JP7070850B2 - 柱巻き耐火被覆材の引当て方法 - Google Patents

柱巻き耐火被覆材の引当て方法 Download PDF

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Description

本発明は、柱巻き耐火被覆材の引当て方法に関する。
下記特許文献1には、外壁に面している鉄骨製の柱へコ字状に折曲げられた耐火ボードが巻付けられ、鉄骨柱の三面が覆われている。これにより、外壁の建込後に柱へ耐火被覆材を設けることができる。
特開平9-100587号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示された構成は、外壁に面した柱に対して耐火被覆材を設けた構成であり、柱の位置によっては当該構成を適用できずに、外壁の建込前に柱へ耐火被覆材を施工する必要がある。つまり、建物の施工性を向上させるためには、柱に適用される耐火被覆材の施工方法を柱ごとに事前に判別するのが望ましく、上記先行技術はこの点で改良の余地がある。
本発明は上記問題を考慮し、施工現場での施工工数を削減することができる柱巻き耐火被覆材の引当て方法を得ることを目的とする。
第1の態様に係る柱巻き耐火被覆材の引当て方法は、建物の間取り及びこれに対応して配置されかつ鉄骨製の角柱状に形成された複数の柱の位置情報をそれぞれ読み取りデータ化する第1工程と、前記柱の位置情報のデータを判断基準として、平面視にて前記柱の側面全てを前記柱の外側から耐火被覆材にて覆う四方巻方法、又は平面視にて前記柱の側面の三面を前記柱の外側から前記耐火被覆材にて覆いかつ前記柱の側面の残りの一面を前記柱の外側から耐火性を有する外壁材にて覆う三方巻方法、又は平面視にて前記柱の側面の二面を前記柱の外側から前記耐火被覆材にて覆いかつ前記柱の側面の残りの二面を前記柱の外側から前記外壁材にて覆う二方巻方法を複数の前記柱にそれぞれ引当てる第2工程と、を有している。
第2の態様に係る柱巻き耐火被覆材の引当て方法は、第1の態様に係る発明において、前記第2工程にて、複数の前記柱のうち前記建物の外壁に面した位置以外に配置された前記柱には、前記四方巻方法を引当ててもよい。
第3の態様に係る柱巻き耐火被覆材の引当て方法は、第1又は第2の態様に係る発明において、前記第2工程にて、複数の前記柱のうち前記建物に設けられた開口部に隣接した前記柱には、前記四方巻方法を引当ててもよい。
第4の態様に係る柱巻き耐火被覆材の引当て方法は、第1~第3のいずれか一つの態様に係る発明において、前記第2工程にて、複数の前記柱のうち前記建物の外壁入隅部に設けられた前記柱には、前記四方巻方法を引当ててもよい。
第5の態様に係る柱巻き耐火被覆材の引当て方法は、第1~第4のいずれか一つの態様に係る発明において、前記第2工程にて、複数の前記柱のうち前記建物の防水部に面した位置に配置された前記柱には、前記四方巻方法を引当ててもよい。
第6の態様に係る柱巻き耐火被覆材の引当て方法は、第1~第5のいずれか一つの態様に係る発明において、前記第2工程にて、複数の前記柱のうち前記建物の袖壁部に配置された前記柱には、前記四方巻方法を引当ててもよい。
第7の態様に係る柱巻き耐火被覆材の引当て方法は、第1~第6のいずれか一つの態様に係る発明において、前記第2工程にて、複数の前記柱のうち前記側面の一面のみが外壁に面した位置に配置された前記柱には、前記三方巻方法を引当て、複数の前記柱のうち前記側面の二面のみが外壁に面した位置に配置された前記柱には、前記二方巻方法を引当ててもよい。
第8の態様に係る柱巻き耐火被覆材の引当て方法は、第7の態様に係る発明において、前記三方巻方法及び前記二方巻方法は、複数の前記柱のうち隣接する前記柱同士が補強材により互いに連結されている場合には、隣接する前記柱同士及び前記補強材の前記外壁に面した前記側面以外をまとめて前記耐火被覆材にて覆ってもよい。
第9の態様に係る柱巻き耐火被覆材の引当て方法は、第1~第8のいずれか一つの態様に係る発明において、前記第2工程にて、複数の前記柱のうち隣接する前記柱同士が前記補強材により互いに連結されかつ連結された前記柱が前記建物の階段室に面して配置されている場合には、前記補強材を前記耐火被覆材にて覆わなくてもよい。
第1の態様によれば、第1工程にて、建物の間取り及びこれに対応して配置された鉄骨製の複数の柱の位置の情報をそれぞれ読み取りデータ化する。次いで、第2工程にて、柱の位置のデータを判断基準として、柱への耐火被覆材の施工方法をそれぞれ引当てる。すなわち、平面視にて柱の側面全てを柱の外側から耐火被覆材にて覆う四方巻方法と、平面視にて柱の側面の三面を柱の外側から耐火被覆材にて覆いかつ柱の側面の残りの一面を柱の外側から耐火性を有する外壁材にて覆う三方巻方法と、平面視にて柱の側面の二面を柱の外側から耐火被覆材にて覆いかつ柱の側面の残りの二面を柱の外側から外壁材にて覆う二方巻方法とが、柱の位置等のデータを判断基準としてそれぞれの柱に引当てられる。したがって、柱に適用される耐火被覆材の施工方法を柱ごとに事前に判別することができる。
第2の態様によれば、第2工程において、複数の柱のうち建物の外壁に面した位置以外に配置された柱には、四方巻方法を引当てる。したがって、外壁を用いて三方巻方法及び二方巻方法を適用できない柱に四方巻方法を適用することで、耐火性能を確保することができる。
第3の態様によれば、第2工程において、複数の柱のうち建物に設けられた開口部に隣接された柱には、四方巻方法を引当てる。したがって、開口部によって外壁が設けられていない部位に設置された柱へ侵入する熱を耐火被覆材にて遮断して柱の耐火性の低下を抑制することができる。
第4の態様によれば、第2工程において、複数の柱のうち建物の外壁入隅部に設けられた柱には、四方巻方法を引当てる。したがって、外壁を用いて三方巻方法及び二方巻方法を適用できない柱に四方巻方法を適用することで、耐火性能を確保することができる。
第5の態様によれば、第2工程において、複数の柱のうち建物の防水部に面した位置に配置された柱には、四方巻方法を引当てる。一般的に、防水部では、シート防水がされており、このシート防水がされている箇所ではシートに合わせて外壁材が一部切り欠かれている。したがって、外壁材が一部切り欠かれていることで外壁材による耐火性が低下する部位に設けられた柱には、四方巻方法を適用するので、耐火性能を確保することができる。
第6の態様によれば、第2工程において、複数の柱のうち建物の袖壁部に配置された柱には、四方巻方法を引当てる。つまり、袖壁部に配置されることで外壁を用いて三方巻方法及び二方巻方法を適用できない柱に、四方巻方法を適用することで、耐火性能を確保することができる。
第7の態様によれば、第2工程において、複数の柱のうち側面の一面のみが外壁に面した位置に配置された柱には、三方巻方法を引当て、複数の柱のうち側面の二面のみが外壁に面した位置に配置された柱には、二方巻方法を引当てる。したがって、柱における側面の一面又は二面が外壁に面することで、三方巻方法又は二方巻方法による耐火被覆材の施工方法でも差し支えない柱を事前に判別できる。これによって、全ての柱を四方巻方法によって施工する必要がなく、耐火被覆材の施工に要する工数を削減することができる。
第8の態様によれば、第7の態様における三方巻方法及び二方巻方法は、複数の柱のうち隣接する柱同士が補強材により互いに連結されている場合には、隣接する柱同士及び補強材における外壁に面した側面以外をまとめて耐火被覆材にて覆う。したがって、耐火被覆材を補強材と柱との結合した箇所に設けるための耐火被覆材への切り欠き加工等が不要になるので、耐火被覆材の施工に要する工数を削減することができる。
第9の態様によれば、第2工程において、複数の柱のうち隣接する柱同士が補強材により互いに連結されかつ連結された柱が建物の階段室に面して配置されている場合には、補強材を耐火被覆材にて覆わない。したがって、階段室に面した一方の柱とこれに隣接した他方の柱との間には空間が形成され、この空間に階段手摺を取り付けるための下地材を設けることができる。つまり、柱に施工された耐火被覆材のさらに室内側に下地材を設ける構成と比べて、下地材の室内側への侵入量が少なくできるので、階段の幅を広くすることができる。
以上説明したように、本発明に係る柱巻き耐火被覆材の引当て方法は、施工現場での施工工数を削減することができるという優れた効果を有する。
一実施形態に係る柱巻き耐火被覆材の引当て方法の一部を示すフローチャートである。 一実施形態に係る柱巻き耐火被覆材の引当て方法にて引当てられる四方巻方法が施工された柱を示す平断面図である。 一実施形態に係る柱巻き耐火被覆材の引当て方法にて引当てられる四方巻方法が施工された開口部に隣接する柱を示す平断面図である。 一実施形態に係る柱巻き耐火被覆材の引当て方法にて引当てられる四方巻方法が施工された外壁入隅部に位置する柱を示す平断面図である。 一実施形態に係る柱巻き耐火被覆材の引当て方法にて引当てられる三方巻方法が施工された柱を示す平断面図である。 一実施形態に係る柱巻き耐火被覆材の引当て方法にて引当てられる二方巻方法が施工された柱を示す平断面図である。 一実施形態に係る柱巻き耐火被覆材の引当て方法にて引当てられる三方巻方法が施工された柱及び補強材を示す平断面図である。 一実施形態に係る柱巻き耐火被覆材の引当て方法が適用される建物の一部の間取りを示す平面図である。 一実施形態に係る柱巻き耐火被覆材の引当て処理を行うためのシステムの概略構成図である。 その他の実施形態に係る柱巻き耐火被覆材の引当て方法にて引当てられる二方巻方法が施工された柱を示す平断面図である。
以下、図1~9を用いて、本発明に係る柱巻き耐火被覆材の引当て方法の一実施形態について説明する。
(建物の全体構成)
図8には、本実施形態の建物10が示されている。建物10は、一例として二階建てとされており、図8では2階部分の間取りを示している。なお、以後の説明では、一例として、建物10を平面視したときの図の上側、下側、左側、右側を北側、南側、西側、東側と称して説明する。また、各図における東西南北の表示は省略する。
建物10の二階では、南東側に防水部としてのバルコニ12が設けられている。このバルコニ12は、建物10の外壁14と袖壁部16との間に設けられており、外壁14に設けられた開口部18、20を介して建物内部と連通されている。なお、開口部18、20には、サッシ21が設けられており(図3参照)、このサッシ21は開口部18、20を開閉可能としている。
バルコニ12には、シート防水がされており(不図示)、このシート防水では、プラスチック又は合成ゴム製のシートの外縁部が外壁14に沿って立ち上がるように敷設されている。外壁14は、シートの立ち上がりに合わせて下端部が切り欠かれた構成とされている。また、バルコニ12の外壁14を隔てた西側には、リビング22が設けられている。リビング22の南側の外壁14には、サッシ21を有する開口部23が設けられている。さらに、バルコニ12の外壁14を隔てた北側には、ダイニング24が設けられている。
ダイニング24の仕切り壁26を隔てた西側には、階段室28が設けられている。階段室28には、一階と二階とをそれぞれ移動(昇降)可能に繋いでいる階段30が設けられている。また、階段室28を区画する外壁14、仕切り壁26、32、34には、図示しない手摺が取り付けられている。
階段室28の仕切り壁34を隔てた北側には、キッチン36が設けられている。このキッチン36の東側には、外壁14を隔てて防水部としてのフラット下屋38が設けられている。このフラット下屋38とキッチン36とは、開口部40を介して連通されている。なお、開口部40には、開口部18、20、23と同様に、サッシ21が設けられており、このサッシ21が開口部40を開閉可能としている。
上述した外壁14、袖壁部16及び仕切り壁26、32、34には、内部にそれぞれ鉄骨製の角柱状に形成された柱42が複数配置されている。それぞれの柱42には、柱42の位置に合わせて耐火被覆材44がいくつかの施工方法により設けられている。
(四方巻方法)
図2に示されるように、柱42の外側には、耐火被覆材44が設けられている。この耐火被覆材44は、一例としてケイ酸カルシウム板により構成されている。また、耐火被覆材44は、柱42の側面に当接するように設けられている。
柱42へ耐火被覆材44を四方巻方法にて施工すると、本図のように平面視にて柱42の側面全てを柱42の外側から複数の耐火被覆材44にて覆う構成とされる(以下、本構成を「四方巻46」と称する)。四方巻46における複数の耐火被覆材44は、互いに当接されており、これによって耐火被覆材44同士の間に隙間がない構成とされている。
また、四方巻方法により施工する柱42が隣接する柱42と補強材としてのラチス材48により互いに連結されている場合、柱42におけるラチス材48と結合された側面42A(本図では結合した部位の図示を省略)には、ラチス材48の結合された部位に合わせて切断された耐火被覆材が設けられている。なお、耐火被覆材を切断したことにより発生する隙間には、一例として耐火性を有するパテ(不図示)が設けられている。
(三方巻方法)
図5に示されるように、柱42へ耐火被覆材44を三方巻方法にて施工すると、平面視にて柱42の側面42A、42B、42Cの三面(建物内側へ面する側面42B及びこの側面42Bと直交する一対の側面42A、42C)が柱42の外側から複数の耐火被覆材44にて覆われると共に、柱42の側面42D(建物外側へ面する側面42D)が外壁14を構成する外壁材14Aによって柱42の外側から覆われる構成とされる(以下、本構成を「三方巻50」と称する)。三方巻50における複数の耐火被覆材44は、互いに当接されており、これによって耐火被覆材44同士の間に隙間がない構成とされている。
外壁材14Aは、耐火性を有する材質により構成されており、一例として、軽量気泡コンクリートで構成されたALC外壁が用いられている。外壁材14Aの裏面には、柱42の側面42A、42Cにそれぞれ設けられた耐火被覆材44が当接されており、これにより、外壁材14Aと耐火被覆材44との間には、隙間がない構成とされている。なお、外壁材14Aは、複数設けられていると共に、それぞれの外壁材14A同士の間の目地52には、一例としてバッカー材54及び耐火目地材56が設けられている。また、目地52と柱42との間には、断熱材58が設けられている。この断熱材58は、一例として不燃製の繊維系断熱材の集合体であるロックウールを含んで構成されており、袋詰めされて略直方体状(マット状)に形成されている。
図7に示されるように、三方巻方法を施工する柱42が隣接する他の柱42とラチス材48により互いに連結されている場合、この柱42と隣接する柱42とにおける外壁材14Aに面した側面42D以外の側面42A、42B、42Cをラチス材48も含めて複数の耐火被覆材44にて一体的に覆う構成とされている。
(二方巻方法)
図6に示されるように、柱42へ耐火被覆材44を二方巻方法にて施工すると、平面視にてこの柱42の側面42A、42Bの二面(建物内側へ面する側面42A、42B)が柱42の外側から複数の耐火被覆材44にて覆われると共に、柱42の側面42C、42D(建物外側へ面する側面42C、42D)が外壁材14Aによって柱42の外側から覆われる構成とされる(以下、本構成を「二方巻60」と称する)。二方巻60における複数の耐火被覆材44は、互いに当接されており、これによって耐火被覆材44同士の間に隙間がない構成とされている。また、三方巻50と同様に、外壁材14Aの裏面には、柱42に設けられた耐火被覆材44が当接されており、これにより、外壁材14Aと耐火被覆材44との間には、隙間がない構成とされている。さらに、目地52と柱42との間には、断熱材58が設けられている。
(引当てシステムの構成)
図9には、柱巻き耐火被覆材の自動引当てを行うためのシステムの概略構成が開示されている。この図に示されるように、処理装置62は、建物10(図8参照)の間取り及びこれに対応して配置された柱42(図8参照)の情報を入力するための入力部64と、入力された情報を演算する図示しないCPU、RAM等を有する演算部66と、演算部66による演算結果を出力する出力部68とを有している。入力部64は、一例としてキーボードやマウスやスキャナ等(いずれも不図示)とされている。また、出力部68は、一例として施工図や部材リストを出力するプリンタやディスプレイ等(いずれも不図示)とされている。
(引当て方法)
図1に示されるフローチャートは、処理装置62の演算部66(図9参照)に書き込まれたプログラムである。まず、ステップS100において、入力部64(図9参照)により入力された建物10の間取り(プラン)及びこれに対応して配置された複数の柱42の情報から、それぞれの柱42の位置の情報が読み取られてデータ化される。なお、この工程が請求項1に記載された「第1工程」に相当する。そして、データ化された柱42のうち、引当てがなされていない柱42を一つ選択してフローチャートに従って以下の処理が行われる。
ステップS102において、前述した引当てがなされていない選択された一つの柱42(以下、「当該柱42」と称する。)が建物10の外壁14(図8参照)に面した位置に配置されているかが判断される。柱42が外壁14に面した位置に配置されていない場合は、ステップS104において当該柱42に四方巻方法が引当てられる。
一方、当該柱42が外壁14に面した位置に配置されている場合は、ステップS106において、当該柱42が開口部18、20、23、40(図8参照)に隣接されているかが判断される。当該柱42が開口部18、20、23、40に隣接されている場合は、ステップS108において当該柱42に四方巻方法が引当てられる。これにより、開口部18、20、23、40に隣接された柱42は、四方巻46とされる(図3参照)。
当該柱42が開口部18、20、23、40に隣接していない場合は、ステップS110において、当該柱42が外壁入隅部15に配置されているかが判断される。当該柱42が外壁入隅部15に配置されている場合(図4参照)は、ステップS112において隣接する他の柱42とラチス材48(図7参照)にて連結されているかが判断される。当該柱42がラチス材48により他の柱42と連結されている場合は、ステップS130において当該柱42と、隣接する他の柱42と、ラチス材48とをまとめて耐火被覆材44にて覆うような三方巻方法が引当てられる。これにより、ラチス材48によって隣接する他の柱42と連結された柱42は、ラチス材48及び隣接する柱42も含めた三方巻50とされる(図7参照)。一方、当該柱42がラチス材48によって隣接する他の柱42と連結されていない場合は、ステップS114において当該柱42に四方巻方法が引当てられる。
ステップS110において、当該柱42が外壁入隅部15に配置されていない場合は、ステップS116において当該柱42がバルコニ12やフラット下屋38等の防水部に面しているかが判断される。当該柱42がバルコニ12やフラット下屋38に面している場合は、ステップS118において当該柱42に四方巻方法が引当てられる。
一方、当該柱42がバルコニ12やフラット下屋38に面していない場合は、ステップS120において、当該柱42が袖壁部16(図8参照)に配置されているかが判断される。当該柱42が袖壁部16に配置されている場合は、ステップS122において当該柱42に四方巻方法が引当てられる。
一方、当該柱42が袖壁部16に配置されていない場合は、ステップS124において、当該柱42が階段室28(図8参照)に面して配置されているかが判断される。当該柱42が階段室28に面して配置されている場合は、ステップS132において当該柱42の側面42A、42B、42C、42Dのうち一面だけが外壁14に面しているかが判断される。ステップS132における制御内容については後述する。
当該柱42が階段室28に面して配置されていない場合は、ステップS128において、当該柱42が隣接する他の柱42とラチス材48(図7参照)にて連結されているかが判断される。当該柱42がラチス材48により他の柱42と連結されている場合は、ステップS130において当該柱42と他の柱42とラチス材48とをまとめて耐火被覆材44にて覆うような三方巻方法が引当てられる。
一方、当該柱42がラチス材48により他の柱42と連結されていない場合は、ステップS132において、当該柱42の側面42A、42B、42C、42Dのうち一面だけが外壁14に面しているかが判断される。当該柱42の側面42A、42B、42C、42Dのうち一面だけが外壁14に面している場合(図5参照)は、ステップS134において当該柱42に三方巻方法が引当てられる。
当該柱42の側面42A、42B、42C、42Dのうち一面だけが外壁14に面していない場合は、ステップS136において、当該柱42は側面42A、42B、42C、42Dのうち二面が外壁14に面している(図6参照)と判断されて、ステップS138において、当該柱42に二方巻方法が引当てられる。以上により、当該柱42への耐火被覆材44の施工方法の引当て処理が終了する。そして、上述した処理を複数の柱42すべてに同様に行う。なお、この工程が請求項1に記載された「第2工程」に相当する。
柱42への耐火被覆材44の施工方法の引当てが完了すると、図9に示される出力部68から引当て内容が反映された施工図が出力される。この施工図によって、柱42ごとの耐火被覆材44の施工方法が事前に判別できる。
(実施形態の作用・効果)
次に、本実施形態の作用並びに効果を説明する。
本実施形態によれば、図1に示されるように、第1工程にて、建物10(図8参照)の間取り及びこれに対応して配置された鉄骨製の複数の柱42(図8参照)の位置の情報をそれぞれ読み取りデータ化する。次いで、第2工程にて、柱42の位置のデータを判断基準として、柱42への耐火被覆材の施工方法をそれぞれ引当てる。すなわち、平面視にて柱42の側面42A、42B、42C、42D(図2参照)の全てを柱42の外側から耐火被覆材44にて覆う四方巻方法と、平面視にて柱42の側面42A、42B、42C、42Dのうち三面を柱42の外側から耐火被覆材44にて覆いかつ柱42の側面42A、42B、42C、42Dのうち残りの一面を柱42の外側から耐火性を有する外壁材14Aにて覆う三方巻方法と、平面視にて柱42の側面42A、42B、42C、42Dのうち二面を柱42の外側から耐火被覆材44にて覆いかつ柱42の側面42A、42B、42C、42Dのうち残りの二面を柱42の外側から外壁材14Aにて覆う二方巻方法とが、柱42の位置等のデータを判断基準としてそれぞれの柱42に引当てられる。したがって、柱42に適用される耐火被覆材44の施工方法を柱42ごとに事前に判別することができる。これにより、施工現場での施工工数を削減することができる。
また、第2工程において、複数の柱42のうち建物10の外壁14に面した位置以外に配置された柱42には、四方巻方法を引当てる。したがって、外壁14を用いて三方巻方法及び二方巻方法を適用できない柱42に四方巻方法を適用することで、耐火性能を確保することができる。
さらに、第2工程において、複数の柱42のうち建物10に設けられた開口部18、20、23、40の少なくとも一つに隣接された柱42には、四方巻方法を引当てる。したがって、開口部18、20、23、40の少なくとも一つによって外壁14が設けられていない部位に設置された柱42へ侵入する熱を耐火被覆材44にて遮断して柱42の耐火性の低下を抑制することができる。
さらにまた、第2工程において、複数の柱42のうち建物10の外壁入隅部15(図4参照)に設けられた柱42には、四方巻方法を引当てる。したがって、外壁14を用いて三方巻方法及び二方巻方法を適用できない柱42に四方巻方法を適用することで、耐火性能を確保することができる。
また、第2工程において、複数の柱42のうち建物10のバルコニ12及びフラット下屋38(図8参照)に面した位置に配置された柱42には、四方巻方法を引当てる。一般的に、バルコニ12及びフラット下屋38では、シート防水がされており、前述のようにシート防水がされている箇所では外壁材14Aが一部切り欠かれている。したがって、外壁材14Aが一部切り欠かれていることで外壁材14Aによる耐火性が低下する部位に設けられた柱42には四方巻方法を適用するので、耐火性能を確保することができる。
さらに、第2工程において、複数の柱42のうち建物10の袖壁部16(図8参照)に配置された柱42には、四方巻方法を引当てる。つまり、袖壁部16に配置されることで外壁14を用いて三方巻方法及び二方巻方法を適用できない柱42に、四方巻方法を適用することで、耐火性能を確保することができる。
さらにまた、第2工程において、複数の柱42のうち側面42A、42B、42C、42Dのうち一面のみが外壁14に面した位置に配置された柱42(図5参照)には、三方巻方法を引当て、複数の柱42のうち側面42A、42B、42C、42Dのうち二面のみが外壁14に面した位置に配置された柱42(図6参照)には、二方巻方法を引当てる。したがって、柱42における側面42A、42B、42C、42Dのうち一面又は二面が外壁14に面することで、三方巻方法又は二方巻方法による耐火被覆材44の施工方法でも差し支えない柱42を事前に判別できる。これによって、全ての柱42を四方巻方法によって施工する必要がなく、耐火被覆材44の施工に要する工数を削減することができる。
また、外壁14に面した位置に配置された柱42に三方巻方法又は二方巻方法を適用することで、外壁14を建込む前に耐火被覆材44を柱42に取り付ける必要がなくなる。つまり、三方巻方法又は二方巻方法を適用すると、外壁材14Aと柱42との間に耐火被覆材44が不要となるため、柱42を立設して外壁14を建込んだ後に耐火被覆材44を施工することができる。これにより、柱42へ先に耐火被覆材44を取り付けて外壁14を建込むまでの間に耐火被覆材44が雨曝しになるのを防ぐことができる。
また、三方巻方法は、複数の柱42のうち隣接する柱42同士がラチス材48(図7参照)により互いに連結されている場合には、隣接する柱42同士の側面42A、42B、42C、42D及びラチス材48の側面のうち、外壁14に面した一面以外をまとめて耐火被覆材44にて覆う。したがって、耐火被覆材44をラチス材48と柱42との結合した箇所に設けるための耐火被覆材44への切り欠き加工等が不要になるので、耐火被覆材44の施工に要する工数を削減することができる。
さらに、第2工程において、複数の柱42のうち隣接する柱42同士がラチス材48により互いに連結されかつ連結された柱42が建物10の階段室28(図8参照)に面して配置されている場合には、ラチス材48を耐火被覆材44にて覆わない。したがって、階段室28に面した一方の柱42とこれに隣接した他方の柱42との間には空間が形成され、この空間に階段手摺を取り付けるための下地材を設けることができる。つまり、柱42に施工された耐火被覆材44のさらに室内側に下地材を設ける構成と比べて、下地材の室内側への侵入量が少なくできるので、階段の幅を広くすることができる。
なお、上述した実施形態では、バルコニ12及びフラット下屋38に面した位置に配置された柱42には、四方巻方法が引当てられたが、これに限らず、外壁14における外壁材14Aが一部切り欠かれた部位に対応した位置に配置された柱42にも、四方巻方法を引当ててもよい。
また、耐火被覆材44は、ケイ酸カルシウム板により構成されているが、これに限らず、一例として不燃性の繊維系断熱材により構成されてもよいし、その他の材料により構成されてもよい。
さらに、図7に示されるように、複数の柱42のうち隣接する柱42同士がラチス材48により互いに連結されている場合は、三方巻方法によって隣接する柱42同士の側面及びラチス材48の側面のうち外壁14に面した一面以外をまとめて耐火被覆材44にて覆う構成とされているが、これに限らず、図10に示されるように、二方巻方法によって隣接する柱42同士の側面及びラチス材48の側面のうち外壁14に面した一面以外をまとめて耐火被覆材44にて覆う構成を有してもよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、その主旨を逸脱しない範囲内において上記以外にも種々変形して実施することが可能であることは勿論である。
10 建物
12 バルコニ(防水部)
14 外壁
15 外壁入隅部
16 袖壁部
18 開口部
20 開口部
23 開口部
28 階段室
38 フラット下屋(防水部)
40 開口部
42 柱
42A 側面
42B 側面
42C 側面
42D 側面
44 耐火被覆材
48 ラチス材(補強材)

Claims (7)

  1. 建物の間取り及びこれに対応して配置されかつ鉄骨製の角柱状に形成された複数の柱の位置情報をそれぞれ読み取りデータ化する第1工程と、
    前記柱の位置情報のデータを判断基準として、平面視にて前記柱の側面全てを前記柱の外側から耐火被覆材にて覆う四方巻方法、又は平面視にて前記柱の側面の三面を前記柱の外側から前記耐火被覆材にて覆いかつ前記柱の側面の残りの一面を前記柱の外側から耐火性を有する外壁材にて覆う三方巻方法、又は平面視にて前記柱の側面の二面を前記柱の外側から前記耐火被覆材にて覆いかつ前記柱の側面の残りの二面を前記柱の外側から前記外壁材にて覆う二方巻方法を複数の前記柱にそれぞれ引当てる第2工程と、
    備え、
    前記第2工程において、複数の前記柱のうち前記建物の外壁に面した位置以外に配置された前記柱には、前記四方巻方法を引当てる、柱巻き耐火被覆材の引当て方法。
  2. 前記第2工程において、複数の前記柱のうち前記建物に設けられた開口部に隣接した前記柱には、前記四方巻方法を引当てる、
    請求項1記載の柱巻き耐火被覆材の引当て方法。
  3. 前記第2工程において、複数の前記柱のうち前記建物の外壁入隅部に設けられた前記柱には、前記四方巻方法を引当てる、
    請求項1又は請求項2に記載の柱巻き耐火被覆材の引当て方法。
  4. 前記第2工程において、複数の前記柱のうち前記建物の防水部に面した位置に配置された前記柱には、前記四方巻方法を引当てる、
    請求項1~請求項3のいずれか一項に記載の柱巻き耐火被覆材の引当て方法。
  5. 前記第2工程において、複数の前記柱のうち前記建物の袖壁部に配置された前記柱には、前記四方巻方法を引当てる、
    請求項1~請求項4のいずれか一項に記載の柱巻き耐火被覆材の引当て方法。
  6. 前記三方巻方法及び前記二方巻方法は、複数の前記柱のうち隣接する前記柱同士が補強材により互いに連結されている場合には、隣接する前記柱同士及び前記補強材の前記外壁に面した前記側面以外をまとめて前記耐火被覆材にて覆う、
    請求項1に記載の柱巻き耐火被覆材の引当て方法。
  7. 前記第2工程において、複数の前記柱のうち隣接する前記柱同士が前記補強材により互いに連結されかつ連結された前記柱が前記建物の階段室に面して配置されている場合には、前記補強材を前記耐火被覆材にて覆わない、
    請求項6に記載の柱巻き耐火被覆材の引当て方法。
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