JP2002190177A - 単リール型テープカートリッジ - Google Patents
単リール型テープカートリッジInfo
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Abstract
ールロック機構が設けてある単リール型のテープカート
リッジにおいて、リール押えやばねの横ずれが原因で、
ロック解除時にリール押えが傾いてロック解除が不完全
になるのを解消する。 【解決手段】 リール2のボス12の内底と、上ケース
1aとの間には、ロック解除具18とリール押え16と
ばね17とを配置する。リール押え16は上ケース1a
に設けたガイド突起15で上下スライド可能に、しかし
回転不能に保持する。ボス12の内底と、リール押え1
6との対向面には、互いに係合するロック歯19・20
を設ける。ばね17は上すぼまり状のテーパーコイルば
ねで形成して、リール押え16やばね17がガイド突起
15に対して横ずれするのを防ぎ、ロック解除時にリー
ル押え16が傾くのを防止し、確実にロック解除できる
ようにする。
Description
ータレコーダーの磁気記録媒体に代表される単リール型
のテープカートリッジに関し、そのリールロック機構を
改良したものである。
特開平11−238352号公報に公知である。そこで
は、図9に示すようにリール40の中央に設けたボス4
1の内底と、ケース本体42の上壁との間に、不使用時
のリール40の遊動回転を阻止するリールロック機構が
設けてある。このリールロック機構は、上ケースに設け
た十文字状のガイド突起43と、ガイド突起43で上下
スライドのみ可能に係合案内されるリール押え44と、
リール押え44を押し下げ付勢するばね45と、リール
押え44とボス41の底壁とに設けたロック歯46・4
7、およびロック解除具48等で構成されている。リー
ル押え44の周縁には、傾動規制用の規制壁49が周回
状に設けてある。
突出する3個の脚片50を備えており、リール40の駆
動歯51がテープドライブの駆動軸で押し上げ操作され
たとき、ロック解除具48がボス41の内底面から持ち
上げられ、同時にリール押え44が上昇する。これによ
り、両ロック歯46・47どうしの係合が解除されるの
で、リール40を回転駆動できる。
ッジにおいては、圧縮コイルばねで形成したばね45の
上下端をケース上壁およびガイド突起43とで単に受け
止めているに過ぎない。しかも、ばね45のコイル径は
ガイド突起43の外郭線に外接する仮想円の直径よりも
僅かに大きい。そのためリール押え44がガイド突起4
3の中心に対して径方向へずれ動く余地があるうえ、ば
ね45これ自体がガイド突起43に対してずれ動く余地
もある。リール押え44、あるいはばね45の中心が、
ガイド突起43の中心に対してずれていると、ロック解
除時に、リール押え44に傾動モーメントが作用するた
め、リール押え44の全体が傾き、両ロック歯46・4
7どうしが傾斜下端側で接当係合するおそれがある。こ
のようにロック解除が不十分なままでリール40が回転
操作されると、テープに異常な張力が作用して伸び変形
し、最悪の場合にはテープ切断などの重大事故を生じて
しまう。場合によってはロック歯46・47が欠損し、
あるいは異常に摩耗して、リールロックを確実に行えな
くなるおそれもある。また、ばね45を円筒状の単純な
圧縮コイルばねで形成しているので、ばね45の全圧縮
寸法の範囲内で線形や巻数を選択しなければならず、ば
ね45の設計上の自由度にも制約があった。
に設けたリブ53とはスライドのみ自在に係合している
ので、リール押え44が傾動するのを抑止することに役
立つ。しかし、リール押え44をスムーズに上下スライ
ドさせる必要上、リブ53とガイド突起43との摺動部
にはある程度の余裕隙間を確保する必要があり、この隙
間分だけリール押え44が傾動するのを避けられない。
ク解除操作する際のリール押えの傾動を規制し、これに
よりリールのロック解除を常に確実に行えるようにし、
リールのロック解除が不十分な場合に生じ得るテープの
伸び変形や破断、あるいはロック歯あるいは駆動歯の欠
損等の重大事故を一掃し、この種のテープカートリッジ
の信頼性を向上することにある。本発明の他の目的は、
リール押え用のばねの設計上の自由度を拡大でき、従っ
てリール押えをより適正なばね圧で押し下げ付勢できる
ようにすることにある。
ッジは、図2に示すように、箱状のケース本体1の内部
に、テープ3を巻装した1個のリール2が配置してあ
り、リール2の中央に設けたボス12の内底と、ケース
本体1の上壁との間に、不使用時のリール2の遊動回転
を阻止するリールロック機構が設られている。このリー
ルロック機構は、ケース本体1の上壁の内面に突設した
ガイド突起15と、ガイド突起15で上下スライドのみ
可能に係合案内されるリール押え16と、リール押え1
6を押し下げ付勢するばね17と、リール押え16とボ
ス12の内底との間に設けられて互いに噛合するロック
歯19・20と、駆動軸Dで押し上げ操作されて、両ロ
ック歯19・20の係合を解除するロック解除具18を
含む。前記ばね17の上端および下端は、ケース本体1
の上壁およびリール押え16の座部21に対して、径方
向へ相対遊動不能に組み付ける。
テーパー状のテーパーばねで構成されており、ばね17
の上端がガイド突起15の基端に外嵌する状態で密着接
合し、ばね17の下端を、座部21に設けたばね受36
に密着接合する。
6の傾動を規制する規制壁22を突設し、この規制壁2
2の基端でばね17の下端外周面を受け止める。つま
り、規制壁22でばね受36を兼ねるようにすることが
できる。
体の上壁およびリール押えの座部に対して、径方向へ相
対遊動不能に組み付けるので、ばねがガイド突起に対し
てずれ動き、あるいはリール押えがばねに対してずれ動
くのをそれぞれ確実に防止できる。従って、この発明に
よれば、リールをロック解除操作する際のリール押えの
傾動を確実に阻止して、常に確実にリールロック機構を
ロック解除操作でき、リールのロック解除が不十分な場
合に生じ得るテープの破断や、ロック歯あるいは駆動歯
の欠損等の重大事故の発生を解消し、この種のテープカ
ートリッジの信頼性が向上できる。
状のテーパーコイルばねで構成すると、ばねの全圧縮寸
法が小さい分だけ、ばねの線径や巻数などの設計上の自
由度を拡大できる。これにより、ばねの張力や弾性特性
などを好適化して、リール押えをより適正に押し下げ付
勢できる。円筒状の圧縮コイルばねでリール押えを押し
下げ付勢する場合に比べて、例えば落下衝撃を受けてリ
ール押えが横ずれしたような場合の復帰ばね力を強くで
きる点でも有利である。
めて、規制壁がばね受を兼ねるようにすると、リール押
えを新規に製造する必要が無く、既存構造のままでばね
を径方向へ相対遊動不能に組み付けることができるの
で、その分だけ新規のテープカートリッジを低コストで
製造できる。
ープカートリッジの実施例を示す。図2においてテープ
カートリッジは、上下ケース1a・1bを蓋合わせ状に
結合してなる角箱状のケース本体1の内部に一個のリー
ル2を収容し、リール2にテープ3が巻装されている。
テープ3の繰り出し端には、テープ3を引き出し操作す
るローディングピン4が連結してある。ローディングピ
ン4はケース本体1の前部右隅に開口したテープ引出口
5の内方に収容されており、その上下両端が上ケース1
aと下ケース1bとの内面に設けたホルダー6・6で係
合保持されて位置決めされている。テープ引出口5はス
ライド開閉自在な蓋7で開閉できる。
0・11と、下フランジ11に一体成形されて上向きに
開口するボス12とからなる。ボス12の内底と上ケー
ス1aの上壁との間には、不使用時のリール2の遊動回
転を阻止するリールロック機構を有する。上フランジ1
0はボス12の上端に分離不能に溶着固定してある。ボ
ス12の底壁下面の中央には、円形の吸着板13を溶着
固定し、吸着板13の周囲を囲む状態で駆動歯14を周
回状に突設する(図6参照)。吸着板13は、鉄板や鋼
板等の磁気吸着可能な金属板で形成してある。駆動歯1
4は放射方向へ延びる断面鋸刃形のギヤ歯の一群で形成
してあり、図3に示すようにテープドライブの駆動軸D
の軸端面に設けた駆動歯と係合して、駆動軸Dの回転力
を受け継ぐ。駆動歯14は、下ケース1bの底壁に設け
た駆動穴8を介してケース外面に露出している。
ス1aの内面に設けたガイド突起15で上下スライドは
可能に、しかし相対回転は不能に係合案内されるリール
押え16と、リール押え16と上ケース1aとの間に配
置した圧縮コイル形のばね17と、リール押え16とボ
ス12の底壁上面との間に配置したロック解除具18
と、ボス12の底壁上面とリール押え16の下面とに設
けられて互いに接当係合してリール2の回動を阻止する
ロック歯19・20などで構成する。ガイド突起15
は、図4に示すごとく、直交状に交差する2個のガイド
壁15a・15bで断面十文字状に形成してある。
部21の周縁に傾動規制用の環状の規制壁22を突設し
た、上向きに開口する丸皿状のプラスチック成形品から
なり、座部21の上面中央に4個のL字形のリブ23を
突設して、これらリブ23で十文字状のスライド溝24
が画成されている。このリブ23のスライド溝24に前
記ガイド突起15を嵌合することにより、リール押え1
6は上下スライドのみ自在に案内する。座部21の下面
中央には、図3に示すごとく部分球面状の凹部25を設
けてあり、凹部25の周囲に一群のロック歯20を周回
状に突設してある。ロック歯20は放射方向へ延びる断
面山形の歯体からなり、その外縁直径寸法を規制壁22
の外直径寸法より十分に小さく設定してある。なお、ば
ね17はガイド突起15に外嵌する状態で装着されて、
その下端が座部21で受け止められる。
の鋼板を素材とするプレス成形品からなり、円形の主面
壁27の周縁から等間隔置きに3本の腕28を放射状に
連出し、各腕28の先端に下向きに折れ曲がる脚片29
を一体に形成する。主面壁27の中央には、リール押え
16の凹部25内へ入り込んで、リール押え16を押し
上げ操作する部分球面状の突起30を上向きに膨出形成
する。このように、リール押え16とロック解除具18
とを部分球面状の凹部25および突起30を介して接当
させるのは、ロック解除具18でリール押え16をばね
17に抗して押し上げ操作するとき、両者16・18の
中心がずれるのを避けるためであり、さらにリール2を
回転駆動するときの突起30と凹部25との摩擦抵抗を
極力小さくするためである。凹部25の球面半径は突起
30の球面半径より大きい。
その主面壁27がボス12の内底面で受け止め支持され
ている。この受け止め状態において、各腕28がボス1
2側のロック歯19と接当干渉するのを避けるために、
図5に示すようにロック歯19の環状列を周方向の3個
所において分断し、この分断部分19aを各腕28が通
り抜けるようしている。腕28の先端に設けた脚片29
は、ボス12の底壁に設けた3個の開口31を介してリ
ール2の下面に突出されている。
は、テープドライブの駆動軸Dと係合して回転力を受け
継ぐ。この係合動作を利用してロック解除具18を押し
上げ操作するために、駆動歯14の形成領域に前記開口
31を形成し、脚片29をリール下面側へ突出させてい
る。開口31を設けることによって、これと交差する駆
動歯14の強度が低下し、欠損しやすくなる。こうした
駆動歯14の強度低下を避けるために、図6に示すよう
に開口31の形成位置に対応して3個の欠歯部32を設
ける。欠歯部32は数個の駆動歯14をその歯底平面に
達する状態で省略して形成する。リールロック時の脚片
29は欠歯部32内に突出するが、その下端面は駆動歯
14の歯先平面上に位置している。
押え16およびばね17が、ガイド突起15の中心に対
してずれ動くのを防ぐために、ばね17は上すぼまりテ
ーパー状のテーパーコイル型のばねで構成し、上端のば
ね端部がガイド突起15の基端に外嵌する状態で密着接
合し、さらに下端のばね端部が座部21に設けたばね受
36に密着するようにしてある。この実施例では、規制
壁22がばね受36を兼ねており、規制壁22の下端隅
部でばね17の外周面を受け止めている。
え16がガイド突起15で回転不能に保持され、ばね1
7で常に押し下げられている。さらにリール押え16と
ボス12の底壁とに設けたロック歯19・20が互いに
係合し、リール2を回動不能にロック保持している。
ピン4をローディング機構で捕捉する。同時に、図3に
示すように駆動軸Dをボス12の底壁下面に押し当て
て、その駆動歯をリール2側の駆動歯14に接当係合さ
せる。この接合動作によって、リール2の下面は下ケー
ス1bの底壁から浮き上がる。脚片29が駆動軸Dの駆
動歯に突き上げられて、開口31内の上方へ押し込まれ
る。これにより、ロック解除具18はリール押え16を
ばね17に抗して押し上げ、それまで係合していたロッ
ク歯19・20どうしを離脱させて、リールロック状態
を解除する。このとき、ばね17の上下端は、それぞれ
ガイド突起15の中心と同心状に位置決めされているの
で、リール押え16に傾動モーメントが作用することは
無い。従って、ロック歯19・20どうしが確実に分離
し、これによりリール2のロック解除を常に確実に行え
る。ロック解除具18を介してリール押え16を押し上
げ操作することにより、リール押え16を水平に押し上
げ操作できる。以後、リール2を回転駆動することによ
り、テープ3を繰り出し、あるいは巻き込み操作でき
る。
こでは、ばね17の上部にガイド突起15に外嵌する密
巻部37を設けて、ばね17のずれ動きをさらに確実に
規制できるようにした。他は上記の実施例と同じである
ので、同じ部材に同一符号を付して説明を省略する。以
下の実施例においても同様の扱いとする。
と一体のリング状に形成して、その外周面でばね17を
受け止めることができる。
のが好ましいが、従来のばねと同様の円筒状のコイルば
ねでも適用できる。その場合には、ばね17の上端をガ
イド突起15の突出基端に外嵌して密着接合させ、ばね
17の下端をリール押え16に設けたばね受36に外嵌
または内嵌して密着接合させ、ばね17およびリール押
え16が径方向へずれ動くのを防止する。
面図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 箱状のケース本体の内部に、テープを巻
装した1個のリールが配置されており、 リールの中央に設けたボスの内底と、ケース本体の上壁
との間に、不使用時のリールの遊動回転を阻止するリー
ルロック機構が設けてあるテープカートリッジであっ
て、 リールロック機構は、ケース本体の上壁の内面に突設し
たガイド突起と、ガイド突起で上下スライドのみ可能に
係合案内されるリール押えと、リール押えを押し下げ付
勢するばねと、リール押えとボスの内底との間に設けら
れて互いに噛合するロック歯と、駆動軸Dで押し上げ操
作されて、両ロック歯の係合を解除するロック解除具を
含み、 前記ばねの上端および下端が、ケース本体の上壁および
リール押えの座部に対して、径方向へ相対遊動不能に組
み付けてあることを特徴とする単リール型テープカート
リッジ。 - 【請求項2】 前記ばねが、上すぼまりテーパー状のテ
ーパーばねで構成されており、 ばねの上端が、ガイド突起の基端に外嵌する状態で密着
接合し、ばねの下端が、座部に設けたばね受に密着接合
している請求項1記載の単リール型テープカートリッ
ジ。 - 【請求項3】 リール押えの周縁に、リール押えの傾動
を規制する規制壁が突設されており、 規制壁の基端でばねの下端外周面を受け止めて、規制壁
がばね受を兼ねている請求項1または2記載の単リール
型テープカートリッジ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000386097A JP2002190177A (ja) | 2000-12-19 | 2000-12-19 | 単リール型テープカートリッジ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000386097A JP2002190177A (ja) | 2000-12-19 | 2000-12-19 | 単リール型テープカートリッジ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002190177A true JP2002190177A (ja) | 2002-07-05 |
Family
ID=18853248
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000386097A Pending JP2002190177A (ja) | 2000-12-19 | 2000-12-19 | 単リール型テープカートリッジ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002190177A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007095194A (ja) * | 2005-09-29 | 2007-04-12 | Hitachi Maxell Ltd | 単リール形のテープカートリッジ |
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- 2000-12-19 JP JP2000386097A patent/JP2002190177A/ja active Pending
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