JP3887166B2 - クラッチ及びモータ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、従動側回転体を回転し難くしながら、その従動側回転体の回転を許容するクラッチ、及びそのクラッチを備えたモータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えばパワーウインド装置が備えるモータは、回転軸を有するモータ本体と、同回転軸と一体形成、若しくは同心軸上に配置されたウォーム軸を介して同回転軸の回転速度を減速してレギュレータ(従動側)に伝達する出力部を備えている。そして、モータが駆動されると、その回転軸の回転はウォーム軸を介して出力部に伝達される。出力部において回転速度が減速された上記回転軸の回転は、レギュレータにて往復動に変換される。こうしてレギュレータがウインドガラスを上下動させることにより開閉動作を行なうようになっている。
【0003】
このようなパワーウインド装置においては、モータが駆動されていないときに、ウインドガラスに印加された下方向の荷重が上記レギュレータにて逆に回転力に変換され、この回転力が本来とは逆にモータ本体の回転軸を回転させるように動作する。このような回転伝達は、ウインドガラスが外力によって開けられて盗難の原因となったりする。
【0004】
従って、この種の回転伝達を防止するために、従動側回転体の回転が駆動側回転体へと伝達されることを防止するクラッチを備えたモータが知られている。このようなモータにおいては、クラッチにより駆動側回転体の回転を従動側回転体に伝達し、一方、従動側回転体の回転を駆動側回転体に伝達しないようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、モータ全体、若しくはパワーウインド装置全体で各摺動部分の駆動力のロスを考慮し、従動側回転体の回転を駆動側回転体に伝達しないようにクラッチを構成すればよいにもかかわらず、上記では、クラッチ単体で従動側回転体の回転力を駆動側回転体に伝達しないようにしている。そのため、クラッチ単体で従動側回転体の回転力が駆動側回転体に伝達するのを確実に阻止するために、クラッチの各構成部品に高い寸法精度が要求され、このことがコストの増大を招いている。従って、従動側回転体の回転力が駆動側回転体に伝達するのを確実に阻止するのではなく、単に従動側回転体を回転し難くした安価なクラッチの開発が望まれていた。
【0006】
又、このことは、パワーウインド装置に使用するクラッチに限るものではなく、パワーウインド装置以外のクラッチを必要とする装置であって、従動側回転体を回転し難くしながら、その従動側回転体の回転を許容することを必要とする装置全般に同様の課題である。
【0007】
本発明はこうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、駆動源による駆動側回転体の回転を従動側回転体に伝達するとともに、負荷による従動側回転体自身の回転時において、従動側回転体を回転し難くしながら、その従動側回転体の回転を許容することができるクラッチ、及びそのクラッチを備えたモータを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、回動不能に固定され、内周面を有するハウジングと、駆動源に連結されて前記ハウジング内に回転可能に収容され、第1係合部を有する駆動側回転体と、負荷に連結されて前記ハウジング内に回転可能に収容され、前記第1係合部に回転方向において係合して前記駆動側回転体の相対回動を所定範囲内に規制し、かつ前記ハウジングの内周面に対向する面に制御面が形成された第2係合部を有する従動側回転体と、前記ハウジングの内周面と前記制御面との間に配置され、前記制御面の回転方向の中央部とハウジングの内周面との間隔より小さく、前記制御面の回転方向の側部とハウジングの内周面との間隔より大きい外形寸法を有する被挟持体とを備えたクラッチにおいて、前記駆動側回転体の回転時には、該回転体の回転により前記被挟持体を前記制御面と前記ハウジングの内周面とで挟持されない該制御面の略中央部に配置して周回させるとともに、前記第1、第2係合部が回転方向において係合して該回転体の回転力を前記従動側回転体に伝達し、前記従動側回転体の回転時には、前記被挟持体を前記制御面と前記ハウジングの内周面とで挟持し、被挟持体とハウジングの内周面との間で所望の摩擦力を発生させた状態で該従動側回転体の回転を許容するように、前記制御面を形成した
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のクラッチにおいて、前記被狭持体は、前記駆動側回転体の軸心の周りに複数設けられ、前記従動側回転体が第1の方向及びそれとは逆の第2の方向に回転するときのいずれにおいても、各被狭持体は前記従動側回転体と前記ハウジングの内周面とで狭持される狭持位置に配置される。
【0010】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のクラッチにおいて、前記従動側回転体は、前記被狭持体に一対一で対応するように設けられた複数の制御面を有し、前記被狭持体は、対応する制御面と前記ハウジングの内周面との間に狭持される。
【0012】
請求項に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載のクラッチにおいて、前記制御面を、一平面とした。
請求項に記載の発明は、請求項1〜のいずれか1項に記載のクラッチにおいて、前記被狭持体を、樹脂材料で形成した。
【0013】
請求項に記載の発明は、回転軸を有するモータ本体と、前記回転軸に連動するウォーム軸を有し該回転軸の回転速度を減速して負荷に伝達する出力部とを備え、請求項1〜のいずれか1項に記載のクラッチを前記回転軸と前記ウォーム軸との間に設けたモータである。
請求項に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか1項に記載のクラッチと、前記駆動側回転体に連結された回転軸を有するモータ本体と、前記従動側回転体に連結されたウォーム軸と、該ウォーム軸に噛み合うウォームホイールと、該ウォームホイールに駆動連結された出力軸とを有する出力部と、を備え、前記回転軸の回転力を、前記クラッチ、前記ウォーム軸及び前記ウォームホイールを介して前記出力軸に伝達する一方、前記出力軸からの回転力を、少なくとも前記ウォームホイールと前記ウォーム軸との噛み合い負荷と、前記クラッチの回転負荷とにより前記回転軸に伝達することを阻止するモータである。
【0014】
請求項に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか1項に記載のクラッチと、前記駆動側回転体に連結された回転軸を有するモータ本体と、前記従動側回転体に連結され軸受により回転可能に支持されたウォーム軸と、該ウォーム軸に噛み合うウォームホイールと、該ウォームホイールに駆動連結された出力軸とを有する出力部と、を備え、前記回転軸の回転力を、前記クラッチ、前記ウォーム軸及び前記ウォームホイールを介して前記出力軸に伝達する一方、前記出力軸からの回転力を、少なくとも前記ウォームホイールと前記ウォーム軸との噛み合い負荷と、前記ウォーム軸と前記軸受との摩擦負荷と、前記クラッチの回転負荷とにより前記回転軸に伝達することを阻止するモータである。
【0015】
(作用)
請求項1に記載の発明によれば、従動側回転体の回転時において、被挟持体を該回転体に設けた制御面とハウジングの内周面とで挟持し、被挟持体とハウジングの内周面との間で所望の摩擦力を発生させた状態で該回転体の回転を許容するように、制御面が形成される。従って、制御面を適した形状に設定するだけであるので、クラッチを容易に設計することができる。
【0016】
請求項2に記載の発明によれば、駆動側回転体の軸心の周りに複数設けられた各被狭持体は、従動側回転体が第1の方向及びそれとは逆の第2の方向に回転するときのいずれにおいても、従動側回転体とハウジングの内周面とで狭持される。
【0017】
請求項3に記載の発明によれば、被狭持体は、一対一で対応するように従動側回転体に設けた複数の制御面とハウジングの内周面との間に狭持される
【0018】
請求項に記載の発明によれば、制御面を一平面としたので、制御面の形状が簡単になり、制御面を容易に形成することができる。
請求項に記載の発明によれば、被狭持体は樹脂材料よりなるので、他部材との衝突音が小さくなる。そのため、クラッチから生じる異音を小さく抑えることができる。
【0019】
請求項に記載の発明によれば、安価なクラッチを使用してモータが構成されるので、モータのコストを低減することができる。特に、請求項1〜5のいずれか1項に記載のクラッチが、小さいトルクがかかる回転軸とウォーム軸との間に設けられるので、クラッチに必要とされる強度を低減することができる。
請求項に記載の発明によれば、クラッチは、従動側回転体の回転時において、被挟持体を該回転体に設けた制御面とハウジングの内周面とで挟持し、被挟持体とハウジングの内周面との間で所望の摩擦力を発生させた状態で該回転体の回転を許容するように、制御面が形成される。そして、回転軸の回転力は、クラッチ、ウォーム軸及びウォームホイールを介して出力軸に伝達される一方、出力軸からの回転力は、少なくともウォームホイールとウォーム軸との噛み合い負荷と、クラッチの回転負荷とにより回転軸に伝達することが阻止される。つまり、クラッチ単体で出力軸からの回転力を回転軸に伝達することを阻止するのではなく、クラッチを含めたモータ全体で出力軸からの回転力を回転軸に伝達することを阻止するようにしたので、クラッチの各構成部品に高い寸法精度を必要としない。そのため、クラッチ、ひいてはモータのコストを低減することができる。
【0020】
請求項に記載の発明によれば、クラッチは、従動側回転体の回転時において、被挟持体を該回転体に設けた制御面とハウジングの内周面とで挟持し、被挟持体とハウジングの内周面との間で所望の摩擦力を発生させた状態で該回転体の回転を許容するように、制御面が形成される。そして、回転軸の回転力は、クラッチ、ウォーム軸及びウォームホイールを介して出力軸に伝達される一方、出力軸からの回転力は、少なくともウォームホイールとウォーム軸との噛み合い負荷と、ウォーム軸と該ウォーム軸を回転可能に支持する軸受との摩擦負荷と、クラッチの回転負荷とにより回転軸に伝達することが阻止される。つまり、クラッチ単体で出力軸からの回転力を回転軸に伝達することを阻止するのではなく、クラッチを含めたモータ全体で出力軸からの回転力を回転軸に伝達することを阻止するようにしたので、クラッチの各構成部品に高い寸法精度を必要としない。そのため、クラッチ、ひいてはモータのコストを低減することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をパワーウインド装置に具体化した一実施形態について図1〜図12を参照して説明する。
【0022】
図12に示すように、パワーウインド装置のモータ1はドアDに固設されている。モータ1はモータ本体2と出力部3を備えている。モータ本体2は、出力部3の出力軸4に固着した歯車4aを正逆回転し、その歯車4aは公知のXアーム式レギュレータRに設けた歯車部Gと噛合している。従って、歯車4aの正逆回転に基づいて、レギュレータRはウインドガラスWを開閉させる。
【0023】
図1は、本実施形態におけるモータ1の分解斜視図を示す。図1に示すように、モータ本体2の回転軸5の先端には断面略D字状の嵌合部5aが形成されている。
【0024】
上記モータ本体2(回転軸5)の先端側にはクラッチ6が設けられている。このクラッチ6は、図3及び図4に示されるように、クラッチハウジング7と、駆動側回転体8と、ボール9と、従動側回転体10と、3つの被挟持体としての転動体11と、サポート部材12とを備えている。クラッチハウジング7は、円筒形状の外輪7aと外輪7aの両端から径方向内側に延びる環状のカバー部7b,7cとからなる。駆動側回転体8、ボール9、従動側回転体10、転動体11、及びサポート部材12はクラッチハウジング7内に収容され、一つのユニット(クラッチ6)として構成される。
【0025】
前記駆動側回転体8は、樹脂材料にて形成され、軸部8a及び同軸部8aよりも拡径された円盤部8bを有している。駆動側回転体8は、円盤部8bの基端側(図4の左側)がクラッチハウジング7のカバー部7bと摺動可能とされ、回転可能とされている。この駆動側回転体8の中心部には、同駆動側回転体8を貫通する軸心孔8cが形成されている。この軸心孔8cの基端側(図4の左側)には、断面略D字状の嵌合孔8dが形成されている。この嵌合孔8dは、図4に示されるようにクラッチハウジング7の外部に連通し、前記回転軸5の嵌合部5aに回転不能に連結固定される。従って、モータ本体2の回転軸5が回転するとその回転力が駆動側回転体8に伝達される。
【0026】
又、上記円盤部8bの先端側(図4の右側)には、図3に示すように、外周面に沿って軸方向と平行に突出する略扇形状の突設部13が等角度間隔に複数(3つ)形成されている。突設部13には、径方向内側から突設部13の中間まで径方向に延びる嵌合溝13aが形成されている。
【0027】
嵌合溝13aには、ゴムよりなる緩衝部材14が嵌合固定されている。詳しくは、図3に示すように、緩衝部材14は、薄肉のリング部14aと、リング部14aの外周側で等角度間隔に複数(3つ)軸線方向に立設される緩衝部14bとを備える。緩衝部14bの外周側には嵌合溝13aと対応した嵌合凸部14cが形成されている。そして、緩衝部材14は、各嵌合凸部14cが各嵌合溝13aに嵌合されるとともに、リング部14aが円盤部8b上に配置されて固定されている。
【0028】
緩衝部14bの周方向の幅は、図5に示すように、突設部13の内周面の周方向の幅より若干大きく設定されている。そして、隣り合う突設部13の側面(周方向の面)13b,13c及び隣り合う緩衝部14bの側面(周方向の面)14d,14eにより、等角度間隔に複数(3つ)の係合溝15が形成されている。これら係合溝15は中心側で互いに連通している。又、上記円盤部8bの突設部13が形成されていない外周側には軸方向と平行に切り欠かれた溝部16が形成されている。突設部13の側面13b,13cの外周側は、周方向に僅かに膨出し、係合溝15の開口部17を構成している。
【0029】
前記ボール9は金属製とされ、前記軸心孔8cの内径に応じた外径にて球体に形成されており、同軸心孔8cの先端側(図4の右側)からその内部に収容される。尚、ボール9は、軸心孔8cに収容された状態で、その一部が軸心孔8cから突出する。
【0030】
前記従動側回転体10は、円盤部10aと、その中心部からその先端側(図4の右側)に突出する嵌合部10bとを備える。円盤部10aは、その基端側(図4の左側)がボール9と当接され、前記突設部13(緩衝部14b)に囲まれ、回転可能に配設される。この円盤部10aはボール9と点接触となるため、その回転は円滑なものとされる。
【0031】
前記円盤部10aには、図3及び図5に示すように、径方向外側に延びる略扇形状の係合凸部18が等角度間隔に複数(3つ)形成されている。この係合凸部18は、その周方向の幅が前記係合溝15の周方向の幅より小さく設定され、係合溝15内に収容される。
【0032】
図5に示すように、係合凸部18の時計回り側の面の径方向内側には、前記緩衝部14bの一側面(反時計回り側の面)14dと対応した第1緩衝面18aが形成され、係合凸部18の時計回り側の面の径方向外側には、突設部13の一側面(反時計回り側の面)13bと対応した第1当接面18bが形成されている。第1緩衝面18aは、駆動側回転体8が従動側回転体10に対して反時計回り方向(矢印X方向)に所定位置まで回転すると、緩衝部14bの一側面14dと当接する。又、第1当接面18bは、駆動側回転体8が前記所定位置より更に反時計回り方向(矢印X方向)に回転すると、突設部13の一側面13bと当接する。尚、駆動側回転体8は、緩衝部14bが周方向に撓む(潰れる)ことにより、前記所定位置より更に反時計回り方向(矢印X方向)に回転する(図8参照)。
【0033】
又、係合凸部18の反時計回り側の面の内周側には、前記緩衝部14bの他側面(時計回り側の面)14eと対応した第2緩衝面18cが形成され、係合凸部18の反時計回り側の面の外周側には、突設部13の他側面(時計回り側の面)13cと対応した第2当接面18dが形成されている。第2緩衝面18cは、駆動側回転体8が従動側回転体10に対して時計回り方向(矢印Y方向)に所定位置まで回転すると、緩衝部14bの他側面14eと当接する。又、第2当接面18dは、駆動側回転体8が前記所定位置より更に時計回り方向(矢印Y方向)に回転すると、突設部13の他側面13cと当接する。尚、駆動側回転体8は、緩衝部14bが周方向に撓む(潰れる)ことにより、前記所定位置より更に時計回り方向(矢印Y方向)に回転する(図9参照)。
【0034】
係合凸部18の外周面には、制御面19が形成されている。この制御面19は、図6に示すように、周方向の両側部19b,19cが中央部19aより径方向外側に位置し、中央部19aから両側部19b,19cに向かって直線状に形成されている。つまり、制御面19と外輪7aの内周面7dとの間隔は、その中央部19a(間隔L1)から側部19b,19c(間隔L2)に向かって次第に狭くなるようになっている。
【0035】
転動体11は、金属材料にて略円柱形状に形成され、開口部17の第1及び第2面17a,17b間において、係合凸部18の制御面19とクラッチハウジング7の外輪7aの内周面7dとの間に配置される。転動体11の直径L0は、図6に示すように、制御面19の中央部19aと外輪7aの内周面7dの間隔L1より小さく、制御面19の側部19b,19cと外輪7aの内周面7dの間隔L2より大きくなるように設定されている。
【0036】
ここで、クラッチ6単体で、従動側回転体10を例えば図5において時計回り方向(矢印Y方向)に回転させた場合、やがて図10に示すように転動体11が制御面19と外輪7aの内周面7dとによって挟持される。その拡大図を図7に示す。そして、従動側回転体10に同方向の回転力が更に加わる場合、本実施形態では、転動体11が外輪7aの内周面7dを摺接して所望の摩擦力(回転負荷)を発生しながら従動側回転体10とともに周回するように、前記制御面19が形成されている。
【0037】
より詳しくは、本実施形態では、制御面19と転動体11との接触点Pにおける接線Aと、転動体11と外輪7aの内周面7dとの接触点Qにおける接線Bとのなす角θが「15°」に設定されている。ここで、本出願人は、接線A及び接線Bのなす角θにおいて種々の角度を試みた中で、θ=15°となるように制御面19を設定した場合に、最も好ましい上記摩擦力が得られた(尚、この場合における制御面19の摩擦係数μは「0.05〜0.3」であった)。因みに、なす角θが「5°〜20°」となる範囲内では好ましい上記摩擦力が得られ、更になす角θが「10°〜20°」となる範囲内では、より好ましい上記摩擦力が得られることがわかった。
【0038】
従って、このときに発生する摩擦力により、従動側回転体10から駆動側回転体8が回転し難いようになっている。そして、このようなクラッチ6を組み付けたモータ1は、該クラッチ6や各摺動部分の駆動力のロス、具体的には、後述するウォーム軸23とウォームホイール部24aとの噛み合い負荷や、ウォーム軸23と該ウォーム軸23を回転可能に支持する軸受28a,28bとの摩擦負荷等による駆動力のロスによって出力軸4が回転しないようになっている。
【0039】
サポート部材12は、樹脂材料よりなり、クラッチハウジング7のカバー部7cと駆動側回転体8の突設部13との間で摺動可能に配設されるリングプレート20と、転動体11を回転可能にかつ回転軸と略平行に保持すべくリングプレート20から軸線方向に延びる3つのローラサポート21とを備える。ローラサポート21は、リングプレート20上に等角度間隔で配設される。
【0040】
各ローラサポート21は、リングプレート20から軸線方向に延びる一対の保持板21aと、両保持板21aの先端同士を連結する連結体21bとを備える。両保持板21aの配置間隔は転動体11の直径より若干大きく設定され、リングプレート20と連結体21bの間隔は転動体11の軸線方向長さより若干大きく設定されている。そして、転動体11は、両保持板21a間で且つリングプレート20と連結体21bとの間で回転可能に、リングプレート20の周方向に対して移動不能に、リングプレート20の径方向に移動可能に保持される。
【0041】
ここで、各部材11,13,18,21の形状は、図8に示すように、突設部13の一側面13bが係合凸部18の第1当接面18bと当接し、開口部17の第1面17aがローラサポート21と当接した状態で、転動体11が制御面19の中央部19aと対応した位置に配置されるように設定されている。
【0042】
又、図9に示すように、各部材11,13,18,21の形状は、突設部13の他側面13cが係合凸部18の第2当接面18dと当接し、開口部17の第2面17bがローラサポート21と当接した状態で、転動体11が制御面19の中央部19aと対応した位置に配置されるように設定されている。
【0043】
図2に示されるように、前記出力部3のウォームハウジング22aの基端側(図2の左側)には、前記クラッチ6のクラッチハウジング7の外径に応じた内径を有する円筒状の突設部22bが形成されている。そして、この突設部22bには、上記クラッチハウジング7が内嵌されて固定されている。
【0044】
前記ウォームハウジング22a内にはウォーム軸23が収容され、該ウォーム軸23はウォームハウジング22a内に保持される軸受28a,28bにより回転可能に支持されている。ウォーム軸23の基端側(図2及び図4の左側)には、前記従動側回転体10の嵌合部10bと対応した形状の嵌合孔23aが形成され、その嵌合孔23aには、嵌合部10bが一体回転可能に連結固定される。
【0045】
ウォーム軸23のウォーム23bには、出力部3のホイールハウジング22c内で回転可能に支持される連結回転体24のウォームホイール部24aが噛合されている。又、連結回転体24はモータ保護用ゴム25を介して出力プレート26に連結されている。この出力プレート26には前記出力軸4の基端部が回転不能に固定される。従って、ウォーム軸23が回転すると、その回転力は連結回転体24、モータ保護用ゴム25、及び出力プレート26を介して出力軸4に伝達され、出力軸4が回転される。そして、このようなホイールハウジング22cの開口部には、プレートカバー27が固定される。
【0046】
上記のように構成されたパワーウインド装置(クラッチ6)は、以下のように動作する。
モータ本体2が駆動され回転軸5が図5の反時計回り方向(矢印X方向)に回転されると、回転軸5と共に駆動側回転体8が同方向(矢印X方向)に一体回転する。そして、図8に示すように、突設部13の一側面13bが係合凸部18の第1当接面18bと当接し、開口部17の第1面17aがローラサポート21と当接すると、転動体11が制御面19の中央部19aと対応した位置(以下、中立位置という)に配置される。
【0047】
尚、突設部13の一側面13bが第1当接面18bに当接する前に、緩衝部14bの一側面14dが係合凸部18の第1緩衝面18aに先に接触するため、該当接時の衝撃は小さくなる。
【0048】
この中立状態では、転動体11は係合凸部18の制御面19と外輪7aの内周面7dにて挟持されないため、係合凸部18を備えた従動側回転体10はクラッチハウジング7に対して回転可能となる(図6参照)。従って、駆動側回転体8が更に反時計回り方向に回転すると、その回転力が突設部13から従動側回転体10に伝達され、従動側回転体10が連れ回りする。尚、このとき転動体11には開口部17の第1面17aから同方向(矢印X方向)の回転力が伝達され、転動体11は同方向に移動する。
【0049】
逆に、回転軸5が図5の時計回り方向(矢印Y方向)に回転されると、上記と同様に、図9に示すように、突設部13により転動体11が中立位置に配置される。この状態では、転動体11は係合凸部18の制御面19と外輪7aの内周面7dにて挟持されないため、係合凸部18を備えた従動側回転体10はクラッチハウジング7に対して回転可能となる。従って、駆動側回転体8の回転力が突設部13から従動側回転体10に伝達され、従動側回転体10が連れ回りする。
【0050】
このようにして、従動側回転体10の回転に伴ってウォーム軸23、連結回転体24、モータ保護用ゴム25、出力プレート26及び出力軸4が回転し、出力軸4がレギュレータRを駆動させウインドガラスWが開閉される。
【0051】
一方、モータ1が停止している状態で、ウインドガラスWに負荷がかかると、その負荷により出力軸4に回転力が作用し、該出力軸4からの回転力により従動側回転体10が僅かに回動する。この場合、従動側回転体10が図5の時計回り方向(矢印Y方向)に回転すると、転動体11は係合凸部18の制御面19の側部19b側に相対移動し、やがて図10に示すように、転動体11は制御面19と外輪7aの内周面7dで挟持される。
【0052】
そして、従動側回転体10が更に同方向に回転する場合、上記したような制御面19の形状により、転動体11が外輪7aの内周面7dに摺接することによる所望の摩擦力が発生し、該回転体10が回転し難くなる。従って、このようなクラッチ6を組み付けたモータ1は、該クラッチ6やモータ1の各摺動部分の駆動力のロス(ウォーム軸23とウォームホイール部24aとの噛み合い負荷や、ウォーム軸23と該ウォーム軸23を回転可能に支持する軸受28a,28bとの摩擦負荷等による駆動力のロス)によって出力軸4の回転が阻止される。
【0053】
逆に、従動側回転体10が図5の反時計回り方向(矢印X方向)に回転すると、駆動側回転体8が停止しているため、転動体11は係合凸部18の制御面19の側部19c側に相対移動し、やがて図11に示すように、転動体11は制御面19と外輪7aの内周面7dで挟持される。
【0054】
そして、従動側回転体10が更に同方向に回転する場合、上記と同様に、転動体11が外輪7aの内周面7dに摺接することによる所望の摩擦力が発生し、上記と同様に、モータ1の出力軸4の回転が阻止される。
【0055】
このようにウインドガラスWに大きな負荷が加わっても、モータ1の出力軸4の回転が阻止されるため、このような負荷によってウインドガラスWが開くことを防止できる。
【0056】
次に、上記実施の形態の特徴的な効果を以下に記載する。
(1)クラッチ6は、負荷により従動側回転体10が回転された時において、転動体11が従動側回転体10と外輪7aの内周面7dとで挟持する位置に配置され、転動体11と外輪7aの内周面7dとの間で所望の摩擦力(回転負荷)を発生させた状態で該従動側回転体10の回転を許容するように構成される。そして、回転軸5の回転力は、クラッチ6、ウォーム軸23及びウォームホイール部24aを介して出力軸4に伝達される一方、出力軸4からの回転力は、ウォームホイール部24aとウォーム軸23との噛み合い負荷と、ウォーム軸23と該ウォーム軸23を回転可能に支持する軸受28a,28bとの摩擦負荷と、クラッチ6の回転負荷とにより回転軸5に伝達することが阻止される。つまり、クラッチ6単体で出力軸4からの回転力を回転軸5に伝達することを阻止するのではなく、クラッチ6を含めたモータ1全体で出力軸4からの回転力を回転軸5に伝達することを阻止するようにしたので、クラッチ6の各構成部品に高い寸法精度を必要としない。従って、クラッチ6、ひいてはモータ1のコストを低減することができる。
【0057】
(2)従動側回転体10における転動体11を挟持するための制御面19の形状を上記のように動作するように設定するだけであるので、クラッチ6を容易に設計することができる。
【0058】
(3)緩衝部材14の緩衝部14bにより、一側面13bが第1当接面18bに当接する際の衝撃を小さくすることができる。
(4)複数(3つ)の転動体11の相対位置関係はサポート部材12により保持される。これにより、転動体11のがたつきが防止されるので、このがたつきに伴う異音や振動の発生を防止することができる。
【0059】
(5)クラッチ6は、モータ本体2の回転軸5とウォーム軸23との間、即ち小さいトルクがかかる箇所に設けられる。そのため、クラッチ6に必要とされる強度を低減することができる。その結果、クラッチ6を小型化することができ、ひいてはコストの低減を図ることができる。
【0060】
上記実施の形態は、以下のように変更して実施してもよい。
○上記実施の形態では、制御面19をその中央部19aから両側部19b,19cに向かって直線状に形成したが、その他の形状、例えば径方向外側に膨れる弧状に形成してもよい。
【0061】
尚、制御面は、上記実施形態の制御面19と同様に、負荷により従動側回転体10が回転された時において、転動体11が従動側回転体10と外輪7aの内周面7dとで挟持する位置に配置され、転動体11と外輪7aの内周面7dとの間で所望の摩擦力を発生させた状態で該従動側回転体10の回転を許容するような形状であればよい。例えば、制御面を円弧状に形成した場合において、図示しないが、図7のようにその制御面と転動体11との接触点Pにおける接線Aと、転動体11と外輪7aの内周面7dとの接触点Qにおける接線Bとのなす角θが好ましい範囲(5°〜20°)内となるような制御面の曲率を設定する(図7参照)。
【0062】
又、図13に示すように、制御面30を一平面で形成してもよい。尚、図示しないが、この場合も図7のように、その制御面30と転動体11との接触点Pにおける接線Aと、転動体11と外輪7aの内周面7dとの接触点Qにおける接線Bとのなす角θが好ましい範囲(5°〜20°)内となるように制御面を設定する。このようにすれば、制御面30は一平面で形成できるので、制御面30を容易に形成することができる。
【0063】
○上記実施の形態では、金属材料よりなる転動体11を用いたが、これに限定されるものではなく、図14に示すように、樹脂材料よりなる転動体31を用いてもよい。このようにすれば、樹脂材料よりなる転動体31は他部材との衝突音が小さくなるので、クラッチ6、ひいてはモータ1から生じる異音を小さく抑えることができる。
【0064】
○上記実施の形態では、被挟持体としての転動体11を略円柱形状としたが、この形状に限定されるものではなく、例えば球形状としてもよい。又、径方向断面が円形状でない、即ち転動しない被挟持体を用いてもよい。
【0065】
○上記実施の形態では、駆動側回転体8と従動側回転体10との相互間の衝突を緩和する緩衝部材14を図3及び図5のように構成し、所定位置に配置したが、両回転体8,10間の衝突を緩和できれば、緩衝部材14の形状や配置はこれに限定されるものではない。又、緩衝部材14を省略してもよい。
【0066】
○上記実施の形態では、サポート部材12を3つの転動体11の相対位置関係を保持できるように図3のように構成したが、この形状に限定されるものではない。又、サポート部材12を省略してもよい。
【0067】
○上記実施の形態では、転動体11を3つ備えるとしたが、1つ以上であればよい。尚、この場合、係合溝15及び係合凸部18は、転動体の数以上形成されていればよい。又、転動体11の数に合わせてサポート部材12の形状を変更する必要がある。
【0068】
○上記実施の形態では、クラッチ6をモータ本体2の回転軸5とウォーム軸23との間に設けたが、その他の場所、例えば連結回転体24と出力軸4との間に設けてもよい。
【0069】
○上記実施の形態では、クラッチ6をパワーウインド装置のモータ1に備えたが、パワーウインド装置以外の他の装置のモータに備えてもよい。又、モータ以外のその他の装置に備えてもよい。
【0070】
○上記実施の形態では、出力軸4からの回転力を、ウォームホイール部24aとウォーム軸23との噛み合い負荷と、ウォーム軸23と該ウォーム軸23を回転可能に支持する軸受28a,28bとの摩擦負荷と、クラッチ6の回転負荷とにより回転軸5に伝達することを阻止したが、これに限定されるものではなく、例えば、更にその他の摺動部分を考慮してもよい。又、ウォーム軸23と軸受28a,28bとの摩擦負荷を考慮せず、ウォームホイール部24aとウォーム軸23との噛み合い負荷と、クラッチ6の回転負荷とにより回転軸5に伝達することを阻止するようにしてもよい。
【0071】
上記実施の形態から把握できる技術的思想について、以下にその効果とともに記載する。
(イ)前記被挟持体を、円柱形状又は球形状としたことを特徴とするクラッチ。このようにすれば、被挟持体の形状が簡単になるので、被挟持体を容易に形成することができる。
【0072】
(ロ)前記第1及び第2係合部が係合するときの衝撃を小さくするための緩衝部材を備えたことを特徴とするクラッチ。このようにすれば、各係合部が係合するときの衝撃を小さくすることができる。
【0073】
(ハ)前記被挟持体は、複数設けられ、前記複数の被挟持体の相対位置関係を保持するためのサポート部材を設けたことを特徴とするクラッチ。このようにすれば、複数の被挟持体の相対位置関係はサポート部材により保持される。従って、被挟持体のがたつきを防止することができる。
【0074】
(ニ)回転軸を有するモータ本体と、前記回転軸に連動するウォーム軸を有し該回転軸の回転速度を減速して負荷に伝達する出力部とを備え、前記クラッチを前記回転軸と前記ウォーム軸との間に設けたことを特徴とするモータ。このようにすれば、クラッチは、小さいトルクがかかる回転軸とウォーム軸との間に設けられる。従って、クラッチに必要とされる強度を低減することができる。
【0075】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、駆動源による駆動側回転体の回転を従動側回転体に伝達するとともに、負荷による従動側回転体の回転時において、従動側回転体を回転し難くしながら、その従動側回転体の回転を許容することができるクラッチ、及びそのクラッチを備えたモータを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態のモータの分解斜視図。
【図2】本実施形態のモータの断面図。
【図3】本実施形態のクラッチの分解斜視図。
【図4】本実施形態のクラッチの断面図。
【図5】本実施形態のクラッチの断面図。
【図6】本実施形態のクラッチを説明するための図。
【図7】本実施形態のクラッチを説明するための図。
【図8】本実施形態のクラッチの動作を説明するための図。
【図9】本実施形態のクラッチの動作を説明するための図。
【図10】本実施形態のクラッチの動作を説明するための図。
【図11】本実施形態のクラッチの動作を説明するための図。
【図12】本実施形態のパワーウインド装置の概略構成図。
【図13】別例のクラッチの断面図。
【図14】別例のクラッチの断面図。
【符号の説明】
2…モータ本体、3…出力部、4…出力軸、5…回転軸、6…クラッチ、7…ハウジングとしてのクラッチハウジング、7d…内周面、8…駆動側回転体、10…従動側回転体、11,31…被挟持体としての転動体、13…第1係合部としての突設部、18…第2係合部としての係合凸部、19,30…制御面、19a…中央部、19b,19c…側部、23…ウォーム軸、24a…ウォームホイールとしてのウォームホイール部、28a,28b…軸受、L0…外径寸法としての直径、L1,L2…間隔。

Claims (8)

  1. 回動不能に固定され、内周面を有するハウジングと、
    駆動源に連結されて前記ハウジング内に回転可能に収容され、第1係合部を有する駆動側回転体と、
    負荷に連結されて前記ハウジング内に回転可能に収容され、前記第1係合部に回転方向において係合して前記駆動側回転体の相対回動を所定範囲内に規制し、かつ前記ハウジングの内周面に対向する面に制御面が形成された第2係合部を有する従動側回転体と、
    前記ハウジングの内周面と前記制御面との間に配置され、前記制御面の回転方向の中央部とハウジングの内周面との間隔より小さく、前記制御面の回転方向の側部とハウジングの内周面との間隔より大きい外形寸法を有する被挟持体と
    を備えたクラッチにおいて、
    前記駆動側回転体の回転時には、該回転体の回転により前記被挟持体を前記制御面と前記ハウジングの内周面とで挟持されない該制御面の略中央部に配置して周回させるとともに、前記第1、第2係合部が回転方向において係合して該回転体の回転力を前記従動側回転体に伝達し、
    前記従動側回転体の回転時には、前記被挟持体を前記制御面と前記ハウジングの内周面とで挟持し、被挟持体とハウジングの内周面との間で所望の摩擦力を発生させた状態で該従動側回転体の回転を許容するように、前記制御面を形成したことを特徴とするクラッチ
  2. 請求項1に記載のクラッチにおいて、
    前記被狭持体は、前記駆動側回転体の軸心の周りに複数設けられ、前記従動側回転体が第1の方向及びそれとは逆の第2の方向に回転するときのいずれにおいても、各被狭持体は前記従動側回転体と前記ハウジングの内周面とで狭持される狭持位置に配置されることを特徴とするクラッチ。
  3. 請求項1又は2に記載のクラッチにおいて、
    前記従動側回転体は、前記被狭持体に一対一で対応するように設けられた複数の制御面を有し、前記被狭持体は、対応する制御面と前記ハウジングの内周面との間に狭持されることを特徴とするクラッチ。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のクラッチにおいて、
    前記制御面を、一平面としたことを特徴とするクラッチ。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のクラッチにおいて、
    前記被狭持体を、樹脂材料で形成したことを特徴とするクラッチ。
  6. 回転軸を有するモータ本体と、前記回転軸に連動するウォーム軸を有し該回転軸の回転速度を減速して負荷に伝達する出力部とを備え、請求項1〜5のいずれか1項に記載のクラッチを前記回転軸と前記ウォーム軸との間に設けたことを特徴とするモータ。
  7. 請求項1〜5のいずれか1項に記載のクラッチと、
    前記駆動側回転体に連結された回転軸を有するモータ本体と、
    前記従動側回転体に連結されたウォーム軸と、該ウォーム軸に噛み合うウォームホイールと、該ウォームホイールに駆動連結された出力軸とを有する出力部と、を備え、
    前記回転軸の回転力を、前記クラッチ、前記ウォーム軸及び前記ウォームホイールを介して前記出力軸に伝達する一方、
    前記出力軸からの回転力を、少なくとも前記ウォームホイールと前記ウォーム軸との噛み合い負荷と、前記クラッチの回転負荷とにより前記回転軸に伝達することを阻止することを特徴とするモータ。
  8. 請求項1〜5のいずれか1項に記載のクラッチと、
    前記駆動側回転体に連結された回転軸を有するモータ本体と、
    前記従動側回転体に連結され軸受により回転可能に支持されたウォーム軸と、該ウォーム軸に噛み合うウォームホイールと、該ウォームホイールに駆動連結された出力軸とを有する出力部と、を備え、
    前記回転軸の回転力を、前記クラッチ、前記ウォーム軸及び前記ウォームホイールを介して前記出力軸に伝達する一方、
    前記出力軸からの回転力を、少なくとも前記ウォームホイールと前記ウォーム軸との噛み合い負荷と、前記ウォーム軸と前記軸受との摩擦負荷と、前記クラッチの回転負荷とにより前記回転軸に伝達することを阻止することを特徴とするモータ。
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