JP5005606B2 - 建物ユニット及びこれを用いたユニット建物 - Google Patents

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本発明は、柱省略部を備えたラーメン構造の建物ユニット本体を備えた建物ユニット及びこれを用いたユニット建物に関する。
下記特許文献1には、梁と耐力壁によって建物躯体が構成される住宅において、建物躯体は共通とし、建物躯体に着脱自在な耐震部材を取り付けることで、需要者の耐震性能に対するニーズに応じて耐震性能を段階的に変更できるようにした技術が開示されている。
特開2001−90383号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示された先行技術による場合、新築時には耐震性能を変更することが可能であるが、新築後に耐震性能を強化したいと需要者が望んでも、同じ手法で耐震性能の変更を調整することはできない。
特に、住宅の長寿命化が今後の政策の方向性となっている状況下では、今後の法改正や需要者の意識の変化等により、耐震性能に対する要求レベルが上がることが考えられるが、一度建ててしまった建築物の耐震性能を変更するのは容易ではない。
本発明は上記事実を考慮し、新築後の後日において建物の構造性能を比較的容易に変更することができる建物ユニット及びこれを用いたユニット建物を得ることが目的である。
請求項1の発明に係る建物ユニットは、所定箇所の柱が省略された柱省略部を有し、かつラーメン構造として構成された箱型の建物ユニット本体と、建物完成後に前記柱省略部に後付けされると共に天井大梁及び床大梁の少なくとも一方に半剛接される追加柱と、を有している。
請求項2の発明は、請求項1記載の建物ユニットにおいて、前記追加柱と前記天井大梁及び床大梁の少なくとも一方との半剛接の回転ばね値を調整可能としている。
請求項3の発明は、請求項2記載の建物ユニットにおいて、前記追加柱と前記天井大梁及び床大梁の少なくとも一方とはボルト接合されており、当該ボルトの軸長、軸径、及び本数の少なくとも一つを調整することによって前記回転ばね値の変更が可能とされている。
請求項4の発明は、請求項2記載の建物ユニットにおいて、前記追加柱と前記天井大梁及び床大梁の少なくとも一方との溶接接合部の近傍に形成された開口部の大きさによって前記回転ばね値の変更が可能とされている。
請求項5の発明は、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の建物ユニットにおいて、前記追加柱は、直交して配置される2つのラーメン架構に共有される柱として配置されている。
請求項6の発明は、請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の建物ユニットにおいて、前記追加柱は、建物ユニットの組付状態を平面視で見た場合に直交する2本の天井大梁又は床大梁の交点に配置されている。
請求項7の発明に係るユニット建物は、請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載された複数の建物ユニットが備える前記柱省略部が相互に隣接するように配置されている。
請求項1記載の本発明によれば、建物ユニットは、ラーメン構造として構成された箱型の建物ユニット本体を備えており、更にこの建物ユニット本体は柱を省略した柱省略部を有している。従って、この建物ユニットを用いてユニット建物を構築した場合、複数の建物ユニットに跨る連続した大空間を形成することができる。
一方、建物完成後に耐震補強や耐風補強といった構造性能を変更する必要が生じた場合には、建物ユニット本体の柱省略部に追加柱が後付けされる。このため、天井大梁及び床大梁の負担応力が減少すると共に建物ユニットの水平剛性が増加し建物ユニットの変形量が減少する。また、追加柱は天井大梁及び床大梁の少なくとも一方に半剛接されるため、柱がない状態(柱省略部のままの状態)に比べれば建物ユニットの水平剛性が高く、追加柱を天井大梁及び床大梁と完全に剛接合する場合に比べれば建物ユニットの水平剛性が低くなる。従って、この半剛接の度合い(剛性)を調整することにより、建物ユニット単体の構造性能ひいてはユニット建物の構造性能を比較的容易に変更することができる。
請求項2記載の本発明によれば、追加柱と天井大梁及び床大梁の少なくとも一方との半剛接の回転ばね値を調整可能としたので、ユニット建物の平面バランスを保つ或いは良くすることができる。つまり、ユニット建物の重心と剛心とを近付けることができる。
請求項3記載の本発明によれば、追加柱と天井大梁及び床大梁の少なくとも一方とはボルト接合されており、当該ボルトの軸長、軸径、及び本数の少なくとも一つを調整することによって回転ばね値の変更が可能とされるので、即ち所望の回転ばね値になるようなボルトを選択すればよいので、回転ばね値を容易に変更することができる。
また、建築地での追加柱の後付け作業がボルトの締結作業となるので、溶接に比べれば作業し易い。
請求項4記載の本発明によれば、追加柱と天井大梁及び床大梁の少なくとも一方との溶接接合部の近傍に形成された開口部の大きさを変えることによって回転ばね値の変更が可能とされるので、即ち所望の回転ばね値となるような開口部の大きさ(サイズ及び形状)を決めればよいので、回転ばね値を容易に変更することができる。
また、建築地では、追加柱に対する回転ばね値の調整作業自体は行う必要がなく、工場生産段階で回転ばね値の調整作業(開口部の形成作業)が完結するので、回転ばね値のバラツキは極めて小さく抑えられる。
請求項5記載の本発明によれば、追加柱は直交して配置される2つのラーメン架構に共有される柱として配置されているため、追加柱1本につき2つのラーメン架構の水平剛性が増加される。
請求項6記載の本発明によれば、追加柱は、建物ユニットの組付状態を平面視で見た場合に直交する2本の天井大梁又は床大梁の交点に配置されているので、請求項5記載の発明と同様に、追加柱1本につき2つのラーメン架構の水平剛性が増加される。
請求項7記載の本発明によれば、上記請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載された複数の建物ユニットが備える柱省略部が相互に隣接するように配置されているので、大空間が形成されると共に将来の構造性能の変更が比較的容易という特長を持ったユニット建物が得られる。
以上説明したように、請求項1記載の本発明に係る建物ユニットは、新築後の後日において建物の構造性能を比較的容易に変更することができるという優れた効果を有する。
請求項2記載の本発明に係る建物ユニットは、地震力や大きな風力が作用した際に、ユニット建物の重心と剛心とが離れていることによる捩れ応答を減少させることができるという優れた効果を有する。
請求項3記載の本発明に係る建物ユニットは、回転ばね値の変更が容易であると共に建築地での追加柱の取付作業の作業効率を向上させることができるという優れた効果を有する。
請求項4記載の本発明に係る建物ユニットは、回転ばね値の変更が容易であると共に所望の回転ばね値を高い精度で出すことができるという優れた効果を有する。
請求項5記載の本発明に係る建物ユニットは、追加柱による補強効果を最大限効率よく引き出すことができるという優れた効果を有する。
請求項6記載の本発明に係る建物ユニットは、追加柱による補強効果を最大限効率よく引き出すことができるという優れた効果を有する。
請求項7記載の本発明に係るユニット建物は、新築時には居住空間に柱のない大空間を有し、将来的に耐震性能等を上げたいと思った場合には比較的容易に耐震性能等の構造性能を変更することができ、従来よりも永い期間快適で安心した住空間を確保することができるという優れた効果を有する。
〔第1実施形態〕
以下、図1〜図8を用いて、本発明に係る建物ユニット及びこれを用いたユニット建物の第1実施形態について説明する。
図8には、本実施形態に係るユニット住宅の概略正面図が示されている。この図に示されるように、ユニット建物としてのユニット住宅10は、基礎12、13と、基礎12、13上に設けられた一階部分14と、一階部分14の上に設けられた二階部分16と、二階部分16の上に設けられた屋根部分17と、によって構成されている。さらに、一階部分14は、箱型に構成された建物ユニットとしての複数個の一階ユニット18によって構成されている。同様に、二階部分16は、一階ユニット18と同一サイズの箱型に構成された複数個の二階ユニット20によって構成されている。なお、図8では、二階ユニット20を一階ユニット18と同一サイズにしているが、ユニットのサイズはこれに限らず、ユニット住宅10のプランニングに応じて適宜変更される。一階ユニット18及び二階ユニット20は、一階ユニット18の柱頭部と二階ユニット20の柱脚部との間に配設される図示しないドッキングプレート並びに同一階で対向して配置された大梁間に配設される梁間連結ブラケット等の連結手段によって上下左右に相互に連結されている。
図7には、一階部分14を構成する一階ユニット18の躯体構造が示されている。この図に示されるように、一階ユニット18は、四隅の内の三箇所に立設された3本の固定柱22と、残りの一箇所に上下に対向して配置された柱頭側柱仕口部24及び柱脚側柱仕口部26と、対向する固定柱22の下端部同士又は固定柱22の下端部と柱脚側柱仕口部26とを連結する長短二種類の床大梁28、30と、対向する固定柱22の上端部同士又は固定柱22の上端部と柱頭側柱仕口部24とを連結する長短二種類の天井大梁32、34と、によって構成された建物ユニット本体としてのユニット本体36を備えている。
なお、床大梁28、30は床パネルの床フレーム38の一部として構成されており、長辺側の床大梁28間には図示しない床小梁が所定の間隔で配置されている。同様に、天井大梁32、34は天井パネルの天井フレーム40の一部として構成されており、長辺側の天井大梁32間には図示しない天井小梁が所定の間隔で配置されている。また、図7では、同一サイズの箱型ユニットである4個の一階ユニット18によって一階部分14が構成されているが、これは一例に過ぎず、使用するユニットの個数及びサイズは任意であり、完全な箱型ユニットのみならず、プランニングや用途に応じて一部がカットされた略箱型のカットユニット等の異形ユニットを使用してもよい。請求項1における「箱型」も、完全な箱型ユニットの場合と略箱型ユニットの場合の両方を含むものである。
上記4個の一階ユニット18の中央側には、4個の柱頭側柱仕口部24と4個の柱脚側柱仕口部26とが上下に対向して配置されており、これらを繋ぐ固定柱を省略した柱省略部42とされている。すなわち、工場組立時及び輸送時には、上下に対向する柱頭側柱仕口部24と柱脚側柱仕口部26には、取外し可能な仮柱がそれぞれボルト締結により取り付けられている。そして、基礎12、13上に一階ユニット18が据付けられた後に柱省略部42を通るように短辺側の天井大梁34間の隙間44に、柱省略部42を挟んで対向する固定柱22間のスパン長を有する一本ものの補強部材又は門型に組まれた補強部材等の補強部材が挿入されてボルトで固定された後に、仮柱が撤去されるようになっている。これにより、一階部分14に、途中に固定柱が存在しない複数ユニットに跨る連続した広い空間46(図8も参照)が形成される構成である。
なお、二階部分16を構成する二階ユニット20は、一階ユニット18と異なり、柱省略部42が設けられない通常の4本の固定柱を備えた箱型ユニットが使用されている。
ここで、上述した柱省略部42を、ユニット住宅10の構築後に補強する場合の構成について説明する。
図1(A)には、上述した一階ユニット18をモデル化した模式図が示されている。この図に示されるように、当該一階ユニット18を柱省略部42が形成される側から見ると、一辺が開放されたコ字状の柱レスラーメン架構48となる。図1(B)に示されるように、本実施形態では、この柱レスラーメン架構48の柱省略部42に追加柱50を後付けによる半剛接で設けることが可能とされており、以下に詳細に説明する。追加柱50と天井大梁34及び床大梁30との接合部は剛接合とピン接合の間の剛性を有する接合部分であり、模式的には回転ばね52で示すことができる。
上記回転ばね52を具体化したものが、図2〜図6に示されている。図2には追加柱50を天井大梁32、34及び床大梁28、30に固定するための接合金物54が示されている。また、図3及び図4並びに図5及び図6には、この接合金物54を使って追加柱50と床大梁28、30とをボルト接合した組付状態の平面図及び立面図が示されている。
図2に示されるように、接合金物54は、方形状のベースプレート56と、ベースプレート56の隣り合う二辺の端面に溶接された一対の延設部58と、ベースプレート56の隣り合う二辺の上面に立設状態で溶接されたアングル状の側壁部60と、側壁部60の各面に垂直に溶接されたL字形の一対の位置決め部材62と、によって構成されている。
図3〜図6に示されるように、床大梁28、30はいずれも溝形鋼とされており、その接合端部の上フランジ64を位置決め部材62の上壁62Aに載せると共にウェブ66を縦壁62Bに当て、下フランジ68を延設部58の段差部70に載置させることにより、床大梁28、30に対する接合金物54の位置決めがなされるようになっている。さらに、上記接合金物54の側壁部60の各面には、上下等ピッチで複数(本実施形態では、3個)のボルト挿通孔72が形成されている。また、延設部58の一端部に二枚重ねに折り返された折り返し部74には、上下の一階ユニット18を連結するための連結ボルトが挿入されるボルト挿通孔76が形成されている。
以上の構成による接合金物54は、一階ユニット18の組立時に、予め工場内で床大梁28、30及び天井大梁32、34の端部に溶接により接合されている。
また、図3及び図4に示されるように、追加柱50は鋼管柱とされている。追加柱50の下端部の隣合う二側壁には、下縁から床大梁28、30の高さを越える程度の長さに設定された切欠78が形成されている。一方、追加柱50の下端部の残りの二側壁には、切欠78と対向する位置に複数のボルト挿通孔80が形成されている。各ボルト挿通孔80は接合金物54の側壁部60に形成されたボルト挿通孔72と重なるように同軸上に形成されている。そして、追加柱50の外側から追加柱50の板厚と接合金物54の側壁部60の板厚を足した長さよりも軸長が長い第1の接合ボルト82がボルト挿通孔72、80内へ挿入されてナット84が螺合されることにより、追加柱50の下端部が接合金物54を介して床大梁28、30の端部に取外し可能にボルト接合されている。なお、追加柱50の上端部についても同様の取付構造とされている。
一方、図5及び図6に示される追加柱86は同一サイズの鋼管柱とされている点で追加柱50と共通するが、この追加柱86では切欠78が形成されておらず、替わりにボルト挿通孔80と同軸上に複数のボルト挿通孔88が二側壁に形成されている。そして、この追加柱86の場合には、追加柱50の幅よりも軸長が長い第2の接合ボルト90が追加柱86の外側からボルト挿通孔88、80、72に挿入されてナット84が螺合されることにより、追加柱86の下端部が接合金物54を介して床大梁28、30の端部に取外し可能にボルト接合されている。なお、追加柱86の上端部についても同様の取付構造とされている。
なお、図3〜図6に示されるナット84はウエルドナットにしてもよい。
(作用・効果)
次に、本実施形態の作用並びに効果について説明する。
一階ユニット18及び二階ユニット20は、予め工場内の生産ラインで組み立てられる。このとき、二階ユニット20は通常の箱型ユニットとして組み立てられるが、一階ユニット18は3本の柱を固定柱22とし、残りの1本の柱を仮柱として組み立てられる。なお、仮柱の取付を可能とするため、予め柱頭側柱仕口部24及び柱脚側柱仕口部26には、接合金物54がそれぞれ溶接により固定される。そして、柱頭側柱仕口部24及び柱脚側柱仕口部26に仮柱の上端部及び下端部をボルトで締結固定し、輸送車両の荷台に一階ユニット18及び二階ユニット20を個別に載せて建築地まで輸送する。
建築地では、仮柱を取り付けた状態の一階ユニット18を基礎12、13上に順次据付けていき、補強部材を天井大梁34間の隙間44に挿入して天井大梁34(及び固定柱22)に固定した後、仮柱が撤去される。これにより、柱省略部42が形成され、複数ユニットに跨る連続した広い空間46が得られる。次いで、二階ユニット20が一階ユニット18上に据付けられて、一階ユニット18と二階ユニット20とが上下左右に連結手段によって相互に連結される。その後、屋根部分17が二階ユニット20上に据付けられることによりユニット住宅10が構築される。なお、仮柱の取外しは、補強部材を装着した時点でもよいし、二階ユニット20が据付けられてからでもよい。
一方、ユニット住宅10の完成後に耐震補強や耐風補強といった構造性能を変更する必要が生じた場合には、ユニット本体36の柱省略部42に追加柱50又は追加柱86が第1の接合ボルト82又は第2の接合ボルト90で後付けされる。
このとき、図3及び図4に示されるように、追加柱50を用いて、軸長が短い第1の接合ボルト82で追加柱50を接合金物54を介して床大梁28、30及び天井大梁32、34に接合した場合と、図5及び図6に示されるように、追加柱86を用いて、軸長が長い第2の接合ボルト90で追加柱86を接合金物54を介して床大梁28、30及び天井大梁32、34に接合する場合とを比較すると、後者の方が前者よりも回転ばね52の回転ばね値が小さい。つまり、第1の接合ボルト82及び第2の接合ボルト90の材質が同じであれば、単位長さ当たりのボルトの伸び率は同一になるため、軸長が長くなれば長くなる程、許容される伸び量も多くなる。従って、軸長が長い第2の接合ボルト90で固定柱22を後付けしたものの方が、軸長が短い第1の接合ボルト82で固定柱22を後付けしたものよりも、柔らかい接合(柔接合)になる。換言すれば、どの程度の半剛接にするかによって、使用するボルトの長さ、径、本数、ピッチ等を選択するかが決められる。因みに、ボルトの径が大きくなる程、回転ばね値は大きくなり、ボルトの本数が多くなる程、回転ばね値は大きくなる。
上記の如くして、追加柱50又は追加柱86が取り付けられると、天井大梁32、34及び床大梁28、30の負担応力が減少すると共に一階ユニット18の水平剛性が増加し一階ユニット18の変形量が減少する。また、追加柱50又は追加柱86は天井大梁32、34及び床大梁28、30と半剛接されるため、追加柱50又は追加柱86がない状態(柱省略部42のままの状態)に比べれば一階ユニット18の水平剛性が高く、追加柱50又は追加柱86を天井大梁32、34及び床大梁28、30と完全に剛接合する場合に比べれば一階ユニット18の水平剛性が低くなる。従って、この半剛接の度合い(剛性)を調整することにより、一階ユニット18単体の構造性能ひいてはユニット住宅10の構造性能を比較的容易に変更することができる。
以上より、本実施形態に係る一階ユニット18及びこれを用いたユニット住宅10によれば、新築後の後日においてユニット住宅10の構造性能を比較的容易に変更することができる。
また、本実施形態では、追加柱50を第1の接合ボルト82で固定するか、追加柱86を第2の接合ボルト90で固定するかによって、天井大梁32、34及び床大梁28、30との半剛接の回転ばね値を調整可能としたので、ユニット住宅10の平面バランスを保つ或いは良くすることができる。つまり、ユニット住宅10の重心と剛心とを近付けることができる。その結果、地震力や大きな風力が作用した際に、ユニット住宅10の重心と剛心とが離れていることによる捩れ応答を減少させることができる。
さらに、本実施形態では、所望の回転ばね値になるように、使用する追加柱の種類とボルトの種類とを選べばよいので、回転ばね値を容易に変更することができる。また、建築地での追加柱50又は追加柱86の後付け作業が第1の接合ボルト82又は第2の接合ボルト90の締結作業となるので、溶接に比べれば作業し易い。よって、本実施形態によれば、回転ばね値の変更が容易であると共に建築地での追加柱50又は追加柱86の取付作業の作業効率を向上させることができる。
また、本実施形態では、追加柱50、86は直交して配置される2つのラーメン架構に共有される柱として配置されているため、別の表現でいえば、追加柱50、86は一階ユニット18の組付状態を平面視で見た場合に直交する2本の天井大梁又は床大梁の交点に配置されているため、追加柱1本につき2つのラーメン架構の水平剛性が増加される。従って、追加柱50、86による補強効果を最大限効率よく引き出すことができる。
さらに、本実施形態では、複数の一階ユニット18が備える柱省略部42が相互に隣接するように配置されているので、大空間46が形成されると共に将来の構造性能の変更が比較的容易という特長を持ったユニット住宅10が得られる。その結果、新築時には居住空間に柱のない大空間46を有し、将来的に耐震性能等を上げたいと思った場合には比較的容易に耐震性能等の構造性能を変更することができ、従来よりも永い期間快適で安心した住空間を確保することができる。
〔第2実施形態〕
次に、図9を用いて、本発明に係る建物ユニット及びこれを用いたユニット建物の第2実施形態について説明する。なお、前述した第1実施形態と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
図9に示されるように、この第2実施形態に係るユニット住宅10では、前述した第1実施形態とは異なり、接合金物54自体が追加柱92の二側面に直接溶接されている。また、接合金物54の側壁部60には、追加柱92の長手方向の端部が溶接により接合されている。従って、追加柱92と床大梁28、30とは、ボルト接合はなされていない。なお、接合金物54の追加柱92への溶接箇所は、接合金物54の下縁を除く外周部(図9(A)、(B)のWの範囲)とされている。
さらに、追加柱92における接合金物54の上縁側接合部の近傍には、追加柱92の幅方向を長辺方向とする矩形スリット状の開口部94が形成されている。開口部94の短辺側の寸法がL1とされ、長辺側の寸法がL2とされている。また、開口部94は、追加柱92の対向する側壁部を一組として設定されている。図9(A)は、追加柱92に二組の開口部94が形成されている例であり、図9(B)は追加柱92に一組の開口部94が形成されている例である。
(作用・効果)
上記構成によれば、追加柱92の二側面に接合金物54を溶接により接合しているので、床大梁28、30(及び天井大梁32、34)は追加柱92に剛接合されていることになる。しかし、梁の接合箇所の近傍にその剛接合の剛性を低下させる開口部94が形成されているため、全体としては半剛性になる。これにより、第1実施形態と同様の半剛性という構造特性が得られる。従って、前述した第1実施形態の作用効果は基本的にはそのまま踏襲される。
さらに、本実施形態では、開口部94の短辺寸法L1と長辺寸法L2を変えることによって回転ばね値を変更することができる。すなわち、所望の回転ばね値となるような開口部94の大きさ(サイズ及び形状)を決めればよいので、回転ばね値を容易に変更することができる。
また、建築地では、追加柱92に対する回転ばね値の調整作業自体は行う必要がなく、工場生産段階で回転ばね値の調整作業(開口部94の形成作業)が完結するので、回転ばね値のバラツキは極めて小さく抑えられる。
その結果、本実施形態によれば、回転ばね値の変更が容易であると共に所望の回転ばね値を高い精度で出すことができる。
〔本実施形態の補足説明〕
以上説明した各実施形態では、一般住宅(ユニット住宅10)に対して本発明を適用したが、これに限らず、他の用途(商業的用途、工業的用途、農業的用途、福祉施設・公共施設等の非営利目的の行政的用途を含む)のユニット建物に対して本発明を用いてもよい。
また、上述した各実施形態では、天井大梁32、34及び床大梁28、30の双方に本発明の接合構造を適用したが、必ずしも天井大梁及び床大梁の双方に同じ接合構造を適用する必要はなく、いずれか一方だけでもよい。
第1実施形態に係る建物ユニットの使い方を示す模式図であり、(A)は柱省略部を設けた場合の模式図であり、(B)は追加柱を半剛接状態で取り付けた場合の模式図である。 第1実施形態で用いる接合金物の分解斜視図と組付状態の斜視図である。 追加柱と梁とを短いボルトで接合した例の平断面図である。 図3の立面図である。 追加柱と梁とを長いボルトで接合した例の平断面図である。 図5の立面図である。 第1実施形態に係るユニット住宅の一階部分の躯体を示す斜視図である。 第1実施形態に係るユニット住宅の全体正面図である。 第2実施形態に係り、(A)は追加柱の対向する二組の側壁部に開口部を設けた例を示す平断面図であり、(B)は接合部の立面図であり、(C)は追加柱の対向する一組の側壁部に開口部を設けた例を示す平断面図である。
符号の説明
10 ユニット住宅(ユニット建物)
18 一階ユニット(建物ユニット)
28 床大梁
30 床大梁
32 天井大梁
34 天井大梁
36 ユニット本体(建物ユニット本体)
42 柱省略部
48 柱レスラーメン架構
50 追加柱
52 回転ばね
82 第1の接合ボルト
86 追加柱
90 第2の接合ボルト
92 追加柱
94 開口部

Claims (7)

  1. 所定箇所の柱が省略された柱省略部を有し、かつラーメン構造として構成された箱型の建物ユニット本体と、
    建物完成後に前記柱省略部に後付けされると共に天井大梁及び床大梁の少なくとも一方に半剛接される追加柱と、
    を有する建物ユニット。
  2. 前記追加柱と前記天井大梁及び床大梁の少なくとも一方との半剛接の回転ばね値を調整可能とした請求項1記載の建物ユニット。
  3. 前記追加柱と前記天井大梁及び床大梁の少なくとも一方とはボルト接合されており、当該ボルトの軸長、軸径、及び本数の少なくとも一つを調整することによって前記回転ばね値の変更が可能とされている請求項2記載の建物ユニット。
  4. 前記追加柱と前記天井大梁及び床大梁の少なくとも一方との溶接接合部の近傍に形成された開口部の大きさによって前記回転ばね値の変更が可能とされている請求項2記載の建物ユニット。
  5. 前記追加柱は、直交して配置される2つのラーメン架構に共有される柱として配置されている請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の建物ユニット。
  6. 前記追加柱は、建物ユニットの組付状態を平面視で見た場合に直交する2本の天井大梁又は床大梁の交点に配置されている請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の建物ユニット。
  7. 請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載された複数の建物ユニットが備える前記柱省略部が相互に隣接するように配置されたユニット建物。
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