JP4261459B2 - 天井の防音防火構造 - Google Patents

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Description

本発明は、天井の防音防火構造に関する。
複数階の建物においては、上階で子供が飛び跳ねたり、物を落下させたりしたとき等に上階の床が振動し、この床の振動によって発生する衝撃音が下階に伝わり、下階の居住性が悪くなるという問題がある。
また、一般に、下階で火災が発生したときには、この火災の炎が上方に上がって天井に燃え移り、天井裏に侵入し、この天井裏を伝って他の場所が燃えるというようにして、火災が建物全体に燃え拡がる。
従って、この天井は、防音性能と防火性能に優れた防音防火構造にすることが重要である。
かかる天井の防音防火構造としては、種々ある。例えば、特許文献1に記載されている防音防火構造が知られている。
この天井の防音防火構造は、天井野縁の下面に天井面材が設けられ、上面に防火面材が設けられ、この防火面材の上に補剛材が設けられたものである。
この天井の防音防火構造では、火災時に、この2重になっている天井面材と防火面材で炎が天井裏に侵入することを防止し、上階の床の振動によって発生する音をこの2重になっている天井面材と防火面材と、この防火面材の上に設けられている補剛材で防音するのである。
従って、この特許文献1に記載されている天井の防音防火構造は防音性能と防火性能に優れていて、好ましい天井である。
特公平8−1082号公報
このように、この特許文献1に記載されている天井の防音防火構造は、防音性能と防火性能に優れているが、下階の部屋は静かである程好ましいので、更に防音性能をよくしたいという要望がある。
そこで、種々研究した結果、上記天井の防音防火構造では、天井野縁の上面と下面に防火面材天井面材が取り付けられているために、この部分が、防火面材と天井面材というように面材が2重になっているにも係わらず、一方が振動すると、天井野縁を通して他方が振動し、十分に防音性能を発揮しないということが判明した。
そこで、本発明の目的は、特許文献1に記載されている天井の防音防火構造を改良して、この防音防火構造より優れた防音性能を有する天井の防音防火構造を提供することである。
本発明は上記目的を達成するためになされたものであって、請求項に記載の発明は、矩形状の四隅に立設した柱と、この柱の上端部を矩形状の辺に沿って連結した断面コ字形長尺体の天井梁とからなる骨格を有する直方体状の下階の建物ユニットの上に、略同じ骨格を有する上階の建物ユニットが据え付けられた複数階の建物における下階の建物ユニットの相対する天井梁には、第1天井野縁と、この第1天井野縁の上方の第2天井野縁とからなる2種類の天井野縁が差し渡され、第1天井野縁は天井梁の断面コ字形長尺体の下側フランジまたはウエッブの下部に固定され、第2天井野縁は天井梁の断面コ字形長尺体の
上側フランジまたはウエッブの上部に固定され、第1天井野縁の下面に天井面材が取り付けられ、第2天井野縁の上面に防火面材が取り付けられ、第1天井野縁と天井面材からなる下側構造体と第2天井野縁と防火面材からなる上側構造体との間に隙間が形成されているものである。
請求項に記載の発明は、請求項1に記載の発明に係り、前記天井面材と防火面材の間に無機質吸音材が充填されているものである。
この発明における天井面材としては、従来天井に使用されているものが使用できる。かかる天井面材としては、石膏ボード、岩綿板、一枚板や合板やパーチクルボードやハードボード等の木質系の板等がある。特に、石膏ボードは防火性能と防音性能に優れているので好ましい。
また、防火面材は、防火性に優れた板体であって、石膏ボード、鉄板等の金属製の板、ALC板やPC板や硬質木片セメント板や珪酸カルシウム板等のセメント系や珪酸カルシウム系の板等がある。特に、石膏ボードが防火性と防音性に優れているので好ましい。
求項に記載されているように、第1天井野縁の下面に天井面材を取り付けているため、施工性が良く、しかも、外観がよい。
また、請求項に記載されているように、第2天井野縁の上面に防火面材を取り付けているため、施工性がよい。
そして、この天井面材や防火面材は、天井梁との間に隙間がないように取り付けると、炎や音がこの隙間を通して一方から他方に通り難くなるので好ましい。
請求項記載に記載されている建物ユニットは、建物の一種であるユニット建物を構成するものである。即ち、複数個の建物ユニットが組み立てられてユニット建物になっているのである。
この建物ユニットには、種々な構造のものが存在するが、この請求項に記載されている発明においては、矩形状の四隅に立設した柱と、この柱の上端部を矩形状の辺に沿って連結した断面コ字形長尺体の天井梁とからなる骨格を有する建物ユニットが使用される。
請求項記載の発明における無機質吸音材とは、無機質材料で吸音性能に優れたものをいう。かかる無機質吸音材としては、ガラスウール、ロックウール等の無機質の繊維状体や、ガラス発泡体、軽石や岩石を発泡させた岩石発泡体等の岩石の気泡体や、ALC、セメント発泡体や軽石等の岩石発泡体(人工骨材)を骨材にしたセメント板等のセメント系または珪酸カルシウム系の気泡体や、珪砂やゼオライト粉末等の無機質の粉末を気泡や通孔が存在する状態に接着剤で固めたもの等の表面に凹凸や内部に気泡を有する板体がある。特に、ガラスウールやロックウールが吸音性能に優れ、しかも、安価であるので好ましい。
(作用)
請求項に記載の発明では、矩形状の四隅に立設した柱と、この柱の上端部を矩形状の辺に沿って連結した断面コ字形長尺体の天井梁とからなる骨格を有する直方体状の下階の建物ユニットの上に、略同じ骨格を有する上階の建物ユニットが据え付けられた複数階の建物における下階の建物ユニットの相対する天井梁には、第1天井野縁と、この第1天井野縁の上方の第2天井野縁とからなる2種類の天井野縁が差し渡され、第1天井野縁は天井梁の断面コ字形長尺体の下側フランジまたはウエッブの下部に固定され、第2天井野縁は天井梁の断面コ字形長尺体の上側フランジまたはウエッブの上部に固定され、第1天井野縁の下面に天井面材が取り付けられ、第2天井野縁の上面に防火面材が取り付けられ、第1天井野縁と天井面材からなる下側構造体と第2天井野縁と防火面材からなる上側構造体との間に隙間が形成されているので、天井面材と防火面材のどちらか一方が振動しても、他方は殆ど振動しない。
従って、上階で子供が飛び跳ねたり、物を落下させたりしたときに、上階の床が振動し、この床に振動によって発生する衝撃音で防火面材が振動し音が発生しても、この音が直接天井面材に伝わり難く、両者がそれぞれ独立に音を吸収し、優れた防音性能を発揮する。
また、火災時には、この2層になっている防火面材と天井面材が下階の炎の侵入を防ぎ、火災の広がりを防ぐ。
そして、この請求項記載の天井構造体の製造方法の一例を示すと、第1天井野縁を、柱の上端部を矩形状の辺に沿って連結した相対する天井梁に差し渡し、この相対する天井梁の断面コ字形長尺体の下側フランジまたはウエッブの下部に当接させ、ビス等の固定部
材で取り付けたり、第2天井野縁を、この相対する天井梁の断面コ字形長尺体の上側フランジまたはウエッブの上部に当接させ、ビス等の固定部材で取り付けたりして天井野縁を固定した後に、第1天井野縁の下面に天井面材を押し当ててビスや接着剤等の固定部材で取り付け、第2天井野縁の上面に防火面材を載せ、ビスや接着剤等の固定部材で取り付けて、天井面材や防火面材を取り付ければよい。
請求項記載の発明では、請求項1に記載の発明に係り、前記天井面材と防火面材の間に無機質吸音材が充填されているので、上階で子供が飛び跳ねたり、物を落下させたりしたときに、上階の床が振動し、この床の振動によって発生する衝撃音で防火面材が振動し、この振動による音が天井面材に伝わる際に、この音を無機質吸音材が吸収して、天井面材に伝わり難い。
このようにして、この防火面材と天井面材の2層になった面材と無機質吸音材が音を吸収し、下階に音が伝わり難い。
また、無機質吸音材は燃えない材料であるので、火災時に、防火面材と、無機質吸音材と、天井面材で下階の炎の侵入を防ぎ、火災の広がりを防ぐことができる。
以上説明したように、請求項に記載の発明は、矩形状の四隅に立設した柱と、この柱の上端部を矩形状の辺に沿って連結した断面コ字形長尺体の天井梁とからなる骨格を有する直方体状の下階の建物ユニットの上に、略同じ骨格を有する上階の建物ユニットが据え付けられた複数階の建物における下階の建物ユニットの相対する天井梁には、第1天井野縁と、この第1天井野縁の上方の第2天井野縁とからなる2種類の天井野縁が差し渡され、第1天井野縁は天井梁の断面コ字形長尺体の下側フランジまたはウエッブの下部に固定され、第2天井野縁は天井梁の断面コ字形長尺体の上側フランジまたはウエッブの上部に固定され、第1天井野縁の下面に天井面材が取り付けられ、第2天井野縁の上面に防火面材が取り付けられ、第1天井野縁と天井面材からなる下側構造体と第2天井野縁と防火面材からなる上側構造体との間に隙間が形成されているから、この防火面材と天井面材の2層になった面材がそれぞれ独立に音を吸収し、下階に音が伝わり難く、下階が静かで居住性能のよい部屋となる。
また、火災時には、この2層になっている防火面材と天井面材が下階の炎の侵入を防ぎ、火災の広がりを防ぐことができ、防火性能の優れた建物ユニットであり、この建物ユニットの複数個を組み立てたユニット建物は防火性能のよい建物である。
また、この請求項記載の天井構造体の製造方法の一例を示すと、第1天井野縁を、柱の上端部を矩形状の辺に沿って連結した相対する天井梁に差し渡し、この相対する天井梁の断面コ字形長尺体の下側フランジまたはウエッブの下部に当接させ、ビス等の固定部材で取り付けたり、第2天井野縁を、この相対する天井梁の断面コ字形長尺体の上側フランジまたはウエッブの上部に当接させ、ビス等の固定部材で取り付けた後に、第1天井野縁の下面に天井面材を押し当ててビスや接着剤等の固定部材で取り付けたり、第2天井野縁の上面に防火面材を載せ、ビスや接着剤等の固定部材で取り付けて、天井面材や防火面材を取り付ける。このようにすると、請求項記載の発明の天井の防音防火構造を有する建物ユニットを製造し易い。
請求項記載の発明では、請求項1に記載の発明に係り、前記天井面材と防火面材の間に無機質吸音材が充填されているので、上階で子供が飛び跳ねたり、物を落下させたりしたときに、上階の床が振動し、この床に振動によって発生する衝撃音で防火面材が振動し、この振動による音が天井面材に伝わる際に、この無機質吸音材が音を吸収して、天井面材に伝わり難い。
このように防火面材と天井面材の2層になった面材と無機質吸音材が音が吸収し、下階に音が伝わり難く、下階の部屋が静かで居住性能のよい部屋である。
また、無機質吸音材は燃えない材料であるので、火災時に、防火面材と、無機質吸音材と、天井面材で下階の炎の侵入を防ぎ、火災の広がりを防ぐことができ、極めて防火性能に優れた天井である。
以下、本発明を実施するための最良の形態を実施例で示す。
図1〜図5は、本発明をユニット建物に適用した一実施例を示すものであって、図1はユニット建物を示す斜視図、図2は1階の建物ユニットを示す一部切欠斜視図、図3は2階の建物ユニットを示す一部切欠斜視図、図4は図1のA−A線における断面図、図5は図1のB−B線に於ける断面図である。
図1〜図5において、Uはユニット建物であり、このユニット建物Uは、図1に示すように、基礎9の上に9個の1階の建物ユニット1を据え付けて1階を構成し、この1階の建物ユニット1の上に2階の建物ユニット2を据え付けて2階を構成し、この2階の建物ユニット2の上に屋根パネル3を取り付けたものである。
1階の建物ユニット1は、図2に示すように、矩形状の4隅に立設した4本の鋼製の四角筒状の柱11と、この柱11の下端部を矩形状の辺に沿って連結した4本の鋼製の断面コ字形長尺体の床梁12と、柱11の上端部を矩形状の辺に沿って連結した4本の鋼製の断面コ字形長尺体の天井梁13とからなる骨格を有する。
そして、この建物ユニット1は、この骨格の相対する長辺の床梁12に鋼製の四角筒状の床小梁14を差し渡し、この床小梁14の上に木製の床根太15を取り付け、この床根太15の上にパーチクルボード製の床面材16を取り付けて床を構成し、骨格の相対する長辺の天井梁13に木製の第1天井野縁17−1と第2天井野縁17−2を差し渡し、この第1天井野縁17−1の下面に石膏ボード製の天井面材18を取り付けて下側構造体K−1を構成し、この天井面材18の上にガラスウールの無機質吸音材5を取り付け、第2天井野縁17−2の上面に石膏ボード製の防火面材4を取り付けて上側構造体K−2を構成して天井としたものである。
また、外壁を設ける場所には、床梁12と天井梁13に鋼製の断面コ字形長尺体の間柱19を差し渡し、この間柱19の屋外側に図示しない外壁パネルを、また、間柱19の内側に図示しない内壁パネルをそれぞれ取り付け、この外壁パネルと内壁パネルの間に図示しないガラスウールの断熱材を取り付けて外壁を構成する。
この1階の建物ユニット1の天井の構造を詳細に説明する。
図4および図5に示すように、下側構造体K−1の第1天井野縁17−1は、矩形状の相対する長辺の天井梁13の断面コ字形長尺体の下側フランジに当接してしていて、ウエッブから第1天井野縁17−1の端面に螺入されたビスで取り付けられている。また、第2天井野縁17−2は、相対する天井梁13の断面コ字形長尺体のウエッブの上部に差し渡され、ウエッブから第2天井野縁17−2の端面に螺入されたビスで取り付けられていて、この第2天井野縁7−2は第1天井野縁7−1の上方に設けられている。
また、第1天井野縁17−1の下面に天井面材18が押し当てられ、天井面材18から第1天井野縁17−1の下面に螺入されたビスで、天井面材18が取り付けられ、この天井面材18の上に無機質吸音材5が載せられ、第2天井野縁17−2の上面に防火面材4が載せられ、防火面材4から第2天井野縁17−2に螺入されたビスで防火面材4が取り付けられている。
そして、この第1天井野縁17−1と天井面材18からなる下側構造体K−1と第2天井野縁17−2と防火面材4とからなる上側構造体K−2との間には隙間Sが形成されている。
なお、この天井面材18と防火面材4の縁部とは天井梁13に接していて、この間に隙間がないようになっている。従って、炎や音が通らないようになっている。
2階の建物ユニット2は、従来使用されている汎用の建物ユニットと略同じ構造をしている。即ち、この2階の建物ユニット2と1階の建物ユニットを比較すると、1階の建物ユニット1の第2天井野縁17−2と防火面材4とからなる上側構造体がなく、天井構造としては、第1天井野縁17−1に相当する天井野縁27と天井面材28とからなる下側構造体だけである点が異なる。
この2階の建物ユニット2を更に詳細に説明する。
2階の建物ユニット2は、図3に示すように、矩形状の4隅に立設した4本の鋼製の四角筒状の柱21と、この柱21の下端部を矩形状の辺に沿って連結した4本の鋼製の断面コ字形長尺体の床梁22と、柱21の上端部を矩形状の辺に沿って連結した4本の鋼製の断面コ字形長尺体の天井梁23とからなる骨格を有する。
そして、この建物ユニットは、この骨格の相対する長辺の床梁22に鋼製の四角筒状の床小梁24を差し渡し、この床小梁24の上に木製の床根太25を取り付け、この床根太25の上にパーチクルボード製の床面材26を取り付けて床を構成し、骨格の相対する長辺の天井梁23に木製の天井野縁27を差し渡し、この天井野縁27の下面に石膏ボード製の天井面材28を取り付けて天井を構成し、この天井の上に、図示しないガラスウールの無機質吸音材を取り付けたものである。
また、外壁を設ける場所には、床梁22と天井梁23に鋼製の断面コ字形長尺体の間柱29を差し渡し、この間柱29の屋外側に図示しない外壁パネルを、また、間柱29の内側に図示しない内壁パネルをそれぞれ取り付け、この外壁パネルと内壁パネルの間に図示しないガラスウールの無機質吸音材を取り付けて外壁を構成する。
次に、このユニット建物Uの施工方法および作用について説明する。
工場で、1階の建物ユニット1、2階の建物ユニット2、屋根パネル3等を製造する。
この際の1階の建物ユニット1の製造方法を説明すると、建物ユニット1の骨格を従来と同様にして製造し、第1天井野縁17−1を相対する長辺の天井梁13の断面コ字形長尺体の下側フランジに当接させ、ウエッブから第1天井野縁17−1の端面にビスを螺入して固定し、第2天井野縁17−2を相対する天井梁13の断面コ字形長尺体のウエッブの上部に差し渡し、ウエッブから第2天井野縁17−2にビスを螺入して固定した後に、この第1天井野縁17−1の下面に天井面材18を押し当ててビスで取り付け、この天井面材18の上に無機質吸音材5を載せ、第2天井野縁17−2の上面に防火面材4を載せ、ビスや接着剤等の固定部材で取り付けて、天井を製造する。
このようにして天井を製造するので、この天井を施工し易い。
1階の建物ユニット1のその他の場所、例えば、床や外壁等は、従来と略同じであり、従来と同じようにして製造することができるので、説明を省略する。
このようにして製造した1階の建物ユニット1、2階の建物ユニット2、屋根パネル3等を施工現場に運搬する。
施工現場では予め設けられている基礎9の上に9個の1階の建物ユニット1を据え付け、この1階の建物ユニット1の上に2階の建物ユニット2を据え付け、この2階の建物ユニット2の上に屋根パネル3を取り付け、その他種々な仕上げを行うとユニット建物Uが完成する。
このようにして完成したユニット建物Uでは、1階の建物ユニット1の上に2階の建物ユニット2が据え付けられている。
従って、このユニット建物Uの1階の建物ユニット1の天井部分と2階の建物ユニット2の床部分の構造は、図4に示すように、矩形状の相対する天井梁13には、第1天井野縁17−1と、この第1天井野縁17−1の上方の第2天井野縁17−2とからなる2種類の天井野縁17がそれぞれ差し渡され、この第1天井野縁17−1は天井梁13の断面コ字形長尺体の下側フランジに固定され、第2天井野縁17−2は天井梁13の断面コ字形長尺体のウエッブの上部に固定され、第1天井野縁17−1の下面に天井面材18が取り付けられ、第2天井野縁17−2の上面に防火面材4が取り付けられていて、この第1天井野縁17−1と天井面材18からなる下側構造体K−1と第2天井野縁17−2と防火面材4からなる上側構造体K−2との間に隙間Sが形成され、この隙間Sには、無機質吸音材5が設けられている。
この1階の建物ユニット1の天井梁13の上に2階の建物ユニット2の床梁22を据え付けているので、この床梁22に取り付けられている床小梁24や床根太25や床面材26は、防火面材4の上方に位置する。
このような構造になっているので、2階の床面材26の上で子供が跳ねたり、この床面材26に物を落下させたりして、床面材26が振動し、この振動によって衝撃音が発生しても、1階の建物ユニット1の天井は、第1天井野縁17−1と天井面材18からなる下側構造体と第2天井野縁17−2と防火面材4からなる上側構造体との間の空間があるために、この防火面材4と天井面材18の2層になっている面材がそれぞれ独立に音を吸収するし、この防火面材4と天井面材18の間に存在する無機質吸音材が音を吸収するので、1階の部屋に音が伝わり難く静かであり、この1階の部屋の居住性がよい。
また、火災時には、この2層になっている防火面材4と無機質吸音材5と天井面材18で1階の炎が天井裏に侵入し難く、火災の広がりを防ぐことができる。
このユニット建物Uの1階の部屋の防音性能がよいことを検証するために、特許文献1に記載されている建物と実施例のユニット建物Uの2階の床の上に重りを落下させて1階の居室で音の強さを測定したところ、実施例のユニット建物Uは、特許文献1に記載されているユニット建物より遮音性能が5dBA、軽量床衝撃音が5dBA、重量床衝撃音が2dBAそれぞれ低減し、1階の部屋がそれだけ静かになった。
この実施例では、鋼製の断面コ字形長尺体の天井梁を有する2階建てのユニット建物について説明したが、断面コ字形長尺体の天井梁を有するユニット建物であれば、例えば、木造の建物や鉄筋コンクリート製の建物でもよい。又、1戸建ての建物でもよいし、共同住宅であってもよい。又、2階以上の建物であってもよい。
また、無機質吸音材として、ガラスウールを使用したが、その他の無機質吸音材、例えば、ロックウール等の無機質繊維状体であってもよいし、ガラス発泡体であってもよいし、軽石や岩石発泡体等の岩石の気泡体であてもよいし、珪砂やゼオライト粉末等の無機質粉末を接着剤で気泡や通孔が存在する状態に固めたものでもよい。
また、天井面材として、石膏ボードを使用したが、その他の天井面材でもよい。
また、防火面材として、石膏ボードを使用したが、その他の防火面材であってもよい。
実施例のユニット建物を示す斜視図である。 実施例の1階の建物ユニットを示す一部切欠斜視図である。 実施例の2階の建物ユニットを示す一部切欠斜視図である。 実施例のA−A線における断面図である。 実施例のB−B線における断面図である。
符号の説明
U 建物(ユニット建物)
K−1 下側構造体
K−2 上側構造体
S 隙間
1 1階の建物ユニット
13 天井梁
17 天井野縁
17−1 第1天井野縁
17−2 第2天井野縁
18 天井面材
2 2階の建物ユニット
4 防火面材

Claims (2)

  1. 矩形状の四隅に立設した柱と、この柱の上端部を矩形状の辺に沿って連結した断面コ字形長尺体の天井梁とからなる骨格を有する直方体状の下階の建物ユニットの上に、略同じ骨格を有する上階の建物ユニットが据え付けられた複数階の建物における下階の建物ユニットの相対する天井梁には、第1天井野縁と、この第1天井野縁の上方の第2天井野縁とからなる2種類の天井野縁が差し渡され、第1天井野縁は天井梁の断面コ字形長尺体の下側フランジまたはウエッブの下部に固定され、第2天井野縁は天井梁の断面コ字形長尺体の上側フランジまたはウエッブの上部に固定され、第1天井野縁の下面に天井面材が取り付けられ、第2天井野縁の上面に防火面材が取り付けられ、第1天井野縁と天井面材からなる下側構造体と第2天井野縁と防火面材からなる上側構造体との間に隙間が形成されていることを特徴とする天井の防音防火構造。
  2. 前記天井面材と防火面材の間には、無機質吸音材が充填されていることを特徴とする請求項1に記載の天井の防音防火構造。
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