JP3886439B2 - 固化材を用いた構造体の構築方法及び型枠形成器具 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、法面,道路等に接する壁面,地盤強化用保護面,既設のコンクリート構造物等の凹凸を有する設置面に固化材を用いた構造体を構築する技術、あるいはコンクリートブロックの製造技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、法面等の設置面の強化や保護のために、コンクリートで設置面を被覆して強化、保護する方法がある。しかし、この方法では設置面に凹凸がある場合、施工作業に工期を要していた。
そこで、図9に示すように法面Gに柔軟性を有する袋体からなる型枠22を設置し、同型枠22上にコンクリート体23を載置してアンカー体24で型枠22を荷重し、型枠22内に固化材であるモルタルMを圧入し、同圧入による膨張力で型枠22の下面を法面Gの凹凸に馴染ませて密接させることで設置面の凹凸に対応させる方法が提案された。
しかし、型枠22内に圧入したモルタルMが固化前に自重で下方に移動し、型枠22が変形して下方に垂れることで設置面からズレてしまい、設置面の強化、保護が不十分となる問題があった。
一方、コンクリートブロックの製造においては、重量と剛性を有する型枠を現場に搬入して組み立てる手間及びブロック形成後の型枠を取り外す手間を要する問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明が解決しようとする課題は、従来のこれらの問題点を解消し、固化時に形崩れすることなく設置面の凹凸に柔軟に対応し、設置面を定位置で確実に強化、保護できる固化材を用いた構造体の構築方法及び型枠形成器具を提供することにある。また、他の課題はコンクリートブロックの製造における型枠の組立てを簡便にするとともに取外しの手間を不要にし、現場で容易にコンクリートブロックを製造できるようにする型枠形成器具を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を解決した本発明の構成は、
1) 固化材の成分を通過させない柔軟性素材からなる所要の立体形状の袋体内に固化材の成分の通過を許容し且つ袋体の側面形状を保持する上下が開放された形保持部材を封止し、袋体を設置面に配置し、袋体の上面に剛性を有する板材を載置して設置面方向に強く荷重し、袋体内に固化材を圧入し、同固化材の圧入による膨張力で袋体の下面を設置面の形状に馴染ませて密接し、圧入した固化材の固化で設置面の凹凸に対応した構造体を構築できるようにし、しかも袋体内に固化材の成分の通過を許容する弾性変形自在な倣い体を複数並設した、固化材を用いた構造体の構築方法
2) 固化材の成分を通過させない柔軟性素材からなる所要の立体形状の袋体内に固化材の成分の通過を許容し且つ袋体の側面形状を保持する上下が開放された形保持部材を封止し、袋体を設置面に配置し、袋体内に固化材を圧入し、袋体の上面に剛性を有する板材を載置して設置面方向に強く荷重し、同板材の荷重で袋体の下面を設置面の形状に馴染ませて密接し、圧入した固化材の固化で設置面の凹凸に対応した構造体を構築できるようにした固化材を用い、しかも袋体内に固化材の成分の通過を許容する弾性変形自在な倣い体を複数並設した、構造体の構築方法
3) 固化材の成分を通過させない柔軟性素材からなる所要の立体形状の袋体内に固化材の成分の通過を許容し且つ袋体の側面形状を保持する上下が開放された形保持部材を封止し、袋体を設置面に配置し、袋体の上面に剛性を有する板材を載置して設置面方向に強く荷重すると同時に袋体内に固化材を圧入し、板材の荷重及び固化材の圧入による膨張力で袋体の下面を設置面の形状に馴染ませて密接し、圧入した固化材の固化で設置面の凹凸に対応し、しかも袋体内に固化材の成分の通過を許容する弾性変形自在な倣い体を複数並設した、構造体を構築できるようにした固化材を用いた構造体の構築方法
4) 板材上にアンカーの定着部材を配置し、アンカーの引張部材を板材及び袋体に貫通させて定着部材と接続し、同定着部材でアンカーを緊張状態に取り付けることで板材を介して袋体に荷重するようにした前記1)〜3)いずれか記載の固化材を用いた構造体の構築方法
5) 板材が所要重量を有するもので、板材の自重で袋体を荷重するようにした前記1)〜4)いずれか記載の固化材を用いた構造体の構築方法
6) 倣い体が網材又は多孔材をロール状に巻いたものである前記1)〜5)何れかに記載の固化材を用いた構造体の構築方法
7) 袋体を複数に分割し、同分割した小袋体の縁辺に沿ってファスナを設け、小袋体同士をファスナで連結して構造体の略外形状を有する袋体を構成するようにした前記1)〜6)いずれか記載の固化材を用いた構造体の構築方法
8) 構造体の略外形状を有し且つ固化材の成分を通過させない柔軟性素材の袋体内に固化材の成分の通過を許容し且つ袋体の側面形状を保持する形保持部材を封止し、しかも袋体内に固化材の成分の通過を許容する弾性変形自在な倣い体を複数並設した、型枠形成器具
9) 倣い体が網材又は多孔材をロール状に巻いたものである前記8)記載の型枠形成器具
10) 袋体を複数に分割し、同分割した小袋体の縁辺に沿ってファスナを設け、小袋体同士をファスナで連結して構造体の略外形状を有する袋体を構成するようにした前記8)又は9)いずれか記載の型枠形成器具
にある。
【0005】
【作用】
本発明によれば、設置面に袋体を配置して、板材で荷重した後袋体内に固化材を圧入することで、板材の荷重と固化材の圧入による膨張力で袋体の下面が設置面の形状に馴染んで密接され、固化材は設置面に袋体が密接した状態で固化して設置面の凹凸に対応した構造体が構築される。袋体は側面が変形し難く且つ下面が加圧力で変形し易いものであるから、固化材が固化前に自重で移動しようとしても形保持部材が制止し、袋体が垂れることがなく設置面がズレ難い。
コンクリートブロックの製造に用いる場合は、袋体は軽量であるから現場までの搬入に労力を要さず、組立ても容易で短時間に行われ、固化材の固化後は袋体自身がコンクリートブロックの一部となるから型枠の取外し作業を一切省略でき、工期が著しく短縮される。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明の設置面としては、法面,道路等に接する壁面,地盤強化のための保護面,建物の基礎,平地面,側壁などがあり、設置面の凹凸の高低差が袋体の変形限度高さ以下であれば全て対応できる。
固化材としては、コンクリート系や非コンクリート系があり、コンクリート系としてはポルトコンクリート,レジンコンクリート,モルタル,ノースランプコンクリートなどがあり、非コンクリート系としては発泡ウレタン樹脂,アクリル樹脂,アスファルト,ゴムなどがあり、目的や用途に応じて選定される。
倣い体は、円柱形,角柱形,球形など立体的な形状で、網材等で構成され、圧入した固化材が固化前に円滑に通過・充満でき、しかも板材の荷重によって設置面の凹凸に馴染むように弾性変形するものが採用される。
板材の形状としては、十字型など必要最小の面積で十分な定着力を発揮できる形状が望ましい。
袋体の材質は、固化材の成分を通過させないものが硬化を促進できて好ましい。固化材がモルタルの場合、モルタルは通過させず水分が通過できるものが望ましい。尚、袋体の縁辺に沿ってファスナを設け、袋体を隣接して複数配置する際袋体同士をファスナで連結して一体的な袋体にできるようにしてもよい。
倣い体の材質としては、金属,ポリプロピレン等のプラスチック,ゴム,樹脂繊維,アラミド樹脂などがあり、設置面の状態や必要強度に応じて選定される。また、廃棄される金網等の廃材を利用することも可能である。
以下、本発明の各実施例を図面に基づいて具体的に説明する。
【0007】
【実施例】
実施例1(図1〜6参照)
図1〜6に示す実施例1は、法面の強度・安定化に本発明を適用した構造体の構築方法の例である。
図1は、実施例1の構造体の構築状態を示す説明図である。
図2,3は、実施例1の型枠の一部切欠斜視図である。
図4は、実施例1の型枠の組み立て状態を示す斜視図である。
図5は、実施例1の構造体の構築手順を示す説明図である。
図6は、実施例1の構造体の構築状態を示す平面図である。
【0008】
図中、1は構造体、2は袋体、3は形保持部材、4はアンカーを挿通させる挿通路、5はファスナ、6は袋体、7は形保持部材、8は倣い体、9は鉄筋、10はファスナ、11は固化材の注入を受け入れる注入孔、12は固化材を供給するチューブ、13はアンカー体、13aはアンカー頭部、14は定着部材、Aは空隙、Bは板材、Bhはアンカーを挿通させる挿通路、Cはコンクリート体、Chはアンカーを挿通させる挿通路、Gは強化すべき凹凸を有する法面、Ghは削孔、Kは複数の袋体を連結した型枠、Mはモルタル、Rは岩である。
【0009】
実施例1では、図2に示すように網材を立方体状に折曲して上下が開放された形保持部材3を形成し、開放した四側面の縁辺にファスナ5を設けるとともに、上下に貫通するアンカーが挿通される挿通路4を形成したモルタル中の水分以外の成分が通過できない柔軟性を有する袋体2内に前記形保持部材3を挿入する。
一方、図3に示すように網材を突き合わせ部が内方側となるように直方体状に折曲して上下が開放された形保持部材7を形成し、同形保持部材7内に網材をロール状に巻いた倣い体8を2体並設し、形保持部材7の上方に鉄筋9を配筋し、袋体2と同じ材質で一方側を開放した縁辺にファスナ10を設けた直方体状の袋体6内に前記形保持部材7及び倣い体8を挿入し、これを4体用意する。
これら袋体2及び4体の袋体6を図4に示すように袋体2を中心に袋体6を十字状に配置し、隣接する各部をファスナ5,10で連結して一体的な型枠Kを構成する。
【0010】
型枠Kの上面には、型枠Kと略同じ外形状をした鉄筋コンクリート製の十字状のコンクリート体Cを載置して図示しないバンドで複数箇所締結し、図5(a)に示すように予め削孔Ghを形成した法面Gにコンクリート体C及び型枠Kを削孔Ghと挿通路4,Chが連通するようにクレーン等で仮設置する。この状態では、型枠Kと法面Gの間に空隙Aが生じている。
次に、図5(b)に示すようにアンカー体13を挿通路4,Chを通じて削孔Ghに圧挿し、螺刻されたアンカー頭部13aに定着部材14を螺合し、同定着部材14の回転によりコンクリート体Cを法面G側に押圧して型枠Kを荷重する。型枠K内の倣い体8はこの荷重で変形して法面Gの凹凸に若干馴染み、型枠Kと法面Gの間の空隙Aが減少する。
そして、図5(c)に示すように外部から供給されたモルタルMを注入孔11より型枠K内に圧入し、同圧入による膨張力で型枠Kの下面が法面Gの凹凸に馴染んで密接する。その後、所定期間を経てモルタルMを硬化させて図示しないバンドを取り外し、図1,6に示す構造体1を構築して法面Gが強化・安定化される。
【0011】
実施例1ではこのように構成したから、法面の著しい凹凸に柔軟に馴染んで密接させることであらゆる状態の設置面に対応でき、容易な作業で強固な構造体を構築できる。しかも、袋体は形保持部材により側面が変形し難く且つ下面が変形し易いように構成されているから、固化材を圧入後、固化材が固化前に自重で移動しようとしても形保持部材が制止し、型枠が設置面からズレることなく設計通りの正確な位置に構造体を確実に構築できる。
【0012】
実施例2(図7参照)
図7に示す実施例2は、固化材を先に型枠内に注入後、アンカーで袋体を定着させることで設置面に密接させる構造体の構築方法の例である。
図7は、実施例2の構造体の構築手順を示す説明図である。
図中、Bは剛性を有する板材、Bhはアンカーを挿通させる挿通路である。
【0013】
実施例2では、実施例1と同じ構成の型枠Kの上面に剛性を有する鉄筋コンクリート製の板材Bを載置して図示しないバンドで複数箇所締結し、図7(a)に示すように予め削孔Ghを形成した法面Gに板材B及び型枠Kを削孔Ghと挿通路4,Bhが連通するようにクレーン等で仮設置する。
次に、図7(b)に示すように外部からモルタルMを注入孔11より型枠K内に圧入して充填する。この状態では、型枠Kと法面Gの間に空隙Aが生じている。
そして、モルタルMの硬化前に図7(c)に示すようにアンカー体13を挿通路4,Bhを通じて削孔Ghに圧挿し、螺刻されたアンカー頭部13aに定着部材14を螺合し、同定着部材14の回転により板材Bを法面G側に押圧して型枠Kを荷重する。型枠Kはこの荷重で変形し、下面が法面Gの凹凸に馴染んで密接する。その後、所定期間を経てモルタルMを硬化させて図示しないバンドを取り外し、構築された構造体1で法面Gが強化・安定化される。
その他、符号、構成は実施例1と同じである。
【0014】
実施例3(図8参照)
図8に示す実施例3は、実施例1と同じ型枠とコンクリート体を法面に設置後、アンカー定着による荷重とモルタルの圧入を同時に行う構造体の構築方法の例である。
図8は、実施例3の構造体の構築手順を示す説明図である。
【0015】
実施例3では、実施例1と同じように型枠Kの上面にコンクリート体Cを載置して図示しないバンドで複数箇所締結し、図8(a)に示すように予め削孔Ghを形成した法面Gにコンクリート体C及び型枠Kを削孔Ghと挿通路4,Chが連通するようにクレーン等で仮設置する。この状態では、型枠Kと法面Gの間に空隙Aが生じている。
そして、図8(b)に示すようにアンカー体13を挿通路4,Chを通じて削孔Ghに圧挿し、螺刻されたアンカー頭部13aに定着部材14を螺合し、同定着部材14の回転によりコンクリート体Cを法面G側に押圧して型枠Kを荷重し、しかも同時に外部から供給されたモルタルMを注入孔11より型枠K内に圧入する。
型枠Kの下面と倣い体8は、アンカー13の定着による荷重とモルタルMの圧入による膨張力で変形し、法面Gの凹凸に馴染んで密接する。その後、所定期間を経てモルタルMを硬化させて図示しないバンドを取り外し、構築された構造体1で法面Gが強化・安定化される。
その他、符号、構成は実施例1と同じである。
【0016】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば形崩れすることなく設置面の凹凸に柔軟に対応し、設置面を定位置で確実に強化、保護できる固化材を用いた構造体の構築方法及び型枠形成器具を提供できる。
また、コンクリートブロックの製造に用いる場合は、袋体が軽量であるから現場までの搬入に労力を要さず、組立ても容易で短時間に行うことができ、固化材の固化後は袋体自身がコンクリートブロックの一部となるから型枠の取外し作業を一切省略でき、工期を著しく短縮できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の構造体の構築状態を示す説明図である。
【図2】実施例1の袋体の一部切欠斜視図である。
【図3】実施例1の袋体の一部切欠斜視図である。
【図4】実施例1の袋体の組み立て状態を示す斜視図である。
【図5】実施例1の構造体の構築手順を示す説明図である。
【図6】実施例1の構造体の構築状態を示す説明図である。
【図7】実施例2の構造体の構築手順を示す説明図である。
【図8】実施例3の構造体の構築手順を示す説明図である。
【図9】従来の構造体の構築状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 構造体
2 袋体
3 形保持部材
4 挿通路
5 ファスナ
6 袋体
7 形保持部材
8 倣い体
9 鉄筋
10 ファスナ
11 注入孔
12 チューブ
13 アンカー体
13a アンカー頭部
14 定着部材
21 構造体
22 型枠
23 コンクリート体
24 アンカー体
A 空隙
B 板材
Bh 挿通路
C コンクリート体
Ch 挿通路
G 法面
Gh 削孔
K 型枠
M モルタル
R 岩

Claims (10)

  1. 固化材の成分を通過させない柔軟性素材からなる所要の立体形状の袋体内に固化材の成分の通過を許容し且つ袋体の側面形状を保持する上下が開放された形保持部材を封止し、袋体を設置面に配置し、袋体の上面に剛性を有する板材を載置して設置面方向に強く荷重し、袋体内に固化材を圧入し、同固化材の圧入による膨張力で袋体の下面を設置面の形状に馴染ませて密接し、圧入した固化材の固化で設置面の凹凸に対応した構造体を構築できるようにし、しかも袋体内に固化材の成分の通過を許容する弾性変形自在な倣い体を複数並設した、固化材を用いた構造体の構築方法。
  2. 固化材の成分を通過させない柔軟性素材からなる所要の立体形状の袋体内に固化材の成分の通過を許容し且つ袋体の側面形状を保持する上下が開放された形保持部材を封止し、袋体を設置面に配置し、袋体内に固化材を圧入し、袋体の上面に剛性を有する板材を載置して設置面方向に強く荷重し、同板材の荷重で袋体の下面を設置面の形状に馴染ませて密接し、圧入した固化材の固化で設置面の凹凸に対応した構造体を構築できるようにした固化材を用い、しかも袋体内に固化材の成分の通過を許容する弾性変形自在な倣い体を複数並設した、構造体の構築方法。
  3. 固化材の成分を通過させない柔軟性素材からなる所要の立体形状の袋体内に固化材の成分の通過を許容し且つ袋体の側面形状を保持する上下が開放された形保持部材を封止し、袋体を設置面に配置し、袋体の上面に剛性を有する板材を載置して設置面方向に強く荷重すると同時に袋体内に固化材を圧入し、板材の荷重及び固化材の圧入による膨張力で袋体の下面を設置面の形状に馴染ませて密接し、圧入した固化材の固化で設置面の凹凸に対応し、しかも袋体内に固化材の成分の通過を許容する弾性変形自在な倣い体を複数並設した、構造体を構築できるようにした固化材を用いた構造体の構築方法。
  4. 板材上にアンカーの定着部材を配置し、アンカーの引張部材を板材及び袋体に貫通させて定着部材と接続し、同定着部材でアンカーを緊張状態に取り付けることで板材を介して袋体に荷重するようにした請求項1〜3いずれか記載の固化材を用いた構造体の構築方法。
  5. 板材が所要重量を有するもので、板材の自重で袋体を荷重するようにした請求項1〜4いずれか記載の固化材を用いた構造体の構築方法。
  6. 倣い体が網材又は多孔材をロール状に巻いたものである請求項1〜5何れかに記載の固化材を用いた構造体の構築方法。
  7. 袋体を複数に分割し、同分割した小袋体の縁辺に沿ってファスナを設け、小袋体同士をファスナで連結して構造体の略外形状を有する袋体を構成するようにした請求項1〜6いずれか記載の固化材を用いた構造体の構築方法。
  8. 構造体の略外形状を有し且つ固化材の成分を通過させない柔軟性素材の袋体内に固化材の成分の通過を許容し且つ袋体の側面形状を保持する形保持部材を封止し、しかも袋体内に固化材の成分の通過を許容する弾性変形自在な倣い体を複数並設した、型枠形成器具。
  9. 倣い体が網材又は多孔材をロール状に巻いたものである請求項8記載の型枠形成器具。
  10. 袋体を複数に分割し、同分割した小袋体の縁辺に沿ってファスナを設け、小袋体同士をファスナで連結して構造体の略外形状を有する袋体を構成するようにした請求項8又は9いずれか記載の型枠形成器具。
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