JP3883904B2 - 表示装置及び表示システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、表示用画像信号に制御パラメータを埋め込むことにより液晶ディスプレイ装置やEL(Electronic Luminescence)ディスプレイ装置等の表示装置を制御する表示制御方法、および、そのような表示制御方法に基づく表示装置等に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、表示すべき画像を表す信号に埋め込まれたパラメータに基づき、表示方法を制御する表示装置等が知られている。例えば、特開平11−122507号公報には、映像信号の帰線期間に重畳した基準信号や判別信号に基づいて安定化制御や走査変換などの画像処理手段を備えたことを特徴とする映像信号処理装置が開示されている。また、特開平10−133846号公報には、表示データの表示期間中に重畳したパラメータを、水平同期信号および垂直同期信号に基づくパルス数のカウントにより生成される信号でサンプリングすることによって取り込み、その取り込まれたパラメータに基づき輝度や、画面サイズ、画面位置、画面歪み補正を制御する画像表示装置が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、広範で複雑な表示方法の制御を実現しようとすると、制御のためのパラメータが複雑なものとなるため、特開平11−122507号公報に開示された映像信号処理装置のように帰線期間にパラメータを重畳するという手法では対応しきれない。一方、特開平10−133846号公報に開示された画像表示装置では、パラメータを表示データ(表示期間中)に重畳することができるが、より広範で複雑な表示方法を実現しようとすると、この構成によっても対応が困難なほど、重畳すべきパラメータデータが複雑なものとなる。また、この構成では、水平同期信号および垂直同期信号に基づいてパラメータが取り出されるので、種々のパラメータを表示データの異なる位置に重畳すると、それらのパラメータを表示データから取り出すための機構が複雑なものとなる。
【0004】
例えば、複数の駆動回路(ドライバ)を備える表示装置におけるドライバの切り換えによる表示や、液晶表示装置のバックライトの点灯/消灯の切り換えによる表示、フレーム周波数の切換による表示等のように、より広範で複雑な表示方法の制御を実現する場合、上記従来技術での対応は容易ではない。特に、表示方法を決定する要素(動作させるドライバ、バックライトの点灯/消灯、フレーム周波数等)のうち1つを制御対象とするのではなく、所望に応じて種々の表示方法を実現すべく表示方法を決定する複数の要素を同時に制御する場合には、上記従来技術での対応は困難である。すなわち、上記従来技術によっては、このような広範で複雑な表示方法の制御を実現するためのパラメータを重畳させた表示データの作成は困難であり、また、そのような表示データからパラメータを取り出すための機構(デコーダ)も複雑なものとなる。
【0005】
そこで本発明では、表示装置における表示方法についての広範で複雑な制御を容易に行える制御方法、及びそのような制御方法に基づく表示装置等を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
第1の発明は、表示すべき画像を表す表示情報に加えて表示方法を制御するための制御情報を含む表示用画像信号を表示装置に供給することにより、当該表示装置における当該画像の表示方法を当該制御情報に基づき制御する方法であって、
前記表示用画像信号は、
前記表示情報に相当する表示データ信号と、
前記制御情報に相当する制御パラメータ信号と、
前記制御パラメータ信号の直前に配置された第1の所定信号であるパラメータ開始信号と、
前記制御パラメータ信号の直後に配置された第2の所定信号であるパラメータ終了信号とを含み、
前記パラメータ開始信号および前記パラメータ終了信号は、前記表示用画像信号に含まれる他の信号から識別可能であることを特徴とする。
【0007】
このような第1の発明によれば、表示方法を制御するための制御情報を含む表示用画像信号が表示装置に供給され、表示装置では、その表示用画像信号においてパラメータ開始信号とパラメータ終了信号との間に配置された制御パラメータ信号に基づく表示方法で、表示データ信号の表す画像が表示される。
【0008】
第2の発明は、表示すべき画像を表す表示情報に加えて表示方法を制御するための制御情報を含む表示用画像信号を表示装置に供給することにより、当該表示装置における当該画像の表示方法を当該制御情報に基づき制御する方法であって、
前記表示用画像信号は、
前記表示情報に相当するアナログ信号の表示データ信号と、
前記制御情報に相当する制御情報信号とを含み、
前記制御情報信号は、その最大電位レベルが前記表示データ信号の最小電位レベルより低く設定されるか、あるいはその最小電位レベルが前記表示データ信号の最大電位レベルより高く設定されることによって、前記表示データ信号から識別可能であることを特徴とする。
【0009】
このような第2の発明によれば、表示方法を制御するための制御情報とアナログ信号の表示データ信号とを含む表示用画像信号が表示装置に供給され、表示装置では、その表示用画像信号において制御情報信号と表示データ信号との電位レベルの違いによって制御情報信号を識別可能である。このため、表示装置では、制御情報信号に基づく表示方法で、表示データ信号の表す画像が表示される。
【0010】
第3の発明は、表示すべき画像を表す表示情報に加えて表示方法を制御するための制御情報を含む表示用画像信号を表示装置に供給することにより、当該表示装置における当該画像の表示方法を当該制御情報に基づき制御する方法であって、
前記表示用画像信号は、
前記表示情報に相当するデジタル信号の表示データ信号と、
前記制御情報に相当する制御情報信号とを含み、
前記制御情報信号の周波数は、前記表示データ信号の周波数より高く設定されることによって、前記表示データ信号から識別可能であることを特徴とする。
【0011】
このような第3の発明によれば、表示方法を制御するための制御情報とデジタル信号の表示データ信号とを含む表示用画像信号が表示装置に供給され、表示装置では、その表示用画像信号において制御情報信号と表示データ信号との周波数の違いによって制御情報信号を識別可能である。このため、表示装置では、制御情報信号に基づく表示方法で、表示データ信号の表す画像が表示される。
【0012】
第4の発明は、表示すべき画像を表す表示情報に加えて当該画像の表示方法を制御するための制御情報を含む表示用画像信号を生成する表示用信号生成装置であって、
前記生成すべき表示用画像信号の構造を定義する信号定義データを受け取り、当該信号定義データに従って、前記制御情報に相当する制御パラメータ信号と前記表示情報に相当する表示データ信号とを含むパラメータ付き表示データ信号を生成する信号生成手段と、
前記パラメータ付き表示データ信号における制御パラメータ信号の直前に他の信号から識別可能な第1の所定信号であるパラメータ開始信号を付加し、前記パラメータ付き表示データ信号における制御パラメータ信号の直後に他の信号から識別可能な第2の所定信号であるパラメータ終了信号を付加するパラメータ開始/終了信号付加手段とを備えることを特徴とする。
【0013】
このような第4の発明によれば、表示方法を制御するための制御パラメータ信号は、他の信号部分から識別可能なパラメータ開始信号とパラメータ終了信号という特定の2つの信号に挟まれた形態で表示用画像信号に埋め込まれる。
【0014】
第5の発明は、第4の発明において、
前記信号生成手段は、前記制御パラメータ信号として、前記制御パラメータ信号に基づく表示方法の制御の開始を指定する制御開始パラメータ信号と、前記制御パラメータ信号に基づく表示方法の制御の終了を指定する制御終了パラメータ信号との2種類の信号を予め保持しており、当該2種類の信号を対として前記パラメータ付き表示データ信号に含めることを特徴とする。
【0015】
このような第5の発明によれば、表示用画像信号のうち制御パラメータ信号に基づく表示方法で表示されるべき画像の表示情報を含む信号区間が、制御開始パラメータと制御終了パラメータとによって指定される。
【0016】
第6の発明は、第5の発明において、
前記制御開始パラメータ信号は、表示方法を決定する要素のうち制御対象とする要素を指定する制御タグ信号と、当該制御対象として指定された要素に対する制御の開始を指定する制御開始識別信号とを含み、
前記制御終了パラメータ信号は、表示方法を決定する要素のうち制御対象とする要素を指定する制御タグ信号と、当該制御対象として指定された要素に対する制御の終了を指定する制御終了識別信号とを含むことを特徴とする。
【0017】
第7の発明は、表示すべき画像を表す表示情報に加えて当該画像の表示方法を制御するための制御情報を含む表示用画像信号を生成する表示用信号生成装置であって、
前記生成すべき表示用画像信号の構造を定義する信号定義データを受け取り、当該信号定義データに従って、前記制御情報に相当する制御情報信号と前記表示情報に相当するアナログ信号の表示データ信号とを含む前記表示用画像信号を生成する信号生成手段と、
前記表示データ信号の電位レベルを判別する信号レベル判別手段と、
前記信号レベル判別手段にて判別された表示信号データの電位レベルに基づき、前記信号生成手段にて生成される前記表示用画像信号における前記制御情報信号の最大電位レベルを前記表示データ信号の最小電位レベルより低くするか、あるいは前記制御情報信号の最小電位レベルを前記表示データ信号の最大電位レベルより高くする電位レベル設定手段とを備えていることを特徴とする。
【0018】
このような第7の発明によれば、表示方法を制御するための制御情報信号は、アナログ信号の表示データ信号から識別可能な形態で表示用画像信号に埋め込まれる。
【0019】
第8の発明は、表示すべき画像を表す表示情報に加えて当該画像の表示方法を制御するための制御情報を含む表示用画像信号を生成する表示用信号生成装置であって、
前記生成すべき表示用画像信号の構造を定義する信号定義データを受け取り、当該信号定義データに従って、前記制御情報に相当する制御情報信号と前記表示情報に相当するデジタル信号の表示データ信号とを含む前記表示用画像信号を生成する信号生成手段と、
前記表示データ信号の周波数を判別する信号周波数判別手段と、
前記信号周波数判別手段にて判別された表示信号データの信号周波数に基づき、前記信号生成手段にて生成される前記表示用画像信号における前記制御情報信号の周波数を前記表示データ信号の周波数より高くするクロック信号発生手段とを備えていることを特徴とする。
【0020】
このような第8の発明によれば、表示方法を制御するための制御情報信号は、デジタル信号の表示データ信号から識別可能な形態で表示用画像信号に埋め込まれる。
【0021】
第9の発明は、表示すべき画像を表す表示情報に加えて当該画像の表示方法を制御するための制御情報を含む表示用画像信号を受け取って、当該制御情報に基づく表示方法で当該表示情報の表す画像を表示する表示装置であって、
前記表示情報に相当する表示データ信号と、前記制御情報に相当する制御パラメータ信号と、前記制御パラメータ信号の直前に配置された第1の特定信号であるパラメータ開始信号と、前記制御パラメータ信号の直後に配置された第2の特定信号であるパラメータ終了信号とを含む信号を前記表示用画像信号として受け取り、受け取った当該表示用画像信号においてパラメータ開始信号およびパラメータ終了信号を検出する検出手段と、
前記表示用画像信号のうち前記検出されたパラメータ開始信号とパラメータ終了信号とに挟まれた信号部分を制御パラメータ信号として取り出し、当該取り出された制御パラメータ信号に基づき、前記表示データ信号の表す画像の表示方法を制御する表示制御手段とを備えることを特徴とする。
【0022】
このような第9の発明によれば、表示用画像信号が表示装置に供給されると、その表示用画像信号においてパラメータ開始信号とパラメータ終了信号との間に配置された制御パラメータ信号に基づく表示方法で、表示データ信号の表す画像が表示される。
【0023】
第10の発明は、第9の発明において、
前記検出手段は、前記制御パラメータ信号として、前記制御パラメータ信号に基づく表示方法の制御の開始を指定する制御開始パラメータ信号と、前記制御パラメータ信号に基づく表示方法の制御の終了を指定する制御終了パラメータ信号との2種類の信号を含む表示用画像信号を受け取り、
前記表示制御手段は、
前記取り出された制御パラメータ信号が制御開始パラメータ信号か制御終了パラメータ信号かを判別し、
前記制御開始パラメータ信号と前記制御終了パラメータ信号との間に配置された表示データ信号の表す画像の表示方法を前記取り出された制御パラメータに基づき制御することを特徴とする。
【0024】
このような第10の発明によれば、外部から与えられる表示用画像信号に含まれる制御パラメータ信号に基づく表示方法で、その表示用画像信号のうち制御開始パラメータ信号と制御終了パラメータ信号との間に配置された表示データ信号の表す画像が表示される。
【0025】
第11の発明は、第10の発明において、
前記制御開始パラメータ信号は、表示方法を決定する要素のうち制御対象とする要素を指定する制御タグ信号と、当該制御対象として指定された要素に対する制御の開始を指定する制御開始識別信号とを含み、
前記制御終了パラメータ信号は、表示方法を決定する要素のうち制御対象とする要素を指定する制御タグ信号と、当該制御対象として指定された要素に対する制御の終了を指定する制御終了識別信号とを含み、
前記表示制御手段は、
前記取り出された制御パラメータ信号が制御開始識別信号と制御終了識別信号とのいずれを含むかを判別し、
前記制御開始識別信号を含む制御パラメータ信号と前記制御終了識別信号を含む制御パラメータ信号との間に配置された表示データ信号の表す画像の表示方法を、前記取り出された制御パラメータ信号に含まれる制御タグ信号に基づき制御することを特徴とする。
【0026】
第12の発明は、第10の発明において、
複数のデータ信号線と、当該複数のデータ信号線に交差する複数の走査信号線と、当該複数のデータ信号線と当該複数の走査信号線との交差点にそれぞれ設けられた画素形成手段からなる画素アレイとを含む表示部と、
前記画素アレイを線順次に選択するための走査信号を前記複数の走査信号線に印加する走査側駆動手段と、
前記表示情報の表す画像を前記画素アレイに表示させるための駆動用画像信号を前記複数のデータ信号線に印加するデータ側駆動手段とを備え、
前記走査側駆動手段と前記データ側駆動手段のうち少なくとも一方は複数個の駆動回路を含み、
前記制御開始パラメータ信号は、前記複数個の駆動回路からいずれかの駆動回路を選択して、当該選択された駆動回路を動作状態とすることを指示し、前記制御終了パラメータ信号は、当該選択された駆動回路を非動作状態とすることを指示することを特徴とする。
【0027】
このような第12の発明によれば、外部から与えられる表示用画像信号に含まれる制御パラメータ信号で指定される駆動回路によって表示部が駆動され、これより、その制御パラメータを構成する制御開始パラメータ信号と制御終了パラメータ信号との間に配置された表示データ信号の表す画像が表示部に表示される。
【0028】
第13の発明は、第10の発明において、
前記表示データ信号の表す画像を表示するためのバックライトまたはフロントライトを更に備え、
前記制御開始パラメータ信号は、前記バックライトまたは前記フロントライトの点灯を指示し、前記制御終了パラメータ信号は、前記バックライトまたは前記フロントライトの消灯を指示することを特徴とする。
【0029】
このような第13の発明によれば、外部から与えられる表示用画像信号に含まれる制御開始パラメータ信号と制御終了パラメータ信号との間に配置された表示データ信号の表す画像が表示される際にバックライトまたはフロントライトが点灯され、その表示の終了後にバックライトまたはフロントライトが消灯される。
【0030】
第14の発明は、第10の発明において、
前記表示データ信号の表す画像の表示におけるフレーム周波数を変更するフレ一ム周波数変更手段を更に備え、
前記制御開始パラメータ信号は、前記フレーム周波数を予め決められた第1の周波数から第2の周波数に変更することを指示し、前記制御終了パラメータ信号は、前記フレーム周波数を前記第2の周波数から前記第1の周波数に戻すことを指示することを特徴とする。
【0031】
このような第14の発明によれば、外部から与えられる表示用画像信号に含まれる制御開始パラメータ信号と制御終了パラメータ信号との間に配置された表示データ信号の表す画像が表示される際にフレーム周波数が第2の周波数に設定され、その表示の終了後にフレーム周波数が第1の周波数に戻される。
【0032】
第15の発明は、第9から第14までの発明のいずれかにおいて、
前記表示情報の表す画像を表示する液晶パネルを含む駆動回路一体型のアクティブマトリクス型基板を備えることを特徴とする。
【0033】
このような第15の発明に係る表示装置のように、液晶パネルとその駆動回路とが駆動回路一体型マトリクス基板として実現されている場合には、表示方法を制御するための制御パラメータ信号を表示用画像信号に埋め込むことは、駆動回路一体型マトリクス基板への入力信号の数を低減する上で有利である。
【0034】
第16の発明は、表示すべき画像を表す表示情報に加えて当該画像の表示方法を制御するための制御情報を含む表示用画像信号を受け取って、当該制御情報に基づく表示方法で当該表示情報の表す画像を表示する表示装置であって、
前記表示情報に相当するアナログ信号の表示データ信号と、前記制御情報に相当する制御情報信号とを含むと共に、前記制御情報信号が、その最大電位レベルが前記表示データ信号の最小電位レベルより低く設定されているか、あるいはその最小電位レベルが前記表示データ信号の最大電位レベルより高く設定されている前記表示用画像信号を受け取り、受け取った当該表示用画像信号の電位レベルが基準電位レベルより高いか低いかを比較することによって、前記表示用画像信号から制御情報信号を抽出する制御・表示信号判別部と、
前記表示用画像信号のうち前記抽出された制御情報信号に基づき、前記表示データ信号の表す画像の表示方法を制御する表示制御手段とを備えていることを特徴とする。
【0035】
このような第16の発明によれば、表示用画像信号が表示装置に供給されると、その表示用画像信号においてアナログ信号の表示データ信号と識別可能に配置された制御情報信号に基づく表示方法で、表示データ信号の表す画像が表示される。
【0036】
第17の発明は、表示すべき画像を表す表示情報に加えて当該画像の表示方法を制御するための制御情報を含む表示用画像信号を受け取って、当該制御情報に基づく表示方法で当該表示情報の表す画像を表示する表示装置であって、
前記表示情報に相当するデジタル信号の表示データ信号と、前記制御情報に相当する制御情報信号とを含むと共に、前記制御情報信号の周波数が前記表示データ信号の周波数より高く設定されている前記表示用画像信号を受け取り、受け取った当該表示用画像信号の周波数が基準周波数より高いか低いかを比較することによって、前記表示用画像信号から制御情報信号を抽出する制御・表示信号判別部と、
前記表示用画像信号のうち前記抽出された制御情報信号に基づき、前記表示データ信号の表す画像の表示方法を制御する表示制御手段とを備えていることを特徴とする。
【0037】
このような第17の発明によれば、表示用画像信号が表示装置に供給されると、その表示用画像信号においてデジタル信号の表示データ信号と識別可能に配置された制御情報信号に基づく表示方法で、表示データ信号の表す画像が表示される。
【0038】
第18の発明は、表示すべき画像を表す表示情報に加えて当該画像の表示方法を制御するための制御情報を含む表示用画像信号を生成する表示用信号生成装置と、当該表示用画像信号を受け取って、当該制御情報に基づく表示方法で当該表示情報の表す画像を表示する表示装置とからなる表示システムであって、
前記表示用信号生成装置は、
前記生成すべき表示用画像信号の構造を定義する信号定義データを受け取り、当該信号定義データに従って、前記制御情報に相当する制御パラメータ信号と前記表示情報に相当する表示データ信号とを含むパラメータ付き表示データ信号を生成する信号生成手段と、
前記パラメータ付き表示データ信号における制御パラメータ信号の直前に第1の特定信号であるパラメータ開始信号を付加し、前記パラメータ付き表示データ信号における制御パラメータ信号の直後に第2の特定信号であるパラメータ終了信号を付加するパラメータ開始/終了信号付加手段とを備え、
前記表示装置は、
前記表示用画像信号においてパラメータ開始信号およびパラメータ終了信号を検出する検出手段と、
前記表示用画像信号のうち前記検出されたパラメータ開始信号とパラメータ終了信号とに挟まれた信号部分を制御パラメータ信号として取り出し、当該取り出された制御パラメータ信号に基づき、前記表示情報の表す画像の表示方法を制御する表示制御手段とを備えることを特徴とする。
【0039】
第19の発明は、表示すべき画像を表す表示情報に加えて当該画像の表示方法を制御するための制御情報を含む表示用画像信号を生成する表示用信号生成装置と、当該表示用画像信号を受け取って、当該制御情報に基づく表示方法で当該表示情報の表す画像を表示する表示装置とからなる表示システムであって、
前記表示用信号生成装置は、
前記生成すべき表示用画像信号の構造を定義する信号定義データを受け取り、当該信号定義データに従って、前記制御情報に相当する制御情報信号と前記表示情報に相当するアナログ信号の表示データ信号とを含む前記表示用画像信号を生成する信号生成手段と、
前記表示データ信号の電位レベルを判別する信号レベル判別部と、
前記信号レベル判別手段にて判別された表示信号データの電位レベルに基づき、前記信号生成手段にて生成される前記表示用画像信号における前記制御情報信号の最大電位レベルを前記表示データ信号の最小電位レベルより低くするか、あるいは前記制御情報信号の最小電位レベルを前記表示データ信号の最大電位レベルより高くする電位レベル設定手段とを備え、
前記表示装置は、
前記表示用信号生成装置にて生成された前記表示用画像信号を受け取り、受け取った当該表示用画像信号の電位レベルが基準電位レベルより高いか低いかを比較することによって、前記表示用画像信号から制御情報信号を抽出する制御・表示信号判別部と、
前記表示用画像信号のうち前記抽出された制御情報信号に基づき、前記表示情報の表す画像の表示方法を制御する表示制御手段とを備えることを特徴とする。
【0040】
第20の発明は、表示すべき画像を表す表示情報に加えて当該画像の表示方法を制御するための制御情報を含む表示用画像信号を生成する表示用信号生成装置と、当該表示用画像信号を受け取って、当該制御情報に基づく表示方法で当該表示情報の表す画像を表示する表示装置とからなる表示システムであって、
前記表示用信号生成装置は、
前記生成すべき表示用画像信号の構造を定義する信号定義データを受け取り、当該信号定義データに従って、前記制御情報に相当する制御情報信号と前記表示情報に相当するデジタル信号の表示データ信号とを含む前記表示用画像信号を生成する信号生成手段と、
前記表示データ信号の周波数を判別する信号周波数判別部と、
前記信号周波数判別部にて判別された表示信号データの信号周波数に基づき、前記信号生成手段にて生成される前記表示用画像信号における前記制御情報信号の周波数を前記表示データ信号の周波数より高くするクロック信号発生手段とを備え、
前記表示装置は、
前記表示用信号生成装置にて生成された前記表示用画像信号を受け取り、受け取った当該表示用画像信号の周波数が基準周波数より高いか低いかを比較することによって、前記表示用画像信号から制御情報信号を抽出する制御・表示信号判別部と、
前記表示用画像信号のうち前記抽出された制御情報信号に基づき、前記表示情報の表す画像の表示方法を制御する表示制御手段とを備えることを特徴とする。
【0041】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態に係る表示制御方法、すなわち表示装置における表示方法を制御するための方法を説明する。本実施形態に係る表示制御方法は、表示すべき画像を表す表示情報と共に表示方法を制御するための制御情報を含む表示用画像信号を生成する表示用信号生成装置と、その表示用信号生成装置から出力された表示用画像信号を受け取って、それに含まれる制御情報に基づく表示方法で画像を表示する表示装置とからなる表示システムにおいて実施される。ここで、表示装置は、例えばパーソナルコンピュータ(パソコン)における液晶ディスプレイ装置に相当する。この場合、典型的には、表示用信号生成装置はそのパソコン本体に内蔵され、そこで生成された表示用画像信号がパソコン本体から液晶ディスプレイ装置に送られるが、液晶ディスプレイ装置に表示用信号生成装置が内蔵されていてもよい。なお、実際の装置では、信号間のタイミング調整のために遅延素子が使用されるが、以下では便宜上、そのような遅延素子を省略して説明するものとする。
【0042】
<1.表示用信号生成装置>
本実施形態に係る制御方法を実施するための表示用信号生成装置(以下「本実施形態に基づく表示用信号生成装置」という)は、表示装置で表示されるべき画像を表す画像信号に、その画像の表示方法を制御するための制御情報、即ちその表示装置の有する表示機能に対する制御情報を埋め込んだ信号を、表示用画像信号として生成する。生成される表示用画像信号の構造は、XML(Extensible Markup Language)のようなマークアップ言語におけるタグの書式で予め定義されている。すなわち、生成される表示用画像信号の構造が、例えば図5(a)に示すような信号定義データDsgで予め定義される。この信号定義データDsgによる定義では、表示機能に対する制御情報としての制御パラメータが“<”と “>”とで挟まれ、その制御パラメータは、制御対象と制御の開始または終了とを指定する。すなわち、制御対象は制御タグとしての文字列(以下、この文字列自体をも「制御タグ」と呼ぶものとする)で特定され、制御タグのみからなる制御パラメータが“<”と“>”とで挟まれている場合、その制御パラメータは制御の開始を意味し、制御タグの直前に“/”が付加された制御パラメータが“<”と“>”とで挟まれている場合、その制御パラメータは制御の終了を意味する。ここで、表示装置は、メインドライバおよびサブドライバと走査ドライバとによって駆動される液晶パネルを備えた液晶表示装置であって、その液晶パネルのためのバックライトと、その液晶パネルにおける表示のフレーム周波数を制御できる機能とを有しているものとする。この場合、制御対象を特定する制御タグとして、メインドライバの制御を意味するメインドライバ制御タグ“drv_m”、サブドライバの制御を意味するサブドライバ制御タグ“drv_s”、バックライトの制御を意味するバックライト制御タグ“blight”、フレーム周波数の制御を意味するフレームレート制御タグ“frm_rate”が予め用意される。また、以下では、この他に、表示データの開始や終了を指定するために表示タグ“disp”も用意されている。本実施形態で使用されるタグは、表示用画像信号に埋め込まれる際に、図3に示すようにコード化されるものとする。この図3によれば、各タグは固定長すなわち6ビット長であるが、制御タグは固定長でなくてもよい。
【0043】
図1は、本実施形態に基づく表示用信号生成装置100の概略構成を示すブロック図である。この表示用信号生成装置100は、タグコード化変換部10と、Ts/Te付加部12と、Ps/Pe付加部14と、画像メモリ16と、タグテーブル18とを備えており、タグコード化変換部10には、上記のタグ書式で記述された信号定義データDsgが入力される。また、画像メモリ16には、表示装置で表示されるべき画像を表す画像データが予め格納されている。そしてタグテーブル18は、図4に示すように、信号定義データDsgとして記述可能な各制御タグにつき、その制御タグを示す文字列とコードとを対応付けるものであって、制御タグの文字列データを与えるとそれに対応する制御タグのコードが出力されるように、ROM(Read Only Memory)または連想メモリ等によって構成される。
【0044】
上記表示用信号生成装置100において、タグコード化変換部10は、入力される信号定義データDsgによる定義に従って、その信号定義データDsgに現れる文字列としての制御タグを、タグテーブル18を用いてコードに変換する。そして、このような制御タグのコード化と共に、その信号定義データDsgによる定義に従って、画像メモリ16から画像データを読み出し、その画像データにコード化された制御タグを挿入することにより、第1エンコーダ信号Se1を生成する。また、タグコード化変換部10は、その第1エンコーダ信号Se1のうち挿入された制御タグの区間においてHレベル(ハイレベル)で他の区間ではLレベル(ローレベル)となる第1タグコード区間信号Sc1、および、挿入される制御タグによる制御の開始および終了を示す開始/終了識別信号St1を出力する。ここで、開始/終了識別信号St1は、制御の開始を意味する制御パラメータの制御タグが挿入されると、第1エンコーダ信号Se1におけるその制御タグの挿入位置に相当する時点でHレベルとなり、その後に制御の終了を意味する制御パラメータに含まれる制御タグが挿入されるまでHレベルに保持され、一方、制御の終了を意味する制御パラメータに含まれる制御タグが挿入されると、第1エンコーダ信号Se1におけるその制御タグの挿入位置に相当する時点でLレベルとなり、その後に制御の開始を意味する制御パラメータに含まれる制御タグが挿入されるまでLレベルに保持される。例えば、図2(a)に示すような信号定義データDsgが入力された場合には、図2(b)に示すような第1エンコーダ信号Se1、第1タグコード区間信号Sc1、および開始/終了識別信号St1を出力する。
【0045】
上記のタグコード化変換部10から出力される第1エンコーダ信号Se1、第1タグコード区間信号Sc1、および開始/終了識別信号St1は、Ts/Te付加部12に入力される。Ts/Te付加部12は、第1タグコード区間信号Sc1に基づき、第1エンコーダ信号Se1に挿入された制御タグの直前に、図3に示す開始タグ信号Tsまたは終了タグ信号Teを付加する。このとき、開始/識別信号St1がHレベルであれば、挿入された制御タグを含む制御パラメータは制御の開始を意味するので、その制御タグの直前に開始タグ信号Ts(“010000”)を付加し、開始/識別信号St1がLレベルであれば、挿入された制御タグを含む制御パラメータは制御の終了を意味するので、その制御タグの直前に終了タグ信号Te(“000010”)を付加する。Ts/Te付加部12は、このようにして開始タグ信号Tsおよび終了タグ信号Teの付加された第1エンコード信号Se1を、第2エンコード信号Se2として出力する。このようにして、タグコード化変換部10とTs/Te付加部12とにより、表示すべき画像を表す信号とその画像の表示方法を制御するための制御パラメータに相当する信号とを含むパラメータ付き表示データ信号が、第2エンコーダ信号Se2として生成される。また、Ts/Te付加部12は、その第2エンコーダ信号Se2のうち制御タグの区間と開始タグ信号Tsの区間と終了タグ信号Teの区間とにおいてHレベルで他の区間ではLレベルとなる第2タグコード区間信号Sc2を出力する。
【0046】
Ts/Te付加部12から出力される第2エンコーダ信号Se2および第2タグコード区間信号Sc2は、Ps/Pe付加部14に入力される。Ps/Pe付加部14は、第2タグコード区間信号Sc2に基づき、第2エンコーダ信号Se2に付加された開始タグ信号Tsおよび終了タグ信号Teの直前に、“<”に相当する信号として図3に示すパラメータ開始信号Ps(“0110000”)を付加し、第2エンコーダ信号Se2に挿入された制御タグの直後に、“>”に相当する信号として図3に示すパラメータ終了信号Pe(“000110”)を付加する。Ps/Pe付加部14は、このようにしてパラメータ開始信号Psおよびパラメータ終了信号Peの付加された第2エンコーダ信号Se2を、表示用画像信号Siとして出力する。この表示用画像信号Siは、図2(d)に示すように、信号定義データDsgで定義される構造の信号であって、表示装置で表示すべき画像を表す表示情報に加えて、その表示装置における画像の表示方法を制御するための制御情報(制御パラメータに相当する情報)を含んでいる。
【0047】
図2(d)では表示用画像信号Siが模式的に示されているが、本実施形態における表示用画像信号Siの実際の波形は、後述の図11に示すようにシリアル伝送に対応したものである。また、本実施形態における表示用画像信号Siでは、タグに相当する信号部分(パラメータ開始信号、パラメータ終了信号、開始タグ信号、終了タグ信号、制御タグ信号)はデジタル信号であり、表示データに相当する信号部分はアナログ信号もしくはデジタル信号となっている。そして、この表示用画像信号Siでは、図11に示すように、表示データがアナログ信号の場合、例えば、該アナログ信号の信号レベルはデジタル信号の信号レベルよりも高く設定される。このため、パラメータ開始信号Psおよびパラメータ終了信号Peは、タグに相当する他のデジタル信号のみならず表示データに相当する信号からも識別可能となっている。なお、表示データに相当する信号部分をデジタル信号とした場合であっても、例えば、パラメータ開始信号Psおよびパラメータ終了信号Peに相当するビットパターンを表示データの値を表すビットパターンとして使用しないようにすれば、パラメータ開始信号Psおよびパラメータ終了信号Peは表示用画像信号Siにおいて識別可能となる。
【0048】
このようにして、本実施形態における表示制御信号Siは、開始タグ信号Tsまたは終了タグ信号Teと制御タグ信号とからなる信号(以下「制御パラメータ信号」という)が、表示用画像信号Siにおいて確実に識別可能なパラメータ開始信号Psとパラメータ終了信号Peとによって挟まれた構造になっている。尚、以下の説明において、制御パラメータ信号をパラメータ開始信号Psおよびパラメータ終了信号Peによって挟んだ信号を制御情報信号とする。
【0049】
また、以下にアナログ駆動の場合と、デジタル駆動の場合との表示用信号生成装置の具体的な構成について説明する。
【0050】
(アナログ駆動:表示データ信号がアナログ信号の場合)
図21は、本実施形態に基づく表示用信号生成装置100の構成を、アナログ駆動用の表示用画像信号Siを作成する場合について示すブロック図である。この表示用信号生成装置100は、タグコード化変換部10と、Ts/Te付加部12と、Ps/Pe付加部14と、画像メモリ16と、タグテーブル18と、信号レベル判別部11と、電位レベル設定部13とを備えている。タグコード化変換部10には、上記のタグ書式で記述された信号定義データDsgが入力される。また、画像メモリ16には、表示装置で表示されるべき画像を表すアナログの画像データが予め格納されている。そしてタグテーブル18は、図3に示すように、信号定義データDsgとして記述可能な各制御タグにつき、その制御タグを示す文字列とコードとを対応付けるものであって、制御タグの文字列データを与えるとそれに対応する制御タグのコードが出力されるように、ROM(ReadOnly Memory)または連想メモリ等によって構成される。
【0051】
上記表示用信号生成装置100において、信号レベル判別部11は、画像メモリ16に予め格納された画像データの最低電位レベルを検出し、基準電位レベルVrefを決定する。
【0052】
電位レベル設定部13は、制御情報信号を構成する各信号(すなわち、タグコード化変換部10にてコード化された制御タグ信号、Ts/Te付加部12にて付加される開始タグ信号Tsまたは終了タグ信号Te、Ps/Pe付加部14にて付加されるパラメータ開始信号Psまたはパラメータ終了信号Pe)を生成する時に、その電位レベルを設定する手段である。この時、電位レベル設定部13は、信号レベル判別部11で決定された基準電位レベルVrefに基づき、コード化された制御タグ信号の最高電位レベルが画像メモリ16に予め格納された画像データの最低電位レベルより低くなるように、上記制御情報信号の電位レベルを設定する。但し、電位レベル設定部13は、少なくとも、パラメータ開始信号Psおよびパラメータ終了信号Peについて、その電位レベルを上述のように設定するものであってもよい。
【0053】
なお本実施形態では、基準電位レベルVrefの決定方法と制御情報信号の生成方法とは上記の方法に限定されるものではない。例えば、信号レベル判別部11では、画像メモリ16に予め格納された画像データの最高電位レベルから基準電位レベルVrefを決定し、電位レベル設定部13では、上記制御情報信号の最低電位レベルが、画像メモリ16に予め格納された画像データの最高電位レベルより高くなるように電位レベルを設定してもよい。
【0054】
タグコード化変換部10は、入力される信号定義データDsgによる定義に従って、その信号定義データDsgに現れる文字列としての制御タグを、タグテーブル18を用いてコードに変換する。そして、このような制御タグのコード化と共に、その信号定義データDsgによる定義に従って、画像メモリ16から画像データSdm(図22(a)参照)を読み出し、その画像データSdmにコード化された一対の制御タグ信号Tagを挿入し、第1エンコーダ信号Se1(図22(b)参照)として出力する。
【0055】
上記のタグコード化変換部10から出力される第1エンコーダ信号Se1は、Ts/Te付加部12に入力される。Ts/Te付加部12では、第1エンコーダ信号Se1に挿入された一対の制御タグ信号Tagの直前に、先頭の制御タグ信号Tagには開始タグ信号Tsを、最後尾の制御タグ信号Tagには終了タグ信号Teを付加し、第2エンコーダ信号Se2(図22(c)参照)として出力する。
【0056】
Ts/Te付加部12から出力される第2エンコーダ信号Se2は、Ps/Pe付加部14に入力される。Ps/Pe付加部14は、第2エンコーダ信号Se2に付加された開始タグ信号Tsおよび終了タグ信号Teの直前に、“<”に相当する信号として図3に示すパラメータ開始信号Ps(“011000”)を付加し、第2エンコーダ信号Se2に挿入された制御タグタグ信号Tagの直後に、“>”に相当する信号として図3に示すパラメータ終了信号Pe(“000110”)を付加する。Ps/Pe付加部14は、このようにしてパラメータ開始信号Psおよびパラメータ終了信号Peの付加された第2エンコーダ信号Se2を、表示用画像信号Si(図22(d)参照)として出力する。
【0057】
この表示用画像信号Siは、信号定義データDsgで定義される構造の信号であって、表示装置で表示すべき画像を表す表示情報に加えて、その表示装置における画像の表示方法を制御するための制御情報(制御パラメータに相当する情報)を含んでいる。
【0058】
(デジタル駆動:表示データ信号がデジタル信号の場合)
図23は、本実施形態に基づく表示用信号生成装置100の構成を、デジタル駆動用の表示用画像信号Siを作成する場合について示すブロック図である。表示用信号生成装置100の構成は、デジタル駆動の場合もアナログ駆動の場合と概ね同様であり、図23に示すように、アナログ駆動の場合で説明した信号レベル判別部11の替わりに周波数判別部15を、電位レベル設定部13の替わりにクロック信号発生部17を用いている点だけが異なるため、その他の部分に関しては説明を省略するものとする。
【0059】
信号周波数判別部15は、画像メモリ16に予め格納された画像データの周波数を検出し、基準周波数CKrefを決定する。
【0060】
クロック信号発生部17は、制御情報信号を構成する各信号を生成するためのクロック信号を生成する。この時、上記クロック信号発生部17は、信号周波数判別部15で決定された基準周波数CKrefに基づき、上記制御情報信号の周波数が画像メモリ16に予め格納された画像データの周波数より高くなるように周波数を設定してクロック信号を生成する。
【0061】
以下アナログ駆動の場合と同様にして、画像メモリから読み出される画像データSdm(図24(a)参照)に対して、タグコード化変換部10から第1エンコーダ信号Se1(図24(b)参照)が出力され、Ts/Te付加部から第2エンコーダ信号Se2(図24(c)参照)が出力され、Ps/Pe付加部から表示用画像信号Si(図24(d)参照)が出力される。
【0062】
この表示用画像信号Siは、信号定義データDsgで定義される構造の信号であって、表示装置で表示すべき画像を表す表示情報に加えて、その表示装置における画像の表示方法を制御するための制御情報(制御パラメータに相当する情報)を含んでいる。
【0063】
<2.表示装置の構成>
図9は、本実施形態に係る制御方法を実施するための表示装置(以下「本実施形態に基づく表示装置」という)の構成を示すブロック図である。この表示装置は、上記の表示用信号生成装置で生成された表示用画像信号Siを入力信号として受け取って、その入力信号Siに含まれる表示データの表す画像を液晶パネルに表示するものであり、表示部としての液晶パネル30と、データドライバ(データ側駆動回路)としてのメインドライバ32およびサブドライバ34と、走査ドライバ(走査側駆動回路)36と、バックライト40と、タグデコーダ200とを備えている。タグデコーダ200は、制御・表示信号判別部21と、Ps/Pe検出部20と、Ts/Te判別部22と、タグ判別・制御部24とを含んでおり、上記入力信号Siから制御情報信号(制御パラメータ信号をパラメータ開始信号Psおよびパラメータ終了信号Peによって挟んだ信号)を取り出して、その制御情報信号に基づき表示装置の各部を制御するための制御信号C1〜C4を生成する。なお、この表示装置は、ポリシリコンTFT(Thin FilmTransistor)を用いた駆動回路一体のアクティブマトリクス型液晶表示装置であって、表示部30とメインドライバ32とサブドライバ34と走査ドライバ36とが駆動回路一体型マトリクス基板300として実現されている。しかし、本発明は、このような表示装置に限定されるものではなく、ブラウン管(CRT)を利用した表示装置等の他の表示装置にも適用可能である。
【0064】
本実施形態に基づく表示装置内のタグデコーダ200において、制御・表示信号判別部21は、上記の表示用信号生成装置で生成された表示用画像信号Siから制御情報信号と表示データ信号とを判別してそれぞれの信号を分離し、制御情報信号はPs/Pe検出部20へ、表示データ信号はメインドライバ32およびサブドライバ34へ出力する。この方法について、アナログ駆動の場合とデジタル駆動の場合とに分けて説明する。
【0065】
(アナログ駆動:表示データがアナログ信号の場合)
上記制御・表示信号判別部21は、アナログ駆動の場合、上記の表示用信号生成装置100で生成された表示用画像信号Siと、上記の表示用信号生成装置100で決定された基準電位レベルVrefとを比較する。そして、上記基準電位レベルVrefが表示データ信号の最低電位レベルに基づいて決定されている場合、表示用画像信号Siのうち、基準電位レベルVrefより低い部分については制御情報信号、基準電位Vrefより高い部分については表示データ信号と判別する。なお表示用信号生成装置100で生成された表示用画像信号Siから制御情報信号と表示データ信号を判別する方法は、上記で説明した方法に限定されるものではなく、上記基準電位レベルVrefが表示データ信号の最高電位レベルに基づいて決定されている場合には、基準電位レベルVrefより高ければ制御情報信号、基準電位Vrefより低ければ表示データ信号と判別するように設定すればよい。
【0066】
(デジタル駆動:表示データがデジタル信号の場合)
デジタル駆動の場合は、上記制御・表示信号判別部21は、上記の表示用信号生成装置100で生成された表示用画像信号Siと基準クロック信号CKrefとを比較して、表示用画像信号Siのうち、基準クロック信号CKrefより周波数が高い部分については制御情報信号、基準クロック信号CKrefより周波数が低い部分については表示データ信号と判別する。
【0067】
次に、上記表示用画像信号Siから分離されてPs/Pe検出部20へ出力される制御情報信号の処理について説明する。
【0068】
Ps/Pe検出部20は、パラメータ開始信号Psを表すコード“011000”とパラメータ終了信号Peを表すコード“000110”とを保持しており、これらのコードとPs/Pe検出部20への入力信号Si’(すなわち制御情報信号:図10(a)参照)とを所定ビット毎に(本実施形態では6ビット毎に)比較することにより、入力信号Si’に含まれるパラメータ開始信号Psおよびパラメータ終了信号Peを検出し、その検出結果に応じて次のように動作する。すなわち、入力信号Si’において、パラメータ開始信号Psが検出されると、Hレベル(ハイレベル)のパラメータ検出信号Spを出力し、パラメータ終了信号Peが検出されると、Lレベル(ローレベル)のパラメータ検出信号Spを出力する。このパラメータ検出信号Spは、図10(b)に示すように、入力信号Si’においてパラメータ開始信号Psが検出されてから次にパラメータ終了信号Peが検出されるまでの期間はHレベルに保持され、入力信号Si’においてパラメータ終了信号Peが検出されてから次にパラメータ開始信号Psが検出されるまでの期間はLレベルに保持される。パラメータ開始信号Psまたはパラメータ終了信号Peが検出されたときには、検出された信号PsまたはPeを入力信号Si’から分離することによって得られる信号を、第1デコーダ信号Sd1として出力する。このようにして、図10(d)に示すような第1デコーダ信号Sd1が得られる。
【0069】
Ps/Pe検出部20から出力される第1デコーダ信号Sd1およびパラメータ検出信号Spは、Ts/Te判別部22に入力される。パラメータ検出信号SpがLレベルからHレベルに変化したときには、第1デコーダ信号Sd1のうちパラメータ検出信号SpがHレベルになった直後の区間に制御パラメータ信号(以下「現制御パラメータ信号」という)が配置されている。Ts/Te判別部22は、開始タグ信号Tsを表すコード“010000”と終了タグ信号Teを表すコード“000010”とを保持しており、現制御パラメータ信号の先頭の所定ビット(本実施形態では6ビット)をこれらのコードと比較し、これにより、現制御パラメータ信号が制御の開始を意味するか終了を意味するかを判定する。そしてTs/Te判別部22は、その判定結果に応じて次のように動作する。すなわち、現制御パラメータ信号の先頭6ビットが開始タグ信号Tsのコードと一致する場合には、現制御パラメータ信号は制御の開始を意味するので、Hレベルの開始/終了識別信号Stを出力する。一方、現制御パラメータ信号の先頭6ビットが終了タグ信号Teのコードと一致する場合には、現制御パラメータ信号は制御の終了を意味するので、Lレベルの開始/終了識別信号Stを出力する。この開始/終了識別信号Stは、図10(c)に示すように、入力信号Si’において制御の開始を意味する制御パラメータ信号が検出されてから次に制御の終了を意味する制御パラメータ信号が検出されるまではHレベルに保持され、入力信号Si’において制御の終了を意味する制御パラメータ信号が検出されてから次に制御の開始を意味する制御パラメータ信号が検出されるまではLレベルに保持される。また、Ts/Te判別部22は、パラメータ検出信号SpがHレベルのときには、第1デコーダ信号Sd1から現制御パラメータ信号の先頭6ビットである開始タグ信号Tsまたは終了タグ信号Teを除去することによって得られる信号を、第2デコーダ信号Sd2として出力する。一方、パラメータ検出信号SpがLレベルのときには、Ts/Te判別部22は、入力された第1デコーダ信号Sd1をそのまま第2デコーダ信号Sd2して出力する。このようにして、図10(e)に示すような第2デコーダ信号Sd2が得られる。
【0070】
Ts/Te判別部22から出力される第2デコーダ信号Sd2および開始/終了識別信号Stは、Ps/Pe検出部20から出力されるパラメータ検出信号Spと共にタグ判別・制御部24に入力される。タグ判別・制御部24は、パラメータ検出信号Spに基づき、第2デコーダ信号Sd2から制御タグ信号Tagを取り出す。すなわち、図10に示すように、入力信号Si’のうちパラメータ検出信号SpがHレベルである期間に相当する区間には、開始タグ信号Tsまたは終了タグ信号Teと制御タグTagとパラメータ終了信号Peとが順に配置されるが、開始タグ信号Tsと終了タグ信号Teとパラメータ終了信号Peとは固定長(6ビット長)であるので、パラメータ検出信号Spにより制御タグ信号Tagの区間が確定される。したがって、制御タグ信号Tagの長さが固定か可変かに拘わらず、タグ判別・制御部24は、パラメータ検出信号Spに基づき、第2デコーダ信号Sd2から制御タグTagを取り出すことができる。タグ判別・制御部24は、本表示装置における各部を制御するための第1〜第4制御信号C1〜C4を、このようにして取り出された制御タグTagと開始/終了識別信号Stとに基づいて生成する。すなわち、タグ判別・制御部24は、図3に示したコードで表される制御タグ信号Tagをデコードする制御デコーダを含み、この制御デコーダは、第2デコーダ信号Sd2から取り出された制御タグ信号Tagに応じて、各制御信号C1〜C4のうちのいずれかを選択し、選択された制御信号Cjを開始/終了識別信号Stに応じてHレベルまたはLレベルに設定する。なお、制御タグ信号Tagが“frm_rate”に相当する場合には、フレーム周波数をデフォルト値と別の値との間で変更するために、走査ドライバ36への制御信号C3のレベルを変更すると共に、メインドライバ32やサブドライバ34、走査ドライバ36に供給される後述のタイミング信号(クロック信号CK、水平同期信号HSY、垂直同期信号VSY)の繰り返し周波数を変更する。
【0071】
例えば、“drv_m”に相当する制御パラメータ信号が入力信号Si’に含まれている場合には、その制御タグ信号Tagは“101010”であって、これに応じて制御デコーダにより、メインドライバ32に対する制御信号である第1制御信号C1が選択される。そして、このとき開始/終了識別信号StはHレベルであるので、選択された制御信号C1がHレベルに設定される。これにより、メインドライバ32は動作状態となる。その後、“/drv_m”に相当する制御パラメータ信号が含まれた入力信号Si’がタグデコーダ200に入力されると、タグ判別・制御部24における制御デコーダによりメインドライバ30の制御信号C1が選択されるが、開始/終了識別信号StがLレベルとなるため、選択された制御信号C1はLレベルに設定される。これにより、メインドライバ32は表示部30の非動作状態となる。
【0072】
また、入力信号Si’に含まれる“disp”に相当する制御パラメータ信号と“/disp”に相当する制御パラメータ信号とに対しては、タグ判別・制御部24は、各制御信号C1〜C4の信号レベルを維持したままで、先の表示用画像信号Siのうちこれらの制御パラメータ信号で挟まれた区間の信号を、表示部30に表示すべき画像を表す表示データ信号Sdisとして所定のタイミングで出力する。但し、この表示データ信号Sdisは、入力信号Si’に含まれているものではなく、制御・表示信号判別部21において表示用画像信号Siから分離されたものである。このため、制御・表示信号判別部21は、この表示データ信号Sdisを現表示データとして一時的に記憶するための表示メモリを内蔵しており、この表示メモリに記憶される現表示データを、予め決められた回数または期間だけ、表示データ信号Sdisとして制御・表示信号判別部21から繰り返し出力する。このようにして出力される表示データ信号Sdisは、メインドライバ32とサブドライバ34に供給される。さらに、タグ判別・制御部24は、この表示データ信号Sdisの表す画像を表示部30に表示するためのタイミング信号として、クロック信号CK、水平同期信号HSYおよび垂直同期信号VSYを生成し、これらのタイミング信号を、メインドライバ32、サブドライバ34および走査ドライバ36に供給する。なお、“/disp”に相当する制御パラメータ信号に後続する制御パラメータ信号に基づく制御信号のレベル変更、例えば制御パラメータ“/drv_m”が後続する場合、これに基づくメインドライバ32の制御信号C1のHレベルからLレベルヘの変更は、上記予め決められた回数または期間の表示データ信号Sdisの出力の終了後に行われる。
【0073】
液晶パネルである表示部30は、制御・表示信号判別部21から出力される表示データ信号Sdisの表す画像における水平走査線にそれぞれが対応する複数本の走査信号線と、それら複数本の走査信号線のそれぞれと交差する複数本のデータ信号線と、それら複数本の走査信号線と複数本のデータ信号線との交差点にそれぞれ設けられた画素形成手段からなる画素アレイとを含む。なお、各画素形成手段は、データ信号線に印加される画像信号に応じた電圧を微小な液晶層部分に印加する構造を有している。
【0074】
メインドライバ32には、表示部30に表示すべき画像を表す表示データ信号Sdisが供給されると共に、タイミングを示す信号としてクロック信号CKおよび水平同期信号HSYが供給され、更に、タグ判別・制御部24で生成された第1制御信号C1が供給される。メインドライバ32は、第1制御信号C1がHレベルのときにイネーブル状態(動作状態)となり、このときには、表示データ信号Sdisとクロック信号CKおよび水平同期信号HSYとに基づき、液晶パネルを駆動するための画像信号(以下「駆動用画像信号」という)を生成し、これを表示部30のデータ信号線に印加する。一方、第1制御信号C1がLレベルのときには、メインドライバ32は、ディスエーブル状態(非動作状態)となり、表示部30の各データ信号線への駆動用画像信号の印加を停止する。
【0075】
サブドライバ34に対しても、メインドライバ32と同様、表示部30に表示すべき画像を表す表示データ信号Sdisが供給されると共に、タイミングを示す信号としてクロック信号CKおよび水平同期信号HSYが供給され、更に、タグ判別・制御部24で生成された第2制御信号C2が供給される。第2制御信号C2がHレベルのときに、サブドライバ34は、イネーブル状態となって、表示データ信号Sdisとクロック信号CKおよび水平同期信号HSYとに基づき、表示部30である液晶パネルを駆動するための駆動用画像信号を生成し、これを表示部30の各データ信号線に印加する。一方、第2制御信号C2がLレベルのときには、サブドライバ34は、ディスエーブル状態となって、表示部30の各データ信号線への駆動用画像信号の印加を停止する。
【0076】
なお、サブドライバ34は、表示部30におけるデータ信号線をメインドライバと共用することになるが、メインドライバ32に供給される第1制御信号C1とサブドライバ34に供給される第2制御信号C2とが共にHレベルであっても、共用されるデータ信号線に接続されるメインドライバ32およびサブドライバ34の出力端子のうち、少なくとも一方のドライバの出力端子は各時点で高インピーダンス状態となるように制御される。すなわち、メインドライバ32によって印加される駆動用画像信号とサブドライバ34によって印加される駆動用画像信号とが衝突しないようになっている(このための構成は本発明と直接に関係しないので、その詳細は省略する)。
【0077】
走査ドライバ36には、表示データ信号Sdisの表す画像を表示部30に表示させるためのタイミング信号として、水平同期信号HSYおよび垂直同期信号VSYが供給され、更に、タグ判別・制御部24で生成された第3制御信号C3が供給される。走査ドライバ36は、これらの水平同期信号HSY、垂直同期信号VSY、および第3制御信号C3に基づき、表示部30における走査信号線を1水平走査期間ずつ順に選択するために各走査信号線に印加すべき走査信号を生成し、各走査信号線の選択を1垂直走査期間を周期として繰り返す。このとき、第3制御信号C3がHレベルであれば、走査ドライバ36は、デフォルト値とは異なる予め設定されたフレーム周波数で各走査信号線が選択走査されるように各走査信号を生成する。一方、第3制御信号C3がLレベルであれば、走査ドライバ36は、既定のフレーム周波数(デフォルト値)で各走査信号線が選択走査されるように各走査信号を生成する。
【0078】
表示部30としての液晶パネルは、上記のようにして、データ信号線にはメインドライバ32およびサブドライバ34によって表示データ信号Sdisに基づく駆動用画像信号が印加され、走査信号線には走査ドライバ36によって走査信号が印加される。これにより表示部30は、表示用画像信号Siに含まれる表示データの表す画像を、表示用画像信号Siに含まれる制御パラメータ信号で指定される表示方法で表示する。
【0079】
尚、上記図9の構成では、タグデコーダ部200において、上記表示用画像信号Siを最初に表示データ信号Sdisと制御情報信号(入力信号Si’)とに分離したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、図9における制御・表示信号判別部21を省略し、最初に表示データ信号Sdisを分離しない表示用画像信号Siに対して、制御情報信号を構成する各信号をPs/Pe検出部20、Ts/Te判別部22、およびタグ判別/制御部24にて検出してゆくことで制御信号C1〜C4を生成すると共に、検出された各信号を表示用画像信号Siから除去していくものであってもよい。この場合、上記表示用画像信号Siにおいて御情報信号を構成する各信号が除去されていくことにより、タグ判別/制御部24では最後に表示データ信号Sdisのみが残るので、これをタグ判別/制御部24から出力すればよい。
【0080】
<3.表示装置の動作>
以下、上記のように構成された本実施形態に基づく表示装置の動作例を説明する。
【0081】
<3.1 第1の動作例>
まず、図5(a)および(b)に示す信号定義データDsgに従って生成された表示用画像信号Siが入力信号として本実施形態に基づく表示装置(図9)に入力された場合の表示動作を、第1の動作例として説明する。
【0082】
図5(a)に示す信号定義データDsgは、“img src.gif”で特定される画像データの表す画像を表示部30に表示するための信号の構造を定義している。この信号定義データDsgが既述の表示用信号生成装置100(図1)に入力されると、図11に示すような表示用画像信号Siが生成され、これが表示装置内のデコーダ200に入力される。
【0083】
図11に示す表示用画像信号Siがデコーダ200に入力されると、まず、メインドライバ32をイネーブル状態(動作状態)にすることを指示するパラメータセットに相当するメインドライバ制御開始タグ、すなわち、パラメータ開始信号Psと開始タグ信号Tsとメインドライバ制御タグ信号Drv_mとパラメータ終了信号Peとの並びが検出される。具体的には、まず、Ps/Pe検出部20において、表示用画像信号Siに含まれるパラメータ開始信号Psが検出される。既述のように、表示データがアナログ信号の場合は、表示データに相当する信号部分のレベルはタグに相当するデジタル信号のレベルよりも高く(もしくは低く)設定されているので、表示用画像信号Siにおいてパラメータ開始信号Psおよびパラメータ終了信号Peの確実な検出が可能である。また、表示データがデジタル信号の場合は、表示データに相当する信号部分の周波数はタグに相当するデジタル信号の周波数よりも高く設定されているので、表示用画像信号Siにおいてパラメータ開始信号Psおよびパラメータ終了信号Peの確実な検出が可能である。パラメータ開始信号Psが検出されると、Ts/Te判別部22において、そのパラメータ開始信号Psに続く信号がタグ開始信号Tsとタグ終了信号Teのいずれであるかが判別される。ここでは、そのパラメータ開始信号Psに続く信号がタグ開始信号Tsであると判別され、このタグ開始信号Tsに続く信号は、タグ判別・制御部24に入力される。この間にPs/Pe検出部20において、上記検出されたパラメータ開始信号Psに対応するパラメータ終了信号Peが検出される。タグ判別・制御部24では、このようにして検出されたパラメータ開始信号Psとパラメータ終了信号Peとの間に配置されている制御パラメータ信号の中から制御タグ信号Tagが取り出される。このとき取り出される制御タグ信号Tagは、メインドライバ制御タグ“drv_m”に相当する制御タグ信号Drv_mであり、タグ判別・制御部24では、この制御タグ信号Drv_mとTs/Te判別部22での判別結果とに基づき、メインドライバ32に供給される第1制御信号C1がHレベルに設定される。これにより、メインドライバ32に対する制御が開始される。すなわち、メインドライバ32は、イネーブル状態(動作状態)となる。
【0084】
次に、表示用画像信号Siに含まれていた表示データの開始点を示すパラメータセットに相当する表示開始タグ、すなわち、パラメータ開始信号Psと開始タグ信号Tsと表示タグ信号Dispとパラメータ終了信号Peとの並びが検出される。具体的には、まずPs/Pe検出部20において、表示用画像信号Siに含まれるパラメータ開始信号Psが検出され、次にTs/Te判別部22において、そのパラメータ開始信号Psに続く信号がタグ開始信号Tsであると判別され、このタグ開始信号Tsに続く信号は、タグ判別・制御部24に入力される。この間にPs/Pe検出部20において、上記検出されたパラメータ開始信号Psに対応するパラメータ終了信号Peが検出される。タグ判別・制御部24では、このようにして検出されたパラメータ開始信号Psとパラメータ終了信号Peとの間に配置されている制御パラメータ信号の中から制御タグ信号Tagが取り出され、この制御タグ信号Tagが表示タグ“disp”に相当する制御タグ信号Dispであると判別される。これにより一連の表示開始タグの検出が終了するので、その表示開始タグに続く信号が表示データ信号Sdisとして取り出される。この表示データ信号Sdisは、タグ判別・制御部24内の表示メモリに一旦記憶された後にそこから所定のタイミングで読み出されて、または直接に、メインドライバ32およびサブドライバ34に供給される。このとき、表示データ信号Sdisは、それの表す画像を表示部30に表示させるためのタイミング信号(クロック信号CKや水平同期信号HSY、垂直同期信号VSY)と共に、メインドライバ32およびサブドライバ34に供給される。
【0085】
メインドライバ32は、上記のメインドライバ制御タグによってイネーブル状態となっているので、上記表示データ信号Sdisをタイミング信号と共に受け取ると、その表示データ信号Sdisの表す画像を表示部30に表示させるための駆動用画像信号を生成し、表示部30のデータ信号線に印加する。これにより表示部30において画像表示が開始される。なお、この動作例では、サブドライバ34の制御は開始されないので(イネーブル状態ではないので)、サブドライバ34は、この表示データ信号Sdisには応答せず、これを無視することになる。
【0086】
このようにして表示開始タグが検出され、表示用画像信号Siから表示データ信号Sdisが取り出されている間に、タグデコーダ200において、表示用画像信号Siに含まれる表示データの終了点を示すパラメータセットに相当する表示終了タグ、すなわちパラメータ開始信号Psと終了タグ信号Teと表示タグ信号Dispとパラメータ終了信号Peとの並びが検出される。具体的には、まずPs/Pe検出部20において、表示用画像信号Siに含まれるパラメータ開始信号Psが検出され、次にTs/Te判別部22において、そのパラメータ開始信号Psに続く信号がタグ終了信号Teであると判別され、このタグ終了信号Teに続く信号は、タグ判別・制御部24に入力される。この間にPs/Pe検出部20において、上記検出されたパラメータ開始信号Psに対応するパラメータ終了信号Peが検出される。タグ判別・制御部24では、このようにして検出されたパラメータ開始信号Psとパラメータ終了信号Peとの間に配置されている制御パラメータ信号の中から制御タグ信号Tagが取り出され、この制御タグ信号Tagが表示タグDispであると判別される。これにより一連の表示終了タグが検出されたことになるので、この表示終了タグの直前で、表示用画像信号Siからの表示データ信号Sdisの取り出しが終了する。
【0087】
タグデコーダ200において、上記表示終了タグの検出後に、メインドライバ32をディスエーブル状態(非動作状態)にすることを指示するパラメータセットに相当するメインドライバ制御終了タグ、すなわちパラメータ開始信号Psと終了タグ信号TeとメインドライバタグDrv_mとパラメータ終了信号Peとの並びが検出される。具体的には、まずPs/Pe検出部20において、表示用画像信号Siに含まれるパラメータ開始信号Psが検出され、次にTs/Te判別部22において、そのパラメータ開始信号Psに続く信号がタグ終了信号Teであると判別され、このタグ終了信号Teに続く信号は、タグ判別・制御部24に入力される。この間にPs/Pe検出部20において、上記検出されたパラメータ開始信号Psに対応するパラメータ終了信号Peが検出される。タグ判別・制御部24では、このようにして検出されたパラメータ開始信号Psとパラメータ終了信号Peとの間に配置された制御パラメータ信号の中から制御タグ信号Tagが取り出され、この制御タグ信号Tagがメインドライバ制御タグ“drv_m”に相当する制御タグ信号Drv_mであると判別される。タグ判別・制御部24では、この制御タグ信号Drv_mとTs/Te判別部22での判別結果とに基づき、メインドライバ32に供給される第1制御信号C1がLレベルに設定される。これにより、メインドライバ32に対する制御が終了し、メインドライバ32はディスエーブル状態(非動作状態)となる。
【0088】
一方、図5(b)に示す信号定義データDsgは、“txt.bmp”で特定される画像データの表す画像をサブドライバ34によって表示部30に表示するための信号の構造を定義している。この信号定義データDsgが既述の表示用信号生成装置100に入力されると、図12に示すような表示用画像信号Siが生成され、これが表示装置内のデコーダ200に入力される。
【0089】
図12に示すような表示用画像信号Siが入力信号としてタグデコーダ200に入力されると、まず、サブドライバ34の制御を開始することを指示するパラメータセットに相当するサブドライバ制御開始タグ、すなわち、パラメータ開始信号Psと開始タグ信号Tsとサブドライバ制御タグ信号Drv_sとパラメータ終了信号Peとの並びが上記と同様にして検出される。そして、このようなサブドライバ制御開始タグの検出に基づいて、タグ判別・制御部24により、サブドライバ34に供給される第2制御信号C2がHレベルに設定される。これにより、サブドライバ34の制御が開始される。すなわち、サブドライバ34がイネーブル状態(動作状態)となる。
【0090】
次に、タグデコーダ200において、表示データの開始点を示すパラメータセットに相当する表示開始タグ、すなわち、パラメータ開始信号Psと開始タグ信号Tsと表示タグ信号Dispとパラメータ終了信号Peとの並びが検出される。この検出に基づき、その表示開始タグに続く信号が表示データ信号Sdisとして、タグ判別・制御部24において取り出され、所定のタイミングでメインドライバ32およびサブドライバ34に供給される。このとき、表示データ信号Sdisは、それの表す画像を表示部30に表示させるためのタイミング信号(クロック信号CKや水平同期信号HSY、垂直同期信号VSY)と共に、メインドライバ32およびサブドライバ34に供給される。
【0091】
サブドライバ34は、上記のサブドライバ制御タグによってイネーブル状態となっているので、上記表示データ信号Sdisをタイミング信号と共に受け取ると、その表示データ信号Sdisの表す画像を表示部30に表示させるための駆動用画像信号を生成し、表示部30のデータ信号線に印加する。これにより表示部30において画像表示が開始される。なお、この動作例では、メインドライバ32の制御は開始されないので(イネーブル状態ではないので)、メインドライバ32は、この表示データ信号Sdisには応答せず、これを無視することになる。
【0092】
このようにして表示開始タグが検出され、表示用画像信号Siからデータ信号Sdisが取り出されている間に、タグデコーダ200において、表示用画像信号Siに含まれる表示データの終了点を示すパラメータセットに相当する表示終了タグ、すなわちパラメータ開始信号Psと終了タグ信号Teと表示タグ信号Dispとパラメータ終了信号Peとの並びが検出される。これにより、表示用画像信号Siからの表示データ信号Sdisの取り出しが終了する。
【0093】
タグデコーダ200において、上記表示終了タグの検出後に、サブドライバ34をディスエーブル状態(非動作状態)にすることを指示するパラメータセットに相当するサブドライバ制御終了タグ、すなわちパラメータ開始信号Psと終了タグ信号Teとサブドライバ制御タグ信号Drv_sとパラメータ終了信号Peとの並びが検出される。このようなサブドライバ制御終了タグの検出に基づいて、タグ判別・制御部24により、サブドライバ34に供給される第2制御信号C2がLレベルに設定される。これにより、サブドライバ34の制御が終了する。すなわち、サブドライバ34がディスエーブル状態(非動作状態)となる。
【0094】
上記第1の動作例で説明したように、信号定義において“<drv_m>”と“</drv_m>”とで囲まれた表示データの表す画像は、メインドライバ32が表示部30を駆動することによって表示される(図5(a)参照)。また、信号定義において“<drv_s>”と“</drv_s>”とで囲まれた表示データの表す画像は、サブドライバ34が表示部30を駆動することによって表示される(図5(b))。このようにして、上記第1の動作例では、メインドライバ32とサブドライバ34のいずれか一方のみが動作状態となる。しかし、信号定義において、開始タグと対になるべき終了タグが現れる前に、他の開始タグや終了タグを挿入してもよい。すなわち、例えば図6(a)に示すように、メインドライバ32の制御の開始と終了をそれぞれ示す“<drv_m>”と“</drv_m>”との間に、サブドライバ34の制御の開始と終了をそれぞれ示す“<drv_s>”と“</drv_s>”を挿入してもよい。このような信号定義データによれば、メインドライバ32に表示部30を駆動させながらサブドライバ34にも表示部30を駆動させることも可能である。すなわち、図6(a)に示す信号定義データによれば、図6(b)に示すように、“img.gif”で特定される画像データの表す画像に“テキスト文字”というテキストを重ね表示させることができる。このようにして、例えばテレビジョン受信機において、メインドライバ32で映像を表示し、サブドライバ34でテキストを表示することにより、映像の表示されている画面中にテロップ等のテキストを重ね表示することができる。なお、上記からわかるように、信号定義において、表示データの開始点と終了点をそれぞれ示す“<disp>”と“</disp>”とで囲まれた部分に相当するデータが表示内容に反映され、タグ自体は、表示方法の制御に反映されるが、表示内容(表示画像)には反映されない。
【0095】
以上は、液晶パネルである表示部30におけるデータ側の駆動回路であるデータドライバとして、メインドライバ32とサブドライバ34の2つのドライバがデータ信号線に接続されている場合についての説明であるが、3つ以上のデータドライバがデータ信号線に接続されている場合も同様の方法で表示制御を行うことができる。3つ以上のドライバを制御する場合、例えば第1のドライバ、第2のドライバ、…、第nのドライバを制御するタグとして、Drv_1、Drv_2、…、Drv_nをそれぞれ使用すればよい。また、表示部30における走査信号線を駆動する駆動回路である走査ドライバが複数ある場合においても、同様に、それに応じた制御タグを用意することにより、同様の方法で走査ドライバを制御することで表示方法を制御することができる。
【0096】
<3.2 第2の動作例>
次に、図7に示す信号定義データに従って生成された表示用画像信号が表示用画像信号Siとして本実施形態に基づく表示装置(図9)に入力された場合の表示動作を、第2の動作例として説明する。なお、図7に示す信号定義データにおいて“/*”と“*/”とで挟まれた部分はコメントであるものとする。
【0097】
図7に示す信号定義データも、第1の動作例と同様、“img.gif”で特定される画像データの表す画像をメインドライバ32によって表示部30に表示するための信号の構造を定義しているが、バックライト40を制御するための制御タグが記述されている点で、図5(a)に示す第1の動作例と相違する。このため、この信号定義データが表示用信号生成装置100に入力された場合に生成される表示用画像信号では、第1の動作例における図11に示す表示用画像信号のうち、表示開始タグ“<disp>”から表示終了タグ“</disp>”までの区間に相当する信号部分が、バックライト制御開始タグ“<blight>”からバックライト制御終了タグ“</blight>”までの区間に相当する信号部分、すなわち図13に示すような信号部分で置き換わることになる。
【0098】
このような表示用画像信号Siが入力信号としてデコーダ200に入力されると、まず、第1の動作例と同様、メインドライバ32をイネーブル状態にすることを指示するパラメータセットに相当するメインドライバ制御開始タグ、すなわち、パラメータ開始信号Psと開始タグ信号Tsとメインドライバ制御タグ信号Drv_mとパラメータ終了信号Peとの並びが検出される。次に、バックライト40に点灯を開始させることを指示するパラメータセットに相当するバックライト制御開始タグ、すなわち、パラメータ開始信号Psと開始タグ信号Tsとバックライト制御タグ信号Blightとパラメータ終了信号Peとの並びが検出される。図13からわかるように、このバックライト制御開始タグの検出では、まず、Ps/Pe検出部20において、表示用画像信号Siに含まれるパラメータ開始信号Psが検出され、Ts/Te判別部22において、そのパラメータ開始信号Psに続く信号がタグ開始信号Tsであると判別される。このタグ開始信号Tsに続く信号は、タグ判別・制御部24に入力される。この間にPs/Pe検出部20において、上記検出されたパラメータ開始信号Psに対応するパラメータ終了信号Peが検出される。タグ判別・制御部24では、このようにして検出されたパラメータ開始信号Psとパラメータ終了信号Peとの間に配置されている制御パラメータ信号の中から制御タグ信号Tagが取り出され、この制御タグ信号Tagがバックライト制御タグ“blight”に相当する制御タグ信号Blightであると判別される。タグ判別・制御部24では、この制御タグ信号BlightとTs/Te判別部22での判別結果とに基づき、バックライト40に供給される第4制御信号C4がHレベルに設定される。これにより、バックライト40の点灯が開始される。
【0099】
次に、タグデコーダ200において、表示データの開始点を示すパラメータセットに相当する表示開始タグ、すなわち、パラメータ開始信号Psと開始タグ信号Tsと表示タグ信号Dispとパラメータ終了信号Peとの並びが検出される。この検出に基づき、その表示開始タグに続く信号が表示データ信号Sdisとして、タグ判別・制御部24において取り出され、所定のタイミングでメインドライバ32およびサブドライバ34に供給される。このとき、表示データ信号Sdisは、それの表す画像を表示部30に表示させるためのタイミング信号(クロック信号CKや水平同期信号HSY、垂直同期信号VSY)と共に、メインドライバ32およびサブドライバ34に供給される。メインドライバ32は、これらの信号に基づき、駆動用画像信号を生成し、これを表示部30の各データ信号線に印加する。これにより表示部30は、その表示データ信号Sdisの表す画像を表示する。なお、この動作例では、サブドライバ34の制御は開始されないので、サブドライバ34は非動作状態であって、この表示データ信号Sdisには応答しない。
【0100】
上記のようにして表示開始タグが検出され、表示用画像信号Siから表示データ信号Sdisが取り出されている問に、タグデコーダ200において、表示用画像信号Siに含まれる表示データの終了点を示すパラメータセットに相当する表示終了タグ、すなわちパラメータ開始信号Psと終了タグ信号Teと表示タグ信号Dispとパラメータ終了信号Peとの並びが検出される。これにより、表示用画像信号Siからの表示データ信号Sdisの取り出しが終了する。
【0101】
タグデコーダ200において、上記表示終了タグの検出後に、バックライト40を消灯することを指示するパラメータセットに相当するバックライト制御終了タグ、すなわちパラメータ開始信号Psと終了タグ信号Teとバックライト制御タグ信号Blightとパラメータ終了信号Peとの並びが検出される。このバックライト制御終了タグの検出に基づいて、タグ判別・制御部24により、バックライト40に供給される第4制御信号C4がLレベルに設定される。これにより、バックライト40の制御を終了する。すなわち、バックライト40が消灯する。
【0102】
最後に、タグデコーダ200において、第1の動作例と同様、メインドライバ32をディスエーブル状態にすることを指示するパラメータセットに相当するメインドライバ制御終了タグ、すなわち、パラメータ開始信号Psと終了タグ信号Teとメインドライバ制御タグ信号Drv_mとパラメータ終了信号Peとの並びが検出される。これにより、メインドライバ32は非動作状態となる。
【0103】
なお、表示部30に対してフロントライトが設けられている場合には、そのフロントライトの点灯/消灯を制御するための制御タグ“flight”を用意することにより、上記と同様にしてフロントライトの点灯/消灯を制御する表示装置も実現可能である。
【0104】
<3.3 第3の動作例>
次に、図8に示す信号定義データに従って生成された表示用画像信号が表示用画像信号Siとして本実施形態に係る表示装置(図9)に入力された場合の表示動作を、第3の動作例として説明する。なお、図8に示す信号定義データにおいて“/*”と“*/”とで挟まれた部分はコメントであるものとする。
【0105】
図8に示す信号定義データも、第1の動作例と同様、“img.gif”で特定される画像データの表す画像をメインドライバ32によって表示部30に表示するための信号の構造を定義しているが、フレーム周波数を制御するための制御タグが記述されている点で、図5(a)に示す第1の動作例と相違する。このため、この信号定義データが表示用信号生成装置100に入力された場合に生成される表示用画像信号では、第1の動作例における図11に示す表示用画像信号のうち、表示開始タグ“<disp>”から表示終了タグ“</disp>”までの区間に相当する信号部分が、フレームレート制御開始タグ“<frm_rate>”からフレームレート制御終了タグ“</frm_rate>”までの区間に相当する信号部分、すなわち図14に示すような信号部分で置き換わることになる。
【0106】
このような表示用画像信号Siが入力信号としてデコーダ200に入力されると、まず、第1の動作例と同様、メインドライバ32をイネーブル状態にすることを指示するパラメータセットに相当するメインドライバ制御開始タグ、すなわち、パラメータ開始信号Psと開始タグ信号Tsとメインドライバ制御タグ信号Drv_mとパラメータ終了信号Peとの並びが検出される。次に、フレーム周波数をデフォルト値とは異なる所定値とする制御を開始することを指示するパラメータセットに相当するフレームレート制御開始タグ、すなわち、パラメータ開始信号Psと開始タグ信号Tsとフレームレート制御タグ信号Frm_rateとパラメータ終了信号Peとの並びが検出される。図14からわかるように、このフレームレート制御開始タグの検出では、まず、Ps/Pe検出部20において、表示用画像信号Siに含まれるパラメータ開始信号Psが検出され、Ts/Te判別部22において、そのパラメータ開始信号Psに続く信号がタグ開始信号Tsであると判別される。このタグ開始信号Tsに続く信号は、タグ判別・制御部24に入力される。この間にPs/Pe検出部20において、上記検出されたパラメータ開始信号Psに対応するパラメータ終了信号Peが検出される。タグ判別・制御部24では、このようにして検出されたパラメータ開始信号Psとパラメータ終了信号Peとの間に配置されている制御パラメータ信号の中から制御タグ信号Tagが取り出され、この制御タグ信号Tagがフレームレート制御タグ“frm_rate”に相当する制御タグ信号Frm_rateであると判別される。タグ判別・制御部24では、この制御タグ信号Frm_rateとTs/Te判別部22での判別結果とに基づき、クロック信号CK、水平同期信号HSYおよび垂直同期信号VSYの繰り返し周波数を制御し、走査ドライバ36への第3制御信号C3をHレベルとすることにより、フレーム周波数をデフォルト値と異なる所定値に設定する。
【0107】
次に、タグデコーダ200において、表示データの開始点を示すパラメータセットに相当する表示開始タグ、すなわち、パラメータ開始信号Psと開始タグ信号Tsと表示タグ信号Dispとパラメータ終了信号Peとの並びが検出される。この検出に基づき、その表示開始タグに続く信号が表示データ信号Sdisとして、タグ判別・制御部24において取り出され、所定のタイミングでメインドライバ32およびサブドライバ34に供給される。このとき、表示データ信号Sdisは、それの表す画像を表示部30に表示させるためのタイミング信号(クロック信号CKや水平同期信号HSY、垂直同期信号VSY)と共に、メインドライバ32およびサブドライバ34に供給される。メインドライバ32は、これらの信号に基づき、駆動用画像信号を生成し、これを表示部30の各データ信号線に印加する。また、走査ドライバ36は、タグ判別・制御部24から供給されるクロック信号CKや水平同期信号HSY、垂直同期信号VSY、第3制御信号C3に基づき、デフォルト値と異なる所定のフレーム周波数に対応する走査信号を生成し、これを表示部30の各走査信号線に印加する。これにより表示部30は、その表示データ信号Sdisの表す画像を、デフォルト値と異なる所定のフレーム周波数で表示する。なお、この動作例では、サブドライバ34は、非動作状態であって、これら表示データ信号Sdis等には応答しない。
【0108】
上記のようにして表示開始タグが検出され、表示用画像信号Siから表示データ信号Sdisが取り出されている間に、タグデコーダ200において、表示用画像信号Siに含まれる表示データの終了点を示すパラメータセットに相当する表示終了タグ、すなわちパラメータ開始信号Psと終了タグ信号Teと表示タグ信号Dispとパラメータ終了信号Peとの並びが検出される。これにより、表示用画像信号Siからの表示データ信号Sdisの取り出しが終了する。
【0109】
タグデコーダ200において、上記表示終了タグの検出後に、フレーム周波数の制御を終了することを指示するパラメータセットに相当するフレームレート制御終了タグ、すなわちパラメータ開始信号Psと終了タグ信号Teとフレームレート制御タグ信号Frm_rateとパラメータ終了信号Peとの並びが検出される。このフレームレート制御終了タグの検出に基づいて、タグ判別・制御部24により、走査ドライバ36への制御信号C3がLレベルに設定され、クロック信号CK、水平同期信号HSY、垂直同期信号VSYの繰り返し周波数がデフォルトのフレーム周波数に対応した値に設定される。
【0110】
最後に、タグデコーダ200において、第1の動作例と同様、メインドライバ32をディスエーブル状態にすることを指示するパラメータセットに相当するメインドライバ制御開始タグ、すなわち、パラメータ開始信号Psと終了タグ信号Teとメインドライバ制御タグ信号Drv_mとパラメータ終了信号Peとの並びが検出される。これにより、メインドライバ32は、非動作状態となる。
【0111】
なお上記のように、本実施形態では、フレーム周波数をデフォルト値とそれとは異なる所定値との間で切り換えるのための制御タグとして“frm_rate”が用意されている。これに代えて、フレーム周波数を3種類以上の値の間で切り換えたり、所定範囲内で任意にフレーム周波数を指定したりできるようにするために、フレーム周波数を指定するパラメータPを含む制御タグ、例えば“frm_rate=P”(Pは数値)という形式の制御タグを用意してもよい。この場合、このパラメータPの指定値に応じて、クロック信号CKや、水平同期信号HSY、垂直同期信号VSYの繰り返し周波数などが制御されることになる。
【0112】
<4.効果>
上記実施形態によれば、表示用画像データの送り手側において、表示すべき画像を表す表示データ信号に表示方法を制御するための制御パラメータ信号を埋め込むことにより表示用画像信号が生成され、これが表示装置に送られる。これにより、メインドライバとサブドライバという複数のドライバを備える表示装置において使用するドライバの切り換えの制御や、液晶パネル等のバックライトの点灯/消灯の制御、表示のフレーム周波数の制御等、表示方法についての広範な制御を、表示用画像データの送り手側から実行することができ、表示用画像データの受け手側(表示装置)での表示機能のハードウェア的な制御を不要とすることができる。しかも、表示方法を制御するための制御パラメータ信号は、他の信号部分から識別可能なパラメータ開始信号Psとパラメータ終了信号Peという特定の2つの信号に挟まれた形態で表示データ信号に埋め込まれるため、制御パラメータ信号を埋め込むべき位置や制御パラメータ信号の長さに制約がない。すなわち、制御パラメータ信号を埋め込む位置を帰線期間等の特定の期間に限定する必要はなく、制御パラメータ信号を固定長にする必要もない。また、ドライバの制御とバックライトの制御とを同時に行うというように、複数種類の制御を組み合わせた複雑な制御も可能である。このように上記実施形態によれば、表示方法についての広範で複雑な制御を容易かつ柔軟に行うことができる。
【0113】
さらに、上記実施形態では、複数ドライバの制御や、バックライト(フロントライト)の制御、フレーム周波数の制御が、全て、マークアップ言語におけるタグの書式で信号定義データとして統一的に記述されるため、信号定義データに対するエンコーダとしての表示用信号生成装置を別々に設ける必要はなく、同一の表示用信号生成装置(エンコーダ)で種々の表示方法の制御に対応した表示用画像信号を生成することができる。
【0114】
さらにまた、上記実施形態では、表示部30とメインドライバ32とサブドライバ34と走査ドライバ36とが駆動回路一体型マトリクス基板として実現されているが、表示方法を制御するための制御パラメータ信号を上記のように表示用画像信号に埋め込むことは、駆動回路一体型マトリクス基板への入力信号の数を低減する上で有利である。なお、このような駆動回路一体型マトリクス基板を使用する構成によれば、上記実施形態に係る表示装置を実現する際に、上記タグデコーダ200をその基板に取り込むという設計も可能であるので、設計の自由度が大きくなる。
【0115】
<5.変形例>
上記実施形態に係る制御方法では、drv_m,drv_s,blight,frm_rateという各種のタグを使用して表示装置(図9)が制御されるが、これらのうち限定された制御タグのみを使用して表示装置を制御するようにしてもよい。
【0116】
例えば、図16に示すような構成の表示装置における表示方法を制御するために、メインドライバおよびサブドライバの制御をそれぞれ指定する制御タグdrv_mおよびdrv_sと表示タグdispのみを使用するようにしてもよい。この場合、例えば図15(a)や(b)に示す信号定義データに基づき、図11や図12に示すような表示用画像信号がそれぞれ生成される。そして、これらが表示用画像信号Siとして図16の表示装置に入力されると、この表示装置のメインドライバ32やサブドライバ34の動作/非動作が、その表示用画像信号Siに含まれる制御パラメータ信号に従って制御される。
【0117】
また、例えば、図18に示すような構成の表示装置における表示方法を制御するために、バックライトの制御を指定する制御タグblightと表示タグdispのみを使用するようにしてもよい。この場合、例えば図17に示す信号定義データに基づき、図13に示すような表示用画像信号が生成される。そして、これが表示用画像信号Siとして図18の表示装置に入力されると、この表示装置におけるバックライト40の点灯/消灯が、その表示用画像信号Siに含まれる制御パラメータ信号に従って制御される。
【0118】
さらに、例えば、図20に示すような構成の表示装置における表示方法を制御するために、フレーム周波数の制御を指定する制御タグfrm_rateと表示タグdispのみを使用するようにしてもよい。この場合、例えば図19に示す信号定義データに基づき、図14に示すような表示用画像信号が生成される。そして、これが表示用画像信号Siとして図20の表示装置に入力されると、この表示装置における表示のフレーム周波数が、その表示用画像信号Siに含まれる制御パラメータ信号に従って制御される。
【0119】
なお、図16、図18、図20に示される表示装置の各構成要素には、図9に示す表示装置における対応する構成要素と同一の参照符号が付されている。図16、図18、図20は、図9における制御・表示信号判別部21を省略した構成を示しているが、図9のように、制御・表示信号判別部21を設けた構成であってもよい。
【0120】
【発明の効果】
第1の発明によれば、表示用画像信号に表示方法を制御するための制御パラメータ信号が埋め込まれているため、その表示用画像信号を表示装置に供給することにより、表示装置における表示方法を表示用画像データの送り手側から制御することができ、表示用画像データの受け手側(表示装置)でのハードウェア的な表示機能の制御が不要となる。しかも、表示方法を制御するための制御パラメータ信号は、他の信号部分から識別可能なパラメータ開始信号とパラメータ終了信号という特定の2つの信号に挟まれた形態で表示用画像信号に埋め込まれるため、表示用画像信号における制御パラメータ信号の配置に制約がなく、制御パラメータ信号を固定長にする必要もない。また、異なる種類の制御パラメータを用意することにより、表示方法を決定する複数の要素を同時に制御するための表示用画像信号を、統一的なフォーマットで構成できる。
【0121】
第2または第3の発明によれば、表示用画像信号に表示方法を制御するための制御情報信号が埋め込まれているため、その表示用画像信号を表示装置に供給することにより、表示装置における表示方法を表示用画像データの送り手側から制御することができ、表示用画像データの受け手側(表示装置)でのハードウェア的な表示機能の制御が不要となる。しかも、表示方法を制御するための制御情報信号は、表示データ信号から識別可能な電位レベルまたは周波数に設定されるため、表示用画像信号における制御情報信号の配置に制約がなく、制御情報信号を固定長にする必要もない。また、異なる種類の制御パラメータを用意することにより、表示方法を決定する複数の要素を同時に制御するための表示用画像信号を、統一的なフォーマットで構成できる。
【0122】
第4の発明によれば、表示方法を制御するための制御パラメータ信号は、他の信号部分から識別可能なパラメータ開始信号とパラメータ終了信号という特定の2つの信号に挟まれた形態で表示用画像信号に埋め込まれる。このため、表示用画像信号における制御パラメータ信号の配置に制約がなく、制御パラメータ信号を固定長にする必要もない。また、異なる種類の制御パラメータを用意することにより、表示方法を決定する複数の要素を同時に制御するための信号定義データを統一的な書式で記述することができる。このため、信号定義データに対するエンコーダとしての表示用信号生成装置を表示装置の有する機能に応じて別々に設ける必要はなく、同一の表示用信号生成装置で種々の表示方法の制御に対応した表示用画像信号を生成することができる。
【0123】
第5の発明によれば、表示用画像信号のうち制御パラメータ信号に基づく表示方法で表示されるべき画像の表示情報が制御開始パラメータと制御終了パラメータとによって特定されることで、制御情報としての制御パラメータと表示情報とが対応付けられる。これにより、表示情報の表す画像が適切に表示されるように、その表示情報に応じて表示方法を制御することが可能となる。
【0124】
第6の発明によれば、制御タグ信号で制御対象が特定され、制御開始識別信号および制御終了識別信号で、制御タグ信号に基づく表示方法で表示されるべき画像の表示情報が特定される。これより、制御情報としての制御パラメータと表示情報とが対応付けられる。その結果、表示情報の表す画像が適切に表示されるように、その表示情報に応じて表示方法を制御することが可能となる。
【0125】
第7または第8の発明によれば、表示方法を制御するための制御情報信号は、表示データ信号から識別可能なように、該表示データ信号とは異なる電位レベルまたは周波数にて表示用画像信号に埋め込まれる。このため、表示用画像信号における制御情報信号の配置に制約がなく、制御パラメータ信号を固定長にする必要もない。また、異なる種類の制御パラメータを用意することにより、表示方法を決定する複数の要素を同時に制御するための信号定義データを統一的な書式で記述することができる。このため、信号定義データに対するエンコーダとしての表示用信号生成装置を表示装置の有する機能に応じて別々に設ける必要はなく、同一の表示用信号生成装置で種々の表示方法の制御に対応した表示用画像信号を生成することができる。
【0126】
第9の発明によれば、表示方法を制御するための制御パラメータ信号が表示用画像信号に含まれているため、表示装置における表示方法を表示用画像データの送り手側から制御することができ、表示用画像データの受け手側(表示装置)でのハードウェア的な表示機能の制御が不要となる。しかも、表示方法を制御するための制御パラメータ信号は、検出手段によって検出されるべきパラメータ開始信号とパラメータ終了信号という特定の2つの信号に挟まれた形態で表示用画像信号に埋め込まれるため、表示用画像信号における制御パラメータ信号の配置に制約がなく、制御パラメータ信号を固定長にする必要もない。
【0127】
第10の発明によれば、表示用画像信号のうち制御パラメータ信号に基づく表示方法で表示されるべき画像の表示情報が制御開始パラメータと制御終了パラメータとによって特定されることで、制御情報としての制御パラメータと表示情報とが対応付けられる。これにより、表示情報の表す画像が適切に表示されるように、その表示情報に応じて表示方法を制御することが可能となる。
【0128】
第11の発明によれば、制御タグ信号で制御対象が特定され、制御開始識別信号および制御終了識別信号で、制御タグ信号に基づく表示方法で表示されるべき画像の表示情報が特定される。これにより、制御情報としての制御パラメータと表示情報とが対応付けられる。その結果、表示情報の表す画像が適切に表示されるように、表示情報に応じて表示方法を制御することが可能となる。
【0129】
第12の発明によれば、制御パラメータ信号で駆動回路が特定され、その駆動回路を使用して表示される画像の表示情報が、その制御パラメータを構成する制御開始パラメータ信号と制御終了パラメータ信号とにより特定されるので、表示情報の表す画像が適切に表示されるように、使用する駆動回路を表示情報に応じて制御することができる。
【0130】
第13の発明によれば、バックライトまたはフロントライトを点灯して表示すべき画像の表示情報が制御開始パラメータ信号と制御終了パラメータ信号とにより特定されるので、表示情報の表す画像が適切に表示されるように、バックライトまたはフロントライトの点灯/消灯を表示情報に応じて選択することができる。
【0131】
第14の発明によれば、フレーム周波数を予め決められた第1の周波数とは異なる第2の周波数に設定して表示すべき画像の表示情報が、制御開始パラメータ信号と制御終了パラメータ信号とにより特定されるので、表示情報の表す画像が適切に表示されるように、フレーム周波数を表示情報に応じて選択することができる。
【0132】
第15の発明では、液晶パネルとその駆動回路とが駆動回路一体型マトリクス基板として実現されており、表示方法を制御するための制御パラメータ信号を表示用画像信号に埋め込むことで、駆動回路一体型マトリクス基板への入力信号の数を低減できるという利点がある。
【0133】
第16または第17の発明によれば、表示方法を制御するための制御情報信号が表示用画像信号に含まれているため、表示装置における表示方法を表示用画像データの送り手側から制御することができ、表示用画像データの受け手側(表示装置)でのハードウェア的な表示機能の制御が不要となる。しかも、表示データ信号から識別可能な電位レベルまたは周波数に設定されるため、表示用画像信号における制御情報信号の配置に制約がなく、制御パラメータ信号を固定長にする必要もない。
【0134】
第18の発明によれば、第1の発明に係る方法に基づく表示方法の制御が可能であり、第4および第9の発明と同様の効果を奏する。
【0135】
第19または第20の発明によれば、第2または第3の発明に係る方法に基づく表示方法の制御が可能であり、第7または第8および第16または第17の発明と同様の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る表示制御方法を実施するための表示用信号生成装置の構成を示すブロック図。
【図2】上記実施形態における表示用画像信号の生成過程を概念的に示す図。
【図3】上記実施形態における表示用画像信号の生成のために使用される各タグのコードを示す図。
【図4】上記実施形態に基づく表示用信号生成装置におけるタグテーブルを示す図。
【図5】上記実施形態において使用される信号定義データの第1の例(a)および第2の例(b)を示す図。
【図6】上記実施形態において使用される信号定義データの第3の例(a)とそれに対応する表示画面(b)を示す図。
【図7】上記実施形態において使用される信号定義データの第4の例を示す図。
【図8】上記実施形態において使用される信号定義データの第5の例を示す図。
【図9】上記実施形態に基づく表示装置の構成を示すブロック図。
【図10】上記実施形態に基づく表示装置におけるタグデコーダの機能を説明するためのタイミングチャート。
【図11】上記実施形態に基づく表示装置における第1の動作例を説明するための信号波形図。
【図12】上記実施形態に基づく表示装置における第1の動作例を説明するための信号波形図。
【図13】上記実施形態に基づく表示装置における第2の動作例を説明するための信号波形図。
【図14】上記実施形態に基づく表示装置における第3の動作例を説明するための信号波形図。
【図15】上記実施形態の第1の変形例において使用される信号定義データを示す図。
【図16】上記実施形態の第1の変形例に基づく表示装置の構成を示すブロック図。
【図17】上記実施形態の第2の変形例において使用される信号定義データを示す図。
【図18】上記実施形態の第2の変形例に基づく表示装置の構成を示すブロック図。
【図19】上記実施形態の第3の変形例において使用される信号定義データを示す図。
【図20】上記実施形態の第3の変形例に基づく表示装置の構成を示すブロック図。
【図21】表示用データ信号をアナログ信号とする場合の表示用信号生成装置の構成を示すブロック図。
【図22】図22(a)〜(d)は、図21の表示用信号生成装置における表示用画像信号の生成過程を概念的に示す図。
【図23】表示用データ信号をデジタル信号とする場合の表示用信号生成装置の構成を示すブロック図。
【図24】図24(a)〜(d)は、図23の表示用信号生成装置における表示用画像信号の生成過程を概念的に示す図。
【符号の説明】
10 …タグコード化変換部
11 …信号レベル判別部
12 …Ts/Te付加部
13 …電位レベル設定部
14 …Ps/Pe付加部
15 …信号周波数判別部
16 …画像メモリ
17 …クロック信号発生部
18 …タグテーブル
20 …Ps/Pe検出部
21 …制御・表示信号判別部
22 …Ts/Te検出部
24 …タグ判別・制御部
30 …表示部
32 …メインドライバ
34 …サブドライバ
36 …走査ドライバ
40 …バックライト
100 …表示用信号生成装置
200 …タグデコーダ
300 …駆動回路一体型マトリクス基板
Dsg …信号定義データ
Ps …パラメータ開始信号
Pe …パラメータ終了信号
Ts …開始タグ信号
Te …終了タグ信号
Drv_m …メインドライバ制御タグ信号
Drv_s …サブドライバ制御タグ信号
Blight …バックライト制御タグ信号
Frm_rate …フレームレート制御タグ信号
Sc1 …第1タグコード区間信号
Sc2 …第2タグコード区問信号
St1 …開始/終了識別信号
Se1 …第1エンコーダ信号
Se2 …第2エンコーダ信号
Si …表示用画像信号(表示装置への入力信号)
Sp …パラメータ検出信号
St …開始/終了識別信号
Sd1 …第1デコーダ信号
Sd2 …第2デコーダ信号
Sdis…表示データ信号
C1〜C4 …制御信号
Claims (6)
- 表示すべき画像を表す表示情報に加えて当該画像の表示方法を制御するための制御情報を含む表示用画像信号を受け取って、当該制御情報に基づく表示方法で当該表示情報の表す画像を表示する表示装置であって、
複数のデータ信号線と、当該複数のデータ信号線に交差する複数の走査信号線と、当該複数のデータ信号線と当該複数の走査信号線との交差点にそれぞれ設けられた画素形成手段からなる画素アレイとを含む表示部と、
前記画素アレイを線順次に選択するための走査信号を前記複数の走査信号線に印加する走査側駆動手段と、
表示情報の表す画像を前記画素アレイに表示させるための駆動用画像信号を前記複数のデータ信号線に印加するデータ側駆動手段と、
前記表示情報に相当する表示データ信号と、前記制御情報に相当する制御パラメータ信号と、前記制御パラメータ信号の直前に配置された第1の特定信号であるパラメータ開始信号と、前記制御パラメータ信号の直後に配置された第2の特定信号であるパラメータ終了信号とを含む信号を前記表示用画像信号として受け取り、受け取った当該表示用画像信号においてパラメータ開始信号およびパラメータ終了信号を検出する検出手段と、
前記表示用画像信号のうち前記検出されたパラメータ開始信号とパラメータ終了信号とに挟まれた信号部分を制御パラメータ信号として取り出し、当該取り出された制御パラメータ信号に基づき、前記表示データ信号の表す画像の表示方法を制御する表示制御手段とを備え、
前記検出手段は、前記制御パラメータ信号として、前記制御パラメータ信号に基づく表示方法の制御の開始を指定する制御開始パラメータ信号と、前記制御パラメータ信号に基づく表示方法の制御の終了を指定する制御終了パラメータ信号との2種類の信号を含む表示用画像信号を受け取り、
前記表示制御手段は、
前記取り出された制御パラメータ信号が制御開始パラメータ信号か制御終了パラメータ信号かを判別し、
前記制御開始パラメータ信号と前記制御終了パラメータ信号との間に配置された表示データ信号の表す画像の表示方法を前記取り出された制御パラメータに基づき制御するものであり、
前記走査側駆動手段と前記データ側駆動手段のうち少なくとも一方は複数個の駆動回路を含み、
前記制御開始パラメータ信号は、前記複数個の駆動回路からいずれかの駆動回路を選択して、当該選択された駆動回路を動作状態とすることを指示し、前記制御終了パラメータ信号は、当該選択された駆動回路を非動作状態とすることを指示することを特徴とする表示装置。 - 前記制御開始パラメータ信号は、表示方法を決定する要素のうち制御対象とする要素を指定する制御タグ信号と、当該制御対象として指定された要素に対する制御の開始を指定する制御開始識別信号とを含み、
前記制御終了パラメータ信号は、表示方法を決定する要素のうち制御対象とする要素を指定する制御タグ信号と、当該制御対象として指定された要素に対する制御の終了を指定する制御終了識別信号とを含み、
前記表示制御手段は、
前記取り出された制御パラメータ信号が制御開始識別信号と制御終了識別信号とのいずれを含むかを判別し、
前記制御開始識別信号を含む制御パラメータ信号と前記制御終了識別信号を含む制御パラメータ信号との間に配置された表示データ信号の表す画像の表示方法を、前記取り出された制御パラメータ信号に含まれる制御タグ信号に基づき制御することを特徴とする請求項1に記載の表示装置。 - 前記表示データ信号の表す画像を表示するためのバックライトまたはフロントライトを更に備え、
前記制御開始パラメータ信号は、前記バックライトまたは前記フロントライトの点灯を指示し、前記制御終了パラメータ信号は、前記バックライトまたは前記フロントライトの消灯を指示することを特徴とする請求項1に記載の表示装置。 - 前記表示データ信号の表す画像の表示におけるフレーム周波数を変更するフレーム周波数変更手段を更に備え、
前記制御開始パラメータ信号は、前記フレーム周波数を予め決められた第1の周波数から第2の周波数に変更することを指示し、前記制御終了パラメータ信号は、前記フレーム周波数を前記第2の周波数から前記第1の周波数に戻すことを指示することを特徴とする請求項1に記載の表示装置。 - 前記表示情報の表す画像を表示する液晶パネルを含む駆動回路一体型のアクティブマトリクス型基板を備えることを特徴とする請求項1から4までのいずれか1項に記載の表示装置。
- 表示すべき画像を表す表示情報に加えて当該画像の表示方法を制御するための制御情報を含む表示用画像信号を生成する表示用信号生成装置と、当該表示用画像信号を受け取って、当該制御情報に基づく表示方法で当該表示情報の表す画像を表示する表示装置とからなる表示システムであって、
前記表示用信号生成装置は、
前記生成すべき表示用画像信号の構造を定義する信号定義データを受け取り、当該信号定義データに従って、前記制御情報に相当する制御パラメータ信号と前記表示情報に相当する表示データ信号とを含むパラメータ付き表示データ信号を生成する信号生成手段と、
前記パラメータ付き表示データ信号における制御パラメータ信号の直前に第1の特定信号であるパラメータ開始信号を付加し、前記パラメータ付きデータ信号における制御パラメータ信号の直後に第2の特定信号であるパラメータ終了信号を付加するパラメータ開始/終了信号付加手段とを備え、
前記表示装置は、
複数のデータ信号線と、当該複数のデータ信号線に交差する複数の走査信号線と、当該複数のデータ信号線と当該複数の走査信号線との交差点にそれぞれ設けられた画素形成手段からなる画素アレイとを含む表示部と、
前記画素アレイを線順次に選択するための走査信号を前記複数の走査信号線に印加する走査側駆動手段と、表示情報の表す画像を前記画素アレイに表示させるための駆動用画像信号を前記複数のデータ信号線に印加するデータ側駆動手段と、
前記表示用画像信号においてパラメータ開始信号およびパラメータ終了信号を検出する検出手段と、
前記表示用画像信号のうち前記検出されたパラメータ開始信号とパラメータ終了信号とに挟まれた信号部分を制御パラメータ信号として取り出し、当該取り出された制御パラメータ信号に基づき、前記表示情報の表す画像の表示方法を制御する表示制御手段とを備え、
前記検出手段は、前記制御パラメータ信号として、前記制御パラメータ信号に基づく表示方法の制御の開始を指定する制御開始パラメータ信号と、前記制御パラメータ信号に基づく表示方法の制御の終了を指定する制御終了パラメータ信号との2種類の信号を含む表示用画像信号を受け取り、
前記表示制御手段は、
前記取り出された制御パラメータ信号が制御開始パラメータ信号か制御終了パラメータ信号かを判別し、
前記制御開始パラメータ信号と前記制御終了パラメータ信号との間に配置された表示データ信号の表す画像の表示方法を前記取り出された制御パラメータに基づき制御するものであり、
前記走査側駆動手段と前記データ側駆動手段のうち少なくとも一方は複数個の駆動回路を含み、
前記制御開始パラメータ信号は、前記複数個の駆動回路からいずれかの駆動回路を選択して、当該選択された駆動回路を動作状態とすることを指示し、前記制御終了パラメータ信号は、当該選択された駆動回路を非動作状態とすることを指示することを特徴とする表示システム。
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