JP5290705B2 - 吸収性物品 - Google Patents

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本発明は、生理用ナプキンや失禁パッド等の吸収性物品に関する。
従来、着用中の経血等の体液が幅方向に移動して側縁部から漏れてしまう横漏れを防止するため、長手方向両側縁部それぞれに防漏壁を設けた生理用ナプキンが知られている。
また、防漏壁の装着者へのフィット性を高める為に、中空のループ形状の防漏壁が知られている。例えば、特許文献1には、フィット性が高く、装着者の足の動き等の左右からの応力がかかった場合においても、中空のループ形状で緩衝し、生理用ナプキンにヨレを発生させず、漏れ防止性の高い中空のループ形状の防漏壁を備えた生理用ナプキンが開示されている。
近年、特に夜用の生理用ナプキンにおいて、生理用ナプキンの長さが長くなる傾向にあり、生理用ナプキンの長さと共に、防漏壁も長くなっている。防漏壁が長くなると、装着者の体液排泄部に当接される排泄部領域に位置する両側縁部の中空の防漏壁を、断面略円状のループ形状に起立させることが困難となる。
特開平11−299821号公報
従って、本発明の目的は、夜用の生理用ナプキン等の長い吸収性物品においても、排泄部領域に位置する両側縁部の中空の防漏壁を、容易に断面略円状のループ形状に起立させることができ、ループ形状に起立することにより、装着者へのフィット性を高め、ヨレ防止、漏れ防止性に優れた吸収性物品を提供することにある。
本発明は、肌当接面を形成する表面シート、非肌当接面を形成する裏面シート及び両シート間に介在する吸収体を有する縦長の吸収性本体と、該吸収性本体の長手方向両側部それぞれに帯状の伸縮性シートを接合して形成された中空のループ状の防漏壁とを備えた縦長の吸収性物品であって、前記防漏壁それぞれは、少なくとも装着者の体液排泄部に当接される排泄部領域であって、該防漏壁の頂部より前記吸収性物品の幅方向中央側の領域に前記伸縮性シートの一部の剛性を高めた高剛性部を複数有しており、該高剛性部それぞれは、ループ状の前記防漏壁の起立方向に延びて形成されており、且つ前記頂部に到らないように形成されている吸収性物品を提供することにより前記目的を達成したものである。
本発明の吸収性物品によれば、夜用の生理用ナプキン等の長い吸収性物品においても、装着者の体液排泄部に当接される排泄部領域に断面略円状の中空のループ形状の防漏壁を容易に形成できるので、装着者へのフィット性を高め、ヨレ防止、漏れ防止性を高めることができる。
以下、本発明の吸収性物品である生理用ナプキンの好ましい一実施形態について、図1〜図6に基づいて説明する。
本実施形態の生理用ナプキン1は、図1に示すように、生理用ナプキン1の長手方向に延びる中心線CLに対して左右対称に形成されている。
従って、以下には、主として生理用ナプキン1の左側の構成について詳述し、右側の構成については、適宜説明を省略し、左側の構成要素に対応する右側の構成要素は、符号にダッシュ(’)を付してある。
本実施形態の吸収性物品(生理用ナプキン)1は、図1〜図6に示すように、肌当接面を形成する表面シート2、非肌当接面を形成する裏面シート3及び両シート2,3間に介在する吸収体4を有する実質的に縦長の吸収性本体5と、該吸収性本体5の長手方向両側部5a,5a’それぞれに帯状の伸縮性シート6,6’を接合して形成された中空のループ状の防漏壁7,7’とを備えている。
防漏壁7,7’それぞれは、図1,図3に示すように、少なくとも装着者の体液排泄部に当接される排泄部領域aであって、防漏壁7,7’の頂部7a,7a’より生理用ナプキン1の幅方向中央側の領域(X3領域)に伸縮性シート6,6’の一部の剛性を高めた高剛性部6c,6c’を複数有している。
高剛性部6c,6c’それぞれは、図3,図4に示すように、ループ状の防漏壁7,7’の起立方向に延びて形成されており、且つ防漏壁7,7’の頂部7a,7a’に到らないように形成されている。
ここで、「排泄部領域a」とは、装着者の体液排泄部に当接される領域を意味する。本実施形態の生理用ナプキン1のように、ウイング部31,31’を有する吸収性物品における排泄部領域aは、通常、吸収性物品(生理用ナプキン1)の長手方向においてウイング部31,31’を有する領域である。ウイング部31,31’を有しない吸収性物品における排泄部領域aは、生理用ナプキンが個装形態に折り畳まれた際に生じる製品長手方向(CL線方向)に直交する2つの折線について、生理用ナプキンの長手方向の前端から数えて第1折線と第2折線とに囲まれた領域と同じ長さか又は短い長さの領域を言う。また、生理用ナプキンの製品長が長く3つの折線が生じる場合には、製品の長手方向の前端から数えて第1折線と第2折線に囲まれた領域あるいは製品の長手方向の前端から数えて第1折線と第3折線とに囲まれた領域と同じ長さか又は短い長さの領域を言う。
本実施形態の生理用ナプキン1について、詳述すると、本実施形態の生理用ナプキン1は、図1に示すように、その長手方向(CL線方向)に、装着者の体液排泄部に当接される排泄部領域a(ウイング部31を有する領域)の後方に後方領域b、排泄部領域a、排泄部領域aの前方に前方領域cを備えている。本実施形態の生理用ナプキン1は、図1〜図6に示すように、液透過性の表面シート2、液不透過性又は撥水性の裏面シート3及び吸収体4を具備し、表面シート2と吸収体4とを固定する一対のエンボス溝9を具備している。エンボス溝9は、生理用ナプキン1の両側部に、長手方向(CL線方向)に延びて延在している。表面シート2及び裏面シート3それぞれは、吸収体4よりも長手方向(CL線方向)に大きい外径寸法を有している。表面シート2及び裏面シート3は、生理用ナプキン1の長手方向(CL線方向)の両端部b1,c1において、吸収体4の長手方向の両端部から延出し、その延出部は互いにヒートシール等により接合されて吸収性本体5を形成している。本実施形態の生理用ナプキン1は、その長手方向(CL線方向)における中央部より前寄りの位置に一対のウイング部31を有している。ウイング部31は、裏面シート3を延出することにより形成されており、その裏面には、該ウイング部31を、ショーツのクロッチ部の非肌対向面に固定するための粘着部32が形成されている。これらの構成は、従来品と同じである。
次いで、本実施形態の生理用ナプキン1のループ状の防漏壁7について説明する。
本実施形態の生理用ナプキン1では、図1〜図3に示すように、帯状の伸縮性シート6が、吸収性本体5の長手方向(CL線方向)の側部5aに、長手方向に沿って、配設及び固定されており、伸縮性シート6の収縮により、肌当接面側に凸に起立した中空のループ状の防漏壁7が形成される。ここで、「起立」とは、中空のループ状の防漏壁7の頂部7aが表面シート2の表面よりも上方に位置する状態を意味する。
上記伸縮性シート6は、本実施形態の生理用ナプキン1においては、弾性部材63により伸縮性が付与された複合シートである。伸縮性シート6は、図2及び図3に示すように、肌当接面側のシート61と、非肌当接面側のシート62と、それらのシート61,62間に、複数本の弾性部材63を配置して形成されている。肌当接面側のシート61と、非肌当接面側のシート62とは、同形同大の帯状(長方形状)のシートであり、上記伸縮性シート6は、肌当接面側のシート61と非肌当接面側のシート62との間に、糸状の弾性部材63を、シート61,62の長手方向(CL線方向)に配置し、複数本の弾性部材63それぞれを、帯状のシート61,62の幅方向(CL線方向と直交方向)に均等に配置して形成されている。複数本の弾性部材63それぞれは、図1に示すように、防漏壁7を形成した際、装着者の体液排泄部に当接される排泄部領域aより長く配置されている。
上記伸縮性シート6は、図2及び図3に示すように、表面シート2及び吸収体4を挟持するように、伸縮性シート6の長手方向の一側部6aの肌当接面側のシート61の表面が、表面シート2の肌当接面側の表面に接合されて接合部8aを形成している。また、伸縮性シート6の長手方向の他側部6bは、吸収体4と裏面シート3との間に配され、他側部6bの非肌当接面側のシート62の表面が、吸収体4の非肌当接面側の表面に接合されて接合部8bを形成している。また、排泄部領域aの前方の前方領域c及び後方の後方領域bにおいて、伸縮性シート6は吸収性本体5に接合されている部分を有している。このように、帯状の伸縮性シート6を、吸収性本体5の長手方向(CL線方向)の側部5aに、長手方向に沿って、配設及び接合しているため、伸縮性シート6が収縮することにより、中空のループ状に起立した部分を有する防漏壁7が形成される。接合は、ヒートシールや接着剤等により行うことができる。本実施形態においては、接合部8aは接着剤により形成されており、伸縮性シート6の非肌当接面側のシート62と吸収体4との接合は、接着剤により行われている。また、本実施形態においては、表面シート2と吸収体4との接合は、接着剤により行われ、伸縮性シート6の肌当接面側のシート61と裏面シート3との接合(接合部8b)は、ヒートシールにより行われている。
上記防漏壁7は、図1,図3に示すように、少なくとも排泄部領域aに、防漏壁7の頂部7aより生理用ナプキン1の幅方向中央側の領域(X3領域;防漏壁7の頂部7aと中心線CLとの間に位置するループ状の防漏壁7の領域)に伸縮性シート6の一部の剛性を高めた高剛性部6cを有している。
上記高剛性部6cは、図3に示すように、ループ状の防漏壁7の起立方向(Z方向;生理用ナプキン1の厚み方向)に延びて形成されている。高剛性部6cは、本実施形態においては、防漏壁7の形成材料である伸縮性シート6をヒートシールすることにより形成されている。即ち、図4に示すように、肌当接面側のシート61と、非肌当接面側のシート62と、それらのシート61,62間に、複数本の弾性部材63を固定して形成された伸縮性シート6に、ヒートシール処理を施すことにより、処理部分のシート61及びシート62の目付けを高くし、ヒートシール処理を施されていない伸縮性シート6の部分よりも剛性の高い高剛性部6cを形成してなる。高剛性部6cの形成法としては、ヒートシール処理の他に、エンボス処理を施してもよい。
上記高剛性部6cは、図3に示すように、少なくとも排泄部領域aに、複数形成されており、20個〜40個、形成されていることが好ましい。20個以上であれば、ループ形状に防漏壁を起立させ易く、40個以下であれば、高剛性部6cを配置したことによる伸縮性シート6の剛性に関し、装着者に違和感を与えない。
上記高剛性部6cは、図3に示すように、防漏壁7の頂部7aに到らないように形成されている。高剛性部6cは、図1,図5,図6に示すように、生理用ナプキン1の長手方向(CL線方向)の前後端部b1,c1における防漏壁7の内側折曲げ部7b1,7c1の頂部どうしを結んだ線と交差していることが好ましい。即ち、高剛性部6cは、図5に示すように、生理用ナプキン1の長手方向(CL線方向)の後端部b1における防漏壁7の内側折曲げ部7b1の頂部7b11と、生理用ナプキン1の長手方向(CL線方向)の前端部c1における防漏壁7の内側折曲げ部7c1の頂部7c11とを結んだ仮想線(不図示)と交差するように配されていることが好ましい。具体的には、図3に示すように、高剛性部6cの起端6c1が、伸縮性シート6の長手方向の一側部6aと前記仮想線との間に配されている。また、排泄部領域aにおける高剛性部6cの頂部(末端6c2)の高さ(H1)が、防漏壁7の高さ(H2)の20〜70%(H1/H2×100)であることが好ましく、更に、30〜50%(H1/H2×100)であることが好ましい。20%以下であると、伸縮性シートに十分な剛性が得られず、使用者の足の動きや装着姿勢等の外的応力に対して、ループ状に防漏壁を起立させることが困難となり、ひいては外的応力等により防漏壁部が吸収体上面に倒れこみやすくなる。70%以上であると肌当接面領域に占める高剛性部の領域が広くなり、実質的に凹状に形成された高剛性部が肌当接領域を占めると、経血等の体液が幅方向に移動した際に防漏壁面を伝い側縁部から漏れてしまうことになる。
ここで、高剛性部6cの頂部(末端6c2)の高さ(H1)とは、表面シート2からZ軸方向への高さであり、防漏壁7の高さ(H2)も同様に、表面シート2からZ軸方向への高さである(図3参照)。
上記高剛性部6cは、図4に示すように、その幅W1が、0.5mm〜10mmであることが好ましい。また、隣り合う高剛性部6cどうしの間隔dが、1mm〜15mmであることが好ましい。
本実施形態の生理用ナプキン1の防漏壁7は、図3に示すように、さらに、伸縮性シート6の一部の剛性を高めた外側高剛性部6dが、高剛性部6cと同様の態様で、防漏壁7の頂部7aより生理用ナプキン1の幅方向外側の領域(X4領域;防漏壁7の頂部7aと生理用ナプキン1の長手方向の側端との間に位置するループ状の防漏壁7の領域)に形成されている。具体的には、外側高剛性部6dは、高剛性部6cと同様に、伸縮性シート6の一部にヒートシール処理を施すことにより形成されている。外側高剛性部6dは、少なくとも排泄部領域aに、複数形成されており、20個〜50個、形成されていることが好ましい。
外側高剛性部6dは、図3に示すように、防漏壁7の頂部7aに到らないように形成されており、外側高剛性部6dは、図5に示すように、生理用ナプキン1の長手方向(CL線方向)の後端部b1における防漏壁7の外側折曲げ部7b2の頂部7b21と、生理用ナプキン1の長手方向(CL線方向)の前端部c1における防漏壁7の外側折曲げ部7c2の頂部7c21とを結んだ仮想線(不図示)と交差するように配されていることが好ましい。ここで、頂部7b21とは、外側折曲げ部7b2の頂部中で、最も生理用ナプキン1の厚み方向(Z軸方向)において低い位置にある頂部、言い換えれば、最も、裏面シート3に近い位置にある頂部のことをいう。頂部7c21についても同様である。交差するように配されているとは、具体的には、図3に示すように、外側高剛性部6dの起端(不図示)が、伸縮性シート6の長手方向の他側部6bと前記仮想線との間に配されている。また、排泄部領域aにおける外側高剛性部6dの頂部(末端6d2)の高さ(H3)が、防漏壁7の高さ(H2)の20〜70%(H3/H2×100)であることが好ましく、更に、40〜60%(H3/H2×100)であることが好ましい。20%以下であると、伸縮性シートに十分な剛性が得られず、使用者の足の動きや装着姿勢等の外的応力に対して、ループ状に防漏壁を起立させることが困難となり、70%以上であると肌当接面領域に占める高剛性部の領域が広くなり、実質的に凹状に形成された高剛性部が肌当接領域を占めると、経血等の体液が幅方向に移動した際に防漏壁面を伝い側縁部から漏れてしまうことになる。
ここで、外側高剛性部6dの頂部(末端6d2)の高さ(H3)とは、表面シート2からZ軸方向への高さであり、防漏壁7の高さ(H2)も同様に、表面シート2からの高さである。外側高剛性部6dの幅及び間隔は、高剛性部6cと同様である(図3参照)。
上記防漏壁7を形成する複合シートは、図1、図5及び図6に示すように、防漏壁7のループ状をなしている部分の前方及び後方、本実施形態においては、排泄部領域aの前方領域cと後方領域bにおいては、弾性部材63が配置されておらず、伸縮性シート6を形成していない。複合シートを形成する肌当接面側のシート61及び非肌当接面側のシート62は、弾性部材63が配置されていない領域において、図1、図5及び図6に示すように、肌当接面側に凸に起立したの中空のループ状の防漏壁7を形成しないように、積極的に折り曲げられている。防漏壁7を形成する複合シートは、生理用ナプキン1の長手方向の両端部b1,c1においては、表面シート2及び裏面シート3と同様に、吸収体4の長手方向(CL線方向)の両端部b1,c1から延出し、その延出部はヒートシールまたはホットメルト等により接合固定されている。
本実施形態の生理用ナプキン1の形成材料について説明する。
上記表面シート2、上記裏面シート3及び上記吸収体4としては、通常、生理用ナプキン等の吸収性物品に用いられるものであれば、特に制限なく用いることができる。
上記伸縮性シート6としては、熱可塑性を有するヒートシール性の良好なシートが好ましい。また、エンボス加工性の良好なシートが好ましい。また、ヒートシール伸縮性を有し、少なくとも肌当接面aにおいてループ形状に起立すると共に、このループ形状を保ちながら違和感がなく自在に変形する剛性を持つことが好ましい。例えば、シート材料としては、伸縮性の熱可塑性のフィルム、伸縮性の熱可塑性の不織布、伸縮性の熱可塑性の織物又はそれらの積層シート等が挙げられる。具体的には、天然ゴム、ポリウレタン、ポリスチレン−ポリイソプレン共重合体、ポリスチレン−ポリブタジエン共重合体、ポリエチレン−アクリル酸エチル等のポリエチレン−αオレフィン共重合体等からなる材自体が伸縮性を有する材料や、上述したような、これら伸縮性の材料を糸状にした弾性部材63を肌当接面側のシート61と非肌当接面側のシート62との間に配置した複合シートが挙げられる。
上記伸縮性シート6の肌当接面側のシート61としては、ヒートシール性、エンボス加工性又は肌触りを良好にするため、ポリエチレン/ポリエステル、ポリエチレン/ポリプロピレン、ポリプロピレンからなる熱可塑性不織布であることが好ましい。非肌当接面側のシート62も同様である。この様な熱可塑性不織布は、不織布自体が伸縮性を有するように、クリンプ加工した繊維を用いることが好ましい。クリンプ加工されていない繊維による伸縮し難い不織布を肌当接面側のシート61及び非肌当接面側のシート62に使用する場合には、あらかじめ糸状の弾性部材63の複数本を所定の伸張率まで伸張し、それを肌当接面側のシート61及び非肌当接面側のシート62間に、略等間隔で配置し、ホットメルトやヒートシール等によって接着固定することによって、複合シートを作成しても良い。
次に上述した本発明の本実施形態の生理用ナプキン1を使用した際の作用効果について説明する。
本実施形態の生理用ナプキン1は、図1及び図3に示すように、一対の防漏壁7,7’を備えており、一対の防漏壁7,7’それぞれは、少なくとも排泄部領域aであって、防漏壁7,7’の頂部7a,7a’より生理用ナプキン1の幅方向中央側の領域(X3領域)に伸縮性シート6,6’の一部の剛性を高めた高剛性部6c,6c’を複数有している。この高剛性部6c,6c’は、ループ状の防漏壁7の起立方向(Z軸方向)に延びて形成されている為、防漏壁7,7’の柱として作用し、断面略円状の中空のループ形状の防漏壁7,7’を容易に形成できる。また、高剛性部6cは、図3に示すように、防漏壁7の頂部7aに到らないように形成されているので、装着者に高剛性部6cの違和感を生じ難い。また、X3領域に高剛性部6c,6c’を有していることにより、生理用ナプキン1を着用した際に、ループ形状の防漏壁7,7’が、生理用ナプキン1の内側に倒れ難く、吸収面積を有効に確保することができる。このようなループ形状の防漏壁7,7’を容易に形成できるので、装着者へのフィット性の高い、ヨレ防止、漏れ防止性を高い、生理用ナプキン1を形成できる。
また、本実施形態の生理用ナプキン1の防漏壁7,7’の高剛性部6cは、図1,図5,図6に示すように、生理用ナプキン1の長手方向(CL線方向)の前後端部b1,c1における防漏壁7の内側折曲げ部7b1,7c1の頂部どうしを結んだ線と交差しているので、断面略円状の中空のループ形状の防漏壁7,7’を更に容易に形成できる。
また、本実施形態の生理用ナプキン1の防漏壁7,7’は、図1及び図3に示すように、一対の防漏壁7,7’を備えており、一対の防漏壁7,7’それぞれは、少なくとも排泄部領域aであって、防漏壁7,7’の頂部7a,7a’より生理用ナプキン1の幅方向外側の領域(X4領域)に伸縮性シート6,6’の一部の剛性を高めた外側高剛性部6d,6d’を複数有している。その為、断面略円状の中空のループ形状の防漏壁7,7’の形状の安定化を図ることができる。
本発明の吸収性物品は、上述の本実施形態の生理用ナプキンに何ら制限されるものではなく、適宜変更可能である。また、上述の本実施形態の生理用ナプキンにおける各構成要件は、本発明の趣旨を損なわない範囲で、適宜組み合わせて実施できる。
例えば、上述の本実施形態の生理用ナプキン1においては、防漏壁7,7’のX4領域に外側高剛性部6d,6d’を複数有しているが、有してなくともよい。
また、上述の本実施形態の生理用ナプキン1においては、防漏壁7を形成する伸縮シート6は、図2に示すように、伸縮シート6の長手方向の一側部6aの肌当接面側のシート材61の表面が、表面シート2の肌当接面側の表面に接合されているが、図7(a)に示すように、伸縮シート6の長手方向の一側部6aを折り返し、一側部6aの非肌当接面側のシート材62の表面が、表面シート2の肌当接面側の表面に接合されていてもよい。
また、上述の本実施形態の生理用ナプキン1においては、防漏壁7を形成する伸縮シート6は、図2に示すように、伸縮シート6の長手方向の他側部6bは、吸収体4と裏面シート3との間に配されて接合部8bを形成しているが、図7(b)に示すように、他側部6bを折り返し、他側部6bにおける非肌当接面側のシート材62の表面が、延出した裏面シート3の肌当接面側の表面に接合されていてもよい。また、表面シート2と裏面シート3とが吸収体4の幅方向の両端から延出し接合されており、他側部6bを折り返し、他側部6bにおける非肌当接面側のシート材62の表面が、延出した部分の表面シート2の肌当接面側の表面に接合されていてもよい。また、図7(c)に示すように、伸縮シート6の長手方向の一側部6aを折り返し、一側部6aの非肌当接面側のシート材62の表面が、表面シート2の肌当接面側の表面に接合され、他側部6bを折り返し、他側部6bにおける非肌当接面側のシート材62の表面が、延出した部分の裏面シート3の肌当接面側の表面に接合されていてもよいし、表面シート2の肌当接面側の表面に接合されていてもよい。
本発明の吸収性物品は、生理用ナプキン以外にも、例えば、使い捨ておむつ、失禁者用パッド、パンティーライナー等に好適に用いることができる。
本発明の実施形態である生理用ナプキンの斜視図である。 図1に示す生理用ナプキンのX1−X1線断面図である。 図1に示す生理用ナプキンのX1−X1線断面の斜視図である。 図3に示す生理用ナプキンの要部の斜視図のY1−Y1線断面図である。 図1に示す生理用ナプキンのX2−X2線断面図である。 図1に示す生理用ナプキンのX3−X3線断面図である。 (a)〜(c)本発明のその他の実施形態である生理用ナプキンのX1−X1線断面図である。
符号の説明
1 生理用ナプキン
2 表面シート
3 裏面シート
4 吸収体
5 吸収性本体
5a,5a’ 吸収性本体の長手方向の両側部
6,6’ 伸縮性シート
61 肌当接面側のシート
62 非肌当接面側のシート
63,63’ 弾性部材
6a 一側部
6b 他側部
6c 高剛性部
6c1 起端
6c2 末端
6d 外側高剛性部
6d2 末端
7,7’ 防漏壁
7b1,7c1 内側折曲げ部
7b11,7c11 頂部
7b2,7c2 外側折曲げ部
7b21,7c21 頂部
8a,8b 接合部
9 エンボス溝

Claims (3)

  1. 肌当接面を形成する表面シート、非肌当接面を形成する裏面シート及び両シート間に介在する吸収体を有する縦長の吸収性本体と、該吸収性本体の長手方向両側部それぞれに帯状の伸縮性シートを接合して形成された中空のループ状の防漏壁とを備えた縦長の吸収性物品であって、
    前記防漏壁それぞれは、少なくとも装着者の体液排泄部に当接される排泄部領域であって、該防漏壁の頂部より前記吸収性物品の幅方向中央側の領域に前記伸縮性シートの一部の剛性を高めた高剛性部を複数有しており、該高剛性部それぞれは、ループ状の前記防漏壁の起立方向に延びて形成されており、且つ前記頂部に到らないように形成されており、
    前記帯状の伸縮性シートは、前記表面シート及び前記吸収体を挟持するように、その長手方向の一側部が、該表面シートの肌当接面側に接合され、その長手方向の他側部が、該吸収体の非肌当接面側に接合され、かつ、前記排泄部領域の前方の前方領域及び後方の後方領域において、折り曲げられて前記吸収性本体に接合されて前記防漏壁を形成しており、
    前記高剛性部は、前記前方領域の前端部における前記防漏壁の幅方向内側の内側折曲げ部の頂部と前記後方領域の後端部における前記防漏壁の幅方向内側の内側折曲げ部の頂部とを結んだ仮想線と交差するように配されている吸収性物品。
  2. 前記排泄部領域における高剛性部の頂部の高さ(H1)が、前記防漏壁の高さ(H2)の20〜70%(H1/H2×100)である請求項1に記載の吸収性物品。
  3. 前記高剛性部が、前記伸縮性シートをヒートシール又はエンボスすることにより形成されている請求項1又は2に記載の吸収性物品。
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