JP3860934B2 - 射出成形機の型締装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、射出成形機の固定金型と可動金型との型締めを行う射出成形機の型締め装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
固定金型が組み付く固定型盤と可動金型が組み付く可動型盤とを横に並べて接離可能とした横型の射出成形機では、油圧シリンダを用いて金型の開閉、型締めが行なわれている。
【0003】
初期における射出成形機の型締め装置では、金型開閉用のシリンダと型締用のシリンダを同じ油圧シリンダで共用していた。
【0004】
ところが、射出成形機は、種々の成形品の成形に対応できるよう型開き長さを大きくすることが求められ、同構造であると、その要求にしたがい次第に全長の長い油圧シリンダを用いざるを得なくなり、共用の油圧シリンダは重くなり過ぎてしまう。しかも、型締力を発生させるのに必要な作動油量も大量となる。
【0005】
そこで、従来、金型の開閉は、小径でストロークの長い移動専用の油圧シリンダで可動型盤を高速で進退させ、型締めのときは、短いストロークで大径の油圧シリンダを型締シリンダとして用いて、専用のシリンダで型締めすることが行なわれている。具体的には、特開平8−174613号公報に開示された型締装置が用いられている。この型締装置の構造が図8に示してある。
【0006】
同装置の構造について説明すれば、同構造は、固定金型aを有する固定型盤bと、可動金型cを有する可動型盤dとを横方向に並べてフレームe上に配置し、さらに可動型盤dの横にフレームe上に摺動可能に設けた架台f介して型締シリンダgを配置して、同型締シリンダgの内部に形成されたシリンダ部hに、可動型盤dから突き出た大径のピストン部hを進退可能に収める。そして、可動型盤dを架台fに摺動可能に配置し、架台fを開閉専用の小径のシリンダiで、固定型盤bから延びるタイバーjでガイドしながら固定型盤bに対して進退させる構造にしてある。なお、kは型締シリンダgをタイバーjにクランプするクランプ部、mはフレームeの摺動面を示す。
【0007】
同構造により、型締めを行なうときは、シリンダiにより架台fを駆動して、固定金型aと可動金型cとが閉じる金型閉位置の近傍まで、可動型盤dを移動させる。そして、この型締位置で、クランプ部kにより、可動金型盤dに追従してきた型締シリンダgをタイバーjにクランプした後、型締シリンダgを作動させて、大きな油圧を可動型盤dに加えて可動金型aを固定金型cへ押圧し、両金型を当接させることにより、大きな締結力を発生させるようにしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、油圧で型締めを行なう構造は、大型の射出成形機であれば、油圧を用いることにより構造が簡単になるが、小型な射出成形機だと、同じ機能の部品(シリンダ)を制御しなければならないので、機械効率が悪く、機能部品は割高となる。しかも、油圧だと、油漏れのおそれがある。
【0009】
本発明は上記事情に着目してなされたもので、その目的とするところは、油圧式に比べ省エネルギーで、油漏れなく、高い機械効率で型締めが行なえる射出成形機の型締装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1に記載した型締装置は、固定金型を有する固定型盤と、タイバーにより前記固定金型と接離する方向に進退可能にガイドされ、かつ前記固定金型と向き合うように可動金型が組み付けられた可動型盤と、前記可動型盤を前記固定金型と接離する方向に移動させる型盤移動手段と、前記可動型盤に取付けられ、型締時、前記固定金型と前記可動金型を両金型が接近した型締位置から型締めを行なう型締手段とを有し、前記型締手段は、前記可動型盤を挟んで前記可動金型とは反対側に配置されかつ前記タイバーにより進退可能にガイドされ、さらに進退方向両側には進退方向に対して直角な平行な面で形成された側面を有する型締フレームと、この型締フレームの両側面にそれぞれ該フレームの中央に対して傾斜面が外側に向くように放射状に複数配置された、該型締フレームの側面に沿って放射方向に移動可能な楔と、これら楔を放射方向に移動させる楔移動機構と、型締位置で前記型締めフレームと前記タイバーとを係合させて型締めフレームを固定する固定機構とを有し、前記可動型盤は、前記型締フレームへ前記可動型盤の進退方向沿いに突き出て該型締フレームの中央をスライド自在に貫通する軸部と、この軸部の前記型締フレームを挟む両側の前記楔の傾斜面と対向する位置に設けられた、該楔の傾斜面と組合う角度の傾斜面を有する傾斜部材とを有し、型締時は、前記型締フレームが前記固定機構で型締位置に固定された後、前記楔移動機構により可動型盤側の側面の楔を中央へ向かって押し出すことにより前記傾斜部材を該楔で押圧して前記可動型盤に軸方向に向かう型締力を発生させ、型締開放時は、反対側の側面の楔を中央に向かって押出すことにより型締力が抜かれて型開するように構成することによって、油漏れのない、さらには省エネルギー効果に優れる楔作用を利用して、効率良く、可動型盤に大きな型締力が発生するようにした。
【0011】
請求項2に記載の型締装置は、楔が静摩擦でロックされずにすむよう、前記楔の傾斜面の角度とこれに係合する前記型締フレームと前記円板の傾斜面とにより形成される角度を両者材料の静摩擦角の2倍以上にしたことにある。
【0012】
請求項3に記載の型締装置は、楔の押出しに必要な駆動力を相当小さくしても可動型盤に型締力が充分に発生されるよう、前記楔と前記型締フレームとの間および前記楔と前記円板の傾斜面との間に前記楔の係合方向に転動可能なフラットローラを設け、かつ前記楔の傾斜面の角度および前記楔に組合う前記円板の傾斜面の傾斜角と前記可動型盤の進退方向と直角な面とがなす角度を小さくしたことにある。
【0013】
請求項4に記載の型締装置は、楔の押出しに必要な駆動力を約半分にしても可動型盤に型締力が充分に発生されるよう、前記楔と前記型締フレームの両側面との間に前記楔の係合方向に転動可能なフラットローラを設け、かつ前記楔の傾斜面の角度および前記楔に接する前記円板の傾斜面の傾斜角と前記可動型盤の進退方向と直角な面とがなす角度を両者の材料の静摩擦角より大きくしたことにある。
【0014】
請求項5に記載の型締装置は、電動モータを用い、同モータトルクをバランス良く型締力として用いる構造とするために、楔移動機構を、前記型締フレームに前記楔毎に放射状に配置されて、軸受で回転自在に支持されたねじ軸と、各ねじ軸を回転駆動するブレーキ付減速モータと、各楔に設けられ前記ねじ軸と螺合して該ねじ軸の回転により楔を移動させるねじナットとを有して構成したことにある。
【0015】
請求項6に記載の型締装置は、電動モータで可動型盤を良好に移動させるよう、型盤移動手段を、前記固定型盤に回転自在に支持されて前記可動型盤へ延びるねじ軸と、前記固定型盤に取付けられ前記ねじ軸を回転駆動するモータと、前記可動型盤に設けられ前記ねじ軸と係合するねじナットを有し、前記ねじ軸の回転により可動型盤が進退するように構成したことにある。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図1ないし図5に示す第1の実施形態にもとづいて説明する。
【0017】
図1は本発明を適用した射出成形機、例えば横型射出成形機の型締装置を示し、図中1は射出成形機のベースフレームである。このベースフレーム1の上面の右側(一端側)には、例えば矩形盤状に形成された固定型盤2が縦向きで固定されている。そして、この固定型盤2の左側面(一側面)の中央に固定金型3が取付けてある。また右側面(他側面)には射出ユニット4が取付けてある。そして、固定型盤2の例えば4隅側からは4本のタイバー5が左側方へ延びるように取付けてある。
【0018】
またベースフレーム1の上面には、固定型盤2の横に並ぶよう固定型盤2の左側には、例えば矩形盤状に形成された可動型盤10が縦向き(軸心方向に並ぶ向き)で平行に配置されている。この可動型盤10の右側面(一側面)の中央には、固定金型3と向き合う可動金型11が取付けられている。また可動型盤10の左側面(金型取付側と反対の側面)中央には、大径の円筒軸12(軸部に相当)が左側方へ突き出るように固定してある。またこの可動型盤10の4隅側には左右に貫通する貫通孔(図示しない)が形成されている。そして、これら各貫通孔に各タイバー5が摺動自在に貫通され、各タイバー5をガイドとして可動金型11を固定金型3と接離する方向に平行を保ったまま進退できるように支持してある。
【0019】
この可動型盤10が電動式の型移動機構15(型盤移動手段に相当)で進退できるようにしてある。具体的には、図2に示されるように例えば固定型盤2の中心に対して対称となる各4隅側には、例えばスラスト軸受16で回転自在に支えられたボールねじ軸17が取付けてある。そして、このボールねじ軸17の先端側が可動型盤10側へ延びている。各ボールねじ軸17は、いずれもタイバー5の軸心方向(可動型盤10の進退方向)と平行に延びている。これら各ボールねじ軸17の前方へ延びたねじ部に可動型盤10の4隅側に取付けたボールねじナット18が進退可能に螺合してある。そして、このうちの1つ、例えば下段側のボールねじナット18が、同ナット18の後端部に設けた歯車19、ピニオンギヤ20を介して、固定型盤2に取り付けた電動式のモータ21に接続してある。また各ボールねじ軸17は、図2中の二点鎖線に示されるように該ねじ軸17の基部側に取付けたスプロケット22とこれらスプロケット22に巻き付けたチェーン23とで接続されていて、モータ21を正転あるいは逆転してボールねじ軸17を正回転あるいは逆回転駆動させることにより、可動型盤10を平行移動させながら進退移動できるようにしている。なお、各ボールねじ軸17は、可動型盤10の平行移動を行なうためにスプロケット22、チェーン23により同調回転するものである。この可動型盤10の進退移動により、固定金型3と可動金型11の開閉、すなわち型開閉の動作が行なわれるようにしてある。なお、可動型盤10は、図示しない位置決めセンサにより、可動型盤10を任意の位置で停止できるようにしてある。
【0020】
一方、可動型盤10の金型取付側と反対側、すなわち左側には、型締機構30(型締手段に相当)が組み付けられている。
【0021】
同型締機構30について説明すれば、31は、可動型盤10を挟んで可動金型11とは反対側に配置された型締フレームである。
【0022】
型締フレーム31は、例えば図2に示されるように矩形盤状に形成されていて、可動型盤10と並ぶ向きで、可動型盤10の軸心と合わせて縦向きに配置されている。この型締フレーム31の下端部には、摺動子、例えば前後2組のリニアベアリング32が組み付けてある。このリニアベアリング32が、ベースフレーム1の上面に可動型盤10の進退方向に沿って敷設したガイドレール33に載置してある。また型締フレーム31の4隅側には、可動型盤10を貫通した4本のタイバー5が摺動自在に貫通していて、該タイバー5とガイドレール33とにより、型締フレーム31を可動型盤10と同じ方向に移動できるようにガイドしてある。なお、図示はしていないが型締フレーム31の4隅側にはタイバー5が挿通する貫通孔が形成してある。
【0023】
型締フレーム31を挟む前後の側面は、少なくとも中央が可動型盤10の進退方向と直角な平行な面に形成してある。そして、その中心には、型締フレーム31の厚み方向(前後方向)に貫通する軸受孔34が形成してある。軸受孔34には、筒状のブッシュ35が圧入されていて、このブッシュ35内を可動型盤10から突き出ている円筒軸12が摺動自在に嵌合している。この嵌合により、円筒軸12を軸心方向にスライド可能に組合わせている。この型締フレーム31を挟む円筒軸12の先端側と後端側には、傾斜部材、例えば浅い円錐形状をした円板37,38が、凸面を内向きにして取付けてある。各円板37,38には、図3に示されるように軸心に向かって高くなるように傾斜した傾斜平面39(傾斜面に相当)が複数、例えば6個、等間隔の配置で放射状に形成してある。
【0024】
円筒軸12には、内部の空間を利用して金型から成形品を押し出すノック構造が組込んである。具体的には、円筒軸12の基部側に進退変位可能にノックアウトプレート40を組み付け、円筒軸12の先端部に電動式のモータ41を設置し、円筒軸12の中心の貫通孔にモータ41で回転駆動されるねじ軸、例えばボールねじ軸42を挿通し、同ボールねじ軸42の先端側に形成されたねじ部を、ノックアウトプレート40の中央に組付けたボールねじナット43に進退可能に螺合した構造が用いられ、モータ41によりボールねじナット43を正回転あるいは逆回転させることにより、ノックアウトプレート40を進退させて、金型から成形品を押し出す動作が得られるようにしている。
【0025】
また型締フレーム31には、型締フレーム31をタイバー5に固定する固定機構50が組み付けられている。固定機構50には、例えば各タイバー5の先端側に、それぞれ等ピッチで複数のリング溝部51を形成し、型締フレーム31に同リング溝部51と係脱可能な4組のハーフナット機構52を組み付けた構造が用いられている。具体的には、図4に示されるようにハーフナット機構52は、内側に噛み合い溝53aをもつ略くの字状に形成された一対のアーム53をタイバー5の両側に凸側を外側に向けて配置し、同アーム53の一端同士を型締フレーム31の側面に固定したピン部材54で回動自在に支持させ、他端にピン部材55を介してナット56a,56bを回動自在に取り付け、これらナット56a,56bに、全長の半分は右ねじが形成され残る半分には左ねじが形成されたねじ軸57を進退自在に螺合させ、同ねじ軸57を型締フレーム31の側面に支持してある電動式のモータ58で正転方向あるいは逆転方向に回転駆動させる構造が用いられている。これにより、モータ58でねじ軸57を回転させると、各アーム53がピン部材54を支点としてタイバー5を挟み付ける方向に駆動され、噛み合い溝53aとタイバー5のリング溝部51とが噛み合うようにしてある。この噛み合い(係合)により、可動型盤10および型締フレーム31を、固定金型3と可動金型11とが閉じる位置の近傍となる型締位置(両金型が接近した位置)で固定できるようにしている。なお、一対のアーム53が対称に動くよう、モータ58は、型締フレーム31の側面に形成した長孔59内に変位可能に係合したピン部材60で支持させて、アーム53がスムーズに動けるようにしてある。
【0026】
また型締フレーム31の両側面には、円板37,38を用いて、型締力を発生させたり同型締力を抜く楔機構70が組み付けられている。楔機構70は、いずれも同じ構造である。この構造が図1、図2および図5(a),(b)に示されている。但し、図2には2組の楔機構70しか図示していない。
【0027】
同構造を説明すると、71は、傾斜平面39と同じ配置で円筒軸12の周りの側面にフレーム中心に向かい放射状に等分角で配置された複数、6個の楔(傾斜平面39と同数)である。これら楔71は、いずれも一側面に型締フレーム31の側面と摺接可能に接する平坦面71aを有し、反対の円板37,38側に向く他側面にフレーム中心に向かうにしたがい低くなる平坦な斜面71bを有し、両端を平坦面としたブロック状に形成してある。そして、各斜面71bが各円板37,38の傾斜平面39と摺接可能に接している。この楔71の楔角度θ1と、円板37,38の傾斜した傾斜平面39の角度とは同じにしてある。またこれら各楔71の放射方向外側の端部にはボールねじナット72が組付けてある。なお、73は同端部に形成されたボールねじ軸許容用の凹部である。
【0028】
70aは、楔71を放射方向に移動させる楔移動機構である。同機構70aを説明すると、74は楔71毎に型締フレーム31の側面に放射状に配置されたねじ軸、例えばボールねじ軸である。これらボールねじ軸74の中間部は、フレーム側面に設けたスラスト軸受箱75(軸受に相当)で回転自在に支持されている。そして、これら各ボールねじ軸74の先端部(フレーム中心に向かう端部)が各楔71のボールねじナット72に進退可能に螺挿してある。また各ボールねじ軸74の後端部(外側の端部)は、同端部に設けた歯車76、これと噛み合うピニオンギヤ77を介して型締フレーム31の側面に取付けたブレーキ付減速モータ78(電動モータ)の出力軸に接続されている。これにより、モータ78の出力でボールねじ軸74を正回転あるいは逆回転させることにより、図5(a)中の二点鎖線で示されるように楔71を型締フレーム31の側面沿いに円筒軸12の中心に向かって押し出したり反対に引いたりできるようにしてある。なお、楔71両側のフレーム側面には、円筒軸25の軸心に向かう楔71の移動を案内するための一対のガイドブロック79が取付けてある。そして、型締時は、可動型盤10側に配置されている楔71を押し出すことにより、楔71の斜面71bで生じる楔圧力で円板37,38の傾斜平面39を押圧して、可動型盤10に型締力を加えられるようにしてある。なお、ブレーキ付減速モータ78のブレーキ機能は、このとき楔71を押し込んで止まった状態を保持させるのに用いる。また型締開放時は、可動型盤10側の楔71を引き込み、可動型盤10側とは反対に配置されている楔71を押し出すことにより、型締力が抜かれ可動型盤10が開側に移動されるようにしてある。そして、このとき楔71が静止摩擦でロックすることがないよう、各楔71の角度θ1と、これに係合する型締フレーム31と円板37,38の傾斜平面39とにより形成される同じ角度(θ1)は、両者(型締フレーム31、円板37,38)における材料の静摩擦角の2倍以上にしてある(静摩擦係数は動摩擦係数より大きいので、θ1を静摩擦角の2倍以下にすると、楔71がロックしてしまうおそれがあるため)。なお、型締フレーム31は、可動型盤10の動きに追従して移動して任意の位置で停止されるものである。
【0029】
このように構成された型締装置を用いて射出成形機の型締めを行なうときは、まず、型移動機構15のモータ21を作動させて例えば各ボールねじ軸17を正回転させ、図1中の二点鎖線(金型開状態時の位置)に示される固定型盤2から離れた位置にある可動型盤10に右方向へ向かう駆動力を与える。これにより、可動型盤10は、タイバー5をガイドとして固定型盤2と平行な姿勢を保ちながら固定型盤2へ接近する。また可動型盤10に付随する型締フレーム31も、タイバー5およびガイドレール33をガイドとして平行な姿勢を保ちながら可動型盤10に追従しながら固定型盤2へ接近する(型締フレーム31が円筒軸12を介して可動型盤10と連結されているから)。
【0030】
そして、可動型盤10および型締フレーム31が、型締位置(固定金型11と可動金型11とが近接した位置)にまで移動すると停止する。つぎに固定機構50の各モータ58が作動してねじ軸57を回転させ、一対のアーム53を閉じる方向に駆動する。これにより、アーム53の内側に形成されている噛み合い溝53aがタイバー5に形成されているリング溝部51と噛み合い(係合)、型締フレーム31を固定する。
【0031】
ついで、型締作動に入る。このときには楔機構70のうち、可動型盤10側の側面に据え付けてある全てのブレーキ付減速モータ78を作動させ、ボールねじ軸74をフレーム中心へ送る方向(型締の方向)へ回転させる。これにより、円筒軸12の中心から離れた地点に配置されていた楔71は、ボールねじナット72を介して、円筒軸12の中心に向かって傾斜平面39とこれに対向するフレーム側面と間を押し分けるように進入する。このときの楔71の斜面71bに生ずる楔圧力により、可動型盤10側に配置されている円板37を押圧する。この押圧力が円筒軸12を押圧し、同円筒軸12に結合している可動型盤10に型締力として加わる。これにより、可動金型11が固定金型3と当接して型閉が行なわれるとともに、加わる型締力で両金型が型締めされる。型締めされると、ブレーキ付減速モータ78は、ブレーキを作動させてから停止し、その押し込んで止まった楔71を保持する。
【0032】
このとき、可動型盤10の移動距離をT1とし、楔71の角度をθ1とし、楔71の半径方向の押し出し距離をL1とすると、両者の関係はT1=L1・tanθ1で表されるから、楔71が円板37と円筒軸12を介して可動型盤10を押す力は、ボール軸33が半径方向に押す力のL1/T1倍となり、効率良く型締めが行なわれる。
【0033】
この後、射出ユニット4で射出成形を行なえばよい。
【0034】
また可動型盤10の型締力を抜いて金型を初期開するときは、可動型盤10側の側面に据え付けてある全てのブレーキ付減速モータ78を反対の方向に作動(モータ回転を始めるときブレーキを外す)させ、ボールねじ軸74を逆回転させる。すると、楔71は、ボールねじナット72を介して、円筒軸12の中心から離れる方向に引き込まれる。これにより、楔71の斜面に生じる楔力は抜かれる。
【0035】
ついで、可動型盤10側とは反対側の側面に据え付けてある楔機構70のブレーキ付減速モータ78を作動させ、ボールねじ軸74をフレーム中心へ送る方向へ回転させる。これにより、円筒軸12の中心から離れた位置にある楔71は、ボールねじナット72を介して、円筒軸12の中心に向かって傾斜平面39とこれに対向するフレーム側面と間を押し分けるように進入する。このときの楔71の斜面71bに生ずる楔圧力により、可動型盤10側とは反対側に配置されている円板38を押圧する。この押圧力が円筒軸12へ伝わり該円筒軸12を引き、円筒軸12に結合している可動型盤10を型開側に移動させる。続いて、この可動型盤10が、型移動機構15のモータ21の逆回転作動により、所定位置まで離される(型開)。この間、ノック構造のモータ41が作動して、ボールねじナット43を介し、ノックアウトプレート40を進退させて、ノックアウトバー(図示しない)を突出させ、金型から成形品を押し出す動作が行なわれる。
【0036】
このように楔71で円板37,38の傾斜面を押して型締力を発生させる構造だと、省エネルギー効果に優れる楔作用を利用して、効率良く、可動型盤10に大きな型締力を発生させることができる。しかも、複数の楔71は各々がそれぞれ専用のブレーキ付減速モータ78で駆動される構造なので、各モータの駆動力が完全にそれぞれの楔71に伝わり、バランス良くモータトルクを型締力とすることができる。そのうえ、楔機構70の数を増減することにより、簡単に型締力を加減することができる。加えて、油圧のような油漏れの心配もない。また楔71の角度と、この楔71に係合する型締フレーム31および円板37,38の傾斜面により形成される同角度とが、これら型締フレーム31および円板37,38といった両者の材料の静摩擦角の2倍以上としたことにより、楔71が静摩擦でロックするようなことは回避され、常にスムーズな型締動作を約束できる。
【0037】
またモータ21でボールねじ軸17を駆動して可動型盤10、型締フレーム31を進退させる構造により、効率の悪い油圧シリンダを用いずに、必要な進退動作工程を行うことができる。加えて、型締機構30の一部にモータ41を組込んでノックアウトプレート40を進退させてノックアウトバーを動作させるようにしたので、同様に油圧シリンダを用いずに、必要な成形品の押し出す動作の工程を得ることができ、油圧を使用しない電動モータだけで型締装置の各動作工程を行なうことができる。
【0038】
図6(a),(b)は、本発明の第2の実施形態を示す。
【0039】
本実施形態は、楔機構70の楔71と型締フレーム31との間および楔71と円板37,38(傾斜部材)の傾斜面との間に、半径方向、すなわち楔71の係合方向に転動するフラットローラ80を介装し、楔71の角度θ2および同楔71にフラットローラ80を介して接する円板37,38の傾斜平面角と軸直角面とがなす角度を小さくしたものである。
【0040】
具体的には、図6(a),(b)に示されるように型締フレーム31側のフラットローラ80は、型締フレーム31のうち、楔71が摺動する領域となる軸心側の側面にばね受81を設け、このばね受81に圧縮ばね82を取付け、さらに同領域の上部、例えばガイドブロック79の上部位置となるフレーム側面(負荷機構側)にストッパーピン83を設け、圧縮ばね82とストッパーピン83との両者間に、圧縮ばね82の弾性力で押し上げるように設置してある。これによって、半径方向の位置ずれが生じないよう、楔71と型締フレーム31との間にフラットローラ80を介在させてある。また傾斜平面39側のフラットローラ88も、同様に半径方向の位置ずれが生じないよう、傾斜平面39の軸心側にばね受け84と同ばね受84で支持される圧縮ばね85を設け、傾斜平面39の外径側にストッパーピン86を設けて、圧縮ばね85とストッパーピン86との両者間に、圧縮ばね85の弾性力で押し上げるように設置して、同様に楔71の斜面と傾斜平面39との間にフラットローラ全体を介装させてある。そして、このときの楔71の角度θ2および楔71にフラットローラ80を介して接する傾斜平面39の角度と軸直角面とがなす角度を小さくしてある。
【0041】
こうした両側にフラットローラ80を介装した構造も、型締作動、型締力を抜いて金型を初期開するときの楔機構70の作動状態は、第1の実施形態のときと同様であり、また楔71が可動型盤10を押す力はつぎのようになる。
【0042】
すなわち、可動型盤10の移動距離をT2とし、楔71の角度をθ2とし、楔71の半径方向の押し出し距離をL2とすると、両者の関係はT2=L2・tanθ2で表されるから、楔71が円板37と円筒軸12を介して可動型盤10を押す力は、ボール軸33が半径方向に押す力のL2/T2倍となる。
【0043】
このとき、楔71の両側にフラットローラ80を介装したときの楔71の静摩擦係数は、第1の実施形態における直接、摺接するブロック式楔を用いた場合に比べて、問題にならぬほど小さいので、楔71の角度θ2と、これに係合する型締フレーム31と円板37,38の傾斜平面39により形成される同じ角度(θ2)が、第1の実施形態で用いた楔71の角度θ1の数分の1でもロックすることはなく、楔71の押出し駆動力を相当に小さくしても可動型盤10の型締力を充分に発生することができる。言い換えれば、楔71の押出し駆動力が同じであれば、可動型盤9の型締力は数倍となり、一層、効率良く、可動型盤10に大きな型締力を発生させることができる。
【0044】
なお、説明した以外の点は第1の実施形態と同じなので、図6(a),(b)においては第1の実施形態と同じ部分に同一符号を付してその説明を省略した。むろん、型締装置も第1の実施形態で説明したのと同じなので、その説明も省略した。
【0045】
図7は、本発明の第3の実施形態を示す。
【0046】
本実施形態は、楔機構70の楔71と型締フレーム31の間だけにフラットローラ90を介在させ、楔71と傾斜平面39とは直に接するようにしたもので、「第1の実施形態」と「第2の実施形態」との中間の構成、作用をなす。それ以外の構成は第1の実施形態と同じなので、図7は同じ部分については同一符号を付してその説明を省略する。
【0047】
すなわち、第3の実施形態は、楔機構70の楔71と型締フレーム31の前後面(両側面)との間だけに、半径方向、すなわち楔71の係合方向に転動するフラットローラ90を介装し、楔71の斜面と円板37,38の傾斜平面39とは直に接触させる構造とし、このときの楔71の角度θ3および同楔71に直に接する円板37,38の傾斜平面角と軸直角面とがなす角度を両者の材料の静摩擦角より大きくしたものである。
【0048】
具体的には、図7に示されるようにフラットローラ90は、型締フレーム31のうち、楔71が摺動する領域となる軸心側の側面にばね受91を設け、このばね受91に圧縮ばね92を取付け、さらに同領域の上部、例えばガイドブロック79の上部位置となるフレーム側面(負荷機構側)にストッパーピン93を設け、圧縮ばね92とストッパーピン93との両者間に、圧縮ばね92の弾性力で押し上げるように設置してある。これによって、半径方向の位置ずれが生じないよう、楔71と型締フレーム31との間にフラットローラ90を介在させてある。また各円板37,38の傾斜平面39は、楔71の斜面と直接接してある。そして、このときの楔71の角度θ3および同楔71に直に接する円板37,38の傾斜平面角と軸直角面とがなす角度を両者の材料の静摩擦角より大きくしている。例えば第1の実施形態における楔71の角度θ1に比べ、第3の実施形態の楔71の角度θ3は半分の角度にしてある。
【0049】
こうした片側にフラットローラ90を用いたときも、型締作動、型締力を抜いて金型を初期開するときの楔機構70の作動状態は、第1の実施形態のときと同様であり、また楔71が可動型盤10を押す力はつぎのようになる。
【0050】
すなわち、可動型盤10の移動距離をT3とし、楔71の角度をθ3とし、楔71の半径方向の押し出し距離をL3とすると、両者の関係はT3=L3・tanθ3で表されるから、楔71が円板37と円筒軸12を介して可動型盤10を押す力は、ボール軸33が半径方向に押す力のL3/T3倍となる。
【0051】
この楔71と型締フレーム31の側面との間にフラットローラ90を介装したときの楔71の静摩擦係数は、直接、楔71が型締フレーム31に接しているときの静摩擦係数より問題にならぬほど小さいので、楔71の角度θ3と、これに係合する型締フレーム31と円板37,38の傾斜平面39により形成される同じ角度(θ3)を、フラットローラを用いずに直接接するときの静摩擦角より大きくすることにより、楔71が静摩擦でロックすることが防がれるようになる。
【0052】
これにより、例えば楔71の角度θが、第1の実施形態における楔71の角度θ1の半分の角度とした場合は、楔71の押出し駆動力を約半分にしても可動型盤10の型締力を充分に発生させることができる。言い換えれば、楔71の押出し駆動力が同じであれば、可動型盤10の型締力は2倍となり、効率良く、可動型盤10に大きな型締力を発生させることができる。
【0053】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の型締装置によれば、楔を用いて型締力を発生させる構造なので、省エネルギー効果に優れる楔作用を利用して、油圧式に比べ省エネルギーで、油漏れなく、高い機械効率で、可動型盤に大きな型締力を発生させることができ、効率良く金型の型締めを行うことができる。
【0054】
しかも、楔の角度、これに係合する型締フレームと円板の傾斜面とにより形成される角度を両者材料の静摩擦角の2倍以上としたので、直に接する楔でも静摩擦でロックすることはなく、常にスムーズな型締動作を約束できる。
【0055】
そのうえ、楔と型締フレームの間、および楔と傾斜部材の傾斜平面との間にフラットローラを介在させた構造は、直に接触するものに比べ、楔の角度を小さくすることができ、楔の押出し駆動力を相当に小さくしても、可動型盤から型締力を充分に発生させることができる。
【0056】
加えて、楔と型締フレームとの間だけにフラットローラを介在させ、楔の他の径斜面を傾斜部材の傾斜平面に直に接するようにした構造は、両方が直に接触するものに比べ、楔の角度を半分にすることが可能で、たとえ楔の押出し駆動力を約半分にしても可動型盤に充分に型締力を発生させることができる。
【0057】
また複数の楔は、放射状に配置されそれぞれ専用のブレーキ付減速モータで駆動される構造してあるので、各モータの駆動力が完全にそれぞれの楔に伝わり、バランス良くモータトルクを型締力にすることができる。しかも、ブレーキ付モータで駆動される楔の数を増減することにより、簡単に型締力を加減することができる。
【0058】
さらに可動型盤は、電動モータで進退駆動されるので、高い機械効率で、必要な金型の開閉動作工程を行なうことができる上、油圧のような油漏れの心配もない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る射出成形機の型締装置の全体構造を示す一部断面した側面図。
【図2】図1中のA―A線に沿う断面図。
【図3】図1中のB―B線に沿う断面図。
【図4】図1中のC矢印方向から見た型締装置を構成するハーフナット機構の構造を示す図。
【図5】型締装置を構成する型締機構の基本となる構造を説明するための図。
【図6】本発明の第2の実施形態に係る型締装置の要部の構造を説明するための図。
【図7】本発明の第3の実施形態に係る型締装置の要部の構造を説明するための図。
【図8】従来の射出成形機における型締装置の構造を説明するための側面図。
【符号の説明】
2…固定型盤
3…固定金型
5…タイバー
10…可動型盤
11…可動金型
12…円筒軸(軸部)
15…型移動機構(型盤移動手段)
17…ボールねじ軸(ねじ軸)
18…ボールねじナット(ねじナット)
21…モータ
30…型締機構(型締手段)
31…型締フレーム
37,38…円板(傾斜部材)
39…傾斜平面(傾斜面)
50…固定機構
51…リング溝部
53…一対のアーム
70…楔機構
70a…楔移動機構
71…楔
72…ボールねじナット(ねじナット)
74…ボールねじ軸(ねじ軸)
75…スラスト軸受箱(軸受)
78…ブレーキ付減速モータ
80,90…フラットローラ
θ1、θ2、θ3…楔の傾斜面の角度。
Claims (6)
- 固定金型を有する固定型盤と、
タイバーにより前記固定金型と接離する方向に進退可能にガイドされ、かつ前記固定金型と向き合うように可動金型が組み付けられた可動型盤と、
前記可動型盤を前記固定金型と接離する方向に移動させる型盤移動手段と、
前記可動型盤に取付けられ、型締時、前記固定金型と前記可動金型を両金型が接近した型締位置から型締めを行なう型締手段とを有し、
前記型締手段は、前記可動型盤を挟んで前記可動金型とは反対側に配置されかつ前記タイバーにより進退可能にガイドされ、さらに進退方向両側には進退方向に対して直角な平行な面で形成された側面を有する型締フレームと、この型締フレームの両側面にそれぞれ該フレームの中央に対して傾斜面が外側に向くように放射状に複数配置された、該型締フレームの側面に沿って放射方向に移動可能な楔と、これら楔を放射方向に移動させる楔移動機構と、型締位置で前記型締めフレームと前記タイバーとを係合させて型締めフレームを固定する固定機構とを有し、
前記可動型盤は、前記型締フレームへ前記可動型盤の進退方向沿いに突き出て該型締フレームの中央をスライド自在に貫通する軸部と、この軸部の前記型締フレームを挟む両側の前記楔の傾斜面と対向する位置に設けられた、該楔の傾斜面と組合う角度の傾斜面を有する傾斜部材とを有し、
型締時は、前記型締フレームが前記固定機構で型締位置に固定された後、前記楔移動機構により可動型盤側の側面の楔を中央へ向かって押し出すことにより前記傾斜部材を該楔で押圧して前記可動型盤に軸方向に向かう型締力を発生させ、型締開放時は、反対側の側面の楔を中央に向かって押出すことにより型締力が抜かれて型開するように構成したことを特徴とする射出成形機の型締装置。 - 請求項1に記載の射出成形機の型締装置において、前記楔の傾斜面の角度とこれに係合する前記型締フレームと前記円板の傾斜面とにより形成される角度が両者材料の静摩擦角の2倍以上であることを特徴とする射出成形機の型締装置。
- 請求項1に記載の射出成形機の型締装置において、前記楔と前記型締フレームとの間および前記楔と前記円板の傾斜面との間に前記楔の係合方向に転動可能なフラットローラを設け、かつ前記楔の傾斜面の角度および前記楔に組合う前記円板の傾斜面の傾斜角と前記可動型盤の進退方向と直角な面とがなす角度を小さくしたことを特徴とする射出成形機の型締装置。
- 請求項1に記載の射出成形機の型締め装置において、前記楔と前記型締フレームの両側面との間に前記楔の係合方向に転動可能なフラットローラを設け、かつ前記楔の傾斜面の角度および前記楔に接する前記円板の傾斜面の傾斜角と前記可動型盤の進退方向と直角な面とがなす角度を両者の材料の静摩擦角より大きくしたことを特徴とする射出成形機の型締装置。
- 請求項1ないし請求項4のいずれか一つに記載の射出成形機の
型締装置において、前記楔移動機構は、前記型締フレームに前記楔毎に放射状に配置されて、軸受で回転自在に支持されたねじ軸と、各ねじ軸を回転駆動するブレーキ付減速モータと、各楔に設けられ前記ねじ軸と螺合して該ねじ軸の回転により楔を移動させるねじナットとを有して構成されていることを特徴とする射出成形機の型締装置。 - 請求項1ないし請求項5のいずれか一つに記載の射出成形機の型締装置において、型盤移動手段は、前記固定型盤に回転自在に支持されて前記可動型盤へ延びるねじ軸と、前記固定型盤に取付けられ前記ねじ軸を回転駆動するモータと、前記可動型盤に設けられ前記ねじ軸と係合するねじナットを有し、前記ねじ軸の回転により可動型盤が進退するように構成されていることを特徴とする射出成形機の型締装置。
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