JP2024062249A - 建築物 - Google Patents

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Abstract

【課題】外観形状がシンプルな外周壁を備えるか否かにかかわらず、建物の外観意匠性を向上可能な、建築物を提供する。【解決手段】本発明に係る建築物は、道路に隣接する敷地内に建築される建築物であって、建物と、前記建物の周囲に位置する外構と、を備え、前記建物は、屋内空間と屋外空間とを区画する外周壁を備え、前記外周壁は、前記道路側に面する前記建物のファサード面を構成するファサード外周壁部を備え、前記ファサード外周壁部は、最も前記道路側に位置する基準壁部を備え、前記外構は、前記ファサード外周壁部の前記基準壁部より前記道路側に離間して配置され、建築物を前記道路側から見た正面視で水平方向に延在する庇状部と、前記正面視で前記庇状部の下方の位置に立設されている壁状部と、を備える。【選択図】図2

Description

特許法第30条第2項適用申請有り 1.旭化成ホームズ株式会社が、2022年4月28日より、カタログを配布することにより公開。 2.https://www.asahi-kasei.co.jp/j-koho/press/20220426/index/ https://www.asahi-kasei.co.jp/hebel/lineup/ratius-rd/index.html/ 旭化成ホームズ株式会社が2022年4月26日、27日付で自社ホームページにおいて公開。 3.旭化成ホームズ株式会社がテレビにおいて、コマーシャルを2022年4月29日より複数回放映することにより公開。 4.旭化成ホームズ株式会社が、2022年5月12日付の読売新聞に広告を行うことで公開。 5.旭化成ホームズ株式会社が、2022年4月30日よりポスターを展示することにより公開。 6.旭化成ホームズ株式会社が、2022年4月28日よりLineにおいて配信することにより公開。 7.旭化成ホームズ株式会社が、2022年4月27日よりメールマガジンにおいて配信することにより公開。
本発明は建築物に関する。
従来から、外面が略鉛直平面状に形成されている外周壁を備える、箱型の建物が知られている。特許文献1には、この種の建物が開示されている。
特開2014-34837号公報
特許文献1のように、外観形状がシンプルな外周壁を備える建物は、建物の構造躯体もシンプル化できるため、構造材の製造性、建物の施工性など、建物の生産性を高めることができる。また、シンプル化することによって、建物のメンテナンス性を向上させることができるその一方で、例えば高級感の演出など、外観意匠の観点では、依然として改善の余地がある。
本発明は、外観形状がシンプルな外周壁を備えるか否かにかかわらず、建物の外観意匠性を向上可能な、建築物を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様としての建築物は、
(1)
道路に隣接する敷地内に建築される建築物であって、
建物と、
前記建物の周囲に位置する外構と、を備え、
前記建物は、屋内空間と屋外空間とを区画する外周壁を備え、
前記外周壁は、前記道路側に面する前記建物のファサード面を構成するファサード外周壁部を備え、
前記ファサード外周壁部は、最も前記道路側に位置する基準壁部を備え、
前記外構は、
前記ファサード外周壁部の前記基準壁部より前記道路側に離間して配置され、建築物を前記道路側から見た正面視で水平方向に延在する庇状部と、
前記正面視で前記庇状部の下方の位置に立設されている壁状部と、を備える、建築物、である。
本発明の1つの実施形態としての建築物は、
(2)
前記建物は、前記ファサード外周壁部に沿って、前記ファサード外周壁部の幅方向全域に亘って水平方向に直線状に延在する外周梁を備える、上記(1)に記載の建築物、である。
本発明の1つの実施形態としての建築物は、
(3)
前記壁状部は、厚み方向が前記正面視で左右方向となるように配置されている直交壁部である、上記(1)又は(2)に記載の建築物、である。
本発明の1つの実施形態としての建築物は、
(4)
前記壁状部は、厚み方向が前記正面視で手前奥行き方向となるように配置されている対向壁部である、上記(1)又は(2)に記載の建築物、である。
本発明の1つの実施形態としての建築物は、
(5)
前記壁状部は、前記庇状部を支持している、上記(1)から(4)のいずれか1つに記載の建築物、である。
本発明の1つの実施形態としての建築物は、
(6)
前記壁状部は、前記正面視で前記庇状部から鉛直方向の下方に離間して配置されている、上記(1)から(4)のいずれか1つに記載の建築物、である。
本発明の1つの実施形態としての建築物は、
(7)
前記正面視での前記庇状部の鉛直方向の厚みは、100~350mmである、上記(1)から(6)のいずれか1つに記載の建築物、である。
本発明によれば、外観形状がシンプルな外周壁を備えるか否かにかかわらず、建物の外観意匠性を向上可能な、建築物を提供することができる。
本発明の一実施形態としての建築物を示す平面図である。 図1に示す建築物の正面図である。 図1に示す建築物の一変形例としての建築物を示す平面図である。 図3に示す建築物の正面図である。 図1に示す建築物の一変形例としての建築物を示す平面図である。 図5に示す建築物の正面図である。 図1に示す建築物の一変形例としての建築物を示す平面図である。 図7に示す建築物の正面図である。 図1に示す建築物の一変形例としての建築物を示す平面図である。 図9に示す建築物の正面図である。 図1に示す建築物の一変形例としての建築物を示す平面図である。 図11に示す建築物の正面図である。
以下、本発明に係る建築物の実施形態について図面を参照して例示説明する。各図において同一の構成には同一の符号を付している。
図1は、本発明に係る建築物の一実施形態としての建築物100を示す平面図である。図1に示すように、建築物100は、道路200に隣接する敷地300内に建築されている。建築物100は、建物1と、外構2と、を備えている。図2は、建築物100を道路200側から見た、建築物100の正面図である。
まず、本実施形態の建物1の概要について説明する。建物1は、例えば、鉄骨造の骨組を有する2階建ての戸建て住宅とすることができる。このような建物1は、例えば、地盤に支持された鉄筋コンクリート造の布基礎等である基礎構造体と、柱部材や梁部材などの構造材としての骨組部材で構成された架構を有し、基礎構造体に支持される上部構造体と、を備える。なお、架構を構成する骨組部材は、予め規格化(標準化)された部材とすることができ、予め工場にて製造されたのち建築現場に搬入されて組み立てられる。但し、建物1は、いわゆる在来工法にて建設された木造の住宅であってもよい。また、建物1は、鉄筋コンクリート造の住宅であってもよい。更に、建物1は2階建てに限られず、3階以上の階層を有していてもよい。また、建物1は、戸建て住宅に限られず、例えば、集合住宅等であってもよく、その用途は特に限定されない。
本実施形態の上部構造体は、複数の柱部材、及び、これら複数の柱部材間に架設された複数の梁部材、から構成される架構と、この架構の外周部に配置される外周壁と、架構の梁部材に支持される床と、を備える。
外周壁の屋外側の面は、連接された外装材としての外壁パネルにより構成されてよい。また、外壁の外壁パネルの屋内側には、断熱層を構成する断熱材及び内装材が配置されてよい。
外壁パネルとしては、例えば、軽量気泡コンクリート(以下、「ALC」と記載する。「ALC」とは「autoclaved light weight concrete」の略である。)のパネル、金属系や窯業系のサイディング、押出成形セメント板、木質系パネルなどを用いることができる。この外壁パネルを架構の外周部の周囲に連接することにより、外壁の外皮層を形成することができる。
また、断熱材としては、例えば、フェノールフォーム、ポリスチレンフォーム、ウレタンフォーム等の発泡樹脂系の材料からなるパネル状の断熱材の他、ロックウール等の繊維系の断熱材を用いることもできる。この断熱材を外壁パネルの屋内側に、外壁パネルの内面に沿って配置することにより、外壁に断熱層を形成することができる。内装材としては、例えば、石膏ボードを用いることができ、内装材を架構の外周部の屋内側に連接することにより、内皮層を形成することができる。
床は、床スラブ材を含む。床スラブ材は、架構の梁部材間に架設され、梁部材により直接的又は間接的に支持される。床スラブ材としては、例えば、ALCパネルを用いることできるが、折板、押出成形セメント板、木質パネル材などの別の部材を用いてもよい。床は、床スラブ材に加えて、例えば、床スラブ材に対して直接的又は間接的に取り付けられる、下階の天井面を構成する天井内装材や、床スラブ材上に積層された、上階の床面を構成するフローリング等の床内装材など、を含むものであってもよい。
なお、建物1の屋根は陸屋根であってよい。陸屋根を構成する屋根床スラブ材についても、ALCパネルを用いることができるが、ALCパネルに限られるものではない。また、屋根床スラブ材は、例えば塩化ビニル樹脂から形成されている防水シート等により覆われることにより、防水処理が施されている。また、建物1の屋根は、陸屋根に限らず、スレート等の屋根外装材を用いた勾配屋根とされてもよい。
次に、図1、図2を参照して、建物1の外周壁10について説明する。外周壁10は、建物1の屋内空間と屋外空間とを区画する。外周壁10は、道路200側に面する建物1のファサード面1aを構成するファサード外周壁部11を備えている。本実施形態のファサード外周壁部11は、建物1の1階から2階に亘って立設されている本体部11aと、この本体部11aから道路200側とは反対側にセットバックして配置されている、屋上階のペントハウス壁部11bと、から構成されている。本実施形態のファサード外周壁部11の本体部11a及びペントハウス壁部11bの外面は、略鉛直平面状に形成されている。図2に示すように、本実施形態のファサード外周壁部11の本体部11aには、開口部11a1が形成されていてもよい。開口部11a1は、例えば、出入口、窓等である。開口部11a1には、例えば、戸、窓部材等の建具が設けられてよい。また、開口部11a1には、例えば、嵌め殺し窓が設けられていてもよい。
ファサード外周壁部11は、最も道路200側に位置する基準壁部12を備えている。上述したように、本実施形態のファサード外周壁部11の本体部11a及びペントハウス壁部11bの外面は、略鉛直平面状に形成されている。そして、このファサード外周壁部11の本体部11a及びペントハウス壁部11bの外面が、建物1のファサード面1aを構成している。上述したように、ペントハウス壁部11bは、本体部11aより道路200側とは反対側にセットバックして配置されている。そのため、本実施形態の基準壁部12は、略鉛直平面状に形成されている外面を有する、ファサード外周壁部11の本体部11aを意味する。但し、ファサード外周壁部11は、本実施形態の構成に限られない。ファサード外周壁部11は、建物1の1階から最上階に亘って略鉛直平面状の外面のみを有する構成であってもよい。つまり、本実施形態のペントハウス壁部11bのような、ファサード面1aの正面視で、道路200側とは反対側の奥行き方向にセットバックして配置されている部分、を備えてなくてもよい。また、ファサード外周壁部11は、ファサード面1aの正面視で、道路200側の手前方向に張り出して配置されている部分を備えてもよい。かかる場合に、基準壁部12は、ファサード外周壁部11のうち最も道路200側に位置する部分を意味する。このようなファサード外周壁部11の構成の詳細は後述する(図3~図12参照)。
更に、本実施形態の建物1は、ファサード外周壁部11に沿って、ファサード外周壁部11の幅方向全域に亘って水平方向に直線状に延在する外周梁13を備える。図1、図2では、説明の便宜上、外周梁13の位置を破線により示している。本実施形態の建物1は、建物1の1階と2階との階間に、上述の外周梁13を備えている。更に、本実施形態の建物1は、建物1の2階と屋上階との階間に、上述の外周梁13を備えている。外周梁13は、一体形成されている1本の梁部材により実現される構成に限られず、複数本の梁部材が連接されることで実現されてもよい。以下、説明の便宜上、本実施形態の建物1の1階と2階との階間に位置する上述の外周梁13を、「第1外周梁13a」と記載し、本実施形態の建物1の2階と屋上階との階間に位置する上述の外周梁13を、「第2外周梁13b」と記載する。但し、第1外周梁13a及び第2外周梁13bを特に区別しない場合は、単に「外周梁13」と記載する。
次に、図1、図2を参照して、外構2について説明する。外構2は、庇状部20と、壁状部30と、を備えている。
庇状部20は、建物1のファサード外周壁部11の基準壁部12より道路200側に離間して配置されている。また、庇状部20は、建築物100を道路200側から見た正面視(図2参照。以下、単に「正面視」と記載する場合がある。)で視認可能であり、水平方向に延在している。
庇状部20は、鉛直方向が厚み方向となり、水平方向が面内方向となる板状体である。庇状部20は、その下面が地面から所定の高さ以上の位置(例えば、地面から1800mm以上の位置)に配置されており、地面との間に人間が入り込むことが可能なスペースを区画している。
正面視(図2参照)での庇状部20の鉛直方向の厚みTは特に限定されないが、100~350mmであることが好ましい。この詳細は後述する。
図2に示すように、本実施形態の庇状部20は、正面視(図2参照)で、建物1のファサード外周壁部11の幅方向の一端から他端に亘って延在している。更に、本実施形態の庇状部20は、正面視(図2参照)で、建物1のファサード外周壁部11の幅方向の一端より更に外側まで延在している。また更に、本実施形態の庇状部20は、正面視(図2参照)で、建物1のファサード外周壁部11の幅方向の他端より更に外側まで延在している。但し、正面視(図2参照)での左右方向(ファサード外周壁部11の幅方向と同じ方向)における庇状部20の延在長さ、及び、正面視(図2参照)での左右方向における庇状部20の配置領域は、本実施形態の構成に限定されない。この延在長さ及び配置領域が本実施形態とは異なる構成については後述する(図4等参照)。
庇状部20を構成する板状体の形成材料は特に限定されないが、例えば、鉄筋コンクリート、アルミニウム等であってよい。
壁状部30は、正面視(図2参照)で庇状部20の下方の位置に、地面から立設されている。但し、壁状部30は、道路200側から視認可能なものに限られる。壁状部30は、正面視(図2参照)で庇状部20の下方に位置すればよく、庇状部20によって鉛直方向の上方が覆われていなくてもよい。つまり、壁状部30は、正面視(図2参照)で庇状部20の下方に位置すればよく、庇状部20に対して道路200側、又は、道路200側とは反対側の位置に、立設されていてもよい。
壁状部30は、水平方向が厚み方向となり、鉛直方向が面内方向となる板状体である。壁状部30は、正面視(図2参照)で庇状部20の下方の位置に立設されていればよく、その厚み方向は、水平方向であれば特定の方向に限定されない。つまり、壁状部30は、厚み方向が正面視(図2参照)で左右方向となるように配置されている直交壁部31であってもよい。また、壁状部30は、厚み方向が正面視(図2参照)で手前奥行き方向となるように配置されている対向壁部32であってもよい。図1、図2に示すように、本実施形態の外構2は、壁状部30として、直交壁部31及び対向壁部32の両方を備えるが、直交壁部31及び対向壁部32のいずれか一方のみを備える構成であってもよい。
また、壁状部30は、庇状部20を支持していてもよい。具体的に、壁状部30は、庇状部20を鉛直方向の下方から直接的に支持していてもよい。また、壁状部30は、別部材を介して間接的に庇状部20を支持していてもよい。また、壁状部30は、庇状部20を直接的及び間接的に支持しない構成であってもよい。図1、図2に示すように、本実施形態の外構2は、壁状部30としての直交壁部31を2つ備えている。本実施形態の2つの直交壁部31は、正面視(図2参照)で、庇状部20の左右両端部の鉛直方向の下方に位置しており、庇状部20を鉛直方向の下方から直接的に支持している。これに対して、図1、図2に示すように、本実施形態の外構2は、壁状部30としての対向壁部32を2つ備えている。2つの対向壁部32は、正面視(図2参照)で、庇状部20の左右両端部の間の位置に配置されている。しかしながら、図2に示すように、本実施形態の2つの対向壁部32は、庇状部20に連なっておらず、庇状部20を鉛直方向の下方から直接的に支持していない。また、本実施形態の2つの対向壁部32は、別部材を介して間接的にも、庇状部20を支持していない。このように、壁状部30は、正面視(図2参照)で庇状部20の下方の位置に立設されていればよく、庇状部20を支持するか否かは特に限定されるものではない。
但し、外構2が、壁状部30としての直交壁部31を備える場合、この直交壁部31は、本実施形態のように、正面視(図2参照)で、庇状部20の左右両端部の少なくともいずれか一方の鉛直方向の下方に位置し、庇状部20を鉛直方向の下方から直接的に支持する構成とすることが好ましい。この詳細は後述する。
また、壁状部30は、正面視(図2参照)で庇状部20から鉛直方向の下方に離間して配置されていてもよい。上述したように、本実施形態の2つの対向壁部32は、庇状部20に連なっておらず、庇状部20から鉛直方向の下方に、隙間を挟んで、離間して配置されている。このように、壁状部30は、正面視(図2参照)で庇状部20の下方の位置に立設されていればよく、正面視(図2参照)で庇状部20から鉛直方向の下方に離間して配置されていてもよい。
上述したように、本実施形態の外構2は、2つの直交壁部31と、2つの対向壁部32と、を備えるが、直交壁部31の数、及び、対向壁部32の数、は特に限定されない。また、図1に示すように、2つの対向壁部32の一方の対向壁部32は、庇状部20により鉛直方向の上方を覆われているが、他方の対向壁部32は、庇状部20より建物1側に配置されており、庇状部20により鉛直方向の上方を覆われていない。このように、壁状部30は、正面視(図2参照)で、庇状部20の鉛直方向の下方の位置に立設されていればよく、正面視(図2参照)での手前奥行き方向の実際の位置は、建物1より道路200側であればよく、特に限定されない。
なお、壁状部30の厚み方向の厚みは特に限定されない。また、壁状部30を構成する板状体の形成材料についても特に限定されないが、例えば、鉄筋コンクリート、アルミニウム等であってよい。
以上のように、建築物100では、外構2が、建物1のファサード外周壁部11の基準壁部12より道路200側に離間して配置され、正面視(図2参照)で水平方向に延在する庇状部20と、正面視(図2参照)で庇状部20の下方の位置に立設されている壁状部30と、を備える。そのため、建物1が外観形状がシンプルな外周壁10を備えるか否かにかかわらず、外構2の庇状部20及び壁状部30により、正面視(図2参照)での奥行き感を演出でき、建物1の外観意匠性を向上させることができる。また、上述した奥行き感の演出のために、庇状部20を用いることで、上述した建物1の外観意匠性の向上に加えて、それ自体が道路200と建物1との間のゲート部材としての機能を兼ね備えることができる。更に、上述した奥行き感の演出のために、庇状部20及び壁状部30を用いることで、上述した建物1の外観意匠性の向上に加えて、それ自体が光、雨、視線を遮る遮蔽部材としての機能を兼ね備えることができる。
また、上述した一実施形態としての建築物100では、建物1が、ファサード外周壁部11に沿って、ファサード外周壁部11の幅方向全域に亘って水平方向に直線状に延在する外周梁13を備える。そのため、建物1の架構の構成をシンプル化することができると共に、建物1のファサード外周壁部11の外観形状をシンプル化できる。これにより、建物1の外周梁13を構成する構造材としての梁部材の製造性、建物1の施工性など、建物1の生産性を高めることができる。このように、ファサード外周壁部11の外観形状がシンプル化された建物1であっても、外構2が上述した庇状部20及び壁状部30を備えるため、正面視(図2参照)での奥行き感を演出でき、建物1の外観意匠性を向上させることができる。つまり、建物1の生産性の向上と、建物1の外観意匠性の向上と、を両立できる。
更に、上述した一実施形態としての建築物100では、外構2が、壁状部30として、厚み方向が正面視(図2参照)で左右方向(正面視でのファサード外周壁部11の幅方向と同じ方向)となるように配置されている直交壁部31を備えている。壁状部30として、このような直交壁部31を設けることで、正面視(図2参照)での奥行き感を、より高めることができる。また、壁状部30として、このような直交壁部31を設けることで、正面視(図2参照)で、道路200側から建物1側への奥行き方向の連続性を演出できる。
また更に、上述した一実施形態としての建築物100では、外構2が、壁状部30として、厚み方向が正面視(図2参照)で手前奥行き方向となるように配置されている対向壁部32を備えている。壁状部30として、このような対向壁部32を設けることで、正面視(図2参照)での奥行き感を、より高めることができる。また、壁状部30として、このような対向壁部32を設けることで、道路200側から建物1側への光、雨、視線の遮蔽性を高めることができる。
また、上述した一実施形態としての建築物100では、壁状部30としての直交壁部31が、庇状部20を支持している。但し、壁状部30としての対向壁部32が、庇状部20を支持していてもよい。
特に、上述した実施形態のように、外構2が、壁状部30としての直交壁部31を備える場合に、この直交壁部31は、本実施形態のように、正面視(図2参照)で、庇状部20の左右両端部の少なくともいずれか一方の鉛直方向の下方に位置し、庇状部20を鉛直方向の下方から直接的に支持する構成とすることが好ましい。このようにすることで、庇状部20及び壁状部30は、正面視(図2参照)で、L形又は門形の一体のゲート部材として意識され易くなる。そのため、庇状部20のゲート部材としての機能を強調できる。
なお、図1に示すように、庇状部20は、壁状部30に加えて又は代えて、別の支持部材40により支持されてよい。支持部材40としては、例えば、庇状部20の鉛直方向の下方に立設されている柱状部材等が挙げられる。このように、庇状部20が壁状部30に支持されるか否かにかかわらず、庇状部20は、壁状部30とは別の支持部材により、鉛直方向の下方から支持されていてよい。
また、上述した一実施形態としての建築物100では、壁状部30としての対向壁部32が、正面視(図2参照)で庇状部20から鉛直方向の下方に離間して配置されている。但し、壁状部30としての直交壁部31が、正面視(図2参照)で庇状部20から鉛直方向の下方に離間して配置されていてもよい。このように、壁状部30が、正面視(図2参照)で庇状部20から鉛直方向の下方に離間して配置されていることで、正面視(図2参照)で、鉛直方向における庇状部20と壁状部30との間の隙間を通じて、正面視(図2参照)での奥行き感を、より高めることができる。
更に、上述した一実施形態としての建築物100では、正面視(図2参照)での庇状部20の鉛直方向の厚みTは、100~350mmである。このように、庇状部20の厚みTを比較的薄い構成とすることで、正面視(図2参照)において、庇状部20が水平方向に直線状に延在することによる、水平線が意識され易くなる。そのため、正面視(図2参照)において、水平線として意識され易い庇状部20と、この庇状部20に対して奥行き方向に位置する建物1と、の間の奥行き感を、より強調することができる。また、庇状部20の厚みTを、建物から突出した壁や、ファサード外周壁部のうち開口部によってくりぬかれた部分によって形成される領域の幅や高さより小さくすると、建物と庇状部の外観が調和しやすくなり好ましい。
次に、図3~図10を参照して、上述した建築物100の建物1及び外構2の変形例について説明する。
図3は、上述した建築物100の一変形例としての建築物400を示す平面図である。図4は、建築物400を道路200側から見た、建築物400の正面図である。図3、図4に示す建築物400は、上述した建築物100(図1、図2参照)と比較して、建物1の外周壁10のファサード外周壁部11の構成、及び、外構2の庇状部20及び壁状部30の構成、が少なくとも相違している。
図3、図4に示す建物1のファサード外周壁部11の外面は、1階の玄関部の位置を除き、建物1の1階から2階に亘って、略鉛直平面状に形成されている。ファサード外周壁部11の外面のうち1階の玄関部の位置は、上述した略鉛直平面状に形成されている部分から、奥行き方向にセットバックして形成されている。
図3、図4に示すファサード外周壁部11は、最も道路200側に位置する基準壁部12を備えている。図3、図4に示すファサード外周壁部11の基準壁部12は、ファサード外周壁部11のうち、建物1の1階から2階に亘って略鉛直平面状に形成されている外面を有する部分である。
更に、図3、図4に示す建物1についても、ファサード外周壁部11に沿って、ファサード外周壁部11の幅方向全域に亘って水平方向に直線状に延在する外周梁13としての第2外周梁13bを備えている。図3、図4の第1外周梁13aは、ファサード外周壁部11の幅方向全域に亘って延在していないが、ファサード外周壁部11の幅方向全域に亘って延在する構成とされてもよい。図3、図4では、説明の便宜上、外周梁13の位置を破線により示している。
図3、図4に示す外構2の庇状部20は、図1、図2に示す構成と比較して、正面視(図4参照)で、建物1のファサード外周壁部11の幅方向の一端から他端に亘って延在していない点で、主に構成が異なっている。図4に示すように、正面視での左右方向における庇状部20の延在長さは、ファサード外周壁部11の幅方向より短くてもよい。また、図4に示すように、正面視での左右方向における庇状部20の配置領域は、ファサード外周壁部11と少なくとも一部が重なる位置であればよく、図4に示す配置領域に限定されない。但し、図4に示すように、正面視での左右方向における庇状部20の延在長さが、ファサード外周壁部11の幅方向より短い場合は、正面視での左右方向における庇状部20の配置領域は、ファサード外周壁部11の幅方向の一方側に偏って配置されることが好ましい。このようにすることで、正面視(図4参照)における建物1の見え方を、ファサード外周壁部11の幅方向の両側で異ならせることができる。そのため、正面視(図4参照)における建物1の意匠性を、より高めることができる。
図3、図4に示す外構2は、壁状部30として、直交壁部31及び対向壁部32を備えている。より具体的に、図3、図4に示す外構2は、1つの直交壁部31と、2つの対向壁部32と、を備えている。図3、図4に示す直交壁部31は、正面視(図4参照)で、庇状部20から鉛直方向の下方に離間して配置されている。図3、図4に示す2つの対向壁部32のうちの一方の対向壁部32は、直交壁部31と同様、正面視(図4参照)で、庇状部20から鉛直方向の下方に離間して配置されている。また、この一方の対向壁部32は、直交壁部31の道路200側を覆うように配置されている。図3、図4に示す2つの対向壁部32のうちの他方の対向壁部32は、庇状部20を支持している。具体的に、この他方の対向壁部32は、正面視(図4参照)で、庇状部20の左側の一部の鉛直方向の下方に位置し、庇状部20を鉛直方向の下方から直接的に支持している。
図3に示すように、2つの対向壁部32は、正面視(図4参照)での手前奥行き方向において、異なる位置に配置されてよい。また、図3、図4に示す上記一方の対向壁部32は、庇状部20に鉛直方向上方が覆われておらず、図3に示すように、庇状部20より道路200側の位置で、地面から立設されている。
また、図4に示すように、2つの対向壁部32は、正面視における左右方向の位置が異なっている。図4に示す例では、2つの対向壁部32は、その一部同士が手前奥行き方向で重なるように、配置されているが、この構成に限られない。
なお、図3、図4に示すように、庇状部20を支持する上記他方の対向壁部32は、正面視(図4参照)における左右方向において、庇状部20の左端部を超えて外側まで延在しており、外構2の別の壁部41に連なっている。図3、図4に示す壁部41は、厚み方向が正面視(図4参照)で左右方向となる構成である。また、図3、図4に示す壁部41は、塀42に連接されている。但し、上記他方の対向壁部32が連なる壁部41の構成は、図3、図4に示す構成に限られない。更に、図3、図4に示す上記他方の対向壁部32は、別の壁部41に連なる構成でなくてもよい。
図5は、上述した建築物100の別の一変形例としての建築物500を示す平面図である。図6は、建築物500を道路200側から見た、建築物500の正面図である。図5、図6に示す建築物500は、上述した建築物100(図1、図2参照)と比較して、建物1の外周壁10のファサード外周壁部11の構成、及び、外構2の庇状部20及び壁状部30の構成、が少なくとも相違している。
図5、図6に示す建物1のファサード外周壁部11の外面は、1階の車庫の位置を除き、建物1の1階から2階に亘って、略鉛直平面状に形成されている。ファサード外周壁部11の外面のうち1階の車庫の位置は、上述した略鉛直平面状に形成されている部分から、奥行き方向にセットバックして形成されている。但し、図6に示すように、ファサード外周壁部11の外面は、1階と2階との間の位置で、道路200側に突出する部分を備えている。
図5、図6に示すファサード外周壁部11は、最も道路200側に位置する基準壁部12を備えている。図5、図6に示すファサード外周壁部11の基準壁部12は、ファサード外周壁部11のうち、建物1の1階と2階との間の位置で、道路200側に突出する部分である。
更に、図5、図6に示す建物1についても、ファサード外周壁部11に沿って、ファサード外周壁部11の幅方向全域に亘って水平方向に直線状に延在する外周梁13としての第1外周梁13aを備えている。図5、図6の第2外周梁13bは、ファサード外周壁部11の幅方向全域に亘って延在していないが、ファサード外周壁部11の幅方向全域に亘って延在する構成とされてもよい。図5、図6では、説明の便宜上、外周梁13の位置を破線により示している。
図5、図6に示す外構2の庇状部20は、図1、図2に示す構成と比較して、正面視(図6参照)での左右方向の任意の位置で、手前奥行き方向の見込み幅が一様である点で相違しており、その他の点は図1、図2に示す構成と同様である。
図5、図6に示す外構2は、壁状部30として、直交壁部31及び対向壁部32を備えている。より具体的に、図5、図6に示す外構2は、2つの直交壁部31と、3つの対向壁部32と、を備えている。
図5、図6に示す2つの直交壁部31は、庇状部20を支持している。具体的に、一方の直交壁部31は、正面視(図6参照)で、庇状部20の左側端部の鉛直方向の下方に位置し、庇状部20を鉛直方向の下方から直接的に支持している。また、他方の直交壁部31は、正面視(図6参照)で、庇状部20の左右両端の間の位置で庇状部20の鉛直方向の下方に位置し、庇状部20を鉛直方向の下方から直接的に支持している。
図5、図6に示す3つの対向壁部32は、正面視(図6参照)で、左右方向で異なる位置に配置されている。以下、説明の便宜上、3つの対向壁部32のうち、正面視(図6参照)で最も左側に位置する対向壁部32を「左側対向壁部32」と記載し、3つの対向壁部32のうち、正面視(図6参照)で最も右側に位置する対向壁部32を「右側対向壁部32」と記載し、3つの対向壁部32のうち、正面視(図6参照)で中央に位置する対向壁部32を「中央対向壁部32」と記載する。また、左側対向壁部32、右側対向壁部32及び中央対向壁部32を特に区別しない場合は、単に「対向壁部32」と記載する。
図5、図6に示す左側対向壁部32及び中央対向壁部32は、庇状部20を支持している。具体的に、左側対向壁部32は、正面視(図6参照)で、庇状部20の左側端部の鉛直方向の下方に位置し、庇状部20を鉛直方向の下方から直接的に支持している。左側対向壁部32は、上述した一方の直交壁部31に連なっている。また、中央対向壁部32は、正面視(図6参照)で、庇状部20の左右両端の間の位置で庇状部20の鉛直方向の下方に位置し、庇状部20を鉛直方向の下方から直接的に支持している。この中央対向壁部32は、上述した他方の直交壁部31の道路200側を覆うように配置されると共に、上述した他方の直交壁部31に連なっている。
図5、図6に示す右側対向壁部32は、正面視(図6参照)で、庇状部20から鉛直方向の下方に離間して配置されている。この右側対向壁部32は、正面視(図6参照)で、庇状部20の右側端部の鉛直方向の下方に位置し、庇状部20の右側端部から鉛直方向の下方に離間して配置されている。なお、図5、図6に示すように、右側対向壁部32は、正面視(図6参照)における左右方向において、庇状部20の右端部を超えて外側まで延在しているが、この構成に限られない。
図5に示すように、3つの対向壁部32は、正面視(図6参照)での手前奥行き方向において、異なる位置に配置されてよい。また、図6に示すように、3つの対向壁部32は、正面視における左右方向の位置が異なっている。図6に示す例では、3つの対向壁部32は、手前奥行き方向で重なる部分を有さないが、この構成に限られない。つまり、3つの対向壁部32の少なくとも2つが、手前奥行き方向で重なる部分を有してもよい。
なお、図5、図6に示すように、庇状部20から鉛直方向の下方に離間して配置されている右側対向壁部32は、正面視(図4参照)における左右方向において、庇状部20の右端部を超えて外側まで延在している。
図7は、上述した建築物100の一変形例としての建築物600を示す平面図である。図8は、建築物600を道路200側から見た、建築物600の正面図である。図7、図8に示す建築物600は、上述した建築物100(図1、図2参照)と比較して、建物1の外周壁10のファサード外周壁部11の構成、及び、外構2の庇状部20及び壁状部30の構成、が少なくとも相違している。
図7、図8に示す建物1のファサード外周壁部11の外面は、1階の位置の大部分が、2階の位置の部分よりもセットバックされて形成されている。ファサード外周壁部11の外面のうち2階の位置の部分は、略鉛直平面状に形成されている。
図7、図8に示すファサード外周壁部11は、最も道路200側に位置する基準壁部12を備えている。図7、図8に示すファサード外周壁部11の基準壁部12は、ファサード外周壁部11のうち、外面が略鉛直平面状に形成されている建物1の2階の部分である。
更に、図7、図8に示す建物1についても、ファサード外周壁部11に沿って、ファサード外周壁部11の幅方向全域に亘って水平方向に直線状に延在する外周梁13としての第1外周梁13a及び第2外周梁13bを備えている。図7、図8では、説明の便宜上、外周梁13の位置を破線により示している。
図7、図8に示す外構2の庇状部20は、図1、図2に示す構成と比較して、正面視(図8参照)で、建物1のファサード外周壁部11の幅方向の一端から他端に亘って延在していない点で、主に構成が異なっている。図8に示すように、正面視での左右方向における庇状部20の延在長さは、ファサード外周壁部11の幅方向より短くてもよい。また、図8に示すように、正面視での左右方向における庇状部20の配置領域は、ファサード外周壁部11と少なくとも一部が重なる位置であればよく、図8に示す配置領域に限定されない。但し、図8に示すように、正面視での左右方向における庇状部20の延在長さが、ファサード外周壁部11の幅方向より短い場合は、正面視での左右方向における庇状部20の配置領域は、ファサード外周壁部11の幅方向の一方側に偏って配置されることが好ましい。このようにすることで、正面視(図8参照)における建物1の見え方を、ファサード外周壁部11の幅方向の両側で異ならせることができる。そのため、正面視(図8参照)における建物1の意匠性を、より高めることができる。
図7、図8に示す外構2は、壁状部30として、直交壁部31及び対向壁部32を備えている。より具体的に、図7、図8に示す外構2は、2つの直交壁部31と、2つの対向壁部32と、を備えている。
図7、図8に示す2つの直交壁部31は、庇状部20を支持している。具体的に、一方の直交壁部31は、正面視(図8参照)で、庇状部20の左側端部の鉛直方向の下方に位置し、庇状部20を鉛直方向の下方から直接的に支持している。また、他方の直交壁部31は、正面視(図8参照)で、庇状部20の左右両端の間の位置で庇状部20の鉛直方向の下方に位置し、庇状部20を鉛直方向の下方から直接的に支持している。
図7、図8に示す2つの対向壁部32のうちの一方の対向壁部32は、直交壁部31と同様、正面視(図8参照)で、庇状部20を支持している。この一方の対向壁部32は、正面視(図8参照)で、庇状部20の左右両端の間の位置で庇状部20の鉛直方向の下方に位置し、庇状部20を鉛直方向の下方から直接的に支持している。また、この一方の対向壁部32は、上記他方の直交壁部31の道路200側を覆うように配置されている。
図7、図8に示す2つの対向壁部32のうちの他方の対向壁部32は、正面視(図8参照)で、庇状部20から鉛直方向の下方に離間して配置されている。より具体的に、この他方の対向壁部32は、正面視(図8参照)で、庇状部20の右側端部の鉛直方向の下方に位置し、庇状部20の右側端部から鉛直方向の下方に離間して配置されている。なお、図7、図8に示すように、他方の対向壁部32は、正面視(図8参照)における左右方向において、庇状部20の右端部を超えて外側まで延在しているが、この構成に限られない。
図7に示すように、2つの対向壁部32は、正面視(図8参照)での手前奥行き方向において、異なる位置に配置されてよい。また、図8に示すように、2つの対向壁部32は、正面視における左右方向の位置が異なっている。図8に示す例では、2つの対向壁部32は、手前奥行き方向で重なる部分を有さないが、この構成に限られない。つまり、2つの対向壁部32が、手前奥行き方向で重なる部分を有してもよい。
図9は、上述した建築物100の別の一変形例としての建築物700を示す平面図である。図10は、建築物700を道路200側から見た、建築物700の正面図である。図9、図10に示す建築物700は、上述した建築物100(図1、図2参照)と比較して、建物1の外周壁10のファサード外周壁部11の構成、及び、外構2の庇状部20及び壁状部30の構成、が少なくとも相違している。
図9、図10に示す建物1のファサード外周壁部11の外面は、1階の位置の部分が、2階の位置の部分よりもセットバックされて形成されている。ファサード外周壁部11の外面のうち2階の位置の部分は、略鉛直平面状に形成されている。
図9、図10に示すファサード外周壁部11は、最も道路200側に位置する基準壁部12を備えている。図9、図10に示すファサード外周壁部11の基準壁部12は、ファサード外周壁部11のうち、外面が略鉛直平面状に形成されている建物1の2階の部分である。
更に、図9、図10に示す建物1についても、ファサード外周壁部11に沿って、ファサード外周壁部11の幅方向全域に亘って水平方向に直線状に延在する外周梁13としての第1外周梁13a及び第2外周梁13bを備えている。図9、図10では、説明の便宜上、外周梁13の位置を破線により示している。
図9、図10に示す外構2の庇状部20は、図1、図2に示す構成と比較して、正面視(図10参照)で、建物1のファサード外周壁部11の幅方向の一端から他端に亘って延在していない点で、主に構成が異なっている。図10に示すように、正面視での左右方向における庇状部20の延在長さは、ファサード外周壁部11の幅方向より短くてもよい。また、図10に示すように、正面視での左右方向における庇状部20の配置領域は、ファサード外周壁部11と少なくとも一部が重なる位置であればよく、図10に示す配置領域に限定されない。但し、図10に示すように、正面視での左右方向における庇状部20の延在長さが、ファサード外周壁部11の幅方向より短い場合は、正面視での左右方向における庇状部20の配置領域は、ファサード外周壁部11の幅方向の一方側に偏って配置されることが好ましい。このようにすることで、正面視(図10参照)における建物1の見え方を、ファサード外周壁部11の幅方向の両側で異ならせることができる。そのため、正面視(図10参照)における建物1の意匠性を、より高めることができる。
図9、図10に示す外構2は、壁状部30として、直交壁部31及び対向壁部32を備えている。より具体的に、図9、図10に示す外構2は、2つの直交壁部31と、5つの対向壁部32と、を備えている。
図9、図10に示す2つの直交壁部31は、庇状部20を支持している。具体的に、一方の直交壁部31は、正面視(図10参照)で、庇状部20の左側端部の鉛直方向の下方に位置し、庇状部20を鉛直方向の下方から直接的に支持している。また、他方の直交壁部31は、正面視(図10参照)で、庇状部20の左右両端の間の位置で庇状部20の鉛直方向の下方に位置し、庇状部20を鉛直方向の下方から直接的に支持している。
図9、図10に示す5つの対向壁部32のうち3つの対向壁部32は、庇状部20を支持している。図9、図10に示す5つの対向壁部32のうち残り2つの対向壁部32は、庇状部20を支持しておらず、正面視(図10参照)で、庇状部20から鉛直方向の下方に離間して配置されている。以下、説明の便宜上、庇状部20を支持する3つの対向壁部32を、「支持対向壁部32a」と記載する。また、庇状部20を支持しない2つの対向壁部32を、「非支持対向壁部32b」と記載する。更に、支持対向壁部32a及び非支持対向壁部32bを特に区別しない場合は、単に「対向壁部32」と記載する。
3つの支持対向壁部32aは、正面視(図10参照)で、庇状部20の左側の一部の鉛直方向の下方に位置し、庇状部20を鉛直方向の下方から直接的に支持している。3つの支持対向壁部32aのうち1つの支持対向壁部32aは、上述した一方の直交壁部31に連なっている。また、3つの支持対向壁部32aのうち別の1つの支持対向壁部32aは、一方の直交壁部31に連なる上記支持対向壁部32aの道路200側を覆うように配置されている。更に、3つの支持対向壁部32aのうち残りの1つの支持対向壁部32aは、正面視(図10参照)で、庇状部20の左右両端の間の位置で庇状部20の鉛直方向の下方に位置し、庇状部20を鉛直方向の下方から直接的に支持している。この残り1つの対向壁部32は、上述した他方の直交壁部31の道路200側を覆うように配置されると共に、上述した他方の直交壁部31に連なっている。
2つの非支持対向壁部32bは、正面視(図10参照)で、庇状部20から鉛直方向の下方に離間して配置されている。図9、図10に示す2つの非支持対向壁部32bのうちの一方の非支持対向壁部32bは、正面視(図10参照)で、庇状部20の左右両端の間の位置で庇状部20の鉛直方向の下方に位置している。この一方の非支持対向壁部32bは、上述した他方の直交壁部31に連なっている。また、図9、図10に示す2つの非支持対向壁部32bのうちの他方の非支持対向壁部32bは、正面視(図10参照)で、庇状部20の右側端部から鉛直方向の下方に離間して配置されている。なお、図9、図10に示すように、この他方の非支持対向壁部32bは、正面視(図10参照)における左右方向において、庇状部20の右端部を超えて外側まで延在しているが、この構成に限られない。
図11は、上述した建築物100の一変形例としての建築物800を示す平面図である。図12は、建築物800を道路200側から見た、建築物800の正面図である。図11、図12に示す建築物800は、上述した建築物100(図1、図2参照)と比較して、建物1の外周壁10のファサード外周壁部11の構成、及び、外構2の庇状部20及び壁状部30の構成、が少なくとも相違している。
図11、図12に示す建物1のファサード外周壁部11の外面は、1階の位置の部分が、2階の位置の部分よりもセットバックされて形成されている。ファサード外周壁部11の外面のうち2階の位置の部分は、略鉛直平面状に形成されている。
図11、図12に示すファサード外周壁部11は、最も道路200側に位置する基準壁部12を備えている。図11、図12に示すファサード外周壁部11の基準壁部12は、ファサード外周壁部11のうち、外面が略鉛直平面状に形成されている建物1の2階の部分である。
更に、図11、図12に示す建物1についても、ファサード外周壁部11に沿って、ファサード外周壁部11の幅方向全域に亘って水平方向に直線状に延在する外周梁13としての第1外周梁13aを備えている。図11、図12の第2外周梁13bは、ファサード外周壁部11の幅方向全域に亘って延在していないが、ファサード外周壁部11の幅方向全域に亘って延在する構成とされてもよい。図11、図12では、説明の便宜上、外周梁13の位置を破線により示している。
図11、図12に示す外構2の庇状部20は、図1、図2に示す構成と比較して、正面視(図12参照)で、建物1のファサード外周壁部11の幅方向の一端から他端に亘って延在していない点で、主に構成が異なっている。図12に示すように、正面視での左右方向における庇状部20の延在長さは、ファサード外周壁部11の幅方向より短くてもよい。また、図12に示すように、正面視での左右方向における庇状部20の配置領域は、ファサード外周壁部11と少なくとも一部が重なる位置であればよく、図12に示す配置領域に限定されない。但し、図12に示すように、正面視での左右方向における庇状部20の延在長さが、ファサード外周壁部11の幅方向より短い場合は、正面視での左右方向における庇状部20の配置領域は、ファサード外周壁部11の幅方向の一方側に偏って配置されることが好ましい。このようにすることで、正面視(図12参照)における建物1の見え方を、ファサード外周壁部11の幅方向の両側で異ならせることができる。そのため、正面視(図12参照)における建物1の意匠性を、より高めることができる。
図11、図12に示す外構2は、壁状部30として、直交壁部31及び対向壁部32を備えている。より具体的に、図11、図12に示す外構2は、3つの直交壁部31と、3つの対向壁部32と、を備えている。
図11、図12に示す3つの直交壁部31は、庇状部20を支持している。3つの直交壁部31は、正面視(図12参照)で、左右方向の異なる位置に配置されている。以下、説明の便宜上、3つの直交壁部31のうち、正面視(図12参照)で最も左側に位置する直交壁部31を、「左側直交壁部31」と記載し、正面視(図12参照)で最も右側に位置する直交壁部31を、「右側直交壁部31」と記載し、正面視(図12参照)で中央に位置する直交壁部31を、「中央直交壁部31」と記載する。また、左側直交壁部31、右側直交壁部31及び中央直交壁部31を特に区別しない場合は、単に「直交壁部31」と記載する。
左側直交壁部31は、正面視(図12参照)で、庇状部20の左側端部の鉛直方向の下方に位置し、庇状部20を鉛直方向の下方から直接的に支持している。右側直交壁部31は、正面視(図12参照)で、庇状部20の右側端部の鉛直方向の下方に位置し、庇状部20を鉛直方向の下方から直接的に支持している。中央直交壁部31は、正面視(図12参照)で、庇状部20の左右両端の間の位置で庇状部20の鉛直方向の下方に位置し、庇状部20を鉛直方向の下方から直接的に支持している。
図11、図12に示す3つの対向壁部32は、庇状部20を支持しておらず、正面視(図12参照)で、庇状部20から鉛直方向の下方に離間して配置されている。3つの対向壁部32は、正面視(図12参照)で、左右方向の異なる位置に配置されている。以下、説明の便宜上、3つの対向壁部32のうち、正面視(図12参照)で最も左側に位置する対向壁部32を、「左側対向壁部32」と記載し、正面視(図12参照)で最も右側に位置する対向壁部32を、「右側対向壁部32」と記載し、正面視(図12参照)で中央に位置する対向壁部32を、「中央対向壁部32」と記載する。また、左側対向壁部32、右側対向壁部32及び中央対向壁部32を特に区別しない場合は、単に「対向壁部32」と記載する。
左側対向壁部32は、正面視(図12参照)の左右方向で、左側直交壁部31と中央直交壁部31との間に配置されている。中央対向壁部32及び右側対向壁部32は、正面視(図12参照)の左右方向で、中央直交壁部31と右側直交壁部31との間に配置されている。
また、図11に示すように、左側対向壁部32及び中央対向壁部32は、庇状部20により鉛直方向の上方を覆われておらず、庇状部20より建物1側に配置されている。これに対して、右側対向壁部32は、庇状部20により鉛直方向の上方を覆われている。換言すれば、右側対向壁部32は、正面視(図12参照)に限らず、庇状部20の鉛直方向の下方に配置されている。
更に、図11に示すように、左側対向壁部32及び中央対向壁部32は、いずれの直交壁部31にも連なっていない。これに対して、右側対向壁部32は、右側直交壁部31に連なっている。図11、図12に示す右側対向壁部32は、正面視(図12参照)で、右側直交壁部31を超えて更に右側まで延設されている延設部45を備えるが、右側対向壁部32は、右側直交壁部31に連なる位置で終端していてもよい。
本発明に係る建築物は、上述した実施形態及び変形例に示す具体的な構成に限られず、特許請求の範囲を逸脱しない限り、種々の変形・変更・組み合わせが可能である。例えば、上述した実施形態及び変形例では、外構2の庇状部20及び壁状部30について主に説明したが、外構2は、庇状部20及び壁状部30以外の各種構造物を備えてよい。
本発明は建築物に関する。
1:建物
1a:ファサード面
2:外構
10:外周壁
11:ファサード外周壁部
11a:本体部
11b:ペントハウス壁部
11a1:開口部
12:基準壁部
13:外周梁
13a:第1外周梁
13b:第2外周梁
20:庇状部
30:壁状部
31:直交壁部
32:対向壁部
32a:支持対向壁部
32b:非支持対向壁部
40:支持部材
41:壁部
42:塀
45:延設部
100、400、500、600、700、800:建築物
200:道路
300:敷地
T:正面視での庇状部の鉛直方向の厚み

Claims (7)

  1. 道路に隣接する敷地内に建築される建築物であって、
    建物と、
    前記建物の周囲に位置する外構と、を備え、
    前記建物は、屋内空間と屋外空間とを区画する外周壁を備え、
    前記外周壁は、前記道路側に面する前記建物のファサード面を構成するファサード外周壁部を備え、
    前記ファサード外周壁部は、最も前記道路側に位置する基準壁部を備え、
    前記外構は、
    前記ファサード外周壁部の前記基準壁部より前記道路側に離間して配置され、建築物を前記道路側から見た正面視で水平方向に延在する庇状部と、
    前記正面視で前記庇状部の下方の位置に立設されている壁状部と、を備える、建築物。
  2. 前記建物は、前記ファサード外周壁部に沿って、前記ファサード外周壁部の幅方向全域に亘って水平方向に直線状に延在する外周梁を備える、請求項1に記載の建築物。
  3. 前記壁状部は、厚み方向が前記正面視で左右方向となるように配置されている直交壁部である、請求項1又は2に記載の建築物。
  4. 前記壁状部は、厚み方向が前記正面視で手前奥行き方向となるように配置されている対向壁部である、請求項1又は2に記載の建築物。
  5. 前記壁状部は、前記庇状部を支持している、請求項1又は2に記載の建築物。
  6. 前記壁状部は、前記正面視で前記庇状部から鉛直方向の下方に離間して配置されている、請求項1又は2に記載の建築物。
  7. 前記正面視での前記庇状部の鉛直方向の厚みは、100~350mmである、請求項1又は2に記載の建築物。
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