JP2000352315A - 熱交換器設置部のサーキュレーション防止装置 - Google Patents

熱交換器設置部のサーキュレーション防止装置

Info

Publication number
JP2000352315A
JP2000352315A JP11163150A JP16315099A JP2000352315A JP 2000352315 A JP2000352315 A JP 2000352315A JP 11163150 A JP11163150 A JP 11163150A JP 16315099 A JP16315099 A JP 16315099A JP 2000352315 A JP2000352315 A JP 2000352315A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circulation
wall
heat exchanger
pipe
heat
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11163150A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3885415B2 (ja
Inventor
Kazunori Nakamura
和則 中村
Atsushi Sonoda
淳 園田
Koji Kawasaki
浩二 川崎
Koji Tahara
晃司 多原
Yasushi Konomura
靖 此村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Construction Machinery Co Ltd filed Critical Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority to JP16315099A priority Critical patent/JP3885415B2/ja
Publication of JP2000352315A publication Critical patent/JP2000352315A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3885415B2 publication Critical patent/JP3885415B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Landscapes

  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 サーキュレーション防止壁におけるインタク
ーラへの流入側配管の挿通部が熱により劣化するのを抑
制する。 【解決手段】 発泡ポリウレタンで形成したサーキュレ
ーション防止壁21において、上部カバー11cに固着
される上部壁部23に凹部23a,23bを設けて、イ
ンタクーラ16からの流入側及び流出側の配管24,2
5を凹部23a,23bに挿通するが、その間の隙間を
遮蔽する部材として、凹部23bの流出側配管24が挿
通され部位の周囲には上部壁部23と同じ発泡ポリウレ
タン樹脂等からなる遮蔽壁26を形成し、凹部23aと
流入側配管24との間の隙間を埋める遮蔽壁としては、
耐熱性が良好で、しかも弾性を有する部材で構成した弾
性シール部材27を装着し、この弾性シール部材27の
外周には金属保持板28を装着し、ねじ29でオイルク
ーラ15に固定している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建設機械のエンジ
ンルーム内に熱交換器として、インタクーラを含む複数
のものを設置したものにおいて、熱交換器で熱交換した
後の熱気がインタクーラの入口側に還流しないようにす
るために設けられる熱交換器設置部のサーキュレーショ
ン防止装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】建設機械に設けられる熱交換装置として
は、例えば特開平8−303241号公報に示したもの
が知られている。そこで、図5にこの従来技術による熱
交換装置の構成を示す。
【0003】図中において、1はエンジンルームであっ
て、このエンジンルーム1はフレーム1aと、側部カバ
ー1b及び上部カバー1cとにより区画形成された空間
から構成される。エンジンルーム1内にはエンジン2が
設置されており、またエンジン2以外にも、図示は省略
するが、油圧ポンプその他の機器が配置される。3は熱
交換装置であり、この熱交換装置3は、ラジエータ4,
オイルクーラ5及びインタクーラ6からなる3種類の熱
交換器で構成される。ラジエータ4はエンジン2の冷却
水を冷却するためのものであり、またオイルクーラ5は
油圧ポンプから油圧アクチュエータを経て作動油タンク
に還流する作動油を冷却するためのものである。さら
に、インタクーラ6は、エンジン2に燃焼用の空気を過
給するためにコンプレッサ等で圧縮した空気を冷却する
ためのものである。以上のように、3種類設けられる熱
交換器は、それぞれエンジン冷却水,作動油,過給用空
気というように、被冷却流体が異なっているものの、放
熱フィンを取り付けた細管内に被冷却流体を流す間に冷
却風と接触させて熱交換する点は全て共通である。
【0004】前述した各熱交換器に冷却風を流通させる
ために、エンジン2には冷却ファン7が連結されてお
り、この冷却ファン7はシュラウド8内に配置されてい
る。そして、冷却ファン7はエンジン2により回転駆動
されて、冷却風を流通させるようになっており、この冷
却風の通路に3個の熱交換器が配列される。これら各熱
交換器の配列は、通常直列となっており、エンジン2に
近い側にラジエータ4を配置し、また冷却風の最上流側
にインタクーラ6を位置させ、オイルクーラ5はこれら
ラジエータ4とインタクーラ6との間に配置される。た
だし、必ずしもこの配列としなければならないものでは
なく、例えばオイルクーラ5とラジエータ4との位置を
交換したり、またラジエータ4とオイルクーラ5とを並
列状態に配置することも可能である。ただし、インタク
ーラ6は、被冷却流体である過給用の空気をエンジン冷
却水や作動油より低い温度にまで冷却する必要があるの
で、冷却風の最上流側に配置する。
【0005】エンジンルーム1を構成する上部カバー1
c等には、外気の取り入れ口9aと排気口9bとが設け
られる。従って、冷却ファン7が回転すると、外気の取
り入れ口9aから取り込んだ空気が、順次インタクーラ
6,オイルクーラ5及びラジエータ4に供給されて、そ
れぞれの熱交換器で熱交換される。そして、熱交換され
て加熱状態となった空気は排気口9bから外部に放出さ
れる。エンジンルーム1における外気取り入れ口9a,
排気口9b以外は実質的に閉鎖状態となっているので、
少なくとも一部の熱気がエンジンルーム1内でインタク
ーラ6側に回り込む可能性がある。インタクーラ6はラ
ジエータ4及びオイルクーラ6より低い温度を必要とす
るが、一度熱交換器を通過した空気はインタクーラ6で
必要な被冷却流体の目標冷却温度より高くなり、これが
インタクーラ6に吸い込まれると、過給用空気を必要な
温度に冷却できなくなるおそれがある。
【0006】そこで、エンジンルーム1内で空気が循環
するのを防止するために、また大きな発熱源であるエン
ジン2と熱的に隔離するために、サーキュレーション防
止壁10を設けてエンジンルーム1内を実質的に2つの
チャンバに区画形成し、エンジン2側の熱がインタクー
ラ6の前面側に回り込むのを防止する。このサーキュレ
ーション防止壁10はシュラウド8に取り付けられてい
る。なお、これ以外にもラジエータ4またはオイルクー
ラ5の周囲装着することもできる。また、このサーキュ
レーション防止壁10の材質としては、密閉性及び断熱
性等を考慮し、さらに価格等の観点から、発泡ポリウレ
タンで形成するのが一般的である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、3個並べた
熱交換器のうち、最も冷却風の上流に位置するインタク
ーラには、被冷却流体の流入側及び流出側の配管が接続
されるが、これら両配管はエンジンに接続されるので、
インタクーラからの配管はオイルクーラ及びラジエータ
の配設位置を経てエンジンの位置にまで延在される。従
って、配管はサーキュレーション防止壁の位置を必ず通
過することになるが、このためにサーキュレーション防
止壁にはこれらの配管を通す透孔等の開口部が設けられ
る。流出側の配管は冷却後の過給用空気を通すものであ
るから、この配管自体はあまり高い温度とはならない。
これに対して、流入側の配管は高温状態の被冷却流体が
流れることから、配管自体も加熱されることになる。こ
のように、配管が高い温度、具体的には150℃乃至そ
の近傍の温度になるものであり、サーキュレーション防
止壁として、発泡ポリウレタン等のように、耐熱性があ
まり良好でない材質のものを使用すると、この流入側配
管の挿通部が熱による劣化を生じて、シール性が低下し
てしまうという問題点がある。
【0008】本発明は以上の点に鑑みてなされたもので
あって、その目的とするところは、サーキュレーション
防止壁におけるインタクーラへの流入側配管の挿通部が
熱により劣化するのを抑制できるようにすることにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明は、建設機械のエンジンルーム内に、冷
却ファンによる冷却風の流れの最上流側にインタクーラ
を、また下流側に他の熱交換器を設置し、この他の熱交
換器とエンジンルームの上部カバーとの間にサーキュレ
ーション防止壁を設け、前記インタクーラに接続した配
管をこのサーキュレーション防止壁を貫通してエンジン
と接続する構成としたものであって、前記サーキュレー
ション防止壁には少なくとも前記インタクーラへの流入
側配管の挿通部に開口部を形成し、この開口内に前記流
入側配管を挿通させ、かつこの流入側配管を囲繞すると
共に前記開口を閉鎖するために耐熱シール部材を装着す
る構成としたことをその特徴とするものである。
【0010】ここで、サーキュレーション防止壁のう
ち、少なくとも流入側配管が挿通される部位は上部カバ
ーに固着して設けられ、かつこの上部カバーは上方に開
放可能となし、また耐熱シール部材は他の熱交換器の上
面に設置した弾性部材で構成して、この耐熱シール部材
の外周に他の熱交換器に固定的に装着した金属保持板で
覆うことにより流入側配管の外周面に密着する状態に保
持することができる。さらに、上部カバーに固着される
サーキュレーション防止壁にインタクーラからの流出配
管を挿通させる場合には、この挿通部にも開口を形成し
て流出配管を挿通させるが、この開口内に流出配管を囲
繞する遮蔽壁を設けて、この遮蔽壁は他の熱交換器に固
定する構成とする。そして、流出配管はあまり高熱には
ならないので、この遮蔽壁はサーキュレーション防止壁
と同じ材質のもので構成することができる。而して、サ
ーキュレーション防止壁の材質としては発泡ポリウレタ
ンを用いるのが断熱性や価格の面から有利である。これ
に対して、耐熱シール部材は、耐熱性を有し、かつ弾性
部材であるシリコンゴムまたはEPDMで形成するのが
望ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図1乃至図3に基づいて本
発明の実施の形態について説明する。而して、図1はエ
ンジンルームの内部構造を示す図であり、また図2は図
1のA−A断面図、図3は上部カバーを取り除いた平面
図、図4は耐熱シール部材の取り付け構造を示す図であ
る。
【0012】これらの図から明らかなように、エンジン
ルーム11は、フレーム11aと側部カバー11b及び
上部カバー11c等で仕切られた空間から構成される。
このエンジンルーム11の内部には、エンジン12が設
置されると共に、熱交換装置13が設けられる。この熱
交換装置13は、ラジエータ14,オイルクーラ15及
びインタクーラ16から構成される。これら各熱交換器
は、エンジン11により駆動される冷却ファン17によ
る冷却風の流れにおいて、上流側からインタクーラ1
6,オイルクーラ15,ラジエータ14の順に配列され
ている。また、図1において、18は外気の取り入れ口
であり、エンジン11の配設位置より左側の位置に排気
口が設けられるが、この排気口の図示は省略する。な
お、図中において、19は冷却ファン17による送風を
より効率的に行うために、この冷却ファン17の周囲を
覆うシュラウドである。さらに、図2において、20,
20はエンジンルーム11における側壁である。これら
の側壁としては、エンジンルーム11と他の空間を仕切
る仕切り壁等であるが、カウンタウエイトもエンジンル
ーム11の側壁として機能するように構成したものもあ
る。
【0013】エンジンルーム11には、エンジン12及
び冷却ファン17等が配置された高熱側のチャンバを、
インタクーラ16が配置され、低い温度状態に保たなけ
ればならないチャンバとに区画形成し、一度熱交換装置
13を通ることにより加熱された空気がインタクーラ1
6側に回り込まないようにするためのサーキュレーショ
ン防止壁21が設けられる。このサーキュレーション防
止壁21は、オイルクーラ15の設置部に設けられてお
り、従ってオイルクーラ15を挟んで、ラジエータ14
側とインタクーラ16側とは遮断された空間を構成して
いる。なお、サーキュレーション防止壁はラジエータ1
4やシュラウド19等に設けるようにしても良い。
【0014】ここで、エンジンルーム11内には、様々
な機器等が設置されていることから、定期的または随時
に修理・点検等といったメンテナンスを行う必要があ
る。このために、図2に示したように、上部カバー11
cの少なくとも一部、特に熱交換装置13の上部を開閉
可能な構成とする。従って、サーキュレーション防止壁
21のうち、オイルクーラ15の側部側に設けられる壁
部22(またフレーム11aとオイルクーラ15との間
に空間が存在する場合には、この空間を埋める壁部を含
む)はともかくとして、上部壁部23はラジエータ14
の上面または上部カバー11cの内面に貼り付けること
により固定しなければならない。そして、前述したメン
テナンスの容易性という観点からは、上部壁部は上部カ
バー11cの内面に貼り付けて、この上部カバー11c
が開放されると、ラジエータ14の上部に邪魔な突起物
が存在しないようにする。
【0015】ところで、ラジエータ14及びオイルクー
ラ15では、それぞれ被冷却流体はエンジン冷却水及び
作動油という液体であり、従って熱交換領域ではこれら
被冷却流体は重力方向である上部側から下部側に流すよ
うにすれば良く、熱交換効率をより高めるには、上下方
向の寸法を大きくする。これに対して、インタクーラ1
6の被冷却流体は空気であるので、重力の方向に向けて
被冷却流体を自然に流すことはできない。しかしなが
ら、インタクーラ16の流入側配管24はコンプレッサ
に通じるものであり、また流出側配管25はエンジンの
吸気室に通じるものであるから、これら流入側配管24
と流出側配管25との間には差圧が生じる。そこで、こ
の差圧を利用してインタクーラ16内での被冷却流体の
流れを形成する。
【0016】また、インタクーラ16で冷却される過給
用空気の量は、ラジエータ14及びオイルクーラ15の
被冷却流体であるエンジン冷却水や作動油の量と比較し
て、かなり少なくて良い。従って、インタクーラ16に
おける熱交換領域は、ラジエータ14及びオイルクーラ
15より小さくすることができ、実質的にそれらの半分
程度で良い。そして、インタクーラ16に接続される流
入側配管24及び流出側配管25はエンジン12に直結
される関係から、これらの配管24,25はオイルクー
ラ15及びラジエータ14の配置部を通り越さなければ
ならない。
【0017】以上のことから、インタクーラ16を横長
となし、その内部には被冷却流体を水平方向において一
方向に向けて流すようになし、かつ冷却風の通路におけ
る上方位置に配置する。そして、インタクーラ16の左
右の一方の端部近傍に流入側配管24を接続し、また他
方の端部近傍に流出側配管25を接続するのが合理的で
ある。さらに、これら流入側及び流出側配管24,25
のエンジン12への引き回しは、他の熱交換器の上部を
通過させるのがエンジンルーム11内にコンパクトに収
納する等の点から望ましい。
【0018】従って、インタクーラ16に接続した流入
側配管24及び流出側配管25は、サーキュレーション
防止壁21のうち、オイルクーラ15の上部に設けられ
る上部壁部23を貫通するように引き回される。しか
も、上部壁部23は上部カバー11c側に固着され、こ
の上部カバー11cは上方に開放されることから、上部
壁部23の下部側には、配管24,25に対応する部位
に下端側に開口した凹部23a,23bを形成して、こ
れら配管24,25を通すための開口部とする。そこ
で、サーキュレーション防止という機能を十分発揮させ
るために、これらの凹部23a,23bにおける配管2
4,25を挿通した部位の周囲を完全に密閉しなければ
ならない。
【0019】ここで、サーキュレーション防止壁21の
材質としては、断熱性,価格等の点を考慮して、発泡ポ
リウレタンを用いるのが一般的である。この発泡ポリウ
レタンは100℃程度までの温度には耐えられるが、そ
れ以上の温度に曝されていると早期に劣化する。ラジエ
ータ14及びオイルクーラ15の被冷却流体であるエン
ジン冷却水及び作動油の目標冷却温度は概略100℃で
あるので、サーキュレーション防止壁21を設けた部位
の周辺温度はこの温度を実質的に越えることはない。従
って、サーキュレーション防止壁21を発泡ポリウレタ
ンで形成しても、格別の支障を来すことはない。しかし
ながら、インタクーラ16に接続した配管24,25の
うち、流入側配管25はコンプレッサで圧縮された空気
であり、この過給用空気の温度は、例えば150℃程度
というように、極めて高い温度状態となっており、その
影響で流入側配管25も加熱されることになる。
【0020】既に説明したように、配管24,25を挿
通した部位には、サーキュレーション防止壁21におけ
る上部壁部23には凹部23a,23bが設けられてい
るので、これら凹部23a,23bと配管24,25と
の間の隙間を密閉する。そこで、これらの隙間を遮蔽す
る部材を設けるが、凹部23a側を遮蔽する部材と、凹
部23bを遮蔽する部材とを異ならせる。凹部23bに
は流出側配管24が挿通されるが、この流出側配管24
はインタクーラ16で冷却された流体が流通するので、
この流出側配管24はあまり高温にはならない。従っ
て、この凹部23bと流出側配管24との間を、上部壁
部23と同じ材質、つまり発泡ポリウレタン等で遮蔽壁
26を形成する。この遮蔽壁26は直接オイルクーラ1
5の上面に接着等の手段で固着するか、または適宜の固
定具を用いてオイルクーラ15の上面に固定する。
【0021】一方、コンプレッサで圧縮された高温の空
気が流れる流入側配管24と凹部23aとの間の隙間を
遮蔽するためのものとして、サーキュレーション防止壁
21と同様の発泡ポリウレタンを装着したのでは、熱の
影響で劣化して早期に気密保持機能が失われてしまう。
そこで、サーキュレーション防止壁21の上部壁部23
における凹部23aと流入側配管24との間の隙間を埋
める遮蔽壁としては、例えばシリコンゴム,EPDM等
のように耐熱性が良好で、しかも弾性を有する部材で構
成した弾性シール部材27を用いる。そして、この弾性
シール部材27は、好ましくは、ある程度圧縮させた状
態にして流入側配管24の全周を囲繞するように装着す
る。これにより、流入側配管24が熱膨張したり収縮し
たりしても、弾性シール部材27は流入側配管24の外
周面に密着した状態に保持される。そして、この弾性シ
ール部材27を所定の位置に保持し、かつそれが直接上
部壁部23に接触しないようにするために、金属保持板
28内に設ける。また、この金属保持板28は図4に示
した形状となし、これをねじ29等を用いてオイルクー
ラ15の上面に固定する。
【0022】従って、サーキュレーション防止壁21
と、流出側配管25の周囲を覆う遮蔽壁26及び流入側
配管27の周囲を覆う弾性シール部材27と、それを固
定するための金属保持板28とによってサーキュレーシ
ョン防止装置が構成される。
【0023】以上のように構成することによって、サー
キュレーション防止壁21と、インタクーラ16に接続
した流入側,流出側の配管24,25の挿通部を遮蔽す
る弾性シール部材27及び遮蔽壁26によって、エンジ
ンルーム11内におけるインタクーラ16を配置した空
間は、熱交換装置13を通過した熱風が流れ、また大き
な発熱源でもあるエンジン12が配置されている高熱の
空間から確実に隔離される。しかも、このサーキュレー
ション防止壁21は発泡ポリウレタン等の断熱性の高い
部材で形成されていることから、インタクーラ16にお
ける冷却風の吸い込み側に熱が回り込むのを確実に防止
できる。また、流入側配管24の周囲における極めて限
定された範囲だけは、耐熱性の高い弾性シール部材27
が装着されているので、内部に流通する高温の過給用空
気により、この流入側配管24が加熱されても、この熱
の影響で弾性シール部材27が劣化するのを抑制できる
ので、極めて長い期間にわたって安定した遮蔽機能を発
揮する。
【0024】また、上部カバー11cは、メンテナンス
等の関係から頻繁に開閉されるが、凹部23a内におい
て、サーキュレーション防止壁21の壁面が、弾性部材
からなり、しかも流入側配管24の熱である程度高温状
態になる弾性シール部材27とは直接接触せず、その外
周に設けた金属保持板28と接触するので、上部カバー
11cの開放時に、サーキュレーション防止壁21の壁
面は円滑かつ容易に金属保持板28から分離することに
なり、従って上部カバー11cを繰り返し開閉してもサ
ーキュレーション防止壁21がダメージを受けることも
ない。
【0025】以上のことから、サーキュレーション防止
装置の寿命が極めて長く、長期間にわたって安定したサ
ーキュレーション防止機能を発揮する。しかも、弾性シ
ール部材27は、流入側配管27を囲繞する僅かなもの
で良いから、全体としてのサーキュレーション防止装置
を安価に製造できる。
【0026】
【発明の効果】本発明は以上のように構成したので、サ
ーキュレーション防止壁におけるインタクーラへの流入
配管の挿通部が熱により劣化するのを抑制できる等の効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示すものであって、エ
ンジンルームの内部構造を示す説明図である。
【図2】図1のA−A位置での断面図である。
【図3】図1の上部カバーを取り除いた平面図である。
【図4】耐熱シール部材の取り付け構造を示す構成説明
図である。
【図5】従来技術によるエンジンルームの内部構成を示
す説明図である。
【符号の説明】
11 エンジンルーム 11a フ
レーム 11b 側部カバー 11c 上
部カバー 12 エンジン 13 熱交
換装置 14 ラジエータ 15 オイ
ルクーラ 16 インタクーラ 17 冷却
ファン 21 サーキュレーション防止壁 23 上部
壁部 23a,23b 凹部 24 流入
側配管 25 流出側配管 26 遮蔽
壁 27 弾性シール部材 28 金属
保持板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02B 29/04 F02B 29/04 K F16L 5/02 F16L 5/02 Z (72)発明者 川崎 浩二 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 多原 晃司 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 此村 靖 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 Fターム(参考) 3D038 AA07 AB09 AC01 AC14 AC26

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建設機械のエンジンルーム内に、冷却フ
    ァンによる冷却風の流れの最上流側にインタクーラを、
    また下流側に他の熱交換器を設置し、この他の熱交換器
    とエンジンルームの上部カバーとの間にサーキュレーシ
    ョン防止壁を設け、前記インタクーラに接続した配管を
    このサーキュレーション防止壁を貫通してエンジンと接
    続する構成としたものにおいて、前記サーキュレーショ
    ン防止壁には少なくとも前記インタクーラへの流入側配
    管の挿通部に開口部を形成し、この開口内に前記流入側
    配管を挿通させ、かつこの流入側配管を囲繞すると共に
    前記開口を閉鎖するために耐熱シール部材を装着する構
    成としたことを特徴とする熱交換器設置部のサーキュレ
    ーション防止装置。
  2. 【請求項2】 前記サーキュレーション防止壁のうち、
    前記流入側配管が挿通される部位は前記上部カバーに固
    着して設けられ、かつこの上部カバーは上方に向けて開
    放可能な構成となし、また前記耐熱シール部材は前記他
    の熱交換器の上面に設置した弾性部材から構成し、この
    耐熱シール部材の外周には、前記他の熱交換器に固定的
    に装着した金属保持板で覆うことにより前記流入側配管
    の外周面に密着する状態に保持する構成としたことを特
    徴とする請求項1記載の熱交換器設置部のサーキュレー
    ション防止装置。
  3. 【請求項3】 前記サーキュレーション防止壁には前記
    インタクーラからの流出配管を挿通させる開口を形成し
    て、この開口内に前記流出配管を囲繞する遮蔽壁を前記
    他の熱交換器に固定し、この遮蔽壁は前記サーキュレー
    ション防止壁と同じ材質のもので構成したことを特徴と
    する請求項2記載の熱交換器設置部のサーキュレーショ
    ン防止装置。
  4. 【請求項4】 前記サーキュレーション防止壁は発泡ポ
    リウレタンで形成され、また前記耐熱シール部材は、耐
    熱性を有し、かつ弾性部材であるシリコンゴムまたはE
    PDMで形成する構成としたことを特徴とする請求項1
    記載の熱交換器設置部のサーキュレーション防止装置。
JP16315099A 1999-06-10 1999-06-10 熱交換器設置部のサーキュレーション防止装置 Expired - Fee Related JP3885415B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16315099A JP3885415B2 (ja) 1999-06-10 1999-06-10 熱交換器設置部のサーキュレーション防止装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16315099A JP3885415B2 (ja) 1999-06-10 1999-06-10 熱交換器設置部のサーキュレーション防止装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000352315A true JP2000352315A (ja) 2000-12-19
JP3885415B2 JP3885415B2 (ja) 2007-02-21

Family

ID=15768183

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16315099A Expired - Fee Related JP3885415B2 (ja) 1999-06-10 1999-06-10 熱交換器設置部のサーキュレーション防止装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3885415B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005319838A (ja) * 2004-05-06 2005-11-17 Hitachi Constr Mach Co Ltd 建設機械の冷却装置配設構造
DE102005012138A1 (de) * 2004-03-17 2006-10-19 Tokai Rubber Industries, Ltd., Komaki Einen Kühler umgebendes thermisch isolierendes Dichtungsmaterial
EP2009332A3 (en) * 2007-06-28 2009-11-18 Tokai Rubber Industries, Ltd. Sealing member
JP2011020637A (ja) * 2009-07-17 2011-02-03 Sumitomo (Shi) Construction Machinery Co Ltd 建設機械
WO2013175646A1 (ja) * 2012-05-24 2013-11-28 株式会社小松製作所 作業車両
CN103738158A (zh) * 2013-12-30 2014-04-23 力帆实业(集团)股份有限公司 横流式汽车散热器系统

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08303241A (ja) * 1995-05-08 1996-11-19 Hitachi Constr Mach Co Ltd エンジン冷却装置及び建設機械
JPH10103065A (ja) * 1996-10-02 1998-04-21 Hitachi Constr Mach Co Ltd 建設機械のインタークーラ配管構造
JPH112132A (ja) * 1997-06-12 1999-01-06 Hitachi Constr Mach Co Ltd 建設機械のインタクーラ配管取付構造

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08303241A (ja) * 1995-05-08 1996-11-19 Hitachi Constr Mach Co Ltd エンジン冷却装置及び建設機械
JPH10103065A (ja) * 1996-10-02 1998-04-21 Hitachi Constr Mach Co Ltd 建設機械のインタークーラ配管構造
JPH112132A (ja) * 1997-06-12 1999-01-06 Hitachi Constr Mach Co Ltd 建設機械のインタクーラ配管取付構造

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102005012138A1 (de) * 2004-03-17 2006-10-19 Tokai Rubber Industries, Ltd., Komaki Einen Kühler umgebendes thermisch isolierendes Dichtungsmaterial
JP2005319838A (ja) * 2004-05-06 2005-11-17 Hitachi Constr Mach Co Ltd 建設機械の冷却装置配設構造
EP2009332A3 (en) * 2007-06-28 2009-11-18 Tokai Rubber Industries, Ltd. Sealing member
JP2011020637A (ja) * 2009-07-17 2011-02-03 Sumitomo (Shi) Construction Machinery Co Ltd 建設機械
WO2013175646A1 (ja) * 2012-05-24 2013-11-28 株式会社小松製作所 作業車両
JP2013244789A (ja) * 2012-05-24 2013-12-09 Komatsu Ltd 作業車両
CN103561984A (zh) * 2012-05-24 2014-02-05 株式会社小松制作所 作业车辆
US8827018B2 (en) 2012-05-24 2014-09-09 Komatsu Ltd. Work vehicle
CN103561984B (zh) * 2012-05-24 2014-10-01 株式会社小松制作所 作业车辆
CN103738158A (zh) * 2013-12-30 2014-04-23 力帆实业(集团)股份有限公司 横流式汽车散热器系统

Also Published As

Publication number Publication date
JP3885415B2 (ja) 2007-02-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU2718387C2 (ru) Система (варианты) и способ для охладителя системы рециркуляции отработавших газов
JP4580366B2 (ja) 内燃機関のインタークーラー
JP2007100566A (ja) 流路切替弁
JPH0725219U (ja) 防音形水冷式エンジン発電機の低騒音構造
KR102183502B1 (ko) 엔진 장치
US7086370B2 (en) Outboard motor
JP3885415B2 (ja) 熱交換器設置部のサーキュレーション防止装置
JP2017166342A (ja) ターボ過給機付エンジン
KR101830475B1 (ko) 통합형 서모스탯 밸브 및 과급 공기 쿨러 덮개 조립체
JPH10103065A (ja) 建設機械のインタークーラ配管構造
JP2882438B2 (ja) 内燃機関の吸気マニホールド
JP4157714B2 (ja) エンジンの熱交換器
JP3890806B2 (ja) 建設機械の熱交換装置
JP2001263060A (ja) 建設機械の熱交換装置
US10273968B2 (en) Water supply/drainage pump
JP2004044465A (ja) エンジンにおけるシリンダヘッド構造
CA2956756C (en) Water supply/drainage pump
JP2003148149A (ja) 空気冷却器
US20200224568A1 (en) Heat Shield System And Method
JP4297232B2 (ja) 防音ケース付きエンジン作業機
JPH08218865A (ja) エンジンの排気マニホールド
JP6944567B2 (ja) エンジン装置
JPH09242549A (ja) インタークーラー
JPH02286822A (ja) V形エンジンの給気装置
JP2009264274A (ja) 排気ガス通路切替弁

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050907

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060613

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060810

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20061031

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20061113

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3885415

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101201

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101201

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111201

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121201

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121201

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131201

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees