JP2002192584A - 射出成形機の型締装置 - Google Patents

射出成形機の型締装置

Info

Publication number
JP2002192584A
JP2002192584A JP2000396691A JP2000396691A JP2002192584A JP 2002192584 A JP2002192584 A JP 2002192584A JP 2000396691 A JP2000396691 A JP 2000396691A JP 2000396691 A JP2000396691 A JP 2000396691A JP 2002192584 A JP2002192584 A JP 2002192584A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mold
ball screw
platen
mold clamping
nut
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000396691A
Other languages
English (en)
Inventor
Kiyoshi Kinoshita
木下  清
Hideo Kuroda
英夫 黒田
Tetsuo Uechi
哲男 上地
Minoru Otsuka
実 大塚
Takeshi Ishiwada
健 石和田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP2000396691A priority Critical patent/JP2002192584A/ja
Publication of JP2002192584A publication Critical patent/JP2002192584A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型化が可能な射出成形機の型締装置を提供
することを目的とする。 【解決手段】 固定金型5を取り付けた固定盤1、可動
金型6を取り付けた可動盤2、および前記可動盤2との
間に型締昇圧用ミニトグル機構8を設けたエンド盤3の
3つの盤を配置している。4本のタイロッド4の一端を
ナット11で固定盤1に連結し他端に形成されたタイロ
ッドボールねじ4aをエンド盤3に係合し、かつ固定盤
1とエンド盤3を複数の型開閉用ボールねじ13で連結
し、エンド盤3をスライド7に取り付けると共に可動盤
2はスライド7上を摺動可能に搭載した。型閉・型開工
程では、摩擦ロック機構を解除した状態でタイロッドボ
ールねじ4aを駆動して可動盤2とエンド盤3を一体で
前進・後退させる。型締昇圧工程では、摩擦ロック機構
を作動させてエンド盤3をタイロッドボールねじ4aに
固定した状態でミニトグル機構8を駆動して所定の型締
力を発生させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばプラスチッ
クの射出成形機に関するものであり、特に電動機駆動に
適した型締装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図11に示すように、従来の射出成形機
の電動式型締装置は、トグル方式を採用していた。この
装置において、固定盤201は、ナット211で4本の
タイロッド204に連結され、エンド盤203は、ナッ
ト212で同じタイロッド204に連結されている。ま
た、可動盤202とエンド盤203との間にトグル機構
208が設けられている。
【0003】同トグル機構208は、ボールねじ210
によりクロスヘッド209を介して駆動される。すなわ
ち、ボールねじ210の前進方向回転により、同ボール
ねじ210のナットを兼ねるクロスヘッド209を前進
させ、トグル機構208を通じて、可動盤202と一緒
に可動金型6を同図における右方向に前進させて、可動
金型6と固定金型5を閉じ、さらにトグル機構208の
力増大作用により所定の型締力を発生させる。また、上
記とは逆方向にボールねじ210を回転させることによ
り、可動盤202と一緒に可動金型6を左方向に後退さ
せて、所定の型開動作をさせる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この従来例では、所定
の型閉ストロークをトグル機構208で動かすため、ト
グル機構208のスペースが大きくなり、型締装置が非
常に長くなって、機械の設置スペースが大きくなってし
まうという問題があった。また、トグル機構はリンクを
旋回させるので、同図の上下方向の旋回スペースも大き
くする必要があることから、通常の上下方向スペースに
納めるためには、型閉ストロークを長く取ることができ
ないという問題もあった。なお、型閉ストロークが大き
いと、それだけ深物の製品を成形することができる。
【0005】上述のように、従来のトグル方式型締装置
は、機械長が非常に長くなるために機械設置スペースが
大きいという課題があり、また、トグル機構の上下のス
ペースも大きくする必要があるために型閉ストロークを
長く取ることが困難で深物の成形ができないという欠点
があった。本発明は、かかる状況に鑑みてなされたもの
であり、小型化が可能な射出成形機の型締装置を提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る射出成形機
の型締装置は、かかる課題を解決するためになされたも
のであり、固定金型を取付けた固定盤、可動金型を取付
けた可動盤、および前記可動盤との間に型締昇圧用ミニ
トグル機構を設けたエンド盤の3つの盤を配置し、4本
のタイロッドの一端をナットで固定盤に連結し他端をボ
ールねじでエンド盤に連結し、エンド盤をスライドに取
付けると共に可動盤は同スライド上を摺動可能に搭載し
た構造とし、型閉・型開工程では前記のタイロッドに設
けたボールねじを駆動することにより可動盤とエンド盤
を一体で前進・後退させ、型締昇圧工程では前記のボー
ルねじのナットをロックした状態でミニトグル機構を駆
動することにより所定の型締力を発生させることを特徴
とする。
【0007】4本のタイロッドに設けたボールねじの駆
動をそれぞれ独立のモータで行う。
【0008】4本のタイロッドに設けたボールねじのナ
ットをナット座面の摩擦力によりロックさせる。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る射出成形機の
型締装置の実施の形態について図面に基づいて説明す
る。
【0010】本発明の一実施形態に係る射出成形機の型
締装置について図1乃至図9を用いて説明する。なお、
図1は、第1の実施形態の型締装置全体正面図で、同図
のII矢視のエンド盤側側面図を図2に示す。また、図1
のIII部のボールねじナット部詳細図を図3に、図1の
型開閉駆動装置断面図を図4に、図1のミニトグル機構
8の構成図を図5及び図6に、図1の型締用ボールねじ
10および型開閉用ボールねじ13の駆動装置構成図を
図7にそれぞれ示す。さらに、図8に金型閉鎖時の型締
装置正面図を、図9に型締昇圧時の型締装置正面図を示
す。
【0011】図1において、固定盤1はその4隅でナッ
ト11によりタイロッド4の一端に連結され、同タイロ
ッドは、他端に形成されたタイロッドボールねじ4aで
エンド盤3と係合されている。この構造は、図2に示す
ように、4本のタイロッド4のいずれも同じである。他
方、可動盤2とエンド盤3の間にミニトグル機構8が設
けられ、同トグル機構はその駆動源のクロスヘッド9が
型締用ボールねじ10と係合している。また、エンド盤
3はスライド7に固定され、可動盤2は同スライド上に
摺動可能に搭載されている。同スライド7は、ベース1
9上を摺動する。
【0012】次に、図3において、エンド盤3を挟んで
ミニトグル機構8の反対側で、ボールねじ部4aは、ボ
ールねじナット12とねじ結合され、同ボールねじナッ
トは、軸受41により軸受箱13に取付けられている。
同軸受箱は、ボルト14によりエンド盤3と一体に取付
けられている。また、ボールねじナット12は、その一
部がエンド盤3の凹部に入り込んでいて、軸方向の一端
で軸受42によりエンド盤3の内周面に取付けられてい
る。この軸受42のアウタは、バネ15により付勢され
ているバネ受16と当接している。このバネ受16は、
ボールねじナット12と離間している。バネ15は圧縮
ばねタイプで、調整ボルト17により付勢力を調整する
ことができる。ボールねじナット12は、段形状になっ
ていて、軸方向中間位置の端面にナット座面12aを有
する。このナット座面12aは、バネ受16及び軸受4
2を介したバネ15の付勢力により、エンド盤3の表面
とスキマδ(例えば0.2乃至0.5mm)で離間する
ようになっている。ボールねじナット12には、軸方向
の他端で従動プーリー37がスプライン又はキー18に
より取付けられていて、歯付プーリー37が回動すると
ボールねじナット12も同じく回動する。歯付プーリー
37は、ナット20により軸方向への移動が制限され
る。
【0013】ここで、本実施形態のようにタイロッド兼
用ボールねじ方式型締装置において、型開閉は同ボール
ねじ4aで行い、型締はミニトグル機構8で行う場合
に、ボールねじナット12がナット座面12aで摩擦ロ
ックすることが可能である。以下、1300tonf機
の場合と850tonf機の場合について、具体的数値
を示して説明する。
【0014】1300tonf機の場合において、タイ
ロッド4の1本当たり型締荷重Fが325000kg
f、ボールねじ径dが240mm、タイロッドボールね
じ4aのピッチpが70mmのとき、ボールねじ効率を
η、型締時逆転トルクをTb、ナット座当たり面平均径
をDとすると、 F・p・η=(Tb/(D/2))・πD ∴Tb=F・p・η/2π ここで、η=0.95とすると、Tb=3440kgf
・mとなる。 1)他方、ナット座当たり面の摩擦係数をμ、ナット座面
12aの摩擦トルクをTNとすると、 TN=F・μ・D/2 ボールねじナット12が回転しないためには、TN≧Tb
であるので、 F・μ・D/2≧F・p・η/2π ∴D≧p・η/(π・μ) 2)ここで、ナット座当たり面の摩擦係数として最低0.
05を確保すると、 D≧423.4mm 3)ナット座面12aの外径をD2、内径をD1とすると、 D^2−D1^2=0.5(D2^2−D1^2) ∴D2=(2・D^2−D1^2)^1/2 4)ここで、D1=420mm(軸受外径)、D=440
mmとおくと、 D2=459.1mm≒460mm となり、ナット座面12aの外径D2は、ねじ径240
mmの1.92倍となる。 5)なお、D2によらず、逆転し得る限界の摩擦係数μ
は、 μ=p・η/(π・D1)=0.0504 となる。
【0015】850tonf機の場合において、タイロ
ッド4の1本当たり型締荷重Fが212500kgf、
ボールねじ径dが200mm、タイロッドボールねじ4
aのピッチpが60mmのとき、同様に計算すると、型
締時逆転トルクTb=1928kgf・mとなる。 1)ボールねじナット12が逆転しないためには、D≧3
62.9mmとなる。 2)ここで、D1=360mm(軸受外径)、D=380
mmとおくと、D2=399.0mm≒400mmとな
り、ナット座面12aの外径D2は、ボールねじ径d=
200mmの2.0倍となる。 3)なお、D2によらず、逆転し得る限界の摩擦係数μ
は、 μ=p・η/(π・D1)=0.0504 となる。
【0016】図4において、型開閉モーター40から駆
動プーリー39、歯付きベルト38および歯付プーリー
37を介して、タイロッドボールねじ4aが回転駆動さ
れる。タイロッドボールねじ4aが回転すると、ボール
ねじ作用により、ボールねじナット12に力が伝達さ
れ、同ナットから軸受41、42を介してエンド盤3に
力が伝わり、エンド盤3が左右方向に動かされる。この
ときに、右方向に動くときには、バネの付勢力によりナ
ット座面12aとエンド盤3との離間状態が保持され
る。さらに、図8の金型閉鎖時の型締装置正面図では、
ちょうど可動金型6と固定金型5が閉じて合わさった状
態を示し、ミニトグル機構8は型締昇圧前の位置にあ
る。同図の後の動作で、摩擦ロック機構が作用し、さら
にクロスヘッド9を一定量aだけ前進させて所定の型締
力発生位置XAまで達せさせる。なお、型開閉モーター
40は、サーボモータを用いている。
【0017】上記のクロスヘッド9が所定型締力発生位
置XAまで達した状態を図9に示す。同図では、ミニト
グル機構の主リンクが伸びた位置になっており、最も大
きな型締力を発生させることができる。
【0018】次に、図1のミニトグル機構8の構成図を
示す図5及びその分解斜視図を示す図6において、ミニ
トグル機構8はリンクA31、リンクB32、リンクC
33の種類のリンクから成り、上下対称(図1参照)の
ダブルリンクを構成している。リンクA31、リンクB
32及びリンクC33は、穴P2を介して相互に回動自
在となるように連結されている。リンクA31は、穴P
0を介してエンド盤3に回動自在に取付けられている。
リンクB32は、穴P3を介して可動盤2に回動自在に
取付けられている。リンクC33は、穴P1を介してク
ロスヘッド9に回動自在に取付けられていて、クロスヘ
ッド9は型締用ボールねじ10のナットを兼ねる。従っ
て、型締用ボールねじ10が回転駆動されると、クロス
ヘッド9は前進または後退する。クロスヘッド9が前進
すると、ミニトグル機構8の作用により可動盤2も前進
し、金型を閉じることができる。金型が閉じると、さら
にクロスヘッド9を前進させて、トグルの力増倍作用に
より所定の型締力を作用させることができる。また、そ
の後、型締用ボールねじ10が逆方向に回転駆動される
と、クロスヘッド9は後退し、型締力とは逆向きに離型
力を作用させて金型を開くことができる。
【0019】次に、図1の型締用ボールねじ10の駆動
装置構成図を示す図7において、型締用ボールねじ10
は、ボールねじナット兼用のクロスヘッド9とねじ結合
され、軸受51、52によりエンド盤3に取り付けられ
ており、他端に従動プーリー47を有する。そして、型
締モーター50から駆動プーリー49、歯付きベルト4
8および従動プーリー47を介して、型締用ボールねじ
10が回転駆動される。型締用ボールねじ10が回転す
ると、ボールねじ作用により、クロスヘッド9に力が伝
達され、クロスヘッド9が左右方向に動かされる。クロ
スヘッド9が左右に動くと、ミニトグル機構8により、
可動盤2も左右方向に動かされ、トグルリンクによる力
増倍作用が生じる。ここにいう力増倍作用とは、クロス
ヘッド9を左右に動かす力に対して、可動盤2に伝達さ
れる力が大きく増幅されることを言う。
【0020】以上のように構成された一実施形態におい
て、図1の型閉動作の開始位置では、ボールねじナット
12のナット座面12aとエンド盤3の表面とがスキマ
δで離間していて(図3参照)、摩擦ロック機構が解除
されており、図1の位置から、型開閉用モーター40
(図4参照)が駆動してタイロッドボールねじ4aが前
進方向に回転すると、エンド盤3、ミニトグル機構8、
可動盤2および可動金型6は、スライド7と一体となっ
て、型閉方向(図1の右方向)へ前進する。その型閉動
作の途中で、ミニトグル機構8において、タイロッドボ
ールねじ4aの前進方向回転により、クロスヘッド9を
型締昇圧開始の位置(図8の位置)まで動かして停止さ
せておく。このようにして、金型が閉じた状態が図8で
あり、その状態において型開閉用モーター40がさらに
駆動すると、バネ15(図3参照)の付勢力に抗してボ
ールねじナット12が前進し、スキマδが狭まってい
き、やがて、ボールねじナット12のナット座面12a
がエンド盤3の表面に当接する。型開閉用モーター40
は、サーボモータを用いていて、トルク制御であり、ス
キマδが0(零)となって所定のトルクになると、駆動
を停止する。この状態では、エンド盤3がタイロッドボ
ールねじ4aに対し固定されている。その後で型締用ボ
ールねじ10をさらに前進方向に回転させてクロスヘッ
ド9を所定型締力位置まで動かして保持する。その所定
型締力位置まで動かした図9の状態において、図示せぬ
射出装置から金型内に溶融樹脂を射出し成形を行なう。
金型内で樹脂が冷却固化したら、金型を開いて成形品を
取出す。その型開動作は、先ず図9の状態で、型締用ボ
ールねじを後退方向回転させて、クロスヘッド9を後退
させて型締力を下降させ、さらに離型力を作用させなが
ら型開きする。そして、離型力が不要となる位置でクロ
スヘッド9を停止させ、型開閉用モーター40を駆動さ
せて、ボールねじナット12を回転させて、摩擦ロック
を解除した後、さらにタイロッドボールねじ4aを後退
方向回転させて、エンド盤3、ボールねじナット12、
ミニトグル機構8、可動盤2および可動金型6をスライ
ド7と一体で、型開方向へ後退させ、所定の型開完了位
置で停止させる。
【0021】なお、本実施形態において、金型厚さ(可
動金型6と固定金型5の厚さ合計)が変更になった場合
でも、摩擦ロック機構を採用しているので、設定を変更
することなく対応することができる。
【0022】上述のように、本実施形態によれば、可動
盤2を前進・後退させる際は、タイロッドボールねじ4
aの回転駆動によりエンド盤10と可動盤2を一体で動
かす。他方、型締昇圧を行なう際は、エンド盤10と可
動盤2の間に設けたミニトグル機構8を型締用ボールね
じ10の回転駆動により動かし、トグルの力増倍作用を
生じさせる。従って、型開閉時にエンド盤10と可動盤
2が一体に動くので、従来のトグル方式のように型開閉
時にエンド盤が型締装置の端で動かない構造のものに比
べて、装置の全長が大幅に短くなる。また、本実施形態
のミニトグル機構8は、少しのストロークだけしか動か
さないので、リンクの旋回スペースが小さくて済み、上
下方向のスペースを大きく取ることは不要である。さら
に、型開閉動作は型開閉用ボールねじにより行なうの
で、型閉ストロークがトグル機構により制約されること
がない。
【0023】
【発明の効果】本発明に係る射出成形機の型締装置は、
固定金型を取付けた固定盤、前記固定金具に対応して可
動金型を取付けた可動盤、および該可動盤との間に型締
昇圧用ミニトグル機構を設けたエンド盤を配置し、タイ
ロッドの一端をナットで前記固定盤に連結しボールねじ
が形成された他端を前記エンド盤に連結し、前記エンド
盤をスライドに取付けると共に前記可動盤は同スライド
上を摺動可能に搭載した構造とし、型閉・型開工程では
前記ボールねじをボールねじナットを介して駆動するこ
とにより前記可動盤と前記エンド盤を一体で前進・後退
させ、型締昇圧工程では前記ボールねじナットをロック
した状態で前記ミニトグル機構を駆動することにより所
定の型締力を発生させることを特徴とするので、エンド
盤から固定盤までの長さが短くて済み、従来のトグル方
式に比べて装置長さを大幅に短縮できる。装置長さが短
縮できれば、それだけ射出成形機設置スペースが小さく
て済み、より小さい建屋に射出成形機を設定できる、あ
るいは射出成形機回りの余裕スペースを有効利用できる
という大きな効果がある。また、型締力を出すのにトグ
ル機構を用いているので、トグル部分の上下方向のスペ
ースも小さくて済み、従来のトグル方式に比べ、上下方
向の大きさを節減でき、コスト低減や機械高さの低減と
いう効果がある。さらに、型開閉動作が型開閉ボールね
じにより行なわれるので、型閉ストロークがトグル機構
により制約されることがなく、従来のトグル方式より大
きな型閉ストロークを取ることができ、より深い製品の
成形が可能になる。また、型開閉動作に用いるボールね
じは、タイロッドに形成しているので、構成部品点数を
削減することができ、コスト低減と装置の小型化を行う
ことができる。
【0024】前記タイロッドのボールねじごとに駆動用
モータを設けると、モータを小型化することができ、さ
らに装置を小型化することができる。
【0025】前記型締昇圧工程におけるボールねじナッ
トのロックは、前記ボールねじナットのナット座面と前
記エンド盤との摩擦力を利用してなされるように構成す
ると、構成部品を簡略化することができ、コストダウン
を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る射出成形機の型締装
置の正面図である。
【図2】図1の矢印IIによる矢視図である。
【図3】図1のIII部の部分拡大断面図である。
【図4】図1の型開閉駆動装置を表した断面図である。
【図5】図1のミニトグル機構を一部破断して示した正
面図である。
【図6】図5のミニトグル機構の分解斜視図である。
【図7】図1のミニトグル機構の駆動装置を表した断面
図である。
【図8】図1の射出成形機の型締装置が金型閉鎖時の状
態を示した正面図である。
【図9】図1の射出成形機の型締装置が型締昇圧時の状
態を示した正面図である。
【図10】従来の射出成形機の型締装置の正面図であ
る。
【符号の説明】
1 固定盤 2 可動盤 3 エンド盤 4 タイロッド 4a タイロッドボールねじ 5 固定金型 6 可動金型 7 スライド 8 ミニトグル機構 9 クロスヘッド 10 型締用ボールねじ 11、20 ナット 12 ボールねじナット 12a ナット座面 13 軸受箱 14 ボルト 15 バネ 16 バネ受 17 調整ボルト 18 スプライン又はキー 19 ベース 31 リンクA 32 リンクB 33 リンクC 37、47 従動プーリー 38、48 歯付きベルト 39、49 駆動プーリー 40 型開閉モーター 41、42、51、52 軸受 50 型締モーター P0、P1、P2、P3 穴 δ スキマ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上地 哲男 愛知県名古屋市中村区岩塚町字高道1番地 三菱重工業株式会社名古屋研究所内 (72)発明者 大塚 実 愛知県名古屋市中村区岩塚町字高道1番地 三菱重工業株式会社名古屋研究所内 (72)発明者 石和田 健 愛知県名古屋市中村区岩塚町字高道1番地 三菱重工業株式会社産業機器事業部内 Fターム(参考) 4F202 CA11 CL01 CL22 CL32 CL39 CL46

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定金型を取付けた固定盤、前記固定金
    具に対応して可動金型を取付けた可動盤、および該可動
    盤との間に型締昇圧用ミニトグル機構を設けたエンド盤
    を配置し、タイロッドの一端をナットで前記固定盤に連
    結しボールねじが形成された他端を前記エンド盤に連結
    し、前記エンド盤をスライドに取付けると共に前記可動
    盤は同スライド上を摺動可能に搭載した構造とし、型閉
    ・型開工程では前記ボールねじをボールねじナットを介
    して駆動することにより前記可動盤と前記エンド盤を一
    体で前進・後退させ、型締昇圧工程では前記ボールねじ
    ナットをロックした状態で前記ミニトグル機構を駆動す
    ることにより所定の型締力を発生させることを特徴とす
    る射出成形機の型締装置。
  2. 【請求項2】 前記タイロッドのボールねじごとに駆動
    用モータを設けたことを特徴とする請求項1に記載の射
    出成形機の型締装置。
  3. 【請求項3】 前記型締昇圧工程におけるボールねじナ
    ットのロックは、前記ボールねじナットのナット座面と
    前記エンド盤との摩擦力を利用してなされることを特徴
    とする請求項1又は2に射出成形機の型締装置。
JP2000396691A 2000-12-27 2000-12-27 射出成形機の型締装置 Pending JP2002192584A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000396691A JP2002192584A (ja) 2000-12-27 2000-12-27 射出成形機の型締装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000396691A JP2002192584A (ja) 2000-12-27 2000-12-27 射出成形機の型締装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002192584A true JP2002192584A (ja) 2002-07-10

Family

ID=18861938

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000396691A Pending JP2002192584A (ja) 2000-12-27 2000-12-27 射出成形機の型締装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002192584A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TWI403403B (ja) * 2008-09-05 2013-08-01

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TWI403403B (ja) * 2008-09-05 2013-08-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101221228B1 (ko) 형 체결 장치
US4929165A (en) Direct-pressure mold clamping mechanism
WO2011046013A1 (ja) 型締装置
EP1795325B1 (en) Mold clamping device
JPS61193821A (ja) 射出成形機の型締装置
JPWO2012090734A1 (ja) 型締装置及び成形品押出方法
US5322430A (en) Mold clamping device in injection molding machine
JP2011011379A (ja) 型締装置
JP2012136000A (ja) 射出成形機の型締装置と押出方法
JP3510009B2 (ja) 射出成形機の型締装置
US6179607B1 (en) Two-platen mold-clamping apparatus
JPH10151649A (ja) 型締装置
JP4089789B2 (ja) 高速ロッキング式クランプ装置
US6554606B1 (en) Mold clamping apparatus of injection molding machine
JP2002192584A (ja) 射出成形機の型締装置
JP2003062880A (ja) 成形機の型締装置
JP2007125767A (ja) 射出成形機、金型
JP6132365B2 (ja) 射出成形機の制御方法および射出成形機
JP2002192585A (ja) 射出成形機の型締装置
JP2001300998A (ja) 射出成形機の型締装置
JP3860934B2 (ja) 射出成形機の型締装置
JP2004042515A (ja) 型締装置およびその作動方法
US6875006B2 (en) Threaded drive
JP2002200658A (ja) 射出成形機の型締め装置
JP2000185345A (ja) 複合直圧式型締装置のタイバーロック装置

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20051222

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20051222

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060222

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20060324

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20060324