JP2023167657A - フレーム構造体、サッシ枠取り付け構造、及び、建物 - Google Patents

フレーム構造体、サッシ枠取り付け構造、及び、建物 Download PDF

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Abstract

【課題】必要に応じて建物の構造躯体に対する高さ位置を調整可能なフレーム構造体、サッシ枠取り付け構造、及び、建物を提供する。【解決手段】本発明に係るフレーム構造体は、サッシ枠を建物の構造躯体に取り付け可能とするフレーム構造体であって、前記構造躯体により自重が支持されるように、前記構造躯体に取り付け可能なフレーム本体と、前記フレーム本体に対して移動可能に取り付けられ、前記フレーム本体の前記構造躯体に対する高さ位置を調整可能な高さ調整体と、を備え、前記フレーム本体は、前記高さ調整体により高さ位置が調整されない状態で、前記構造躯体により自重が支持される第1支持状態と、前記高さ調整体により高さ位置が調整されている状態で、前記高さ調整体を介して、前記構造躯体により自重が支持される第2支持状態と、を前記構造躯体の状態に応じて選択可能に構成されている。【選択図】図2

Description

本発明は、フレーム構造体、サッシ枠取り付け構造、及び、建物、に関する。
従来から、サッシ枠を含むサッシを建物の構造躯体に取り付けるために、フレーム構造体が使用されている。特許文献1には、この種のフレーム構造体として、縦フレームと横フレームとを組み合わせて構成されサッシを建物の構造躯体に取り付けるための開口パネルが開示されている。
特開平5-302385号公報
しかしながら、特許文献1では、開口パネルを用いてサッシを建物の構造躯体に取り付けることは記載されているが、開口パネルの構造躯体に対する高さ位置の調整については、何ら言及されていない。
本発明は、必要に応じて建物の構造躯体に対する高さ位置を調整可能なフレーム構造体、サッシ枠取り付け構造、及び、建物を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様としてのフレーム構造体は、
(1)
サッシ枠を建物の構造躯体に取り付け可能とするフレーム構造体であって、
前記構造躯体により自重が支持されるように、前記構造躯体に取り付け可能なフレーム本体と、
前記フレーム本体に対して移動可能に取り付けられ、前記フレーム本体の前記構造躯体に対する高さ位置を調整可能な高さ調整体と、を備え、
前記フレーム本体は、前記高さ調整体により高さ位置が調整されない状態で、前記構造躯体により自重が支持される第1支持状態と、前記高さ調整体により高さ位置が調整されている状態で、前記高さ調整体を介して、前記構造躯体により自重が支持される第2支持状態と、を前記構造躯体の状態に応じて選択可能に構成されている、フレーム構造体、である。
本発明の1つの実施形態としてのフレーム構造体は、
(2)
前記フレーム本体は、前記構造躯体の下梁により鉛直方向下方から自重が支持されるように、前記構造躯体に取り付け可能であり、
前記高さ調整体は、前記フレーム本体の前記下梁に対する高さ位置を調整可能である、上記(1)に記載のフレーム構造体、である。
本発明の1つの実施形態としてのフレーム構造体は、
(3)
前記高さ調整体は、前記フレーム本体から鉛直方向下方への突出量を調整可能に構成されており、
前記高さ調整体は、
前記フレーム本体が前記第1支持状態の場合は、前記下梁と係合しない非係合状態とされ、
前記フレーム本体が前記第2支持状態の場合は、前記非係合状態より鉛直方向下方へ突出し、前記下梁と係合して前記フレーム本体を前記下梁から鉛直方向上方に持ち上げる係合状態とされる、上記(2)に記載のフレーム構造体、である。
本発明の1つの実施形態としてのフレーム構造体は、
(4)
前記高さ調整体は、前記フレーム本体のフレーム幅方向の異なる位置に複数取り付けられている、上記(1)から(3)のいずれか1つに記載のフレーム構造体、である。
本発明の1つの実施形態としてのフレーム構造体は、
(5)
前記高さ調整体は、高さ調整ボルトであり、
前記フレーム本体は、前記高さ調整ボルトが螺合可能なナット部を備える、上記(1)から(4)のいずれか1つに記載のフレーム構造体、である。
本発明の1つの実施形態としてのフレーム構造体は、
(6)
前記フレーム本体は、高さ位置が略一致し、フレーム幅方向に隣接する2つの前記フレーム本体同士を連結可能に構成されている、上記(1)から(5)のいずれか1つに記載のフレーム構造体、である。
本発明の1つの実施形態としてのフレーム構造体は、
(7)
前記フレーム本体は、前記フレーム幅方向の端部に、鉛直方向に延在する縦フレーム部を備え、
前記縦フレーム部には、前記フレーム幅方向に貫通するボルト挿通孔が形成されており、
高さ位置が略一致し、前記フレーム幅方向に隣接する2つの前記フレーム本体は、前記縦フレーム部の前記ボルト挿通孔に挿通されるボルトを用いて連結可能に構成されている、上記(6)に記載のフレーム構造体、である。
本発明の第2の態様としてのサッシ枠取り付け構造は、
(8)
前記サッシ枠と、
前記サッシ枠が取り付けられている、上記(1)から(7)のいずれか1つに記載のフレーム構造体と、
前記フレーム構造体が取り付けられている前記構造躯体と、を備える、サッシ枠取り付け構造、である。
本発明の第3の態様としての建物は、
(9)
上記(8)に記載のサッシ枠取り付け構造を備える建物、である。
本発明によれば、必要に応じて建物の構造躯体に対する高さ位置を調整可能なフレーム構造体、サッシ枠取り付け構造、及び、建物を提供することができる。
本発明の一実施形態としてのフレーム構造体を含む、本発明の一実施形態としてのサッシ枠取り付け構造であって、フレーム本体が第1支持状態で構造躯体に支持されているサッシ枠取り付け構造、の正面図である。 フレーム本体が第2支持状態で構造躯体に支持されているサッシ枠取り付け構造の正面図である。 図2に示すフレーム本体が、高さ調整体を介さずに、図2に示す下梁に支持されている状態を示す図である。 フレーム本体が第1支持状態で構造躯体に支持されているフレーム構造体が、フレーム本体のフレーム幅方向に連接されている状態を示す図である。 フレーム本体が第2支持状態で構造躯体に支持されているフレーム構造体が、フレーム本体のフレーム幅方向に連接されている状態を示す図である。 図5に示す連接されているフレーム本体が、高さ調整体を介さずに、図5に示す下梁に支持されている状態を示す図である。 本発明の一実施形態としてのフレーム構造体を含む、本発明の一実施形態としてのサッシ枠取り付け構造の水平断面図である。 図7に示すサッシ枠取り付け構造の鉛直断面図である。
以下、本発明に係るフレーム構造体、サッシ枠取り付け構造、及び、建物の実施形態について、図面を参照して例示説明する。各図において同一の構成には同一の符号を付している。
図1は、本発明に係るサッシ枠取り付け構造の一実施形態としてのサッシ枠取り付け構造100を示す正面図である。サッシ枠取り付け構造100は、サッシ枠101と、本発明に係るフレーム構造体の一実施形態としてのフレーム構造体102と、建物200の構造躯体103と、を備える。サッシ枠101は、建物200の外壁の外装壁材に形成される開口部に設置される。サッシ枠101は、開口部の周囲端面に沿って配置される。サッシ枠101は、例えば、開閉可能な建具、嵌め殺しの板材等の面材105を保持している。フレーム構造体102は、サッシ枠101を建物200の構造躯体103に取り付け可能に構成されている。建物200の構造躯体103は、例えば、柱及び梁を含む、建物200の架構が挙げられる。
まず、本実施形態の建物200の概要について説明する。建物200は、例えば、鉄骨造の骨組を有する2階建ての戸建て住宅とすることができる。このような建物200は、例えば、地盤に支持された鉄筋コンクリート造の布基礎等である基礎構造体と、柱部材や梁部材などの骨組部材で構成された架構を有し、基礎構造体に支持される上部構造体と、を備える。なお、架構を構成する骨組部材は、予め規格化(標準化)された部材とすることができ、予め工場にて製造されたのち建築現場に搬入されて組み立てられる。但し、建物200は、いわゆる在来工法にて建設された木造の住宅であってもよい。また、建物200は2階建てに限られず、1階または3階以上の階層を有していてもよい。更に、建物200は、戸建て住宅に限られず、例えば集合住宅などであってもよい。
本実施形態の上部構造体は、複数の柱、及び、これら複数の柱間に架設された複数の梁、から構成される架構と、この架構の外周部に配置される外壁と、架構の梁に支持される床と、を備える。
外壁の屋外側の面は、連接された外装壁材としての外壁パネルにより構成されている。また、外壁の外壁パネルの屋内側には、断熱層を構成する断熱材及び内装壁材が配置されている。
外壁パネルとしては、例えば、軽量気泡コンクリート(以下、「ALC」と記載する。「ALC」とは「autoclaved light weight concrete」の略である。)のパネル、金属系や窯業系のサイディング、押出成形セメント板、木質系パネルなどを用いることができる。この外壁パネルを架構の外周部の周囲に連接することにより、外壁の外皮層を形成することができる。
また、断熱材としては、例えば、フェノールフォーム、ポリスチレンフォーム、ウレタンフォーム等の発泡樹脂系の材料からなるパネル状の断熱材の他、ロックウール等の繊維系の断熱材を用いることもできる。この断熱材を外壁パネルの屋内側に、外壁パネルの内面に沿って配置することにより、外壁に断熱層を形成することができる。内装壁材としては、例えば、石膏ボードを用いることができ、内装壁材を架構の外周部の屋内側に連接することにより、内皮層を形成することができる。
床は、床スラブ材を含む。床スラブ材は、架構の梁間に架設され、梁により直接的又は間接的に支持される。床スラブ材としては、例えば、ALCパネルを用いることできるが、折板、押出成形セメント板、木質パネル材などの別の部材を用いてもよい。床は、床スラブ材に加えて、例えば、床スラブ材に対して直接的又は間接的に取り付けられる、下階の天井面を構成する天井内装材や、床スラブ材上に積層された、上階の床面を構成するフローリング等の床内装材など、を含むものであってもよい。
なお、建物200の屋根は陸屋根であってよい。陸屋根を構成する屋根床スラブ材についても、ALCパネルを用いることができるが、ALCパネルに限られるものではない。また、屋根床スラブ材は、例えば塩化ビニル樹脂から形成されている防水シート等により覆われることにより、防水処理が施されている。また、建物200の屋根は、陸屋根に限らず、スレート等の屋根外装材を用いた勾配屋根としてもよい。
次に、サッシ枠取り付け構造100の詳細について説明する。
図1に示すサッシ枠取り付け構造100では、サッシ枠101が取り付けられているフレーム構造体102が、建物200の構造躯体103に取り付けられている。フレーム構造体102は、フレーム本体10と、高さ調整体20と、を備える。フレーム本体10は、構造躯体103により自重が支持されるように、構造躯体103に取り付け可能に構成されている。高さ調整体20は、フレーム本体10に対して移動可能に取り付けられ、フレーム本体10の構造躯体103に対する高さ位置を調整可能に構成されている。
より具体的に、本実施形態のフレーム本体10は、構造躯体103としての下梁103aにより自重が支持されている状態で、構造躯体103としての上梁103bに、取り付けられている。図1に示すように、本実施形態のフレーム本体10は、取り付け金具104を介して間接的に、上梁103bに取り付けられているが、この構成に限られない。フレーム本体10は、例えば、取り付け金具104を介さずに直接的に、上梁103bに取り付けられていてもよい。取り付け金具104は、フレーム本体10及び上梁103bそれぞれと、例えばボルト、ビス等の締結部材を用いて締結されてよい。
本実施形態の下梁103a及び上梁103bはH形鋼であるが、下梁103a及び上梁103bの断面形状は、本実施形態の構成に限られない。
また、図1に示すフレーム本体10は、構造躯体103としての下梁103aに当接し、下梁103aにより鉛直方向下方から直接的に支持されているが、この構成に限られない。フレーム本体10は、下梁103aに当接しておらず、例えば取り付け金具等を介して間接的に、下梁103aにより鉛直方向下方から支持されていてもよい。
更に、本実施形態のフレーム本体10は、上述したように、構造躯体103としての上梁103bに取り付けられているが、この構成に限られない。フレーム本体10は、上梁103b以外の構造躯体103に取り付けられていてもよい。また、本実施形態のフレーム本体10は、上述したように、構造躯体103としての下梁103aにより自重が支持されているが、この構成に限られない。フレーム本体10の自重は、下梁103a以外の構造躯体103により支持されていてもよい。
このように、フレーム本体10は、建物200の構造躯体103より自重が支持されている状態で、構造躯体103に取り付け可能に構成されている。
高さ調整体20は、構造躯体103の状態に応じて、フレーム本体10の構造躯体103に対する鉛直方向の高さ位置を調整可能に構成されている。詳細は後述するが、本実施形態の高さ調整体20は、高さ調整ボルト20aである。本実施形態のフレーム本体10は、高さ調整体20としての高さ調整ボルト20aが螺合可能なナット部13を備える。
ここで、フレーム本体10は、第1支持状態と、第2支持状態と、を構造躯体103の状態に応じて選択可能に構成されている。「第1支持状態」とは、高さ調整体20により構造躯体103に対する高さ位置が調整されない状態で、構造躯体103により自重が支持される状態を意味する。図1では、第1支持状態のフレーム本体10を示している。「第2支持状態」とは、高さ調整体20により構造躯体103に対する高さ位置が調整されている状態で、高さ調整体20を介して、構造躯体103により自重が支持される状態を意味する。図2は、フレーム本体10が第2支持状態で構造躯体103に支持されているサッシ枠取り付け構造100を示す図である。
図1では、構造躯体103としての下梁103a及び上梁103bが、鉛直方向の異なる位置で、水平方向に平行に延在している例を示している。これに対して、図2では、構造躯体103としての下梁103a及び上梁103bが、鉛直方向の異なる位置で、水平方向に平行に延在していない例を示している。より具体的に、図2では、上梁103bが水平方向に延在しているのに対して、下梁103aが水平方向に対して傾斜する方向に延在している。なお、図2では、説明の便宜上、下梁103aの水平方向に対する傾斜角度を誇張して描いている。このように、フレーム構造体102が取り付けられる構造躯体103の状態は、例えば、構造躯体103を構成する部材の寸法公差、施工精度等により、許容範囲内であっても若干のばらつきが生じ得る。かかる場合に、フレーム本体10は、高さ調整体20によって構造躯体103に対する高さ位置を調整可能に構成されている。
具体的に、本実施形態の高さ調整体20は、フレーム本体10の下梁103aに対する高さ位置を調整可能に構成されている。より具体的に、本実施形態の高さ調整体20は、フレーム本体10から鉛直方向下方への突出量を調整可能に構成されている。そして、本実施形態の高さ調整体20は、図1に示すフレーム本体10が第1支持状態の場合は、下梁103aと係合しない非係合状態とされる。これに対して、本実施形態の高さ調整体20は、図2に示すフレーム本体10が第2支持状態の場合は、上述の非係合状態より鉛直方向下方へ突出し、下梁103aと係合してフレーム本体10を下梁103aから鉛直方向上方に持ち上げる係合状態とされる。このような高さ調整体20を設けることで、フレーム本体10の構造躯体103に対する高さ位置を調整できる。そのため、例えば図2に示す水平方向に対して傾斜する下梁103aのように、構造躯体103がフレーム本体10を所望の姿勢で支持できない状態の場合に、高さ調整体20を利用して、フレーム本体10の構造躯体103に対する高さ位置を調整できる。これにより、例えば図2に示す下梁103aの水平方向に対する傾斜等の、構造躯体103のばらつきを吸収し、フレーム本体10を、所望の姿勢で、構造躯体103に取り付けることができる。逆に言えば、図1に示すように、構造躯体103がフレーム本体10を所望の姿勢で支持できる状態の場合は、高さ調整体20は利用されなくてよい。
以上のように、フレーム本体10は、高さ調整体20により高さ位置が調整されない状態で、構造躯体103により自重が支持される第1支持状態と、高さ調整体20により高さ位置が調整されている状態で、高さ調整体20を介して、構造躯体103により自重が支持される第2支持状態と、を構造躯体103の状態に応じて選択可能に構成されている。これにより、例えば図1に示す下梁103a及び上梁103bのように、構造躯体103の状態が、フレーム本体10を所望の姿勢で支持できる状態の場合には、フレーム本体10は、高さ調整体20を用いることなく、構造躯体103により自重が支持される(第1支持状態)。これに対して、例えば図2に示す、水平方向に対して傾斜する下梁103aのように、構造躯体103の状態が、フレーム本体10を所望の姿勢で支持できない状態の場合には、フレーム本体10は、高さ調整体20を用いることで所望の姿勢とされ、高さ調整体20を介して、構造躯体103により自重が支持される(第2支持状態)。
なお、高さ調整体20を、フレーム本体10の構造躯体103に対する高さ調整が必要な場合のみ用いる態様とすることで、フレーム本体10の構造躯体103への取り付け作業の手間を軽減できる。
図2に示すように、高さ調整体20により高さ調整されているフレーム本体10の構造躯体103への取り付け構成は、図1と同様である。つまり、本実施形態のフレーム本体10は、図1に示す第1支持状態のみならず、図2に示す第2支持状態であっても、構造躯体103としての下梁103aにより自重が支持されている状態で、構造躯体103としての上梁103bに、取り付けられる。図1、図2に示すように、本実施形態のフレーム本体10は、第1支持状態及び第2支持状態のいずれの状態であっても、取り付け金具104を介して間接的に、上梁103bに取り付けられているが、この構成に限られない。フレーム本体10は、第1支持状態及び第2支持状態のいずれの状態であっても、例えば、取り付け金具104を介さずに直接的に、上梁103bに取り付けられる構成であってよい。
また、図2に示す高さ調整体20は、構造躯体103としての下梁103aに当接しているが、この構成に限られない。高さ調整体20は、下梁103aに当接しておらず、例えば、下梁103aにボルト、ビス等の締結部材により締結されている取り付け金具に当接していてもよい。つまり、第2支持状態のフレーム本体10は、高さ調整体20を介して下梁103aにより鉛直方向下方から支持されていればよく、高さ調整体20は、下梁103aに当接する構成であってもよく、下梁103aに当接しない構成であってもよい(図8参照)。
更に、本実施形態のフレーム本体10は、第1支持状態及び第2支持状態のいずれの状態であっても(図1、図2参照)、構造躯体103としての上梁103bに取り付けられているが、この構成に限られない。フレーム本体10は、上梁103b以外の構造躯体103に取り付けられていてもよい。また、本実施形態のフレーム本体10は、上述したように、第2支持状態であっても、構造躯体103としての下梁103aにより自重が支持されているが、この構成に限られない。フレーム本体10の自重は、第1支持状態及び第2支持状態において、下梁103a以外の構造躯体103により支持されていてもよい。
以下、図1~図3を参照して、本実施形態のサッシ枠取り付け構造100の更なる詳細について説明する。図3は、図2に示すフレーム本体10が、高さ調整体20を介さずに、図2に示す下梁103aに支持されている状態を示す図である。換言すれば、本実施形態のフレーム本体10は、図3に示す状態から、高さ調整体20により高さ調整されることで、図2に示す所望の姿勢とされた後で、上梁103bに取り付けられる。
図1~図3に示すように、本実施形態のフレーム本体10は、サッシ枠101に沿うように枠状に形成されている。より具体的に、本実施形態のフレーム本体10は、2本の横フレーム部11と、2本の縦フレーム部12と、を備える。
2本の横フレーム部11は、フレーム本体10が構造躯体103に取り付けられている状態で、略水平方向に延在する。本実施形態の2本の横フレーム部11は、サッシ枠101の上枠101aが取り付けられ、上枠101aに沿うように延在する上側横フレーム部11aと、サッシ枠101の下枠101bが取り付けられ、下枠101bに沿うように延在する下側横フレーム部11bと、を備える。
本実施形態のフレーム本体10は、上側横フレーム部11aが取り付け金具104を介して上梁103bに取り付けられることで、構造躯体103に取り付けられる。図1~図3に示すように、本実施形態の上側横フレーム部11aは、その延在方向の異なる位置で、複数の取り付け金具104を取り付け可能に構成されている。但し、上側横フレーム部11aにおける、取り付け金具104の取り付け位置、及び、取り付け金具104の取り付け数は、特に限定されない。
2本の縦フレーム部12は、フレーム本体10が構造躯体103に取り付けられている状態で、略鉛直方向に延在する。本実施形態の2本の縦フレーム部12は、サッシ枠101の左縦枠101cが取り付けられ、左縦枠101cに沿うように延在する左縦フレーム部12aと、サッシ枠101の右縦枠101dが取り付けられ、右縦枠101dに沿うように延在する右縦フレーム部12bと、を備える。ここで「左縦枠」とは、サッシ枠取り付け構造100を屋外側から屋内側に向かって見た正面図(以下、単に「正面視」と記載する。)において、サッシ枠101のうち左側に位置する縦枠を意味する。また、「右縦枠」とは、サッシ枠取り付け構造100の正面視において、サッシ枠101のうち右側に位置する縦枠を意味する。また、左縦フレーム部12aは、サッシ枠取り付け構造100の正面視において、上側横フレーム部11a及び下側横フレーム部11bの一端部である左端部を連結している。右縦フレーム部12bは、サッシ枠取り付け構造100の正面視において、上側横フレーム部11a及び下側横フレーム部11bの他端部である右端部を連結している。
更に、本実施形態のフレーム本体10は、高さ調整体20としての高さ調整ボルト20aが螺合可能なナット部13を更に備える。本実施形態のナット部13は、雌ねじ部が形成されているねじ孔の中心軸線が鉛直方向に向く姿勢で、下側横フレーム部11bに溶接により接合されてよい。
本実施形態のフレーム本体10は、高さ調整体20を介さずに下側横フレーム部11bが構造躯体103としての下梁103aにより支持されることで、第1支持状態となる(図1参照)。これに対して、本実施形態のフレーム本体10は、高さ調整体20を介して下側横フレーム部11bが構造躯体103としての下梁103aにより支持されることで、第2支持状態(図2参照)となる。ここで、本実施形態では、高さ調整ボルト20a及びナット部13の螺合状態を変動させることで、高さ調整ボルト20aの下側横フレーム部11bから鉛直方向下方への突出量を調整できる。これにより、上述の第1支持状態及び第2支持状態を、構造躯体103の状態に応じて選択できる。
図1~図3に示すように、本実施形態の高さ調整体20は、フレーム本体10のフレーム幅方向Aの異なる位置に複数(本実施形態では2つ)取り付けられている。このように、高さ調整体20が、フレーム本体10のフレーム幅方向Aの異なる位置に複数取り付けられていることで、フレーム本体10全体の構造躯体103に対する高さ位置の調整のみならず、フレーム本体10に取り付けられるサッシ枠101の枠面の面内方向(サッシ枠101が取り付けられる外壁の面内方向と同じ方向)での、フレーム本体10の水平方向に対する傾斜角度を調整できる。例えば、図2、図3に示すように、フレーム本体10のフレーム幅方向Aの両側での高さ位置を、2つの高さ調整体20により別々に調整する。これにより、水平方向に対して傾斜する下梁103aに支持される矩形枠状のフレーム本体10であっても、水平方向に対して傾斜しない姿勢(図2参照)にすることができる。
次に、図1~図3に示すフレーム構造体102を、フレーム本体10のフレーム幅方向Aに複数連接する構成について説明する。図4~図6は、3つのフレーム構造体102を、フレーム幅方向Aに連接した状態を示している。ここでは、3つのフレーム構造体102が連接される例を説明するが、連接されるフレーム構造体102の数は特に限定されない。
図4では、3つのフレーム構造体102それぞれのフレーム本体10が、第1支持状態で、構造躯体103に自重が支持されている。より具体的に、図4に示す各フレーム本体10は、高さ調整体20を介さずに、構造躯体103としての下梁103aにより自重が支持されている。なお、図4に示す下梁103a及び上梁103bの構成は、図1と同様である。
図5では、3つのフレーム構造体102それぞれのフレーム本体10が、第2支持状態で、構造躯体103に自重が支持されている。より具体的に、図5に示す各フレーム本体10は、高さ調整体20を介して、構造躯体103としての下梁103aにより自重が支持されている。なお、図5に示す下梁103a及び上梁103bの構成は、図2と同様である。図6は、図5に示す各フレーム本体10が、高さ調整体20を介さずに、図5に示す下梁103aに支持されている状態を示す図である。換言すれば、本実施形態の3つのフレーム本体10は、図6に示す状態から、高さ調整体20により高さ調整されることで、図5に示す所望の姿勢とされた後で、上梁103bに取り付けられる。
図6に示す3つのフレーム本体10は、例えば、下梁103a及び上梁103bの延在方向の一方側の端部に位置するフレーム本体10から、他方側の端部に位置するフレーム本体10に向かって、順次、高さ調整体20を用いて高さ位置及び傾斜角度が調整されてよい。
このように、本実施形態のフレーム構造体102によれば、高さ調整体20を備えることで、複数のフレーム本体10をフレーム幅方向Aに連接させる場合であっても、複数のフレーム本体10の高さ位置を容易に揃えることができる。
例えば、意匠性向上の目的で、連接される複数(本実施形態では3つ)のフレーム本体10に跨るように水平方向に延在する内装枠材を採用することを想定する。この場合に、連接される複数のフレーム本体10の高さ位置が、図6に示すように略一致しない状態になっていると、上述の内装枠材を、複数のフレーム本体10に跨って水平方向に延在するように設置できない可能性がある。これに対して、複数のフレーム本体10の高さ位置が、図5に示すように略一致している状態とすることで、上述の内装枠材を、複数のフレーム本体10に跨って水平方向に延在するように、設置し易くなる。この詳細は後述する(図7等参照)。
次に、図7、図8を参照して、上述のサッシ枠取り付け構造100とは別の実施形態としてのサッシ枠取り付け構造300について説明する。図7は、サッシ枠取り付け構造300の水平断面図である。図8は、サッシ枠取り付け構造300の鉛直断面図である。図7、図8に示すサッシ枠取り付け構造300は、上述したサッシ枠取り付け構造100(図1~図6参照)と比較して、フレーム本体310の構成のみが相違し、その他の構成は同一である。
まず、図7、図8に示す外壁50の概要について説明する。外壁50は、外装壁材51と、この外装壁材51の屋内側に配置される断熱材52と、この断熱材52の屋内側に配置される内装壁材53と、を備える。外装壁材51は、上述したように、例えばALCパネルなどの外壁パネルであってよい。断熱材52は、上述したように、例えばフェノールフォーム、ポリスチレンフォーム、ウレタンフォーム等の発泡樹脂系の材料からなるパネル状の断熱材であってよい。内装壁材53は、例えば、石膏ボード等を含む構成であってよい。
図7、図8に示すように、外装壁材51には開口部51aが形成されている。サッシ枠101は、この開口部51aの周囲端面に沿うように配置される。
図7、図8に示すように、本実施形態のサッシ枠取り付け構造300は、サッシ枠101と、フレーム構造体302は、建物200の構造躯体103と、を備える。サッシ枠101及び構造躯体103は、上述したサッシ枠取り付け構造100と同様であるため、ここでは説明を省略する。
フレーム構造体302は、フレーム本体310と、高さ調整体20と、を備える。高さ調整体20は、上述したサッシ枠取り付け構造100と同様であるため、ここでは説明を省略する。
本実施形態のフレーム本体310は、2本の横フレーム部311と、2本の第1縦フレーム部312と、ナット部313と、脚部材314と、2本の第2縦フレーム部315と、を備える。
図8に示すように、2本の横フレーム部311は、フレーム本体310が構造躯体103に取り付けられている状態で、略水平方向に延在する。本実施形態の2本の横フレーム部311は、サッシ枠101の上枠101aが取り付けられ、上枠101aに沿うように延在する上側横フレーム部311aと、サッシ枠101の下枠101bが取り付けられ、下枠101bに沿うように延在する下側横フレーム部311bと、を備える。
サッシ枠101の上枠101aは、例えばビス等の締結部材を用いて、上側横フレーム部311aに固定されている。図8に示すように、本実施形態の上枠101a及び上側横フレーム部311aは、上枠101aと外装壁材51との間に介在するシール部材54の屋内側で、ビス等の締結部材により固定されている。
また、サッシ枠101の下枠101bについても、例えばビス等の締結部材を用いて、下側横フレーム部311bに固定されている。図8に示すように、本実施形態の下枠101b及び下側横フレーム部311bは、下枠101bと外装壁材51との間に介在するシール部材54の屋内側で、ビス等の締結部材により固定されている。
図8に示すように、本実施形態のフレーム本体310は、上側横フレーム部311aが取り付け金具104を介して上梁103bに取り付けられることで、構造躯体103に取り付けられる。本実施形態の上側横フレーム部311aは、その延在方向の異なる位置で、複数の取り付け金具104を取り付け可能に構成されている。但し、上側横フレーム部311aにおける、取り付け金具104の取り付け位置、及び、取り付け金具104の取り付け数は、特に限定されない。
図7、図8に示すように、2本の第1縦フレーム部312は、フレーム本体310が構造躯体103に取り付けられている状態で、略鉛直方向に延在する。本実施形態の2本の第1縦フレーム部312は、サッシ枠101の左縦枠101cに沿うように延在する第1左縦フレーム部312aと、サッシ枠101の右縦枠101dに沿うように延在する第1右縦フレーム部312bと、を備える。
第1左縦フレーム部312aは、サッシ枠取り付け構造100の正面視において、上側横フレーム部311a及び下側横フレーム部311bの一端部である左端部を連結している。第1左縦フレーム部312aと、上側横フレーム部311a及び下側横フレーム部311bのそれぞれとは、例えばビス等の締結部材により固定されている。但し、第1左縦フレーム部312aと、上側横フレーム部311a及び下側横フレーム部311bのそれぞれとは、例えば溶接等により接合されていてもよい。
第1右縦フレーム部312bは、サッシ枠取り付け構造100の正面視において、上側横フレーム部311a及び下側横フレーム部311bの他端部である右端部を連結している。第1右縦フレーム部312bと、上側横フレーム部311a及び下側横フレーム部311bのそれぞれとは、例えばビス等の締結部材により固定されている。但し、第1右縦フレーム部312bと、上側横フレーム部311a及び下側横フレーム部311bのそれぞれとは、例えば溶接等により接合されていてもよい。
図7、図8に示すように、ナット部313は、高さ調整体20としての高さ調整ボルト20aが螺合可能に構成されている。本実施形態のナット部313は、下側横フレーム部311bにボルト、ビス等の締結部材により固定されている脚部材314に保持されている。本実施形態のナット部313は、雌ねじ部が形成されているねじ孔の中心軸線が鉛直方向に向く姿勢で、脚部材314に溶接により接合されている。本実施形態の脚部材314は、下側横フレーム部311bより鉛直方向下方に突出するように、下側横フレーム部311bに固定されている。
より具体的に、本実施形態の脚部材314は、下側横フレーム部311bの屋内側の面に沿うように延在する底板部314aと、この底板部314aのフレーム幅方向Aの両側から屋内側に向かって立ち上がる2つの側板部314bと、底板部314a及び2つの側板部314bに連なるように水平方向に延在し、ナット部313が取り付けられている保持板部314cと、を備える。保持板部314cには、鉛直方向に貫通する貫通孔が形成されている。ナット部313は、保持板部314cの貫通孔がナット部313の雌ねじ部が形成されているねじ孔と連通するように配置した状態で、保持板部314cに溶接により接合されている。但し、ナット部313は、脚部材314に対してビス等の締結部材により固定されていてもよい。また、ナット部313は、脚部材314に対して溶接又は締結により固定される構成に限られず、例えば、脚部材314自体に形成されたねじ孔であってもよい。
図7に示すように、2本の第2縦フレーム部315は、フレーム本体310が構造躯体103に取り付けられている状態で、略鉛直方向に延在する。本実施形態の2本の第2縦フレーム部315は、サッシ枠101の左縦枠101cが取り付けられ、左縦枠101cに沿うように延在する第2左縦フレーム部315aと、サッシ枠101の右縦枠101dが取り付けられ、右縦枠101dに沿うように延在する第2右縦フレーム部315bと、を備える。
サッシ枠101の左縦枠101cは、例えばビス等の締結部材を用いて、第2左縦フレーム部315aに固定されている。図7に示すように、本実施形態の左縦枠101c及び第2左縦フレーム部315aは、左縦枠101cと外装壁材51との間に介在するシール部材54の屋内側で、ビス等の締結部材により固定されている。
また、サッシ枠101の右縦枠101dについても、例えばビス等の締結部材を用いて、第2右縦フレーム部315bに固定されている。図7に示すように、本実施形態の右縦枠101d及び第2右縦フレーム部315bは、右縦枠101dと外装壁材51との間に介在するシール部材54の屋内側で、ビス等の締結部材により固定されている。
第2左縦フレーム部315aの上端部及び下端部は、サッシ枠取り付け構造100の正面視において、上側横フレーム部311a及び下側横フレーム部311bの一端部である左端部に連結されている。第2左縦フレーム部315aと、上側横フレーム部311a及び下側横フレーム部311bのそれぞれとは、例えばビス等の締結部材により固定されている。但し、第2左縦フレーム部315aと、上側横フレーム部311a及び下側横フレーム部311bのそれぞれとは、例えば溶接等により接合されていてもよい。
第2右縦フレーム部315bの上端部及び下端部は、サッシ枠取り付け構造100の正面視において、上側横フレーム部311a及び下側横フレーム部311bの他端部である右端部に連結されている。第2右縦フレーム部315bと、上側横フレーム部311a及び下側横フレーム部311bのそれぞれとは、例えばビス等の締結部材により固定されている。但し、第2右縦フレーム部315bと、上側横フレーム部311a及び下側横フレーム部311bのそれぞれとは、例えば溶接等により接合されていてもよい。
このように、第2左縦フレーム部315a及び第2右縦フレーム部315bは、第1左縦フレーム部312a及び第1右縦フレーム部312bと同様、上側横フレーム部311a及び下側横フレーム部311bに連結されている。但し、第2左縦フレーム部315a及び第2右縦フレーム部315bは、上側横フレーム部311aの下面から、下側横フレーム部311bの上面まで延在する構成であるのに対して、第1左縦フレーム部312a及び第1右縦フレーム部312bは、上側横フレーム部311a及び下側横フレーム部311bの屋内側で、上側横フレーム部311aより鉛直方向上方から、下側横フレーム部311bより鉛直方向下方まで、延在している。また、第1左縦フレーム部312a及び第2左縦フレーム部315aは直接連結されておらず、図7に示すように、外壁50の厚み方向である屋内外方向Bで離間して配置されている。更に、第1右縦フレーム部312b及び第2右縦フレーム部315bについても、直接連結されておらず、図7に示すように、屋内外方向Bで離間して配置されている。
高さ調整体20としての高さ調整ボルト20aは、ナット部313に螺合可能に構成されている。そして、高さ調整ボルト20aは、ナット部313との螺合状態を変動させることで、その先端が脚部材314の下端より上側に退避する状態と、その先端が脚部材314の下端より下側まで突出する状態と、の間で状態変化可能である。
本実施形態のフレーム本体310は、高さ調整体20を介さずに脚部材314の下端が構造躯体103としての下梁103aにより支持されることで、第1支持状態となる。つまり、この第1支持状態では、高さ調整体20としての高さ調整ボルト20aの先端が、脚部材314の下端より上側に退避する状態となる。図8では、第1支持状態のフレーム本体310を示している。
これに対して、本実施形態のフレーム本体310は、高さ調整体20を介して構造躯体103としての下梁103aにより支持されることで、第2支持状態となる。つまり、この第2支持状態では、高さ調整体20としての高さ調整ボルト20aの先端が、脚部材314の下端より下側に突出する状態となる。
このように、本実施形態では、高さ調整ボルト20a及びナット部313の螺合状態を変動させることで、高さ調整ボルト20aの、脚部材314の下端から鉛直方向下方への突出量を調整できる。これにより、上述の第1支持状態及び第2支持状態を、構造躯体103の状態に応じて選択できる。また、在来建築では、サッシ枠の高さを均一に揃えるのに、熟練した職人が取付位置と寸法を測定しながら施工するが、本実施形態では、寸法を測定することなく、熟練した職人でなくてもサッシ枠の高さを均一に揃えることができる。
なお、図7では、2つのフレーム構造体302をフレーム幅方向Aに連接させた状態を示している。本実施形態のフレーム本体310は、高さ位置が略一致し、フレーム幅方向Aに隣接する2つのフレーム本体310同士を連結可能に構成されている。より具体的には、図7に示すように、本実施形態のフレーム本体310は、フレーム幅方向Aの端部に、鉛直方向に延在する第1縦フレーム部312を備える。そして、第1縦フレーム部312には、フレーム幅方向Aに貫通するボルト挿通孔340が形成されている。高さ位置が略一致し、フレーム幅方向Aに隣接する2つのフレーム本体310は、第1縦フレーム部312のボルト挿通孔340に挿通されるボルト341を用いて連結可能に構成されている。このようにすることで、フレーム幅方向Aに連接される複数のフレーム本体310の高さ位置が揃えられた状態を、容易に維持することができる。
また、図7に示すように、本実施形態のサッシ枠取り付け構造300では、意匠性向上の目的で、連接される複数(図7では2つを図示)のフレーム本体310に跨るように水平方向に延在する内装枠材342が採用されている。本実施形態では、このような内装枠材342として、サッシ枠101の上枠101aの屋内側に連接される上側内装枠材342aと、サッシ枠101の下枠101bの屋内側に連接される下側内装枠材342bと、が設けられている。図7に示すように、本実施形態の下側内装枠材342bは、各フレーム本体310に合わせて途切れている構成ではなく、連接される複数(図7では2つを図示)のフレーム本体310に跨るように一体で連続する構成である。そして、下側内装枠材342bのうち、隣り合う2つのフレーム本体310の隣接部に対応する位置には、隣接する2つのフレーム本体310の第1縦フレーム部312、及び、この第1縦フレーム部312の屋内側を覆うように配置される内装カバー部材343、を避けるように形成された切り欠き部342b1が形成されている。なお、上側内装枠材342aのうち、隣り合う2つのフレーム本体310の隣接部に対応する位置にも、同様の切り欠き部が形成されている。
連接される複数のフレーム本体310の高さ位置が略一致しない状態になっていると、上述の内装枠材342を、複数のフレーム本体310に跨って水平方向に延在するように設置できない可能性がある。例えば、下側内装枠材342bの切り欠き部342b1に、隣接する2つのフレーム本体310の第1縦フレーム部312、及び、内装カバー部材343が配置できない場合などが考えられる。これに対して、複数のフレーム本体310の高さ位置が略一致している状態とすることで、上述の内装枠材342を、複数のフレーム本体310に跨って水平方向に延在するように、設置し易くなる。
本発明に係るフレーム構造体、サッシ枠取り付け構造、及び、建物は、上述した実施形態に示す具体的な構成に限られず、特許請求の範囲を逸脱しない限り、種々の変形・変更・組み合わせが可能である。
本発明は、フレーム構造体、サッシ枠取り付け構造、及び、建物、に関する。
10:フレーム本体
11:横フレーム部
11a:上側横フレーム部
11b:下側横フレーム部
12:縦フレーム部
12a:左縦フレーム部
12b:右縦フレーム部
13:ナット部
20:高さ調整体
20a:高さ調整ボルト
50:外壁
51:外装壁材
51a:開口部
52:断熱材
53:内装壁材
54:シール部材
100:サッシ枠取り付け構造
101:サッシ枠
101a:サッシ枠の上枠
101b:サッシ枠の下枠
101c:サッシ枠の左建枠
101d:サッシ枠の右建枠
102:フレーム構造体
103:建物の構造躯体
103a:下梁(建物の構造躯体の一例)
103b:上梁(建物の構造躯体の一例)
104:取り付け金具
105:面材
200:建物
300:サッシ枠取り付け構造
302:フレーム構造体
310:フレーム本体
311:横フレーム部
311a:上側横フレーム部
311b:下側横フレーム部
312:第1縦フレーム部
312a:第1左縦フレーム部
312b:第1右縦フレーム部
313:ナット部
314:脚部材
314a:底板部
314b:側板部
314c:保持板部
315:第2縦フレーム部
315a:第2左縦フレーム部
315b:第2右縦フレーム部
340:ボルト挿通孔
341:ボルト
342:内装枠材
342a:下側内装枠材
342b:上側内装枠材
342b1:切り欠き部
343:内装カバー部材
A:フレーム幅方向
B:屋内外方向

Claims (9)

  1. サッシ枠を建物の構造躯体に取り付け可能とするフレーム構造体であって、
    前記構造躯体により自重が支持されるように、前記構造躯体に取り付け可能なフレーム本体と、
    前記フレーム本体に対して移動可能に取り付けられ、前記フレーム本体の前記構造躯体に対する高さ位置を調整可能な高さ調整体と、を備え、
    前記フレーム本体は、前記高さ調整体により高さ位置が調整されない状態で、前記構造躯体により自重が支持される第1支持状態と、前記高さ調整体により高さ位置が調整されている状態で、前記高さ調整体を介して、前記構造躯体により自重が支持される第2支持状態と、を前記構造躯体の状態に応じて選択可能に構成されている、フレーム構造体。
  2. 前記フレーム本体は、前記構造躯体の下梁により鉛直方向下方から自重が支持されるように、前記構造躯体に取り付け可能であり、
    前記高さ調整体は、前記フレーム本体の前記下梁に対する高さ位置を調整可能である、請求項1に記載のフレーム構造体。
  3. 前記高さ調整体は、前記フレーム本体から鉛直方向下方への突出量を調整可能に構成されており、
    前記高さ調整体は、
    前記フレーム本体が前記第1支持状態の場合は、前記下梁と係合しない非係合状態とされ、
    前記フレーム本体が前記第2支持状態の場合は、前記非係合状態より鉛直方向下方へ突出し、前記下梁と係合して前記フレーム本体を前記下梁から鉛直方向上方に持ち上げる係合状態とされる、請求項2に記載のフレーム構造体。
  4. 前記高さ調整体は、前記フレーム本体のフレーム幅方向の異なる位置に複数取り付けられている、請求項1から3のいずれか1つに記載のフレーム構造体。
  5. 前記高さ調整体は、高さ調整ボルトであり、
    前記フレーム本体は、前記高さ調整ボルトが螺合可能なナット部を備える、請求項1から3のいずれか1つに記載のフレーム構造体。
  6. 前記フレーム本体は、高さ位置が略一致し、フレーム幅方向に隣接する2つの前記フレーム本体同士を連結可能に構成されている、請求項1から3のいずれか1つに記載のフレーム構造体。
  7. 前記フレーム本体は、前記フレーム幅方向の端部に、鉛直方向に延在する縦フレーム部を備え、
    前記縦フレーム部には、前記フレーム幅方向に貫通するボルト挿通孔が形成されており、
    高さ位置が略一致し、前記フレーム幅方向に隣接する2つの前記フレーム本体は、前記縦フレーム部の前記ボルト挿通孔に挿通されるボルトを用いて連結可能に構成されている、請求項6に記載のフレーム構造体。
  8. 前記サッシ枠と、
    前記サッシ枠が取り付けられている、請求項1から3のいずれか1つに記載のフレーム構造体と、
    前記フレーム構造体が取り付けられている前記構造躯体と、を備える、サッシ枠取り付け構造。
  9. 請求項8に記載のサッシ枠取り付け構造を備える建物。
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