JP2002334549A - テープカートリッジ - Google Patents

テープカートリッジ

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JP2002334549A
JP2002334549A JP2001133863A JP2001133863A JP2002334549A JP 2002334549 A JP2002334549 A JP 2002334549A JP 2001133863 A JP2001133863 A JP 2001133863A JP 2001133863 A JP2001133863 A JP 2001133863A JP 2002334549 A JP2002334549 A JP 2002334549A
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brake release
tape
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JP2001133863A
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Takateru Sato
孝輝 佐藤
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TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロック部材とブレーキ解除板との干渉を確実
に防止する。 【解決手段】 ハブ15にフランジ16,17が取り付
けられたテープリール3と、テープリール3の回転制止
用のブレーキ機構とを備え、ブレーキ機構は、ハブ15
の内底面から開口部側に移動可能なブレーキ解除板6
と、ブレーキ解除板6に接触可能なロック部材4とを備
え、ブレーキ解除板6がハブ15の内底面側に位置する
ときに歯部15aとロック部材4とが互いに係合してテ
ープリール3の回転を制止し、ハブ15の開口部側に位
置するときに係合が解除されてブレーキ解除板5とロッ
ク部材4とが互いに接触し合った状態でテープリール3
の回転を許容し、ブレーキ解除板6およびロック部材4
の一方に円柱体6bが突設され、ブレーキ解除板6およ
びロック部材4の他方に、円柱体6bの挿入を許容し、
その挿入方向に円柱体6bの軸線を規制する支持筒部が
形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気テープが巻回
された単一のテープリールをケース本体内に回転可能に
収容した1リールタイプのテープカートリッジに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】この種のテープカートリッジとして、出
願人は、図9〜図12に示す磁気テープカートリッジ5
1(以下、単に「テープカートリッジ」ともいう)を既
に開発している。
【0003】このテープカートリッジ51は、図9に示
すように、ケース本体2、テープリール3、ロック部材
52、スプリング5、ブレーキ解除板53およびピン部
材7を備えている。なお、テープリール3には、磁気テ
ープが巻回されているが、各部の構成についての理解を
容易とするために、その図示を省略する。また、磁気テ
ープの先端はピン部材7に巻き付けられて留め具7aで
固定されている。さらに、ピン部材7は、記録再生装置
内のテープの走行路に沿ってテープ巻取りリールまでそ
の記録再生装置によって移動させられる際に、磁気テー
プをその巻取りリールに案内する。
【0004】ケース本体2は、図9に示すように、それ
ぞれ浅皿状に形成され互いに嵌合可能な一対のケース
(上ケース11および下ケース12)と、嵌合状態の上
ケース11および下ケース12によって形成されるテー
プ引出し口2aを閉塞可能なシャッタ部材2bとを備え
ている。また、上ケース11には、図10に示すよう
に、回転不能で上下動が許容される状態でロック部材5
2を取り付けるための4本のガイド突起11a,11
a,11a,11aが、その内面に立設されている。ま
た、図9に示すように、下ケース12には、記録再生装
置の駆動用シャフトS(図12参照)を挿通可能とする
挿通用孔12aが形成されている。
【0005】テープリール3は、図9に示すように、ハ
ブ15、一対のフランジ(上フランジ16と下フランジ
17)および金属板18を備えている。ハブ15は、周
囲に磁気テープを巻回可能な有底円筒状に形成され、下
フランジ17と一体成形されている。また、ハブ15に
は、図11(a)に示すように、その内底面に、ロック
部材52と噛合する歯部15aが同心円上において弧状
に3分割されて形成されると共に、ブレーキ解除板53
を上下動可能に取り付けるための3つの挿通用孔15
b,15b,15bが各歯部15a間の領域において外
底面まで連通形成されている(同図(b)参照)。さら
に、図11(b)に示すように、ハブ15の外底面に
は、記録再生装置における駆動用シャフトSの駆動用歯
部と噛合する駆動用歯部15cが同一円周上に形成さ
れ、その内側の領域には、図9に示すように、テープリ
ール3を磁力によって駆動用シャフトSに吸着させるた
めの金属板18が取り付けられる。また、同図に示すよ
うに、上フランジ16には、ロック部材52およびブレ
ーキ解除板53の挿通を可能とする挿通孔16aが形成
されている。
【0006】ロック部材52は、図9,12に示すよう
に、その底面に、ハブ15の歯部15aに噛合可能な歯
部52aと、ブレーキ解除板53の中央部に当接可能な
突起52bとが形成されて構成されると共に、その上面
に、平面形状が十字形の位置決め用突起52cが立設さ
れて構成されている。この場合、突起52bは、ブレー
キ解除板53にロック部材52を点接触させることによ
り、ブレーキ解除板53がテープリール3と共に回転す
る際の摺動抵抗を軽減する機能を有する。また、位置決
め用突起52cには、上ケース11における4本のガイ
ド突起11a,11a・・を相互間において適度なクリ
アランスを確保した状態で挿入可能な十字形のガイド溝
52dが形成されている。また、ロック部材52は、ガ
イド溝52dに突起11a,11a・・が挿入されるこ
とにより、上ケース11に対して回転不能で上下動が可
能に取り付けられると共に、ハブ15の内底面に向けて
(ブレーキ位置に向けて)スプリング5によって常時付
勢されている。
【0007】ブレーキ解除板53は、図12に示すよう
に、樹脂材料を用いて平面形状がほぼ三角形の薄板状に
形成され、各頂部の裏面には、下フランジ17の挿通用
孔15b,15b,15bに挿通可能な3本の脚部53
a,53a,53aが立設されている。このブレーキ解
除板53は、その各頂部がハブ15の各歯部15a,1
5a間の領域に嵌り込み、かつその脚部53a,53
a,53aが下フランジ17の挿通用孔15b,15
b,15bにそれぞれ挿通された状態でハブ15の内側
に取り付けられており、脚部53a,53a,53aの
長さの範囲内においてハブ15に対して上下動可能で、
かつ回転不能に構成されている。したがって、ブレーキ
解除板53は、テープリール3の回転時には、ハブ15
および下フランジ17と共に回転させられる。なお、上
ケース11における4本のガイド突起11a,11a・
・、ロック部材52、スプリング5、ブレーキ解除板5
3、ハブ15における歯部15aによってブレーキ機構
が構成される。
【0008】このテープカートリッジ51では、記録再
生装置から取り出された際に、ケース本体2内におい
て、ロック部材52がスプリング5によってハブ15の
内底面に向けて(ブレーキ位置に向けて)常時付勢さ
れ、ロック部材52の歯部52aとハブ15の歯部15
aとが当接して互いに噛合する。この状態では、ロック
部材52の歯部52aがハブ15の歯部15aに噛合
し、かつロック部材52のガイド溝52d内に上ケース
11のガイド突起11a,11a・・が挿入されている
ため、ケース本体2内におけるテープリール3の回転が
ロック部材52によって制止される。したがって、テー
プリール3に巻回された磁気テープのケース本体2内に
おける弛みや巻き崩れが防止される。また、この状態で
は、スプリング5によって付勢されたロック部材52に
よってブレーキ解除板53がハブ15の内底面に押し付
けられ、ブレーキ解除板53の脚部53a,53a,5
3aがハブ15の挿通用孔15b,15b,15bから
ハブ15の外底面側(下フランジ17の外側面側)に突
出している。
【0009】一方、テープカートリッジ51が記録再生
装置に装填された際には、記録再生装置によってシャッ
タ部材2bがスライドされられてテープ引出し口2aが
開口される。次に、図12に示すように、駆動用シャフ
トSが磁力によってテープリール3の金属板18に吸着
する結果、駆動用シャフトSの駆動用歯部と、テープリ
ール3の駆動用歯部15cとが噛合する。この際には、
ロック部材52の突起52bがブレーキ解除板53に点
接触した状態を維持しつつ、ブレーキ解除板53の脚部
53a,53a,53aが駆動用シャフトSによって上
ケース11側に押し上げられる。このため、ロック部材
52がガイド突起11a,11a・・にガイドされて上
ケース11の内面に向けて押し上げられる。この結果、
ロック部材52の歯部52aと、ハブ15の歯部15a
との噛合が解除され、テープリール3が回転可能な状態
となる。この後、駆動用シャフトSの回転に応じてテー
プリール3が回転する。この際には、テープリール3に
巻回された磁気テープが記録再生装置によってテープ引
出し口2aからケース本体2の外部に引き出され、これ
により、その磁気テープに対する各種記録データの記録
または読み出しが実行される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このテープ
カートリッジ51には、以下の改善すべき点がある。す
なわち、このテープカートリッジ51では、ロック部材
52とブレーキ解除板53とがロック部材52に形成さ
れた突起52bを介して点で接触させられて、ブレーキ
解除板53がロック部材52に対して突起52bを支点
として任意の方向に揺動可能な構造となっている。ま
た、ロック部材52における位置決め用突起52cに形
成されたガイド溝52dと、ガイド溝52d内に挿入さ
れる上ケース11における4本のガイド突起11a,1
1a・・との間には、ロック部材52が上ケース11に
対してスムーズに上下動可能となるように、適度なクリ
アランスが設けられている。したがって、駆動用シャフ
トSによるテープリール3の回転時において、振動など
に起因して外力が加わった際に、ブレーキ解除板53お
よびロック部材52の両者(特にブレーキ解除板53)
がテープリール3の回転軸に対して僅かに傾くおそれが
ある。このため、ロック部材52の歯部52aと回転中
のブレーキ解除板53の上面とが互いに干渉し合うこと
に起因する異音の発生や摩耗を招くおそれがあり、この
点を改善するのが好ましい。
【0011】本発明は、かかる改善すべき点に鑑みてな
されたものであり、テープリールの回転時におけるロッ
ク部材とブレーキ解除板との干渉を確実に防止し得るテ
ープカートリッジを提供することを主目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく請
求項1記載のテープカートリッジは、上ケースおよび下
ケースから構成されるケース本体と、有底円筒状のハブ
に一対のフランジが取り付けられると共に当該ハブにテ
ープが巻回された状態で前記ケース本体の内部に収納さ
れる単一のテープリールと、前記テープリールの回転を
制止するブレーキ機構とを備え、前記ブレーキ機構は、
前記ハブの内底面から当該ハブの開口部側に移動可能に
当該内底面に配設されるブレーキ解除板と、前記上ケー
ス側から前記ハブの内底面に向けて付勢されその一部が
前記ブレーキ解除板の一部に接触可能に形成されたロッ
ク部材とを備え、前記ブレーキ解除板が前記ハブの内底
面側に位置するときに当該内底面に配置されている歯部
と前記ロック部材とが互いに係合して前記テープリール
の回転を制止すると共に、前記ブレーキ解除板が前記ハ
ブの前記開口部側に位置するときに前記歯部と前記ロッ
ク部材との係合が解除されて当該ブレーキ解除板の前記
一部と当該ロック部材の前記一部とが互いに接触し合っ
た状態で前記テープリールの回転を許容するテープカー
トリッジであって、前記ブレーキ解除板および前記ロッ
ク部材のいずれか一方には、円柱体が突設され、前記ブ
レーキ解除板および前記ロック部材のいずれか他方に
は、前記円柱体の挿入を許容し、かつその挿入方向に当
該円柱体の軸線を規制可能な支持筒部が形成されている
ことを特徴とする。
【0013】請求項2記載のテープカートリッジは、請
求項1記載のテープカートリッジにおいて、前記支持筒
部内に挿入された球体を備え、前記円柱体は、その端面
が前記球体を介して前記支持筒部の内底面に接触可能に
構成されていることを特徴とする。
【0014】請求項3記載のテープカートリッジは、請
求項1記載のテープカートリッジにおいて、前記円柱体
の端面および前記支持筒部の内底面のいずれか一方に
は、当該円柱体の端面および当該支持筒部の内底面のい
ずれか他方に点接触する半球状突起が形成されているこ
とを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明に係るテープカートリッジの好適な実施の形態につい
て説明する。
【0016】最初に、テープカートリッジ1の構成につ
いて、図面を参照して説明する。
【0017】テープカートリッジ1は、例えば電子計算
機の主記録媒体に記録された記録データのバックアップ
メディアとして使用される1リールタイプのカートリッ
ジ式記録媒体であって、図1に示すように、ケース本体
2、テープリール3、ロック部材4、スプリング5、ブ
レーキ解除板6およびピン部材7を備えている。この場
合、テープカートリッジ1は、ロック部材4とブレーキ
解除板6とを除き、他の構成要素はテープカートリッジ
51と同一に構成されている。したがって、以下、同一
の構成要素については、同一の符号を付して、重複した
説明を省略し、主として、相違する構成要素について説
明する。
【0018】ロック部材4は、図1〜図3に示すよう
に、その底面の外周側にハブ15の歯部15aに噛合可
能な歯部4aが形成され、かつ、その上面に筒状突起4
bが立設されると共に平面形状が十字形の位置決め用突
起4cが筒状突起4bの内側に立設されて構成されてい
る。この場合、位置決め用突起4cには、上ケース11
における4本のガイド突起11a,11a・・を相互間
において適度なクリアランスを確保した状態で挿入可能
な十字形のガイド溝4dが形成されている。また、ロッ
ク部材4は、このガイド溝4dに突起11a,11a・
・が挿入されることにより、上ケース11に対して回転
不能で上下動が可能に取り付けられる。また、ロック部
材4は、若干の遊びを有する状態で上ケース11の内壁
とロック部材4の上面との間に架け渡されたスプリング
5によって、ハブ15の内底面に向けて(ブレーキ位置
に向けて)常時付勢されている。さらに、ロック部材4
における位置決め用突起4cの中央部分には、図3に示
すように、ロック部材4の底面側に開口する有底円筒状
の支持筒部4eが形成されている。この場合、支持筒部
4eは、テープリール3の回転軸と同軸となるように形
成されており、後述するブレーキ解除板6における円柱
体6bの挿入を許容し、かつ円柱体6bの軸線がその挿
入方向に一致するように円柱体6bの軸線を規制する。
つまり、支持筒部4eは、ロック部材4の中心軸とブレ
ーキ解除板6の回転軸とが同軸となるように、ブレーキ
解除板6の回転姿勢を規制する。また、この支持筒部4
eには、金属製あるいは樹脂製等の球体8が挿入された
状態において、ブレーキ解除板6の円柱体6bが挿入さ
れる。
【0019】ブレーキ解除板6は、図1〜図3に示すよ
うに、ブレーキ解除板53と同一の平面形状に形成さ
れ、ハブ15の挿通用孔15b,15b,15bに挿通
可能な3本の脚部6a,6a,6aが各頂部の裏面に立
設され、かつ、その上面中央には上記した円柱体6bが
立設されている。この場合、円柱体6bは、金属製の球
体8が挿入された状態におけるロック部材4の支持筒部
4e内に挿入されることにより、その軸線が支持筒部4
eの軸線と同軸に維持されつつ、ロック部材4に対して
相対的な回転が可能に支持筒部4eによって支持されて
いる。この場合、球体8は、その直径が支持筒部4eの
深さから円柱体6bの長さを差し引いた長さよりも大径
に規定されて、円柱体6bの端面と支持筒部4eの内底
面との間で挟持される。したがって、ロック部材4およ
びブレーキ解除板6は、互いの軸線方向においては、球
体8を介して互いに点で接触する。この球体8を用いた
構成を採用したことにより、ブレーキ解除板6がテープ
リール3と共に回転する際のブレーキ解除板6およびロ
ック部材4間での摺動抵抗が軽減される。また、回転時
における芯ブレを防止すべく、球体8の直径と円柱体6
bの直径とがほぼ同一で、かつロック部材4の支持筒部
4eの内径よりも僅かに小径に形成されている。このた
め、球体8と支持筒部4eの内底面との接点、および球
体8と円柱体6bの端面との接点が共に円柱体6bの軸
線上に位置する。なお、上ケース11における4本のガ
イド突起11a,11a・・、ロック部材4、スプリン
グ5、ブレーキ解除板6、ハブ15における歯部15a
によってブレーキ機構が構成される。
【0020】次に、テープカートリッジ1の使用時にお
けるテープカートリッジ1内部での動作について図4,
5を用いて説明する。
【0021】このテープカートリッジ1が記録再生装置
から取り出された状態では、図4に示すように、ケース
本体2内において、ロック部材4がスプリング5によっ
てハブ15の内底面に向けて(ブレーキ位置に向けて)
常時付勢され、ロック部材4の歯部4aとテープリール
3の歯部15aとが当接して互いに噛合する。この状態
では、ロック部材4の歯部4aがテープリール3の歯部
15aに噛合し、かつロック部材4のガイド溝4d内に
上ケース11のガイド突起11a,11a・・が挿入さ
れているため、ケース本体2内におけるテープリール3
の回転がロック部材4によって制止される。したがっ
て、テープリール3に巻回された磁気テープのケース本
体2内における弛みや巻き崩れが防止される。また、こ
の状態では、スプリング5によって付勢されたロック部
材4によってブレーキ解除板6がハブ15の内底面に押
し付けられ、ブレーキ解除板6の脚部6a,6a,6a
がハブ15の挿通用孔15b,15b,15bからハブ
15の外底面側に突出している。
【0022】一方、テープカートリッジ1が記録再生装
置に装填された際には、テープカートリッジ51と同様
にして、駆動用シャフトSの駆動用歯部と、テープリー
ル3の駆動用歯部15cとが噛合する。この際には、図
5に示すように、ブレーキ解除板6の円柱体6bが球体
8を介してロック部材4の支持筒部4eの内底面に点接
触した状態を維持しつつ、ブレーキ解除板6の脚部6
a,6a,6aが駆動用シャフトSによって上ケース1
1側に押し上げられる。このため、ロック部材4がガイ
ド突起11a,11a・・にガイドされて上ケース11
の内側面に向けて押し上げられる。この結果、ロック部
材4の歯部4aと、ハブ15の歯部15aとの噛合が解
除され、テープリール3が回転可能な状態となる。この
後、駆動用シャフトSの回転に応じてテープリール3が
回転する。この状態では、ブレーキ解除板6は、円柱体
6bの直径がロック部材4の支持筒部4eの内径よりも
僅かに小径のため、円柱体6bの外壁の一部が支持筒部
4eの内壁の一部と互いに接触しつつ回転する。したが
って、振動などに起因してブレーキ解除板6を傾かせよ
うとする外力が作用した場合、支持筒部4eは、円柱体
6bの軸線が支持筒部4eの軸線に一致するようにブレ
ーキ解除板6の回転姿勢を規制する。逆に、振動などに
起因してロック部材4が僅かに傾いた場合、支持筒部4
eは、ブレーキ解除板6の回転軸が支持筒部4eの軸線
に一致するようにブレーキ解除板6の回転姿勢を規制す
る。したがって、ブレーキ解除板6は、支持筒部4eに
よって芯ブレを阻止されつつ回転する。この結果、ロッ
ク部材4の歯部4aとブレーキ解除板6の上面との干渉
が回避される。この後に、テープカートリッジ51と同
様にして、磁気テープに対する各種記録データの記録ま
たは読み出しが実行される。
【0023】このように、このテープカートリッジ1に
よれば、ロック部材4に形成した支持筒部4eの内部に
ブレーキ解除板6の円柱体6bを挿入させたことによ
り、テープリール3の回転時において、ブレーキ解除板
6の回転軸とロック部材4の支持筒部4eの軸線とをに
常に一致するように規制でき、しかも、ロック部材4と
ブレーキ解除板6とを互いの軸線方向において球体8を
介してのみ互いに点接触させることができる。したがっ
て、テープリール3の回転時におけるブレーキ解除板6
およびロック部材4間での摺動抵抗を軽減することがで
きると共に、ロック部材4とブレーキ解除板6との干渉
を確実に回避することができる結果、異音の発生や、ロ
ック部材4およびブレーキ解除板6の摩耗を防止するこ
とができる。
【0024】なお、本発明は、上記した発明の実施の形
態に限らず、適宜変更が可能である。例えば、本発明の
実施の形態では、ロック部材4に支持筒部4eを形成
し、ブレーキ解除板6に円柱体6bを突設したブレーキ
機構を例に挙げて説明したが、図6〜図8に示すテープ
カートリッジ21のように、ロック部材22に円柱体4
fを突設し、ブレーキ解除板23に円柱体4fが挿入さ
れる支持筒部6cを形成したブレーキ機構を採用するこ
とができる。この構成であっても、テープカートリッジ
1と同様にして、異音の発生や、ロック部材22および
ブレーキ解除板23の摩耗を防止することができる。な
お、テープカートリッジ21は上記の構成が異なるだけ
で基本的な構成がテープカートリッジ1とほぼ同一のた
め、同一の構成要素については同一の符号を付して重複
する説明を省略する。
【0025】また、テープカートリッジ1のブレーキ機
構においては、ロック部材4の支持筒部4eの中に球体
8を挿入することによってブレーキ解除板6の円柱体6
bとの間で点接触する構造を例に挙げて説明したが、円
柱体6bの端面および支持筒部4eの内底面のいずれか
一方に半球状突起を形成した点接触構造を採用すること
もできる。この構成であっても、ブレーキ解除板6がテ
ープリール3と共に回転する際の摺動抵抗を軽減するこ
とができる。この場合、半球状突起は、製造の容易性を
考慮して、ロック部材4やブレーキ解除板6の樹脂成形
時に一体で形成してもよいし、耐久性を考慮して、金属
材で形成してロック部材4またはブレーキ解除板6に後
付けしてもよい。一例として、図7,8に示すテープカ
ートリッジ21では、円柱体4fの端面に半球状突起4
gを樹脂成形で一体に形成した構造が採用されている。
【0026】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載のテープカ
ートリッジによれば、ブレーキ解除板およびロック部材
のいずれか一方に円柱体を突設させ、ブレーキ解除板お
よびロック部材のいずれか他方に支持筒部を形成したこ
とにより、テープリールの回転時において、ブレーキ解
除板を傾かせようとする外力が作用した場合には、円柱
体の軸線が支持筒部の軸線に一致するように支持筒部が
ブレーキ解除板の回転姿勢を規制し、ロック部材が僅か
に傾いた場合には、ブレーキ解除板の回転軸が支持筒部
の軸線に一致するように支持筒部がブレーキ解除板の回
転姿勢を規制することができる。したがって、芯ブレを
阻止しつつブレーキ解除板を回転させることができるた
め、ロック部材とブレーキ解除板との干渉を確実に回避
することができる。この結果、干渉による異音の発生
や、ロック部材およびブレーキ解除板の摩耗を回避する
ことができ、これにより、テープカートリッジの品質お
よび信頼性を向上させることができる。
【0027】また、請求項2,3記載のテープカートリ
ッジによれば、円柱体の端面が球体または半球状突起を
介して支持筒部の内底面に接触する構成を採用したこと
により、ブレーキ解除板がテープリールと共に回転する
際の摺動抵抗を軽減できるため、テープリールをスムー
ズに回転させることができる結果、テープカートリッジ
の品質および信頼性をさらに向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るテープカートリッジ
1の分解斜視図である。
【図2】ロック部材4とブレーキ解除板6とをロック部
材4側から見た拡大斜視図である。
【図3】ロック部材4とブレーキ解除板6とをブレーキ
解除板6側から見た拡大斜視図である。
【図4】記録再生装置から取り出された状態(ロック部
材4によってテープリール3の回転が制止された状態)
のテープカートリッジ1の断面図である。
【図5】記録再生装置に装填された状態(ロック部材4
によるテープリール3の回転制止が解除された状態)の
テープカートリッジ1の断面図である。
【図6】記録再生装置から取り出された状態(ロック部
材22によってテープリール3の回転が制止された状
態)のテープカートリッジ21の断面図である。
【図7】ロック部材22とブレーキ解除板23とをロッ
ク部材22側から見た拡大斜視図である。
【図8】ロック部材22とブレーキ解除板23とをブレ
ーキ解除板23側から見た拡大斜視図である。
【図9】出願人が既に開発しているテープカートリッジ
51の分解斜視図である。
【図10】テープカートリッジ51における上ケース1
1の内部構造を示す斜視図である。
【図11】(a)は下フランジ17をハブ15側から見
た斜視図、(b)は下フランジ17を駆動用歯部15c
側から見た斜視図である。
【図12】記録再生装置に装填された状態(ロック部材
52によるテープリール3の回転制止が解除された状
態)のテープカートリッジ51の断面図である。
【符号の説明】
1,21 テープカートリッジ 2 ケース本体 3 テープリール 4,22 ロック部材 4a 歯部 4e 支持筒部 4f,6b 円柱体 4g 半球状突起 5 スプリング 6,23 ブレーキ解除板 11 上ケース 12 下ケース 15 ハブ 15a 歯部 15b 挿通用孔 15c 駆動用歯部 16 上フランジ 17 下フランジ S 駆動用シャフト

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上ケースおよび下ケースから構成される
    ケース本体と、有底円筒状のハブに一対のフランジが取
    り付けられると共に当該ハブにテープが巻回された状態
    で前記ケース本体の内部に収納される単一のテープリー
    ルと、前記テープリールの回転を制止するブレーキ機構
    とを備え、 前記ブレーキ機構は、前記ハブの内底面から当該ハブの
    開口部側に移動可能に当該内底面に配設されるブレーキ
    解除板と、前記上ケース側から前記ハブの内底面に向け
    て付勢されその一部が前記ブレーキ解除板の一部に接触
    可能に形成されたロック部材とを備え、前記ブレーキ解
    除板が前記ハブの内底面側に位置するときに当該内底面
    に配置されている歯部と前記ロック部材とが互いに係合
    して前記テープリールの回転を制止すると共に、前記ブ
    レーキ解除板が前記ハブの前記開口部側に位置するとき
    に前記歯部と前記ロック部材との係合が解除されて当該
    ブレーキ解除板の前記一部と当該ロック部材の前記一部
    とが互いに接触し合った状態で前記テープリールの回転
    を許容するテープカートリッジであって、 前記ブレーキ解除板および前記ロック部材のいずれか一
    方には、円柱体が突設され、前記ブレーキ解除板および
    前記ロック部材のいずれか他方には、前記円柱体の挿入
    を許容し、かつその挿入方向に当該円柱体の軸線を規制
    可能な支持筒部が形成されていることを特徴とするテー
    プカートリッジ。
  2. 【請求項2】 前記支持筒部内に挿入された球体を備
    え、 前記円柱体は、その端面が前記球体を介して前記支持筒
    部の内底面に接触可能に構成されていることを特徴とす
    る請求項1記載のテープカートリッジ。
  3. 【請求項3】 前記円柱体の端面および前記支持筒部の
    内底面のいずれか一方には、当該円柱体の端面および当
    該支持筒部の内底面のいずれか他方に点接触する半球状
    突起が形成されていることを特徴とする請求項1記載の
    テープカートリッジ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013051003A (ja) * 2011-08-30 2013-03-14 Hitachi Maxell Ltd テープカートリッジ
JP2015005313A (ja) * 2013-06-19 2015-01-08 富士フイルム株式会社 記録テープカートリッジ及びそれに設けられる制動部材

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