JP5588215B2 - 浴室設置方法 - Google Patents
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Description
そこで、バスユニットの設置にあたり、建物ユニットの一般の床部の高さの上段床パネルを設けるとともに、この上段床パネルに開口を設け、この開口に、上段床パネルよりも低い高さに下段床パネルとを設け、この下段床パネルにバスユニットを落とし込んで設置することで、バスユニットを、上段床パネルの上に設置した場合よりも、洗い場床面の高さを低くするようにした技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の浴室設置方法において、前記浴室構造体は、あらかじめ浴槽および洗い場が組み込まれたバスユニットであることを特徴とする浴室設置方法とした。
したがって、床を支持する根太が存在する位置であっても、浴室構造体を床よりも低い位置に落とし込んで設置することが可能となり、浴室構造体の設置位置が根太で制約されなくなり、浴室構造体の設置自由度が向上する。
請求項2に記載の発明では、設置用開口に断熱材を設置するようにしたため、浴室構造体の断熱性を向上できる。
請求項3に記載の発明では、浴室構造体として、あらかじめ浴室および洗い場が組み込まれたバスユニットを用いたため、建築現場で浴室構造体を組み立てるのと比較して、建築現場における作業工数が削減できる。
図1〜図6は、実施の形態の浴室設置方法をステップ順に示している。
図1は実施の形態の浴室設置方法を実施する建物(図示省略)の一部を示しており、第1建物ユニット10と第2建物ユニット20とを建築現場に設置した状態を示している。
すなわち、図示を省略した建物は、ユニット建物と呼ばれるもので、床パネルおよび壁パネルなどからなる複数の建物ユニットを工場で生産し、この複数の建物を建築現場に輸送し、あらかじめ準備した基礎の上に設置し、各建物ユニットを相互に連結して建物を建築するようにしたものである。
図1に示すように、本実施の形態1では、第1建物ユニット10と第2建物ユニット20は、図において矢印Y方向であるユニット長手方向には共通の寸法に形成されているのに対し、図において矢印X方向で示すユニット幅方向の寸法が異なっており第2建物ユニット20は、第1建物ユニット10の1/2程度の寸法に形成されている。すなわち、両建物ユニット10,20を含み建物を構成する建物ユニットは、長手方向および幅方向に連続して結合可能なように所定の規格に基づいて形成されており、基本的には一定の寸法に形成されているが、建物の要求寸法に応じて調整可能なように、基本設定とは異なる寸法が設定されている。本実施の形態1では、第1建物ユニット10が、基本的な寸法のものであり、第2建物ユニット20は、調整用に基本的な寸法とは異なる寸法に形成されている。
各建物ユニット10,20の床FLは、床枠組14,24の上面にパーティクルボードなどの床面材13,23を取り付けて構成されている。
両開口枠14d,24dは、端根太14a,24aおよび側根太14b,24bと素材および寸法が同様のものが用いられており、第1開口枠14dは、図9に示すように、側根太24bに対向して配置され、第2開口枠24dは、図8に示すように、端根太14a,24aに対向して配置されている。
この床パネル50は、パネル材51とフレーム材52とを備えている。
パネル材51は、長方形の板材において浴槽31の設置位置の下方においてその一辺部分の一部を長方形に切り欠いた浴槽設置用開口51aを備えている。また、この浴槽設置用開口51aの近傍に、排水管(図示省略)が挿通される円形の排水用穴51bが開口されている。
なお、図7に示すように、浴槽設置用開口51aに沿って配置された横フレーム52aは、他の各フレーム52b〜52h,52j,52kよりも幅広のものが用いられている。また、もう1本の横フレーム52bと、浴槽設置用開口51aに配置された2本の縦フレーム52d,52eおよび横フレーム52a,52bの間に架設された2本の縦フレーム52g,52hは、他の縦フレーム52c,52f,52j,52kよりも幅広のものが用いられている。
次に、本発明の実施の形態の浴室設置方法について順を追って説明する。
(開口ステップ)
開口ステップは、床FLにバスユニット設置用開口40を開口するステップである。本実施の形態1では、あらかじめ、工場において、第1建物ユニット10の床面材13に第1開口部41を形成するとともに、第2建物ユニット20の床面材に第2開口部42を形成しておき、これらの第1建物ユニット10と第2建物ユニット20とを建築現場において結合させることで、両建物ユニット10,20を結合して形成されるサニタリースペースSSの床FLにバスユニット設置用開口40が形成される。
また、本実施の形態1では、工場において、バスユニット設置用開口40に床小梁14c,24cを各建物ユニット10,20に固定しておく。
ユニット運搬・設置ステップは、工場で組み立てた両建物ユニット10,20を含む建物ユニットを建築現場まで運び、さらに、建築現場に設けられた図示を省略した基礎に設置するステップである。
切断ステップは、両建物ユニット10,20の床枠組14,24の側根太14b,24bのうち、バスユニット設置用開口40に配置されている部分をカットするステップである。
図1は切断ステップの実施前の状態を示しており、バスユニット設置用開口40の位置に側根太14b,24bが存在している。
一方、図2は、この切断ステップを実施後の状態を示しており、バスユニット設置用開口40に配置されている側根太14b,24bが切断され、このバスユニット設置用開口40の位置には、床FLの表面の高さから下方に離れて配置された床小梁14c,24cのみが架設された状態となる。
断熱材敷設ステップは、図3に示すように、バスユニット設置用開口40の全面を覆って断熱材60を敷設するステップであり、断熱材60は図2に示す床小梁14c,24cに支持される。なお、断熱材60としては、グラスウールなどの無機繊維系断熱材や、ポリスチレンフォームなどの発泡プラスチック系断熱材などを用いることができるが、本実施の形態1では、無機繊維系断熱材を用いている。
パネル設置ステップは、バスユニット設置用開口40に、バスユニット30を支持する図4に示す床パネル50を床FLから落とし込んで設置するステップである。
バスユニット設置ステップは、図5に示すように、バスユニット設置用開口40に設置された床パネル50の上に、バスユニット30を床FLから落とし込んで設置するステップである。
このとき、床パネル50は、両建物ユニット10,20の床FLよりも低い位置に設置されているため、バスユニット30も、床FLよりも低い位置に落とし込んで設置される。
間仕切り建て込みステップは、図6に示す出入口間仕切71および桁間仕切72を、バスユニット30の壁面34のうちサニタリースペースSSに面した側面を覆って設置するステップである。
以上のステップを経て、バスユニット30の設置が終了する。
a)両建物ユニット10,20の設置後に、側根太14b,24bを切断し、この側根太14b,24bよりも低い位置に配置されている床小梁14c,24cにより床パネル50を支持し、この床パネル50によりバスユニット30を床FLよりも低い位置に落とし込んで支持するようにした。
したがって、バスユニット30を、床FLよりも低い位置に落とし込んで設置するのにあたり、側根太14b,24bなどの根太の存在に制約されること無く設置可能となり、バスユニット30の設置自由度が向上する。
したがって、両建物ユニット10,20に跨ってバスユニット30を床FLよりも低く落とし込んで設置可能となり、従来のように、バスユニット30の設置が1つの建物ユニット内に限られていたものと比較して、ユニット建物におけるバスユニット30の設置自由度が向上する。
14b 側根太(根太)
14c 床小梁(小梁)
20 第2建物ユニット
24b 側根太(根太)
24c 床小梁(小梁)
30 バスユニット(浴室構造体)
31 浴槽
32 洗い場
40 バスユニット設置用開口
41 第1開口部
42 第2開口部
50 床パネル
60 断熱材
FL 床
Claims (3)
- 複数の建物ユニットを結合させて形成するユニット建物の第1建物ユニットと第2建物ユニットとの床に跨って設置用開口が開口され、各建物ユニットには、各建物ユニットの外周縁を囲んで設けられて前記設置用開口を横断して前記床を支持する高さに配置された根太と、この根太よりも低い位置に配置された小梁とが架設され、前記ユニット建物の前記設置用開口に、浴槽および洗い場を備えた浴室構造体を、前記小梁により前記床よりも低い位置に落とし込んで支持して設置する浴室設置方法であって、
工場において、前記第1建物ユニットおよび前記第2建物ユニットの床に、前記設置用開口となる第1開口部および第2開口部を開口する開口ステップと、
前記工場で組み立てた両建物ユニットを建築現場まで運び設置して前記第1開口部と前記第2開口部とを連続させて形成された前記設置用開口に前記根太が横断した状態とするユニット運搬・設置ステップと、
前記根太の前記設置用開口を横断する部分を切断する切断ステップと、
前記浴室構造体の支持用の床パネルを、前記小梁に支持させて前記設置用開口に設置するパネル設置ステップと、
前記浴室構造体を、前記床パネル上で前記床よりも低い位置で前記設置用開口に設置する浴室設置ステップと、
を備えていることを特徴とする浴室設置方法。 - 前記切断ステップと前記パネル設置ステップとの間で、断熱材を前記設置用開口に設置する断熱材設置ステップを備えていることを特徴とする請求項1に記載の浴室設置方法。
- 前記浴室構造体は、あらかじめ浴槽および洗い場が組み込まれたバスユニットであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の浴室設置方法。
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