JP3884761B2 - 単リール型の磁気テープカートリッジ - Google Patents
単リール型の磁気テープカートリッジ Download PDFInfo
- Publication number
- JP3884761B2 JP3884761B2 JP05622698A JP5622698A JP3884761B2 JP 3884761 B2 JP3884761 B2 JP 3884761B2 JP 05622698 A JP05622698 A JP 05622698A JP 5622698 A JP5622698 A JP 5622698A JP 3884761 B2 JP3884761 B2 JP 3884761B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- reel
- wall
- presser
- boss
- magnetic tape
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Images
Description
【発明が属する技術分野】
本発明は、コンピュータ用データレコーダーの磁気記録媒体に代表される単リール型の磁気テープカートリッジに関し、そのリールロック機構を改良したものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の磁気テープカートリッジにおいて、図8に示す形態のリールロック機構を備えているものがある。そこでは、上フランジ50と下フランジ51、および下フランジ51と一体に成形した円筒状のボス52とでリール53を構成しており、ボス52の内部に配置したリール押え54で不使用時のリール53の遊動回転を防いでいる。ボス52の内底壁の下面中央には、テープドライブ側の駆動軸で磁気吸着される鉄板55を固定し、その周囲壁に駆動軸の回転力を受け継ぐ係合部56が設けられている。係合部56は一群の凹凸体で構成してある。
【0003】
リール押え54は、圧縮コイルばね57の下端を受け止める円形の座板58を有し、座板58の中央部の上下にスライドボス59と受動ピン60とを有する。スライドボス59はケース上壁に設けたガイド突起63で上下スライドは可能に、しかし回転は不能に係合案内されている。また、座板58の下面とボス52の内底に突設した受座61の上面とには、互いに凹凸係合するロック歯62が設けてある。従ってロック歯62どうしが接合した状態においては、リール53は回転できない。使用時には、リール53の中央部下面に露出する受動ピン60をテーブドライブの駆動軸で突き上げて、ロック歯62どうしの係合を解除する。同時に鉄板55を介してリール53を駆動軸で吸着し、その回転力を係合部56を介してリール53に伝えるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記のテープカートリッジにおいては、受動ピン60をばね57に抗して突き上げ、リール押え54の座板58を受座61から浮き離すことによって、リール53を回転可能な状態に切り換える。このように、リール押え54の下面中央に設けた受動ピン60を突き上げて、ロック歯62どうしの接当係合状態を解除する構造では、座板58を受座61の上方へ分離操作した状態において、リール押え54の全体が傾いて座板58側のロック歯62と受座61側のロック歯62とが、傾斜下端側で接当係合していることがある。問題は、リール53のロック解除が不十分なままだと、磁気テープに異常な張力が作用して、テープ切断などの重大事故を生じる点にある。ロック歯が欠損し、あるいは異常に摩耗して、リールロックを確実に行えなくなることもある。
【0005】
ガイド突起63はスライドボス59と係合しているので、リール押え54が傾動するのを抑止することに役立つ。しかし、リール押え54をスムーズに上下スライドさせる必要上、スライドボス59とガイド突起63との摺動部にはある程度の余裕隙間を確保する必要があり、この隙間分だけリール押え54が傾動するのを避けられない。
【0006】
本発明の目的は、リールロック機構をロック解除操作する際のリール押えの傾動を規制し、これによりリールのロック解除を常に確実に行えるようにし、リールのロック解除が不十分な場合に生じ得る、磁気テープの破断や、ロック歯あるいは駆動歯の欠損等の重大事故を一掃し、この種の磁気テープカートリッジの信頼性を向上することにある。
本発明の他の目的は、リール押えとケース本体の協同作用でリール押えの傾動を確実に規制することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の磁気テープカートリッジは、図2に示すように、箱状のケース本体1の内部に、磁気テープ3を巻装した1個のリール2が配置してあり、リール2の中央に設けたボス12の内底と、ケース本体1の上壁との間に、不使用時のリール2の遊動回転を阻止するリールロック機構が設けてある。リールロック機構は、図1に示すように、ケース本体1の上壁の内面に突設したガイド突起15で上下スライド可能に、しかし相対回転は不能に係合案内してあるリール押え16と、リール押え16を押し下げ付勢するばね17と、リール押え16の下面とボス12の底壁上面との対向面に設けられて、互いに接当係合してリール2の回動を阻止するロック歯19・20とを含んでいる。リール押え16とケース本体1の上壁内面との少なくともいずれか一方に、リール押え16の傾動を規制する規制壁22を突設する。ロック歯20の外直径寸法は、規制壁22の外直径寸法より小さく設定されている。リール押え16をばね17の付勢力に抗してテープドライブの駆動軸Dで押し上げ操作したロック解除状態において、規制壁22とケース本体1、ないし規制壁22とリール押え16との間の傾動隙間Eを一対のロック歯19・20間の傾動隙間eより小さく寸法設定する。
【0008】
具体的には、リール押え16とボス12の底壁との間に、駆動軸Dで押し上げ操作されるロック解除具18を配置する。ロック解除具18は、ボス12の底壁上面で受け止められる主面壁27と、主面壁27の上面に突設されて、リール押え16を押し上げ操作する突起30と、主面壁27の下面下方に突設される複数個の脚片29とを備えている。各脚片29は、ボス12の底壁に通設した開口31を介してリール2の下面にそれぞれ突出している。
【0009】
リール押え16は、図1および図4に示すようにケース本体1の上壁内面に設けたガイド突起15でスライド案内されるリブ23を上面側に備えた座部21と、座部21の下面に形成した凹部25と、凹部25を囲むロック歯20と、リブ23を囲む状態で座部21の上面に突設した環状の規制壁22とで構成する。
【0010】
ガイド突起15は、交差する2以上のガイド壁15a・15bで形成し、リール押え16に、ガイド突起15を受け入れるスライド溝24をリブ23で画成する。
【0011】
【作用】
不使用時におけるリール2は、図3に示すごとくばね17で押し下げ操作されたリール押え16にロック歯19・20を介して接当係合しており、これで回動不能に保持されている。使用時には、図1に示すごとくリール押え16をテープドライブの駆動軸Dで直接あるいは間接的に押し上げ操作することにより、ロック歯19・20どうしが離脱してリールロック状態が解除される。この状態のリール押え16は、座部21の上面に突設した規制壁22が僅かな傾動隙間Eを介してケース本体1の上壁内面すなわち上ケース1aと対向している。そのため、リール押え16は傾動隙間Eの分だけ径方向いずれかへ傾動でき、座部21の下面に設けたロック歯20も下方傾動できる。しかし、ロック歯20の外直径寸法が、規制壁22の外直径寸法より小さく設定されており、傾動隙間Eが、ロック解除時の一対のロック歯19・20の歯先間隔(傾動隙間e)より小さいと、リール押え16が傾動しても両ロック歯19・20が係合することはない。
【0012】
因みに、リール押え16と上ケース1aとの間に設定される傾動隙間Eの値をゼロにすると、リール押え16が傾動する余地を無くせるが、新たな問題を生じる。駆動軸Dによるテープ押え16の押し上げ量は、テープドライブによって僅かなばらつきがあり、押し上げ量が標準値より大きくなる場合に、リール押え16が上ケース1aに押し付けられる。そのため、ばね17の押し下げ力を越える反力が駆動軸Dに作用して、余分な回転抵抗を与えてしまう。こうした事態を避ける必要上、適量の傾動隙間Eを確保している。
【0013】
リール押え16とボス12の底壁との間にロック解除具18を配置し、このロック解除具18を介してリール押え16を押し上げ操作するのは、リール押え16を水平に押し上げ操作できるようにするためである。そのためにロック解除具18には、駆動軸Dで押し上げ操作される複数個の脚片29を設けている。例えば、リール押え16を駆動軸Dの突き上げピン等で直接押し上げ操作する場合には、両者16・Dの中心が正しく一致していないと、リール押え16が傾動してしまうが、リール2に組み込んだロック解除具18を複数個の脚片29を介して押し上げ操作する場合には、ロック解除具18と駆動軸Dとの中心にずれがあっても、ロック解除具18を水平に押し上げることができる。その結果、リール押え16を水平に押し上げてロック解除を確実に行える。
【0014】
リール押え16側に規制壁22を設けておくと、リール2やリールロック機構の構成部品を下ケース1b側に予めまとめて組むことができるので、上ケース1aを下ケース1bに組むための手間を軽減し、組み立てを容易化できる。ロック解除途中のリール押え16は、ガイド突起15との間の余裕隙間の分だけ傾動できる余地がある。この傾動し得る余地をできるだけ小さくするために、ガイド突起15は、交差する2以上のガイド壁15a・15bで形成する。例えば十文字状やT字状にガイド突起15を形成する。
【0015】
【実施例】
図1ないし図6は本発明に係る単リール型の磁気テープカートリッジの実施例を示す。図2において磁気テープカートリッジは、上下ケース1a・1bを蓋合わせ状に結合してなる角箱状のケース本体1の内部に一個のリール2を収容し、リール2に磁気テープ3(以下単にテープと言う)が巻装されている。テープ3の繰り出し端には、テープ3を引き出し操作するローディングピン4が連結してある。ローディングピン4はケース本体1の前部右隅に開口したテープ引出口5の内方に収容されており、その上下両端が上ケース1aと下ケース1bの内面に設けたホルダー6・6で係合保持されて位置決めされている。テープ引出口5はスライド開閉自在な蓋7で開閉できる。
【0016】
図3においてリール2は、上フランジ10と下フランジ11、および下フランジ11と一体に成形されて上向きに開口するボス12とからなり、ボス12の内底と上ケース1aの上壁との間に、不使用時のリール2の遊動回転を阻止するリールロック機構を設ける。上フランジ10はボス12の上端に分離不能に溶着固定してある。ボス12の底壁下面の中央には、円形の吸着板13を溶着固定し、吸着板13の周囲を囲む状態で駆動歯14を周回状に突設する(図6参照)。吸着板13は、鉄板や鋼板等の磁気吸着可能な金属板で形成してある。駆動歯14は放射方向へ延びる断面鋸刃形のギヤ歯の一群で形成してあり、図1に示すようにテープドライブの駆動軸Dの軸端面に設けた駆動歯と係合して、駆動軸Dの回転力を受け継ぐ。駆動歯14は、下ケース1bの底壁に設けた駆動穴8を介してケース外面に露出している。
【0017】
図3においてリールロック機構は、上ケース1aの内面に設けたガイド突起15で上下スライドは可能に、しかし相対回転は不能に係合案内されるリール押え16と、リール押え16と上ケース1aとの間に配置した圧縮コイル形のばね17と、リール押え16とボス12の底壁上面との間に配置したロック解除具18と、ボス12の底壁上面とリール押え16の下面とに設けられて互いに接当係合してリール2の回動を阻止するロック歯19・20などで構成する。ガイド突起15は、図4に示すように、直交状に交差する2個のガイド壁15a・15bで断面十文字状に形成してある。
【0018】
図4においてリール押え16は、円形の座部21の周縁に、傾動規制用の環状の規制壁22を突設した、上向きに開口する丸皿状のプラスチック成形品からなり、座部21の上面中央に4個のL字形のリブ23を突設して、これらリブ23で十文字状のスライド溝24が画成されている。このリブ23のスライド溝24に前記ガイド突起15を嵌合することにより、リール押え16は上下スライドのみ自在に案内する。座部21の下面中央には、図3に示すごとく部分球面状の凹部25を設けてあり、凹部25の周囲に一群のロック歯20を周回状に突設してある。ロック歯20は放射方向へ延びる断面山形の歯体からなり、その外縁直径寸法を規制壁22の外直径寸法より十分に小さく設定してある。なお、ばね17はガイド突起15に外嵌する状態で装着されて、その下端が座部21で受け止められる。
【0019】
ロック解除具18は、ステンレス板材などの鋼板を素材とするプレス成形品からなり、円形の主面壁27の周縁から等間隔置きに3本の腕28を放射状に連出し、各腕28の先端に下向きに折れ曲がる脚片29を一体に形成する。主面壁27の中央には、リール押え16の凹部25内へ入り込んで、リール押え16を押し上げ操作する部分球面状の突起30を上向きに膨出形成する。このように、リール押え16とロック解除具18とを、部分球面状の凹部25および突起30を介して接当させるのは、ロック解除具18でリール押え16をばね17に抗して押し上げ操作するとき、両者16・18の中心がずれるのを防ぐためであり、さらにリール2を回転駆動するときの突起30と凹部25との摩擦抵抗を極力小さくするためである。凹部25の球面半径は突起30の球面半径より大きい。
【0020】
先に説明したように、ロック解除具18はその主面壁27がボス12の内底面で受け止め支持されている。この受け止め状態において、各腕28がボス12側のロック歯19と接当干渉するのを避けるために、図5に示すようにロック歯19の環状列を周方向の3個所において分断し、この分断部分19aで各腕28を受け止めている。また、各腕28の先端に設けた脚片29をリール2の下面に突出させるために、ボス12の底壁に3個の開口31が通設してある。
【0021】
ボス12の底壁下面に設けた駆動歯14は、テープドライブの駆動軸Dと係合して、回転力を受け継ぐ。この係合動作を利用してロック解除具18を押し上げ操作するために、駆動歯14の形成領域に前記開口31を形成し、脚片29をリール下面側へ突出させている。開口31を設けることによって、これと交差する駆動歯14の強度が低下し、欠損しやすくなる。こうした駆動歯14の強度低下を避けるために、図6に示すように開口31の形成位置に対応して3個の欠歯部32を設ける。欠歯部32は数個の駆動歯14をその歯底平面に達する状態で省略して形成する。リールロック時の脚片29は欠歯部32内に突出するが、その下端面は駆動歯14の歯先平面上に位置している。
【0022】
かかる構成のリールロック機構においては、リール押え16がガイド突起15で回転不能に保持され、ばね17で常時押し下げられている。さらに、リール押え16とボス12の底壁とに設けたロック歯19・20が互いに係合している。従って、不使用状態におけるリール2を回動不能にロック保持できる。
【0023】
使用時には、蓋7を開放してローディングピン4をローディング機構で捕捉する。同時に、図1に示すように駆動軸Dをボス12の底壁下面に押し当てて、その駆動歯をリール2側の駆動歯14に接当係合させる。この接合動作によって、リール2の下面は下ケース1bの底壁から浮き上がる。また、脚片29が駆動軸Dの駆動歯に突き上げられて、開口31内の上方へ押し込まれる。これにより、ロック解除具18はリール押え16をばね17に抗して押し上げ、それまで係合していたロック歯19・20どうしを離脱させて、リールロック状態を解除する。その結果、リール2が回転可能になってテープ3を繰り出し、あるいは巻き込み駆動できる。この後に駆動軸Dがリール2から離れると、再びリール2をロック保持できる。
【0024】
上記のロック解除状態において、リール押え16が傾動してそのロック歯20がボス12側のロック歯19と傾動するのを防ぐために、規制壁22の上端周縁と上ケース1aの内面との間の傾動可能な上下隙間、すなわち傾動隙間Eを一対のロック歯19・20の歯先間の上下方向の傾動隙間eより小さく設定する。この実施例においては、リール押え16と上ケース1aとの間の傾動隙間Eを0.5mmとし、一対のロック歯19・20間の傾動隙間eを0.7mmとした。なお、ロック歯20の外直径寸法は、規制壁22の外直径寸法より小さく設定されている。
【0025】
図7にリールロック機構の別の実施例を示す。そこでは、規制壁22を上ケース1aの上壁と一体に成形して、規制壁22の下端周縁と座部21の周縁上面との間の傾動隙間Eを、一対のロック歯19・20間の傾動隙間eより小さく寸法設定した。また、ボス12の底壁中央に開口34を通設し、この開口34からボス12内へ進入する駆動軸Dのロック解除用ピン35を凹部25に押し付けて、リール押え16を押し上げ操作できるようにした。従って、この実施例においては、上記の実施例におけるロック解除具18を省略している。他は上記の実施例と同じであるので、同じ部材に同一符号を付して説明を省略する。
【0026】
上記の実施例におけるロック解除具18の脚片29は、押し上げ姿勢が安定しやすい点で3個以上設けることが好ましいが、少なくとも2個あればよい。ガイド突起15の断面形状は十文字状とする以外に、T字形やく字形、あるいは多角形状に変更できる。規制壁22は、座部21と上ケース1aとに、それぞれ上下対向状に設けることができる。また環状壁で形成する以外に、突起の環状列で形成することができる。
【0027】
【発明の効果】
本発明では、ロック歯20の外直径寸法が、規制壁22の外直径寸法より小さく設定されているリールロック機構をロック解除した状態において、例えばリール押え16に設けた規制壁22とケース本体1の上壁内面との間の傾動隙間Eを、リール押え16とボス12の底壁とに設けた一対のロック歯19・20間の傾動隙間eより小さくして、リール押え16が傾動隙間Eの分だけ径方向へ傾いた場合にも、両ロック歯19・20が係合するのを確実に防止できるようにした。これにより、常に確実にリールロック機構をロック解除操作できることになり、リール2のロック解除が不十分な場合に生じ得る、磁気テープ3の破断や、ロック歯19・20あるいは駆動歯14の欠損等の重大事故の発生を解消し、この種の磁気テープカートリッジの信頼性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】リールロック機構のロック解除状態を示す縦断面図である。
【図2】磁気テープカートリッジの内部平面図である。
【図3】図2におけるA−A線断面図である。
【図4】リールロック機構の分解斜視図である。
【図5】図3におけるB−B線断面図である。
【図6】図3におけるC−C線矢視図である。
【図7】リールロック機構の別実施例を示す縦断面図である。
【図8】リールロッ機構の比較例を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 ケース本体
2 リール
3 磁気テープ
12 ボス
15 ガイド突起
16 リール押え
17 ばね
18 ロック解除具
19・20 ロック歯
22 規制壁
D 駆動軸
E リール押えの傾動隙間
e ロック歯側の傾動隙間
Claims (4)
- 箱状のケース本体(1)の内部に、磁気テープ(3)を巻装した1個のリール(2)が配置されており、
リール(2)の中央に設けたボス(12)の内底と、ケース本体(1)の上壁との間に、不使用時のリール(2)の遊動回転を阻止するリールロック機構が設けてある磁気テープカートリッジであって、
リールロック機構は、ケース本体(1)の上壁の内面に突設したガイド突起(15)で上下スライド可能に、しかし相対回転は不能に係合案内してあるリール押え(16)と、リール押え(16)を押し下げ付勢するばね(17)と、リール押え(16)の下面とボス(12)の底壁上面との対向面に設けられて、互いに接当係合してリール(2)の回動を阻止するロック歯(19・20)とを含み、
リール押え(16)とケース本体(1)の上壁内面との少なくともいずれか一方に、リール押え(16)の傾動を規制する規制壁(22)が突設されており、
ロック歯(20)の外直径寸法が、規制壁(22)の外直径寸法より小さく設定されており、
リール押え(16)をばね(17)の付勢力に抗してテープドライブの駆動軸(D)で押し上げ操作したロック解除状態において、規制壁(22)とケース本体(1)、ないし規制壁(22)とリール押え(16)との間の傾動隙間(E)が、一対のロック歯(19・20)間の傾動隙間(e)より小さく寸法設定されていることを特徴とする単リール型の磁気テープカートリッジ。 - リール押え(16)とボス(12)の底壁との間に、駆動軸(D)で押し上げ操作されるロック解除具(18)が配置されており、
ロック解除具(18)は、ボス(12)の底壁上面で受け止められる主面壁(27)と、主面壁(27)の上面に突設されて、リール押え(16)を押し上げ操作する突起(30)と、主面壁(27)の下面下方に突設される複数個の脚片(29)とを備えており、
各脚片(29)が、ボス(12)の底壁に通設した開口(31)を介してリール(2)の下面にそれぞれ突出している請求項1記載の単リール型の磁気テープカートリッジ。 - リール押え(16)が、ケース本体(1)の上壁内面に設けたガイド突起(15)でスライド案内されるリブ(23)を上面側に備えた座部(21)と、座部(21)の下面に形成した凹部(25)と、凹部(25)を囲むロック歯(20)と、リブ(23)を囲む状態で座部(21)の上面に突設した環状の規制壁(22)とで構成してある請求項1又は2記載の単リール型の磁気テープカートリッジ。
- ガイド突起(15)が、交差する2以上のガイド壁(15a・15b)で形成されており、
リール押え(16)に、ガイド突起(15)を受け入れるスライド溝(24)がリブ(23)で画成されている請求項3記載の単リール型の磁気テープカートリッジ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05622698A JP3884761B2 (ja) | 1998-02-20 | 1998-02-20 | 単リール型の磁気テープカートリッジ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05622698A JP3884761B2 (ja) | 1998-02-20 | 1998-02-20 | 単リール型の磁気テープカートリッジ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11238352A JPH11238352A (ja) | 1999-08-31 |
JP3884761B2 true JP3884761B2 (ja) | 2007-02-21 |
Family
ID=13021202
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP05622698A Expired - Lifetime JP3884761B2 (ja) | 1998-02-20 | 1998-02-20 | 単リール型の磁気テープカートリッジ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3884761B2 (ja) |
Families Citing this family (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6452748B1 (en) * | 1999-05-21 | 2002-09-17 | Tdk Corporation | Tape cartridge with matched brake lock and brake release plate |
WO2001004902A1 (fr) * | 1999-07-09 | 2001-01-18 | Fuji Photo Film Co., Ltd. | Cassette à bande magnétique |
DE60128978T2 (de) | 2000-04-05 | 2007-10-18 | Fujifilm Corp. | Magnetbandkassette |
US6452747B1 (en) * | 2000-04-25 | 2002-09-17 | Imation Corp. | Data storage tape cartridge with wear-resistant brake assembly |
JP2002190177A (ja) * | 2000-12-19 | 2002-07-05 | Hitachi Maxell Ltd | 単リール型テープカートリッジ |
US6700742B2 (en) | 2001-01-18 | 2004-03-02 | Fuji Photo Film Co., Ltd. | Magnetic tape cartridge |
JP2002343058A (ja) * | 2001-05-18 | 2002-11-29 | Fuji Photo Film Co Ltd | 磁気テープカートリッジ |
JP2003085930A (ja) * | 2001-05-29 | 2003-03-20 | Fuji Photo Film Co Ltd | 磁気テープカートリッジ |
JP4153275B2 (ja) | 2002-09-24 | 2008-09-24 | 富士フイルム株式会社 | 記録テープカートリッジ |
JP2005050486A (ja) | 2003-07-31 | 2005-02-24 | Fuji Photo Film Co Ltd | 記録テープカートリッジ |
JP4367765B2 (ja) | 2004-03-17 | 2009-11-18 | 日立マクセル株式会社 | 磁気テープカートリッジ用のテープリール |
JP2007242105A (ja) * | 2006-03-07 | 2007-09-20 | Hitachi Maxell Ltd | 単リール型テープカートリッジ |
-
1998
- 1998-02-20 JP JP05622698A patent/JP3884761B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11238352A (ja) | 1999-08-31 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3884761B2 (ja) | 単リール型の磁気テープカートリッジ | |
JP3517729B2 (ja) | 単リール型の磁気テープカートリッジ | |
JP2001035126A (ja) | テープカートリッジ | |
JPH11213616A (ja) | テープ・カートリッジ | |
JP2003187548A (ja) | 単リール型の磁気テープカートリッジ | |
JP3809888B2 (ja) | 単リール型の磁気テープカートリッジ | |
JPH11278514A (ja) | 蓋部材の開閉構造 | |
JP3859349B2 (ja) | 単リール型の磁気テープカートリッジ | |
JP3672690B2 (ja) | キャスターのロック機構 | |
JPS6013820Y2 (ja) | カセツトケ−ス | |
JP2002190177A (ja) | 単リール型テープカートリッジ | |
JP2003022645A (ja) | 単リール型のテープカートリッジ | |
US5356089A (en) | Reel lock for video cassette | |
JP3859671B2 (ja) | 単リール型の磁気テープカートリッジ | |
JPH0615130Y2 (ja) | 回転型なす環 | |
JP3492939B2 (ja) | テープカートリッジ | |
JP2007242105A (ja) | 単リール型テープカートリッジ | |
JPH0722791Y2 (ja) | カセット | |
US5328117A (en) | Reel pressure button for tape reels | |
JP4139708B2 (ja) | テープカートリッジ | |
JP2009076160A (ja) | 磁気テープカートリッジ | |
JP2007236664A (ja) | リクライニング装置 | |
JP2002334549A (ja) | テープカートリッジ | |
JP2004273014A (ja) | 単リール型の磁気テープカートリッジ | |
JP3649894B2 (ja) | 切削体と調理器 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040917 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060213 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060308 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060501 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20061029 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20061107 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20061118 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091124 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091124 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101124 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101124 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111124 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111124 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121124 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121124 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121124 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131124 Year of fee payment: 7 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |