JP4435935B2 - 射出成形機の型締装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばプラスチックの射出成形機に関するものであり、特に電動機駆動に適した型締装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図12に示すように、従来の射出成形機の電動式型締装置は、トグル方式を採用していた。この装置において、固定盤201は、ナット211で4本のタイロッド204に連結され、エンド盤203は、ナット212で同じタイロッド204に連結されている。また、可動盤202とエンド盤203との間にトグル機構208が設けられている。
【0003】
同トグル機構208は、ボールねじ210によりクロスヘッド209を介して駆動される。すなわち、ボールねじ210の前進方向回転により、同ボールねじ210のナットを兼ねるクロスヘッド209を前進させ、トグル機構208を通じて、可動盤202と一緒に可動金型6を同図における右方向に前進させて、可動金型6と固定金型5を閉じ、さらにトグル機構208の力増大作用により所定の型締力を発生させる。また、上記とは逆方向にボールねじ210を回転させることにより、可動盤202と一緒に可動金型6を左方向に後退させて、所定の型開動作をさせる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
この従来例では、所定の型閉ストロークをトグル機構208で動かすため、トグル機構208のスペースが大きくなり、型締装置が非常に長くなって、機械の設置スペースが大きくなってしまうという問題があった。また、トグル機構はリンクを旋回させるので、同図の上下方向の旋回スペースも大きくする必要があることから、通常の上下方向スペースに納めるためには、型閉ストロークを長く取ることができないという問題もあった。なお、型閉ストロークが大きいと、それだけ深物の製品を成形することができる。
【0005】
上述のように、従来のトグル方式型締装置は、機械長が非常に長くなるために機械設置スペースが大きいという課題があり、また、トグル機構の上下のスペースも大きくする必要があるために型閉ストロークを長く取ることが困難で深物の成形ができないという欠点があった。
本発明は、かかる状況に鑑みてなされたものであり、小型化が可能な射出成形機の型締装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る射出成形機の型締装置は、かかる課題を解決するためになされたものであり、固定金型を取付けた固定盤、可動金型を取付けた可動盤、および前記可動盤との間に型締昇圧用ミニトグル機構を設けたエンド盤の3つの盤を配置し、4本のタイロッドの1端をナットで固定盤に連結し他端を開いて可動盤およびエンド盤の移動後に鋸歯を閉じる、鋸歯により互いを係止する噛み合い式の一時係止手段やロック用割ナットから成る一時係止手段でエンド盤に係合し、かつ固定盤とエンド盤を型開閉用ボールねじで連結し、エンド盤をスライドに取付けると共に可動盤は同スライド上に摺動可能に搭載した構造とし、型閉・型開肯定では前記のロック用割ナット等を開いた状態で型開閉用ボールねじを駆動することにより可動盤とエンド盤を一体で前進・後退させ、型締昇圧工程では前記のロック用割ナットを閉じた状態でミニトグル機構を駆動することにより所定の型締力を発生させることを特徴とする。
【0007】
このような構造において、固定盤とエンド盤を2本の型開閉用ボールねじで連結することにより、同ボールねじの駆動により任意の型閉ストロークだけ型開閉を行なうことができる。次に、可動盤とエンド盤の間に型締昇圧用ミニトグル機構を設けることにより、所定の位置でロック用割ナットを閉じて同ナットとタイロッドをロックさせ、ミニトグル機構で力を増幅して所定の型締力を発生させることができる。しかるに、ミニトグル機構は、型締昇圧のわずかのストロークだけ動かせばよいので、小さなスペースで済む。また、上述のように型開閉用ボールねじにより型開閉動作を行なうので、型閉ストロークが制限されることなく、長いストロークを取ることができる。
【0008】
また、本発明に係る射出成形機の型締装置は、別の構造として、上記で固定盤とエンド盤を2本の型開閉用ボールねじで連結することの替わりに、固定盤と可動盤を2本の型開閉用ボールねじで連結するようにしたものも課題解決の手段とすることもできる。すなわち、本発明に係る射出成形機の型締装置は、固定金型を取り付ける固定盤、可動金型を取り付ける可動盤、および前記可動盤との間に型締昇圧用ミニトグル機構を設けたエンド盤の3つの盤を配置し、4本のタイロッドの1端をナットで固定盤に連結し他端をロック用割ナットでエンド盤に係合し、かつ固定盤と可動盤を複数の型開閉用ボールねじで連結し、エンド盤をスライドに取り付けると共に可動盤は同スライド上を摺動可能に搭載した構造とし、型閉・型開工程では前記のロック用割ナットを開いた状態で型開閉用ボールねじを駆動することにより可動盤とエンド盤を一体で前進・後退させ、型締昇圧工程では前記のロック用割ナットを閉じた状態でミニトグル機構を駆動することにより所定の型締力を発生させることを特徴とする。
【0009】
このような構造においては、可動盤と固定盤を2本の型開閉ボールねじで連結することにより、最初の構造よりボールねじ全長を短くすることができる。その他の作用は最初の構造と同様である。
【0010】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に係る射出成形機の型締装置の実施の形態について図面に基づいて説明する。本発明の第1の実施形態に係る射出成形機の型締装置を図1乃至図10に、第2の実施形態に係る射出成形機の型締装置を図11にそれぞれ示す。
【0011】
第1の実施形態に係る射出成形機の型締装置について図1乃至図10を用いて説明する。なお、図1は、第1の実施形態の型締装置全体正面図で、同図のII矢視のエンド盤側側面図を図2に、また同じくIII矢視のダイヘッド側側面図を図3に示す。また、図1のIV部のロック用割ナット部詳細図を図4に、図1のミニトグル機構8の構成図を図5に示す。図1の型締用ボールねじ10および型開閉用ボールねじ13の駆動装置構成図をそれぞれ図6、図7に示す。さらに、図8に金型閉鎖時の型締装置正面図、図9に型締昇圧時の型締装置正面図を示す。
【0012】
図1において、固定盤1はその4隅でナット11によりタイロッド4に連結され、同タイロッドは他端をロック用割ナット12でエンド盤3に係合されるようになっている。また、エンド盤3の対角位置2個所に型開閉用ボールねじ13を設け、同ボールねじ軸の他端をサブナット14で固定盤1に固定している。他方、可動盤2とエンド盤3の間にミニトグル機構8が設けられ、同トグル機構はその駆動元のクロスヘッド9が型締用ボールねじ10と係合している。また、エンド盤3はスライド7に固定され、可動盤2は同スライド上に摺動可能に搭載されてている。同スライド7は、ベース19上を摺動する。また、固定盤1とタイロッド4を連結するナット11には、型厚調整装置15が設けられ、ナット11を回転することによりタイロッド4を左右に移動させることができる。
【0013】
次に、図1の矢印IIによる矢視のエンド盤側側面図を示す図2において、ロック用割ナット(一時係止手段)12は、上側と下側の割ナット片12aに分割されており、左右1対の割ナット片どうしが連結板20で結合され、同連結板がモーター21により上下に移動される。その際、各割ナット片は図示せぬ部材によりガイドされ、エンド盤3から離脱しない構造になっている。また、型開閉用ボールねじ13は、同図に示すように対角2個所に設けられている。対角2個所にしているのは、力の釣合いを取るためであり、対角2個所以外の位置に設けてもよいし、また個数は3個所でも4個所でも構わない。
【0014】
次に、図1の矢印IIIによる矢視のダイヘッド側側面図を示す図3において、ナット側ギア22がナット11に結合され、同ギアはリングギア23と噛み合っている。リングギア23は駆動ギア24と噛み合い、駆動ギアはモーター25により駆動される。従って、モーター25を駆動することにより、駆動ギア24、リングギア23、ナット側ギア22を経て、ナット11を回転できる。その際、図3で左右1対のタイロッド4を回り止め棒27と結合していて、ナット11が回転してもタイロッド4は回転しない仕組みになっている。
【0015】
次に、図1のIV部のロック用割ナット部詳細図を示す図4において、割ナット片12aにナット側鋸歯溝12bが設けられ、タイロッド4にも対応するロッド側鋸歯溝4aが一定ピッチで切られている。従って、上下の割ナット片12aが閉じると、ナット側鋸歯溝12bがロッド側鋸歯溝4aと噛み合うようになっている。両者の鋸歯溝が噛み合うと、エンド盤3からの左右方向の力がロック用割ナット片12aを介してタイロッド4に伝わる。
【0016】
次に、図1のミニトグル機構8の構成図を示す図5及びその分解斜視図を示す図6において、ミニトグル機構8はリンクA31、リンクB32、リンクC33の種類のリンクから成り、上下対称(図1参照)のダブルリンクを構成している。リンクA31、リンクB32及びリンクC33は、穴P2を介して相互に回動自在となるように連結されている。リンクA31は、穴P0を介してエンド盤3に回動自在に取付けられている。リンクB32は、穴P3を介して可動盤2に回動自在に取付けられている。リンクC33は、穴P1を介してクロスヘッド9に回動自在に取付けられていて、クロスヘッド9は型締用ボールねじ10のナットを兼ねる。従って、型締用ボールねじ10が回転駆動されると、クロスヘッド9は前進または後退する。クロスヘッド9が前進すると、ミニトグル機構8の作用により可動盤2も前進し、金型を閉じることができる。金型が閉じると、さらにクロスヘッド9を前進させて、トグルの力増倍作用により所定の型締力を作用させることができる。また、その後、型締用ボールねじ10が逆方向に回転駆動されると、クロスヘッド9は後退し、型締力とは逆向きに離型力を作用させて金型を開くことができる。
【0017】
次に、図1の型締用ボールねじ10の駆動装置構成図を示す図7において、型締用ボールねじ10は、ボールねじナット兼用のクロスヘッド9とねじ結合され、軸受51、52によりエンド盤3に取り付けられており、他端に従動プーリー47を有する。そして、型締モーター50から駆動プーリー49、歯付きベルト48および従動プーリー47を介して、型締用ボールねじ10が回転駆動される。型締用ボールねじ10が回転すると、ボールねじ作用により、クロスヘッド9に力が伝達され、クロスヘッド9が左右方向に動かされる。クロスヘッド9が左右に動くと、ミニトグル機構8により、可動盤2も左右方向に動かされ、トグルリンクによる力増倍作用が生じる。ここにいう力増倍作用とは、クロスヘッド9を左右に動かす力に対して、可動盤2に伝達される力が大きく増幅されることを言う。
【0018】
また、型開閉用ボールねじ13の駆動装置構成図を示す図8において、ボールねじ軸35は、ボールねじナット36とねじ結合され、同ボールねじナット36は軸受41、42によりエンド盤3に取り付けられており、他端に従動プーリー37を有する。そして、型開閉モーター40から駆動プーリー39、歯付きベルト38および従動プーリー37を介して、ボールねじ軸35が回転駆動される。ボールねじ軸35が回転すると、ボールねじ作用により、ボールねじナット36に力が伝達され、同ナットから軸受42、43を介してエンド盤3に力が伝わり、エンド盤3が左右方向に動かされる。さらに、図9の金型閉鎖時の型締装置正面図では、ちょうど可動金型6と固定金型5が閉じて合わさった状態を示し、ロック用割ナット12が開いており、ミニトグル機構8は型締昇圧前の位置にある。同図の後の動作で、ロック用割ナット12が閉じ、さらにクロスヘッド9を一定量aだけ前進させて所定の型締力発生位置XAまで達せさせる。
【0019】
上記のクロスヘッド9が所定型締力発生位置XAまで達した状態を図10に示す。同図では、ミニトグル機構の主リンクが伸びた位置になっており、最も大きな型締力を発生させることができる。
【0020】
以上のように構成された第1の実施形態において、図1の型閉動作の開始位置では、ロック用ナット12が開いており、同図の位置から、型開閉ボールねじ13の前進方向回転により、エンド盤3、ミニトグル機構8、可動盤2および可動金型2は、スライド7と一体となって、型閉方向へ前進する。その型閉動作の途中で、ミニトグル機構8において、型締用ボールねじ10の前進方向回転により、クロスヘッド9を型締昇圧開始の位置(図9の位置)まで動かして停止させておく。このようにして、金型が閉じた状態が図9であり、同図からロック用割ナット12を閉じて割ナットとタイロッド4を係合させ、その後で型締用ボールねじ10をさらに前進方向に回転させてクロスヘッド9を所定型締力位置まで動かして保持する。その所定型締力位置まで動かした図10の状態において、図示せぬ射出装置から金型内に溶融樹脂を射出し成形を行なう。金型内で樹脂が冷却固化したら、金型を開いて成形品を取出す。その型開動作は、先ず図10の状態で、型締用ボールねじを後退方向回転させて、クロスヘッド9を後退させて型締力を下降させ、さらに離型力を作用させながら型開きする。そして、離型力が不要となる位置でクロスヘッド9を停止させ、ロック用割ナット12を開き、次に型開閉用ボールねじ13を後退方向回転させて、エンド盤3、ミニトグル機構8、可動盤2および可動金型6をスライド7と一体で、型開方向へ後退させ、所定の型開完了位置で停止させる。
【0021】
なお、本実施形態において、金型厚さ(可動金型6と固定金型5の厚さ合計)が変更になった場合は、型締昇圧時にミニトグル機構8で所定の型締力を生じさせることができるよう、図4の鋸歯溝4a、12bの1ピッチ内で、4本のタイロッドを左右方向に移動調整する必要がある。その際、図3のモーター25を駆動することにより、ナット11を回転させて、同ナットとねじ結合しているタイロッドを左右方向に所定位置まで移動させる。
【0022】
上述のように、本実施形態によれば、可動盤2を前進・後退させる際は、型開閉用ボールねじ13の回転駆動によりエンド盤10と可動盤2を一体で動かす。他方、型締昇圧を行なう際は、エンド盤10と可動盤2の間に設けたミニトグル機構8を型締用ボールねじ10の回転駆動により動かし、トグルの力増倍作用を生じさせる。従って、型開閉時にエンド盤10と可動盤2が一体に動くので、従来のトグル方式のように型開閉時にエンド盤が型締装置の端で動かない構造のものに比べて、装置の全長が大幅に短くなる。また、本実施形態のミニトグル機構8は、少しのストロークだけしか動かさないので、リンクの旋回スペースが小さくて済み、上下方向のスペースを大きく取ることは不要である。さらに、型開閉動作は型開閉用ボールねじにより行なうので、型閉ストロークがトグル機構により制約されることがない。
【0023】
なお、本実施形態の型開閉ボールねじ13は、エンド盤3に設けられているが、型開閉ボールねじ13を固定盤1に設け、同ボールねじ軸の他端をサブナット14でエンド盤3に固定するよう入れ替えても構わない。本実施形態では、エンド盤3をタイロッド4に対して一時的に固定する手段として、ロック用割ナット12を用いているが、本発明はこれに限定されず、ロック用割ナット12の代わりに、これと同様の作用を有するものを採用することができる。
【0024】
次に、第2の実施形態について図11を用いて説明する。なお、同図は第2の実施形態の型締装置全体正面図を示す。同図において、型開閉ボールねじ113が可動盤102に設けられており、それ以外は第1の実施形態と同様であるので、その説明を省略する。
【0025】
本実施形態では、型開閉ボールねじ13をエンド盤3に設ける第1の実施形態に比べて、型開閉ボールねじ113をエンド盤103まで延ばさなくてよい分、型開閉ボールねじの全長を短くでき、コストを低減できる。なお、型開閉ボールねじ113を固定盤1に設け、同ボールねじ軸の他端をサブナット14で可動盤102に固定するよう入れ替えても構わない。
【0026】
本実施形態でも、第1の実施形態と同様に、装置の全長が大幅に短くなり、また、ミニトグル機構8の部分で上下方向のスペースを大きく取ることは不要であり、さらに、型閉ストロークがトグル機構により制約されることがない。
【0027】
【発明の効果】
本発明に係る射出成形機の型締装置は、固定金型を取付けた固定盤と、上記固定金型に対応する可動金型を取付けた可動盤とエンド盤とを順に配置し、タイロッドを上記固定盤に固定するとともに上記エンド盤に他端を開いて可動盤およびエンド盤の移動後に鋸歯を閉じる、鋸歯により互いを係止する噛み合い式の一時係止手段あるいはロック用割ナットから成る一時係止手段で係合し、かつ上記固定盤と上記エンド盤を型開閉用ボールねじで連結し、上記エンド盤をスライドに取付けて上記可動盤を該スライド上に摺動可能に載置し、上記エンド盤と上記可動盤とを型締昇圧用トグル機構で連結したことを特徴とする。このため、可動盤を前進・後退させる型開閉動作の際は、型開閉用ボールねじによりエンド盤と可動盤を一体に動かし、型締昇圧を行なう際は、エンド盤と可動盤の間に設けたトグル機構の作用で所定の型締力を生じさせるので、エンド盤から固定盤までの長さが短くて済み、従来のトグル方式に比べて装置長さを大幅に短縮できる。装置長さが短縮できれば、それだけ射出成形機設置スペースが小さくて済み、より小さい建屋に射出成形機を設定できる、あるいは射出成形機回りの余裕スペースを有効利用できるという大きな効果がある。また、型締力を出すのにトグル機構を用いているので、トグル部分の上下方向のスペースも小さくて済み、従来のトグル方式に比べ、上下方向の大きさを節減でき、コスト低減や機械高さの低減という効果がある。さらに、型開閉動作が型開閉用ボールねじにより行なわれるので、型閉ストロークがトグル機構により制約されることがなく、従来のトグル方式より大きな型閉ストロークを取ることができ、より深い製品の成形が可能になる。
【0028】
また、本発明に係る射出成形機の型締装置は、固定金型を取付けた固定盤と、上記固定金型に対応する可動金型を取付けた可動盤とエンド盤とを順に配置し、タイロッドを上記固定盤に固定するとともに上記エンド盤に一時係止手段で係合し、かつ上記固定盤と上記可動盤を型開閉用ボールねじで連結し、上記エンド盤をスライドに取付けて上記可動盤を該スライド上に摺動可能に載置し、上記エンド盤と上記可動盤とを型締昇圧用トグル機構で連結したことを特徴とするので、上記効果に加え、ボールねじの全長を短くすることができ、コストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る射出成形機の型締装置の正面図である。
【図2】図1の矢印IIによる矢視図である。
【図3】図1の矢印IIIによる矢視図である。
【図4】図1のIV部の部分拡大図である。
【図5】図1のミニトグル機構を一部破断して示した正面図である。
【図6】図5のミニトグル機構の分解斜視図である。
【図7】図1のミニトグル機構の駆動装置を表した断面図である。
【図8】図1の型開閉駆動装置を表した断面図である。
【図9】図1の射出成形機の型締装置が金型閉鎖時の状態を示した正面図である。
【図10】図1の射出成形機の型締装置が型締昇圧時の状態を示した正面図である。
【図11】本発明の第2の実施形態に係る射出成形機の型締装置の正面図である。
【図12】従来の射出成形機の型締装置の正面図である。
【符号の説明】
1 固定盤
2、102 可動盤
3、103 エンド盤
4 タイロッド
4a ロッド側鋸歯溝
5 固定金型
6 可動金型
7 スライド
8 ミニトグル機構
9 クロスヘッド
10 型締用ボールねじ
11 ナット
12 ロック用割ナット
12a 割ナット片
12b ナット側鋸歯溝
13、113 型開閉用ボールねじ
14 サブナット
15 型厚調整装置
19 ベース
20 連結板
21 モーター
22 ナット側ギア
23 リングギア
24 駆動ギア
25 モーター
27 回り止め棒
31 リンクA
32 リンクB
33 リンクC
37、47 従動プーリー
38、48 歯付きベルト
39、49 駆動プーリー
40 型開閉モーター
41、42、51、52 軸受
50 型締モーター
P0、P1、P2、P3 穴

Claims (3)

  1. 固定金型を取付けた固定盤と、上記固定金型に対応する可動金型を取付けた可動盤とエンド盤とを順に配置し、タイロッドを上記固定盤に固定するとともに上記エンド盤に、鋸歯により互いを係止する噛み合い式の一時係止手段を備え、上記一時係止手段の噛み合いを開いて、上記可動盤および上記エンド盤の移動後に、上記一時係止手段の鋸歯を閉じて係合し、かつ上記固定盤と上記エンド盤を型開閉用ボールねじで連結し、上記エンド盤をスライドに取付けて上記可動盤を該スライド上に摺動可能に載置し、上記エンド盤と上記可動盤とを型締昇圧用トグル機構で連結したことを特徴とする射出成形機の型締装置。
  2. 固定金型を取付けた固定盤と、上記固定金型に対応する可動金型を取付けた可動盤とエンド盤とを順に配置し、タイロッドを上記固定盤に固定するとともに上記エンド盤に一時係止手段で係合し、かつ上記固定盤と上記可動盤を型開閉用ボールねじで連結し、上記エンド盤をスライドに取付けて上記可動盤を該スライド上に摺動可能に載置し、上記エンド盤と上記可動盤とを型締昇圧用トグル機構で連結したことを特徴とする射出成形機の型締装置。
  3. 固定金型を取付けた固定盤と、上記固定金型に対応する可動金型を取付けた可動盤とエンド盤とを順に配置し、タイロッドを上記固定盤に固定するとともに上記エンド盤にロック用割ナットから成る一時係止手段で係合し、かつ上記固定盤と上記エンド盤を型開閉用ボールねじで連結し、上記エンド盤をスライドに取付けて上記可動盤を該スライド上に摺動可能に載置し、上記エンド盤と上記可動盤とを型締昇圧用トグル機構で連結したことを特徴とする射出成形機の型締装置。
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