門型に形成された架構体として構成されているため、補強梁にかかる荷重を支柱を介して安定して荷重受け部に伝達することができる。
請求項6記載の本発明によれば、断熱材及び配線の少なくとも一方は、補強梁傾斜部の上方スペースに敷設されているので、断熱材がユニット境界位置で分断されるのを回避することができ、又配線の取り回しに起因したプラニングの制約が小さくなる。
請求項7記載の本発明によれば、補強梁は補強梁水平部と補強梁傾斜部とに分割されており、両者は締結手段によって接合されているので、補強梁水平部をユニットサイズが通常の建物ユニットよりも小さいハーフユニットにも共用することができる。
以上説明したように、請求項1記載の本発明に係るユニット建物は、上部に傾斜面が形成される建物ユニットや上部に陸屋根等が設けられる建物ユニットを含んでユニット建物を構築した場合において、ユニット境界を越える広い空間を確保でき、しかも敷地対応力の向上及び室内空間のプランニングの自由度の向上を図ることができるという優れた効果を有する。
請求項2記載の本発明に係るユニット建物は、建物ユニットが傾斜ユニットである場合における敷地対応力の向上を図ることができるという優れた効果を有する。
また、請求項2記載の本発明に係るユニット建物は、補強梁の補強梁傾斜部(補強梁の一部の範囲)の梁成が傾斜ユニットの天井梁の傾斜部の梁成よりも低くかつ補強梁傾斜部が天井梁の傾斜部の上縁から下方へオフセットして配置されているので、新たに形成されたスペースを有効活用することができるという優れた効果を有する。
請求項3記載の本発明に係るユニット建物は、陸屋根又は上階床を設置する場合における室内空間のプランニングの自由度の向上を図ることができるという優れた効果を有する。
請求項4記載の本発明に係るユニット建物は、補強体の搬送性及び組付作業性を向上させることができるという優れた効果を有する。
請求項5記載の本発明に係るユニット建物は、補強梁の梁成を充分に低くすることができるという優れた効果を有する。
請求項6記載の本発明に係るユニット建物は、断熱材の施工性及び断熱性能を向上させることができると共にプラニングの自由度を高めることができるという優れた効果を有する。
請求項7記載の本発明に係るユニット建物は、補強梁水平部の共用化により生産性を工場させることができるという優れた効果を有する。
〔第1実施形態〕
以下、図1〜図12を用いて、本発明に係るユニット建物の第1実施形態について説明する。
(基本構成)
図1には、本実施形態に係るユニット建物10の基本構成(前提となる構成)が示されている。また、図2には、図1との対比において従来例に係るユニット建物12の基本構成が示されている。
図2に示されるように、従来のユニット建物12では、箱形状に骨組みが配置された複数の建物ユニット14を妻方向及び桁方向に隣接して配置し、布基礎及び独立基礎から成る基礎16上に順次据え付けていくことにより構成されている。この場合、各建物ユニット14の屋内中央側に配置される柱18が4本集まった柱集合部20が形成されることになる。従って、従来のユニット建物12の場合には、柱レスの広い空間は得られない構成になっている。
そこで、図1に示される本実施形態に係るユニット建物10では、建物ユニット30の四隅に立設された柱32の内の1本(屋内中央側に配置される柱)を上下に三分割している。すなわち、天井仕口部34と床仕口部36との間に仮柱38(図3参照)をボルト接合等によって取り外し可能に構成し、建築地で当該仮柱38を撤去できるようにしている。しかし、その場合、柱レス部40の強度が低下するので、隣接する天井大梁44間の隙間46に門型の補強体48を挿入及び固定することで強度を補っている。これにより、ユニット建物10内に柱レスの広い空間50(図1に太線で囲った空間)が形成される。
以上が本実施形態に係るユニット建物10の基本構成である。なお、説明の便宜上、建物ユニット30の各部材に名称付けをしておく。建物ユニット30は、建物外壁面側に配置される3本の通常の柱32並びに屋内中央側に配置される仮柱38と、互いに平行に配置された長短二組の天井大梁42、44と、これらの天井大梁42、44に対して上下に平行に配置された長短二組の床大梁52、54とを備えており、梁の端部を天井と床の仕口に溶接することによりラーメン構造として構成されている。
(建物ユニットの時系列の様子)
図3には、建物ユニット60の様子が時系列で示されている。図3(A)は工場組立時の様子を示したものであり、図3(B)は輸送時の様子を示したものであり、図3(C)は建築地組立時の様子を示したものである。図3(A)に示されるように、建物ユニット60は工場内で組み立てられる。このときには、仮柱38も含まれている。組み立てられた建物ユニット60は、図3(B)に示されるように、搬送車両で建築地まで搬送される。このとき、仮柱38が取り付けられた状態で建物ユニット60が搬送されることにより、ユニットの形状が保持され、安定した輸送が可能となる。そして、建築地に搬送された建物ユニット60は、図3(C)に示されるように、建築地で順次クレーンで据え付けられていき、門型の補強体48が挿入配置されてから、仮柱38が撤去されて、最終形状となる。
なお、図3に示した建物ユニット60は図1に示した建物ユニット30と異なり、天井及び床がパネル化されているので、簡単に補足説明すると共に、改めて各部材の名称付けをしておく。
図3に示した建物ユニット60では、矩形枠状に組まれた天井フレーム62と床フレーム64とを備えており、これらの間に3本の柱32と1本の仮柱38が立設される構成となっている。天井フレーム62は四隅に天井仕口部(柱)66を備えており、この天井仕口部66に長さが異なる天井大梁42、44の長手方向の端部が溶接されている。同様に、床フレーム64は四隅に床仕口部(柱)68を備えており、この床仕口部68に長さが異なる床大梁52、54の長手方向の端部が溶接されている。そして、上下に対向して配置された天井仕口部66と床仕口部68との間に、柱32及び仮柱38の上下端部が溶接により剛接合されて及びボルトにより仮固定されて建物ユニット60が構成される。なお、仮柱38は、建築地で取り外し可能なボルト接合によって天井仕口部34及び床仕口部36に固定されている。
(本実施形態に係るユニット建物の全体構成)
図4には、本実施形態に係るユニット建物10の全体構成が斜視図で示されている。この図に示されるように、ユニット建物10は合計4個の建物ユニット70によって構成されている。なお、4個の建物ユニット70は隣接して配置されているが、図面を見易くするために桁方向に隣り合う建物ユニット70を離して描いている。
建物ユニット70の配置に際しては、各建物ユニット70が備える後述する仮柱72が建物中央部に配置されるように各建物ユニット70が基礎16上に据え付けられる。上記4個の建物ユニット70が隣接して配置された状態では、二組の対向する天井大梁44の間に妻方向を長手方向とする隙間46が形成され、この隙間46に門型の補強体48が上方側から吊り込まれて挿入され天井大梁44及び基礎16に固定されるようになっている。その後、前述したように4本の仮柱72が撤去されることにより、ユニット境界を越える広い空間50が形成される構成である。
なお、図4に示したユニット建物70は図3に示したユニット建物60と基本的には同様の構造(天井フレーム62、床フレーム64を備えたタイプの構造)とされているが、仮柱72及び仮柱72の上下端部が固定される仕口部の構成が図3に示したものと若干異なるので補足説明しておく。仮柱72はその上端部及び下端部にアングル状の取付部74を備えており、これに対応して天井仕口部76及び床仕口部78も取付部74が納まる凹形状を成している。そして、仮柱72の上端部側の取付部74のボルト挿通孔と天井仕口部76のボルト挿通孔並びに仮柱72の下端部側の取付部74のボルト挿通孔と床仕口部78のボルト挿通孔をそれぞれ一致させ、ボルト締めすることにより仮柱72が建物ユニット70の隅部に仮固定されている。
(要部構成:補強梁の構成)
次に、図5〜図7を用いて、本実施形態の要部でもある補強体の構成について説明する。
図5には、門型の補強体100の分解斜視図が示されている。なお、この補強体100は、(符号を変えているが)前述した補強体48と実質的には同じものである。この図に示されるように、補強体100は、平鋼によって構成された補強梁102と、この補強梁102の長手方向の両端部に接合されて下方へ延びる一対の支柱104と、を主要部として構成されている。すなわち、補強体100は、補強梁102と左右一対の支柱104の三つの要素に分割されている。なお、補強梁102の両面には、天井大梁44にボルトで固定するための取付部材108が適宜間隔で取り付けられている。
一方、支柱104の上端部の内側面には、補強梁102の長手方向の端部とボルト接合するための取付部材110が設けられており、更に支柱104の下端部には基礎16等に固定するための矩形平板状の取付座112が設けられている。
(支柱の柱脚部の取付構造)
より詳細に説明すると、図6に示されるように、支柱104の下端部の取付座112の下面には、板厚が支柱104の板厚よりも厚い板状の取付プレート(被固定部材)120が垂直に固着されている。なお、取付プレート120の長手方向は、支柱104の隙間46への差込方向(下方)に一致されている。さらに、取付プレート120には、上下二箇所にボルト挿通孔122が形成されている。
これに対応して、隣接する建物ユニット70の柱32の間には、荷重受け部としての矩形平板状の連結部材124が配置されている。連結部材124は基礎16の上面に載置されて、隣接する柱32の下端部同士を連結するようになっている。なお、連結の仕方は、一例として連結部材124の中央側に形成された左右各一対の挿通孔126、128を利用して、それぞれの挿通孔126、128から位置決めピンを立てておき、隣接する柱32の各下端部に形成された位置決め孔内へ位置決めピンを挿入させるといった構成が適用可能である。
上記連結部材124の中央部には、二枚の支持プレート(支持部材)130が所定の間隔をあけて立設されている。二枚の支持プレート130の離間距離は取付プレート120の板厚より僅かに大きい程度に設定されている。さらに、二枚の支持プレート130には、取付プレート120側に形成されたボルト挿通孔122と同軸上にボルト挿通孔134が形成されている。そして、支柱104の取付座112が一対の支持プレート130の上端部に当接するまで取付プレート120を二枚の支持プレート130間の隙間132に挿入させ、双方のボルト挿通孔122、134内へボルト136を挿入してウエルドナット138に螺合させることにより、支柱104の下端部が連結部材124ひいては基礎16に固定されている。
なお、この例では、支柱104の下端部側に一枚の取付プレート120を設け、連結部材124側に取付プレート120を挟み込む二枚の支持プレート130を立設させる構成を採ったが、これに限らず、逆に前者に二枚の取付プレート120を設けて、後者に二枚の取付プレート120によって挟み込まれる一枚の支持プレート130を立設させるようにしてもよい。また、一枚の取付プレート120と一枚の支持プレート130とを重ね合わせて二枚構成にすることも可能である。
(支柱の柱頭部の取付構造)
図7に示されるように、支柱104の上端部には前述したように取付部材110が溶接により固着されている。取付部材110はL型に形成されており、取付部110Aには上下一対のボルト挿通孔140が形成されている。一方、補強梁102の長手方向の端部102Aの下部にはボルト挿通孔140と同軸上にボルト挿通孔142が形成されている。そして、取付部材110及び補強梁102の長手方向の端部102Aのボルト挿通孔140、142内へボルト144を挿入して図示しないナットを螺合させることにより、支柱104の上端部が補強梁102の長手方向の端部102Aに固定されるようになっている。
(要部構成:補強梁と天井大梁との関係)
次に、図8〜図12を用いて、補強梁102と天井大梁44との寸法関係及び配置関係について説明する。
図8には、4個の建物ユニット70の上面に陸屋根151(図10参照)が設置されて構成されるユニット建物150の斜視図が示されている。この図に示されるように、ユニット建物150を構成する4個の建物ユニット70の内、桁方向に隣接する建物ユニット70の対向する天井大梁44間の隙間46には、前述した門型の補強体100が挿入状態で配置されている。
上記構成を前提として、本実施形態では、図9に示されるように、補強梁102の梁成H1を天井大梁44の梁成H2と同一に設定し、かつ補強梁102の上縁が天井大梁44の上縁から上方へはみ出さないように又補強梁102の下縁が天井大梁44の下縁から下方へはみ出さないように配置している。つまり、桁方向から見て補強梁102が天井大梁44に完全に重なるように寸法設定がなされている。なお、本実施形態では、補強梁102の梁成H1と天井大梁44の梁成H2とを同一に設定したが、これに限らず、補強梁102の梁成H1が天井大梁44の梁成H2の範囲内に設定されていればよい(H1≦H2の関係が成り立っていればよい。)。
更に詳細に説明すると、図10(A)には上記構成のユニット建物150の概略斜視図が示されており、又図10(B)にはその要部拡大断面図(補強梁102の設置位置での縦断面図であり、図10(A)のB−B線断面図)が示されているが、これらの図に示されるように、補強梁102は二枚重ねの状態で配置されており、その下縁が天井大梁44の下縁に一致するように配置されている。天井大梁44の下フランジには下地材163を介して天井材164が配設されており、その上面には工場付けで断熱材165が配設されている。天井大梁44の上方側には現地付けで防水シート166が敷設され、その上に陸屋根151が設置されている。
本実施形態では、補強梁102の梁成を低くすることができるので、補強梁102と陸屋根151との間に所定の隙間167が形成され、その隙間167に断熱材165が補強梁102を跨ぐように配設されている。
(作用・効果)
次に、本実施形態の作用並びに効果について説明する。
まず、図8に示されるユニット建物150を例にして全体的な作用を説明する。
建物ユニット70は仮柱72(図4参照)を備えた状態で工場から建築地へ輸送され、この状態でクレーンを使って基礎16(図4参照)上に順次据え付けられていく。このとき、仮柱72が建物中央側に集まるように建物ユニット70が配置される。据付後の状態では、桁方向に隣接する建物ユニット70の天井大梁44間に所定の隙間46が形成される。次に、この隙間46に門型の補強体100が上方・下方・横方向の任意方向から挿入されて固定される。具体的には、補強体100の補強梁102が対向する二組の天井大梁44に取付部材108を介して締結具で固定され、支柱104の下端部が基礎16上に配置され桁方向に隣接する柱32同士を連結する連結部材124に固定される。補強体100が固定された後、仮柱72が順次撤去される。これにより、ユニット境界を越えた(ワイドスパンの)広い空間50が形成される。
上記の如くして構築されたユニット建物150では、柱レス部(柱集合撤去部)40にかかる荷重は、補強体100と連結された建物ユニット70の天井大梁44から隣接する4個の建物ユニット70に分散されて伝達される。このようにして大半の荷重は建物ユニット70側に流れて基礎16へ伝達されて支持される。また、一部の荷重は補強体100の補強梁102から一対の支柱104及び連結部材124を介して基礎16へ伝達されて支持される。
ここで、本実施形態では、上記の如く、所定の隙間46をあけて対向して配置された隣接する建物ユニット70の当該隙間46の柱レス部44近傍を通るように配置された補強梁102と、この補強梁102を支持する一対の支柱104と、を含んで構成された補強体100を備えていると共に、当該補強体100が一体の架構体として構成され、補強梁102から入力される荷重を支柱104の下端部を支持する連結部材124更には基礎16に伝達する構造にしたので、柱レス部44に作用する荷重を一体の架構体として構成された補強体100と建物ユニット70とで分配して支持することができる。つまり、補強梁100の本来必要な補強量の一部を支柱104を介して連結部材124に流すことにより、補強梁100の梁成を本来必要な高さよりも低くすることが可能になる。この作用を受けて、本実施形態では、補強梁102の梁成H1を、隙間46を形成する建物ユニット70の天井大梁44の梁成H2の範囲内に納めると共に、当該補強梁102が当該天井大梁44の上縁及び下縁からはみ出さないように配置したので、補強梁102が建物ユニット70の天井大梁44の下縁から下方に突出したり、上縁から上方へ突出したりするのを避けることができる。
その結果、本実施形態によれば、上部に陸屋根151が設けられる建物ユニット70を含んでユニット建物150を構築した場合において、ユニット境界を越える広い空間50を確保でき、しかも室内空間のプランニングの自由度の向上を図ることができる。
特に、本実施形態では、建物ユニット70の上面に陸屋根151が設置されるため、本発明を適用することにより、補強梁102が建物ユニット70の天井大梁44の下縁を越えて下方へ突出される不具合が解消される。従って、陸屋根151を設置する場合における室内空間のプランニングの自由度の向上を図ることができる。
この点について図11に示される模式図を用いて補足すると、従来では、陸屋根が設置されるユニット建物152の場合、それを構成する建物ユニット154の天井大梁156の上縁に補強梁158の上縁を揃えて設置していた。そのため、補強梁158の下端部158Aが天井大梁156の下縁から下方へ突出して配置されることになる(突出量はδ)。このため、仮柱160を撤去して折角広い空間162を作っても、天井高がδ分だけ低くなり、室内空間を狭めることになる。これに対して、本実施形態に係るユニット建物150によれば、そのような不具合が解消される。
また、本実施形態では、補強体100を補強梁102及び一対の支柱104に三分割したので、非分割構造の単品の補強体に比し、小型軽量化される。従って、輸送車両を使った輸送上の制約が少なくなり、輸送効率が向上される。また、このように補強体100を分割した状態で工場から出荷し建築地で組み立てることとすれば、最初から一体構成された大型の補強体を据え付ける場合に比し、作業もやり易くなる。その結果、補強体100の搬送性及び組付作業性を向上させることができる。
さらに、本実施形態では、補強体100が略門型に形成された架構体として構成されているため、補強梁102にかかる荷重を支柱104を介して安定して連結部材124ひいては基礎106に伝達することができる。その結果、補強梁102の梁成を充分に低くすることができる。
また、本実施形態では、前記の如く、柱レス部44に作用する荷重を一体の架構体として構成された補強体100と建物ユニット70とで分配して支持するため、建物ユニット70の主架構を経済的に設計することができるというメリットもある。
なお、上述した本実施形態では、建物ユニット70の上面側に陸屋根151が設置されるユニット建物150を例にして説明したが、これに限らず、図12に示されるように、建物ユニット70の上面側に上階床168が設置されるユニット建物169に対して本発明を適用してもよい。
簡単に説明すると、このユニット建物169では、4個の建物ユニット70を隣接して配置して構成された二階部分169Aに切妻屋根169Bが設置されるが、屋根裏のスペースを有効活用するために二階部分169Aの上面側に上階床168が設置されている。なお、上階床168の自重及び上階床168への載荷重を支持するべく、ここでは補強梁102が三枚重ねで構成されている。
〔第2実施形態〕
次に、図13〜図16を用いて、本発明に係るユニット建物の第2実施形態について説明する。なお、前述した第1実施形態と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
図13に示されるように、この第2実施形態に係るユニット建物170では、片側に配置された2個の隣接する建物ユニットに傾斜ユニット172が用いられている。ここでいう「傾斜ユニット172」とは、箱形の建物ユニット70に対して一方側(本実施形態では、妻側)の天井大梁174が水平部174Aと当該水平部174Aの端部から斜め下方へ傾斜する傾斜部174Bとを有する屈曲した梁で構成されることにより、ユニット角部に傾斜面が形成された建物ユニットのことをいう。
この場合、第1実施形態で用いた門型の補強体100は使用することができないので、図13及び図14に示されるような異形の補強体176が使用される。この補強体176は、天井大梁44、174に沿って配置される長尺状の補強梁178と、当該補強梁178の両端部を支持する一対の支柱180と、を含んで構成されている点で、前述した補強体100と同様であるが、補強梁178の構成が以下の如く異なっている。
すなわち、補強梁178は、天井大梁44及び天井大梁174の水平部174Aに沿って水平に配置されると共に当該天井大梁44及び水平部174Aの合計スパン長と略同一のスパン長を有する補強梁水平部178Aと、この補強梁水平部178Aの端部から斜め下方へ傾斜して天井大梁174の傾斜部174Bに沿って傾斜した状態で配置されると共に当該傾斜部174Bと同一のスパン長を有する補強梁傾斜部178Bとによって構成されている。また、補強梁水平部178Aは平板で構成されているのに対し、補強梁傾斜部178Bは支柱180と同様の細い角パイプ状の部材で構成されている。補強梁傾斜部178Bの外側の端部は、支柱180の上端部にプレート190を介して溶接(又はボルト接合)により固定されている。これに対し、補強梁傾斜部178Bの内側の端部は補強梁水平部178Aの長手方向の端部にボルト接合により取り外し可能に接合されている。より詳細には、補強梁傾斜部178Bの内側の端部には平面視でコ字状のブラケット191が溶接により固着されており、更にこのブラケット191の中央部には平面視でL字状のプレート192が溶接等により固着されている。このプレート192の先端部が補強梁水平部178Aの長手方向の外側の端部にボルト193で固定されている。
さらに、図14に示されるように、補強梁水平部178Aの梁成H3は天井大梁174の水平部174Aの梁成H2よりも高く設定されているが、補強梁傾斜部178Bの梁成H4は天井大梁174の傾斜部174Bの梁成H2よりも狭く設定されている。また、補強梁傾斜部178Bの下縁は傾斜部174Bの下縁に一致するように配置されている。つまり、補強梁傾斜部178Bは傾斜部174Bの上縁から下方へオフセットして配置されている。但し、補強梁傾斜部178Bの配置関係は、これに限らず、傾斜部174Bの梁成H2の範囲内に補強梁傾斜部178Bが配置されるようになっていればよい。
また、図15に示されるように、補強体176が隣接する傾斜ユニット172の天井大梁174間の隙間に配置された状態では、補強梁傾斜部178Bと上階床168との間に所定の隙間194が形成されている。この隙間194には、上階床168と天井材164との間に配設された断熱材165が連続して途切れることなく配設されている。さらに、天井大梁174の傾斜部174B間の隙間195における補強梁傾斜部178Bの周囲には、遮音材196が充填されている。
(作用・効果)
上記構成によれば、ユニット建物170の片側に、妻側の天井大梁174が水平部174Aと傾斜部174Bとから成り側面視で五角形状とされた傾斜ユニット172が使用されているが、略門型の架構体として構成された補強体176を用いたので、補強体176が負担すべき荷重を安定して基礎16側へ伝達することができる。従って、その分、補強梁176の梁成を低くすることができる。そして、本実施形態では、補強梁水平部178Aについては通常通り梁成を高くしているので、逆に補強梁傾斜部178Bについては充分に梁成を低くすることができる。従って、補強梁傾斜部178Bが傾斜ユニット172の天井大梁174の傾斜部174Bの上縁を越えて上方へ突出される不具合が解消される。その結果、本実施形態によれば、建物ユニットが傾斜ユニット172である場合における敷地対応力の向上を図ることができる。
この点について図16に示される模式図を用いて補足すると、従来のユニット建物182では、ユニット角部に傾斜面が形成される傾斜ユニット184に対して補強梁186を設置しようとすると、補強梁186の梁成が傾斜ユニット184の天井大梁188の梁成よりも高いため、天井大梁188の上縁を越えて補強梁186の上端部186Aが上方へ突出することになる(突出量はδ)。このため、天井大梁188の傾斜部188Aでの補強梁186の突出に起因して、道路との関係或いは北側斜線との関係で本来の位置よりもより多く後退した位置にユニット建物182を構築しなければならないといった不利が生じていた。これに対して、本実施形態に係るユニット建物170によれば、そのような不具合が解消される。
また、本実施形態では、傾斜ユニット172において天井大梁174の傾斜部174Bに沿って配置される補強梁176の補強梁傾斜部178Bの梁成H4が天井大梁174の傾斜部174Bの梁成H2よりも低くかつ支柱180の幅と略同一に設定されているので、状況に応じて補強梁傾斜部178Bを支柱180側の部材に組み入れることも可能となる。つまり、工場から建築地への輸送時には、補強梁186のスパン長を短くした方が荷姿がコンパクトになり、重量も軽くなるので、補強梁傾斜部178Bを支柱180の上端部に予め溶接して支柱180側の部材として予め一体化しておくといったことが可能になる。その結果、補強体176全体の輸送効率を向上させることができる。
さらに、本実施形態では、補強梁178の(一部の範囲に相当する)補強梁傾斜部178Bの梁成H4を、傾斜ユニット172の天井大梁174の傾斜部174Bの梁成H2よりも低く設定しかつ補強梁傾斜部178Bを傾斜部174Bの上縁から下方へオフセットして配置したので、補強梁傾斜部178Bの上方側に今までには無かった隙間194(新たなスペース)が形成される。従って、従来では梁成の高い補強梁傾斜部が存在するために分断せざるを得なかった断熱材165を分断することなく連続して隙間194を使って配設することができる。従って、断熱材165の施工性を向上させることができると共に断熱性能を向上させることができる。
加えて、配線197も隙間194を使ってユニット境界を跨いで配索することができるので、従来では発生していた配線の取り回しに起因したプランニングの制約を小さくすることができる。従って、配線の取り回しが容易になった(苦慮することが無くなった)という意味で、プランニングの自由度を高めることができる。
さらに、補強梁水平部178Aの梁成を高くした分、補強梁傾斜部178Bをかなり低くすることができるので、図15(B)に示されるように、補強梁傾斜部178Bの周囲の隙間195に遮音材196を充填することができる。従って、、天井大梁174の真下に間仕切り壁を設置したときの居室間の遮音性能を向上させることができる。
また、本実施形態の補強梁178を補強梁水平部178Aと補強梁傾斜部178Bとに分割し、ボルト193で接合する構成を採ったので、補強梁水平部178Aをハーフユニットに共用することができる。特に、補強梁水平部178Aは梁成が高いままなので、この点からも共用性を高めることができる。その結果、補強梁178の生産性を向上させることができる。
なお、本実施形態では、補強梁傾斜部178Bの外側の端部を支柱180の上端部に溶接し、補強梁傾斜部178Bの内側の端部を補強梁水平部178Aの長手方向の端部に取り外し可能にボルト接合したが、これに限らず、取付関係を逆にしてもよいし、両方ともボルト接合にしてもよい。
また、本実施形態では、補強梁傾斜部178Bの梁成を支柱180の幅と同程度に設定したが、必ずしもそのようにする必要はなく、天井大梁174の傾斜部174Bの梁成H2(図12参照)の範囲内に納まる高さに設定されていればよい。
さらに、本実施形態では、補強梁傾斜部178Bを支柱180と同様の断面形状にして補強梁176側から支柱180への荷重の伝達が円滑になされるようにしたが、必ずしもそのようにする必要はなく、補強梁水平部178Aと同様に平板で構成してもよい。
〔本実施形態の補足説明〕
なお、上述した第1実施形態及び第2実施形態では、一般住宅に対して本発明を適用したが、これに限らず、他の用途(商業的用途、工業的用途、農業的用途、福祉施設・公共施設等の非営利目的の行政的用途を含む)に対して本発明を用いてもよい。
第1実施形態に係るユニット建物の基本構成(前提となる構成)を示す斜視図である。 図1との対比において従来例に係るユニット建物の基本構成を示す斜視図である。 図1に示される建物ユニットの様子を時系列で示す斜視図であり、(A)は工場組立時、(B)は輸送時、(C)は建築地組立時をそれぞれ現している。 第1実施形態に係るユニット建物の全体構成を仮柱を含めて示す斜視図である。 本実施形態で用いる門型の補強体を示す分解斜視図である。 補強体の柱脚部の取付構造を拡大して示す分解斜視図である。 補強体の柱頭部の取付構造を拡大して示す分解斜視図である。 第1実施形態に係り、陸屋根が設置されるユニット建物の全体構成を示す斜視図である。 図8に示される構成において、補強梁と天井大梁との梁成の関係を示す要部拡大正面図である。 (A)は第1実施形態に係るユニット建物(陸屋根タイプ)の概略斜視図であり、(B)は(A)のB−B線に沿って切断した状態を示す要部拡大断面図である。 第1実施形態の効果を説明するための説明図であり、(A)は陸屋根の場合に従来では補強梁が天井大梁の下縁からはみ出すことを示す正面図、(B)は(A)のB−B線断面図である。 (A)は第1実施形態に係るユニット建物(切妻屋根小屋裏居室・収納スペース設置タイプ)の概略斜視図であり、(B)は(A)のB−B線に沿って切断した状態を示す要部拡大断面図であり、(C)はその平面図である。 第2実施形態に係り、傾斜面を備えた異形ユニットを使って構築されたユニット建物の全体構成を示す斜視図である。 図13に示される構成において、補強梁と天井大梁との梁成の関係を示す要部拡大正面図である。 (A)は第2実施形態に係るユニット建物の概略斜視図であり、(B)は(A)のB−B線に沿って切断した状態を示す要部拡大断面図である。 第2実施形態の効果を説明するための説明図であり、(A)は傾斜面を有する場合に従来では補強梁が天井大梁の上縁からはみ出すことを示す正面図、(B)は(A)のB−B線断面図である。
符号の説明
10 ユニット建物
16 基礎(荷重受け部)
30 建物ユニット
32 柱
38 仮柱
40 柱レス部(柱集合撤去部)
44 天井大梁(梁部材)
46 隙間
48 補強体
50 空間
60 建物ユニット
70 建物ユニット
72 仮柱
100 補強体
102 補強梁
104 支柱
108 取付部材
124 連結部材(荷重受け部)
150 ユニット建物
151 陸屋根
165 断熱材
168 上階床
169 ユニット建物
170 ユニット建物
172 傾斜ユニット
174 天井大梁(梁部材)
174A 水平部
174B 傾斜部
176 補強体
178 補強梁
178A 補強梁水平部
178B 補強梁傾斜部
180 支柱
193 ボルト(締結手段)
194 隙間(スペース)
197 配線

Claims (7)

  1. 複数の建物ユニットによって構成されるユニット建物において、複数の建物ユニットのうち、一部の建物ユニットの一部の柱が取り外し可能な仮柱によって構成された建物ユニットを、当該仮柱同士が隣接するように複数個配置し、かつ当該仮柱が撤去される仮柱集合撤去部を形成することにより連続した広い空間が形成されるユニット建物であって、
    所定の隙間をあけて対向して配置された隣接する建物ユニットの天井大梁間に形成された当該隙間の前記仮柱集合撤去部近傍を通るように配置されかつ当該天井大梁に取付部材を介して固定された補強梁と、この補強梁を支持する複数の支柱と、を含んで構成された補強体を備え、
    前記補強体を一体の架構体とし補強梁から入力される荷重を支柱の下端部を支持する荷重受け部に伝達することで、
    前記補強梁の梁成を全範囲又は一部の範囲に亘って前記隙間を形成する建物ユニットの梁部材の梁成の範囲内に納めて、当該補強梁の全範囲又は一部の範囲に亘る部分が当該梁部材の上縁及び下縁からはみ出さないように配置し、
    当該配置とすることで、当該梁部材の上縁又は下縁を越えた位置に断熱材及び配線の少なくとも一方をユニット境界を跨いで敷設するための上方又は下方スペースを備えた、
    ことを特徴とするユニット建物。
  2. 前記建物ユニットは、水平に延在する水平部と当該水平部の端部から斜め下方へ傾斜する傾斜部とを有する天井梁を含んで構成された傾斜ユニットとされ、
    これに対応して補強梁も天井梁の水平部に沿って延在する補強梁水平部と天井梁の傾斜部に沿って延在する補強梁傾斜部とを備えており、
    前記補強梁の一部の範囲は前記補強梁傾斜部であり、かつ当該補強梁傾斜部の梁成は前記天井梁の傾斜部の梁成よりも低くかつ当該補強梁傾斜部は当該天井梁の傾斜部の上縁から下方へオフセットして配置されている、
    ことを特徴とする請求項1記載のユニット建物。
  3. 前記建物ユニットの上面側には、陸屋根又は上階床が設置される、
    ことを特徴とする請求項2記載のユニット建物。
  4. 前記補強体は、複数の要素に分割可能に構成されている、
    ことを特徴とする請求項2記載のユニット建物。
  5. 前記補強体は、略門型に形成された架構体として構成されている、
    ことを特徴とする請求項2記載のユニット建物。
  6. 前記断熱材及び配線の少なくとも一方は、前記補強梁傾斜部の上方スペースに敷設されている、
    ことを特徴とする請求項2記載のユニット建物。
  7. 前記補強梁は、前記補強梁水平部と前記補強梁傾斜部とに分割されており、両者は締結手段によって接合されている、
    ことを特徴とする請求項2記載のユニット建物。
JP2006088139A 2006-03-28 2006-03-28 ユニット建物 Active JP4609360B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006088139A JP4609360B2 (ja) 2006-03-28 2006-03-28 ユニット建物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006088139A JP4609360B2 (ja) 2006-03-28 2006-03-28 ユニット建物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007262725A JP2007262725A (ja) 2007-10-11
JP4609360B2 true JP4609360B2 (ja) 2011-01-12

Family

ID=38635971

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006088139A Active JP4609360B2 (ja) 2006-03-28 2006-03-28 ユニット建物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4609360B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5978150B2 (ja) * 2013-02-20 2016-08-24 トヨタホーム株式会社 建物の断熱構造
JP7056830B2 (ja) * 2018-03-28 2022-04-19 トヨタホーム株式会社 ユニット建物
KR102388438B1 (ko) * 2021-05-31 2022-04-20 삼성물산 주식회사 블록 모듈 및 블록 모듈러 건축물의 시공방법
KR102644387B1 (ko) * 2022-03-31 2024-03-07 삼성물산 주식회사 블록 모듈 및 블록 모듈러 건축물의 시공방법

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02147738A (ja) * 1988-11-30 1990-06-06 Sekisui Chem Co Ltd 面取建物ユニット
JPH04323435A (ja) * 1991-04-24 1992-11-12 Toyota Motor Corp 組立式建造物
JPH1061026A (ja) * 1996-08-23 1998-03-03 Sekisui Chem Co Ltd ユニット建物とその補強梁
JP2002194815A (ja) * 2000-12-22 2002-07-10 Misawa Homes Co Ltd ユニット式建物

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02147738A (ja) * 1988-11-30 1990-06-06 Sekisui Chem Co Ltd 面取建物ユニット
JPH04323435A (ja) * 1991-04-24 1992-11-12 Toyota Motor Corp 組立式建造物
JPH1061026A (ja) * 1996-08-23 1998-03-03 Sekisui Chem Co Ltd ユニット建物とその補強梁
JP2002194815A (ja) * 2000-12-22 2002-07-10 Misawa Homes Co Ltd ユニット式建物

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007262725A (ja) 2007-10-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5755458B2 (ja) デッキプレートパネル及びそれを用いた床構造
US20090038263A1 (en) Composite pillar for junction connections on constructions and building frames
JP4609360B2 (ja) ユニット建物
JP2010084465A (ja) 連結構造、ユニット式建物、その施工方法
JP2007023495A (ja) 鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁との接合構造およびその施工方法
JP2866993B2 (ja) 組立式建造物
JP3831545B2 (ja) ユニット式建物
JPH08177127A (ja) ユニット建物
JP4492564B2 (ja) ユニット建物
JP4449928B2 (ja) ユニット建物
KR200407077Y1 (ko) 들보들 간의 접합구조
JP4449886B2 (ja) ユニット建物
JP4591384B2 (ja) ユニット建物
JPH1061025A (ja) ユニット建物とその構築方法
JP4449891B2 (ja) ユニット建物
JP4134941B2 (ja) ユニット建物及びその構築方法
JPH11172770A (ja) 柱梁省略建物ユニット及びその構築方法並びにユニット建物
JP3579596B2 (ja) ユニット建物とその構築方法
JP4429277B2 (ja) ユニット建物
JP3574625B2 (ja) ユニット建物とその構築方法
JPH11293834A (ja) 建築物の床構築方法
JP3966613B2 (ja) 鉄骨架構の施工方法
JPH1162079A (ja) 鉄骨造架構におけるフロアブロック工法
JP4381631B2 (ja) ユニット式建物の小屋組構造
JP5202925B2 (ja) ユニット建物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080606

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100107

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100119

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100319

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100914

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100927

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131022

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4609360

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131022

Year of fee payment: 3

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20101126

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131022

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

A072 Dismissal of procedure [no reply to invitation to correct request for examination]

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A072

Effective date: 20110524

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131022

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250