JPH09274786A - テープカートリッジ - Google Patents

テープカートリッジ

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Publication number
JPH09274786A
JPH09274786A JP8236396A JP8236396A JPH09274786A JP H09274786 A JPH09274786 A JP H09274786A JP 8236396 A JP8236396 A JP 8236396A JP 8236396 A JP8236396 A JP 8236396A JP H09274786 A JPH09274786 A JP H09274786A
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JP
Japan
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spring
tape
reel
reel lock
support shaft
Prior art date
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Pending
Application number
JP8236396A
Other languages
English (en)
Inventor
Manabu Hasebe
学 長谷部
Tomoaki Shimazu
智明 島津
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リールロックスプリングのガタ付きを防止し
てブレーキ部材を支持軸に容易に取り付けることのでき
る組立性に優れたテープカートリッジを提供する。 【解決手段】 上ハーフ1の内面1aに設けられた支持
軸28にねじりコイルばねからなるリールロックスプリ
ング13と共に取り付けられたブレーキ部材9によっ
て、該テープリールの回転が阻止されたデータカートリ
ッジ用のテープカートリッジにおいて、上記リールロッ
クスプリング13により上記ブレーキ部材9が付勢され
る方向における上記上ハーフ1の一側壁1b近傍に設け
られた突起部38に、該リールロックスプリング13の
一方の腕部31を受けるリブ39を設け、且つ上記支持
軸28を挟んで該リブ39と略反対側に、該支持軸28
に嵌挿された該リールロックスプリング13の外周囲を
囲むスプリング位置決め部材41を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばコンピュー
タ等のバックアップとして使用されるデータストレージ
用のテープカートリッジに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、コンピュータ等のバックアップ
として使用されるデータストレージ用のテープカートリ
ッジとしては、図10に示すように、上ハーフ101と
下ハーフ102とからなるカートリッジ本体103内
に、円盤状をなす上フランジ104及び下フランジ10
5を有する磁気テープ106の巻回された単一のテープ
リール107が、コイルバネであるリールスプリング1
08により該下ハーフ102側へ常時付勢されて収納さ
れているものが提案されている。
【0003】上記テープリール107は、上フランジ1
04と下フランジ105とを有し、該上フランジ104
に設けられたハブに、リーダーテープ109が接続され
た磁気テープ106を巻装するようになっている。この
テープリール107は、上フランジ104の中心部に形
成された円形凹部内に圧入固定されるリング状のベアリ
ングを有し、そのベアリングにやはり図示しないリール
回転支持軸が取付けられることにより、該リール回転支
持軸を中心として回転するようになっている。
【0004】また、上記テープリール107は、一端側
が上ハーフ101の内面101aに接し、他端側がリー
ル回転支持軸に接するリールスプリング108によっ
て、常時下ハーフ102側へ付勢されるようになされて
いる。なお、かかるリールスプリング108は、円筒状
をなす圧縮コイルバネとされている。
【0005】このテープカートリッジにおいては、記録
及び/又は再生装置(以下、単にドライブ装置という)
に装着されない非使用時では、ねじりコイルばねである
リールロックスプリング110,111によって付勢さ
れた一対のブレーキ部材112,113により、上記テ
ープリール107が回転不可能とされている。すなわ
ち、上記テープリール107は、上フランジ104の外
周囲に形成された歯車部114に、各ブレーキ部材11
2,113に設けられた噛合部115,116が噛み合
うことによって、回転不可能となっている。
【0006】また、この非使用時においては、磁気テー
プ106が完全にテープリール107に巻かれた状態に
あり、リーダーテープ109が、カートリッジ本体10
3の側面寄りに設けられたフック117に係止されるよ
うになっている。また、磁気テープ106をカートリッ
ジ本体103の外部へと引き出すための開口部は、カー
トリッジ本体103に対して回動自在に取り付けられた
開閉蓋118によって閉塞された状態とされている。
【0007】一方、ドライブ装置にテープカートリッジ
が装着された使用時においては、テープリール107が
リールスプリング108の付勢力に抗してカートリッジ
本体103の中央位置へと持ち上げられると共に、ブレ
ーキ部材112,113のロックが解除されて、テープ
リール107が回転可能な状態とされる。さらに、開閉
蓋118は、ドライブ装置側に設けられる蓋開閉手段に
よって開いた状態とされる。そしてさらに、ドライブ装
置側に設けられたテープ引出手段によって、磁気テープ
106が、カートリッジ本体103より外部へと引き出
された状態とされる。
【0008】また、このテープカートリッジにおいて
は、磁気テープ106に誤って情報を記録してしまわな
いようにするための誤消去防止部材119が設けられて
いる。この誤消去防止部材119は、上記開閉蓋118
とは反対側のカートリッジ本体103の側面にスライド
自在に設けられている。
【0009】ところで、上記ブレーキ部材112,11
3は、上ハーフ101の内面101aに突設されたブレ
ーキ支持軸120,121に、上記リールロックスプリ
ング110,111と共に取り付けられている。図11
は、一方のブレーキ部材113を、リールロックスプリ
ング111と共に上記ブレーキ支持軸121に取り付け
た状態の要部拡大平面図を示す。図12は、図11の断
面図である。
【0010】上記リールロックスプリング111は、円
柱形状をなすブレーキ支持軸121に嵌挿され、一方の
腕部111aを上ハーフ101の内側壁101bに形成
した突起部122に係止させ、他方の腕部111bをブ
レーキ部材113のばね係止部123に係止させること
により、該ブレーキ部材113を図11中矢印X方向に
常時付勢するようになしている。
【0011】そして、このリールロックスプリング11
1によって付勢されるブレーキ部材113は、必要に応
じて上記ブレーキ支持軸121の基端部に設けられた高
さ位置決め部材124によって、その高さ位置が規定さ
れている。上記高さ位置決め部材124は、上記ブレー
キ支持軸121の基端部に、該ブレーキ支持軸121の
周面より外方へ突出する突片として3箇所に設けられて
いる。これら高さ位置決め部材124上に、上記ブレー
キ部材113の回転支持部125の基端部が載置される
ことにより、該ブレーキ部材113の高さ位置が規定さ
れている。
【0012】上記ブレーキ部材113を、上記ブレーキ
支持軸121に取り付けるには、先ず、上ハーフ101
の内面101aに突設されたブレーキ支持軸121にリ
ールロックスプリング111を取り付ける。そして、こ
のリールロックスプリング111の上下端よりそれぞれ
反対方向へ延びるストレート形状とされた腕部のうち、
一方の腕部111aを、上ハーフ101の内側壁101
bに設けられたリブ122に係止させる。
【0013】すると、他方の腕部111bは、上ハーフ
101の内面101aに設けられた、上ハーフ101と
下ハーフ102をビスによって結合するための雌ねじが
切られたビスボス126に接触する。なお、他方の腕部
111bは、ビスボス126に対して弾発付勢した状態
ではなく、単に該ビスボス126に対して接触した状態
となる。
【0014】次に、上記ブレーキ支持軸121に、上記
ブレーキ部材113を取り付ける。そして、他方の腕部
111bを、上記ブレーキ部材113のばね係止部12
3に係止させる。これにより、上記ブレーキ部材113
は、リールロックスプリング111によって、図12中
矢印Xで示す方向へ付勢される。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記ブレーキ
部材113を上記ブレーキ支持軸121に取り付けるに
際しては、リールロックスプリング111が位置決めさ
れていないため、該リールロックスプリング111がガ
タ付いて、該ブレーキ部材113を上記ブレーキ支持軸
121に組み付け難い。
【0016】なお、ブレーキ支持軸121の基端部には
高さ位置決め部材124が設けられているものの、この
高さ位置決め部材124は図12に示すようにリールロ
ックスプリング111の内径部分をガイドするものでは
ないため、上記リールロックスプリング111の位置決
めにはならない。
【0017】従って、本発明の目的は、リールロックス
プリングのガタ付きを防止してブレーキ部材を支持軸に
容易に取り付けることのできる組立性に優れたテープカ
ートリッジを提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、上ハーフと下ハーフとからなるカートリッジ本体内
に、上フランジ及び下フランジを有する磁気テープの巻
回された単一のテープリールが、コイルバネにより該下
ハーフ側へ常時付勢されて収納されており、該上ハーフ
の内面に設けられた支持軸にねじりコイルばねからなる
リールロックスプリングと共に取り付けられたブレーキ
部材によって、該テープリールの回転が阻止されたテー
プカートリッジにおいて、上記リールロックスプリング
により上記ブレーキ部材が付勢される方向における上記
上ハーフの一側壁近傍に設けられた突起部に、該リール
ロックスプリングの一方の腕部を受けるリブを設け、且
つ上記支持軸を挟んで該リブと略反対側に、該支持軸に
嵌挿された該リールロックスプリングの外周囲を囲むス
プリング位置決め部材を設けたことを特徴とするテープ
カートリッジを提供することにより、上記の目的を達成
したものである。
【0019】請求項2に記載の発明は、上記突起部は、
上記上ハーフと上記下ハーフをビスにより固定するため
の雌ねじが切られたビスボスからなることを特徴とする
請求項1記載のテープカートリッジを提供することによ
り、上記の目的を達成したものである。
【0020】請求項3に記載の発明は、上記突起部は、
上記上ハーフの内面に形成された隔壁からなることを特
徴とする請求項1記載のテープカートリッジを提供する
ことにより、上記の目的を達成したものである。
【0021】請求項4に記載の発明は、上ハーフと下ハ
ーフとからなるカートリッジ本体内に、上フランジ及び
下フランジを有する磁気テープの巻回された単一のテー
プリールが、コイルバネにより該下ハーフ側へ常時付勢
されて収納されており、該上ハーフの内面に設けられた
支持軸にねじりコイルばねからなるリールロックスプリ
ングと共に取り付けられたブレーキ部材によって、該テ
ープリールの回転が阻止されたテープカートリッジにお
いて、上記支持軸の基端部に、上記リールロックスプリ
ングの内径寸法より若干小さな外径寸法の台座を設けた
ことを特徴とするテープカートリッジを提供することに
より、上記の目的を達成したものである。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用した具体的な
テープカートリッジの一実施形態について、図面を参照
しながら説明する。なお、本実施形態は、本発明をコン
ピュータのバックアップとして使用されるデータストレ
ージに使用されるテープカートリッジに適用したもので
ある。
【0023】図1はテープカートリッジの分解斜視図、
図2はリールロックスプリングの外周囲を囲むスプリン
グ位置決め部材及びビスボスに設けられたリブによって
位置決めされたリールロックスプリングと共にブレーキ
支持軸に取り付けられた第1のブレーキ部材の要部拡大
平面図、図3は図2の断面図、図4はリールロックスプ
リングの外周囲を囲むスプリング位置決め部材及びビス
ボスに設けられたリブによって位置決めされたリールロ
ックスプリングと共にブレーキ支持軸に取り付けられた
第2のブレーキ部材の要部拡大平面図、図5は図4の断
面図、図6は支持軸の基端部に設けた台座によって位置
決めされたリールロックスプリングと共にブレーキ支持
軸に取り付けられた第1のブレーキ部材の要部拡大平面
図、図7は図6の断面図、図8は支持軸の基端部に設け
た台座によって位置決めされたリールロックスプリング
と共にブレーキ支持軸に取り付けられた第2のブレーキ
部材の要部拡大平面図、図9は図8の断面図である。
【0024】本実施形態のテープカートリッジは、図1
に示すように、上ハーフ1と下ハーフ2とからなるカー
トリッジ本体3内に、上フランジ4及び下フランジ5を
有する磁気テープ6の巻回された単一のテープリール7
が、コイルバネであるリールスプリング8により該下ハ
ーフ2側へ常時付勢されて収納されているテープカート
リッジである。
【0025】本実施形態のテープカートリッジについて
更に詳述する。上ハーフ1には、図1に示すように、ド
ライブ装置に装着されない非使用時において上記テープ
リール7の回転を阻止するための、第1のブレーキ部材
9と第2のブレーキ部材10が設けられている。
【0026】第1のブレーキ部材9は、上フランジ4の
外周囲に形成された歯車部11と噛み合う櫛歯形状の噛
合部12を有しており、上ハーフ1の内面に設けられた
図示しないブレーキ支持軸に対して、回転自在に取り付
けられている。そして、この第1のブレーキ部材9は、
上記噛合部12を上記歯車部11に対して噛み合う方向
に、ねじりコイルばねからなる第1のリールロックスプ
リング13によって常時付勢されている。
【0027】第2のブレーキ部材10は、やはり上フラ
ンジ4の外周囲に形成された歯車部11と噛み合う櫛歯
形状の噛合部14を有しており、上ハーフ1の内面に設
けられた図示しないブレーキ支持軸に対して、回転自在
に取り付けられている。そして、この第2のブレーキ部
材10は、上記噛合部14を上記歯車部11に対して噛
み合う方向に、やはりねじりコイルばねからなる第2の
リールロックスプリング15によって付勢されている。
【0028】また、上ハーフ1には、磁気テープ6をカ
ートリッジ本体3より外方へ引き出すための開口部を開
閉自在とする開閉蓋17が設けられている。かかる開閉
蓋17は、ねじりコイルばねからなるドアースプリング
18によって、上記開口部を常に閉蓋する方向に付勢す
るようになされている。また、この開閉蓋17は、非使
用時において、図示しない蓋開閉ロック機構により不用
意に開かないようになされている。
【0029】他方、下ハーフ2には、磁気テープ6の終
端部に接続されたリーダーテープ19を引っ掛けておく
ためのフック20が設けられている。このフック20
は、その先端部が鉤形形状とされ、リーダーテープ19
に設けられた切欠き部(図示は省略する。)に挿入係合
して、該リーダーテープ19の正確な位置決めをするよ
うになっている。かかるフック20によってリーダーテ
ープ19を位置決めすれば、ドライブ装置側に設けられ
たテープ引出手段によって、上記磁気テープ6が確実に
カートリッジ本体3の外部へと引き出される。
【0030】また、下ハーフ2には、図1に示すよう
に、下フランジ5よりも突出した図示しないハブの先端
部を外方に臨ませるための開口部21が形成されてい
る。この開口部21は、下ハーフ2の中央に円形状をな
す孔とされている。
【0031】そして、上記上ハーフ1と下ハーフ2の間
には、磁気テープ6に誤って情報を記録してしまわない
ようにするための誤消去防止部材16が設けられてい
る。この誤消去防止部材16は、カートリッジ本体3の
一側壁にスライド自在に設けられている。
【0032】また、上記上ハーフ1と下ハーフ2の間に
設けられるテープリール7は、磁気テープ6の巻回状態
を整える上フランジ4及び下フランジ5と、該上フラン
ジ4に一体的に設けられ、その外周囲に磁気テープ6を
巻回させるハブとからなっている。上フランジ4は、円
盤体として形成されており、その外周縁部には、第1の
ブレーキ部材9の噛合部12及び第2のブレーキ部材1
0の噛合部14と噛み合う歯車部11を有している。
【0033】また、上フランジ4の中央には、円形状を
なす凹部22が形成されている。そして、この凹部22
の中心部には、テープリール7が回転するときの軸受け
として機能する円盤状をなすディスク23がはめ込まれ
ている。このディスク23には、テープリール7の回転
を支持するリール回転支持軸24に回転自在に保持した
金属材料からなるボール25が接触するようになってい
る。
【0034】一方、下フランジ5は、その中央に上記ハ
ブの先端部を臨ませる円形形状の嵌合孔26を有した円
盤体として形成され、該嵌合孔26をハブの先端部に嵌
合させることにより、上記ハブに対して固定されてい
る。なお、上記テープリール7は、ビス27によって固
定される上ハーフ1と下ハーフ2との間に収容されるよ
うになっている。
【0035】このように構成されたテープカートリッジ
においては、ドライブ装置に装着されない非使用時で
は、リールスプリング8によって、テープリール7が下
ハーフ2側へと付勢された状態にある。そして、このテ
ープリール7は、第1のブレーキ部材9及び第2のブレ
ーキ部材10とによって、回転不可能な状態とされてい
る。また、開閉蓋17は蓋開閉ロック機構により閉じた
状態とされると共に、リーダーテープ9はフック20に
係止された状態にある。
【0036】これに対して、ドライブ装置に装着された
使用時では、テープリール7がリールスプリング8の付
勢力に抗してカートリッジ本体3の中央位置へと持ち上
げられると共に、ブレーキ部材9,10のロックが解除
されて、テープリール7が回転可能な状態とされる。そ
して、ドライブ装置側に設けられる蓋開閉手段によって
開閉蓋17が開き、やはりドライブ装置側に設けられる
テープ引出手段によって、磁気テープ6がカートリッジ
本体3より外部へと引き出される。
【0037】而して、本実施形態のテープカートリッジ
においては、上記第1及び第2のブレーキ部材9,10
は、それぞれのブレーキ支持軸に第1及び第2のリール
ロックスプリング13,15と共に取り付けられてい
る。
【0038】第1のブレーキ部材9は、図2に示すよう
に、上ハーフ1の内面1aに設けられたブレーキ支持軸
28に第1のリールロックスプリング13と共に取り付
けられることにより、上記噛合部12を、図2中矢印X
方向に付勢するようになしている。
【0039】上記第1のリールロックスプリング13
は、図2及び図3に示すように、上記ブレーキ支持軸2
8に挿通されるスプリング本体29と、上記第1のブレ
ーキ部材9の一部であるばね係止部30に係止される第
1の腕部31と、上記上ハーフ1の内側壁1bに設けら
れたばね係止片32に係止される第2の腕部33とを有
した、ねじりコイルばねからなる。
【0040】スプリング本体29は、断面円形形状をな
すばね線材を所定数巻回して円筒形状に形成したもので
あり、その中心部に設けた孔34に、上記ブレーキ支持
軸28を遊嵌状態に挿通させるようになしている。
【0041】第1の腕部31は、スプリング本体部29
の上端より外方へ向かって、ストレート形状をなすアー
ムとして設けられている。そして、この第1の腕部31
は、上記第1のブレーキ部材9のばね係止部30に係止
するようになされている。
【0042】一方、第2の腕部33は、第1の腕部31
とは反対方向へ上記スプリング本体部29の下端よりや
はり外方へ向かって、ストレート形状をなすアームとし
て設けられている。そして、この第2の腕部33は、上
記上ハーフ1の内側壁1bに設けられたばね係止片32
に係止するようになされている。
【0043】上記ブレーキ支持軸28は、図2及び図3
に示すように、上記第1のブレーキ部材9の回転支持部
35に貫通して設けられた貫通孔36に挿通する円柱形
状をなす突起として、上記上ハーフ1の内面1aに突設
されている。このブレーキ支持軸28の基端部には、上
記第1のブレーキ部材9の高さ位置を規定するための高
さ位置決め部材37が3箇所に設けられている。
【0044】これら高さ位置決め部材37は、上記ブレ
ーキ支持軸28の基端部に、該ブレーキ支持軸28の周
面より外方へ突出する突片として形成されている。これ
ら高さ位置決め部材37上に、上記第1のブレーキ部材
9の回転支持部35の基端部が載置されることにより、
該第1のブレーキ部材9の高さ位置が規定されるように
なされている。
【0045】そして、上記第1のリールロックスプリン
グ13により上記第1のブレーキ部材9が付勢される方
向における、上記上ハーフ1の一側壁1b近傍に設けら
れた突起部であるビスボス38には、図2に示すよう
に、上記第1のリールロックスプリング13の第1の腕
部31を受けるリブ39を設けてある。
【0046】かかるリブ39は、上ハーフ1と下ハーフ
2をビス27により固定するための雌ねじ40が切られ
たビスボス38の外周面より外方へ突出する山なり形状
をなす突起として形成されている。また、かかるリブ3
9は、上記ビスボス38の基端部より第1の腕部31と
接触する位置に亘って、該ビスボス38の高さ方向に沿
って形成されている。上記リブ39の高さは、7mm〜
9mmとするのが好ましい。7mm未満であると、第1
の腕部31と係合せず、9mm超であると、下ハーフ2
側のボス合わせ部(図示は省略する)と干渉する。
【0047】そして、上記ブレーキ支持軸28を挟んで
該リブ39と略反対側には、図2及び図3に示すよう
に、該ブレーキ支持軸28に嵌挿された第1のリールロ
ックスプリング13の外周囲を囲むスプリング位置決め
部材41を設けてある。このスプリング位置決め部材4
1は、上記ブレーキ支持軸28に遊嵌される第1のリー
ルロックスプリング13のガタ付きを防止し、該第1の
リールロックスプリング13の位置決めをするものであ
る。
【0048】上記スプリング位置決め部材41は、上記
第1のリールロックスプリング13におけるスプリング
本体29の外周囲を囲むようにして、該スプリング本体
29に近接した位置に、平面略円弧形状をなす壁として
形成されている。また、このスプリング位置決め部材4
1は、上記第1のリールロックスプリング13のガタ付
きを防止するために、上ハーフ1の内面1aよりスプリ
ング本体29の上端部近傍に亘る高さとして形成されて
いる。このスプリング位置決め部材41の高さは、3m
m〜7mmとするのが好ましい。3mm未満であると、
スプリング本体29が傾きやすく位置決めに適さず、7
mm超であると、第1のリールロックスプリング13の
回転してきた時の第1の腕部31と干渉する。
【0049】ところで、上記第1のブレーキ部材9を第
1のリールロックスプリング13と共にブレーキ支持軸
28に取り付けるには、次のようにする。先ず、ブレー
キ支持軸28にスプリング本体29の中心に設けられた
孔34を挿通させて、第1のリールロックスプリング1
3を該ブレーキ支持軸28に取り付ける。
【0050】次に、この第1のリールロックスプリング
13における第2の腕部33を、上記上ハーフ1の内側
壁1bに形成したばね係止片32に係止させる。する
と、ビスボス34に設けられたリブ39は、ある付勢力
を持って押圧される上記第1の腕部31を受けることに
なる。
【0051】このとき、第1のリールロックスプリング
13は、図2中矢印X方向とは反対方向へ抗力を受ける
が、スプリング本体29の外周囲を囲んでスプリング位
置決め部材41が設けられているため、該スプリング位
置決め部材41によってガタ付きが防止される。なお、
第1の腕部31がリブ39と接触することから、該第1
の腕部31とビスボス38との間には、所定の隙間が設
けられる。
【0052】次に、上記ブレーキ支持軸28に、第1の
ブレーキ部材9を取り付ける。かかる第1のブレーキ部
材9を取り付けるに際しては、上記ブレーキ支持軸28
に該第1のブレーキ部材9に設けられた貫通孔36を挿
通させる。
【0053】すると、上記ビスボス38と第1の腕部3
1との間に隙間が設けられていることから、単に第1の
ブレーキ部材9を上記ブレーキ支持軸28に落とし込む
だけで、ばね係止部30に第1の腕部31が係合する。
また、第1のリールロックスプリング13は、ビスボス
38に設けられたリブ39及びスプリング本体29の外
周囲に設けられたスプリング位置決め部材41によっ
て、ガタ付きなく位置決めされているので、上記第1の
ブレーキ部材9を、上記ブレーキ支持軸28に容易に組
み込むことができる。
【0054】一方、第2のブレーキ部材は、図4に示す
ように、上ハーフ1の内面1aに設けられたブレーキ支
持軸42に第2のリールロックスプリング15と共に取
り付けられることにより、上記噛合部14を、図4中矢
印X方向に付勢するようになしている。
【0055】上記第2のリールロックスプリング15
は、図4及び図5に示すように、上記ブレーキ支持軸4
2に挿通されるスプリング本体43と、上記第2のブレ
ーキ部材10の一部であるばね係止部44に係止される
第1の腕部45と、上記上ハーフ1の内面1aに形成さ
れた隔壁46に係止される第2の腕部47とを有した、
ねじりコイルばねからなる。なお、この第2のリールロ
ックスプリング15は、先の第1のリールロックスプリ
ング13と同一の構成であるので、ここでは詳細な説明
は省略する。
【0056】上記ブレーキ支持軸42は、やはり先のブ
レーキ支持軸28と同じく、図4及び図5に示すよう
に、上記第2のブレーキ部材10の回転支持部48に貫
通して設けられた貫通孔49に挿通する円柱形状をなす
突起として、上記上ハーフ1の内面1aに突設されてい
る。そして、このブレーキ支持軸42の基端部には、上
記第2のブレーキ部材10の高さ位置を規定するための
高さ位置決め部材50が3箇所に設けられている。かか
る高さ位置決め部材50は、やはり先の高さ位置決め部
材37と同一の構成であるので、ここでは詳細な説明は
省略する。
【0057】そして、上記第2のリールロックスプリン
グ15により上記第2のブレーキ部材10が付勢される
方向における、上記上ハーフ1の一側壁1c近傍に設け
られた突起部である隔壁46には、図4に示すように、
上記第2のリールロックスプリング15の第1の腕部4
5を受けるリブ51を設けてある。
【0058】かかるリブ51は、上記隔壁46の一側縁
寄りに、先端が円弧形状とされた突起として形成されて
いる。また、かかるリブ51は、上記隔壁46の基端部
より第1の腕部45と接触する位置に亘って、該隔壁4
6の高さ方向に沿って形成されている。上記リブ51の
高さは、7mm〜9.5mmとするのが好ましい。7m
m未満であると、第2のリールロックスプリング15の
第1の腕部45と係合せず、9.5mm超であると、回
転してきた時のブレーキ部材10と干渉する虞れがあ
る。
【0059】そして、上記ブレーキ支持軸42を挟んで
該リブ51と略反対側には、図4及び図5に示すよう
に、該ブレーキ支持軸42に嵌挿された第2のリールロ
ックスプリング15の外周囲を囲むスプリング位置決め
部材52を設けてある。このスプリング位置決め部材5
2は、やはり先のスプリング位置決め部材41と同様の
構成とされ、上記ブレーキ支持軸42に遊嵌される第2
のリールロックスプリング15のガタ付きを防止し、該
第2のリールロックスプリング15の位置決めをするも
のである。なお、このスプリング位置決め部材52は、
やはり先のスプリング位置決め部材41と同一の構成で
あるので、ここでは詳細な説明は省略する。
【0060】また、上記第2の腕部47の先端側には、
ビスボス53に設けられた突起54が接触するようにな
されている。この突起54が設けられることにより、上
記リブ51及びスプリング位置決め部材52と併せて、
上記第2のリールロックスプリング15の位置決めがよ
り確実なものとなる。
【0061】以上のように、第2のリールロックスプリ
ング15は、隔壁46に設けられたリブ51及びスプリ
ング本体43の外周囲に設けられたスプリング位置決め
部材52によって、ガタ付きなく位置決めされているの
で、上記第2のブレーキ部材10を、上記ブレーキ支持
軸42に容易に組み込むことができる。
【0062】上述した実施形態においては、スプリング
本体29,43の外周囲を囲むようにスプリング位置決
め部材41,52を設けて、該第1及び第2のリールロ
ックスプリング13,15のガタ付きを防止したが、次
のようにしてもよい。
【0063】例えば、第1のブレーキ部材9において、
図6及び図7に示すように、ブレーキ支持軸28の基端
部に、上記第1のリールロックスプリング13の内径寸
法より若干小さな外径寸法の台座55を設ける。すなわ
ち、上記ブレーキ支持軸28の基端部に、上記スプリン
グ本体29の内径寸法より若干小さな外径寸法とした、
円柱形状をなす台座55を設け、この台座55により第
1のリールロックスプリング13のガタ付きを防止す
る。
【0064】このように、上記ブレーキ支持軸28の基
端部に、上記第1のリールロックスプリング13の内径
寸法より若干小さな外径寸法の台座55を設ければ、こ
の台座55によって、該第1のリールロックスプリング
13のガタ付きを防止することができる。従って、上記
第1のブレーキ部材9を、上記ブレーキ支持軸28に容
易に組み込むことができる。
【0065】同様に、第2のブレーキ部材10において
も、図8及び図9に示すように、ブレーキ支持軸42の
基端部に、上記第2のリールロックスプリング15の内
径寸法より若干小さな外径寸法の台座56を設ける。な
お、この台座56の形状及び高さは、先の台座55と同
じである。
【0066】このように、上記ブレーキ支持軸42の基
端部に、上記第2のリールロックスプリング15の内径
寸法より若干小さな外径寸法の台座56を設ければ、こ
の台座56によって、該第2のリールロックスプリング
15のガタ付きを防止することができる。従って、上記
第2のブレーキ部材10を、上記ブレーキ支持軸42に
容易に組み込むことができる。
【0067】以上、本発明を適用した具体的な実施形態
について説明したが、本発明は上述した実施形態に制限
されることなく、本発明の目的を逸脱しない範囲で種々
の変更が可能である。例えば、前記したスプリング位置
決め部材41,52は、円弧形状をなす壁として形成し
たが、複数のピンをスプリング本体29,43の外周囲
を囲むように上ハーフ1の内面1aに設け、これら複数
のピンをスプリング位置決め部材としても、同様の作用
効果が得られる。
【0068】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明によれば、リールロックスプリングのガタ付きを防止
してブレーキ部材を支持軸に容易に取り付けることので
きる組立性に優れたテープカートリッジを提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したテープカートリッジの分解斜
視図である。
【図2】本発明を適用したテープカートリッジにおい
て、スプリング位置決め部材及びビスボスに設けられた
リブによって位置決めされたリールロックスプリングと
共にブレーキ支持軸に取り付けられた第1のブレーキ部
材の要部拡大平面図である。
【図3】本発明を適用したテープカートリッジにおけ
る、図2の断面図である。
【図4】本発明を適用したテープカートリッジにおい
て、スプリング位置決め部材及びビスボスに設けられた
リブによって位置決めされたリールロックスプリングと
共にブレーキ支持軸に取り付けられた第2のブレーキ部
材の要部拡大平面図である。
【図5】本発明を適用したテープカートリッジにおけ
る、図4の断面図である。
【図6】本発明を適用したテープカートリッジにおい
て、支持軸の基端部に設けた台座によって位置決めされ
たリールロックスプリングと共にブレーキ支持軸に取り
付けられた第1のブレーキ部材の要部拡大平面図であ
る。
【図7】本発明を適用したテープカートリッジにおけ
る、図6の断面図である。
【図8】本発明を適用したテープカートリッジにおい
て、支持軸の基端部に設けた台座によって位置決めされ
たリールロックスプリングと共にブレーキ支持軸に取り
付けられた第2のブレーキ部材の要部拡大平面図であ
る。
【図9】本発明を適用したテープカートリッジにおけ
る、図8の断面図である。
【図10】従来のテープカートリッジの分解斜視図であ
る。
【図11】従来のテープカートリッジにおいて、リール
ロックスプリングと共にブレーキ支持軸に取り付けられ
たブレーキ部材の要部拡大平面図である。
【図12】従来のテープカートリッジにおける、図11
の断面図である。
【符号の説明】
1 上ハーフ 2 下ハーフ 3 カートリッジ本体 4 上フランジ 5 下フランジ 6 磁気テープ 7 テープリール 8 リールスプリング 9 第1のブレーキ部材 10 第2のブレーキ部材 13 第1のリールロックスプリング 15 第2のリールロックスプリング 29,43 スプリング本体 31,45 第1の腕部 33,47 第2の腕部 39,51 リブ 41,52 スプリング位置決め部材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上ハーフと下ハーフとからなるカートリ
    ッジ本体内に、上フランジ及び下フランジを有する磁気
    テープの巻回された単一のテープリールが、コイルバネ
    により該下ハーフ側へ常時付勢されて収納されており、
    該上ハーフの内面に設けられた支持軸にねじりコイルば
    ねからなるリールロックスプリングと共に取り付けられ
    たブレーキ部材によって、該テープリールの回転が阻止
    されたテープカートリッジにおいて、 上記リールロックスプリングにより上記ブレーキ部材が
    付勢される方向における上記上ハーフの一側壁近傍に設
    けられた突起部に、該リールロックスプリングの一方の
    腕部を受けるリブを設け、且つ上記支持軸を挟んで該リ
    ブと略反対側に、該支持軸に嵌挿された該リールロック
    スプリングの外周囲を囲むスプリング位置決め部材を設
    けたことを特徴とするテープカートリッジ。
  2. 【請求項2】 上記突起部は、上記上ハーフと上記下ハ
    ーフをビスにより固定するための雌ねじが切られたビス
    ボスからなることを特徴とする請求項1記載のテープカ
    ートリッジ。
  3. 【請求項3】 上記突起部は、上記上ハーフの内面に形
    成された隔壁からなることを特徴とする請求項1記載の
    テープカートリッジ。
  4. 【請求項4】 上ハーフと下ハーフとからなるカートリ
    ッジ本体内に、上フランジ及び下フランジを有する磁気
    テープの巻回された単一のテープリールが、コイルバネ
    により該下ハーフ側へ常時付勢されて収納されており、
    該上ハーフの内面に設けられた支持軸にねじりコイルば
    ねからなるリールロックスプリングと共に取り付けられ
    たブレーキ部材によって、該テープリールの回転が阻止
    されたテープカートリッジにおいて、 上記支持軸の基端部に、上記リールロックスプリングの
    内径寸法より若干小さな外径寸法の台座を設けたことを
    特徴とするテープカートリッジ。
JP8236396A 1996-04-04 1996-04-04 テープカートリッジ Pending JPH09274786A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010211870A (ja) * 2009-03-11 2010-09-24 Fujifilm Corp 記録テープカートリッジ

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