JP2002162956A - 表示装置および方法、ならびに、情報機器 - Google Patents

表示装置および方法、ならびに、情報機器

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JP2002162956A
JP2002162956A JP2000359435A JP2000359435A JP2002162956A JP 2002162956 A JP2002162956 A JP 2002162956A JP 2000359435 A JP2000359435 A JP 2000359435A JP 2000359435 A JP2000359435 A JP 2000359435A JP 2002162956 A JP2002162956 A JP 2002162956A
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display
video signal
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data
display device
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JP2000359435A
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English (en)
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Yoshiaki Matsubara
義明 松原
Hirotaka Takekoshi
弘孝 竹腰
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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  • Digital Computer Display Output (AREA)
  • Transforming Electric Information Into Light Information (AREA)
  • Controls And Circuits For Display Device (AREA)
  • User Interface Of Digital Computer (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の入力系統を有するディスプレイ装置に
対して接続されたコンピュータ装置の状態を常に表示で
きるようにする。 【解決手段】 コンピュータおよびTVの映像信号がセ
レクタ33により選択的にビデオアンプ25に供給され、C
RT28で映出される。コンピュータの映像信号には、映
像表示区間にコンピュータのステータスが重畳されてお
り、ステータスは、セレクタ33の前に位置するデコーダ
20でデコードされ、プロセッサ23に供給される。OSD
GEN22では、プロセッサ23の指示により、デコード
されたステータスに基づくメッセージ表示が生成され、
このメッセージ表示がビデオアンプ25に供給されCRT
28に表示される。セレクタ33の前でデコードを行ってい
るので、セレクタ33でTVが選択されても、常にコンピ
ュータからのデータを受信及びデコードでき、メッセー
ジ表示を行うことができる。コンピュータから映像信号
に重畳されて送信されたフォントデータをEEPROM
89などに格納すれば、OSD GEN22が予め有してい
るフォント以外の表示も行える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばコンピュ
ータ装置からディスプレイ装置に対するデータ通信がで
きるようにされ、このデータ通信により、ディスプレイ
装置に対してコンピュータ装置の状態表示を行うことを
可能とする表示装置および方法、ならびに、情報機器に
関する。
【0002】
【従来の技術】現在、例えばコンピュータ装置から出力
された映像信号を表示するディスプレイ装置では、画面
の表示位置、表示サイズおよび表示すべき映像信号の偏
向周波数が多種多様となっている。このため、コンピュ
ータ装置などに用いられるディスプレイ装置としては、
1台で各種の映像信号(ビデオ信号)に対応可能なもの
が使用されるようになってきた。
【0003】このようなディスプレイ装置では、内蔵さ
れたマイクロプロセッサやメモリなどを用いて、映像信
号の各種毎に最適な画面表示を提供できるようにされて
いるものがある。このような従来例としては、例えば特
開平1−321475号公報に記載のディスプレイを一
例として挙げることができる。
【0004】特開平1−321475号公報に記載の従
来例では、予め、メモリに映像信号の種類毎に画面の表
示位置および表示サイズ情報を記憶させる。そして、マ
イクロプロセッサの制御に基づき、入力された入力映像
信号に応じた最適な画面の表示位置および表示サイズ情
報をメモリから読み出し、読み出された情報に基づきデ
ィスプレイ装置の偏向回路などを制御する。
【0005】一方、ディスプレイ装置に入力された入力
映像信号の種類が既知のものでない場合には、上述のメ
モリには対応する情報が記憶されていないことになる。
この場合には、ユーザが例えばディスプレイ装置の前面
に配される調整スイッチなどを操作することで、画面の
表示位置および表示サイズ情報などの、表示調整情報の
入力が行われる。ディスプレイ装置では、この入力され
た表示調整情報に基づき、上述のマイクロプロセッサに
より偏向回路などの制御情報が作成され、この制御情報
により表示調整がなされる。
【0006】この、ディスプレイ前面などに配された調
整スイッチを用いて表示調整を行うようにされたディス
プレイ装置では、より操作性を高めるため、オンスクリ
ーンディスプレイ(OSD)と称されるディスプレイ制
御用の調整画面が表示され、GUI(Graphical User In
terface)が構成されることが多い。
【0007】図17は、この画面調整時の一例のOSD
300を示す。画面調整用のOSD300は、このよう
にキャラクタを基本とした画面で構成される。ユーザ
は、このOSD300による調整画面を見ながら、例え
ば、ディスプレイ装置の前面に配された調整用スイッチ
を操作して所望の調整項目を選択し、さらに調整用スイ
ッチを所定に操作することで、選択された調整項目に対
して調整値を入力する。ディスプレイ装置では、この入
力された調整値に基づき偏向回路などの制御がなされ、
表示画面が調整される。
【0008】OSD300は、予めメモリに記憶された
ビットマップデータがキャラクタコードに従い読み出さ
れて表示される。OSD300の表示が可能とされたデ
ィスプレイ装置においては、キャラクタベースのOSD
用キャラクタジェネレータが必須のハードウェア構成と
される。
【0009】図18は、従来技術による、OSD300
を表示するようにされたディスプレイ装置310の一例
の構成を示す。例えばコンピュータ装置から出力された
画像出力信号のうち、映像信号RGBが端子311に入
力され、垂直同期信号VSおよび水平同期信号HSがそ
れぞれ端子312および313に入力される。映像信号
RGBは、R、GおよびBの3原色の各色信号を含んで
いるアナログ映像信号である。端子311に入力された
映像信号RGBは、ビデオアンプ315に供給される。
端子312および313に入力された水平および垂直同
期信号HSおよびVSは、偏向制御回路318に供給さ
れると共に、OSDジェネレータ319に供給される。
【0010】一方、ディスプレイ装置310の前面パネ
ルに配された調整用スイッチ321から出力された制御
信号がマイクロプロセッサ320に供給される。なお、
図示しないが、マイクロプロセッサ320には、例えば
マイクロプロセッサ320が所定の動作を行うために必
要なプログラムやデータが予め記憶されたメモリが接続
される。マイクロプロセッサ320から出力される各種
制御信号やデータは、OSDジェネレータ319、ビデ
オアンプ315および偏向制御回路318にそれぞれ供
給される。
【0011】ビデオアンプ315は、マイクロプロセッ
サ320の制御に基づき、端子311から供給された映
像信号RGBと、OSDジェネレータから出力されたO
SD300を表示する信号とが所定に合成された映像信
号が出力される。この映像信号は、CRT(Cathode Ray
Tube)317に供給される。また、偏向制御回路318
は、マイクロプロセッサ320の制御に基づき、端子3
12および313から供給された水平および垂直同期信
号HSおよびVSから水平および垂直偏向信号を生成す
る。水平および垂直偏向信号は、CRT317の偏向ヨ
ークDY316に供給される。CRT317では、偏向
ヨークDY316に供給された水平および垂直偏向信号
により電子ビームが制御され、所定の画面表示がなされ
る。
【0012】調整用スイッチ321に対する操作に基づ
き、例えば表示画面調整を行うことを指示する制御信号
がマイクロプロセッサ320に供給されると、マイクロ
プロセッサ320からOSDジェネレータ319に対し
て、OSD300のためのOSDキャラクタ発生を指示
するための指示コマンドが発行される。OSDジェネレ
ータ320では、この指示コマンドに示される内容に従
った、例えば上述の図17に示されるような制御画面を
表示可能とするOSD映像信号が生成される。このOS
D映像信号は、例えばRGBそれぞれの映像信号とOS
Dブランキング信号とからなる。このOSD映像信号
は、ビデオアンプ315に供給され、上述したように端
子311から供給された映像信号RGBと合成される。
【0013】図19は、従来技術によるOSDジェネレ
ータ320の構成をより詳細に示す。レジスタバス35
0に対して、PLL351、シリアルバスI/F35
2、コードRAM(Random Access Memory)353および
タイミングコントローラ354が接続される。タイミン
グコントローラ354は、フォントバス357に接続さ
れ、フォントバス357には、さらに、フォントROM
(Read Only Memory)355およびカラージェネレータ3
56が接続される。フォントROM355には、OSD
300用のキャラクタデータに相当するビットマップデ
ータが予め格納される。
【0014】上述の、マイクロプロセッサ320から出
力される指示コマンドは、OSD制御用のシリアルデー
タとしてシリアルバスI/F352に受信される。この
シリアルデータは、シリアルバスI/F352でデコー
ドされ、OSDジェネレータ319の各ブロックを制御
するための図示されない制御レジスタに書き込まれる。
制御レジスタへのデータの書き込みおよび制御レジスタ
からのデータの読み出しは、レジスタバス350を介し
てなされる。
【0015】ディスプレイ装置310の端子311から
入力された水平同期信号HSがPLL351にも供給さ
れる。PLL351により、OSD300用に必要なク
ロックが水平同期信号HSに同期して生成される。
【0016】マイクロプロセッサ320から出力され
た、OSD300を表示するためのキャラクタコードが
シリアルバスI/F352に入力され、デコードされレ
ジスタバス350に供給される。このキャラクタコード
は、コードRAM353に供給され、コードRAM35
3に格納される。コードRAM353に格納されるキャ
ラクタコードは、OSD300の画面に表示される文字
を示すコードデータと、その文字が表示される座標デー
タからなる。
【0017】ディスプレイ装置310の端子311およ
び312から入力された水平および垂直同期信号HS、
VSがタイミングコントローラ354に供給される。水
平および垂直同期信号HS、VSと、マイクロプロセッ
サ320からシリアルバスI/F352およびレジスタ
バス350を介して供給された制御データに基づき、タ
イミングコントローラ354によりタイミング制御がな
され、コードRAM353から、OSD300を表示す
るためのフォントのコードデータが読み出される。この
コードデータに基づき、フォントバス357を介してフ
ォントROM355からOSDによる表示キャラクタに
対応するビットマップデータが読み出され、カラージェ
ネレータ356に供給される。
【0018】また、タイミングコントローラ354によ
りタイミング制御され、コードRAM353からOSD
300を表示するためのフォントが表示される座標デー
タが読み出される。読み出された座標データは、フォン
トバス357を介してカラージェネレータ356に供給
される。
【0019】カラージェネレータ356では、フォント
バス357を介して供給されたビットマップデータに対
して、色データや透過データが付加される。色デー他野
党かデータが付加されたフォント表示のビットマップデ
ータは、フォント表示の座標データに基づきRGB各色
の制御パルスOSD_RGBおよびOSD300のブラ
ンキングパルスOSD_Blankingとされ、ビデ
オアンプ315に供給される。
【0020】従来の技術では、コンピュータ装置とディ
スプレイ装置とをケーブル接続している場合において、
コンピュータ装置とディスプレイ装置間で任意のデータ
のやりとりを行う通信方法が存在しなかった。従来で
も、例えばEDIE(ExtendedDisplay Identification
Data)と称される、特定の規定されたデータ通信を行う
ようにされた通信規格は、存在していた。しかしなが
ら、このEDIDでは、通信データが規格化されている
ため、規格外のデータの通信ができないという問題点が
あった。また、EDIDに対応していないシステムに対
しては、通信が不可能であった。
【0021】一方、コンピュータ装置およびディスプレ
イ装置にそれぞれ他の通信インターフェイス、例えばU
SB(Universal Serial Bus)インターフェイスを設け、
この通信インターフェイスを介して任意のデータ通信を
行うという方法も考えられる。しかしながら、この方法
では、コンピュータ装置およびディスプレイ装置の接続
ケーブルが増加したり、一般的に普及している既存のケ
ーブルが利用できなくなるという問題点があった。ま
た、従来のコンピュータ装置やディスプレイ装置に対し
て、USBインターフェイスのハードウェアを追加しな
ければならなかった。
【0022】また、特開平9−204167号公報に記
載の方法のように、コンピュータ装置から出力される映
像信号や同期信号に対して所定のデータを重畳させる方
法が提案されている。この方法では、映像信号にデータ
を重畳するために、専用の通信線を設ける必要がなく、
上述したような問題が解決される。
【0023】しかしながら、この方法では、データを映
像信号に重畳させるための専用なハードウェアをコンピ
ュータ装置側に設ける必要があった。すなわち、この方
法は、汎用のコンピュータ装置およびディスプレイ装置
間でのインターフェイスとしては不向きな構成であっ
た。
【0024】さらに例えば、映像信号のDCレベルを利
用して通信する方法も提案されている。この方法では、
制御対象がアナログの映像信号を直接的に使用可能な、
特殊な項目に限定されてしまうという問題点があった。
すなわち、この方法では、多種の制御対象を有するシス
テムにおいては、実用的ではないといえる。
【0025】なお、この特開平9−204167号公報
に記載の方法では、コンピュータ装置側でキーボードを
操作することによって、ディスプレイ装置側の制御を行
っている。多くのユーザにとっては、キーボードをタイ
プしてコマンドを入力することは、煩わしく複雑な作業
であり、マウスなどの、直感的に入力作業を行える他の
入力デバイスを使用可能としたGUIが求められてい
た。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年では、
コンピュータ装置からの映像信号の入力系統を複数系統
備えたィスプレイ装置が多数、存在する。例えば、コン
ピュータ装置からの映像信号を2系統、入力可能なもの
や、コンピュータ装置から出力された映像信号とテレビ
ジョンチューナなどから出力されたテレビジョン信号と
をそれぞれ入力可能なものがある。
【0027】図20は、コンピュータ装置からの映像信
号と、テレビジョンチューナなどからのテレビジョン信
号とを、1台のディスプレイ装置で表示できるようにし
た一例のシステムを示す。コンピュータ装置400とデ
ィスプレイ装置401とが図示されないケーブルで接続
される。コンピュータ装置400には、入力デバイスと
してキーボード402およびマウス403が接続され
る。
【0028】コンピュータ装置400は、テレビジョン
チューナを有しており、アンテナ404を接続すること
で、受信されたテレビジョン放送によるテレビジョン信
号を出力することができる。テレビジョン信号は、例え
ば外部モニタ405に供給され、外部モニタ405にテ
レビジョン放送による映像が映出される。また、ディス
プレイ装置401は、ビデオカメラ406や据置型VT
R(Video Tape Recorder)の映像出力を接続することが
できる。ディスプレイ装置401は、コンピュータ装置
400から供給された映像信号と、ビデオカメラ406
や据置型VTR407から出力された映像信号とを、例
えばディスプレイ装置401の前面に設けられた入力切
替スイッチを操作することで、切り替えて選択的に表示
させることができる。
【0029】ここで、図20Aは、ディスプレイ装置4
01に対し、ビデオカメラ406や据置型VTR407
から供給された映像信号が全面に表示されている例であ
る。一方、図20Bは、ディスプレイ装置401に対
し、コンピュータ装置400から出力された映像信号が
全面に表示されている例である。このように、従来の技
術によるディスプレイ装置401では、複数の入力系統
に対応していても、同時に表示されるのは1系統分の入
力映像だけである。
【0030】したがって、例えば図20Aのように、ビ
デオカメラ406や据置型VTR407からの映像信
号、すなわち、コンピュータ装置400からの映像信号
ではない側の映像信号が選択され表示されている間に
は、ユーザは、コンピュータ装置400がどのような状
態になっているのかを、ディスプレイ装置401の表示
から認識することができないという問題点があった。
【0031】この問題に対しては、例えコンピュータ装
置400とディスプレイ装置401との間に通信手段が
あったとしても、ビデオカメラ406や据置型VTR4
07による映像がディスプレイ装置4011に表示され
ているときには、ディスプレイ装置401に対してコン
ピュータ装置400による映像が表示されないため、ユ
ーザに対して、非表示状態のコンピュータ装置400の
状態を通知することができないという問題点があった。
【0032】具体的な例としては、ディスプレイ装置4
01でビデオカメラ406や据置型VTR407による
映像を見ているときは、コンピュータ装置400の状態
を表示することができず、例えばコンピュータ装置40
0でコンパイル作業を行っているときには、その作業が
終了したことがディスプレイ装置401の画面上で確認
することができない。また、別の例では、ディスプレイ
装置401でビデオカメラ406や据置型VTR407
による映像を見ているときに、例えばコンピュータ装置
400に対して電子メールが着信されたような場合に、
その電子メールの着信をディスプレイ装置401の表示
によってユーザに通知することができない。
【0033】このような状況において、コンピュータ装
置400の状態をディスプレイ装置401によって認識
するためには、例えばディスプレイ装置401に設けら
れた入力切替スイッチを切り替える以外に方法が無く、
ユーザにとって、複数の入力系統を有するディスプレイ
装置401の使い勝手が悪いという問題点があった。
【0034】また、上述の図20において、例えばアン
テナ404で受信されたテレビジョン放送について、コ
ンピュータ装置400で録画や録音などの作業を行い、
ディスプレイ装置401には、受信されたテレビジョン
放送による映像を全画面表示することができるようにし
たシステムも存在する。この場合でも、テレビジョン放
送による映像がディスプレイ装置401に全画面表示さ
れているため、例えば録画完了などのコンピュータ装置
400の状態を、ディスプレイ装置401に表示して通
知することができなかったという問題点があった。
【0035】そのため、テレビジョン放送による映像を
ディスプレイ装置401に全画面表示している最中に、
コンピュータ装置400に対して誤って録画停止の指示
を与えても、ディスプレイ装置401に対して警告や確
認の表示を行うことができないという問題点があった。
【0036】したがって、この発明の目的は、複数の入
力系統を有するディスプレイ装置に対して接続されたコ
ンピュータ装置の状態を、常に表示することができるよ
うにした表示装置および方法、ならびに、情報機器を提
供することにある。
【0037】
【課題を解決するための手段】この発明は、上述した課
題を解決するために、第1および第2の映像入力を備
え、第1および第2の映像入力にそれぞれ入力された映
像信号を選択的に表示することができる表示装置におい
て、第1および第2の映像入力に対してそれぞれ入力さ
れた映像信号を選択する選択手段と、選択手段で選択さ
れた映像信号を表示する表示手段と、第1の映像入力に
対して映像信号を供給する情報機器から送信された情報
を受信する受信手段と、受信手段により受信された情報
に基づき情報機器のイベントの発生を検出するイベント
検出手段と、イベント検出手段により検出された情報機
器のイベントに応じたメッセージを表示手段に表示させ
るメッセージ表示手段とを有することを特徴とする表示
装置である。
【0038】また、この発明は、第1および第2の映像
入力を備え、第1および第2の映像入力にそれぞれ入力
された映像信号を選択的に表示することができる表示方
法において、第1および第2の映像入力に対してそれぞ
れ入力された映像信号を選択する選択のステップと、選
択手段で選択された映像信号を表示手段に表示するステ
ップと、第1の映像入力に対して映像信号を供給する情
報機器から送信された情報を受信する受信のステップ
と、受信のステップにより受信された情報に基づき情報
機器のイベントの発生を検出するイベント検出のステッ
プと、イベント検出のステップにより検出された情報機
器のイベントに応じたメッセージを表示手段に表示させ
るメッセージ表示のステップとを有することを特徴とす
る表示方法である。
【0039】また、この発明は、表示装置に対して映像
信号を供給する情報機器において、表示装置に表示させ
る映像信号を出力する映像信号出力手段と、機器内で発
生されたイベントの情報を表示装置に対して送信する送
信手段とを有することを特徴とする情報機器である。
【0040】上述したように、請求項1および8に記載
の発明は、第1および第2の映像入力に対してそれぞれ
入力された映像信号が選択的に表示される表示手段に対
し、第1の映像入力に対して映像信号を供給する情報機
器から送信された情報に基づき検出された情報機器のイ
ベントに応じたメッセージを表示させるようにしている
ため、情報機器で発生されたイベントを随時、表示装置
に表示できる。
【0041】また、請求項9に記載の発明は、表示装置
に表示させる映像信号を出力すると共に、機器内で発生
されたイベントの情報を表示装置に対して送信するよう
にしているため、出力された映像信号が表示される表示
装置に対し、発生されたイベントを表示できる。
【0042】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の第1の形
態を、図面を参照しながら説明する。図1は、コンピュ
ータ装置1とコンピュータ装置1と接続されて用いられ
るディスプレイ装置2の一例の使用形態を概略的に示
す。コンピュータ装置1に対して、入力デバイスとして
キーボード3およびマウス4が接続され、キーボード3
から出力されたキー情報と、マウス4から出力されたボ
タン押下情報およびマウス移動量データとがコンピュー
タ装置1に供給される。なお、マウス4から出力される
ボタン押下情報およびマウス移動量データを、以下まと
めてマウス情報と称する。
【0043】ディスプレイ装置2は、コンピュータ装置
1から供給された映像信号を表示できると共に、例えば
テレビジョンチューナから供給されたテレビジョン信号
に基づく映像信号を表示可能とされている。ディスプレ
イ装置2にテレビジョンチューナを内蔵させるようにし
てもよい。コンピュータ装置1から供給された映像信号
と、テレビジョンチューナによるテレビジョン信号に基
づく映像信号は、後述する操作ボタン6やリモートコン
トロールコマンダなどにより選択的に切り替えられて表
示される。選択された映像信号は、ディスプレイ装置2
の表示領域5に対して全画面表示される。
【0044】コンピュータ装置1とディスプレイ装置2
とがケーブル接続され、コンピュータ装置1から出力さ
れた映像信号および水平、垂直同期信号がケーブルを介
してディスプレイ装置2に供給される。ディスプレイ装
置2の表示領域5に対して、これら映像信号および水
平、垂直同期信号に基づき、例えば映像信号の周波数や
解像度に従い所定に表示がなされる。ディスプレイ装置
2の表示デバイスとしては、例えばCRT(Cathode Ray
Tube)やLCD(Liquid Crystal Display)が用いられ
る。
【0045】表示領域5には、マウス4から出力される
マウス情報(マウス移動量データ)に基づき、表示領域
5に表示された画面上の位置を指示するカーソル7が表
示される。例えばユーザは、マウス4を移動させてカー
ソル7を表示領域5内で移動させ、表示領域5上の表示
に基づき所定の位置でマウス4に設けられたボタンを押
下することで、画面上の当該位置に定義された所望の機
能を実現させることができる。
【0046】さらに、表示領域5には、OSD8を所定
に表示させることができる。ディスプレイ装置2には、
例えば前面パネルに操作ボタン6が設けられる。OSD
8は、例えばこの操作ボタン6を所定に操作すること
で、表示領域5内の所定領域にOSD8が表示される。
ユーザは、このOSD8を見ながら操作ボタン6を所定
に操作することで、表示領域5の表示を調整することが
できる。OSD8は、表示領域5に表示される他の表示
に優先して、最前面に表示される。
【0047】なお、ディスプレイ装置2およびコンピュ
ータ装置1に対してUSB(Universal Serial Bus)イン
ターフェイスを持たせ、ディスプレイ装置2とコンピュ
ータ装置1とをUSBケーブルで接続し、ディスプレイ
装置2およびコンピュータ装置1間で通信を行うように
もできる。この発明においては、このディスプレイ装置
2におけるUSBインターフェイスによる通信機構は、
省略することができる。
【0048】また、上述したように、操作ボタン6によ
って、ディスプレイ装置2で表示させる映像を、コンピ
ュータ装置1から供給された映像信号とテレビジョンチ
ューナによる映像信号とで切り替えることができる。ま
た、コンピュータ装置1およびディスプレイ装置2に対
して、例えば赤外線信号の受信部9Aおよび9Bをさら
に設け、赤外線信号によってコマンドを送信する図示さ
れないリモートコントロールコマンダによりコンピュー
タ装置1およびディスプレイ装置2をそれぞれ制御する
ことができる。
【0049】例えば、コンピュータ装置1に対しては、
リモートコントロールコマンダをキーボード3やマウス
4の代わりとして用いることができる。
【0050】また例えば、リモートコントロールコマン
ダにより、ディスプレイ装置2の制御を行うことができ
る。リモートコントロールコマンダにより、上述したコ
ンピュータ装置1から供給された映像信号とテレビジョ
ンチューナによる映像信号との切り替えや、OSD8の
ON/OFF、表示領域5の表示調整などを制御するこ
とができる。
【0051】図2は、コンピュータ装置1の一例の構成
を概略的に示す。2本のバス10Aおよび10Bが設け
られる。バス10Aは、演算処理などが行われるCPU
(Central Processing Unit)11が接続されるCPUバ
ス10である。バス10Bは、CPUアドレスバスであ
る。バス10Aおよび10Bに、それぞれI/O部1
2、グラフィック部13、サウンド部14、メモリ16
およびハードディスクドライブ17(以下、HDD17
と略記する)が接続される。メモリ16は、例えばCP
U11のワークメモリとして用いられる。HDD17に
は、CPU11によって実行されるプログラムデータ
や、その他の各データが格納される。
【0052】バス10Aおよび10Bに、さらに他のデ
バイス15を接続するようにもできる。例えば、バス1
0Aおよびバス10Bに、外部との通信を制御する通信
手段を他のデバイス15として接続するようにできる。
このような通信手段を接続することで、コンピュータ装
置1を用いて、インターネットやLAN(Local AreaNet
work)といった外部のネットワークと通信することがで
きる。コンピュータ装置1内に構成される各部は、バス
10Aおよび10Bを介して互いに通信される。
【0053】I/O部12は、キーボード3およびマウ
ス4が接続され、接続されたこれらのデバイスのコント
ロール情報が取得される。キーボード3から出力された
キー情報や、マウス4から出力されたマウス情報は、I
/O部12に入力され、バス10Aを介してCPU11
に供給される。また、I/O部12には、上述した赤外
線信号の受信部9Bからの出力が供給される。受信部9
Bで受信された赤外線信号は、図示されないデコーダで
所定にデコード処理されてディジタルデータとされ、I
/O部12を介してCPU11に供給される。
【0054】グラフィック部13では、CPU11から
の命令に基づき映像信号および同期信号が生成される。
生成された映像信号および同期信号は、コンピュータ装
置1から出力され、例えばディスプレイ装置2に供給さ
れる。生成される映像信号は、例えばカラー表示の場合
には、RGBの各色による3チャンネルの画像データ
と、垂直および水平同期信号VS、HSからなる。この
発明では、出力される映像信号に対してデータを重畳さ
せることができる。
【0055】グラフィック部13による映像信号の出力
形式としては、アナログ信号およびディジタル信号が考
えられる。アナログ信号として出力される映像信号は、
表示デバイスとして例えばCRTを用いたディスプレイ
装置2に適している。一方、ディジタル信号として出力
される映像信号は、表示デバイスとして例えばLCDを
用いたディスプレイ装置2に適している。ディジタル信
号として映像信号が出力される場合には、上述したRG
B各色の画像データおよび水平、垂直同期信号VS、H
Sに加えて、ディジタル信号による表示制御に必要な各
信号、例えばディジタルクロックDCLKやデータイネ
ーブル信号DEが出力される。
【0056】サウンド部14により、CPU11の命令
に従い、アナログ音声信号が生成され出力される。出力
された音声信号は、スピーカやヘッドフォンに供給さ
れ、再生される。
【0057】図3は、アナログ形式による映像信号の入
力に対応したディスプレイ装置2の一例の構成を示す。
例えばコンピュータ装置1から出力された画像出力信号
のうち、映像信号RGBが端子29に入力され、垂直同
期信号VSおよび水平同期信号HSがそれぞれ端子30
および31に入力される。映像信号RGBは、R、Gお
よびBの3原色の各色信号からなるアナログ映像信号で
ある。端子29に入力された映像信号RGBは、ビデオ
入力セレクタの一方の入力端およびビデオデータデコー
ダ20に供給される。端子30および31に入力された
垂直および水平同期信号VSおよびHSは、タイミング
コントローラ21およびビデオデータデコーダ20に供
給される。
【0058】一方、例えばテレビジョンチューナ(図示
しない)やVTR(Video Tape Recorder)から出力され
た映像信号がビデオ入力セレクタ33の他方の入力端に
供給される。このとき、このテレビジョンチューナやV
TRから出力された映像信号は、例えば図示されないコ
ンバータを介して、上述した映像信号RGBと同様の、
信号R、GおよびBからなる信号に変換される。以下で
は、テレビジョンチューナやVTRなどから出力され信
号R、GおよびBからなる映像信号に変換されたこの映
像信号を映像信号TVと称し、コンピュータ装置1から
出力された映像信号RGBと区別する。
【0059】ビデオ入力セレクタ33に供給された映像
信号RGBおよび映像信号TVは、後述するマイクロプ
ロセッサ23の制御に基づき、ビデオ入力セレクタ33
により何れか一方が選択され、ビデオアンプ25に供給
される。
【0060】一方、ディスプレイ装置2の前面パネルに
配された調整用スイッチ24から出力された制御信号が
マイクロプロセッサ23に供給される。なお、図示しな
いが、マイクロプロセッサ23には、例えばマイクロプ
ロセッサ23が所定の動作を行うために必要なプログラ
ムやデータが予め記憶されたメモリが接続される。マイ
クロプロセッサ23から出力される各種制御信号やデー
タは、ビデオデータデコーダ20、OSDジェネレータ
22、タイミングコントローラ21、ビデオアンプ2
5、偏向制御回路26およびビデオ入力セレクタ33に
それぞれ供給される。
【0061】なお、詳細は後述するが、OSジェネレー
タ22に対してEEPROM89が接続される。
【0062】調整用スイッチ24に対する操作に基づ
き、例えばコンピュータ装置1から出力された映像信号
RGBおよびテレビジョンチューナから出力された映像
信号TVのうち何れか一方を表示させるようにマイクロ
プロセッサ23に指示されると、マイクロプロセッサ2
3からビデオ入力セレクタ33に対して、指示された側
の映像信号を選択するような制御信号が供給される。
【0063】また、調整用スイッチ24に対する操作に
基づき、例えば表示画面調整を行うことがマイクロプロ
セッサ23に指示されると、マイクロプロセッサ23か
らOSDジェネレータ22に対して、OSD8のための
OSDキャラクタ発生を指示するための指示コマンドが
発行される。OSDジェネレータ23では、この指示コ
マンドに示される内容に従った制御画面を表示可能とす
るOSD映像信号が生成される。このOSD映像信号
は、例えばRGBそれぞれの映像信号とOSDブランキ
ング信号とからなり、ビデオアンプ25に供給される。
【0064】上述したように、コンピュータ装置1で
は、映像信号にデータを重畳して出力することができ
る。ビデオデータデコーダ20において、この映像信号
からコンピュータ装置1で重畳されたデータがデコード
される。デコード結果は、マイクロプロセッサ23に供
給される。詳細は後述するが、ビデオデータデコーダ2
0では、映像信号に重畳されたデータのデコード結果に
対応して、ブランキング信号が出力される。このブラン
キング信号は、ビデオアンプ25に供給される。
【0065】一方、タイミングコントローラ21では、
垂直および水平同期信号VS、HSに基づき垂直および
水平偏向信号が生成される。生成された垂直および水平
偏向信号は、偏向制御回路26に供給される。また、タ
イミングコントローラ21では、垂直および水平同期信
号VS、HSに基づき、OSD8を表示させるためのタ
イミング信号が生成される。このタイミング信号は、O
SDジェネレータ22に供給される。
【0066】ビデオアンプ25に供給された、映像信号
RGBまたは映像信号TV、OSDジェネレータから出
力されたOSD8を表示させる信号およびビデオデータ
デコーダ20から出力されたブランキング信号は、マイ
クロプロセッサ23の制御に基づき所定に合成されて出
力され、CRT(Cathode Ray Tube)28に供給される。
また、偏向制御回路26は、マイクロプロセッサ23の
制御に基づき、端子30および31から供給された垂直
および水平同期信号VSおよびHSから垂直および水平
偏向信号を生成する。垂直および水平偏向信号は、偏向
ヨークDY27に供給される。CRT28では、偏向ヨ
ークDY27に供給された垂直および水平偏向信号によ
り電子ビームが制御され、所定の画面表示がなされる。
【0067】図4は、ビデオデータデコーダ20の一例
の構成を示す。R、GおよびBの各色にそれぞれ対応す
る3チャンネルの信号(それぞれ信号R、信号Gおよび
信号Bとする)からなる映像信号RGBがレベルシフト
回路35に供給され、信号レベルが所定にシフトされ
る。映像信号は、例えばディジタルI/Oとして適当な
レベルである0.7Vp-pまでシフトされ、ロジック回
路で処理可能なようにされる。レベルシフト回路35か
ら出力された信号のうちデータ信号は、端子D1および
D2にそれぞれ供給され、クロック信号は、デコーダ3
6およびラッチ回路37のクロック端子に供給される。
この例では、レベルシフト回路35から出力された映像
信号RGBのうち、信号RおよびGがそれぞれデータ信
号とされ、信号Bがクロック信号とされる。
【0068】デコーダ36で信号RおよびGからデコー
ドされて得られたデータおよびイネーブル信号がラッチ
回路37のデータ端子Dおよびイネーブル端子ENにそ
れぞれ供給される。例えば、コンピュータ装置1から、
ディスプレイ装置2を制御するためのデータが映像信号
に重畳されてディスプレイ装置2に供給される場合、デ
ィスプレイ装置2に対する制御項目に対応するコードお
よびデータがデコーダ36によってデコードされる。デ
コードされたデータは、デコードされたコードに従って
出力されるイネーブル信号と同時に出力される。イネー
ブル信号は、実際には、デコードされるコードの数だけ
出力されるパルスであり、ラッチ回路37のイネーブル
端子ENも、対応する数だけ存在する。
【0069】デコーダ36によりデコードされ出力され
たデータは、ラッチ回路37回路に供給され、イネーブ
ル信号によりラッチされラッチ回路37に保持される。
保持されたデータは、マイクロプロセッサ23により読
み出され、ディスプレイ装置2の制御データとして用い
られる。
【0070】図5は、上述の図4の各部におけるタイミ
ングの例を示す。図5Aは、水平同期信号HSを示す。
図5Bおよび図5Cは、映像信号を構成する信号B、R
およびGに埋め込まれるクロックおよびデータを示す。
データ通信期間は、1水平周期の有効表示領域内に設け
られる。
【0071】信号Bには、図5Bに示されるように、表
示映像の1ドットの間隔を表すドットクロックが埋め込
まれる。ドットクロックは、例えば解像度が1024ド
ット×768ドットの表示を行う映像信号であれば、1
00MHz程度のクロック周波数とされる。ドットクロ
ックは、1水平周期の間の、データ通信期間に対応して
埋め込まれる。図5の例では、1水平周期内にドットク
ロックが連続的に40クロック埋め込まれ、40ドット
分がデータ通信期間とされる。
【0072】一方、信号RおよびGには、コントロール
コードおよびコントロールデータが埋め込まれる。コン
トロールコードは、表示制御のためのデータを映像信号
に埋め込んで送るこの例では、例えばディスプレイ装置
2のマイクロプロセッサ23におけるレジスタのアドレ
スである。例えば、表示制御される各項目毎にレジスタ
が1つずつ割り当てられ、コントロールコードにより示
されるレジスタにコントロールデータが書き込まれる。
マイクロプロセッサ23の制御により、レジスタに書き
込まれたデータ値に応じてレジスタに対応した制御項目
が制御され、表示調整がなされる。
【0073】図5Cにおいて、例えば所定のパターンか
らなるスタートビットに続けてコントロールコードが配
され、コントロールコードに対応したパリティビットが
コントロールの後ろに配される。続けて、コントロール
データが配され、コントロールデータに対応したパリテ
ィビットがコントロールデータの後ろに配される。コン
トロールデータのパリティビットの後ろに、例えば所定
のパターンからなるストップビットが配され、1水平周
期内、すなわち1ライン分のデータ通信の終了が示され
る。
【0074】この図5の例では、1ライン中のコントロ
ールコードおよびコントロールデータにそれぞれ16ド
ットクロックが割り当てられ、1ドットクロックを1ビ
ットとして用いてそれぞれ2バイトが伝送可能とされて
いる。例えば1ドット毎に画素をON/OFFさせる信
号として、データを重畳することができる。図5Cの例
では、コントロールコードとして2バイトのデータ「0
x0006」、コントロールデータとして2バイトのデ
ータ「0x0080」が信号RおよびGに重畳されて伝
送される。なお、「0xXXXX」は、「XXXX」部
分が2桁ずつの16進表記であることを示す。
【0075】スタートビットおよびストップビットは、
最低で1クロック分のデータで構成することができる。
例えば、 {R,G}={0,0} このようなパターンが考えられる。実際には、画像デー
タと混同されることを避けるため、数クロック分のデー
タをスタートビットとして用いるのが好ましい。例え
ば、スタートビットに8クロックを割り当てる場合の例
として、 {R[7],G[7]}={{1,0,1,0,1,0,1,
0},{0,0,1,1,1,1,0,0}} このようなパターンが考えられる。数クロック分のデー
タをスタートおよびストップビットとして用いること
で、判別の信頼性を向上させることができる。
【0076】また、スタートビットやストップビット
は、例えば2画面を用いてそれぞれ異なるパターンを用
い、2画面分のデータが揃ってからスタートビット、ス
トップビットの判断を行うようにしてもよい。一方のデ
ータをメモリなどに記憶させておくことで、この判断を
行うことができる。
【0077】上述のように、データは、スタートビッ
ト、ストップビットおよびパリティビットという冗長ビ
ットが付加されて映像信号に重畳され、伝送される。例
えばコンピュータ装置1から出力される映像信号中に、
このデータ通信による通信プロトコルと同一パターンの
画像データが存在した場合には、通信エラーが発生され
る可能性がある。冗長ビットを付加してデータを伝送す
ることにより、この通信エラーを回避することが可能に
なる。
【0078】これら図5Bおよび図5Cに示されるドッ
トクロック、コントロールコードおよびコントロールデ
ータは、上述したように、コンピュータ装置1側で映像
信号RGBに対して埋め込まれる。このとき、ドットク
ロック、コントロールコードおよびコントロールデータ
は、ディスプレイ装置2の表示領域5に表示される画像
データとして映像信号に埋め込まれる。
【0079】例えば、図2を参照し、CPU11でディ
スプレイ装置2に対して画像表示を指示する表示制御信
号が生成される際に、表示領域5内の任意の位置に、埋
め込むべきデータが、上述のスタートビット、ストップ
ビットと共に表示制御信号、例えば赤色(R)および/
または緑色(G)における2値のビットマップデータと
して挿入される。一例として、画像データがR、G、B
各色それぞれ8ビットで表現される場合、値0の画像デ
ータがビット値「0」を表し、値255の画像データが
ビット値「1」を表すようにする。
【0080】また、ドットクロックは、例えば、CPU
11によりコンピュータ装置1における表示設定から解
像度情報および水平周波数情報が取得され、取得された
解像度情報および水平周波数情報に基づき求められる。
求められたドットクロックは、上述したデータ埋め込み
区間に対応して、上述のデータの埋め込みと同様に表示
制御信号、例えば青色(B)における2値のビットマッ
プデータとして挿入される。
【0081】なお、ここでは、信号R、Gにデータが重
畳され、信号Bにドットクロックが重畳されるとした
が、この組み合わせは、これに限られない。
【0082】図5の説明に戻り、図5Cの如くコントロ
ールコードおよびコントロールデータが重畳された信号
RおよびGは、デコーダ36に供給される。デコーダ3
6では、図5Bの如く映像信号のうちの信号Bに重畳さ
れ供給されたビットクロックに基づき、スタートビット
およびストップビットが判別され、これらスタートビッ
トおよびストップビットの間がデコードされる。デコー
ドされたコントロールコードおよびコントロールデータ
は、それぞれパリティビットを用いてパリティチェック
がなされ、図5Dに示されるタイミングでデコーダ36
から出力される。
【0083】デコーダ36でデコードされ出力されたデ
ータ(コントロールコードおよびコントロールデータ)
は、ラッチ回路37の端子Dに入力される。また、デコ
ードされたコントロールコードおよびコントロールデー
タの区間をそれぞれ示すイネーブル信号がデコーダ36
で生成され出力される。図5Eは、イネーブル信号の例
を示す。この例では、イネーブル信号が”H”状態で、
データの有効期間が示される。イネーブル信号は、ラッ
チ回路37のイネーブル端子ENに供給される。ラッチ
回路37の端子Dに供給されたデータは、イネーブル端
子ENに入力されたイネーブル信号でラッチされ、シリ
アルデータに変換されて出力される。出力されたシリア
ルデータは、マイクロプロセッサ23に供給される。
【0084】また、デコーダ36では、例えばスタート
ビットが判別されてからストップビットが判別されるま
での期間に対応して、ブランキング信号が生成される。
図5Fは、ブランキング信号の例を示す。この例では、
ブランキング信号が”H”状態で、上述の期間が示され
る。ブランキング信号は、ビデオアンプ25に供給され
る。
【0085】なお、上述では、データを映像表示期間内
に重畳すると説明したが、これはこの例に限られず、デ
ータを垂直ブランキング期間に重畳することもできる。
この場合には、表示領域5への表示に影響が出ることが
ない。しかしながら、この場合にはデータを映像信号と
して重畳することができず、ブランキング期間にデータ
を重畳するための構成を、コンピュータ装置1のグラフ
ィック部13に設ける必要がある。
【0086】この発明によれば、ディスプレイ装置2に
おいて、ビデオ入力セレクタ33で端子32から入力さ
れた映像信号TVが選択されてる間も、端子29に対し
て常にコンピュータ装置1からの映像信号RGBが供給
されている。したがって、ビデオ入力セレクタ33で端
子32から入力された映像信号TVが選択され、ディス
プレイ装置2の表示領域5に対して映像信号TVによる
画面が全画面表示されているときでも、ビデオデータデ
コーダ20により、コンピュータ装置1から供給された
映像信号RGBに重畳されたデータをデコードすること
ができる。そのため、ビデオ入力セレクタ33で端子3
2から入力された映像信号TVが選択され、ディスプレ
イ装置2の表示領域5に対して映像信号TVによる画面
が全画面表示されているときでも、コンピュータ装置1
からディスプレイ装置2に対するデータ通信を行うこと
ができる。
【0087】なお、上述では、ディスプレイ装置2がア
ナログ方式の映像信号に対応しているとしたが、これは
この例に限られず、ディジタル方式の映像信号に対応し
たディスプレイ装置にも、この発明を適用することがで
きる。映像信号がディジタル方式の場合には、映像信号
RGBのデータが例えば1ドット分で8ビット×3
(R、G、B)=24ビットあるので、アナログ方式の
映像信号にデータを重畳する場合に比べて、大量のデー
タ通信が可能となる。
【0088】この実施の第1の形態で用いている方法の
ように、データを映像信号の映像表示区間に重畳するこ
とにより、データ重畳のためのソフトウェアを、上位階
層のアプリケーションで作成することが可能になるとい
う利点がある。映像信号は、図6に示されるような階層
構造を介してグラフィック部13から出力される。
【0089】すなわち、上位階層のアプリケーション
は、表示領域5への描画を行う際に、上位階層のアプリ
ケーションが有する上位API(Application Programmi
ng Interface)70により、中位API71であるグラ
フィックデバイスインターフェイスにアクセスされ、上
位API70から中位API71に対して例えば描画コ
マンドが供給される。この描画コマンドに基づき、中位
API71により上述の図2におけるグラフィック部1
3をなすグラフィックアクセラレータ72が制御され、
映像信号RGBや垂直および水平同期信号VS、HSな
どが生成され、出力される。
【0090】このような構成において、上位階層のアプ
リケーションにより、描画コマンドを利用して、ディス
プレイ装置2に伝送するデータが画像データとして作成
される。これにより、映像信号に対する映像表示区間へ
のデータの重畳が行われる。この発明による映像信号へ
のデータ重畳に、上位階層のアプリケーションで対応可
能であるため、OS(Operating System)の違いなどに伴
うソフトウェアの差が少なくて済み、開発が容易とな
る。また、データが画像データとして埋め込まれるの
で、グラフィック部13は、データ重畳のための特別な
機能を持つ必要がなく、グラフィック部13として、一
般的なグラフィックアクセラレータを用いることができ
る。そのため、様々なシステムへの対応が容易に可能と
なる。
【0091】図7は、コンピュータ装置1からディスプ
レイ装置2に対して、映像信号RGBにデータを重畳し
て送信したときの一例の表示画面を示す。図7Aは、デ
ータを映像信号RGBに重畳して送信するために用いら
れる通信画面60の例を示す。コンピュータ装置1にお
いて、CPU11により通信画面60を描画する旨の表
示制御信号が生成され、グラフィック部13に供給され
る。通信画面60内には、例えばデータ通信領域61が
設けられる。
【0092】この実施の一形態では、映像信号として重
畳されたデータが通信画面60内のデータ通信領域61
に表示されるように、映像信号に対するデータの重畳が
なされる。映像信号に重畳されたデータは、例えば図7
Bに一例が示されるように、データ通信領域61内の1
乃至複数ライン上のドット表示62として表示される。
【0093】なお、この図7の例では、ブランキング信
号による、映像信号に重畳されたデータによる表示の消
去は、行っていない。勿論、この図7の例に限らず、重
畳されたデータ期間に対応してブランキング信号を生成
し、映像信号に重畳されたデータによる表示を消去する
ようにしてもよい。このブランキング信号による消去の
際に、例えば通信画面60のバックグラウンドの色デー
タを取得し、取得された色データでドット表示62部分
のデータをすげ替えるようにできる。すげ替える色デー
タは、通信画面60のバックグラウンド色に限らず、他
の色としてもよい。また、ブランキング信号に基づき、
ディスプレイ装置2側でOSDジェネレータ22により
例えば「通信中」といった表示データを作成し、これを
データ通信領域61の表示に優先させて表示させるよう
にしてもよい。
【0094】図8は、映像信号に対するデータ重畳によ
る、図7のような表示を行うための一例の処理を示すフ
ローチャートである。先ず、コンピュータ装置1におい
て、CPU11により通信開始を示すコマンドが発行さ
れ、コマンドに基づき通信処理を行う通信アプリケーシ
ョンが起動される。例えば、通信アプリケーションは、
予めHDD17に格納され、通信開始を示すコマンドに
よりHDD17から読み出されてメモリ16上に展開さ
れ、CPU11により実行可能な状態とされる。
【0095】最初のステップS10で、起動された通信
アプリケーションにより、通信画面60が描画されると
共に、描画された通信画面60を表示領域5に表示され
る他の画面に優先させ、画面の最前面に表示されるよう
に指示される。
【0096】次のステップS11では、通信エラーを防
ぐために、通信データに対してスタートビット、ストッ
プビット、パリティビットなどの冗長ビットが付加され
る。そして、冗長ビットが付加されたこの通信データが
映像信号RGBに重畳され、グラフィック部13から出
力され、コンピュータ装置1からディスプレイ装置2に
対して送信される。
【0097】ステップS11によるデータの送信処理
は、例えば映像信号RGBのフレーム単位でなされる。
ステップS12で、送信すべき全通信データが送信さ
れ、通信時間が終了したかどうかが判断される。若し、
通信時間が終了していないと判断されたら、処理はステ
ップS11に戻される。
【0098】一方、ステップS12で通信時間が終了さ
れたと判断されれば、処理はステップS13に移行す
る。ステップS13では、通信画面60が閉じられ、通
信処理が終了される。
【0099】上述したように、この発明によれば、ディ
スプレイ装置2において、ビデオ入力セレクタ33で端
子32から入力された映像信号TVが選択されていて
も、コンピュータ装置1からディスプレイ装置2に対す
るデータ通信を行うことができる。この発明の実施の第
1の形態では、OSD8に用いられるフォントデータ
を、映像信号RGBに重畳されたデータ通信を用いて、
コンピュータ装置1からディスプレイ装置2に対して送
信する。
【0100】図9は、この実施の第1の形態によるOS
Dジェネレータ22の一例の構成を示す。OSDジェネ
レータ22は、従来技術で述べたOSDジェネレータ3
19に対してフォントRAM86とEEPROM(Elect
rically Erasable Read OnlyMemory)89が追加された
構成となっている。
【0101】レジスタバス80に対して、PLL81、
シリアルバスI/F82、コードRAM(Random Access
Memory)83およびタイミングコントローラ84が接続
される。フォントバス88に対して、タイミングコント
ローラ84、フォントROM(Read Only Memory)85、
フォントRAM(Random Access Memory)86およびカラ
ージェネレータ(カラーGEN)87が接続される。
【0102】さらに、フォントバス88に対してEEP
ROM89が接続される。なお、この図9の例では、E
EPROM89がOSDジェネレータ22の外部に設け
られるように説明しているが、これはこの例に限られな
い。EEPROM89をOSDジェネレータ22に組み
込むようにしてもよい。また、フォントROM85やフ
ォントRAM86は、OSジェネレータ22に対して外
付けの構成にして用いてもよい。
【0103】フォントROM85には、フォントデー
タ、すなわち、OSD8用のキャラクタデータに相当す
るビットマップデータが予め格納される。一方、フォン
トRAM86およびEEPROM89には、コンピュー
タ装置1から映像信号RGBに重畳されて供給された追
加フォントデータが格納される。
【0104】図10は、フォントROM85に格納され
るフォントデータの一例を示す。これは、キャラクタ
「M」を表示させるためのフォントデータの例である。
フォントデータは、例えば縦方向をワード方向、横方向
をビット方向として、図中の黒の部分がビット値
「1」、白枠の部分がビット値「0」で表現されたビッ
トマップデータとして、フォントROM85に格納され
る。この格納方法は、フォントRAM86およびEEP
ROM89でも同様である。
【0105】上述の、マイクロプロセッサ23から出力
される指示コマンドは、OSD制御用のシリアルデータ
としてシリアルバスI/F82に受信される。このシリ
アルデータは、シリアルバスI/F82でデコードさ
れ、OSDジェネレータ22の各ブロックを制御するた
めの図示されない制御レジスタに書き込まれる。制御レ
ジスタへのデータの書き込みおよび制御レジスタからの
データの読み出しは、レジスタバス80を介してなされ
る。
【0106】ディスプレイ装置2の端子31から入力さ
れた水平同期信号HSがPLL81にも供給される。P
LL81により、OSD8用に必要なクロックが水平同
期信号HSに同期して生成される。
【0107】マイクロプロセッサ23から出力された、
OSD8を表示するためのキャラクタコードがシリアル
バスI/F82に入力され、デコードされレジスタバス
80に供給される。このキャラクタコードは、コードR
AM83に供給され、コードRAM83に格納される。
コードRAM83に格納されるキャラクタコードは、O
SD8の画面に表示される文字を示すコードデータと、
その文字が表示される座標データからなる。
【0108】ディスプレイ装置2の端子30および31
から入力された垂直および水平同期信号VS、HSがタ
イミングコントローラ84に供給される。垂直および水
平同期信号VS、HSと、マイクロプロセッサ23から
シリアルバスI/F82およびレジスタバス80を介し
て供給された制御データに基づき、タイミングコントロ
ーラ84によりタイミング制御がなされ、コードRAM
83から、OSD8を表示するためのフォントのコード
データが読み出される。このコードデータに基づき、フ
ォントバス88を介してフォントROM85、フォント
RAM86およびEEPROM89からフォントデータ
が読み出され、カラージェネレータ87に供給される。
【0109】また、タイミングコントローラ84により
タイミング制御され、コードRAM83からOSD8を
表示するためのフォントが表示される座標データが読み
出される。読み出された座標データは、フォントバス8
8を介してカラージェネレータ87に供給される。
【0110】カラージェネレータ87では、フォントバ
ス88を介して供給されたフォントデータに対して、色
データや透過データが付加される。色データや透過デー
タが付加されたフォントデータは、フォント表示の座標
データに基づきRGB各色の制御パルスOSD_RGB
およびOSD8のブランキングパルスOSD_Blan
kingとされ、ビデオアンプ25に供給される。
【0111】このような構成において、上述のEEPR
OM89および/またはフォントRAM86に対して追
加フォントデータを格納する処理について説明する。追
加されるフォントデータは、コンピュータ装置1からデ
ィスプレイ装置2に対して供給される映像信号RGBに
重畳されて転送される。コンピュータ装置1側では、フ
ォントデータの他にも、様々なデータを映像信号に重畳
してディスプレイ装置2に対して転送することができ
る。そのため、ディスプレイ装置2側では、転送された
データが何であるかを判断する必要がある。
【0112】上述したように、コンピュータ装置1から
映像信号RGBに重畳して送信されるデータは、例えば
それぞれ2バイトずつのコントロールコードおよびコン
トロールデータと、これらに付された冗長ビットとから
なる。図11は、コントロールコードとコントロールデ
ータのより具体的な例を示す。コントロールコードは、
カテゴリコードをMSBとし、コントロールコードをL
SBとした2バイトを用いて分類される。なお、図11
において、「0xXX」は、「XX」が16進表記であ
ることを示す。
【0113】1バイトのカテゴリコードで、転送される
データの種類が示される。図11の例では、カテゴリコ
ード「0x00」〜「0x1F」は、追加フォントデー
タが転送されることを示す。ここで、カテゴリコード
「0x00」〜「0x0F」がEEPROM89に対す
るフォントデータの追加を示し、カテゴリコード「0x
10」〜「0x1F」がフォントRAM86に対するフ
ォントデータの追加を示す。追加されるフォントデータ
は、コントロールデータとして転送される。
【0114】例えば、カテゴリコードがEEPROM8
9およびフォントRAM86に書き込まれたフォントデ
ータのキャラクタに対応し、読み出しの際にカテゴリコ
ードを指定することで、所定のキャラクタが読み出せる
ようにされる。
【0115】例えば、「メール到着」という文字列をO
SD8として表示させようとしたとき、フォントROM
85に「メ」および「ル」だけが登録されている場合に
は、残りのフォントデータを追加する必要がある。追加
されるフォントデータは、上述のようにしてEEPRO
M89および/またはフォントRAM86に格納され、
登録される。
【0116】このとき、図12に一例が示されるよう
に、フォントROM85、フォントRAM86およびE
EPROM89のアドレスを連続的なアドレスとして、
恰も同一のメモリ空間のようにして、フォントROM8
5、フォントRAM86およびEEPROM89にフォ
ントデータを格納することが好ましい。このように登録
されたフォントデータに対して、コードRAM83に、
フォントデータが格納されたアドレス情報として「0x
30,0x00,0x40,0x10,0x11」と書
き込むことで、書き込まれた順にフォントROM85、
フォントRAM86およびEEPROM89に対してア
ドレス情報が指定される。そして、フォントROM8
5、フォントRAM86およびEEPROM89からア
ドレス情報が指定された順番でフォントデータが読み出
され、「メール到着」と表示させることができるように
なる。
【0117】一方、カテゴリコード「0x20」は、コ
ンピュータ装置1のステータスについての通信コードで
あるPCイベントが転送されることを示す。カテゴリコ
ード「0x20」に組み合わされるコントロールコード
によって、コンピュータ装置1におけるステータスの種
類が示される。この図11の例では、コントロールコー
ド「0x00」でコンピュータ装置1に対して、図示さ
れない通信手段を介して電子メールが着信されたことを
示し、コントロールコード「0x01」でコンピュータ
装置1において録画操作がなされたことが示される。
【0118】カテゴリコード「0x30」は、ディスプ
レイ装置2の表示調整のための制御データが転送される
ことを示す。コントロールコードによって、対応するア
イテムに示されるように、ディスプレイ装置2に対する
各調整項目が指定される。コントロールコードは、各調
整項目に対する設定値を示す。これらの設定値には、デ
フォルトの値が定められている。
【0119】図13は、この追加フォントデータ格納処
理を示す一例のフローチャートである。最初のステップ
S20では、コンピュータ装置1から映像信号RGBに
重畳されてデータが通信され、通信されたデータ中にコ
ンピュータ装置1のステータスを示すコードが含まれて
いるかどうかが判断される。上述した図11では、カテ
ゴリコード「0x20」が通信データ中に含まれている
かどうかが判断される。若し、コンピュータ装置1から
のステータスの通知が無いと判断されれば、一連の処理
が終了される。
【0120】一方、ステップS20でコンピュータ装置
1からのステータスの通知があったと判断されれば、処
理はステップS21に移行する。ステップS21では、
通信されたデータ中に追加フォントデータが含まれてい
るかどうかが判断される。若し、追加フォントデータが
含まれていないと判断されれば、処理はステップS27
に移行し、コンピュータ装置1から通知されたコンピュ
ータ装置1のステータスの表示を、予めフォントROM
85に格納されたフォントデータを用いて行う。
【0121】一方、ステップS21で、通信データ中に
追加フォントデータが含まれていれば、コンピュータ装
置1のステータス表示を行うために追加フォントデータ
を用いる必要があると判断され、処理はステップS22
に移行する。なお、例えばコンピュータ装置1は、ディ
スプレイ装置2のフォントROM85にどんなフォント
データが格納されているか予め分かっており、コンピュ
ータ装置1からディスプレイ装置2に対してステータス
表示を行うためのデータ通信を行う際に、ステータス表
示を行うために必要とされるフォントデータがコンピュ
ータ装置1からディスプレイ装置2に送信される。
【0122】ステップS22では、ビデオデータデコー
ダ20により、コンピュータ装置1から供給された映像
信号RGBから、映像信号RGBに重畳されたデータが
デコードされ、デコードされたデータの中から、追加さ
れる追加フォントデータが取得される。取得された追加
フォントデータは、次のステップS23で、上述したカ
テゴリコードおよびコントロールコードに基づき、EE
PROM89および/またはフォントRAM86の所定
アドレスにフォントビットマップデータとして書き込ま
れる。このステップS22およびS23の処理は、追加
フォントデータの送信が終了されるまで、繰り返され
る。
【0123】ステップS24では、追加フォントデータ
の取得が完了されたかどうかが判断される。例えば、上
述のステップS22およびS23で通信エラーが発生し
たような場合、追加フォントデータの取得が完了してい
ないものと考えられる。若し、追加フォントデータの取
得が完了されていないと判断されれば、処理はステップ
S26に移行し、追加フォントデータの受信中に通信エ
ラーが発生した旨がOSD8により所定に表示される。
このエラー表示は、フォントROM85に予め格納され
ているフォントデータを用いてなされる。
【0124】一方、ステップS24で、追加フォントデ
ータの取得が完了されたと判断されれば、処理はステッ
プS25に移行する。ステップS25では、上述のステ
ップS22およびS23で取得された追加フォントデー
タと、フォントROM85に予め格納されたフォントデ
ートを用いてOSD8が表示され、コンピュータ装置1
のステータスが表示される。
【0125】図12を用いて上述したように、フォント
RAM86および/またはEEPROM89にフォント
データを書き込むと、同一のフォントバス88に接続さ
れているフォントROM85、フォントRAM86およ
びEEPROM89に格納されているフォントデータ
は、恰も同一のメモリ空間に存在しているように使用す
ることが可能となる。
【0126】なお、EEPROM89は、不揮発性のメ
モリであって、書き込まれたデータが電源OFF後も保
持される。一方、フォントRAM86は、例えば揮発性
のメモリであって、書き込まれたデータは、電源OFF
により失われる。これらの特性を利用して、ディスプレ
イ装置2の電源をOFFする間だけ必要なフォントデー
タをフォントRAM86に書き込み、ディスプレイ装置
2の機能拡張用としてのフォントデータをEEPROM
89に書き込み、さらに、デフォルトのフォントデータ
はフォントROM85に書き込むといったような、特性
の異なるメモリに用途や目的の異なるフォントデータを
格納することで、効率よくフォントデータを利用するこ
とができる。
【0127】図14は、このようにしてなされた、ディ
スプレイ装置2に対する、OSD表示によるコンピュー
タ装置1のステータス表示の一例を示す。この図14の
例は、従来技術で説明した図20と同一の使用形態を示
すもので、コンピュータ装置1は、例えば図示されない
チューナユニットを有しており、コンピュータ装置1に
対してテレビジョン放送受信用のアンテナ102が接続
されると共に、テレビジョン放送による映像を映出する
ためのテレビジョンモニタ103が接続される。
【0128】一方、ディスプレイ装置2は、上述したよ
うに、ビデオ入力セレクタ33によりテレビジョン放送
による映像信号に対応した映像信号TVと、コンピュー
タ装置1から供給される映像信号RGBとを切り替え
て、表示領域5に対して選択的に表示させることができ
る。この複数系統の入力に対応したディスプレイ装置2
に対して、コンピュータ装置や携帯用ビデオカメラ10
0、据置型VTR101が接続されている。ディスプレ
イ装置2では、ビデオ入力セレクタ33によって選択さ
れた、据置型VTR101から出力された映像信号TV
が表示領域5に全画面表示されている。
【0129】上述したように、ディスプレイ装置2にお
いて、このように据置型VTR101から出力された映
像信号TVが全画面表示されている場合でも、ビデオデ
ータデコーダ20には、コンピュータ装置1から出力さ
れた映像信号RGBが常に供給され、映像信号RGBに
データが重畳されている場合、重畳されたデータがデコ
ードされ取得される。したがって、ディスプレイ装置2
において、コンピュータ装置1から出力された映像信号
RGB以外の映像信号が全画面表示されていても、コン
ピュータ装置1のステータスをメッセージ表示104の
ように表示させることができる。
【0130】この図14の例では、コンピュータ装置1
において図示されない通信手段により電子メールが受信
されたことが、ステータスとして、コンピュータ装置1
からディスプレイ装置2に対して映像信号RGBに重畳
されて送信される。ディスプレイ装置2では、映像信号
RGBに重畳されたデータに基づき、コンピュータ装置
1のステータスがメッセージ表示104のように表示さ
れる。
【0131】このとき、表示されるステータスの内容が
ディスプレイ装置2のフォントROM85に予め格納さ
れるフォントデータだけでは表示できない場合には、上
述したようにして、コンピュータ装置1からディスプレ
イ装置2に対して追加フォントデータが映像信号RGB
に重畳されて送信される。ディスプレイ装置2では、映
像信号RGBに重畳されて送信された追加フォントデー
タを、例えばフォントROM85に格納されたフォント
データと共に用いて、メッセージ表示104の表示を行
う。
【0132】次に、この発明の実施の第2の形態につい
て説明する。この実施の第2の形態では、上述した実施
の第1の形態と同様の方法を用いて、コンピュータ装置
1からディスプレイ装置2に対して、カーソル表示を行
うためのデータを送信する。なお、この実施の第2の形
態は、上述した実施の第1の形態と共通のハードウェア
構成で実現できるので、構成の詳細な説明を省略する。
【0133】図15は、この実施の第2の形態によるデ
ィスプレイ装置2における一例の表示を示す。表示領域
5に対してOSD8が表示されると共に、表示領域5内
のOSD8の表示領域以外は、コンピュータ装置1によ
る表示がなされる表示領域200(以下、コンピュータ
表示領域200)とされる。この図15の例では、コン
ピュータ表示領域200に対して表示されるウィンドウ
表示210の一部がOSD8の表示領域に隠されてい
る。この実施の第2の形態によれば、この図15のよう
にディスプレイ装置2の表示領域5にOSD8を表示さ
せた際に、コンピュータ表示領域200とOSD8の表
示領域との間での、カーソル7Aからカーソル7B、さ
らに、カーソル7Cというように、カーソル7の移動表
示をシームレスに行うことができる。
【0134】従来では、カーソル7は、コンピュータ装
置1内にて生成される画像データ(以下、カーソル画像
データと称する)によりディスプレイ装置2に表示され
る。一方、OSD8を表示するための画像データは、デ
ィスプレイ装置2内のOSDジェネレータ22にて生成
され、ディスプレイ装置2において他の表示に対して優
先的に表示されていた。そのため、ディスプレイ装置2
にOSD8を表示させると、OSD8の表示領域内にカ
ーソル7が位置する場合、カーソル7の表示がOSD8
に隠れてしまっていた。それを、この実施の第2の形態
では、コンピュータ装置1からディスプレイ装置2に対
してカーソル7を表示するためのデータを送信すること
で、解決している。
【0135】例えば、カーソル7をコンピュータ表示領
域200からOSD8上に移動させるとき、コンピュー
タ装置1の表示制御によるカーソル7Aから、コンピュ
ータ装置1による表示とOSD8との間のカーソル7B
を経て、OSDジェネレータ22の表示制御によるカー
ソル7Cに連続的に移動される。
【0136】カーソル7を表示するためには、カーソル
7の座標データ、コンピュータ装置1による映像信号R
GBの解像度データおよびカーソル7の画像データが必
要となる。コンピュータ装置1からディスプレイ装置2
に対して、ディスプレイ装置2のOSD制御情報とし
て、これらのデータが映像信号RGBに重畳されて送信
される。
【0137】図16は、この実施の第2の形態によるカ
ーソル表示のための一例の処理を示すフローチャートで
ある。このフローチャートの実行に先立って、ディスプ
レイ装置2においてOSD8が表示状態とされる。OS
D8は、コンピュータ装置1から供給された映像信号R
GBによる表示に優先して、表示領域5において最前面
に表示される。
【0138】例えば、ディスプレイ装置2は、所定のコ
マンドによりOSD8を表示するようにされ、コンピュ
ータ装置1において、CPU11によって発行されたこ
のOSD8の表示指示コマンドが映像信号RGBに重畳
され、ディスプレイ装置2に対して送信される。ディス
プレイ装置2では、映像信号RGBに重畳されたこのコ
マンドがデコードされ、OSD8の表示状態とされる。
【0139】これに限らず、例えばディスプレイ装置2
の操作ボタン6を操作することにより、ディスプレイ装
置2においてOSD8の表示状態とされると共に、ディ
スプレイ装置2からコンピュータ装置1に対して、OS
D8が表示状態とされたことを示す情報がUSBなどの
所定の通信方法で送信されるようにしてもよい。勿論、
ディスプレイ装置2において操作ボタン6の操作により
OSD8の表示状態とし、コンピュータ装置1側で、O
SD8が表示状態となったことを別途入力するようにし
てもよい。
【0140】コンピュータ装置1において、CPU11
により、ステップS30でコンピュータ装置1から出力
される映像信号RGBの表示解像度が取得され、ステッ
プS31でカーソル画像データが取得される。取得され
た表示解像度情報とカーソル画像データは、次のステッ
プS32で、映像信号RGBに重畳され、ディスプレイ
装置2に対して送信される。カーソル画像データは、例
えばコンピュータ装置1側で用いられているカーソル画
像データがビットマップデータとして送信される。さら
に、次のステップS32で、ステップS30およびS3
1で取得された表示解像度情報とカーソル画像データと
が映像信号RGBに重畳され、コンピュータ装置1から
ディスプレイ装置2に送信される。各情報がディスプレ
イ装置2に送信されると、処理はステップS33に移行
する。
【0141】なお、コンピュータ装置1とディスプレイ
装置2との間で、映像信号RGBの伝送経路以外の、U
SBなどによる他の通信手段が設けられている場合に
は、この他の通信手段を用いて表示解像度情報とカーソ
ル画像データとをディスプレイ装置2に送信するように
してもよい。
【0142】ステップS33では、表示領域5に対する
OSD8の表示位置を制御するための制御データがコン
ピュータ装置1において映像信号RGBに重畳され、コ
ンピュータ装置1からディスプレイ装置2に対して送信
される。このOSD8の表示位置を制御するための制御
データにより、例えば表示領域5内におけるOSD8の
表示領域の座標が示される。なお、OSD8の表示位置
および表示領域が予め決められている場合には、このス
テップS33による処理を省略することができる。
【0143】次のステップS34では、コンピュータ装
置1において、マウス4から供給されたマウス情報に基
づき、カーソル7の座標情報とボタンの押下情報とが取
得される。カーソル7の座標情報は、例えばマウス情報
として得られたマウス移動情報とコンピュータ装置1に
よる表示解像度情報とから求めることができる。
【0144】そして、ステップS35で、取得されたカ
ーソル7の座標情報に基づき、現在のカーソル7の表示
位置がOSD8の表示領域にあるかどうかが判断され
る。若し、カーソル7の表示位置がOSD8の表示領域
外であると判断されれば、処理はステップS40に移行
する。ステップS40では、マウス4による通常操作、
すなわち、マウス4のボタン押下操作によりコンピュー
タ装置1の制御が行えるようにされる。そして、処理は
ステップS34に戻される。
【0145】一方、ステップS35で、カーソル7の表
示位置がOSD8の表示領域内にあると判断されれば、
処理はステップS36に移行される。ステップS36で
は、マウス4のボタン押下操作によりコンピュータ装置
1の制御ができないようにされる。このステップS36
の処理を行うことにより、OSD8により隠された領域
に表示されているコンピュータ装置1による表示に対し
て、マウス4の操作に基づく意図しない動作を起こされ
ることが防がれる。
【0146】次のステップS37では、マウス4からコ
ンピュータ装置1に供給されたマウス情報に基づき、コ
ンピュータ装置1からディスプレイ装置2に対してカー
ソル7の座標情報とボタン押下情報とが、映像信号RG
Bに重畳されて送信される。OSD8がマウス情報に対
応していれば、マウス4のボタンが押下されたときのカ
ーソル7の表示位置に応じて、ディスプレイ装置2にお
いて所定の機能を実現させることができる。
【0147】一例として、上述した図15のように、O
SD8がディスプレイ装置2の表示調整を制御するもの
である場合、カーソル7の表示位置に応じたデータをデ
ィスプレイ装置2に対して入力することができる。図1
5の例では、OSD8に対して上部にメニューバーが設
けられると共に、9個の選択領域が設けられる。選択領
域は、それぞれディスプレイ装置2に対する表示調整の
項目を示し、左上から、「SCREEN」(画調整)、
「CENTER」(位置調整)、「CONVER」(コ
ンバー)、「GEOM」(画歪み調整)、「EXIT」
(OSD8の終了)、「COLOR」(色温度調整)、
「LANG」(言語)、「SIZE」(サイズ調整)お
よび「OPTION」(オプション)となっている。
【0148】例えば、カーソル7がそれぞれの項目に対
応する領域上にあるときに、マウス4に対して所定のボ
タン操作を行うことにより、ボタン操作がなされた位置
に応じたカテゴリコード、コントロールコードおよびコ
ントロールデータ(図11参照)が映像信号RGBに所
定に重畳され、コンピュータ装置1からディスプレイ装
置2に対して送信される。これにより、OSD8内のそ
れぞれの表示領域に対応した調整項目による表示調整デ
ータを、ディスプレイ装置2に対して入力することがで
きる。データ入力を行うためのサブ画面をOSDにより
表示させるようにしてもよい。
【0149】次のステップS38では、OSD8の表示
が終了されたかどうかが判断される。例えば、カーソル
7が上述したOSD8上の「EXIT」の領域にあると
きに、マウス4のボタン押下操作を行うことで、OSD
8の表示終了が指示される。これに限らず、ディスプレ
イ装置2に設けられた操作ボタン6によりOSD8の表
示終了が指示されるようにもできる。
【0150】OSD8の表示が終了されると、ステップ
S39で、マウス情報に基づきコンピュータ装置1が制
御可能な状態に戻される。例えば、OSD8がマウス4
の操作による制御が可能とされている場合には、領域
「EXIT」上でボタン押下操作が行われたことがコン
ピュータ装置1に検知され、マウス情報によるコンピュ
ータ装置1の制御が可能なようにされる。また例えば、
OSD8が操作ボタン6による操作にのみ対応していれ
ば、OSD8が終了した旨が上述した他の通信手段によ
りディスプレイ装置2からコンピュータ装置1に対して
通知される。
【0151】この実施の第2の形態では、コンピュータ
装置1から送信されたカーソル画像データを用いてディ
スプレイ装置2でOSD8領域内に表示されるカーソル
7を表示している。そのため、図15にカーソル7Bと
して一例が示されるような、OSD8とコンピュータ装
置1による表示とを跨ぐような位置にカーソル7がある
ような場合でも、例えばOSD8とコンピュータ装置1
による表示との境界部分で、カーソル7の表示に用いる
データを切り替えることで、OSD8とコンピュータ装
置1による表示との間でカーソル7を移動させたときの
表示および操作をシームレスに行うことができる。
【0152】OSD8上にカーソルを表示させるのは、
例えば特開平7−184119に記載されているような
方法を用いて実現が可能である。また、ディスプレイ装
置2において、コンピュータ装置1から送信されたデー
タに基づき、OSジェネレータ22でカーソル画像デー
タを生成するようにしてもよい。
【0153】なお、上述では、この発明の実施の第1の
形態と第2の形態とを個々に説明したが、これらは、組
み合わせて実施することが可能である。この場合には、
例えば単に、コンピュータ装置の状態をディスプレイ装
置に通知するだけでなく、通知されたことを確認する確
認画面を表示することが可能になる。
【0154】
【発明の効果】以上説明したように、この発明は、コン
ピュータ装置からディスプレイ装置に対して、映像信号
RGBに重畳されてコンピュータ装置の状態を示す状態
データが送信され、ディスプレイ装置側では、受信され
た映像信号RGBに重畳されたデータを、常にデコード
するようにされている。そのため、ディスプレイ装置に
おいてコンピュータ装置から送信された映像信号以外の
映像信号が全画面表示されているときでも、コンピュー
タ装置から送信された状態データに基づくコンピュータ
装置の状態を表示することができる効果がある。
【0155】そのとき、コンピュータ装置からディスプ
レイ装置に対して、映像信号RGBに重畳させてフォン
トデータを送信することができるため、コンピュータ装
置側のアプリケーションに応じたメッセージを、ディス
プレイ装置に表示させることができるという効果があ
る。
【0156】また、この発明の実施の第2の形態によれ
ば、コンピュータ装置からディスプレイ装置に対して、
映像信号RGBに重畳されてマウス情報とカーソル画像
とが送信されるため、OSDによる制御において、マウ
スなどのポインティングデバイスを用いることが可能に
なったという効果がある。
【0157】さらに、コンピュータ装置からディスプレ
イ装置に対して、映像信号RGBに重畳されてマウス情
報とカーソル画像とが送信されるため、ディスプレイ装
置側でOSDによる表示を行っているときでも、OSD
上にカーソル表示を行うことができ、OSDとコンピュ
ータ装置による表示との間でなされるカーソル移動やマ
ウス操作を、シームレスに行うことができるという効果
がある。
【0158】さらにまた、この発明の実施の第1および
第2の形態を組み合わせることで、例えばコンピュータ
装置の状態をディスプレイ装置に通知し、さらに通知さ
れたことを確認する確認画面を表示することが可能にな
る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンピュータ装置とディスプレイ装置とを接続
して用いる場合の一例の使用形態を概略的に示す略線図
である。
【図2】コンピュータ装置の一例の構成を概略的に示す
ブロック図である。
【図3】アナログ形式による映像信号の入力に対応した
ディスプレイ装置の一例の構成を示すブロック図であ
る。
【図4】ビデオデータデコーダの一例の構成を示すブロ
ック図である。
【図5】ビデオデータデコーダの各部におけるタイミン
グの例を示すタイミングチャートである。
【図6】映像信号を出力するソフトウェアの階層構造を
説明するための略線図である。
【図7】コンピュータ装置からディスプレイ装置に対し
て映像信号RGBにデータを重畳して送信したときの一
例の表示画面を示す略線図である。
【図8】映像信号に対するデータ重畳による通信画面表
示を行うための一例の処理を示すフローチャートであ
る。
【図9】実施の第1の形態によるOSDジェネレータの
一例の構成を示すブロック図である。
【図10】フォントROMに格納されるフォントデータ
の一例を示す略線図である。
【図11】コントロールコードとコントロールデータの
より具体的な例を示す略線図である。
【図12】複数のメモリにフォントデータを格納する一
例の方法を示す略線図である。
【図13】追加フォントデータ格納処理を示す一例のフ
ローチャートである。
【図14】実施の第1の形態によるディスプレイ装置に
対するOSD表示によるコンピュータ装置のステータス
表示の一例を示す。
【図15】実施の第2の形態によるディスプレイ装置の
一例の表示を示す略線図である。
【図16】実施の第2の形態によるカーソル表示のため
の一例の処理を示すフローチャートである。
【図17】画面調整時の一例のOSDを示す略線図であ
る。
【図18】従来技術によるOSDを表示するようにされ
たディスプレイ装置の一例の構成を示すブロック図であ
る。
【図19】従来技術によるOSDジェネレータの構成を
より詳細に示すブロック図である。
【図20】コンピュータ装置からの映像信号とテレビジ
ョンチューナなどからのテレビジョン信号とを1台のデ
ィスプレイ装置で表示できるようにした一例のシステム
を示す略線図である。
【符号の説明】
1・・・コンピュータ装置、2・・・ディスプレイ装
置、5・・・表示領域、6・・・操作ボタン、7,7
A,7B,7C・・・カーソル、8・・・OSD、11
・・・CPU、13・・・グラフィック部、16・・・
メモリ、17・・・HDD、20・・・ビデオデータデ
コーダ、21・・・タイミングコントローラ、22・・
・OSDジェネレータ、23・・・マイクロプロセッ
サ、25・・・ビデオアンプ、28・・・CRT、33
・・・ビデオ入力セレクタ、60・・・通信画面、61
・・・データ通信領域、70・・・上位API、71・
・・中位API、72・・・グラフィックアクセラレー
タ、85・・・フォントROM、86・・・フォントR
AM、87・・・カラージェネレータ、88・・・フォ
ントバス、89・・・EEPROM、104・・・メッ
セージ表示、200・・・コンピュータ表示領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 5/66 H04N 5/66 D Fターム(参考) 5B069 AA19 DC05 DD15 KA06 5C058 AA01 AA06 BA18 BA35 BB25 5C082 AA02 AA37 BA02 BA12 BA27 BB03 BB32 BC16 CA56 CB01 DA32 MM09 MM10 5E501 AA02 AA20 AB06 AC37 BA03 CA02 CB02 CB09 CC02 EB14 FA13 FA46

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1および第2の映像入力を備え、第1
    および第2の映像入力にそれぞれ入力された映像信号を
    選択的に表示することができる表示装置において、 第1および第2の映像入力に対してそれぞれ入力された
    映像信号を選択する選択手段と、 上記選択手段で選択された映像信号を表示する表示手段
    と、 上記第1の映像入力に対して映像信号を供給する情報機
    器から送信された情報を受信する受信手段と、 上記受信手段により受信された上記情報に基づき上記情
    報機器のイベントの発生を検出するイベント検出手段
    と、 上記イベント検出手段により検出された上記情報機器の
    上記イベントに応じたメッセージを上記表示手段に表示
    させるメッセージ表示手段とを有することを特徴とする
    表示装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の表示装置において、 上記メッセージ表示手段は、上記第2の映像入力に入力
    された映像信号が上記表示手段に選択的に表示されてい
    るときに上記イベント検出手段により上記情報機器の上
    記イベントが検出されたら、上記メッセージを上記表示
    手段に表示させるようにしたことを特徴とする表示装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の表示装置において、 上記受信手段は、上記第1の映像入力に入力された映像
    信号を上記選択手段より前に受信し、上記情報機器によ
    り上記映像信号に重畳された上記情報を、該映像信号を
    デコードして取り出すようにしたことを特徴とする表示
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の表示装置において、 上記情報は、上記映像信号の映像表示区間内に重畳され
    ていることを特徴とする表示装置。
  5. 【請求項5】 請求項3に記載の表示装置において、 上記情報は、上記映像信号の垂直帰線期間内に重畳され
    ていることを特徴とする表示装置。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の表示装置において、 上記受信手段は、上記映像信号の入力とは別の経路で上
    記情報を受信するようにしたことを特徴とする表示装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載の表示装置において、 上記情報機器から上記情報と共にフォントデータが送信
    され、 上記メッセージ表示手段は、上記受信手段により上記情
    報と共に受信された上記フォントデータを用いて上記メ
    ッセージを表示するようにしたことを特徴とする表示装
    置。
  8. 【請求項8】 第1および第2の映像入力を備え、第1
    および第2の映像入力にそれぞれ入力された映像信号を
    選択的に表示することができる表示方法において、 第1および第2の映像入力に対してそれぞれ入力された
    映像信号を選択する選択のステップと、 上記選択手段で選択された映像信号を表示手段に表示す
    るステップと、 上記第1の映像入力に対して映像信号を供給する情報機
    器から送信された情報を受信する受信のステップと、 上記受信のステップにより受信された上記情報に基づき
    上記情報機器のイベントの発生を検出するイベント検出
    のステップと、 上記イベント検出のステップにより検出された上記情報
    機器の上記イベントに応じたメッセージを上記表示手段
    に表示させるメッセージ表示のステップとを有すること
    を特徴とする表示方法。
  9. 【請求項9】 表示装置に対して映像信号を供給する情
    報機器において、 表示装置に表示させる映像信号を出力する映像信号出力
    手段と、 機器内で発生されたイベントの情報を上記表示装置に対
    して送信する送信手段とを有することを特徴とする情報
    機器。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の情報機器において、 上記送信手段は、上記イベントの情報を上記表示装置に
    表示させるために用いられるフォントデータをさらに送
    信することを特徴とする情報機器。
  11. 【請求項11】 請求項9に記載の情報機器において、 上記送信手段は、上記イベントの情報を上記映像信号に
    重畳して上記表示装置に対して送信することを特徴とす
    る情報機器。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載の表示装置におい
    て、 上記イベントの情報は、上記映像信号の映像表示区間内
    に重畳されることを特徴とする情報機器。
  13. 【請求項13】 請求項11に記載の表示装置におい
    て、 上記イベントの情報は、上記映像信号の垂直帰線期間内
    に重畳されることを特徴とする情報機器。
  14. 【請求項14】 請求項9に記載の情報機器において、 上記送信手段は、上記イベントの情報を上記映像信号と
    は別の経路で上記表示装置に対して送信することを特徴
    とする情報機器。
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