JP2002149142A - 表示装置、送信方法および装置、ならびに、記録媒体 - Google Patents

表示装置、送信方法および装置、ならびに、記録媒体

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JP2002149142A
JP2002149142A JP2000348602A JP2000348602A JP2002149142A JP 2002149142 A JP2002149142 A JP 2002149142A JP 2000348602 A JP2000348602 A JP 2000348602A JP 2000348602 A JP2000348602 A JP 2000348602A JP 2002149142 A JP2002149142 A JP 2002149142A
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data
video signal
signal
display
display device
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JP2000348602A
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English (en)
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Yoshiaki Matsubara
義明 松原
Hirotaka Takekoshi
弘孝 竹腰
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンピュータ側に専用のハードウェアを設け
ずに、コンピュータからディスプレイに対してデータ送
信することができるようにする。 【解決手段】 映像表示区間において、映像信号RGB
のうち信号R、Gに制御データが重畳され、信号R、G
に重畳された制御データに対応して信号Bにドットクロ
ックが重畳される。信号R、Gには、1水平周期におい
て、データの先頭を示すスタートビットに続けてデータ
が配され、パリティが付加され、データの後端にはスト
ップビットが配される。これらのデータは、映像表示区
間に画像データとして重畳されるので、コンピュータ側
で専用のハードウェアが必要ない。ディスプレイ側で
は、受信された映像信号からスタートビットを判別して
データをデコードすると共に、デコード結果に基づきブ
ランキング信号が生成される。表示画像において、デー
タ送信に使用された部分は、ブランキング信号によりマ
スクされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばコンピュ
ータ装置から出力される画像出力信号に任意のデータを
重畳して送信するようにした表示装置、送信方法および
装置、ならびに、記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、例えばコンピュータ装置から出力
された映像信号を表示するディスプレイ装置では、画面
の表示位置、表示サイズおよび表示すべき映像信号の偏
向周波数が多種多様となっている。このため、コンピュ
ータ装置などに用いられるディスプレイ装置としては、
1台で各種の映像信号(ビデオ信号)に対応可能なもの
が使用されるようになってきた。
【0003】このようなディスプレイ装置では、内蔵さ
れたマイクロプロセッサやメモリなどを用いて、映像信
号の各種毎に最適な画面表示を提供できるようにされて
いるものがある。このような従来例としては、例えば特
開平1−321475号公報に記載のディスプレイを一
例として挙げることができる。
【0004】特開平1−321475号公報に記載の従
来例では、予め、メモリに映像信号の種類毎に画面の表
示位置および表示サイズ情報を記憶させる。そして、マ
イクロプロセッサの制御に基づき、入力された入力映像
信号に応じた最適な画面の表示位置および表示サイズ情
報をメモリから読み出し、読み出された情報に基づきデ
ィスプレイ装置の偏向回路などを制御する。
【0005】一方、ディスプレイ装置に入力された入力
映像信号の種類が既知のものでない場合には、上述のメ
モリには対応する情報が記憶されていないことになる。
この場合には、ユーザが例えばディスプレイ装置の前面
に配される調整スイッチなどを操作することで、画面の
表示位置および表示サイズ情報などの、表示調整情報の
入力が行われる。ディスプレイ装置では、この入力され
た表示調整情報に基づき、上述のマイクロプロセッサに
より偏向回路などの制御情報が作成され、この制御情報
により表示調整が行われる。
【0006】この、ディスプレイ前面などに配された調
整スイッチを用いて表示調整を行うようにされたディス
プレイ装置では、より操作性を高めるため、オンスクリ
ーンディスプレイ(OSD)と称されるディスプレイ制
御用の調整画面が表示され、この表示によりGUI(Gra
phical User Interface)が構成されることが多い。
【0007】図17は、この画面調整時の一例のOSD
300を示す。画面調整用のOSD300は、このよう
にキャラクタを基本とした画面で構成される。ユーザ
は、このOSD300による調整画面を見ながら、例え
ば、ディスプレイ装置の前面に配された調整用スイッチ
を操作して所望の調整項目を選択し、さらに調整用スイ
ッチを所定に操作することで、選択された調整項目に対
して調整値を入力する。ディスプレイ装置では、この入
力された調整値に基づき偏向回路などの制御がなされ、
表示画面が調整される。
【0008】OSD300は、予めメモリに記憶された
ビットマップデータがキャラクタコードに従い読み出さ
れて表示される。OSD300の表示が可能とされたデ
ィスプレイ装置においては、キャラクタベースのOSD
用キャラクタジェネレータが必須のハードウェア構成と
される。
【0009】図18は、従来技術による、OSD300
を表示するようにされたディスプレイ装置310の一例
の構成を示す。例えばコンピュータ装置から出力された
画像出力信号のうち、映像信号RGBが端子311に入
力され、垂直同期信号VSおよび水平同期信号HSがそ
れぞれ端子312および313に入力される。映像信号
RGBは、R(Red)、G(Green)およびB(Blue)の3原色
の各色信号からなるアナログ映像信号である。端子31
1に入力された映像信号RGBは、ビデオアンプ315
に供給される。端子312および313に入力された垂
直および水平同期信号VSおよびHSは、偏向制御回路
318に供給されると共に、OSDジェネレータ(OS
D GEN)319に供給される。
【0010】一方、ディスプレイ装置310の前面パネ
ルに配された調整用スイッチ321から出力された制御
信号がマイクロプロセッサ320に供給される。なお、
図示しないが、マイクロプロセッサ320には、例えば
マイクロプロセッサ320が所定の動作を行うために必
要なプログラムやデータが予め記憶されたメモリが接続
される。マイクロプロセッサ320から出力される各種
制御信号やデータは、OSDジェネレータ319、ビデ
オアンプ315および偏向制御回路318にそれぞれ供
給される。
【0011】ビデオアンプ315は、マイクロプロセッ
サ320の制御に基づき、端子311から供給された映
像信号RGBと、OSDジェネレータから出力されたO
SD表示信号とが所定に合成された映像信号が出力され
る。この映像信号は、CRT(Cathode Ray Tube)317
に供給される。また、偏向制御回路318は、マイクロ
プロセッサ320の制御に基づき、端子312および3
13から供給された垂直および水平同期信号VSおよび
HSから垂直および水平偏向信号を生成する。垂直およ
び水平偏向信号は、CRT317の偏向ヨークDY31
6に供給される。CRT317では、偏向ヨークDY3
16に供給された垂直および水平偏向信号により電子ビ
ームが制御され、所定の画面表示がなされる。
【0012】調整用スイッチ321に対する操作に基づ
き、例えば表示画面調整を行うことを指示する制御信号
がマイクロプロセッサ320に供給されると、マイクロ
プロセッサ320からOSDジェネレータ319に対し
て、OSD表示のためのOSDキャラクタ発生を指示す
るための指示コマンドが発行される。OSDジェネレー
タ320では、この指示コマンドに示される内容に従っ
た、例えば上述の図17に示されるような制御画面を表
示可能とするOSD映像信号が生成される。このOSD
映像信号は、例えばRGBそれぞれの映像信号とOSD
ブランキング信号とからなる。このOSD映像信号は、
ビデオアンプ315に供給され、上述したように端子3
11から供給された映像信号RGBと合成される。
【0013】図19は、従来技術によるOSDジェネレ
ータ319の構成をより詳細に示す。レジスタバス35
0に対して、PLL351、シリアルバスI/F35
2、コードRAM(Random Access Memory)353および
タイミングコントローラ354が接続される。タイミン
グコントローラ354は、フォントバス357に接続さ
れ、フォントバス357には、さらに、フォントROM
(Read Only Memory)355およびカラージェネレータ
(カラーGEN)356が接続される。フォントROM
355には、OSD表示用のキャラクタデータに相当す
るビットマップデータが予め格納される。
【0014】上述の、マイクロプロセッサ320から出
力される指示コマンドは、OSD制御用のシリアルデー
タとしてシリアルバスI/F352に受信される。この
シリアルデータは、シリアルバスI/F352でデコー
ドされ、OSDジェネレータ319の各ブロックを制御
するための図示されない制御レジスタに書き込まれる。
制御レジスタへのデータの書き込みおよび制御レジスタ
からのデータの読み出しは、レジスタバス350を介し
てなされる。
【0015】ディスプレイ装置310の端子311から
入力された水平同期信号HSがPLL351にも供給さ
れる。PLL351により、OSD表示用に必要なクロ
ックが水平同期信号HSに同期して生成される。
【0016】マイクロプロセッサ320から出力され
た、OSD表示を行うためのキャラクタコードがシリア
ルバスI/F352に入力され、デコードされレジスタ
バス350に供給される。このキャラクタコードは、コ
ードRAM353に供給され、コードRAM353に格
納される。コードRAM353に格納されるキャラクタ
コードは、OSD表示画面に表示される文字を示すコー
ドデータと、その文字が表示される座標データからな
る。
【0017】ディスプレイ装置310の端子312およ
び313から入力された垂直および水平同期信号VS、
HSがタイミングコントローラ354に供給される。垂
直および水平同期信号VS、HSと、マイクロプロセッ
サ320からシリアルバスI/F352およびレジスタ
バス350を介して供給された制御データに基づき、タ
イミングコントローラ354によりタイミング制御がな
され、コードRAM353から、OSD表示を行うため
のフォントのコードデータが読み出される。このコード
データに基づき、フォントバス357を介してフォント
ROM355からOSDによる表示キャラクタに対応す
るビットマップデータが読み出され、カラージェネレー
タ356に供給される。
【0018】また、タイミングコントローラ354によ
りタイミング制御され、コードRAM353からOSD
表示を行うためのフォントが表示される座標データが読
み出される。読み出された座標データは、フォントバス
357を介してカラージェネレータ356に供給され
る。
【0019】カラージェネレータ356では、フォント
バス357を介して供給されたビットマップデータに対
して、色データや透過データが付加される。色デー他野
党かデータが付加されたフォント表示のビットマップデ
ータは、フォント表示の座標データに基づきRGB各色
の制御パルスOSD_RGBおよびOSD表示のブラン
キングパルスOSD_Blankingとされ、ビデオ
アンプ315に供給される。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】上述のOSD表示を行
うようにされたディスプレイ装置の場合には、OSD表
示として、キャラクタベースでの表示しかできず、ユー
ザにとって必ずしも使い易いものとはいえないという問
題点があった。
【0021】また、インターフェイスの利便性を高める
ために、例えば多国語対応といった複雑な表示を行おう
とすれば、OSD表示のために用意されるキャラクタ数
が増加し、上述のフォントROM355に必要なメモリ
容量が増大してしまうという問題点があった。
【0022】さらに、この従来例によるディスプレイ装
置310では、OSD300を表示するために使用可能
なフォントは、予めフォントROM355内に格納され
登録されているフォントに限定されるという問題点があ
った。
【0023】このような構成において、フォントの修正
や追加を行う場合には、フォントROM355の修正を
行う必要がある。例えばOSDジェネレータ319が1
チップのIC(集積回路)で構成され、フォントROM
355がそのICの内部に組み込まれているような場
合、フォントROM355の内容を修正するには、IC
全体を作り直す必要がある。すなわち、フォントROM
355の内容を修正するだけにもかかわらず、IC作製
のためにそのICチップ全体のマスクが必要となり、コ
ストの増大を招いていたという問題点があった。
【0024】このような問題を解決するために、幾つか
の方法が提案されている。例えば、特開平11−309
76号公報に記載の方法のように、コンピュータ装置の
アプリケーションのGUIを用いて、コンピュータ装置
側からディスプレイ装置の表示調整を行うことが提案さ
れている。この方法によれば、上述の従来技術による構
成に対し、ディスプレイ装置310側にOSDジェネレ
ータ319そのものが必要なくなるため、上述したよう
な問題点は、解決する。
【0025】しかしながら、この方法では、コンピュー
タ装置とディスプレイ装置との間で双方向で通信を行う
必要があることから、コンピュータ装置とディスプレイ
装置との間に、双方向通信を行うための専用の通信線を
設ける必要があった。コンピュータ装置とディスプレイ
装置とを接続する既存のケーブルに対して専用の双方向
通信を行う通信線を設けることは、ケーブルが増加した
り、一般的に普及されている既存のケーブルが使用でき
なくなるという問題点があった。
【0026】また例えば、特開平9−204167号公
報に記載の方法のように、コンピュータ装置から出力さ
れる映像信号や同期信号に対して所定のデータを重畳さ
せる方法が提案されている。この方法では、映像信号に
データを重畳するために、専用の通信線を設ける必要が
なく、上述したような問題点が解決される。
【0027】しかしながら、この方法では、データを映
像信号に重畳させるための専用なハードウェアをコンピ
ュータ装置側に設ける必要があるという問題点があっ
た。すなわち、この方法は、汎用のコンピュータ装置お
よびディスプレイ装置間でのインターフェイスとしては
不向きな構成であるという問題点があった。
【0028】さらに例えば、映像信号のDCレベルを利
用して通信する方法も提案されている。この方法では、
制御対象がアナログの映像信号を直接的に使用可能な、
特殊な項目に限定されてしまうという問題点があった。
すなわち、この方法では、多種の制御対象を有するシス
テムにおいては、実用的ではないといえる。
【0029】なお、この特開平9−204167号公報
に記載の方法では、コンピュータ装置側でキーボードを
操作することによって、ディスプレイ装置側の制御を行
っている。多くのユーザにとっては、キーボードをタイ
プしてコマンドを入力することは、煩わしく複雑な作業
であり、マウスなどの、直感的に入力作業を行える他の
入力デバイスを使用可能としたGUIが求められてい
た。
【0030】また、特公平2−60193号に記載され
ているように、コンピュータ装置側で映像信号の帰線消
去期間に判別パルスを重畳して出力し、ディスプレイ装
置側でその判別パルスに基づき偏向周波数を切り替える
ようにして、専用のハードウェアをコンピュータ装置側
に設けなくとも、データを映像信号に重畳させることが
できるようにしたものもある。しかしながら、この方法
では、ディスプレイ装置における周波数モードを、2モ
ードの中から選択するような簡単な制御用にしか適用で
きないという問題点があった。
【0031】コンピュータ装置から出力される映像信号
や同期信号にデータを重畳させる方法には、通信速度と
制御項目の汎用性の問題もある。例えば、映像信号のブ
ランキング期間を利用してデータを重畳し、水平同期信
号HSでラッチする方法が提案されている。この方法で
は、データの受け渡しが水平周波数単位になるため、デ
ータの転送量が少ないという問題点があった。
【0032】したがって、この発明の目的は、コンピュ
ータ側に専用のハードウェアを必要とせずに、コンピュ
ータ装置からディスプレイ装置に対してなされる通信に
よりディスプレイ装置の制御を行うことができるように
され、さらに、コンピュータ装置からディスプレイ装置
に対してなされる通信の通信転送レートが向上された表
示装置、送信方法および装置、ならびに、記録媒体を提
供することにある。
【0033】
【課題を解決するための手段】この発明は、上述した課
題を解決するために、情報機器から送信された映像信号
を表示する表示装置において、データの開始位置を示す
情報である開始位置情報と開始位置情報により開始位置
が示される制御データとが映像表示区間内に重畳された
映像信号を受信し、受信された映像信号をデコードして
映像信号に重畳された開始位置情報を検出し、検出結果
に基づき制御データを取得するデコード手段を有するこ
とを特徴とする表示装置である。
【0034】また、この発明は、表示装置に対して映像
信号を送信する送信方法において、データの開始位置を
示す情報である開始位置情報と開始位置情報により開始
位置が示される制御データとを、映像信号の映像表示期
間内に重畳するデータ重畳のステップと、データ重畳の
ステップで開始位置情報と制御データとが重畳された映
像信号を送信する送信のステップとを有することを特徴
とする送信方法である。
【0035】また、この発明は、表示装置に対して映像
信号を送信する送信装置において、データの開始位置を
示す情報である開始位置情報と開始位置情報により開始
位置が示される制御データとを、映像信号の映像表示期
間内に重畳するデータ重畳手段と、データ重畳手段で開
始位置情報と制御データとが重畳された映像信号を送信
する送信手段とを有することを特徴とする送信装置であ
る。
【0036】また、この発明は、表示装置に対して映像
信号を送信する送信方法が記録された記録媒体におい
て、データの開始位置を示す情報である開始位置情報と
開始位置情報により開始位置が示される制御データと
を、映像信号の映像表示期間内に重畳するデータ重畳の
ステップと、データ重畳のステップで開始位置情報と制
御データとが重畳された映像信号を送信する送信のステ
ップとを有する送信方法が記録されたことを特徴とする
記録媒体である。
【0037】上述したように、請求項1に記載の発明
は、データの開始位置を示す情報である開始位置情報と
開始位置情報により開始位置が示される制御データとが
映像表示区間内に重畳された映像信号を受信し、受信さ
れた映像信号をデコードし、映像信号に重畳された開始
位置情報を検出し、検出結果に基づき制御データを取得
するようにしているため、映像信号を受信することで制
御データが取得され、取得された制御データに基づく制
御がなされる。
【0038】また、請求項8、15および16に記載の
発明は、データの開始位置を示す情報である開始位置情
報と開始位置情報により開始位置が示される制御データ
とが映像信号の映像表示期間内に重畳されて送信される
ため、当該映像信号を受信した表示装置において、制御
データに基づく制御がなされる。
【0039】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の第1の形
態を、図面を参照しながら説明する。図1は、コンピュ
ータ装置1とコンピュータ装置1から出力された映像信
号を映出するディスプレイ装置2の一例の使用形態を概
略的に示す。コンピュータ装置1に対して、入力デバイ
スとしてキーボード3およびマウス4が接続され、キー
ボード3から出力されたキー情報と、マウス4から出力
されたボタン押下情報およびマウス移動量データとがコ
ンピュータ装置1に供給される。なお、マウス4から出
力されるボタン押下情報およびマウス移動量データを、
以下まとめてマウス情報と称する。
【0040】コンピュータ装置1とディスプレイ装置2
とがケーブル接続され、コンピュータ装置1から出力さ
れた映像信号および水平、垂直同期信号がケーブルを介
してディスプレイ装置2に供給される。ディスプレイ装
置2の表示領域5に対して、これら映像信号および水
平、垂直同期信号に基づき、例えば映像信号の周波数や
解像度に従い所定に表示がなされる。ディスプレイ装置
2の表示デバイスとしては、例えばCRT(Cathode Ray
Tube)やLCD(Liquid Crystal Display)が用いられ
る。
【0041】表示領域5には、マウス4から出力される
マウス情報(マウス移動量データ)に基づき、表示領域
5に表示された画面上の位置を指示するカーソル7が表
示される。例えばユーザは、マウス4を移動させてカー
ソル7を表示領域5内で移動させ、表示領域5上の表示
に基づき所定の位置でマウス4に設けられたボタンを押
下することで、画面上の当該位置に定義された所望の機
能を実現させることができる。
【0042】さらに、表示領域5には、OSD8を所定
に表示させることができる。ディスプレイ装置2には、
例えば前面パネルに操作ボタン6が設けられる。OSD
8は、例えばこの操作ボタン6を所定に操作すること
で、表示領域5内の所定領域にOSD8が表示される。
ユーザは、このOSD8を見ながら操作ボタン6を所定
に操作することで、表示領域5の表示を調整することが
できる。OSD8は、表示領域5に表示される他の表示
に優先して、最前面に表示される。
【0043】図2は、コンピュータ装置1の一例の構成
を概略的に示す。2本のバス10Aおよび10Bが設け
られる。バス10Aは、演算処理などが行われるCPU
(Central Processing Unit)11が接続されるCPUバ
ス10である。バス10Bは、CPUアドレスバスであ
る。バス10Aおよび10Bに、それぞれI/O部1
2、グラフィック部13、サウンド部14、メモリ16
およびハードディスクドライブ17(以下、HDD17
と略記する)が接続される。メモリ16は、例えばCP
U11のワークメモリとして用いられる。HDD17に
は、CPU11によって実行されるプログラムデータ
や、その他の各データが格納される。
【0044】バス10Aおよび10Bに、さらに他のデ
バイス15を接続するようにもできる。コンピュータ装
置1内に構成される各部は、バス10Aおよび10Bを
介して互いに通信される。
【0045】I/O部12は、キーボード3およびマウ
ス4が接続され、接続されたこれらのデバイスのコント
ロール情報が取得される。キーボード3から出力された
キー情報や、マウス4から出力されたマウス情報は、I
/O部12に入力され、バス10Aを介してCPU11
に供給される。
【0046】グラフィック部13では、CPU11から
の命令に基づき映像信号および同期信号が生成される。
生成された映像信号および同期信号は、コンピュータ装
置1から出力され、例えばディスプレイ装置2に供給さ
れる。生成される映像信号は、例えばカラー表示の場合
には、RGBの各色による3チャンネルの画像データ
と、垂直および水平同期信号VS、HSからなる。この
発明では、出力される映像信号に対してデータを重畳さ
せることができる。
【0047】グラフィック部13による映像信号の出力
形式としては、アナログ信号およびディジタル信号が考
えられる。アナログ信号として出力される映像信号は、
表示デバイスとして例えばCRTを用いたディスプレイ
装置2に適している。一方、ディジタル信号として出力
される映像信号は、表示デバイスとして例えばLCDを
用いたディスプレイ装置2に適している。ディジタル信
号として映像信号が出力される場合には、上述したRG
B各色の画像データおよび水平、垂直同期信号VS、H
Sに加えて、ディジタル信号による表示制御に必要な各
信号、例えばディジタルクロックDCLKやデータイネ
ーブル信号DEが出力される。
【0048】サウンド部14により、CPU11の命令
に従い、アナログ音声信号が生成され出力される。出力
された音声信号は、スピーカやヘッドフォンに供給さ
れ、再生される。
【0049】図3は、アナログ形式による映像信号の入
力に対応したディスプレイ装置2の一例の構成を示す。
例えばコンピュータ装置1から出力された画像出力信号
のうち、映像信号RGBが端子29に入力され、垂直同
期信号VSおよび水平同期信号HSがそれぞれ端子30
および31に入力される。映像信号RGBは、R、Gお
よびBの3原色の各色信号からなるアナログ映像信号で
ある。端子29に入力された映像信号RGBは、ビデオ
アンプ25およびビデオデータデコーダ20に供給され
る。端子30および31に入力された垂直および水平同
期信号VSおよびHSは、タイミングコントローラ21
およびビデオデータデコーダ20に供給される。
【0050】一方、ディスプレイ装置2の前面パネルに
配された調整用スイッチ24から出力された制御信号が
マイクロプロセッサ23に供給される。なお、図示しな
いが、マイクロプロセッサ23には、例えばマイクロプ
ロセッサ23が所定の動作を行うために必要なプログラ
ムやデータが予め記憶されたメモリが接続される。マイ
クロプロセッサ23から出力される各種制御信号やデー
タは、ビデオデータデコーダ20、OSDジェネレータ
22、タイミングコントローラ21、ビデオアンプ25
および偏向制御回路26にそれぞれ供給される。
【0051】調整用スイッチ24に対する操作に基づ
き、例えば表示画面調整を行うことを指示する制御信号
がマイクロプロセッサ23に供給されると、マイクロプ
ロセッサ23からOSDジェネレータ22に対して、O
SD表示のためのOSDキャラクタ発生を指示するため
の指示コマンドが発行される。OSDジェネレータ23
では、この指示コマンドに示される内容に従った制御画
面を表示可能とするOSD映像信号が生成される。この
OSD映像信号は、例えばRGBそれぞれの映像信号と
OSDブランキング信号とからなり、ビデオアンプ25
に供給される。
【0052】上述したように、コンピュータ装置1で
は、映像信号にデータを重畳して出力することができ
る。ビデオデータデコーダ20において、この映像信号
からコンピュータ装置1で重畳されたデータがデコード
される。デコード結果は、マイクロプロセッサ23に供
給される。詳細は後述するが、ビデオデータデコーダ2
0では、映像信号に重畳されたデータのデコード結果に
対応して、ブランキング信号が出力される。このブラン
キング信号は、ビデオアンプ25に供給される。
【0053】一方、タイミングコントローラ21では、
垂直および水平同期信号VS、HSに基づき垂直および
水平偏向信号が生成される。生成された垂直および水平
偏向信号は、偏向制御回路26に供給される。また、タ
イミングコントローラ21では、垂直および水平同期信
号VS、HSに基づき、OSD8を表示させるためのタ
イミング信号が生成される。このタイミング信号は、O
SDジェネレータ22に供給される。
【0054】ビデオアンプ25に供給された、映像信号
RGB、OSDジェネレータ22から出力されたOSD
表示信号およびビデオデータデコーダ20から出力され
たブランキング信号は、マイクロプロセッサ23の制御
に基づき所定に合成されて出力され、CRT(Cathode R
ay Tube)28に供給される。また、偏向制御回路26
は、マイクロプロセッサ23の制御に基づき、端子30
および31から供給された垂直および水平同期信号VS
およびHSから垂直および水平偏向信号を生成する。垂
直および水平偏向信号は、偏向ヨークDY27に供給さ
れる。CRT28では、偏向ヨークDY27に供給され
た垂直および水平偏向信号により電子ビームが制御さ
れ、所定の画面表示がなされる。
【0055】図4は、ビデオデータデコーダ20の一例
の構成を示す。R、GおよびBの各色にそれぞれ対応す
る3チャンネルの信号(それぞれ信号R、信号Gおよび
信号Bとする)からなる映像信号RGBがレベルシフト
回路35に供給され、信号レベルが所定にシフトされ
る。映像信号は、例えばディジタルI/Oとして適当な
レベルである0.7Vp-pまでシフトされ、ロジック回
路で処理可能なようにされる。レベルシフト回路35か
ら出力された信号のうちデータ信号は、端子D1および
D2にそれぞれ供給され、クロック信号は、デコーダ3
6およびラッチ回路37のクロック端子に供給される。
この例では、レベルシフト回路35から出力された映像
信号RGBのうち、信号RおよびGがそれぞれデータ信
号とされ、信号Bがクロック信号とされる。
【0056】デコーダ36で信号RおよびGからデコー
ドされて得られたデータおよびイネーブル信号がラッチ
回路37のデータ端子Dおよびイネーブル端子ENにそ
れぞれ供給される。例えば、コンピュータ装置1から、
ディスプレイ装置2を制御するためのデータが映像信号
に重畳されてディスプレイ装置2に供給される場合、デ
ィスプレイ装置2に対する制御項目に対応するコードお
よびデータがデコーダ36によってデコードされる。デ
コードされたデータは、デコードされたコードに従って
出力されるイネーブル信号と同時に出力される。イネー
ブル信号は、実際には、デコードされるコードの数だけ
出力されるパルスであり、ラッチ回路37のイネーブル
端子ENも、対応する数だけ存在する。
【0057】デコーダ36によりデコードされ出力され
たデータは、ラッチ回路37回路に供給され、イネーブ
ル信号によりラッチされラッチ回路37に保持される。
保持されたデータは、マイクロプロセッサ23により読
み出され、ディスプレイ装置2の制御データとして用い
られる。
【0058】図5は、上述の図4の各部におけるタイミ
ングの例を示す。図5Aは、水平同期信号HSを示す。
図5Bおよび図5Cは、映像信号を構成する信号B、R
およびGに埋め込まれるクロックおよびデータを示す。
データ通信期間は、1水平周期の有効表示領域内に設け
られる。
【0059】信号Bには、図5Bに示されるように、表
示映像の1ドットの間隔を表すドットクロックが埋め込
まれる。ドットクロックは、例えば解像度が1024ド
ット×768ドットの表示を行う映像信号であれば、1
00MHz程度のクロック周波数とされる。ドットクロ
ックは、1水平周期の間の、データ通信期間に対応して
埋め込まれる。図5の例では、1水平周期内にドットク
ロックが連続的に40クロック埋め込まれ、40ドット
分がデータ通信期間とされる。
【0060】一方、信号RおよびGには、コントロール
コードおよびコントロールデータが埋め込まれる。コン
トロールコードは、表示制御のためのデータを映像信号
に埋め込んで送るこの例では、例えばディスプレイ装置
2のマイクロプロセッサ23におけるレジスタのアドレ
スである。例えば、表示制御される各項目毎にレジスタ
が1つずつ割り当てられ、コントロールコードにより示
されるレジスタにコントロールデータが書き込まれる。
マイクロプロセッサ23の制御により、レジスタに書き
込まれたデータ値に応じてレジスタに対応した制御項目
が制御され、表示調整がなされる。
【0061】図5Cにおいて、例えば所定のパターンか
らなるスタートビットに続けてコントロールコードが配
され、コントロールコードに対応したパリティビットが
コントロールの後ろに配される。続けて、コントロール
データが配され、コントロールデータに対応したパリテ
ィビットがコントロールデータの後ろに配される。コン
トロールデータのパリティビットの後ろに、例えば所定
のパターンからなるストップビットが配され、1水平周
期内、すなわち1ライン分のデータ通信の終了が示され
る。
【0062】この図5の例では、1ライン中のコントロ
ールコードおよびコントロールデータにそれぞれ16ド
ットクロックが割り当てられ、1ドットクロックを1ビ
ットとして用いてそれぞれ2バイトが伝送可能とされて
いる。例えば1ドット毎に画素をON/OFFさせる信
号として、データを重畳することができる。図5Cの例
では、コントロールコードとして2バイトのデータ「0
x0006」、コントロールデータとして2バイトのデ
ータ「0x0080」が信号RおよびGに重畳されて伝
送される。なお、「0xXXXX」は、「XXXX」部
分が2桁ずつの16進表記であることを示す。
【0063】スタートビットおよびストップビットは、
最低で1クロック分のデータで構成することができる。
例えば、 {R,G}={0,0} このようなパターンが考えられる。実際には、画像デー
タと混同されることを避けるため、数クロック分のデー
タをスタートビットとして用いるのが好ましい。例え
ば、スタートビットに8クロックを割り当てる場合の例
として、 {R[7],G[7]}={{1,0,1,0,1,0,1,
0},{0,0,1,1,1,1,0,0}} このようなパターンが考えられる。数クロック分のデー
タをスタートおよびストップビットとして用いること
で、判別の信頼性を向上させることができる。
【0064】また、スタートビットやストップビット
は、例えば2画面を用いてそれぞれ異なるパターンを用
い、2画面分のデータが揃ってからスタートビット、ス
トップビットの判断を行うようにしてもよい。一方のデ
ータをメモリなどに記憶させておくことで、この判断を
行うことができる。
【0065】上述のように、データは、スタートビッ
ト、ストップビットおよびパリティビットという冗長ビ
ットが付加されて映像信号に重畳され、伝送される。例
えばコンピュータ装置1から出力される映像信号中に、
このデータ通信による通信プロトコルと同一パターンの
画像データが存在した場合には、通信エラーが発生され
る可能性がある。冗長ビットを付加してデータを伝送す
ることにより、この通信エラーを回避することが可能に
なる。
【0066】これら図5Bおよび図5Cに示されるドッ
トクロック、コントロールコードおよびコントロールデ
ータは、上述したように、コンピュータ装置1側で映像
信号RGBに対して埋め込まれる。このとき、ドットク
ロック、コントロールコードおよびコントロールデータ
は、ディスプレイ装置2の表示領域5に表示される画像
データとして映像信号に埋め込まれる。
【0067】例えば、図2を参照し、CPU11でディ
スプレイ装置2に対して画像表示を指示する表示制御信
号が生成される際に、表示領域5内の任意の位置に、埋
め込むべきデータが、上述のスタートビット、ストップ
ビットと共に表示制御信号、例えば赤色(R)および/
または緑色(G)における2値のビットマップデータと
して挿入される。一例として、画像データがR、G、B
各色それぞれ8ビットで表現される場合、値0の画像デ
ータがビット値「0」を表し、値255の画像データが
ビット値「1」を表すようにする。
【0068】また、ドットクロックは、例えば、CPU
11によりコンピュータ装置1における表示設定から解
像度情報および水平周波数情報が取得され、取得された
解像度情報および水平周波数情報に基づき求められる。
求められたドットクロックは、上述したデータ埋め込み
区間に対応して、上述のデータの埋め込みと同様に表示
制御信号、例えば青色(B)における2値のビットマッ
プデータとして挿入される。
【0069】なお、ここでは、信号R、Gにデータが重
畳され、信号Bにドットクロックが重畳されるとした
が、この組み合わせは、これに限られない。
【0070】図5の説明に戻り、図5Cの如くコントロ
ールコードおよびコントロールデータが重畳された信号
RおよびGは、デコーダ36に供給される。デコーダ3
6では、図5Bの如く映像信号のうちの信号Bに重畳さ
れ供給されたビットクロックに基づき、スタートビット
およびストップビットが判別され、これらスタートビッ
トおよびストップビットの間がデコードされる。デコー
ドされたコントロールコードおよびコントロールデータ
は、それぞれパリティビットを用いてパリティチェック
がなされ、図5Dに示されるタイミングでデコーダ36
から出力される。
【0071】デコーダ36でデコードされ出力されたデ
ータ(コントロールコードおよびコントロールデータ)
は、ラッチ回路37の端子Dに入力される。また、デコ
ードされたコントロールコードおよびコントロールデー
タの区間をそれぞれ示すイネーブル信号がデコーダ36
で生成され出力される。図5Eは、イネーブル信号の例
を示す。この例では、イネーブル信号が”H”状態で、
データの有効期間が示される。イネーブル信号は、ラッ
チ回路37のイネーブル端子ENに供給される。ラッチ
回路37の端子Dに供給されたデータは、イネーブル端
子ENに入力されたイネーブル信号でラッチされ、シリ
アルデータに変換されて出力される。出力されたシリア
ルデータは、マイクロプロセッサ23に供給される。
【0072】また、デコーダ36では、例えばスタート
ビットが判別されてからストップビットが判別されるま
での期間に対応して、ブランキング信号が生成される。
図5Fは、ブランキング信号の例を示す。この例では、
ブランキング信号が”H”状態で、上述の期間が示され
る。ブランキング信号は、ビデオアンプ25に供給され
る。
【0073】図6は、上述のようにしてデータが重畳さ
れた映像信号RGBによる、ディスプレイ装置2の表示
領域5に対する表示の例を示す。この図6の例では、表
示領域5の上端2ライン分の映像信号が用いられてデー
タ転送が行われている。また、ブランキング信号は、デ
ータが重畳されたライン全体に対応している。スタート
ビットは、例えば表示領域5の左上隅に対応するタイミ
ングで重畳され、映像信号RGBにデータが重畳されて
いる期間は、ブランキング信号により非表示状態とされ
る。
【0074】例えば、垂直周波数を60Hzとして、1
ラインに4バイトのデータを重畳する場合には、2ライ
ンを用いたときに3.84kビット/秒のデータ転送速
度を得ることができる。また、例えば映像信号の解像度
が1024ドット×768ラインである場合、768ラ
イン中の2ラインが非表示状態となっても、視覚的には
大きな影響がないと考えられる。
【0075】なお、図6では、表示領域5の上端に2ラ
インをデータ転送のために用い、ブランキング信号によ
り非表示状態にするとしたが、これはこの例に限定され
ない。データ転送を表示領域5の下端のラインを利用し
てもよいし、上端および下端のラインを共にえば1ライ
ンずつ用いることもできる。また、各ラインの左端ある
いは右端の所定ドットをデータ転送のために用いるよう
にしてもよい。この場合、表示領域5内の実質的な有効
表示領域は、幅が若干狭まることになる。さらに、デー
タ転送速度をある程度犠牲して、ラインの一部だけをデ
ータ転送のために用いるようにもできる。
【0076】さらにまた、データを垂直ブランキング期
間に重畳することもできる。この場合には、表示領域5
への表示に影響が出ることがない。しかしながら、この
場合にはデータを映像信号として重畳することができ
ず、ブランキング期間にデータを重畳するための構成
を、コンピュータ装置1のグラフィック部13に設ける
必要がある。
【0077】この発明の方法のように、データを映像信
号の映像表示区間に重畳することにより、データ重畳の
ためのソフトウェアを、上位階層のアプリケーションで
作成することが可能になるという利点がある。映像信号
は、図7に示されるような階層構造を介してグラフィッ
ク部13から出力される。
【0078】すなわち、上位階層のアプリケーション
は、表示領域5への描画を行う際に、上位階層のアプリ
ケーションが有する上位API(Application Programmi
ng Interface)70により、中位API71であるグラ
フィックデバイスインターフェイスにアクセスされ、上
位API70から中位API71に対して例えば描画コ
マンドが供給される。この描画コマンドに基づき、中位
API71により上述の図2におけるグラフィック部1
3をなすグラフィックアクセラレータ72が制御され、
映像信号RGBや垂直および水平同期信号VS、HSな
どが生成され、出力される。
【0079】このような構成において、上位階層のアプ
リケーションにより、描画コマンドを利用して、ディス
プレイ装置2に伝送するデータが画像データとして作成
される。これにより、映像信号に対する映像表示区間へ
のデータの重畳が行われる。この発明による映像信号へ
のデータ重畳に、上位階層のアプリケーションで対応可
能であるため、OS(Operating System)の違いなどに伴
うソフトウェアの差が少なくて済み、開発が容易とな
る。また、データが画像データとして埋め込まれるの
で、グラフィック部13は、データ重畳のための特別な
機能を持つ必要がなく、グラフィック部13として、一
般的なグラフィックアクセラレータを用いることができ
る。そのため、様々なシステムへの対応が容易に可能と
なる。
【0080】次に、この発明の実施の第1の形態の変形
例について説明する。上述の実施の第1の形態では、デ
ィスプレイ装置2がアナログ方式の映像信号に対応して
いるとしたが、この実施の第1の形態の変形例では、デ
ィジタル方式の映像信号に対応したディスプレイ装置に
対して、データが重畳された映像信号を供給する。
【0081】図8は、ディジタル方式による映像信号を
表示するディスプレイ装置2’の一例の構成を示す。例
えばコンピュータ装置1からディジタル方式の映像信号
として出力された画像出力信号のうち、映像信号RGB
が端子53に入力され、垂直同期信号VSおよび水平同
期信号HSがそれぞれ端子50および51に入力され
る。ここで、映像信号RGBは、R、GおよびBの3原
色の各色信号からなるディジタル映像信号である。ま
た、コンピュータ装置1からディジタル方式の映像信号
として出力された画像出力信号のうち、ディジタルクロ
ックDCLKおよびデータイネーブル信号DEがそれぞ
れ端子49および52に入力される。ディジタルクロッ
クDCLKは、映像信号RGBのクロック信号である。
また、データイネーブル信号DEは、映像信号RGBの
うち、有効な区間を示すイネーブルパルスである。
【0082】端子49〜53に入力されたこれらのディ
ジタル信号がタイミングコントローラ41に供給され
る。また、これらのディジタル信号のうち映像信号RG
Bを除いた信号がビデオデータデコーダ40に供給され
る。
【0083】一方、ディスプレイ装置2’の前面パネル
に配された調整用スイッチ44から出力された制御信号
がマイクロプロセッサ43に供給される。なお、図示し
ないが、マイクロプロセッサ43には、例えばマイクロ
プロセッサ43が所定の動作を行うために必要なプログ
ラムやデータが予め記憶されたメモリが接続される。マ
イクロプロセッサ43から出力される各種制御信号やデ
ータは、ビデオデータデコーダ40、OSDジェネレー
タ42およびタイミングコントローラ41にそれぞれ供
給される。
【0084】調整用スイッチ44に対する操作に基づ
き、例えば表示画面調整を行うことを指示する制御信号
がマイクロプロセッサ43に供給されると、マイクロプ
ロセッサ43からOSDジェネレータ42に対して、O
SD表示のためのOSDキャラクタ発生を指示するため
の指示コマンドが発行される。OSDジェネレータ42
では、この指示コマンドに示される内容に従った制御画
面を表示可能とするOSD映像信号が生成される。この
OSD映像信号は、例えばRGBそれぞれの映像信号と
OSDブランキング信号とからなる。このOSD映像信
号は、タイミングコントローラ41に供給される。
【0085】上述したように、コンピュータ装置1で
は、映像信号にデータを重畳して出力することができ
る。ビデオデータデコーダ40において、この映像信号
からコンピュータ装置1で重畳されたデータがデコード
される。デコード結果は、マイクロプロセッサ43に供
給される。詳細は後述するが、ビデオデータデコーダ4
0では、映像信号に重畳されたデータのデコード結果に
対応して、ブランキング信号が出力される。このブラン
キング信号は、タイミングコントローラ41に供給され
る。
【0086】このディスプレイ装置2’では、表示デバ
イスとしてLCDが用いられる。LCDユニット45
は、例えば液晶パネル48と、液晶パネル48に対して
XおよびY座標の駆動信号を供給するXドライバ46お
よびYドライバ47とを有する。
【0087】タイミングコントローラ41では、端子4
9〜53から供給された各信号に基づき、LCDユニッ
ト45に映像を表示させるためのX−Yマトリクス信号
が生成される。X−Yマトリクス信号は、LCDユニッ
ト45に供給される。LCDユニット45では、X−Y
マトリクス信号がXドライバ46およびYドライバ47
にそれぞれ供給され、Xドライバ46およびYドライバ
47により液晶パネル48が所定に駆動され、映像信号
RGBに基づく映像が表示される。
【0088】図9は、ビデオデータデコーダ40の一例
の構成を示す。R、GおよびBの各色にそれぞれ対応す
る3チャンネルのディジタル信号(それぞれ信号R、信
号Gおよび信号Bとする)からなる映像信号RGBがパ
ラレルでデコーダ55のデータ入力端Dに供給される。
また、垂直および水平同期信号VS、HSがデコーダ5
5に供給されると共に、データイネーブル信号DEがデ
コーダ55に供給される。ディジタルクロックDCLK
は、デコーダ55およびラッチ回路56それぞれのクロ
ック入力端に供給される。
【0089】デコーダ55で信号RおよびGからデコー
ドされて得られたデータおよびイネーブル信号がラッチ
回路56のデータ端子Dおよびイネーブル端子ENにそ
れぞれ供給される。例えば、コンピュータ装置1から、
ディスプレイ装置2を制御するためのデータが映像信号
に重畳されてディスプレイ装置2’に供給される場合、
ディスプレイ装置2’に対する制御項目に対応するコー
ドおよびデータがデコーダ55によってデコードされ
る。デコードされたデータは、デコードされたコードに
従って出力されるイネーブル信号と同時に出力される。
イネーブル信号は、実際には、デコードされるコードの
数だけ出力されるパルスであり、ラッチ回路56のイネ
ーブル端子ENも、対応する数だけ存在する。
【0090】デコーダ55によりデコードされ出力され
たデータは、ラッチ回路56回路に供給され、イネーブ
ル信号によりラッチされラッチ回路56に保持される。
保持されたデータは、マイクロプロセッサ43により読
み出され、ディスプレイ装置2’の制御データとして用
いられる。
【0091】図10は、上述の図9の各部におけるタイ
ミングの例を示す。図10A、図10Bおよび図10C
は、それぞれ水平同期信号HS、ディジタルクロックD
CLKおよびデータイネーブル信号DEを示す。ディジ
タルクロックDCLKは、この例では、信号の立ち上が
りの間隔が表示の1ドットの間隔に対応している。ま
た、データイネーブル信号DEにより、表示領域5にお
ける有効表示領域が示される。
【0092】映像信号がディジタル方式の場合には、映
像信号RGBのデータが例えば1ドット分で8ビット×
3(R、G、B)=24ビットあるので、上述の実施の
第1の形態によるアナログ方式の映像信号にデータを重
畳する場合に比べて、大量のデータ通信が可能となる。
図10Dは、3チャンネルの映像信号RGBにデータが
埋め込まれている様子を示す。1水平周期内において、
データが埋め込まれる先頭にスタートビットが配され、
後端にストップビットが配される。スタートビットおよ
びストップビットは、実施の第1の形態で上述したよう
に決めることができる。
【0093】なお、図10Dにおいて、上述の図5のよ
うにコントロールコードおよびコントロールデータとを
分けて示していないのは、1クロック当たりに伝送可能
なデータ量が多いため、1クロックの期間にコントロー
ルコードおよびコントロールデータの両方を含むことが
可能だからである。
【0094】勿論、この実施の第1の形態の変形例で
も、上述の実施の第1の形態と同様に、コントロールコ
ードおよびコントロールデータを分離して伝送するよう
にしてもよい。
【0095】データが埋め込まれた3チャンネルの映像
信号RGBは、デコーダ55でデコードされ、図10E
に示されるように、スタートビットとストップビットと
が削られる。デコーダ55では、図10Eに示されるデ
ータ期間に対応して図10Fに示されるようにイネーブ
ル信号が生成される。デコーダ55から出力されたデー
タとイネーブル信号は、ラッチ回路56の端子Dおよび
イネーブル端子ENにそれぞれ供給される。ラッチ回路
56の端子Dに供給されたデータは、イネーブル端子E
Nに供給されたイネーブル信号でラッチされ、シリアル
データに変換されて出力される。出力されたこのシリア
ルデータは、マイクロプロセッサ43に供給される。
【0096】また、デコーダ55では、ブランキング信
号が生成される。この図10の例では、水平同期信号H
Sに対応した間隔でブランキング信号が生成される。勿
論、上述の実施の第1の形態のように、デコーダ55で
デコードされたデータ期間に対応してブランキング信号
を生成するようにしてもよい。ブランキング信号は、タ
イミングコントローラ41に供給される。タイミングコ
ントローラ41により、供給されたブランキング信号に
基づき、上述の実施の第1の形態における図6で示され
るように、表示領域5内のデータ重畳に用いられた領域
が非表示状態とされる。
【0097】次に、この発明の実施の第2の形態につい
て説明する。この実施の第2の形態では、上述した実施
の第1の形態および第1の形態の変形例で説明した、映
像信号へのデータ重畳を用いて、コンピュータ装置1側
からディスプレイ装置2または2’の表示調整を行うよ
うにした例である。この実施の第2の形態は、アナログ
方式の映像信号に対応したディスプレイ装置2およびデ
ィジタル方式の映像信号に対応したディスプレイ装置
2’の何方にも同様に適用可能なものである。以下で
は、アナログ方式の映像信号に対応したディスプレイ装
置2を例にとって説明する。なお、コンピュータ装置1
およびディスプレイ装置2は、実施の第1の形態および
第1の形態の変形例で説明したものと全く同様の構成の
ものが適用できるので、詳細な説明を省略する。
【0098】コンピュータ装置1において、ディスプレ
イ装置2の表示調整を行うアプリケーションが起動され
る。表示調整アプリケーションは、例えばコンピュータ
装置1のHDD17に予め格納され、CPU11の制御
によりHDD17から読み出されてメモリ16上に展開
され、実行される。表示調整アプリケーションが起動さ
れると、CPU11により所定の表示画面を表示するよ
うな表示制御信号が生成される。この表示制御信号がグ
ラフィック部13に供給され、映像信号として出力され
てディスプレイ2に供給され、表示制御信号に対応して
表示領域5に所定の表示画面が表示される。
【0099】表示調整アプリケーションは、例えば当初
はCD−ROMなどにプログラムデータとして記録さ
れ、図示されないCD−ROMドライブによりCD−R
OMに記録された表示調整アプリケーションが読み出さ
れ、それがHDD17に格納されるようにしてもよい。
表示調整アプリケーションが記録される記録媒体は、C
D−ROMに限られない。また、記録媒体を介さなくて
も、コンピュータ装置1に接続された図示されない通信
手段を介してインターネットなどの外部のネットワーク
から入手され、HDD17に格納されるようにもでき
る。
【0100】図11は、表示調整アプリケーションによ
る一例の調整画面60を示す。調整画面60のうち、表
示領域61には、表示領域5に表示されるコンピュータ
装置1による表示画面の有効表示領域における、垂直お
よび水平方向のサイズ調整を行うコントローラがそれぞ
れ表示される。表示領域62には、表示領域5に対して
コンピュータ装置1による表示画面が表示される垂直お
よび水平方向の位置を調整するためのコントローラがそ
れぞれ表示される。さらに、表示領域63には、表示領
域5に表示されるコンピュータ装置1による表示画面の
形状を調整するためのコントローラがそれぞれ表示され
る。これらのコントローラは、例えばマウス4といった
ポインティングデバイスの操作により、スライダ表示を
移動させることで、所定にデータを入力することができ
るようにされている。
【0101】なお、調整画面60において、「OK」ボ
タン64を操作することで、調整画面60で設定された
各調整値をコンピュータ装置1からディスプレイ装置2
に送信する処理が開始される。また、「キャンセル」ボ
タン65を操作することで、調整画面で設定された設定
値を破棄し、この表示調整アプリケーションを終了させ
ることができる。
【0102】ここで、表示領域5内のコンピュータ装置
1による表示画面のピンバランス(Pin Balance)を調整
することを考える。図12に一例が示されるように、ピ
ンバランスを調整するために、表示領域63内のスライ
ダ67を、デフォルト位置である左端から位置Aに移動
させる。すると、スライダ67に位置Aに応じた値がコ
ントロールデータとして入力される。さらに「OK」ボ
タン64が操作されると、入力されたこのコントロール
データは、ピンバランス調整を示すコントロールコード
と共に、実施の第1の形態などで既に述べたようにし
て、映像信号に対して映像信号の所定ラインを用いて重
畳される。このコントロールコードおよびコントロール
データが重畳された映像信号がディスプレイ装置2に伝
送される。
【0103】図13は、コントロールコードおよびコン
トロールデータが映像信号に重畳されてディスプレイ装
置2に伝送されているときの、ディスプレイ装置2の表
示領域5に表示される、表示調整アプリケーションによ
る調整画面60の例を示す。この実施の第2の形態で
は、映像信号として重畳されたデータが調整画面60内
の通信画面領域66に表示されるように、映像信号に対
するデータの重畳がなされる。映像信号に重畳されたデ
ータは、例えば通信画面領域66内の表示68のよう
に、1ライン上のドットとして表示される。
【0104】なお、この図13の例では、ブランキング
信号による、映像信号に重畳されたデータによる表示の
消去は、行っていない。勿論、この図13の例に限ら
ず、上述した実施の第1の形態および第1の形態の変形
例のように、ディスプレイ装置2(およびディスプレイ
装置2’)において重畳されたデータ期間に対応してブ
ランキング信号を生成し、映像信号に重畳されたデータ
による表示を消去するようにしてもよい。このブランキ
ング信号による消去の際に、例えば調整画面60のバッ
クグラウンドの色データを取得し、取得された色データ
で表示68部分のデータをすげ替えるようにできる。す
げ替える色データは、調整画面60のバックグラウンド
色に限らず、他の色としてもよい。また、ブランキング
信号に基づき、ディスプレイ装置2側でOSDジェネレ
ータ22により例えば「通信中」といった表示データを
作成し、これを通信画面領域66の表示に優先させて表
示させるようにしてもよい。
【0105】また、実施の第1の形態で既に述べたよう
に、調整画面60の構成および調整画面60によるディ
スプレイ装置2の表示調整機能は、コンピュータ装置1
側の上位階層のアプリケーションによって実現される。
したがって、ディスプレイ装置2の表示調整を行うため
のGUIを、コンピュータ装置1のOS機能の範囲内で
自由に構成することができる。また、ディスプレイ装置
2のOSDジェネレータ22を用いずに、コンピュータ
装置1側のソフトウェアとして表示調整のGUIを構成
することができる。そのため、表示調整のGUIの多国
語対応などを、容易に行うことができる。
【0106】図14は、この実施の第2の形態による処
理を示すフローチャートである。先ず、上述した表示調
整アプリケーションが起動が起動される。ステップS1
0では、起動された表示調整アプリケーションが終了さ
れないかどうかが判断される。若し、例えば「キャンセ
ル」ボタン65が操作され、この表示調整アプリケーシ
ョンが終了されたと判断されれば、一連の処理が終了さ
れる。
【0107】ステップS10で表示調整アプリケーショ
ンが終了されないと判断されれば、処理はステップS1
1へ移行する。ステップS11では、例えば調整値の入
力のために調整画面60の各表示領域61、62および
63に表示された所望のスライダが操作され、ディスプ
レイ装置2に対する調整操作がなされたかどうかが判断
される。若し、スライダ操作がなされていないと判断さ
れれば、処理はステップS10に戻される。
【0108】一方、ステップS11でディスプレイ装置
2に対する調整操作がなされたと判断されれば、処理は
ステップS12に移行する。ステップS12では、操作
されたスライダに対応するコントロールコードと、スラ
イダの操作後の位置に対応したコントロールデータと
が、CPU11により表示調整アプリケーションから取
得される。
【0109】次のステップS13では、調整画面60の
バックグラウンドの色データがCPU11によりコンピ
ュータ装置1から取得される。上述したような、通信画
面領域66における、バックグラウンド色による表示の
すげ替えを行う際には、このステップS13で取得され
た色データが用いられる。バックグラウンド色による表
示のすげ替えを行わない場合には、このステップS13
は、省略することができる。
【0110】次のステップS14では、CPU11によ
り、調整画面60内に設けられる通信画面領域66内
に、カーソル7が表示されないように制御される。カー
ソル7は、一般的には、他の表示データに対して優先的
に表示されるように制御される。しかしながら、このよ
うにデータを映像信号として重畳する場合、コンピュー
タ装置1において、映像信号として重畳されたデータに
よる表示68にカーソル7の表示が重ねられてしまう
と、カーソル7を表示させる画像データにより、表示調
整アプリケーションで伝送されるデータが本来のデータ
と異なってしまうからである。
【0111】調整画面60において「OK」ボタン64
が操作されると、処理はステップS15に移行し、ステ
ップS12で取得されたコントロールコードとコントロ
ールデータとが、調整画面60における通信画面領域6
6内に表示されるように、映像信号に重畳される。そし
て、コントロールコードおよびコントロールデータが重
畳された映像信号がコンピュータ装置1からディスプレ
イ装置2に送信される。送信処理が行われると、処理は
ステップS10に戻され、例えば「キャンセル」ボタン
65が操作されて表示調整アプリケーションが終了され
るまで、ステップS10〜S15までの処理が繰り返さ
れる。
【0112】図15および図16は、ディスプレイ装置
2の表示調整に関する一例のコントロールコードおよび
コントロールデータをより具体的に示す。図15は、デ
フォルト状態でのコントロールコードおよびコントロー
ルデータを示し、上述した図11の状態に対応するもの
である。コントロールコードは、カテゴリコードをMS
Bとし、コントロールコードをLSBとした2バイトを
用いて分類される。ディスプレイ装置2の調整カテゴリ
がカテゴリコード「0x00」で分類され、「アイテ
ム」で示される各調整項目がコントロールコード「0x
0X」で分類される。なお、「0xXX」は、「XX」
が16進表記であることを示す。コントロールレンジ
は、各調整項目毎のコントロールデータの可変範囲を示
す。
【0113】図16は、アイテム中の「ピンバランス」
が変更された場合のコントロールコードおよびコントロ
ールデータの例を示し、上述した図13の状態に対応す
るものである。アイテム「ピンバランス」に対応するデ
フォルトデータが「0x00」から「0x80」に変更
されているのが分かる。このデータ「0x80」が、デ
ィスプレイ装置2のアイテム「ピンバランス」を示すコ
ントロールコード「0x0006」と共に映像信号に所
定に重畳され、コンピュータ装置1からディスプレイ装
置2に送信される。
【0114】なお、ここでは、ディスプレイ装置2の表
示調整用のデータを映像信号に重畳して、コンピュータ
装置1からディスプレイ装置2に送信する例について説
明したが、これはこの例に限定されるものではない。こ
の実施の第2の形態は、調整画面60の画面構成を変更
すると共に、映像信号に重畳されるデータ内容を変更す
ることで、別の用途に適用させることができる。例え
ば、この実施の第2の形態を適用させることで、ディス
プレイ装置2における輝度、コントラスト、色相調整な
どを、コンピュータ装置1側から行うようにできる。ま
た、ディスプレイ装置2がデータ入力により制御可能な
音声再生機能を有している場合には、コンピュータ装置
1側からこの音声再生機能を制御するようにできる。
【0115】また、上述では、ディスプレイ装置のユー
ザの使用に関してこの発明が適用されるように説明した
が、これはこの例に限定されない。例えば、ディスプレ
イ装置の工場での調整用の制御手段として、この発明を
適用することができる。工場におけるディスプレイ装置
の調整時には、全画面をデータ通信のために用いること
ができるため、別途に通信手段を設けずとも、さらに大
量のデータを高速に転送することができる。
【0116】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、コンピュータ装置においてデータを画像データとし
て映像信号に重畳させることで、コンピュータ装置から
ディスプレイ装置に対して、データを高速に送信するこ
とができる効果がある。
【0117】このとき、データが画像データとして映像
信号に重畳されて送信されるため、従来別個に必要であ
った通信線が不要であるという効果がある。
【0118】さらに、データを画像データとして映像信
号に重畳するため、コンピュータ側でハードウェア構成
を追加しなくても、ディスプレイ装置との通信が可能と
なるという効果がある。
【0119】また、この発明によれば、従来、コンピュ
ータ装置とディスプレイ装置との間でなされていた通信
方法と比較して、高速にデータ通信を行うことができる
という効果がある。
【0120】近年のディスプレイ装置においては、調整
用データが増加しているため、この発明をこのようなデ
ィスプレイ装置に適用することは、非常に有効である。
【0121】さらに、この発明の実施の第2の形態によ
れば、ディスプレイ装置の表示調整のためのGUIをコ
ンピュータ装置側における上位階層のソフトウェアで構
成することができるという効果がある。
【0122】これにより、ディスプレイ装置の表示調整
を行うためのGUIを、コンピュータ装置のOS機能の
範囲内で自由に構成することができるという効果があ
る。
【0123】また、ディスプレイ装置のOSD機能を用
いずに、コンピュータ装置側のソフトウェアとして表示
調整のGUIを構成することができる効果がある。その
ため、表示調整のGUIの多国語対応などを、容易に行
うことができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンピュータ装置とディスプレイ装置の一例の
使用形態を概略的に示す略線図である。
【図2】コンピュータ装置の一例の構成を概略的に示す
ブロック図である。
【図3】アナログ形式による映像信号の入力に対応した
ディスプレイ装置の一例の構成を示すブロック図であ
る。
【図4】アナログ方式に対応したビデオデータデコーダ
の一例の構成を示すブロック図である。
【図5】アナログ方式に対応したビデオデータデコーダ
の各部におけるタイミングの例を示すタイミングチャー
トである。
【図6】データが重畳された映像信号RGBによる、デ
ィスプレイ装置の表示領域に対する表示の例を示す略線
図である。
【図7】映像信号を出力するソフトウェアの階層構造を
説明するための略線図である。
【図8】ディジタル方式による映像信号を表示するディ
スプレイ装置の一例の構成を示すブロック図である。
【図9】ディジタル方式に対応したビデオデータデコー
ダの一例の構成を示すブロック図である。
【図10】アナログ方式に対応したビデオデータデコー
ダの各部におけるタイミングの例を示すタイミングチャ
ートである。
【図11】表示調整アプリケーションによる一例の調整
画面を示す略線図である。
【図12】表示調整アプリケーションによる一例の調整
画面を示す略線図である。
【図13】表示調整アプリケーションによる一例の調整
画面を示す略線図である。
【図14】実施の第2の形態による処理を示すフローチ
ャートである。
【図15】ディスプレイ装置の表示調整に関する一例の
コントロールコードおよびコントロールデータをより具
体的に示す略線図である。
【図16】ディスプレイ装置の表示調整に関する一例の
コントロールコードおよびコントロールデータをより具
体的に示す略線図である。
【図17】従来技術による画面調整時の一例のOSDを
示す略線図である。
【図18】従来技術によるOSDを表示するようにされ
たディスプレイ装置の一例の構成を示すブロック図であ
る。
【図19】従来技術によるOSDジェネレータの構成を
より詳細に示すブロック図である。
【符号の説明】
1・・・コンピュータ装置、2・・・ディスプレイ装
置、5・・・表示領域、8・・・OSD表示、11・・
・CPU、13・・・グラフィック部、16・・・メモ
リ、17・・・HDD、20,40・・・ビデオデータ
デコーダ、21,41・・・タイミングコントローラ、
22,42・・・OSDジェネレータ、23,43・・
・マイクロプロセッサ、25・・・ビデオアンプ、28
・・・CRT、35・・・レベルシフト回路、36,5
5・・・デコーダ、37,56・・・ラッチ回路、45
・・・LCDユニット、60・・・調整画面、66・・
・通信画面領域、67・・・スライダ、70・・・上位
API、71・・・中位API、72・・・グラフィッ
クアクセラレータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09G 5/12 H04N 5/44 Z H04N 5/44 5/46 5/46 G09G 5/00 555D // H04N 7/08 H04N 7/08 Z 7/081 Fターム(参考) 5B069 AA01 BA01 BB06 KA01 LA20 5C025 AA10 BA01 BA09 BA14 BA20 BA21 BA28 CA02 DA05 5C063 AB01 AB03 AB05 DA07 DA11 DA13 DB09 EB01 EB18 EB35 5C082 AA01 AA02 AA22 AA24 BA27 BA34 BB02 BB32 BB42 BC03 CA55 CB05 CB10 DA32 DA42 DA87 MM02 MM04 MM09

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報機器から送信された映像信号を表示
    する表示装置において、 データの開始位置を示す情報である開始位置情報と該開
    始位置情報により開始位置が示される制御データとが映
    像表示区間内に重畳された映像信号を受信し、受信され
    た上記映像信号をデコードして上記映像信号に重畳され
    た上記開始位置情報を検出し、検出結果に基づき上記制
    御データを取得するデコード手段を有することを特徴と
    する表示装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の表示装置において、 上記デコード手段で取得された上記制御データにより表
    示調整されるようにしたことを特徴とする表示装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の表示装置において、 上記映像信号は、アナログ方式による信号であることを
    特徴とする表示装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の表示装置において、 上記映像信号は、3原色信号をなすR、GおよびBの3
    つの信号からなり、該3つの信号のうち1の信号にクロ
    ック信号が重畳され、他の2の信号に上記制御データが
    重畳されるようにしたことを特徴とする表示装置。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の表示装置において、 上記映像信号は、ディジタル方式による信号であること
    を特徴とする表示装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の表示装置において、 上記映像信号は、所定クロック分の区間が上記開始位置
    情報および上記制御データの重畳に用いられることを特
    徴とする表示装置。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載の表示装置において、 上記デコード手段のデコード結果に基づきブランキング
    信号を生成し、該ブランキング信号を用いて上記映像信
    号の上記映像表示期間内に重畳された上記制御データを
    表示しないようにしたことを特徴とする表示装置。
  8. 【請求項8】 表示装置に対して映像信号を送信する送
    信方法において、 データの開始位置を示す情報である開始位置情報と該開
    始位置情報により開始位置が示される制御データとを、
    映像信号の映像表示期間内に重畳するデータ重畳のステ
    ップと、 上記データ重畳のステップで上記開始位置情報と上記制
    御データとが重畳された上記映像信号を送信する送信の
    ステップとを有することを特徴とする送信方法。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の送信方法において、 上記映像信号は、アナログ方式による信号であることを
    特徴とする送信方法。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の送信方法において、 上記映像信号は、3原色信号をなすR、GおよびBの3
    つの信号からなり、上記データ重畳のステップは、該3
    つの信号のうち1の信号にクロック信号が重畳され、他
    の2の信号に上記制御データが重畳されるようにしたこ
    とを特徴とする送信方法。
  11. 【請求項11】 請求項8に記載の送信方法において、 上記映像信号は、ディジタル方式による信号であること
    を特徴とする送信方法。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載の送信方法におい
    て、 上記データ重畳のステップは、上記映像信号の所定のク
    ロック分の区間が上記開始位置情報および上記制御デー
    タの重畳に用いられることを特徴とする送信方法。
  13. 【請求項13】 請求項8に記載の送信方法において、 上記制御データは、上記映像信号が受信される表示装置
    の表示調整を制御する制御データであることを特徴とす
    る送信方法。
  14. 【請求項14】 請求項8に記載の送信方法において、 上記制御データをポインティングデバイスを用いて生成
    する制御データ生成のステップをさらに有することを特
    徴とする送信方法。
  15. 【請求項15】 表示装置に対して映像信号を送信する
    送信装置において、 データの開始位置を示す情報である開始位置情報と該開
    始位置情報により開始位置が示される制御データとを、
    映像信号の映像表示期間内に重畳するデータ重畳手段
    と、 上記データ重畳手段で上記開始位置情報と上記制御デー
    タとが重畳された上記映像信号を送信する送信手段とを
    有することを特徴とする送信装置。
  16. 【請求項16】 表示装置に対して映像信号を送信する
    送信方法が記録された記録媒体において、 データの開始位置を示す情報である開始位置情報と該開
    始位置情報により開始位置が示される制御データとを、
    映像信号の映像表示期間内に重畳するデータ重畳のステ
    ップと、 上記データ重畳のステップで上記開始位置情報と上記制
    御データとが重畳された上記映像信号を送信する送信の
    ステップとを有する送信方法が記録されたことを特徴と
    する記録媒体。
  17. 【請求項17】 請求項16に記載の記録媒体におい
    て、 上記映像信号は、アナログ方式による信号であることを
    特徴とする記録媒体。
  18. 【請求項18】 請求項17に記載の記録媒体におい
    て、 上記映像信号は、3原色信号をなすR、GおよびBの3
    つの信号からなり、上記データ重畳のステップは、該3
    つの信号のうち1の信号にクロック信号が重畳され、他
    の2の信号に上記制御データが重畳されるようにした送
    信方法が記録されることを特徴とする記録媒体。
  19. 【請求項19】 請求項16に記載の記録媒体におい
    て、 上記映像信号は、ディジタル方式による信号であること
    を特徴とする記録媒体。
  20. 【請求項20】 請求項19に記載の記録媒体におい
    て、 上記データ重畳のステップは、上記映像信号の所定のク
    ロック分の区間が上記開始位置情報および上記制御デー
    タの重畳に用いられるようにした送信方法が記録される
    ことを特徴とする記録媒体。
  21. 【請求項21】 請求項16に記載の記録媒体におい
    て、 上記制御データは、上記映像信号が受信される表示装置
    の表示調整を制御する制御データであることを特徴とす
    る記録媒体。
  22. 【請求項22】 請求項16に記載の記録媒体におい
    て、 上記制御データをポインティングデバイスを用いて生成
    する制御データ生成のステップをさらに有する送信方法
    が記録されることを特徴とする記録媒体。
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