JP3883824B2 - 住宅の廊下 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、主としてアパートやマンション等の集合住宅の外廊下に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、集合住宅等に設けられる外廊下においては、ALC等の床下地材を水平に敷き込んだ後にシート防水を施し、その上にモルタルを塗ることによって、腰壁や手摺の根元付近に形成した排水溝へ向かって水勾配を施していた。この場合、床下地材の設置後に、モルタル工事を必要とすることから、工程管理が複雑となり、施工費も高騰するといった不具合があった。
【0003】
そこで、ALC等の床下地材を斜めに傾けた状態で敷き込んで水勾配を施し、その上に直接シート防水を施すことで、モルタル工事を不要とした施工方法が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記のように床下地材を斜めに傾けた状態で敷き込む場合、図6に示すように、一般部(1)(1)…を繋ぐ入隅部(2)や出隅部(3)においては、例えば方形の床下地材を斜め45度でカットして、これらカットした床下地材(4)(4)をそれぞれ異なる方向へ傾けた状態で、入隅部(2)や出隅部(3)における矩形部分に45度方向に配置した床梁上に敷き込むようにしている。
【0005】
この場合、重厚な床下地材をカットするといった複雑な加工を必要とし、現場加工等の施工が非常に困難となり、仕上がり精度も安定しないといった不具合があった。また、産業廃棄物となるALC片も発生してしまう。なお、図中、矢印は水勾配の方向、(5)は住宅本体の外壁面、(6)は腰壁を示している。
【0006】
そこで、この発明は、上記の不具合を解消して、出隅部又は入隅部を有する廊下において、モルタル工事や床下地材の複雑な加工を必要とせずに、簡単に水勾配を施すことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、この発明に住宅の廊下は、複数の一般部を出隅部や入隅部を介して連続させてなり、出隅部又は入隅部において、厚みがほぼ均一な床下地材を水平に敷き込んで、その床下地材上に、厚みを異ならしめて勾配を持たせた勾配断熱材を敷設して水勾配を施すようにしている。
【0008】
また、出隅部又は入隅部以外の一般部において、厚みがほぼ均一な床下地材を斜めに傾けた状態で敷き込んで、水勾配を施すようにしている。
【0009】
さらに、出隅部又は入隅部における勾配断熱材の上面と、一般部における床下地材の上面をほぼ面一に連続させている。
さらにまた、勾配断熱材を、出隅部又は入隅部の矩形部分に対応させて方形の板状に形成し、その一方向の対角線を挟んだ一対の三角形部の勾配を互いに直角な方向に形成してある。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。この発明の一実施形態に係る集合住宅の外廊下は、図5に示すように、直線状の複数の一般部(10)(10)…を、入隅部(11)や出隅部(12)を介して連続させてなる。
【0011】
そして、一般部(10)においては、図4に示すように、全面にわたって厚みがほぼ均一なALC等からなる床下地材(13)を斜めに傾いた状態で敷き込んで、腰壁(14)の根元部分に形成した排水溝(15)へ向かって水勾配を施すようにしている。さらに、床下地材(13)の上面には、不燃ボード(16)及び防水シート(17)を敷設して、防水性及び耐火性を確保している。なお、図中、(18)は床梁、(19)は住宅本体側の外壁材である。
【0012】
入隅部(11)の矩形部分においては、図1に示すように、全面にわたって厚みがほぼ均一なALC等からなる床下地材(20)を水平に敷き込んで、その床下地材(20)上に、厚みを異ならしめて勾配を持たせたポリスチレンフォーム等からなる勾配断熱材(21)を敷設して、排水溝(15)へ向かって水勾配を施すようにしている。
【0013】
勾配断熱材(21)は、図2に示すように、入隅部(11)の矩形部分に対応して方形の板状に形成され、その一方向の対角線を挟んだ一対の三角形部(22)(22)の上面を斜めにカットすることで、三角形部(22)(22)に下り勾配を夫々持たせてあり、これら三角形部(22)(22)の下り勾配は、互いに直角で、且つ、向かい合う方向に形成されている。また、これら三角形部(22)(22)の上面は、隣接する一般部(10)(10)の床下地材(13)(13)の上面とほぼ面一に連続する。勾配断熱材(21)の上面には、不燃ボード(16)及び防水シート(17)を敷設して、防水性及び耐火性を確保している。
【0014】
出隅部(12)の矩形部分においても、図1に示すように、全面にわたって厚みがほぼ均一なALC等からなる床下地材(20)を水平に敷き込んで、その床下地材(20)上に、厚みを異ならしめて勾配を持たせたポリスチレンフォーム等からなる勾配断熱材(30)を敷設して、排水溝(15)へ向かって水勾配を施すようにしている。
【0015】
勾配断熱材(30)は、図3に示すように、出隅部(12)の矩形部分に対応して方形の板状に形成され、その一方向の対角線を挟んだ一対の三角形部(31)(31)の上面を斜めにカットすることで、三角形部(31)(31)に下り勾配を夫々持たせてあり、これら三角形部(31)(31)の下り勾配は、互いに直角で、且つ、遠ざかる方向に形成されている。また、これら三角形部(31)(31)の上面は、隣接する一般部(10)(10)の床下地材(13)(13)の上面とほぼ面一に連続している。勾配断熱材(30)の上面には、入隅部(11)の場合と同様に、不燃ボード(16)及び防水シート(17)を敷設して、防水性及び耐火性を確保している。
【0016】
なお、このような入隅部や出隅部の他に、出入隅部が連続して一体となっている箇所においても、上記のように勾配断熱材を用いて水勾配を施すようにすれば良い。
【0017】
上記構成の外廊下では、一般部(1)(1)…においては、床下地材(13)(13)…を斜めに敷き込むことによって、出入隅部(11)(12)においては、水平に敷き込んだ床下地材(20)(20)上に勾配断熱材(21)(30)を敷設することによって、それぞれ水勾配を施すようにしていることから、その施工に際して、従来のようなモルタル工事や重厚な床下地材をカットするような複雑な加工をなくすことができ、産業廃棄物となるALC片等も発生しない。また、ポリスチレンフォーム等の加工が容易な材料を勾配断熱材としていることから、仕上がり精度も良好である。
【0018】
なお、この発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、この発明の範囲内で上記実施形態に多くの修正及び変更を加え得ることは勿論である。
【0019】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、この発明の住宅の廊下では、その出隅部又は入隅部において、水平に敷き込んだ床下地材上に勾配断熱材を敷設することによって、水勾配を施すようにしていることから、従来のようなモルタル工事や床下地材をカットするような複雑な加工をなくして、施工性の向上及び施工費の削減を実現することができる。
【0020】
しかも、一般部においては、床下地材を斜めに傾けた状態で敷き込んで、水勾配を施すようにしており、廊下全体に勾配断熱材を敷設して水勾配を施す場合と比較して、材料費が削減でき、施工性も高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係る住宅の廊下における出入隅部の縦断面図である。
【図2】入隅部に敷き込む勾配断熱材の斜視図である。
【図3】出隅部に敷き込む勾配断熱材の斜視図である。
【図4】同じくその一般部の縦断面図である。
【図5】廊下の概略平面図である。
【図6】従来の廊下の概略平面図である。
【符号の説明】
(10) 一般部
(11) 入隅部
(12) 出隅部
(13) 一般部の床下地材
(20) 出入隅部の床下地材
(21)(30) 勾配断熱材
(22)(31) 三角形部
Claims (2)
- 複数の一般部を出隅部や入隅部を介して連続させてなる廊下であって、出隅部又は入隅部において、厚みがほぼ均一な床下地材を水平に敷き込んで、その床下地材上に、厚みを異ならしめて勾配を持たせた勾配断熱材を敷設して水勾配を施すようにするとともに、一般部において、厚みがほぼ均一な床下地材を斜めに傾けた状態で敷き込んで、水勾配を施すようにして、出隅部又は入隅部における勾配断熱材の上面と、一般部における床下地材の上面をほぼ面一に連続させたことを特徴とする住宅の廊下。
- 勾配断熱材を、出隅部又は入隅部の矩形部分に対応させて方形の板状に形成し、その一方向の対角線を挟んだ一対の三角形部の勾配を互いに直角な方向に形成した請求項1記載の住宅の廊下。
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2001
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