JP3883421B2 - 立体シート及びその製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、立体シート及びその製造方法に関し、詳しくは、生理用ナプキン、失禁パッド、使い捨ておむつ等の吸収性物品の防漏部形成用に適した立体シート及びその製造方法、並びに該立体シートを用いて形成した防漏部を有する吸収性物品に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
従来、生理用ナプキンや使い捨ておむつ等の吸収性物品においては、いわゆる横漏れを防止するために、長手方向の両側部に、横漏れ防止用の防漏部を形成することが一般的に行われている。
斯かる吸収性物品として、特開2001−145667号公報には、縦方向に延びる切断線で切断したときの断面が波状の不織布で形成され、前記不織布の頂部と底部の密度が前記頂部と底部との中間部分の密度よりも高く形成された防漏壁を備えた生理用ナプキンが記載されている。
しかし、この生理用ナプキンにおいては、防漏壁における、肌と接触する部分が硬いため肌触りが悪く、また、肌と接触する頂部が圧縮に対して柔軟に変形しないためフィット性や漏れ防止性にも劣る。
【0003】
従って、本発明の目的は、生理用ナプキンや使い捨ておむつ等の吸収性物品の防漏部形成用に適しており、肌触り、フィット性、液滲み防止性及び漏れ防止性に優れた防漏部を形成することができる、立体シート及びその製造方法、並びに該立体シートを用いた防漏部を備え、肌触り、フィット性、液滲み防止性及び漏れ防止性に優れた吸収性物品を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、積層されて一体化された二枚の不織布と、二枚の該不織布間に保持された弾性部材とからなる、吸収性物品用の立体シートであって、長手方向又は幅方向の断面形状が波形に形成されており、波の頂部の密度が、該頂部と波の底部との中間部位の密度より低くなされており、前記弾性部材は、前記立体シートの波形の断面形状に沿って配され、且つ前記中間部位において二枚の前記不織布間に固定されている立体シートを提供することにより、上記の目的を達成したものである。
【0005】
本発明は、請求項1記載の立体シートの製造方法であって、帯状の二枚の不織布間に弾性部材を挟み込んだ構成の原料シートを、互いに噛み合う凸条部を周面に有する二つの凹凸ロール間に挿通し、該原料シートの断面形状を波形に変形させると同時に、該原料シートにおける立体シートの頂部と底部との中間部位に対応する部位を、前記凸条部同士間で圧縮して高密度化させることを特徴とする立体シートの製造方法を提供することにより、上記の目的を達成したものである。
【0006】
本発明は、液保持性の吸収層及び液不透過性の防漏層を備え、長手方向に沿って防漏部が形成されている吸収性物品において、前記防漏部は、請求項1〜3の何れかに記載の立体シートを、前記吸収性物品の長手方向に沿って配設して形成されていることを特徴とする吸収性物品を提供することにより、上記の目的を達成したものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をその好ましい実施形態に基づいて説明する。
図1〜3に示す立体シート1は、本発明の立体シートの一実施形態であり、図1中の矢印A方向に縦長で、平面視して帯状の形状を有している。
本実施形態の立体シート1は、図2に示すように、長手方向の断面形状が波形に形成されており、波の頂部11及び底部12の密度が、該頂部11と該底部12の中間部位13における密度より低くなされている。
【0008】
頂部11及び底部12は、それぞれ略円弧形状に形成されており、それらが中間部位13を介して交互に連続して波形の断面形状が形成されている。
本実施形態の立体シート1は、図3に示すように、繊維集合体13と該繊維集合体13中に保持された弾性部材14とからなり、該弾性部材14は、立体シート1の波形の断面形状に沿って配されている。
繊維集合体13は、二枚の不織布13a,13bが積層されて一体化されたものであり、複数の糸状の弾性部材14が、幅方向に間隔を設けて二枚の該不織布13a,13b間に挟持されて存在している。
【0009】
本実施形態の立体シート1によれば、該シートの波の頂部11の密度が、該頂部11と底部12の中間部位13の密度より低いため、以下の効果(1)〜(3)が奏される。尚、頂部11及び底部12の区別は、肌側に配される方を頂部とする。
(1)波の頂部11が、低密度で柔軟であるため、肌触りに優れており、また、肌による加圧に対して柔軟に変形するため、フィット性にも優れている。
(2)波の中間部位13の密度が高いことにより、圧力に対する形態安定性(波形の断面形状を圧力下でも保つことができる性質をいう)に優れている。
(3)防漏部形成用に使用する場合の液の滲みや防漏効果を考えると、肌と波形の頂部の界面での液滲みと、波形の中間部位での液滲みとを考える必要がある。前者の肌当接部分の液滲みは、頂部の繊維密度と肌の接触面積に依存し、繊維密度が高い程、肌との接触面積が大きくなり滲み易くなる。従って、頂部の密度を低くすると液滲みが生じ難くなる。また、波形の中間部分は、撥水性の繊維集合体(不織布)の場合、繊維密度が増加する程、耐水圧が増加するため、波形の中間部位での液滲みは、該部位が高密度の方が抑制される。
このように、低密度の頂部及び高密度の中間部位を有する立体シートによれば、液滲み及び防漏効果を向上させることができる。
【0010】
また、本実施形態の立体シート1によれば、繊維集合体中に弾性部材14を配し、密度の高い中間部位13において該弾性部材14を強く拘束した構成であるため、下記効果(4)が奏される。
(4)形態安定性が一層向上しており、伸縮特性も安定している。
例えば、長手方向(図1中のA方向)に繰り返し伸縮させたり、厚み方向に繰り返し荷重を掛けても、伸縮特性の低下や形態の崩れが起こりにくく、例えば、防漏部形成用のシート材として長時間使用した場合においても防漏部のフィット性や防漏効果が低下しにくい。また、波形形状を安定に保つことができるため、より身体の動きに対して波形形状を安定にフィットさせることができ、防漏効果も一層向上したものとなっている。
【0011】
尚、立体シートに弾性部材を配することにより、立体シート1の一方の側縁部15を伸長状態で他の部材に固定し、他方の側縁部16を非固定状態とすることによって、例えば図5(b)に示すように、着用時に該他方の側縁部16側が他の部材から離間した防漏効果の高い防漏部41を形成することができる。
【0012】
斯かる効果を確実に発現させる観点から、立体シート1の波の頂部11及び底部12の密度は、それぞれ、頂部11と底部12の中間部位13の密度の70%以下、特に5〜50%であることが好ましい。
【0013】
ここで、頂部11,底部12及び中間部位13の密度は、以下のようにして測定される。
先ず、立体シートを波方向(縦,図1の矢印A方向)×波方向に垂直な方向(横)が50mm×10mmの大きさに切り出す。切り出した試験片を縦方向50mmになるように固定した状態で、波の断面をマイクロスコープ(OLYMPUS製、SZH−1LLB)にて拡大し、頂部、底部、中間部の厚みを測定する。また、立体シートに加工する前の坪量(試験片坪量)を測定しておく。
そして、各部の密度を次式により算出する。
密度=試験片坪量/厚み
【0014】
また、本実施形態の立体シートは、肌触りやフィット性の観点から、自然状態の全体厚みT(図2参照)が1〜10mmであることが好ましく、自然状態の凹凸ピッチP(図1参照)が0.5〜5mmであることが好ましい。立体シートの幅は、防漏部を形成させる際に折り曲げるか否か等に応じて適宜に決定することができる。尚、不織布としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステルや、ポリエチレン/ポリプロピレンの複合繊維、ポリエチレン/ポリエステル複合繊維及び、それら混合繊維からなる、サクションヒートボンド不織布、スパンボンド不織布、メルトブローン不織布、SMS、レジンボンド不織布等、各種公知の方法による不織布を用いることが出来るが、肌触り及び波状部に容易に密度差をつけられるという観点から、サクションヒートボンド不織布が好ましい。また、防漏効果の観点から、撥水性であることが好ましい。
【0015】
次に、本発明の立体シートの製造方法の一実施形態について、上述した立体シート1を製造する場合を例にして説明する。
帯状の二枚の不織布間に、糸状の弾性部材を幅方向に分散させた状態として挟み込んだ構成の原料シート1’を、図4に示すように、互いに噛み合う凸条部21を周面に多数有する二つの凹凸ロール2,2間に挿通する。凹凸ロール2は、何れも金属等の硬質材製である。
このとき、一方の凹凸ロール2の凸条部21の先端面22と、他方の凹凸ロール2の該先端面22と対向する面23との間には、充分なクリアランス3が形成されるようにし、これらの間では原料シート1’が圧縮されないようにする。他方、一方の凹凸ロール2の凸条部の側壁面(先端面の回転方向の両側に位置する面)24と他方の凹凸ロール2の凸状部の側壁面24との間により、原料シート1’が圧縮されるようにする。
これにより、原料シート1’を断面波形の形状に変形させると同時に、該原料シート1’における立体シート1の頂部11と底部12との中間部位13に対応する部位の密度を他の部位よりも高くすることができ、上述した立体シート1が得られる。
【0016】
尚、立体シート1を構成する二枚の不織布同士は、ホットメルト型接着剤等の接着剤、エンボス処理、熱融着等の適宜の接合手段により、二つの凹凸ロール間に挿通する前に一体化させておいても良いし、二つの凹凸ロールの一方又は双方を加熱しておき、両凹凸ロールによる圧縮時に両者を熱融着により一体化させることもできる。
【0017】
本実施形態の立体シートの製造方法によれば、上述した優れた特性を有する立体シートを、効率良く連続生産することができる。
即ち、不織布の間に糸状またはフィルム状の弾性材料を延伸した状態に挟み込み、二つの凹凸ロールを通すことにより、連続的に波状の弾性伸縮立体シートが製造できる。ホットメルトのみで不織布にゴムを固定する場合よりも、エンボス処理や熱接着で不織布と弾性部材(ゴム)を波状に加工するために、より少ないホットメルト坪量でも固定でき、不織布を通してホットメルトが裏抜けする等といった様な問題も回避できる。また、図4のようにクリアランスがあるためロール同士は接触しないため、ロールの磨耗が防止でき、安定した生産ができる。
また、立体シートに弾性部材14を使用することは、シートに波形の凹凸形状の付与することにも大きく寄与する。即ち、図4に示すように、凹凸ロールの凸条部の先端部ではクリアランスがあるため、原料シートは、押し潰されずに凸条部により引き伸ばされるが、弾性部材があると引き伸ばされても、収縮力があるため、波形の凹凸形状が安定して付与される。
【0018】
図5に示す生理用ナプキン4は、本発明の吸収性物品の一実施形態であり、上述した立体シート1を用いて形成した左右一対の防漏部41を備えている。
本実施形態の生理用ナプキン4は、液保持性の吸収層42及び液不透過性の防漏層45を備え、長手方向の両側部に、それぞれ長手方向に沿って防漏部41,41が形成されている。
ナプキン1及び吸収層42は、それぞれ平面視において、両端部が円弧状とされた縦長形状を有している。吸収層42は、液透過性の表面シート43と、表面シート12を透過した液を保持する液保持性の吸収体44とからなる。防漏層45は、液不透過性の裏面シート45からなり、吸収層42と略同形の平面視形状を有している。表面シート43と裏面シート45とは、ナプキン4の周縁部において互いに接合されている。裏面シート45の下面側には、ナプキン4をショーツ等の着衣に固定するための粘着部(図示せず)が形成されている。
【0019】
前記防漏部41,41は、それぞれ、上述した立体シート(長手方向の断面形状が波形に形成された立体シート)1を、ナプキン1の長手方向に沿って配設して形成されており、該立体シート1は、該シートの波の頂部11側を肌に当接される側(図5の上側)に向けて配設されている。
各防漏部41は、上述した形態の立体シート1を、該立体シート1の長手方向(波方向)をナプキン4の長手方向と一致させて、ナプキン両側部の表面シート43上に配し、その長手方向の一方の側縁部15と長手方向の両端部近傍を該表面シート43上に接合して形成されている。立体シート1の他方の側縁部16と表面シート43との間は接合されておらず、着用時には、該他方の側縁部16と表面シート43との間が離間し、表面シート43上を横方向に流れた経血が、そこから、該立体シート1と表面シート43との間に空間内に収容されるので、横漏れが防止される。尚、ナプキン4の各防漏部41の表面シートから離間する部分には、糸状の弾性部材が5mm間隔で4本配されている。
【0020】
本実施形態の生理用ナプキン4によれば、上述した構成の立体シートを用いて形成した防漏部41,41を備えているため、立体シートの上記効果(1)〜(4)が発現されるので、肌触り及びフィット性が良好であり、また、優れた液滲み防止効果及び防漏効果が得られる。
尚、本実施形態のナプキン4においては、長手方向の中央部分においては、上記(3)の効果は比較的弱いが、実際の場面、特に夜用などの場合にはサイドの立体ギャザーの部分を滲んで、ナプキンの前後に液が移動することは良くあり、従って、このようなサイドの防漏部(立体ギャザー)上を後部に滲んで漏れてしまうような漏れ(後ろ漏れ)に対しては、波が長手方向に並んでいるものの方が有効である。
【0021】
図7は、本発明の実施形態を理解する上で参考となる参考形態の生理用ナプキン4Aを示す図であり、該ナプキン4Aにおいては、幅方向の断面形状が波形に形成された立体シート1Aを、ナプキンの長手方向に沿って、その両側部に配して形成した防漏部41Aを備えている。立体シート1Aは、波の頂部の密度が該頂部と底部との中間部位の密度よりも低くなされており、その幅方向が波の方向となっている。立体シート1Aは、繊維集合体のみからなり、弾性部材を有していない。特に説明しない点においては、上述した立体シート1と同様である。
このナプキン4Aにおいても、波の頂部が低密度になされているため、肌に接する面は、柔らかくフィット性に優れている。また、以下の作用により、両サイドのモレ防止効果にも優れている。
(5)波状の防漏部により、何本もの防波堤が形成されているため、吸収性物品の上面を液が横方向に拡散するのを抑制できる。また頂部は、低密度な波状の防漏部がある為に、肌と不織布の間は液が滲み難くなる。(6)波状部の中間の部分は高密度な為、圧力下においても、波状部を安定に保つ事ができる(波の柱が強くなる)。(7)波状部の中間部分は、高密度になされている為に、中間を滲む液も、不織布の高密度部による耐水圧が高くなり、より中間部分も滲み難くなるといった効果がある。
このように、単に波状に加工するといったのみならず、波の中間を高密度にし、頂部を低密度にすることにより、肌触りのみならずより漏れ難い構造を、容易に製造することができる。
尚、立体シート1Aは、図8に示すような、凸条部21の設けられた向きが周方向である以外はそれぞれ上述した凹凸ロール2と同様の構成を有する一対の凹凸ロール2Aを用いること、及び繊維集合体のみからなる原料シートを凹凸ロール2A間に供給する以外は、上述した立体シート1の製造方法と同様にして製造することができる。
【0022】
図9は、本発明の吸収性物品の他の実施形態である生理用ナプキンを示す図である。図9に示す生理用ナプキンは、図7に示した吸収性物品(ナプキン4A)のフィット性や漏れ防止効果を更に向上させるために、両サイドの波状の防漏部に、弾性部材(糸状のゴム)14を、伸長させながら揺動させて入れたものである。この場合において、弾性部材は、吸収性物品の両サイドにおいて、長手方向および幅方向に収縮力を生ずる。幅方向において、波状の防漏部41Bは、表面シート43との固定シール部51と、両サイド側端部の裏面シート45との固定シール部52で固定されるが故に、幅方向のゴムの収縮により、肌側に波状部が隆起し、凸状になる。また、吸収性物品の長手方向においても、ゴムの収縮が働く為に、前後方向においては、肌側に凹状に湾曲する。従って、吸収性物品の両サイドの波状部が、柔らかい凸型構造をとりながら、前後も湾曲する為に、前後方向幅方向共に身体にフィットし、漏れ難い構造を作り出せる。
【0023】
斯かる防漏部を形成するための立体シート1Bの製造方法としては、不織布の上に、糸状の弾性部材にホットメルトを塗布しながら揺動し、その上に不織布を重ね合わせた後に、図8に示すようなエンボスロールに通す。弾性部材は、波状の頂部と底部の中間部で、エンボスの熱と圧力により、より強く固定される。
【0025】
本発明は、上述した実施形態に制限されるものではなく、種々変形可能である。
例えば、立体シートは、弾性部材としてフィルム状の弾性部材を有するものでも良い。
また、立体シートを用いた防漏部は、図6に示すように、立体シートを断面略T字状又は断面略三角形の袋状に加工して形成した立体ギャザーや、図示しないが、立体シートに他のシート材を接合して形成したものであっても良い。図6の例では、符号41’で示す部分が、肌に当接する部分であり、少なくとも肌に当接する部分41’における断面が波形で、波の頂部及び底部の密度が、頂部と底部との中間部位の密度よりも低くなされており、弾性部材は波方向に配されている。
本発明に係る吸収性物品としては、生理用ナプキンの他、失禁パッド、使い捨ておむつ、パンティライナー等であっても良い。また、立体シートは、ナプキンのウイングやフラップなど、吸収体の側部から外方に延出する部分の形成材料とし又は該部分に固定等して使用することもできる。
【0026】
【発明の効果】
本発明の立体シートは、生理用ナプキンや使い捨ておむつ等の吸収性物品の防漏部形成用のシート材として適しており、肌触り、フィット性、液滲み防止性及び漏れ防止性に優れた防漏部を形成することができるものである。
また、本発明の立体シートの製造方法は、斯かる立体シートを効率的且つ経済的に製造することができるものである。
また、本発明の吸収性物品は、防漏部の肌触り、フィット性、液滲み防止性に優れ、使用感や漏れ防止性に優れたものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の立体シートの一実施形態を示す斜視図である。
【図2】図2は、図1のX−X線模式断面図である。
【図3】図3は、図2の頂部近傍を拡大して示す模式拡大断面図である。
【図4】図4は、本発明の立体シートの製造方法の一実施形態の主要工程を示す模式図である。
【図5】図5は、本発明の吸収性物品の一実施形態としての生理用ナプキンを示す図で、図5(a)は平面図、図5(b)は図5(a)のY−Y線模式断面図である。
【図6】図6は、本発明の吸収性物品の他の実施形態としての生理用ナプキンを示す図〔図5(a)相当図〕である。
【図7】 図7は、本発明の実施形態を理解する上で参考となる参考形態の生理用ナプキンを示す図で、図7(a)は平面図、図7(b)は、図7(a)のA−A線模式拡大断面図である。
【図8】図8は、図7の生理用ナプキンに用いた立体シートの製造に好ましく用いられる凹凸ロールを示す図で、図8(a)は斜視図、図8(b)は、原料シートを導入した状態の図8(a)の要部拡大断面図である。
【図9】図9は、本発明の吸収性物品の更に他の実施形態としての生理用ナプキンを示す図で、図9(a)は平面図、図9(b)は、図9(a)のB−B線模式拡大断面図である。
【図10】図10は、本発明の吸収性物品の更に他の実施形態としての生理用ナプキンを示す図で、図10(a)は平面図、図10(b)は、図10(a)のC−C線模式拡大断面図である。
【符号の説明】
1 立体シート
11 頂部
12 底部
13 中間部位
14 弾性部材
2 凹凸ロール
4,4A 生理用ナプキン(吸収性物品)
41,41’,41A〜41C 防漏部
42 吸収層
43 表面シート
44 吸収体
45 裏面シート(防漏層)
Claims (4)
- 積層されて一体化された二枚の不織布と、二枚の該不織布間に保持された弾性部材とからなる、吸収性物品用の立体シートであって、
長手方向又は幅方向の断面形状が波形に形成されており、波の頂部の密度が、該頂部と波の底部との中間部位の密度より低くなされており、
前記弾性部材は、前記立体シートの波形の断面形状に沿って配され、且つ前記中間部位において二枚の前記不織布間に固定されている立体シート。 - 請求項1記載の立体シートの製造方法であって、
帯状の二枚の不織布間に弾性部材を挟み込んだ構成の原料シートを、互いに噛み合う凸条部を周面に有する二つの凹凸ロール間に挿通し、該原料シートの断面形状を波形に変形させると同時に、該原料シートにおける立体シートの頂部と底部との中間部位に対応する部位を、前記凸条部同士間で圧縮して高密度化させることを特徴とする立体シートの製造方法。 - 前記弾性部材を、前記凸条部同士間で圧縮して高密度化させる部位において、前記原料シートに結合させる請求項2記載の立体シートの製造方法。
- 液保持性の吸収層及び液不透過性の防漏層を備え、長手方向に沿って防漏部が形成されている吸収性物品において、
前記防漏部は、請求項1〜3の何れかに記載の立体シートを、前記吸収性物品の長手方向に沿って配設して形成されていることを特徴とする吸収性物品。
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