JP2009264274A - 排気ガス通路切替弁 - Google Patents

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Abstract

【課題】軽量化及び低コスト化を図るとともに、冷却性能を向上させることができる排気ガス通路切替弁を提供すること。
【解決手段】EGRクーラバイパスバルブ0は、複数の排気ガス通路が形成されたハウジング11と、ハウジング11内で排気ガス通路を切り替えるためのスイングバルブ20と、スイングバルブ20が取り付けられるとともに回動可能にハウジング11内に設けられたバルブシャフト21とを備え、ハウジング11は、パイプ30,31が鋳ぐるまれて鋳造されており、パイプ30,31の内側がハウジング11内に冷却水を流すための冷却水通路32となっている。
【選択図】図3

Description

本発明は、排気ガス通路を切り替える排気ガス通路切替弁に関する。より詳細には、排気ガスの熱交換器への導入・非導入を切り替えるのに好適な排気ガス通路切替弁に関するものである。
従来から、ディーゼルエンジンなどでは排気中からNOxを低減させるためにEGR(排気再循環)システムが採用されている。このEGRシステムでは、高温の排気をそのまま吸気側に循環させると、高温で膨張した状態の排気が吸気マニホールドに供給される。このため、気筒内で排気の占める割合が増加してしまう。そうすると、気筒内の空気量が減少し、燃焼効率が悪化するとともに、NOxなどの排気成分も悪化する問題があった。
このために、EGRシステムには、EGR通路の一部に、冷却水との熱交換によって排気(EGRガス)を冷却するEGRクーラ(熱交換器)を配設し、高温の排気(EGRガス)をEGRクーラで冷却した状態で、吸気マニホールドに再循環させるEGRクーラ付きのEGRシステムが開発されている。このようなEGRクーラシステムは、エンジン始動時や寒冷時など冷却水の温度が低い場合、排気(EGRガス)の冷却が過冷却となって、逆に気筒内の燃焼効率や排気成分の悪化を招くため、冷却水温が通常時より低いエンジン始動時や寒冷時などには、EGRクーラの通路を迂回して接続されたバイパス通路に、排気(EGRガス)を流すようにしている。このEGRクーラの使用時と不使用時の切替には、排気ガス通路切替弁が使用されている。
そして、このようなEGRシステムにおいては、クーラ囲いと管体からなるEGRクーラに排気ガス通路切替弁が取り付けられている。そして、EGRバルブ取付ブラケットと排気ガス通路切替弁との間に冷却筐体を設け、EGRクーラの冷却水通路と連通させて双方の部品を冷却するようになっている(特許文献1)。
特開昭61−223490号公報
しかしながら、上記したEGRシステムで使用されている排気ガス通路切替弁では、切替弁全体を冷却することができないという問題があった。このため、内部を流れる高温の排気ガス(300℃以上)によって排気ガス通路切替弁も高温になってしまうので、例えばアルミニウムや樹脂などの部品を使用することができず、軽量化及び低コスト化を図ることができない。
ここで、排気ガス通路切替弁のハウジング内に冷却水通路を形成することにより、切替弁全体を冷却することはできるが、この場合、ハウジングに対する穴加工が必要となる。また、ハウジングは鋳造により製作されるため、ハウジング内に設けることができる冷却水通路の形状には制約がある。つまり、ハウジング内に自由に冷却水通路を形成することができない。このため、切替弁のうち冷却したい部位を効率よく冷却可能な形状の冷却水通路を低コストで形成することができなかった。
そこで、本発明は上記した問題点を解決するためになされたものであり、軽量化及び低コスト化を図るとともに、冷却性能を向上させることができる排気ガス通路切替弁を提供することを課題とする。
上記問題点を解決するためになされた本発明に係る排気ガス通路切替弁は、複数の排気ガス通路が形成されたハウジングと、前記ハウジング内で排気ガス通路を切り替えるための弁と、前記弁が取り付けられるとともに回動可能に前記ハウジング内に設けられた弁軸とを備える排気ガス通路切替弁において、前記ハウジングは、少なくとも1つ以上の中空部材が鋳ぐるまれて鋳造されており、前記中空部材の内側が、前記ハウジング内に冷媒を流すための冷媒通路となっていることを特徴とする。
この排気ガス通路切替弁では、中空部材がハウジング内にインサート鋳造されて、中空部材の内側が冷媒通路となっている。このため、中空部材とハウジングとの密着性が高いので、冷媒通路を流れる冷媒とハウジングとの熱交換を効率よく行うことができる。その結果、排気ガス通路切替弁全体を効率的に冷却して冷却性能を高めることができ、アルミニウムや樹脂などの部品を使用することができる。これにより、例えば、排気ガス通路切替弁のハウジングをアルミニウム合金で形成することが可能となり、排気ガス通路切替弁の軽量化及び低コスト化を図ることができる。ここで、中空部材は、ハウジングを鋳造する際に変形しない金属(例えば、アルミニウム合金や鉄合金など)で形成されている物であればよい。
なお、中空部材は、部分的に断面積(通路断面積)を縮小させたり、拡大させてもよい。また、2つ以上の中空部材を使用する場合には、それぞれを結合させることもできる。これらのことにより、ハウジング内における冷却効率を向上させてハウジングに熱歪みが生じないようにすることができる。
本発明に係る排気ガス通路切替弁においては、前記中空部材は屈曲させられ、排気ガス入口部、前記弁軸の軸受部、前記弁軸のシール部、あるいは弁座部の少なくとも1つ以上の部位近傍に配置されていることが望ましい。
このように、穴加工などをすることなく中空部材を屈曲させることにより、排気ガス通路切替弁の高温となる部位(すなわち、排気ガス入口部、前記弁軸の軸受部、前記弁軸のシール部、あるいは弁座部の少なくとも1つ以上の部位)近傍に冷媒通路を配置することができる。従って、冷却性能が高い排気ガス通路切替弁を安価に製造することができる。また、冷媒通路は屈曲された中空部材により形成されているので、冷媒が漏れることがないため信頼性が高く、さらに、通路抵抗が小さいため冷却性能が一層向上する。
また、本発明に係る排気ガス通路切替弁においては、前記中空部材は、アルミニウム合金により形成されていることが望ましい。
アルミニウム合金は柔らかく屈曲加工が容易であるため、冷媒通路形状を自由に形成することができる。また、アルミニウム合金は熱伝導率も良いため、排気ガス通路切替弁を効率よく冷却することができる。
また、本発明に係る排気ガス通路切替弁においては、前記ハウジングには、前記冷媒通路の出入口がそれぞれ少なくとも1箇所設けられており、前記冷媒通路の出入口が、排気ガス通路切替弁が取り付けられる熱交換器に備わる熱交換器内冷媒通路の出入口に嵌合させられて、前記冷媒通路と前記熱交換器内冷媒通路とが連通することが望ましい。
このような構成により、冷媒通路と熱交換器内冷媒通路とを連通させるための配管が不要になるため、EGRシステムの小型化を図ることができ、搭載性が向上する。また、冷媒通路の出入口と熱交換器内冷媒通路の出入口との嵌合により、排気ガス通路切替弁と熱交換器との位置合わせができるため、両部品に位置合わせを行うためのノックピンやピン孔などの位置合わせ部材が不要となる。これにより、排気ガス通路切替弁の更なる低コスト化を図ることができる。
そしてこの場合には、前記冷媒通路の出入口と前記熱交換器内冷媒通路の出入口との嵌合部にシール部材が設けられることが好ましい。
このような構成により、嵌合部におけるシールが確実に行われるため、嵌合部からの冷媒の漏れを確実に防ぐことができる。
本発明に係る排気ガス通路切替弁によれば、上記した通り、軽量化及び低コスト化を図るとともに、冷却性能を向上させることができる。
以下、本発明の排気ガス通路切替弁を具体化した最も好適な実施の形態について図面に基づいて詳細に説明する。以下の実施の形態では、本発明の排気ガス通路切替弁をEGRクーラ付きEGRシステムに適用したEGRクーラバイパスバルブについて説明する。
そこで、実施の形態に係るEGRクーラバイパスバルブについて、図1〜図4を参照しながら説明する。図1は、実施の形態に係るEGRクーラバイパスバルブの概略構成を示す断面図である。図2は、実施の形態に係るEGRクーラバイパスバルブに備わるバルブシャフト付近を示す部分断面図である。図3は、実施の形態に係るEGRクーラバイパスバルブにおける冷却水通路(パイプ)の形状を示す斜視図である。図4は、同じく冷却水通路(パイプ)の形状を示す斜視図である。
図1、図2に示すように、EGRクーラバイパスバルブ10には、ERGガス通路が形成されたハウジング11と、ハウジング11内に形成されたERGガス通路を切り替えるためのスイングバルブ20と、スイングバルブ20が取り付けられたバルブシャフト21とが備わっている。そして、EGRクーラバイパスバルブ10では、不図示のアクチュエータによりバルブシャフト21を回動させることにより、バルブシャフト21に取り付けられたスイングバルブを揺動させて、ERGガス通路を切り替えるようになっている。
ハウジング11は、ダイカスト成形されたアルミニウム合金製であり略直方体形状をなしている。そして、ハウジング11には、EGRガスが流入する流入口12と、EGRガスが流出する流出口13と、EGRガスをEGRクーラへ導入する導入口14と、EGRクーラを通過したEGRガスが排出される排出口15とが形成されている。なお、図1において、流入口12はハウジング11の左側面に開口し、排出口13はハウジング11の手前面に開口し、導入口14と排出口15がハウジング10の下面に開口している。
このようなハウジング11内には、流入口12と導入口14とを連通させる第1通路16と、流出口13と排出口15とを連通させる第2通路17と、第1通路16と第2通路17とを連通させるバイパス通路18とが形成されている。バイパス通路18の第1通路側端部には、スイングバルブ20が当接する弁座18aが形成されている。一方、第1通路16と第2通路17との間には隔壁19が形成されている。
スイングバルブ20は、図1に示すように、第1流路16内に配設されている。このスイングバルブ20は端部がバルブシャフト21にネジにより固定されている。スイングバルブ20およびバルブシャフト21には、ハウジング11の材質よりも硬いもの(本実施の形態ではステンレス鋼)が使用されている。
バルブシャフト21は、図2に示すように、ハウジング11と、ハウジング11に設けられた軸受22とによって、回動可能に支持されている。このバルブシャフト21の一端は、ハウジング11の外部に突出している。この突出部に、不図示のアクチュエータが連結され、バルブシャフト21が回動されるようになっている。そして、バルブシャフト21がハウジング11から突出する部分には、シール部材23が取り付けられている。これにより、バルブシャフト21の突出部からガス漏れが発生しないようにされている。
そして、不図示のアクチュエータによってバルブシャフト21を回動させることにより、バブルシャフト21に固定されたスイングバルブ20が揺動して、バイパス通路18を開閉するようになっている。すなわち、バイパス通路18を開放する場合には、図1に示す状態から、スイングバルブ20を揺動させてバイパス通路18の弁座18aから離間させる。その結果、スイングバルブ20の外周部と第1通路16の内壁面との隙間が非常に微少となって導入口14が閉鎖される。一方、バイパス通路18を遮断する場合には、スイングバルブ20を揺動させて図1にすようにバイパス通路18の弁座18aに当接させる。ここで弁座18aは、スイングバルブ20が面接触するように形成されており、スイングバルブ20は弁座18aに面接触してバイパス流路18を閉鎖することになる。
ここで、ハウジング11には、図3、図4に示すように、屈曲した2本のパイプ30,31が鋳ぐるまれている。なお、2本のパイプ30,31は、ハウジング11の上面では一部露出している(図1、図2参照)。この露出部分は、ハウジング11を鋳造により成型する際、金型に直接接触している。そして、これらパイプ30,31の内側が冷却水通路32になっている。ここで、パイプ30,31は、ともにアルミニウム合金製である。このため、パイプ30,31は柔らかく屈曲加工が容易であり、冷却水通路32の形状を自由に形成することができる。これにより、図3、図4に示すような複雑な形状の冷却水通路32をハウジング11内に簡単に形成することができる。また、ハウジング11もアルミニウム合金であるため、ハウジング11とパイプ30,31との密着性が良く、かつ熱伝導率も良いため、冷却水によってバイパスバルブ10を効率よく冷却することができる。これにより、高温のEGRガスが流れるバイパスバルブ10であっても、ハウジング11をアルミニウム合金で形成することができるようになっている。その結果、バイパスバルブ10の軽量化及び低コストを図ることができる。
そして、パイプ30は、第1通路16及びバイパス通路18の周辺に屈曲配置されて、ハウジング11の流入口12付近の下面側に一端が位置し、他端がパイプ31に接続されている。一方、パイプ31は、軸受22、シール部材23、及び第2通路17の周辺に屈曲配置されて、一端がハウジング11のシール部材23の取付位置付近の下面側に位置し、他端が流出口13とは反対側面に位置している。そして、パイプ30,31の一端が冷却水入口33a,33bとなり、パイプ31の他端が冷却水出口34となっている。なお、冷却水出口34となっているパイプ31の他端部では、パイプ径が拡大されており、この拡大部根元付近にパイプ30の他端が接続されている。これにより、パイプ30と31との接続部より下流におけるパイプ31内の冷却水流量を増加させて、パイプ30,31内を流れる冷却水がスムーズに流れるようにしている。
なお、パイプ30,31を部分的にを縮小させたり、拡大させてもよい。これにより、ハウジング11内における冷却効率を変化させてハウジング11に熱歪みが生じないようにすることができる。
上記のような形状のパイプ30,31によりハウジング11内に冷却水通路32が形成されるため、ハウジング11に対する穴加工などをすることなく、バイパスバルブ10において高温となる部位、すなわち、第1通路16、軸受22、シール部23、及びバイパス通路18のぞれぞれ近傍に冷却水を流すことができる。これにより、安価にてバイパスバルブ10の冷却性能を高めることができる。その結果、シール部材23に樹脂製のものを使用することができ、バイパスバルブ10の更なる軽量化及び低コストを図ることができる。また、冷却水通路32がパイプ30,31により形成されているので、冷却水が漏れることがないため信頼性が高く、さらに、穴加工では不可能な曲げによって通路抵抗を小さくすることができるため冷却性能をより一層高めることができる。
このようなEGRクーラバイパスバルブ10は、図5に示すように、EGRクーラ40に取り付けられてEGRシステムが構成される。図5は、EGRクーラバイパスバルブをEGRクーラに取り付けた状態を示す斜視図である。なお、本実施の形態では、バイパスバルブ10とEGRクーラ40とは、溶接により接合されているが、ボルトを用いて接合することもできる。
ここで、EGRクーラ40は、図6、図7に示すように、U形通路が形成されたクーラコア41がクーラケース42に収容され、クーラコア41とクーラケース42との間にクーラ内冷却水通路43が形成されている。そして、図6に示すように、クーラケース42に冷却水入口44と冷却水出口45とが形成されている。なお、図6は、EGRクーラバイパスバルブをEGRクーラに取り付けた状態を示す断面図である。図7は、EGRクーラバイパスバルブの冷却水通路とクーラ内冷却水通路との連通部分を示す断面図である。
また、図8に示すように、EGRクーラ40のバイパスバルブ10の取付面には、クーラ内冷却水通路43とバイパスバルブ10の冷却水通路32とを連通させる連通管46,47の端部が突出して配置されている。図8は、EGRクーラの概略構成を示す斜視図である。これら連通管46,47の突出部には、Oリング48,49が取り付けられている。なお、クーラ内冷却水通路43から連通管46,47を介して冷却水が流出するので、連通管46,47は、クーラ内冷却水通路43の冷却水出口でもある。
これら連通管46,47は、バイパスバルブ10をEGRクーラ40に取り付け際に、図7に示すように、バイパスバルブ10の冷却水入口33a,33bに形成された嵌合孔35a,35bに嵌合される。これにより、連通管46,47がバイパスバルブ10のハウジング11に鋳込まれたパイプ30,31とが連通し、連通管46,47を介してバイパスバルブ10の冷却水通路32とクーラ内冷却水通路43とが連通する。このように外部配管を使用することなく、バイパスバルブ10の冷却水通路32とクーラ内冷却水通路43とを接続することができる結果、EGRシステムの小型化を図ることができ、搭載性を向上させることができる。そして、Oリング48,49によって嵌合部におけるシールが確実に行われるので、嵌合部から冷却水が漏れることはない。
また、連通管46,47を嵌合孔35a,35bに嵌合させることにより、バイパスバルブ10をEGRクーラ40に取り付け際、バイパスバルブ10とEGRクーラ40との位置合わせを行うことができる。これにより、両部品の位置合わせを行うためにノックピンやピン孔などの位置合わせ部材が不要となる。これにより、バイパスバルブ10の低コスト化を更に図ることができる。
そして、バイパスバルブ10はEGRクーラ40が取り付けられた状態で、エンジンのエキゾーストマニホールドとインテークマニホールドとの間に配設されるEGR配管の途中に取り付けられる。つまり、バイパスバルブ10の流入口12がEGR配管を介してエキゾーストマニホールドに接続され、流出口13がEGR配管を介してインテークマニホールドに接続される。
続いて、上記した構成を有するEGRクーラバイパスバルブ10の動作について説明する。まず、エンジンの冷却水温が所定温度以下である場合(冷間時)には、不図示のアクチュエータによりスイングバルブ20が弁座18aから離間させられ、バイパス流路18が開放される一方、導入口14が閉鎖される。これにより、第1流路16内において、流入口12とバイパス流路18とが連通して、流入口12と導入口14とが遮断される。従って、EGR配管から流入口12を介してバイパスバルブ10の第1流路16に流れ込んだEGRガスは、バイパス流路18を通過して第2流路17へと流れる。そして、第2流路17へ流れ込んだEGRガスは流出口13から流れ出してインテークマニホールドへ供給される。
そして、冷却水温が所定温度以上になると(暖気後)、不図示のアクチュエータにより、スイングバルブ20が弁座18aに当接させられ、バイパス流路18が閉鎖されるとともに導入口14が開放される。これにより、第1流路16内において、流入口12とバイパス流路18とが遮断され、流入口12と導入口14とが連通される。従って、EGR配管から流入口12を介してバイパスバルブ10の第1流路16に流れ込んだEGRガスは、導入口14からEGRクーラ40へ供給される。そして、EGRクーラ40によって冷却されたEGRガスは、排出口15を介して第2流路17へ流れ込んで流出口13から流れ出してインテークマニホールドへ供給される。
ここで、EGRガスは高温(約300℃以上)であるため、バイパスバルブ10も高温になってしまうが、ハウジング10にはパイプ30,31により構成された冷却水通路32が形成されている。そして、この冷却水通路32は、第1通路16、第2通路17、及びバイパス通路18の周辺に設けられている。これにより、高温のEGRガスが流入する第1通路16周辺、バイパス時に高温のEGRガスが流入するバイパス通路18及び第2通路17の周辺を効率よく冷却することができる。その結果、アルミニウム合金製のハウジング11であっても十分に耐熱性を確保することができ、バイパスバルブ10の軽量化及び低コスト化を図ることができる。また、バイパス通路18の弁座18aも冷却されるので、弁座18aの熱変形が防止されるため、バイパス通路遮断時にスイングバルブ20が弁座18aにしっかりと面接触する。これにより、バイパス通路遮断時におけるEGRガスの漏れを防止して、バイパスバルブ10内に流入したEGRガスを確実にEGRクーラ40へと導くことができる。さらに、第2通路17周辺が冷却されているので、EGRクーラ40を通過して冷却されたEGRガスの温度が、第2通路17内で上昇することを防止することができる。
また、冷却水通路32は、軸受22とシール部材23の周辺にも設けられている。これにより、軸受22の焼き付きなどの損傷を防止することができるとともに、シール部材23に樹脂製のものを使用することができ、バイパスバルブ10の更なる軽量化及び低コストを図ることができる。
以上、詳細に説明したように第1の実施の形態に係るEGRクーラバイパスバルブ10によれば、アルミニウム合金製のパイプ30,31を屈曲させて、第1通路16、バイパス通路18、及び第2通路の周辺と、軸受22とシール部材23の周辺に位置するように、アルミニウム合金製のハウジング11に鋳込み、パイプ30,31により冷却水通路32を形成している。このため、バイパスバルブ10全体を効率的に冷却して冷却性能を高めることができ、ハウジング11をアルミニウム合金で成形するとともに、シール部材23に樹脂製のものを使用しても、十分な耐熱性を確保することができる。これにより、バイパスバルブ10では、軽量化及び低コスト化が実現されている。
ここで、EGRクーラバイパスバルブの変形例について図9を参照しながら説明する。図9は、変形例に係るEGRクーラバイパスバルブにおける冷却水通路(パイプ)の形状を示す斜視図である。この変形例では、図9に示すように、第1の実施の形態とは異なり、1本のパイプ30aにより冷却水通路32aが形成されている。具体的には、パイプ30aは、第1通路16とバイパス通路18の周辺、及び軸受22とシール部材23の周辺に配置されるように屈曲加工され、ハウジング11に鋳込まれている。このように、1本のパイプ30aだけで冷却水通路32aを構成すると、第1の実施の形態に比べると冷却性能は低下するが、ハウジング11をアルミニウム合金で成形するとともに、シール部材23に樹脂製のものを使用しても、十分な耐熱性を確保することはできる。従って、第2通路17の周辺まで冷却する必要がない場合であれば、このような変形例によって、バイパスバルブの更なる軽量化及び低コスト化を図ることができる。
なお、上記した実施の形態は単なる例示にすぎず、本発明を何ら限定するものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることはもちろんである。例えば、上記した実施の形態では、Oリング48,49を取り付けた連通管46,47を嵌合孔35a,35bに嵌合させてバイパスバルブ10の冷却水通路32とクーラ内冷却水通路43とを連通させている。しかしながら、連通管46,47をパイプ30,31に圧入(あるいは逆に、パイプ30,31を連通管46,47に圧入)して、冷却水通路32とクーラ内冷却水通路43とを連通させてもよい。この場合には、Oリング48,49が不要となる。
また、パイプ30,31にOリングを取り付けて、EGRクーラ40側のハウジング孔に挿入してバイパスバルブ10の冷却水通路32とクーラ内冷却水通路43とを連通させることもできる。この場合には、連通管46,47が不要となる。
さらに、上記した実施の形態では、パイプ30,30a,31としてアルミニウム合金製のものを使用しているが、アルミニウム合金製以外であっても、ハウジング11を鋳造する際に変形しない金属(例えば、鉄合金など)で形成されているものであれば使用することができる。
実施の形態に係るEGRクーラバイパスバルブの概略構成を示す断面図である。 実施の形態に係るEGRクーラバイパスバルブに備わるバルブシャフト付近を示す部分断面図である。 実施の形態に係るEGRクーラバイパスバルブにおける冷却水通路(パイプ)の形状を示す斜視図である。 同じく冷却水通路(パイプ)の形状を示す斜視図である。 EGRクーラバイパスバルブをEGRクーラに取り付けた状態を示す斜視図である。 EGRクーラバイパスバルブをEGRクーラに取り付けた状態を示す断面図である。 、EGRクーラバイパスバルブの冷却水通路とクーラ内冷却水通路との連通部分を示す断面図である。 EGRクーラの概略構成を示す斜視図である。 変形例に係るEGRクーラバイパスバルブにおける冷却水通路(パイプ)の形状を示す斜視図である。
符号の説明
10 EGRクーラバイパスバルブ
11 ハウジング
12 流入口
13 流出口
14 導入口
15 導出口
16 第1通路
17 第2通路
18 バイパス通路
18a 弁座
19 隔壁
20 スイングバルブ
21 バルブシャフト
22 軸受
23 シール部材
30 パイプ
31 パイプ
32 冷却水通路
33a 冷却水入口
33b 冷却水入口
34 冷却水出口
35a 嵌合孔
35b 嵌合孔
40 EGRクーラ
41 クーラコア
42 クーラケース
43 クーラ内冷却水通路
44 冷却水入口
45 冷却水出口
46 連通管
47 連通管
48 Oリング
49 Oリング

Claims (5)

  1. 複数の排気ガス通路が形成されたハウジングと、前記ハウジング内で排気ガス通路を切り替えるための弁と、前記弁が取り付けられるとともに回動可能に前記ハウジング内に設けられた弁軸とを備える排気ガス通路切替弁において、
    前記ハウジングは、少なくとも1つ以上の中空部材が鋳ぐるまれて鋳造されており、
    前記中空部材の内側が、前記ハウジング内に冷媒を流すための冷媒通路となっている
    ことを特徴とする排気ガス通路切替弁。
  2. 請求項1に記載する排気ガス通路切替弁において、
    前記中空部材は屈曲させられ、排気ガス入口部、前記弁軸の軸受部、前記弁軸のシール部、あるいは弁座部の少なくとも1つ以上の部位近傍に配置されている
    ことを特徴とする排気ガス通路切替弁。
  3. 請求項1又は請求項2に記載する排気ガス通路切替弁において、
    前記中空部材は、アルミニウム合金により形成されている
    ことを特徴とする排気ガス通路切替弁。
  4. 請求項1から請求項3に記載するいずれか1つの排気ガス通路切替弁において、
    前記ハウジングには、前記冷媒通路の出入口がそれぞれ少なくとも1箇所設けられており、
    前記冷媒通路の出入口が、排気ガス通路切替弁が取り付けられる熱交換器に備わる熱交換器内冷媒通路の出入口に嵌合させられて、前記冷媒通路と前記熱交換器内冷媒通路とが連通する
    ことを特徴とする排気ガス通路切替弁。
  5. 請求項4に記載する排気ガス通路切替弁において、
    前記冷媒通路の出入口と前記熱交換器内冷媒通路の出入口との嵌合部にシール部材が設けられる
    ことを特徴とする排気ガス通路切替弁。
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