JP3886730B2 - 電動式トグル型締装置及び電動式ハーフナット開閉装置 - Google Patents

電動式トグル型締装置及び電動式ハーフナット開閉装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は射出成形機の型締装置に関し、特に型締め、型締め前後の可動ダイプレートの開閉移動、型締用タイバーの位置固定用ハーフナット開閉装置、を電動で行う電動型締装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
射出成形機においては、型締めには強大な力が必要であるが、金型の開閉のための可動ダイプレートの移動ストロークは、金型交換や成形品の取り出しのため長くする必要があるが、この工程には大きな力を持続して使う必要はない。以前は同一の油圧シリンダで型締めと型盤の移動を行っていたが、この構成では油圧シリンダは大径で長ストロークとなり、型盤の移動は遅くなり、油量は多く、不経済であったため、近年はこの機能を分担し、ダイプレートの移動には小径で長いストロークの油圧シリンダ、又は、電動モータの回転力を直線方向の力に換えた機械的な移動手段を使用し、型締は大径で短いストロークの油圧シリンダを使用する等の経済的な構成が用いられている。
【0003】
実公平8−5786号において公示された型締装置は、可動ダイプレートを固定ダイプレートに向けて進退動させるボールねじ式送り機構と、固定金型と可動金型とを結合固定する型締ピストンと直結しているタイバーを備えて、可動ダイプレートが固定ダイプレートに近接し、固定金型と可動金型とが型閉じする直前に、可動ダイプレートに設けられたタイバーとほぼ直角方向に開閉するハーフナットがタイバーに設けられたリング溝に係合して、タイバーと可動ダイプレートを結合する手段とを有し、タイバーと可動ダイプレートが結合後、型締ピストンを油圧で作動してタイバーを介して可動ダイプレートを引き寄せて型締めする型締装置であり、型締め、射出成形後の離型のときには、油圧を逆方向に作用させて可動ダイプレートを押し出すようにしたものである。
【0004】
近年、特に小型の射出成形機において、電動モータの駆動回転力を全面的に採用した機種が開発され、型締装置についてはモータ駆動のトグル機構を用いたものが種々提案されている。従来のトグル機構による型締装置は、固定ダイプレートと可動ダイプレートの間に対称に設けられた一対のトグルの、リンクアームのピンジョイント部が結合されている共通クロスヘッドを、このクロスヘッドに取付けられたボールねじナットを介して、モータで駆動されるボールねじ軸により可動ダイプレートの移動方向に進退させて、可動ダイプレートを移動して金型の開閉と型締を行わせる構成で、可動ダイプレートを固定ダイプレートに向けて進退動させるときはトグル機構の高速移動工程を使用し、型締めと離型はトグル機構の上死点近辺の低速で高圧が得られる工程部分が利用されている。(特許第2866314号、特開平7−100885号等)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記実公平8−5786号で示された型締装置は、型閉後の型締めに油圧系統による高圧の作動油を用いており、作業環境をクリーンにしたい、メンテナンスも清浄な環境で、容易にできるものを、というユーザの要望に沿えなくなりつつあり、射出成形機の全電動化が要望されている。
【0006】
従来の電動トグル機構による型締装置は、トグル機構の性能からストロークを長く採り難く、型開のとき金型の間隔を充分に開けられないので、深い形状の成形品の成形ができない。また、トグル機構の設置長さが長いので、射出成形機全体の長さが長大になる。また、大きい型締力を得るためには大型のトグル装置と高出力のモータが必要であるが、油圧の型締装置と比べてコスト上のメリットが少なくなるので、電動トグル型締装置は小型の射出成形機にしか採用されていないのが実情である。
【0007】
本発明は、型締めにトグル機構を使用した型締装置において、射出成形機全体の長さをコンパクトに収めても、型開のとき金型の間隔を充分に開けることができ、大きい型締力を得られ、コストも安価になるような、電動トグル機構による特に中型以上の射出成形機に利用可能な型締装置と電動式ハーフナット開閉装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の問題点に対して本発明は、以下の各項の構成を特徴とする手段で解決を図る。
【0009】
1) 固定金型を保持する固定ダイプレートと、可動金型を保持する可動ダイプレートと、可動ダイプレートと固定ダイプレートを貫通して設置され端部に複数のリング状溝、またはねじを有する複数のタイバーと、可動ダイプレートを固定ダイプレートに対し進退動作させる可動ダイプレート移動手段と、可動ダイプレートの外側面に設置されていてタイバーの複数のリング状溝、またはねじと噛み合い可能なリング状内溝、または雌ねじを有してタイバーと結合、解放可能なハーフナット開閉装置と、前記可動ダイプレート移動手段により可動ダイプレートが固定ダイプレートに接近し固定金型と可動金型が型閉し、前記ハーフナット開閉装置によりタイバーを可動ダイプレートに固定した後、固定ダイプレート側に設けられたタイバーに張力を加えて型締を行う型締手段とを備えた型締装置において、
【0010】
タイバーに張力を加える型締手段は、対になったタイバーの先端に設けた軸孔に共通に突き通るトグルピンと、固定ダイプレートの外側面に取付けられた一対のトグル支台と、前記トグルピンと前記トグル支台の間に設けたトグルリンク機構と,前記トグルリンク機構を伸縮してタイバーの方向に対して直角の方向に押し引きするように作用するボールねじ軸と、固定ダイプレートに固設され前記ボールねじ軸を駆動するサーボモータで構成され、4本のタイバーを同時に型締作用するようにこの型締手段を2組配置したことを特徴とする電動式トグル型締装置。
【0011】
2) 1)に記載する電動式トグル型締装置において、トグルリンク機構が対になったタイバーの先端に設けた軸孔に共通に突き通る第1のトグルピンと、第1のトグルピンのタイバーに近接する両内側に片端が同トグルピンに回転可能に軸支し他の端部に軸孔が設けられた一対の第1のリンクアームと、この一対の第1のリンクアームの軸孔に共通に回転可能に突き通る第2のトグルピンと、固定ダイプレートの外側面に取付けられた一対のトグル支台と、同トグル支台に軸支された一対の第3のトグルピンと、第2のトグルピンと第3のトグルピンの両方に軸支される一対の第2のリンクアームとから構成され、前記ボールねじ軸が第2のトグルピンを第1のリンクアームと第2のリンクアームが為す角度が180度になるようにタイバーの方向に直角の方向に押すように作用するボールねじ軸と、固定ダイプレートに固設されたサポートで支持された前記ボールねじ軸を駆動するサーボモータと、第2のトグルピンに取付けられたボールねじナットとで構成され、4本のタイバーを同時に型締作用するようにこの型締手段を平行に2組配置したことを特徴とする電動式トグル型締装置。
【0012】
3)1)または2)に記載する電動式トグル型締装置において、前記一対のボールねじ軸を同期回転させる手段は、それぞれのボールねじ軸に直結する一対の歯車と、この一対の歯車を同一方向に回転するように巻掛けたチエン又は歯付きベルトによる機械的な回転伝達機構としたことを特徴とする電動式トグル型締装置。
【0013】
4)1)または2)に記載する電動式トグル型締装置において、前記一対のボールねじ軸を同期回転させる手段は、それぞれのボールねじ軸の回転数と回転速度を検出するエンコーダと、同エンコーダの検出値を比較して両者の回転数を一致するように制御する制御装置を備えてなることを特徴とする電動式トグル型締装置。
【0014】
5)1)ないし4)のいずれかに記載する電動式トグル型締装置において、前記可動ダイプレートを固定ダイプレートに対し進退動作させる手段として、一対の電動モータで駆動される一対のボールねじと、このボールねじに螺合し可動ダイプレートに取付けられた一対のボールねじナットを用いたことを特徴とする電動式トグル型締装置。
【0015】
6)固定金型を保持する固定ダイプレートと、可動金型を保持する可動ダイプレートと、可動ダイプレートと固定ダイプレートを貫通して設置され端部に複数のリング状溝、またはねじを有する複数のタイバーと、可動ダイプレートを固定ダイプレートに対し進退動作させる可動ダイプレート移動手段と、可動ダイプレートの外側面に設置されていてタイバーの複数のリング状溝、またはねじと噛み合い可能なリング状内溝、または雌ねじを有してタイバーと結合、解放可能な電動式ハーフナット開閉装置と、前記可動ダイプレート移動手段により可動ダイプレートが固定ダイプレートに接近し固定金型と可動金型が型閉し、前記電動式ハーフナット開閉装置によりタイバーを可動ダイプレートに固定した後、固定ダイプレート側に設けられたタイバーに張力を加えて型締を行う型締手段とを備えた型締装置を構成する前記電動式ハーフナット開閉装置であって、
【0016】
一対のタイバーのそれぞれのリング状溝又はねじ部を挟むように設置された2組の左ハーフナット及び右ハーフナットと、同2組の左ハーフナット及び右ハーフナットの上下に2本づつ横方向に貫通し、左ハーフナットとは固定され右ハーフナットとは摺動自在に支持する対角の2本の連結ロッド、右ハーフナットとは固定され左ハーフナットとは摺動自在に支持する別の対角の2本の連結ロッドとの計4本の連結ロッドと、左ハーフナットに固定された連結ロッドに固着されたプレートに取付けられたブレーキ付モータと、同ブレーキ付モータの出力軸に結合され前記プレートに設けられた軸受に支えられたボールねじ軸と、同ボールねじ軸に螺合し前記一方の側の左ハーフナットに固設されたボールねじナットと、前記4本の連結ロッドの内ダイプレート寄りの2本の連結ロッドが摺動可能に貫通し2組のハーフナットの間に対称の位置に設置された一対のロッドガイドと、同ロッドガイドを介して2組のハーフナットを支え前記可動ダイプレートのタイバー貫通孔と同心の円筒部にダイプレート移動方向を拘束して支えられた支持プレートと、前記ロッドガイドの連結ロッド貫通孔の中間に立設した軸と、同軸に回転自由に外嵌し180度に開いて設けられた2本のアームを有するアーム円筒と、同アーム円筒の両先端にピンジョイントで結合されリンクの他の端部はそれぞれ2本の反対方向へ移動する前記連結ロッドの固定ブッシュ又は左ハーフナットにピンジョイントで結合された一対のリンクとにより構成され、2組の左ハーフナットと右ハーフナットを互いに反対方向に等距離移動するようにしたことを特徴とする電動式ハーフナット開閉装置。
【0017】
7)6)に記載する電動式ハーフナット開閉装置において、金型の厚さに対応して前述タイバーのリング状溝又はねじのピッチずれを正しい噛合い位置に調整する機構は、可動ダイプレートの外側面から各タイバー貫通孔の途中まで穴明けされた大径の段付穴の内径に雌ねじを加工した可動ダイプレートと、この雌ねじに螺合する雄ねじを備え雄ねじより大径のフランジ部に歯を加工し円筒内径を有する調整歯車と、同調整歯車の円筒内径に回転可能に内嵌し軸方向を拘束して上記電動式ハーフナット開閉装置の支持プレートに取付けてある一対の摺動筒と、4本のタイバー貫通孔に螺合する4個の調整歯車に同時に噛み合うように設置されたリング歯車と、同リング歯車の内周をガイドする可動ダイプレートに取付けられた複数のガイド車と、可動ダイプレートに設置した同リング歯車に噛み合ってリング歯車を回転させる手動又は電動ピニオンとで構成され、リング歯車により4個の調整歯車を同時に回転させて可動ダイプレートからハーフナット開閉装置の距離を調整することにより、金型の厚さに対応して2組のハーフナット開閉装置のリング状溝又はねじに対する前記タイバーのリング状溝又はねじのピッチずれを正しい噛合い位置に同時に調整するものであることを特徴とする電動式ハーフナット開閉装置。
【0018】
8)1)ないし5)のいずれかに記載する電動式トグル型締装置において、6)に記載する電動式ハーフナット開閉装置を備えたことを特徴とする電動式トグル型締装置。
【0019】
9)8)に記載する電動式トグル型締装置において、7)に記載する位置調整機構を有する電動式ハーフナット開閉装置を備えたことを特徴とする電動式トグル型締装置。
【0020】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態を図に基づいて説明する。図1は電動トグル型締装置を備えた射出成形機の型締装置を示す側面図(一部断面)、図2は図1の型締装置をE矢印方向から見た側面図、図3は図2をF矢印方向から見た下面図、図4は図1の型締装置を後面から見た電動式ハーフナット開閉装置を示す後面図、図5は図4に示す電動式ハーフナット開閉装置のタイバー開放状態を示す作動説明図、図6は図4のG−G断面図、図7は図4のJ−J断面図、図8は図4のH−H断面図、図9は図1の型締装置のトグル型締用モータの同調制御回路を示す制御系統図である。
【0021】
【第1の実施形態】(電動式トグル型締装置)
図1は電動型締装置1の全体を示しており、2は基盤で、基盤2上に固定金型5を取付けた固定ダイプレート3が固設されている。また、同じ基盤2の上には固定ダイプレート3に対向して可動金型6を取付けた可動ダイプレート4が移動可能に載置される。32は基盤2に敷設されたリニアベアリングガイドであり、このリニアベアリングガイド32にガイドされるリニアベアリング33が、可動ダイプレート4の支持台9に取付けられ、可動ダイプレート4を移動可能に支えている。固定ダイプレート3にはタイバー8が突き通され、タイバー8の突き通った先端部8aにおいてトグル型締機構10の第1トグルピン15とピンジョイント結合をしている(図3)。7は射出シリンダを示す。
【0022】
可動ダイプレート4はボールねじ式型開閉装置20により移動して固定金型5と可動金型6を開閉させる。ボールねじ式型開閉装置20は、基盤2の上に設けられた支え台27と支え台28により回転自由に、軸方向を拘束して支持されている一対のボールねじ軸25、25と、ボールねじ軸25、25をそれぞれ動力伝達機構30を介して駆動するサーボモータ29、29と、ボールねじ軸25、25にそれぞれ螺合し、可動ダイプレート4の支持台9の両側面に対称に取付けられたボールねじナット26、26とで構成され、ボールねじ軸25、25の回転数、回転速度は同調制御される。31、31はボールねじ軸25、25の回転を検出する回転数検出センサで、回転数検出センサ31、31の検出値により可動ダイプレート4の位置を示すことができ、単位時間当たりの回転数を移動距離に換算して可動ダイプレート4の移動速度を示すことができる。図1の2点鎖線は、金型開の時の可動ダイプレート4の位置を示したものである。
【0023】
タイバー8は対向する可動ダイプレート4が型閉のため近づいてきたとき、可動ダイプレート4の挿通孔4bに挿通する。タイバー8の一部は、それぞれ等ピッチの複数のリング溝部8bを形成している。可動ダイプレート4の金型取付面と反対側側面には、タイバー8のリング溝部8bと噛合するように電動式ハーフナット開閉装置40が上下に2組設置されている。
【0024】
可動ダイプレート4が固定ダイプレート3に近接して殆ど可動金型6が固定金型5と当接する位置に達したとき、可動ダイプレート4は一旦停止し、電動式ハーフナット開閉装置40が作動してハーフナット41A、41B、41C、41Dがタイバー8のリング溝部8bと噛合って型締方向への動きを固定する。その後、トグル型締機構10が作動して型締工程が行われる。
【0025】
図1〜3によりトグル型締機構10の構成と作用を説明する。
タイバー8に張力を加えるトグル型締機構10は、対になった同じ高さのタイバー8の先端8aに設けた横軸孔に共通に突き通る第1トグルピン15と、第1トグルピン15のタイバー8に近接する両内側に片端が第1トグルピン15に回転可能に軸支し他の端部に軸孔が設けられた一対の第1リンクアーム12と、この一対の第1リンクアーム12の軸孔に共通に回転可能に突き通る第2トグルピン16と、固定ダイプレート3の外側面に第1トグルピン15の第1リンクアーム12取付け位置から垂直の位置に取付けられた一対のトグル支台13と、トグル支台13に軸支された一対の第3トグルピン17と、第2トグルピン16と第3トグルピン17の両方に軸支される一対の第2リンクアーム14とでトグルを形成している。
【0026】
上記トグルを作動する駆動機構は、第2トグルピン16の中央を第1リンクアーム12と第2リンクアーム14が為す角度が180度近くになるようにタイバー8の方向に直角の方向に押すように作用するボールねじ軸19Aと、固定ダイプレート3に固設されたサポート23(、22)で支持されてボールねじ軸19Aを駆動する型締トグル駆動モータとしてサーボモータ21A(21B)と、第2トグルピン16の中央に取付けられたボールねじナット18とで構成されている。このように構成されたトグル型締機構10は、4本のタイバー8を同時に型締めするように、平行に上下2組配置されている。
【0027】
可動ダイプレート4が移動し可動金型6が固定金型5と当接する位置に達し、電動式ハーフナット開閉装置40が作動してタイバー8と結合した後、トグル型締機構10のサーボモータ21A、21Bがボールねじ軸19A、19Bを駆動してボールねじナット18、18を介して第2トグルピン16、16の中央を押すと、第1リンクアーム12と第2リンクアーム14が為す角度が180度近くになり、トグル力がタイバー8の先端8aを型締めの方向に強力に作用し、型締工程が行われる。
【0028】
【第2の実施形態】(電動トグル型締装置の同調制御装置)
ボールねじ軸19A,19Bにはボールねじ軸19A,19Bの回転角度位置、回転数、回転速度が検出できるように等分角の歯車36A,36Bが設けられている。この歯車36A,36Bの歯先を感知する回転数検出センサ37A,37B(図9)が固定ダイプレート3に設けられている。また、上下のボールねじ軸19A,19Bの機械的な回転同調のための歯付ベルト35用の歯車(図示せず)がボールねじ軸19A,19Bに取り付けられている。同歯付ベルト35の他端は固定ダイプレート3に固定されたブラッケト81に取付けられた歯車82に噛み合っている。歯車82と同軸に取付けられた歯車83と噛み合う逆転歯車38はブラッケト81に支持された回転伝達軸34にとりつけられ、逆転歯車38で回転方向を逆にして回転伝達軸34から前述と同じ歯付ベルト35と歯車を介して下方のトグル型締機構10のボールねじ軸19へ回転を伝える。歯付ベルト35に噛み合う歯車は全て同一歯数・同径で2組のボールねじ軸19は同回転速度、逆方向の回転をするように回転を連動している。
【0029】
上下2組のトグル型締機構を同調制御するとき、強度上の、或いは、レイアウト上の理由、設備取扱い上の理由等で、上述の機械的な同調が困難なときに利用できる電気制御による同調制御について図9を参考にして説明する。
ボールねじ軸19Aとボールねじ軸19Bには、それぞれの軸の回転角度位置、回転数、回転速度が検出できるように等分角の歯車36A,36Bと、この歯車36A,36Bの歯先を感知する回転数検出センサ37A、37Bが設けられ、検出値は制御装置61に送られる。制御装置61には、回転数検出センサ37Aと、回転数検出センサ37Bの回転数差を算出する回転数差算出回路65と、サーボモータ21A、21Bの速度とトルクを制御する型締トグル制御回路63と、同制御回路63からの出力に回転数差算出回路65の算出値を加算する加算器67と、サーボモータ21Aを駆動する出力回路69Aと、サーボモータ21Bを駆動する出力回路69Bとが内蔵されている。
【0030】
ボールねじ軸19Aとボールねじ軸19Bの回転数、回転速度はそれぞれに付属する回転数検出センサ37A、37Bによって検出され、その検出値を制御装置61の回転数差算出回路65で比較して回転数差を算出し、その回転数差の信号をサーボモータ21Aを駆動する出力回路69Aへ加えて両ボールねじ軸の回転数差を無くし、両者の回転数が一致するように制御しているので、トグル型締機構10の動作中に完全にボールねじ軸19Aとボールねじ軸19Bの回転と、ボールねじナット18、18の位置を同調させることができる。このボールねじナット18、18の位置同調方式を使用すれば、固定ダイプレート3の回りに長いベルト、長い伝動軸等が不要となり、外観が良好になる。
【0031】
〔第3の実施形態〕(電動式ハーフナット開閉装置)
図4〜8により電動式ハーフナット開閉装置の構成と作用を説明する。一対のタイバー8それぞれのリング状溝8b又はねじを挟むように設置されたそれぞれのハーフナットの対をなす2組の左ハーフナット41A、41C及び右ハーフナット41B、41Dと、同2組の左ハーフナット41A、41C及び右ハーフナット41B、41Dの上下を横に貫通する4本の連結ロッド42A、42B、42C、42Dにより支持される。連結ロッド42B、42Cは左ハーフナット41A、41Cとは固定され、右ハーフナット41B、41Dとは摺動自在に支持し、連結ロッド42A、42Dは右ハーフナット41B、41Dと固定され、左ハーフナット41A、41Cは摺動自在に支持する。
電動式ハーフナット開閉装置40を支える支持プレート53には一対のロッドガイド54A、54Bが取付けられている。4本の連結ロッド42A、42B、42C、42Dの内、可動ダイプレート4寄りの2本の連結ロッド42C、42Dが、このロッドガイド54A、54Bに摺動可能に貫通して左ハーフナット41A、41Cと右ハーフナット41B、41Dを支えている。
【0032】
電動式ハーフナット開閉装置40を作動するブレーキ付モータ51は、プレート43に取付けられ同プレート43は連結ロッド42B、42Cと固定し、連結ロッド42A、42Dには摺動自在となっている。ブレーキ付モータ51の出力軸にはボールねじ軸46が結合されている。ボールねじ軸46はプレート43に設けられたボールねじのスラストにも対応できる軸受52に支えられ、ボールねじ軸46の他端は右ハーフナット41Bに固設されたボールねじナット45に螺合している。
また、モータ51の出力軸に等角度に分割した多数の突起を有する歯車48が取付けられ、モータ台44にこの歯車48の突起を感知してボールねじ軸46の回転を検出する回転数検出センサ49が設置されている。この回転数検出センサ49の検出値により電動式ハーフナット開閉装置40の開閉の位置を検出してブレーキ付モータ51を停止する。
【0033】
支持プレート53のモータ51と左ハーフナット41Cの間に設けられたロッドガイド54Bに立設した軸55に、180度に開いて設けられた2本のアームを有するアーム円筒56を回転自由に外嵌し、このアーム円筒56の両アーム先端に一対のリンク57、57がピン58でピンジョイント結合している。リンク57の一つは連結ロッド42Aと固着している固定ブッシュ71とピン59でピンジョイント結合され、もう一つのリンク57はハーフナット41Cにピン59でピンジョイント結合される。このアーム円筒56と一対のリンク57で構成するリンク機構は、連結ロッド42Aと連結ロッド42Bを介して、左ハーフナット41A、41Cと右ハーフナット41B、41Dを互いに反対方向に等距離移動させる役割を有する。
【0034】
可動ダイプレート4が型閉のため移動してタイバー8が可動ダイプレート4の挿通孔4bに挿通し、固定金型5と可動金型6が殆ど当接したとき、電動式ハーフナット開閉装置40のブレーキ付モータ51の出力軸に直結しているボールねじ軸46が回転し、左ハーフナット41A、41Cと右ハーフナット41B、41Dは互いに反対方向に等距離移動して、ハーフナットの内リング溝部又は雌ねじがタイバーのリング溝部8bに係合して、タイバー8を型締方向に対して固定する。電動式ハーフナット開閉装置40はブレーキ付モータ51で駆動されているので、ハーフナットがタイバー8と係合しているとき、また、ハーフナットが開いた位置にあるときも、その位置が固定され、タイバー8との係合が型締め中に緩んだり、開いたハーフナットがずれてタイバー8と干渉したりすることを防止している。可動ダイプレート4の側面には、タイバー8固定用の電動式ハーフナット開閉装置40が上下2組設置されている。
【0035】
【第4の実施形態】(型厚調整機構)
図4〜6により型厚調整機構の構成と作用を説明する。
金型の厚さに対応して前述タイバー8のリング状溝8bのピッチずれを正しい噛合い位置に調整する機構を取付けるために、可動ダイプレート4の外側面から各タイバー貫通孔4bの途中まで大径の段付穴を穴明けし、この大径の段付穴に、雌ねじ4aを加工する。調整歯車73は、雌ねじ4aに螺合する雄ねじ73aを加工し、この雄ねじ73aより大径のフランジ部に歯を加工した歯車で、円筒内径を有している。支持プレート53に螺合して取付けてある一対の摺動筒74は、調整歯車73の円筒内径に調整歯車73が回転可能であるように内嵌し、調整歯車73の軸方向に移動することを拘束している。
【0036】
リング歯車75は、可動ダイプレート4の4個の雌ねじ4aに螺合する4個の調整歯車73に同時に噛み合うように設置され、リング歯車75は、可動ダイプレート4に取付けられた複数の車輪軸77に外嵌して回転可能な、複数のガイド車76に内周をガイドされている。可動ダイプレート4に設けられたピニオン軸79に外嵌し、リング歯車75に噛み合って、リング歯車75を回転させる手動(ハンドルは図示せず)又は電動ピニオン78(モータは図示せず)が備えられている。
【0037】
リング歯車75により4個の調整歯車73を同時に回転させて可動ダイプレート4から電動式ハーフナット開閉装置40の距離を調整することにより、金型の厚さに対応して、2組の電動式ハーフナット開閉装置40、40のハーフナット41A、41B、41C、41Dのリング状内溝に対するタイバー8のリング状溝8bのピッチずれを、正しい噛合い位置に同時に調整することができる。
【0038】
上記のように、この電動型締装置1はすべての作動部が電動駆動で行われる。この電動型締装置1の各工程の作用を順に説明する。
(型閉)
金型が開いた状態、即ち、可動ダイプレート4が図1に示す2点鎖線の如く充分に固定ダイプレート3から離れた状態から固定金型5と可動金型6が閉となるまで、可動ダイプレート4は、ボールねじ式型開閉装置20のサーボモータ29、29で駆動されるボールねじ軸25、25の回転によって移動し、可動金型6が固定金型5に接触する寸前に停止する。
【0039】
(ハーフナットとタイバーの結合)
この可動ダイプレート4の停止位置で電動式ハーフナット開閉装置40が作動して左右のハーフナット41A、41B、41C、41Dの内側リング溝がタイバー8のリング溝8bと係合してタイバー8と結合する。
(型締め・射出・冷却)
次に、トグル型締機構10のサーボモータ21A、21Bが作動し、ボールねじ軸19A、19Bがボールねじナット18、18を介してトグルを作動し、金型の型締めが行われ、溶融樹脂が金型のキャビティに射出され、キャビティ内の溶融樹脂は冷却固化して成形品となる。
【0040】
(離型・型開)
成形品が冷却固化後、サーボモータ21A、21Bが逆作動し、トグルが弛められ、タイバー8が押し出されて金型が小寸法だけ離型する。この段階で電動式ハーフナット開閉装置40が逆作動して左右のハーフナット41A、41B、41C、41Dがタイバー8との結合を外し、次いでボールねじ式型開閉装置20のサーボモータ29、29が逆回転して、ボールねじ軸25、25の送出し方向を逆にし、金型と可動ダイプレート4を移動し、元の位置に停止する。成形品が取り出された後、次の型閉が始まる。
【0041】
【発明の効果】
従来の型締めに電動トグル機構を使用したものは、型締力が200トン以下の小形の射出成形機に多く使われるが、それ以上の型締力を出すにはサーボモータ及び駆動部品等が大きくなり,制作費も多く費やし無理があったが、本発明の型締装置では型締力を複数のトグル機構へ分散しているので、300トン以上の中型の射出成形機でも電動の型締方式を採用することができる。また、複数のトグル機構へ分散したため、トグル機構が小型になり、サーボモータも小さな枠番の標準モータで間に合い、コスト低減の効果がある。(請求項1、2)
【0042】
複数のトグル機構の作動をボールねじ軸の回転数、回転速度を同調駆動しているので、型締のタイミングのずれが無くなり、金型を傷めることが無くなる。(請求項3、4)
【0043】
複数のトグル機構をストロークが短い型締工程だけに使用し、ストロークの長い型開閉はサーボモータで駆動される一対のボールねじ軸とボールねじナットの組合わせにより行わせるので、深い形状の成形品の成形用でも射出成形機全体の長さをコンパクトに収めることができる。(請求項5)
【0044】
上記の電動トグル型締装置に対応してハーフナット開閉装置を電動式とし、型厚の調整機構を油圧を使わぬようにして、電動型締装置、電動型開閉装置、電動ハーフナット開閉装置、電動又は手動型厚調整装置と揃うことにより、高圧の油圧系統を使わない、作業環境がクリーンな、メンテナンスも清浄な環境で、容易にできるという、ユーザの要望に沿えるような完全な電動による型締装置が得られる。(請求項1〜9)
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る電動トグル型締装置を備えた射出成形機の型締装置を示す側面図(一部断面)である。
【図2】図1の型締装置をE矢印方向から見た側面図である。
【図3】図2をF矢印方向から見た下面図である。
【図4】図1の型締装置を後面から見た電動式ハーフナット開閉装置を示す後面図である。
【図5】図4に示す電動式ハーフナット開閉装置のタイバー開放状態を示す作動説明図である。
【図6】図4のG−G断面図である。
【図7】図4のJ−J断面図である。
【図8】図4のH−H断面図である。
【図9】図1の電動トグル型締装置のトグル型締用モータの同調制御回路を示す制御系統図である。
【符号の説明】
1・・・電動型締装置
2・・・基盤
3・・・固定ダイプレート
4・・・可動ダイプレート
5・・・固定金型
6・・・可動金型
8・・・タイバー
10・・・トグル型締機構
12・・・第1リンクアーム
14・・・第2リンクアーム
15・・・第1トグルピン
16・・・第2トグルピン
17・・・第3トグルピン
18・・・ボールねじナット
19・・・ボールねじ軸
20・・・ボールねじ式型開閉装置
25・・・ボールねじ軸
26・・・ボールねじナット
29・・・サーボモータ
40・・・電動式ハーフナット装置
41A、41C・・・左ハーフナット
41B、41D・・・右ハーフナット
41A、42B、42C、42D・・・連結ロッド
43・・・プレート
45・・・ボールねじナット
46・・・ボールねじ軸
51・・・ブレーキ付モータ
53・・・支持プレート
56・・・アーム円筒
57・・・リンク
61・・・制御装置
63・・・型締トグル制御回路
65・・・回転数差算出回路
67・・・加算器
69A・・・出力回路A
69B・・・出力回路B
73・・・調整歯車
74・・・摺動筒
75・・・リング歯車
78・・・ピニオン

Claims (9)

  1. 固定金型を保持する固定ダイプレートと、可動金型を保持する可動ダイプレートと、可動ダイプレートと固定ダイプレートを貫通して設置され端部に複数のリング状溝、またはねじを有する複数のタイバーと、可動ダイプレートを固定ダイプレートに対し進退動作させる可動ダイプレート移動手段と、可動ダイプレートの外側面に設置されていてタイバーの複数のリング状溝、またはねじと噛み合い可能なリング状内溝、または雌ねじを有してタイバーと結合、解放可能なハーフナット開閉装置と、前記可動ダイプレート移動手段により可動ダイプレートが固定ダイプレートに接近し固定金型と可動金型が型閉し、前記ハーフナット開閉装置によりタイバーを可動ダイプレートに固定した後、固定ダイプレート側に設けられたタイバーに張力を加えて型締を行う型締手段とを備えた型締装置において、タイバーに張力を加える型締手段は、対になったタイバーの先端に設けた軸孔に共通に突き通るトグルピンと、固定ダイプレートの外側面に取付けられた一対のトグル支台と、前記トグルピンと前記トグル支台の間に設けたトグルリンク機構と、前記トグルリンク機構を伸縮してタイバーの方向に対して直角の方向に押し引きするように作用するボールねじ軸と、固定ダイプレートに固設され前記ボールねじ軸を駆動するサーボモータで構成され、4本のタイバーを同時に型締作用するようにこの型締手段を2組配置したことを特徴とする電動式トグル型締装置。
  2. 請求項1に記載する電動式トグル型締装置において、トグルリンク機構が対になったタイバーの先端に設けた軸孔に共通に突き通る第1のトグルピンと、第1のトグルピンのタイバーに近接する両内側に片端が同トグルピンに回転可能に軸支し他の端部に軸孔が設けられた一対の第1のリンクアームと、この一対の第1のリンクアームの軸孔に共通に回転可能に突き通る第2のトグルピンと、固定ダイプレートの外側面に取付けられた一対のトグル支台と、同トグル支台に軸支された一対の第3のトグルピンと、第2のトグルピンと第3のトグルピンの両方に軸支される一対の第2のリンクアームとから構成され、前記ボールねじ軸が第2のトグルピンを第1のリンクアームと第2のリンクアームが為す角度が180度になるようにタイバーの方向に直角の方向に押すように作用するボールねじ軸と、固定ダイプレートに固設されたサポートで支持された前記ボールねじ軸を駆動するサーボモータと、第2のトグルピンに取付けられたボールねじナットとで構成され、4本のタイバーを同時に型締作用するようにこの型締手段を平行に2組配置したことを特徴とする電動式トグル型締装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載する電動式トグル型締装置において、前記一対のボールねじ軸を同期回転させる手段は、それぞれのボールねじ軸に直結する一対の歯車と、この一対の歯車を同一方向に回転するように巻掛けたチエン又は歯付きベルトによる機械的な回転伝達機構としたことを特徴とする電動式トグル型締装置。
  4. 請求項1または請求項2に記載する電動式トグル型締装置において、前記一対のボールねじ軸を同期回転させる手段は、それぞれのボールねじ軸の回転数と回転速度を検出するエンコーダと、同エンコーダの検出値を比較して両者の回転数を一致するように制御する制御装置を備えてなることを特徴とする電動式トグル型締装置。
  5. 請求項1ないし請求項のいずれかに記載する電動式トグル型締装置において、前記可動ダイプレートを固定ダイプレートに対し進退動作させる手段として、一対の電動モータで駆動される一対のボールねじと、このボールねじに螺合し可動ダイプレートに取付けられた一対のボールねじナットを用いたことを特徴とする電動式トグル型締装置。
  6. 固定金型を保持する固定ダイプレートと,可動金型を保持する可動ダイプレートと、可動ダイプレートと固定ダイプレートを貫通して設置され端部に複数のリング状溝、またはねじを有する複数のタイバーと、可動ダイプレートを固定ダイプレートに対し進退動作させる可動ダイプレート移動手段と、可動ダイプレートの外側面に設置されていてタイバーの複数のリング状溝、またはねじと噛み合い可能なリング状内溝、または雌ねじを有してタイバーと結合、解放可能な電動式ハーフナット開閉装置と、前記可動ダイプレート移動手段により可動ダイプレートが固定ダイプレートに接近し固定金型と可動金型が型閉し、前記電動式ハーフナット開閉装置によりタイバーを可動ダイプレートに固定した後、固定ダイプレート側に設けられたタイバーに張力を加えて型締を行う型締手段とを備えた型締装置を構成する前記電動式ハーフナット開閉装置であって、一対のタイバーのそれぞれのリング状溝又はねじ部を挟むように設置された2組の左ハーフナット及び右ハーフナットと、同2組の左ハーフナット及び右ハーフナットの上下に2本づつ横方向に貫通し、左ハーフナットとは固定され右ハーフナットとは摺動自在に支持する対角の2本の連結ロッド、右ハーフナットとは固定され左ハーフナットとは摺動自在に支持する別の対角の2本の連結ロッドとの計4本の連結ロッドと、左ハーフナットに固定された連結ロッドに固着されたプレートに取付けられたブレーキ付モータと、同ブレーキ付モータの出力軸に結合され前記プレートに設けられた軸受に支えられたボールねじ軸と、同ボールねじ軸に螺合し前記一方の側の左ハーフナットに固設されたボールねじナットと、前記4本の連結ロッドの内ダイプレート寄りの2本の連結ロッドが摺動可能に貫通し2組のハーフナットの間に対称の位置に設置された一対のロッドガイドと、同ロッドガイドを介して2組のハーフナットを支え前記可動ダイプレートのタイバー貫通孔と同心の円筒部にダイプレート移動方向を拘束して支えられた支持プレートと、前記ロッドガイドの連結ロッド貫通孔の中間に立設した軸と、同軸に回転自由に外嵌し180度に開いて設けられた2本のアームを有するアーム円筒と、同アーム円筒の両先端にピンジョイントで結合されリンクの他の端部はそれぞれ2本の反対方向へ移動する前記連結ロッドの固定ブッシュ又は左ハーフナットにピンジョイントで結合された一対のリンクとにより構成され、2組の左ハーフナットと右ハーフナットを互いに反対方向に等距離移動するようにしたことを特徴とする電動式ハーフナット開閉装置。
  7. 請求項6に記載する電動式ハーフナット開閉装置において、金型の厚さに対応して前述タイバーのリング状溝又はねじのピッチずれを正しい噛合い位置に調整する機構は、可動ダイプレートの外側面から各タイバー貫通孔の途中まで穴明けされた大径の段付穴の内径に雌ねじを加工した可動ダイプレートと、この雌ねじに螺合する雄ねじを備え雄ねじより大径のフランジ部に歯を加工し円筒内径を有する調整歯車と、同調整歯車の円筒内径に回転可能に内嵌し軸方向を拘束して上記電動式ハーフナット開閉装置の支持プレートに取付けてある一対の摺動筒と、4本のタイバー貫通孔に螺合する4個の調整歯車に同時に噛み合うように設置されたリング歯車と、同リング歯車の内周をガイドする可動ダイプレートに取付けられた複数のガイド車と、可動ダイプレートに設置した同リング歯車に噛み合ってリング歯車を回転させる手動又は電動ピニオンとで構成され、リング歯車により4個の調整歯車を同時に回転させて可動ダイプレートからハーフナット開閉装置の距離を調整するものであることを特徴とする電動式ハーフナット開閉装置。
  8. 請求項1ないし請求項のいずれかに記載する電動式トグル型締装置において、請求項6に記載する電動式ハーフナット開閉装置を備えたことを特徴とする電動式トグル型締装置。
  9. 請求項8に記載する電動式トグル型締装置において、請求項7に記載する位置調整機構を有する電動式ハーフナット開閉装置を備えたことを特徴とする電動式トグル型締装置。
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