JP2001140379A - 上階浴室の防音構造 - Google Patents

上階浴室の防音構造

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JP2001140379A
JP2001140379A JP32566599A JP32566599A JP2001140379A JP 2001140379 A JP2001140379 A JP 2001140379A JP 32566599 A JP32566599 A JP 32566599A JP 32566599 A JP32566599 A JP 32566599A JP 2001140379 A JP2001140379 A JP 2001140379A
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floor
bathroom
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sheet
building
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JP32566599A
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Takahiro Ariga
貴弘 有我
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2階や3階等の上階に浴室を設けた建物であ
って、防音性のよい上階浴室の防音構造を提供する。 【解決手段】 上階の浴室4の床面材31の上に浴槽6
と洗い場ユニット7を載置し、この床面材31の下方に
は、2枚の石膏ボードからなる重合体または1枚の石膏
ボードと1枚の比重が3以上の粉末混入アスファルトシ
ートからなる重合体の下階の天井面材18−1を設け
る。更に、浴室4には、洗い場ユニット7の底板の裏面
に制振シート8を設けた防音構造、浴槽6と洗い場ユニ
ット7に取り付けられた排水管を遮音シート86で被覆
した防音構造、床面材31と洗い場ユニット7の間に遮
音シート8を設けた防音構造のいずれか1つ以上の防音
構造を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は2階や3階等の上階
に浴室を設けた防音性のよい上階浴室の防音構造に関す
る。特に、ユニット建物に好適な防音性のよい上階浴室
の防音構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上階の床面材の上を歩いたり、床
面材の上に物を落下させると、床面材が振動し、この振
動によって発生する衝撃音が下階の居室等に響いて、下
階に居る人の迷惑になっていた。かかることを防ぐため
に防音性のよい種々な床構造が知られている。
【0003】そして、浴室は、通常、1階に設置する
が、敷地の有効利用や2階や3階等の上階の居室や寝室
に浴室を近づけるために、上階に浴室を設けることがあ
る。このように上階に浴室を設けると、入浴している人
の使用する水の音等が下階に聞こえて迷惑になるだけで
なく、入浴している人が、入浴の際に使用する水の音が
下階に聞こえないかと気を配って、安心して入浴できな
いという問題がある。従って、上階の浴室では、居室以
上に防音性をよくする必要がある。
【0004】一方、建物の工業生産化率を高める一方式
として、ユニット建物が普及している。このユニット建
物は、1棟の建物を予めいくつかの運搬可能な大きさの
建物ユニットや屋根ユニット・屋根パネルに分割して工
場で生産した後、この複数個の建物ユニットや屋根ユニ
ット・屋根パネルを施工現場に運搬し、予め準備した基
礎の上に据え付け・組み立てる方式の建物である。
【0005】このユニット建物の組立は、先ず、1階と
なる複数個の建物ユニットを基礎の上に据え付けてから
相互に連結し、次に、この据え付けられた1階の建物ユ
ニットの上に上階となる複数個の建物ユニットを据え付
けてから相互に連結し、更に、最上階の建物ユニットの
上に屋根ユニット・屋根パネルを取り付け、相互に連結
することで行われる。
【0006】このユニット建物でも、防音性のよい種々
な構造が知られているし、上階に防音性をよくした浴室
を設けることが知られている。かかる防音性をよくした
上階に浴室を設けたユニット建物としては、特開平11
−81722号公報に記載されている構造が知られてい
る。
【0007】この特開平11−81722号公報に記載
されているユニット建物は、上階の建物ユニットに浴槽
と洗い場とからなる浴室ユニットを設置したものであっ
て、上階の浴室が設置される建物ユニットの床面材に開
口を設け、この開口の中に浴槽を挿入し、この浴槽の底
部を下階の建物ユニットの天井構造体に支持させ、浴槽
と洗い場とからなる浴室ユニットと下階の天井面材との
間に吸音材を設けて防音性を高めたものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特開平11−
81722号公報に記載されているユニット建物の上階
に設置された浴室ユニットと下階の天井面材との間に取
り付けられた吸音材だけでは、この浴室で発生する衝撃
音を十分に防ぐことができず、防音性が不十分である。
そこで、本発明の目的は、2階や3階等の上階に浴室を
設けた建物であって、防音性のよい上階浴室の防音構造
を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するためになしたものであって、請求項1記載の発明
は、上階の浴室の床面材の上に浴槽と洗い場ユニットが
載置され、この床面材の下方には、2枚の石膏ボードか
らなる重合体または1枚の石膏ボードと1枚の比重が3
以上の粉末混入アスファルトシートからなる重合体の下
階の天井面材が設けられ、浴室には、次の(ア)〜
(ウ)までのいずれか1つ以上の防音構造が備えられて
いるものである。
【0010】(ア)洗い場ユニットの底板の裏面に制振
シートが設けられた防音構造 (イ)浴槽と洗い場ユニットに取り付けられた排水管が
遮音シートで被覆された防音構造 (ウ)床面材と洗い場ユニットの間に遮音シートが設け
られた防音構造。
【0011】請求項2記載の発明は、矩形状の四隅に立
設した4本の鋼製の柱と、この4本の柱の下端部を矩形
状の辺に沿って連結した鋼製の床梁と、この相対する床
梁に差し渡した鋼製の床小梁とからなる骨格を備え、こ
の骨格の床小梁の上に木製の床根太を取り付け、この床
根太の上に床面材を取り付けた床構造を有する複数個の
建物ユニットが水平方向と垂直方向に据え付けられ組み
立てられたユニット建物の上階の建物ユニットの1つ以
上が浴室付き建物ユニットになされた上階浴室の防音構
造であって、前記浴室付き建物ユニットには、建物ユニ
ットの床構造の床面材と床根太が切欠された開口部が設
けられ、この開口部の床小梁の上に床面材が設けられて
浴室の低い床が形成され、この浴室の低い床の床面材の
上に浴槽と洗い場ユニットが載置され、この浴室付き建
物ユニットの下に据え付けられた下階の建物ユニットに
は、低い床の床面材の下方に、2枚の石膏ボードからな
る重合体または1枚の石膏ボードと1枚の比重が3以上
の粉末混入アスファルトシートからなる重合体の天井面
材が設けられ、更に、次の(ア)〜(ウ)までのいずれ
か1つ以上の防音構造が備えられているものである。
【0012】(ア)洗い場ユニットの底板の裏面に制振
シートが設けられた防音構造 (イ)浴槽と洗い場ユニットに取り付けられた排水管が
遮音シートで被覆された防音構造 (ウ)床面材と洗い場ユニットの間に遮音シートが設け
られた防音構造。請求項3記載の発明は、請求項1また
は請求項2記載の発明に係り、床面材と洗い場ユニット
の間に設けられた前記遮音シートが、比重が3以上の粉
末混入アスファルトシートであるものである。
【0013】本発明に使用する制振シートとは、重く振
動し難いシートであって、鉛シートや金属粉を多量に含
有したゴムシート等が好適である。又、遮音シートと
は、音を遮断するものであって、種々な遮音シートが知
られていて、使用する場所によって適宜の遮音シートを
使用すればよい。例えば、床面材と洗い場ユニットの間
に設ける遮音シートとしては、請求項3記載の発明のよ
うに、比重が3以上の粉末混入アスファルトシートが好
適であるし、排水管を被覆する遮音シートとしては、粉
末混入アスファルトシートや岩綿等の吸音材や制振材を
巻いたものや、更に、この上から亜鉛鉄板のような金属
板や発泡ポリオレフィンシート等の合成樹脂シートを巻
いたものが好適である。
【0014】この比重が3以上の粉末混入アスファルト
とは、比重が3以上の固体粉末を混入したアスファルト
シートであって、柔軟で重いので振動し難く、振動して
も直ぐに納まるものである。即ち、遮音作用があり、極
めて好ましい遮音シートの1種である。かかる粉末混入
アスファルトとしては、鉛粉末や鉄粉末等の金属粉末を
混入したアスファルトが好適である。
【0015】(作用)請求項1記載の発明では、上階の
浴室の床面材の上に浴槽と洗い場ユニットが載置され、
この床面材の下方には、2枚の石膏ボードからなる重合
体または1枚の石膏ボードと1枚の比重が3以上の粉末
混入アスファルトシートからなる重合体の下階の天井面
材が設けられているので、浴室で騒音が発生しても、下
階の天井面材が1枚の石膏ボードより重く振動し難い
し、又、2階で発生した振動がこの2枚石膏ボートの境
界や石膏ボードと比重が3以上の粉末アスファルトシー
トの境界で振動が著しく減少し、下階まで騒音が伝わり
難い。このように、下階の天井面材が防音性のよい構造
になっている。
【0016】更に、この請求項1記載の発明では、浴室
には、次の(ア)〜(ウ)までのいずれか1つ以上の防
音構造が備えられているので、浴室が防音性のよい構造
になっている。従って、上記下階の天井面材が防音性の
よい構造になっていることとあいまって、浴室の騒音が
下階に伝わり難いのである。即ち、(ア)洗い場ユニッ
トの底板の裏面に制振シートが設けられた防音構造で
は、洗い場ユニットが振動し難く、従って、洗い場で身
体を洗っている水音が発生し難い構造になっている。
【0017】又、(イ)浴槽と洗い場ユニットに取り付
けられた排水管が遮音シートで被覆された防音構造で
は、排水管の中を水が流れて衝撃音が発生しても、この
衝撃音が遮音シートで遮断されて外側に洩れ難い構造に
なっている。又、(ウ)床面材と洗い場ユニットの間に
遮音シートが設けられた防音構造では、洗い場で発生し
た騒音が遮音シートによって遮られて下階に伝わり難い
構造になっている。
【0018】このように、(ア)〜(ウ)までのそれぞ
れの場所を防音性のよい構造とすることができるので、
建物によって騒音が発生し易い場所が異なるが、この建
物特有の振動や衝撃音が発生し易い場所の1つ以上を選
んで、この場所を上記(ア)〜(ウ)までの遮音構造に
することにより、浴室を防音性のよい構造にすることが
できる。
【0019】請求項2記載の発明では、矩形状の四隅に
立設した4本の鋼製の柱と、この4本の柱の下端部を矩
形状の辺に沿って連結した鋼製の床梁と、この相対する
床梁に差し渡した鋼製の床小梁とからなる骨格を有し、
この骨格の床小梁の上に木製の床根太を取り付け、この
床根太の上に床面材を取り付けた床構造を有する複数個
の建物ユニットが水平方向と垂直方向に据え付けられ組
み立てられたユニット建物の上階の建物ユニットの1つ
以上が浴室付き建物ユニットになされている。
【0020】そして、この浴室付き建物ユニットには、
建物ユニットの床構造の床面材と床根太が切欠された開
口部が設けられ、この開口部の床小梁の上に床面材が設
けられて浴室の低い床が形成され、この浴室の低い床の
床面材の上に浴槽と洗い場ユニットが載置されているの
で、床根太がないだけ浴槽を低く設置することができ、
その結果、天井が高くなり、入浴し易い。しかも、床の
骨格は浴室のない建物ユニットと同じであり、従って、
浴室付き建物ユニットの骨格としては、大量生産した浴
室のない建物ユニットの骨格をそのまま使用することが
でき、浴室付き建物ユニットを安価に製造できるし、こ
の浴室付き建物ユニットの床構造の骨格は、鋼製の柱と
鋼製の床梁と鋼製の床小梁等の重く機械的強度の大きい
鋼材を頑丈に組み立てた骨格を備えていて、振動し難い
構造になっている。又、この浴室付き建物ユニットの下
に据え付けられた下階の建物ユニットには、低い床の床
面材の下方に、2枚の石膏ボードからなる重合体または
1枚の石膏ボードと1枚の比重が3以上の粉末混入アス
ファルトシートからなる重合体の天井面材が設けられい
るので、浴室で騒音が発生しても、天井面材が1枚の石
膏ボードより重く振動し難いし、又、2階の浴室で発生
した振動がこの2枚の境界で振動が著しく減少し、下階
まで騒音が伝わり難い。このように、下階の天井面材が
防音性のよい構造になっている。
【0021】更に、この請求項2記載の発明では、請求
項1記載の発明と同様に、浴室には、次の(ア)〜
(ウ)までのいずれか1つ以上の防音構造が備えられて
いるので、請求項1記載の発明の作用で説明したよう
に、浴室が防音性のよい構造になっている。従って、上
記の床構造が振動し難い構造になっていること、下階の
天井面材が防音性のよい構造になっていることとあいま
って、浴室で発生した騒音が下階まで伝わり難い。
【0022】請求項3記載の発明では、請求項1または
請求項2記載の発明に係り、床面材と洗い場ユニットの
間に設けられた前記遮音シートが、比重が3以上の粉末
混入アスファルトシートであるので、床面材と洗い場ユ
ニットの間に設けられたこの遮音性能のよい比重が3以
上の粉末混入アスファルトシートによって、洗い場で発
生した騒音が遮られて下階の部屋に伝わり難い構造とな
る。
【0023】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を実施
例で説明する。図1〜図5は本発明の上階浴室の防音構
造をユニット建物に適用した一実施例を示すもので、図
1はユニット建物を示す斜視図、図2は建物ユニットを
示す一部切欠斜視図、図3は2階の浴室付き建物ユニッ
トを示す一部切欠斜視図、図4は図1のA−A線におけ
る垂直断面図、図5は2階の浴室付き建物ユニットの浴
槽と洗い場ユニットを取り外した状態の床構造の平面図
である。
【0024】図1〜図5において、Uはユニット建物で
あり、このユニット建物Uは、図1に示すように、基礎
9の上に9個の建物ユニット1を据え付け、相互に連結
して1階を構成し、この9個の建物ユニット1の上に8
個の建物ユニット1と1個の浴室付き建物ユニット2を
据え付け、相互に連結して2階を構成し、この2階の建
物ユニット1と浴室付き建物ユニット2の上に複数個の
屋根パネル3を取り付けたものである。
【0025】建物ユニット1は、図2に示すように、矩
形状の四隅に立設した4本の鋼製角筒状の柱11と、こ
の柱11の下端部を矩形状の辺に沿って連結した4本の
断面コ字形の鋼製長尺体の床梁12と、4本の柱11の
上端部を矩形状の辺に沿って連結した4本の断面コ字形
の鋼製長尺体の天井梁13と、相対する床梁12に差し
渡した鋼製四角筒状の床小梁14とからなる骨格を備
え、この床小梁14の上に木製の床根太15を差し渡
し、この床根太15の上に床面材16を取り付けて床を
形成し、相対する天井梁13に木製の天井野縁17を差
し渡し、この天井野縁17の下面に厚みがほぼ12mm
の石膏ボードの天井面材18を取り付けて天井を形成
し、壁を設ける場所には、床梁12と天井梁13とに間
柱19を差し渡し、この間柱19に壁面材を取り付けて
壁を形成したものである。
【0026】尚、浴室付き建物ユニット2の下に設置す
る1階の建物ユニット1の天井面材18−1は、図4に
示すように、厚みがほぼ12mmの石膏ボードが2枚重
合された重合体であるし、この天井面材18−1の上に
厚みほぼ50mmのグラスウールの断熱材兼吸音材89
が設けられている。
【0027】浴室付き建物ユニット2は、図3に示すよ
うに、建物ユニット1と同様に、矩形状の四隅に立設し
た4本の鋼製角筒状の柱21と、この柱21の下端部を
矩形状の辺に沿って連結した4本の断面コ字形の鋼製長
尺体の床梁22と、4本の柱21の上端部を矩形状の辺
に沿って連結した4本の断面コ字形の鋼製長尺体の天井
梁23と、この相対する床梁22に差し渡した鋼製四角
筒状の床小梁24とからなる骨格を備え、この床小梁2
4の上に木製の床根太25を差し渡し、この床根太25
の上に床面材26を取り付けて床を形成し、相対する天
井梁23に木製の天井野縁27を差し渡し、この天井野
縁27の下面に天井面材28を取り付けて天井を形成
し、壁を設ける場所には、床梁22と天井梁23とに間
柱29を差し渡し、この間柱29に壁面材を取り付けて
壁を形成したものであるが、建物ユニット1と異なる所
は、浴室を設ける場所の床面材26と床根太25を切り
取って開口部を設け、この開口部に顕れる床小梁24の
上に直接床面材31を取り付けて低い床3を形成してい
ることである。
【0028】そして、図5に示すように、この低い床3
と通常の床との境界には間仕切り壁5が立設され、この
壁5には出入口51が設けられて、低い床3側が浴室4
となり、反対側が部屋Rとなっている。この浴室4に
は、図4に示すように、低い床3の床面材31の上に浴
槽6と洗い場ユニット7が取り付けられている。
【0029】この浴槽6と洗い場ユニット7の取付構造
を更に詳細に説明する。浴槽6は、椀状に成形されたF
RP(繊維強化ポリエステル)製の成形体である。又、
洗い場ユニット7は、四周の壁と底板とからなるFRP
製の成形体である本体71と、この本体71に取り付け
られた脚72と、底板の裏面に取り付けられた鉛製の制
振シート73とからなる。又、この浴槽6と洗い場ユニ
ット7には、それぞれ水の出口65、75が設けられて
いる。
【0030】そして、低い床3の床面材31の上の一方
に台34が設置され、この台34の上に浴槽6が載せら
れて据え付けられている。又、低い床3の床面材31の
他方の上に、鉄粉混入アスファルトシートの遮音シート
8が敷かれ、この上に洗い場ユニット7が据え付けられ
ている。
【0031】尚、低い床3の床面材31には、2個の通
孔35、36が設けられていて、浴槽6の出口65を通
孔35の中に差し込んだ状態にして浴槽6が据え付けら
れているし、又、洗い場ユニット7の出口75を通孔3
6の中に差し込んだ状態にして、洗い場ユニット7が据
え付けられている。そして、通孔35の中に差し込まれ
た浴槽6の水の出口65と、通孔36の中に差し込まれ
た洗い場ユニット7の水の出口75に排水管85が取り
付けられ、この排水管85が、低い床3の床面材31
と、1階の建物ユニット1の天井面材18−1との間を
通って外側に配管されている。屋根ユニット3は従来と
同じであるので説明を省略する。
【0032】次に、このユニット建物Uの施工方法およ
び浴室4の作用について説明する。工場で建物ユニット
1、浴室付き建物ユニット2、屋根パネル3等を工場で
製造する。
【0033】この際の浴室付き建物ユニット2の製造方
法について説明する。工場で、建物ユニット1の床面材
16と床根太15を切欠して開口部を設け、床小梁14
の上に床面材31を設けて低い床3とし、この低い床3
の床面材31の上の一方に台35を設置し、この台35
の上に浴槽6を、出口65を通孔35の中に差し込みな
がら、載せて据え付ける。又、低い床3の床面材31の
他方の上に、2枚の遮音シート8を敷き、この上に洗い
場ユニット7を、出口75を通孔36の中に差し込みな
がら、据え付ける。
【0034】次に、この通孔35、36の中に差し込ま
れた出口65、75に排水管85を取り付け、この排水
管85を、低い床3の床面材31の下方に取り付ける。
次に、この排水管85を遮音シート86で被覆すると浴
室付き建物ユニット2となる。又、浴室付き建物ユニッ
ト2の下に据え付ける建物ユニット1には、天井野縁1
7に石膏ボードの2枚を取り付けて、天井面材18−1
とし、この天井面材18−1の上に断熱材兼吸音材89
を取り付ける。
【0035】このようにして製造した建物ユニット1、
浴室付き建物ユニット2、屋根パネル3等を施工現場に
運搬する。施工現場では、予め設けられている基礎9の
上に9個の建物ユニット1を据え付け、相互に連結して
1階を構成し、この1階の建物ユニット1の上に8個の
建物ユニット1と1個の浴室付き建物ユニット2を据え
付け、相互に連結して2階を構成し、この2階の建物ユ
ニット1と浴室付き建物ユニット2の上に屋根ユニット
3を取り付け、種々な仕上げを行うと建物ユニットUが
完成する。
【0036】このようにして完成したユニット建物Uで
は、浴室付き建物ユニット2は浴室のない建物ユニット
1とほぼ同じ骨格を有するから、建物ユニット1の骨格
がそのまま利用でき、従って、浴室付き建物ユニット2
を安価に製造することができる。又、この浴室付き建物
ユニット2には、床構造の床面材26と床根太25が切
欠された開口部が設けられ、床小梁24の上に床面材3
1が設けられて浴室4の低い床3が形成され、この浴室
4の低い床3の床面材31の上に浴槽6と洗い場ユニッ
ト7が載置されているので、床根太25がないだけ浴槽
6を低く据え付けることができ、入浴し易い。
【0037】又、この浴室付き建物ユニット2では、矩
形状の四隅に立設した4本の鋼製の柱21と、この4本
の柱11の下端部を矩形状の辺に沿って連結した鋼製の
床梁22と、この相対する床梁22に差し渡した鋼製の
床小梁24とからなる骨格を備え、この骨格の床小梁2
4の上に木製の床根太25を取り付け、この床根太25
の上に床面材を取り付けた床構造を有するから、この浴
室付き建物ユニット2の床構造は、重く、強固に組み立
てられていて、振動し難い構造になっている。
【0038】しかも、この低い床3の床面材31の下方
に据え付けられた1階の建物ユニット1の天井面材18
−1は2枚の石膏ボードであるので、浴室で騒音が発生
しても、この天井面材18−1が1枚の石膏ボードより
重く振動し難いし、又、2階の浴室4で発生した振動が
この2枚の石膏ボードの境界で振動が著しく減少し、下
階まで衝撃音や振動が伝わり難い構造になっている。
又、洗い場ユニット7の底板の裏面に制振シート73が
設けられているので、洗い場ユニット7が振動し難く、
従って、洗い場で身体を洗っている水音が発生し難い構
造になっている。
【0039】又、浴槽6と洗い場ユニット7に取り付け
られた排水管85が遮音シート86で被覆されているの
で、排水管の中を水が流れて衝撃音が発生しても、この
衝撃音が遮音シート86で遮断されて外側に洩れ難い構
造になっている。又、床面材26と洗い場ユニット7の
間に遮音シート8が設けられていて、この遮音シート8
が防音性能のよい鉄粉混入アスファルトシートであるの
で、洗い場で発生した騒音が遮音シート8によって遮ら
れて下階に伝わり難い構造になっている。このように、
種々な防音構造が施されているので、防音性のよい浴室
4となり、安心して入浴できる。
【0040】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、上階の浴室の床
面材の上に浴槽と洗い場ユニットが載置され、この床面
材の下方には、2枚の石膏ボードからなる重合体または
1枚の石膏ボードと1枚の比重が3以上の粉末混入アス
ファルトシートからなる重合体の下階の天井面材が設け
られているから、下階まで騒音が伝わり難く、下階の天
井面材が防音性のよい構造になっている。
【0041】又、浴室には、次の(ア)〜(ウ)までの
いずれか1つ以上の防音構造が備えられているから、浴
室が防音性のよい構造となり、上記下階の天井面材が防
音性のよい構造になっていることとあいまって、浴室の
騒音が下階に伝わり難く、安心して入浴できる。即ち、
(ア)洗い場ユニットの底板の裏面に制振シートが設け
られた防音構造では、洗い場ユニットが振動し難く、従
って、洗い場で身体を洗っている水音が発生し難い構造
になっている。
【0042】又、(イ)浴槽と洗い場ユニットに取り付
けられた排水管が遮音シートで被覆された防音構造で
は、排水管の中を水が流れて衝撃音が発生しても、この
衝撃音が遮音シートで遮断されて外側に洩れ難い構造に
なっている。又、(ウ)床面材と洗い場ユニットの間に
遮音シートが設けられた防音構造では、洗い場で発生し
た騒音が遮音シートによって遮られて下階に伝わり難い
構造構造になっている。
【0043】このように、(ア)〜(ウ)までのそれぞ
れの場所を防音性のよい構造とすることができるので、
建物によって異なる建物特有の振動や衝撃音が発生し易
い場所の1つ以上を選んで、この場所を上記(ア)〜
(ウ)までの遮音構造にすることにより、浴室を防音性
のよい構造とすることができる。
【0044】請求項2記載の発明は、矩形状の四隅に立
設した4本の鋼製の柱と、この4本の柱の下端部を矩形
状の辺に沿って連結した鋼製の床梁と、この相対する床
梁に差し渡した鋼製の床小梁とからなる骨格を有し、こ
の骨格の床小梁の上に木製の床根太を取り付け、この床
根太の上に床面材を取り付けた床構造を有する複数個の
建物ユニットが水平方向と垂直方向に据え付けられ組み
立てられたユニット建物の上階の建物ユニットの1つ以
上が浴室付き建物ユニットになされているから、床構造
が振動し難い構造になっている。
【0045】又、この浴室付き建物ユニットには、建物
ユニットの床構造の床面材と床根太が切欠された開口部
が設けられ、この開口部の床小梁の上に床面材が設けら
れて浴室の低い床が形成され、この浴室の低い床の床面
材の上に浴槽と洗い場ユニットが載置されているから、
天井を高くすることができ、入浴し易いし、浴室付き建
物ユニットの骨格は、大量生産した浴室のない建物ユニ
ットをそのまま使用することができ、浴室付き建物ユニ
ットを安価に製造できる。
【0046】又、この浴室付き建物ユニットの下に据え
付けられた下階の建物ユニットには、低い床の床面材の
下方に、2枚の石膏ボードからなる重合体または1枚の
石膏ボードと1枚の比重が3以上の粉末混入アスファル
トシートからなる重合体の天井面材が設けられているか
ら、浴室の防音性がよくなり、上記下階の天井面材が防
音性のよい構造になっている。
【0047】又、請求項1記載の発明と同様に、浴室に
は、上記(ア)〜(ウ)までのいずれか1つ以上の防音
構造が備えられているから、防音性のよい浴室となって
いる。従って、床構造が振動し難くなっていること、及
び、下階の天井面材が防音性のよい構造になっているこ
ととあいまって、浴室で発生した騒音が下階まで伝わり
難く、安心して入浴できる。
【0048】請求項3記載の発明は、請求項1または請
求項2記載の遮音シートが、遮音性のよい比重が3以上
の粉末混入アスファルトシートであるから、洗い場で発
生した騒音が遮音シートによって遮られて下階の部屋に
伝わり難く、洗い場で安心して身体を洗うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の上階浴室の防音構造をユニット建物に
適用した一実施例を示すもので、ユニット建物を示す斜
視図である。
【図2】建物ユニットを示す一部切欠斜視図である。
【図3】2階の浴室付き建物ユニットを示す一部切欠斜
視図である。
【図4】図1のA−A線における垂直断面図である。
【図5】2階の浴室付き建物ユニットの浴槽と洗い場ユ
ニットを取り外した状態の床構造の平面図である。
【符号の説明】 U ユニット建物 1 建物ユニット 18 天井面材 18−1 石膏ボードが2枚重合された天井面材 2 浴室付き建物ユニット 21 柱 22 床梁 24 床小梁 25 床根太 26 床面材 3 低い床 31 床面材 4 浴室 6 浴槽 7 洗い場ユニット 73 制振シート 8 遮音シート(鉄粉混入アスファルトシ
ート) 85 排水管 86 排水管を被覆する遮音シート

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上階の浴室の床面材の上に浴槽と洗い場
    ユニットが載置され、この床面材の下方には、2枚の石
    膏ボードからなる重合体または1枚の石膏ボードと1枚
    の比重が3以上の粉末混入アスファルトシートからなる
    重合体の下階の天井面材が設けられ、浴室には、次の
    (ア)〜(ウ)までのいずれか1つ以上の防音構造が備
    えられていることを特徴とする上階浴室の構造。 (ア)洗い場ユニットの底板の裏面に制振シートが設け
    られた防音構造 (イ)浴槽と洗い場ユニットに取り付けられた排水管が
    遮音シートで被覆された防音構造 (ウ)床面材と洗い場ユニットの間に遮音シートが設け
    られた防音構造。
  2. 【請求項2】 矩形状の四隅に立設した4本の鋼製の柱
    と、この4本の柱の下端部を矩形状の辺に沿って連結し
    た鋼製の床梁と、この相対する床梁に差し渡した鋼製の
    床小梁とからなる骨格を備え、この骨格の床小梁の上に
    木製の床根太を取り付け、この床根太の上に床面材を取
    り付けた床構造を有する複数個の建物ユニットが水平方
    向と垂直方向に据え付けられ組み立てられたユニット建
    物の上階の建物ユニットの1つ以上が浴室付き建物ユニ
    ットになされた上階浴室の防音構造であって、前記浴室
    付き建物ユニットには、建物ユニットの床構造の床面材
    と床根太が切欠された開口部が設けられ、この開口部の
    床小梁の上に床面材が設けられて浴室の低い床が形成さ
    れ、この浴室の低い床の床面材の上に浴槽と洗い場ユニ
    ットが載置され、この浴室付き建物ユニットの下に据え
    付けられた下階の建物ユニットには、低い床の床面材の
    下方に、2枚の石膏ボードからなる重合体または1枚の
    石膏ボードと1枚の比重が3以上の粉末混入アスファル
    トシートからなる重合体の天井面材が設けられ、浴室に
    は、次の(ア)〜(ウ)までのいずれか1つ以上の防音
    構造が備えられていることを特徴とする上階浴室の構
    造。 (ア)洗い場ユニットの底板の裏面に制振シートが設け
    られた防音構造 (イ)浴槽と洗い場ユニットに取り付けられた排水管が
    遮音シートで被覆された防音構造 (ウ)床面材と洗い場ユニットの間に遮音シートが設け
    られた防音構造。
  3. 【請求項3】 床面材と洗い場ユニットの間に設けられ
    た前記遮音シートが、比重が3以上の粉末混入アスファ
    ルトシートであることを特徴とする請求項1または2記
    載の上階浴室の防音構造。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011226142A (ja) * 2010-04-20 2011-11-10 Sekisui Chem Co Ltd 浴室設置方法
EP1577452B2 (en) 2004-03-18 2013-02-13 Quick Drain Holding B.V. Drainage channel

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EP1577452B2 (en) 2004-03-18 2013-02-13 Quick Drain Holding B.V. Drainage channel
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