JP3885415B2 - 熱交換器設置部のサーキュレーション防止装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、建設機械のエンジンルーム内に熱交換器として、インタクーラを含む複数のものを設置したものにおいて、熱交換器で熱交換した後の熱気がインタクーラの入口側に還流しないようにするために設けられる熱交換器設置部のサーキュレーション防止装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
建設機械に設けられる熱交換装置としては、例えば特開平8−303241号公報に示したものが知られている。そこで、図5にこの従来技術による熱交換装置の構成を示す。
【0003】
図中において、1はエンジンルームであって、このエンジンルーム1はフレーム1aと、側部カバー1b及び上部カバー1cとにより区画形成された空間から構成される。エンジンルーム1内にはエンジン2が設置されており、またエンジン2以外にも、図示は省略するが、油圧ポンプその他の機器が配置される。3は熱交換装置であり、この熱交換装置3は、ラジエータ4,オイルクーラ5及びインタクーラ6からなる3種類の熱交換器で構成される。ラジエータ4はエンジン2の冷却水を冷却するためのものであり、またオイルクーラ5は油圧ポンプから油圧アクチュエータを経て作動油タンクに還流する作動油を冷却するためのものである。さらに、インタクーラ6は、エンジン2に燃焼用の空気を過給するためにコンプレッサ等で圧縮した空気を冷却するためのものである。以上のように、3種類設けられる熱交換器は、それぞれエンジン冷却水,作動油,過給用空気というように、被冷却流体が異なっているものの、放熱フィンを取り付けた細管内に被冷却流体を流す間に冷却風と接触させて熱交換する点は全て共通である。
【0004】
前述した各熱交換器に冷却風を流通させるために、エンジン2には冷却ファン7が連結されており、この冷却ファン7はシュラウド8内に配置されている。そして、冷却ファン7はエンジン2により回転駆動されて、冷却風を流通させるようになっており、この冷却風の通路に3個の熱交換器が配列される。これら各熱交換器の配列は、通常直列となっており、エンジン2に近い側にラジエータ4を配置し、また冷却風の最上流側にインタクーラ6を位置させ、オイルクーラ5はこれらラジエータ4とインタクーラ6との間に配置される。ただし、必ずしもこの配列としなければならないものではなく、例えばオイルクーラ5とラジエータ4との位置を交換したり、またラジエータ4とオイルクーラ5とを並列状態に配置することも可能である。ただし、インタクーラ6は、被冷却流体である過給用の空気をエンジン冷却水や作動油より低い温度にまで冷却する必要があるので、冷却風の最上流側に配置する。
【0005】
エンジンルーム1を構成する上部カバー1c等には、外気の取り入れ口9aと排気口9bとが設けられる。従って、冷却ファン7が回転すると、外気の取り入れ口9aから取り込んだ空気が、順次インタクーラ6,オイルクーラ5及びラジエータ4に供給されて、それぞれの熱交換器で熱交換される。そして、熱交換されて加熱状態となった空気は排気口9bから外部に放出される。エンジンルーム1における外気取り入れ口9a,排気口9b以外は実質的に閉鎖状態となっているので、少なくとも一部の熱気がエンジンルーム1内でインタクーラ6側に回り込む可能性がある。インタクーラ6はラジエータ4及びオイルクーラ6より低い温度を必要とするが、一度熱交換器を通過した空気はインタクーラ6で必要な被冷却流体の目標冷却温度より高くなり、これがインタクーラ6に吸い込まれると、過給用空気を必要な温度に冷却できなくなるおそれがある。
【0006】
そこで、エンジンルーム1内で空気が循環するのを防止するために、また大きな発熱源であるエンジン2と熱的に隔離するために、サーキュレーション防止壁10を設けてエンジンルーム1内を実質的に2つのチャンバに区画形成し、エンジン2側の熱がインタクーラ6の前面側に回り込むのを防止する。このサーキュレーション防止壁10はシュラウド8に取り付けられている。なお、これ以外にもラジエータ4またはオイルクーラ5の周囲装着することもできる。また、このサーキュレーション防止壁10の材質としては、密閉性及び断熱性等を考慮し、さらに価格等の観点から、発泡ポリウレタンで形成するのが一般的である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、3個並べた熱交換器のうち、最も冷却風の上流に位置するインタクーラには、被冷却流体の流入側及び流出側の配管が接続されるが、これら両配管はエンジンに接続されるので、インタクーラからの配管はオイルクーラ及びラジエータの配設位置を経てエンジンの位置にまで延在される。従って、配管はサーキュレーション防止壁の位置を必ず通過することになるが、このためにサーキュレーション防止壁にはこれらの配管を通す透孔等の開口部が設けられる。流出側の配管は冷却後の過給用空気を通すものであるから、この配管自体はあまり高い温度とはならない。これに対して、流入側の配管は高温状態の被冷却流体が流れることから、配管自体も加熱されることになる。このように、配管が高い温度、具体的には150℃乃至その近傍の温度になるものであり、サーキュレーション防止壁として、発泡ポリウレタン等のように、耐熱性があまり良好でない材質のものを使用すると、この流入側配管の挿通部が熱による劣化を生じて、シール性が低下してしまうという問題点がある。
【0008】
本発明は以上の点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、サーキュレーション防止壁におけるインタクーラへの流入側配管の挿通部が熱により劣化するのを抑制できるようにすることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前述した目的を達成するために、本発明は、建設機械のエンジンルーム内に、冷却ファンによる冷却風の流れの最上流側にインタクーラを、また下流側に他の熱交換器を設置し、この他の熱交換器とエンジンルームの上部カバーとの間にサーキュレーション防止壁を設け、前記インタクーラに接続した配管をこのサーキュレーション防止壁を貫通してエンジンと接続する構成としたものであって、前記サーキュレーション防止壁は前記上部カバーに固着して設けられ、この上部カバーは上方に向けて開放可能なものであり、前記サーキュレーション防止壁には、その下端側に前記インタクーラの流入側及び流出側の各配管を通過させる2箇所の凹部からなる開口部が形成され、前記他の熱交換器の上面には前記流入側配管及び流出側配管と前記各開口部との間に形成される隙間を密閉するための遮蔽壁が設けられ、前記流入側配管に設けられる遮蔽壁は、前記流入側配管を挿通しその全周に密着した状態で前記他の熱交換器の上面に設けられる弾性部材からなる耐熱シール材と、前記耐熱シール材を前記他の熱交換器の所定の位置に固定的に保持すると共に、前記耐熱シール材の外周を覆って前記耐熱シール材が前記サーキュレーション防止壁と直接接触しないようにするための金属保持板とからなることをその特徴とするものである。
【0010】
また、インタクーラには前述した流入側配管だけでなく、流出側配管も設けられている。従って、サーキュレーション防止壁には、この流出側配管を通過させるための開口部も形成され、この開口部の位置に遮蔽壁を配置し、流出側配管はこの遮蔽壁に挿通させるようにする。ただし、流出側配管はあまり高熱とはならないので、この遮蔽壁はサーキュレーション防止壁と同じ材質のもので構成することができる。而して、サーキュレーション防止壁の材質としては発泡ポリウレタンを用いるのが断熱性や価格の面から有利である。これに対して、耐熱シール部材は、耐熱性を有し、かつ弾性部材であるシリコンゴムまたはEPDMで形成するのが望ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図1乃至図3に基づいて本発明の実施の形態について説明する。而して、図1はエンジンルームの内部構造を示す図であり、また図2は図1のA−A断面図、図3は上部カバーを取り除いた平面図、図4は耐熱シール部材の取り付け構造を示す図である。
【0012】
これらの図から明らかなように、エンジンルーム11は、フレーム11aと側部カバー11b及び上部カバー11c等で仕切られた空間から構成される。このエンジンルーム11の内部には、エンジン12が設置されると共に、熱交換装置13が設けられる。この熱交換装置13は、ラジエータ14,オイルクーラ15及びインタクーラ16から構成される。これら各熱交換器は、エンジン11により駆動される冷却ファン17による冷却風の流れにおいて、上流側からインタクーラ16,オイルクーラ15,ラジエータ14の順に配列されている。また、図1において、18は外気の取り入れ口であり、エンジン11の配設位置より左側の位置に排気口が設けられるが、この排気口の図示は省略する。なお、図中において、19は冷却ファン17による送風をより効率的に行うために、この冷却ファン17の周囲を覆うシュラウドである。さらに、図2において、20,20はエンジンルーム11における側壁である。これらの側壁としては、エンジンルーム11と他の空間を仕切る仕切り壁等であるが、カウンタウエイトもエンジンルーム11の側壁として機能するように構成したものもある。
【0013】
エンジンルーム11には、エンジン12及び冷却ファン17等が配置された高熱側のチャンバを、インタクーラ16が配置され、低い温度状態に保たなければならないチャンバとに区画形成し、一度熱交換装置13を通ることにより加熱された空気がインタクーラ16側に回り込まないようにするためのサーキュレーション防止壁21が設けられる。このサーキュレーション防止壁21は、オイルクーラ15の設置部に設けられており、従ってオイルクーラ15を挟んで、ラジエータ14側とインタクーラ16側とは遮断された空間を構成している。なお、サーキュレーション防止壁はラジエータ14やシュラウド19等に設けるようにしても良い。
【0014】
ここで、エンジンルーム11内には、様々な機器等が設置されていることから、定期的または随時に修理・点検等といったメンテナンスを行う必要がある。このために、図2に示したように、上部カバー11cの少なくとも一部、特に熱交換装置13の上部を開閉可能な構成とする。従って、サーキュレーション防止壁21のうち、オイルクーラ15の側部側に設けられる壁部22(またフレーム11aとオイルクーラ15との間に空間が存在する場合には、この空間を埋める壁部を含む)はともかくとして、上部壁部23はラジエータ14の上面または上部カバー11cの内面に貼り付けることにより固定しなければならない。そして、前述したメンテナンスの容易性という観点からは、上部壁部は上部カバー11cの内面に貼り付けて、この上部カバー11cが開放されると、ラジエータ14の上部に邪魔な突起物が存在しないようにする。
【0015】
ところで、ラジエータ14及びオイルクーラ15では、それぞれ被冷却流体はエンジン冷却水及び作動油という液体であり、従って熱交換領域ではこれら被冷却流体は重力方向である上部側から下部側に流すようにすれば良く、熱交換効率をより高めるには、上下方向の寸法を大きくする。これに対して、インタクーラ16の被冷却流体は空気であるので、重力の方向に向けて被冷却流体を自然に流すことはできない。しかしながら、インタクーラ16の流入側配管24はコンプレッサに通じるものであり、また流出側配管25はエンジンの吸気室に通じるものであるから、これら流入側配管24と流出側配管25との間には差圧が生じる。そこで、この差圧を利用してインタクーラ16内での被冷却流体の流れを形成する。
【0016】
また、インタクーラ16で冷却される過給用空気の量は、ラジエータ14及びオイルクーラ15の被冷却流体であるエンジン冷却水や作動油の量と比較して、かなり少なくて良い。従って、インタクーラ16における熱交換領域は、ラジエータ14及びオイルクーラ15より小さくすることができ、実質的にそれらの半分程度で良い。そして、インタクーラ16に接続される流入側配管24及び流出側配管25はエンジン12に直結される関係から、これらの配管24,25はオイルクーラ15及びラジエータ14の配置部を通り越さなければならない。
【0017】
以上のことから、インタクーラ16を横長となし、その内部には被冷却流体を水平方向において一方向に向けて流すようになし、かつ冷却風の通路における上方位置に配置する。そして、インタクーラ16の左右の一方の端部近傍に流入側配管24を接続し、また他方の端部近傍に流出側配管25を接続するのが合理的である。さらに、これら流入側及び流出側配管24,25のエンジン12への引き回しは、他の熱交換器の上部を通過させるのがエンジンルーム11内にコンパクトに収納する等の点から望ましい。
【0018】
従って、インタクーラ16に接続した流入側配管24及び流出側配管25は、サーキュレーション防止壁21のうち、オイルクーラ15の上部に設けられる上部壁部23を貫通するように引き回される。しかも、上部壁部23は上部カバー11c側に固着され、この上部カバー11cは上方に開放されることから、上部壁部23の下部側には、配管24,25に対応する部位に下端側に開口した凹部23a,23bを形成して、これら配管24,25を通すための開口部とする。そこで、サーキュレーション防止という機能を十分発揮させるために、これらの凹部23a,23bにおける配管24,25を挿通した部位の周囲を完全に密閉しなければならない。
【0019】
ここで、サーキュレーション防止壁21の材質としては、断熱性,価格等の点を考慮して、発泡ポリウレタンを用いるのが一般的である。この発泡ポリウレタンは100℃程度までの温度には耐えられるが、それ以上の温度に曝されていると早期に劣化する。ラジエータ14及びオイルクーラ15の被冷却流体であるエンジン冷却水及び作動油の目標冷却温度は概略100℃であるので、サーキュレーション防止壁21を設けた部位の周辺温度はこの温度を実質的に越えることはない。従って、サーキュレーション防止壁21を発泡ポリウレタンで形成しても、格別の支障を来すことはない。しかしながら、インタクーラ16に接続した配管24,25のうち、流入側配管24はコンプレッサで圧縮された空気であり、この過給用空気の温度は、例えば150℃程度というように、極めて高い温度状態となっており、その影響で流入側配管24も加熱されることになる。
【0020】
既に説明したように、配管24,25を挿通した部位には、サーキュレーション防止壁21における上部壁部23には凹部23a,23bが設けられているので、これら凹部23a,23bと配管24,25との間の隙間を密閉する。そこで、これらの隙間を遮蔽する部材を設けるが、凹部23a側を遮蔽する部材と、凹部23bを遮蔽する部材とを異ならせる。凹部23bには流出側配管24が挿通されるが、この流出側配管25はインタクーラ16で冷却された流体が流通するので、この流出側配管25はあまり高温にはならない。従って、この凹部23bと流出側配管25との間を、上部壁部23と同じ材質、つまり発泡ポリウレタン等で遮蔽壁26を形成する。この遮蔽壁26は直接オイルクーラ15の上面に接着等の手段で固着するか、または適宜の固定具を用いてオイルクーラ15の上面に固定する。
【0021】
一方、コンプレッサで圧縮された高温の空気が流れる流入側配管24と凹部23aとの間の隙間を遮蔽するためのものとして、サーキュレーション防止壁21と同様の発泡ポリウレタンを装着したのでは、熱の影響で劣化して早期に気密保持機能が失われてしまう。そこで、サーキュレーション防止壁21の上部壁部23における凹部23aと流入側配管24との間の隙間を埋める遮蔽壁としては、例えばシリコンゴム,EPDM等のように耐熱性が良好で、しかも弾性を有する部材で構成した弾性シール部材27を用いる。そして、この弾性シール部材27は、好ましくは、ある程度圧縮させた状態にして流入側配管24の全周を囲繞するように装着する。これにより、流入側配管24が熱膨張したり収縮したりしても、弾性シール部材27は流入側配管24の外周面に密着した状態に保持される。そして、この弾性シール部材27を所定の位置に保持し、かつそれが直接上部壁部23に接触しないようにするために、金属保持板28内に設ける。また、この金属保持板28は図4に示した形状となし、これをねじ29等を用いてオイルクーラ15の上面に固定する。
【0022】
従って、サーキュレーション防止壁21と、流出側配管25の周囲を覆う遮蔽壁26及び流入側配管24の周囲を覆う弾性シール部材27と、それを固定するための金属保持板28とによってサーキュレーション防止装置が構成される。
【0023】
以上のように構成することによって、サーキュレーション防止壁21と、インタクーラ16に接続した流入側,流出側の配管24,25の挿通部を遮蔽する弾性シール部材27及び遮蔽壁26によって、エンジンルーム11内におけるインタクーラ16を配置した空間は、熱交換装置13を通過した熱風が流れ、また大きな発熱源でもあるエンジン12が配置されている高熱の空間から確実に隔離される。しかも、このサーキュレーション防止壁21は発泡ポリウレタン等の断熱性の高い部材で形成されていることから、インタクーラ16における冷却風の吸い込み側に熱が回り込むのを確実に防止できる。また、流入側配管24の周囲における極めて限定された範囲だけは、耐熱性の高い弾性シール部材27が装着されているので、内部に流通する高温の過給用空気により、この流入側配管24が加熱されても、この熱の影響で弾性シール部材27が劣化するのを抑制できるので、極めて長い期間にわたって安定した遮蔽機能を発揮する。
【0024】
また、上部カバー11cは、メンテナンス等の関係から頻繁に開閉されるが、凹部23a内において、サーキュレーション防止壁21の壁面が、弾性部材からなり、しかも流入側配管24の熱である程度高温状態になる弾性シール部材27とは直接接触せず、その外周に設けた金属保持板28と接触するので、上部カバー11cの開放時に、サーキュレーション防止壁21の壁面は円滑かつ容易に金属保持板28から分離することになり、従って上部カバー11cを繰り返し開閉してもサーキュレーション防止壁21がダメージを受けることもない。
【0025】
以上のことから、サーキュレーション防止装置の寿命が極めて長く、長期間にわたって安定したサーキュレーション防止機能を発揮する。しかも、弾性シール部材27は、流入側配管27を囲繞する僅かなもので良いから、全体としてのサーキュレーション防止装置を安価に製造できる。
【0026】
【発明の効果】
本発明は以上のように構成したので、サーキュレーション防止壁におけるインタクーラへの流入配管の挿通部が熱により劣化するのを抑制できる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示すものであって、エンジンルームの内部構造を示す説明図である。
【図2】図1のA−A位置での断面図である。
【図3】図1の上部カバーを取り除いた平面図である。
【図4】耐熱シール部材の取り付け構造を示す構成説明図である。
【図5】従来技術によるエンジンルームの内部構成を示す説明図である。
【符号の説明】
11 エンジンルーム 11a フレーム
11b 側部カバー 11c 上部カバー
12 エンジン 13 熱交換装置
14 ラジエータ 15 オイルクーラ
16 インタクーラ 17 冷却ファン
21 サーキュレーション防止壁 23 上部壁部
23a,23b 凹部 24 流入側配管
25 流出側配管 26 遮蔽壁
27 弾性シール部材 28 金属保持板
Claims (3)
- 建設機械のエンジンルーム内に、冷却ファンによる冷却風の流れの最上流側にインタクーラを、また下流側に他の熱交換器を設置し、この他の熱交換器とエンジンルームの上部カバーとの間にサーキュレーション防止壁を設け、前記インタクーラに接続した配管をこのサーキュレーション防止壁を貫通してエンジンと接続する構成としたものにおいて、
前記サーキュレーション防止壁は前記上部カバーに固着して設けられ、この上部カバーは上方に向けて開放可能なものであり、
前記サーキュレーション防止壁には、その下端側に前記インタクーラの流入側及び流出側の各配管を通過させる2箇所の凹部からなる開口部が形成され、
前記他の熱交換器の上面には前記流入側配管及び流出側配管と前記各開口部との間に形成される隙間を密閉するための遮蔽壁が設けられ、
前記流入側配管に設けられる遮蔽壁は、前記流入側配管を挿通しその全周に密着した状態で前記他の熱交換器の上面に設けられる弾性部材からなる耐熱シール材と、前記耐熱シール材を前記他の熱交換器の所定の位置に固定的に保持すると共に、前記耐熱シール材の外周を覆って前記耐熱シール材が前記サーキュレーション防止壁と直接接触しないようにするための金属保持板とからなることを特徴とする熱交換器設置部のサーキュレーション防止装置。 - 前記サーキュレーション防止壁には前記インタクーラからの流出配管を挿通させる開口部を形成して、この開口部内に前記流出配管を囲繞する遮蔽壁を前記他の熱交換器に固定し、この遮蔽壁は前記サーキュレーション防止壁と同じ材質のもので構成したことを特徴とする請求項1記載の熱交換器設置部のサーキュレーション防止装置。
- 前記サーキュレーション防止壁は発泡ポリウレタンで形成され、また前記耐熱シール部材は、耐熱性を有し、かつ弾性部材であるシリコンゴムまたはEPDMで形成する構成としたことを特徴とする請求項1記載の熱交換器設置部のサーキュレーション防止装置。
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