JP5319232B2 - 吸収性物品 - Google Patents

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本発明は、生理用ナプキンや失禁パッド等の吸収性物品に関する。
従来、着用中に経血等の体液が幅方向に移動して側縁部から漏れてしまう横漏れを防止するため、長手方向両側縁部それぞれに防漏壁を設けた生理用ナプキンが知られている。
また、防漏壁の着用者へのフィット性を高める為に、中空のループ形状の防漏壁を設けることもれている(引用文献1参照)。
しかし、従来の中空ループ形状の防漏壁は、柔軟である反面、生理用ナプキンの着用時に左右両側からの圧力を受けると、幅方向の内方に倒れ込みやすく、吸収可能な領域の幅が狭くなる等の不都合があった。
特許文献2には、体液排出部対応部位において起立する立体ギャザー構成要素と、臀部側対応部位において起立する立体ギャザー構成要素とを、重なり範囲が重なり代を有するように、吸収性物品の長手方向に位置をずらして設けた吸収性物品が提案されている。
しかし、その吸収性物品における立体ギャザーは、いずれも中空のループ形状の防漏壁を形成するものではなく、また、2組の立体ギャザー同士が互いの起立性を向上させるものでもない。
特許文献3には、弾性伸縮シートを複数回折り返し、その折り返し部分の基端部をそれぞれ吸収性物品の表面に接合して、吸収性物品の側部に複数の防漏壁を形成させた吸収性物品が記載されている。
しかし、この吸収性物品の防漏壁においても、柔軟性に劣ると共に、着用時に左右両側からの圧力を受けたときに、吸収性物品の幅方向の内方に倒れ込みやすい。
特開平11−299821号公報 特開2006−280583号公報 特許第3850618号公報
従って、本発明の目的は、中空ループ部の肌へのフィット性が安定に維持されると共に中空ループ部の吸収性物品幅方向内方への倒れ込みが防止され、装着感及び防漏性に優れる吸収性物品を提供することにある。
本発明は、表面シート、裏面シート及びこれら両シート間に位置する吸収体を有する実質的に縦長の吸収性物品であって、吸収性物品の長手方向の両側それぞれに、第1及び第2中空ループ部を有する立体防漏部を有しており、前記各立体防漏部における第1及び第2中空ループ部は、互いに隣接して設けられ、それぞれ、頂部から吸収性物品の幅方向内方に向かって延在する内壁と、該頂部から吸収性物品の幅方向外方に向かって延在する外壁とを有しており、第1中空ループ部は、内壁の下端が前記吸収体の肌対向面側に固定され、内部の中空部分が主として該吸収体上に位置しており、第2中空ループ部は、外壁の下端が、第1中空ループ部の内壁の下端よりも下方裏面シート側に位置する部位に固定され、内部の中空部分が、前記吸収体の側縁の外方に存在している吸収性物品を提供することにより前記目的を達成したものである。
本発明の吸収性物品は、中空ループ部の肌へのフィット性が安定に維持されると共に中空ループ部の吸収性物品幅方向内方への倒れ込みが防止され、装着感及び防漏性に優れるものである。
以下、本発明をその好ましい実施形態に基づいて説明する。
第1実施形態の生理用ナプキン1は、図1に示すように、生理用ナプキン1の長手方向に延びる中心線CLに対して左右対称に形成されている。従って、以下には、主として生理用ナプキン1の図1中右側の構成について詳述する。左側の構成については、右側と左右対称の構成を有している。
生理用ナプキン1は、図1及び図2に示すように、表面シート2、裏面シート3及び両シート2,3間に位置する吸収体4を有し、実質的に縦長に形成されている。そして、生理用ナプキン1の長手方向の両側それぞれに、第1及び第2中空ループ部7,8を有する立体防漏部6,6を有している。
図2に示すように、各立体防漏部6における第1及び第2中空ループ部7,8は、互いに隣接して設けられている。第1中空ループ部7は、第2中空ループ部8よりも生理用ナプキン1の幅方向(図2中X方向)における内方側(前記中心線CL側)に位置している。
第1及び第2中空ループ部7,8は、それぞれは、頂部71,81からナプキン1の幅方向内方に向かって延在する内壁72,82と、該頂部71,81からナプキン1の幅方向外方に向かって延在する外壁73,83とを有している。
そして、第1中空ループ部7は、内壁72の下端72aが吸収体4の肌対向面41側に固定され、内部の中空部分74が主として該吸収体4上に位置している。
また、第2中空ループ部8は、外壁83の下端83aが、第1中空ループ部7の内壁72の下端72aよりも下方(図2中Z方向の下方,裏面シート側)に位置する部位に固定され、内部の中空部分84が、吸収体4の側縁43(長手方向の側縁)の外方に存在している。また、第2中空ループ部8の内部の中空部分84は、吸収体4の肌対向面41の上下に亘って存在している。
吸収体4の肌対向面41とは、ナプキン1の厚み方向(図2中のZ方向)の上下面のうち、着用時に着用者の肌側に向けられる面であり、第1中空ループ部7の内外壁72,73の下端72a,73aや第2中空ループ部8の内壁82の下端82a等が、吸収体4の肌対向面41側に固定されている態様には、それらが、吸収体4の肌対向面41に直接接合されている場合の他、吸収体4の肌対向面41上に配された他のシート材(表面シート2等)に固定されている場合も含まれる。
第1中空ループ部7の中空部分74が主として吸収体4上に位置しているという場合の吸収体4上とは、吸収性物品の幅方向において、吸収体4と重なる部位(図2における直線4Aより左側)で、且つ吸収体4の肌対向面41よりも上方に位置する部位(図2における直線4Bより上側)である。第1実施形態においては、中空部分74の断面積の全体が吸収体4上に位置している。第1中空ループ部7の中空部分74は、その断面積の50%以上が吸収体4上に位置していることが好ましく、吸収体4上に位置している部分が、中空部分74の断面積の60%、70%、80%、90%以上が、この順に更に好ましい。中空部分74の断面積は、図2に示すように、自然状態におけるナプキンの幅方向の断面における断面積である。
第2中空ループ部8の中空部分84が、吸収体4の肌対向面41の上下に亘って存在しているという場合の吸収体4の肌対向面41には、吸収体4の肌対向面41を水平方向に延長した面が含まれる。
第1実施形態の生理用ナプキン1について更に詳述する。
生理用ナプキン1は、図1及び図2に示すように、液透過性の表面シート2、液不透過性又は撥水性の裏面シート3、及び該両シート間2,3に位置する吸収体4を有している。表面シート2、裏面シート3及び吸収体4は、積層一体化されて吸収性本体5を構成している。立体防漏部6,6それぞれは、吸収性本体5の長手方向の両側部5a,5aに、それぞれに防漏部形成部材60を接合して形成されている。
吸収体4とその肌側の面を被覆する表面シート2との間は、図示しない接着剤及び防漏溝11によって接合されている。また、吸収体4と裏面シート3との間は、ナプキン1の幅方向中央領域において接着剤91によって接合されている。
生理用ナプキン1は、実質的に縦長の形状を有している。実質的に縦長の形状は、ウイング部12,12を有する場合、それらを除いた部分が縦長であれば良い。
生理用ナプキン1は、その長手方向における中央部より前寄りの位置に一対のウイング部12,12を有している。ウイング部12,12それぞれの裏面には、該ウイング部12を、ショーツのクロッチ部の非肌対向面に固定するための粘着部13が形成されている。
立体防漏部6,6は、生理用ナプキン1の長手方向における、排泄部領域A及び該排泄部領域Aよりやや後方に位置する後方領域Bにおいて少なくとも起立している。
排泄部領域Aは、吸収性物品(生理用ナプキン1)の幅方向中央部に、着用者の液排泄部(膣口等)が対向配置される部位である。本実施形態の生理用ナプキン1のように、ウイング部12,12を有する吸収性物品における排泄部領域Aは、通常、吸収性物品(生理用ナプキン1)の長手方向においてウイング部12,12を有する領域である。。
後方領域Bは、吸収性物品(生理用ナプキン1)の長手方向において、排泄部領域Aと後端部Dとの間に位置する部位である。本実施形態の生理用ナプキン1のように、ウイング部12,12を有する吸収性物品における後方領域Bは、吸収性物品(生理用ナプキン1)の長手方向においてウイング部12,12を有する領域Aに隣接してその後方に位置する長さ7cm程の領域である。
生理用ナプキン1における立体防漏部6,6は、吸収性本体5の長手方向の両側部5a,5aそれぞれに、防漏部形成部材60を接合して形成されている。
防漏部形成部材60は、図2に示すように、実質的に非伸長性の2枚のシート62,63間が、両者間に複数本の弾性部材64を伸長状態で挟んだ状態で、ホットメルト型接着剤等の接着剤(図示せず)を介して貼り合わされてなる。
第1実施形態における立体防漏部6は、図2に示すように、第1中空ループ部7の内壁72の下端72aが、吸収体4の肌対向面41を被覆する表面シート2上に接着剤92を介して固定され、第2中空ループ部8の外壁83の下端83aが、吸収体4の非肌対向面42側に接着剤93を介して固定されている。第2中空ループ部8の外壁83の下端83aは、接着剤94を介して裏面シート3にも固定されている。
他方、第1中空ループ部7の外壁73と第2中空ループ部8の内壁82とは、それぞれの下部が、一体化されて共通する一枚の隔壁75を形成している。そして、その隔壁75を形成する一体化された外壁73及び内壁82の下端73a,82aが、吸収体4の肌対向面41側に接着剤95を介して固定されている。
第1及び第2中空ループ部7,8それぞれには、それぞれの長手方向に沿って複数本の弾性部材64が配されており、ナプキン1の自然状態においては、それらの弾性部材64の収縮によって、第1及び第2中空ループ部7,8が起立する。起立した第1及び第2中空ループ部7,8における、内壁72,82と外壁73,83とは、それぞれの頂部71,81において、断面円弧状に連なっており、第1及び第2中空ループ部7,8の上部は、肌側に向かって凸の凸曲面状をなしている。
第1実施形態における立体防漏部6は、後方領域Bにおいても、図2に示す排泄部領域Aと同様の断面構造を有している。他方、ナプキン1の前後端部C,Dにおいては、防漏部形成部材60が、ナプキンの厚み方向に折り畳むか潰された状態で、吸収性本体5等に固定されている。
第1実施形態の生理用ナプキン1によれば、着用者の足の動き等により、ナプキン1の着用中に、ナプキンの幅方向外方からが外力が加わった場合、隣接する中空ループ部の相互作用により応力が緩和される。また、第2ループ部8が、吸収体4の側面43方向に押し潰されても、吸収体4の肌対向面41上に位置する第1ループ部7によって、第2ループ部8が吸収面上に倒れ込むことも防止される。
また、着用者の肌により上方から外力が加わった場合にも、隣接する中空ループ部の相互作用により応力が緩和される。また、上方からの圧力により、第1ループ部7及び第2ループ部8の何れかが潰れた場合であっても、一方が他方の回復を促進し、何れも上方に凸の凸曲面状に回復ないし復帰し易い。
このような作用により、第1実施形態の生理用ナプキン1によれば、中空ループ部の肌へのフィット性が安定に維持されると共に中空ループ部のナプキン幅方向内方への倒れ込みが防止され、優れた、装着感及び防漏性が得られる。
第1実施形態の生理用ナプキン1においては、上述したように、第1中空ループ部7の外壁73の下端73aも、吸収体4の肌対向面41側に固定されている。これにより、第1ループ部7の形態安定性あるいは潰れた状態からの復元性が向上し、第1ループ部7がナプキンの幅方向内方に倒れ込むことが一層防止されると共に、第1ループ部7と一部が一体化されている第2ループ部8の潰れた状態からの回復・復元性も一層向上する。
また、第1実施形態の生理用ナプキン1は、ナプキン1の平面視において、第1中空ループ部7の幅W7(図2参照)が第2中空ループ部8の幅W8(図2参照)より狭くなっている。これにより、第1ループ部7の形態安定性あるいは潰れた状態からの復元性が向上し、第1ループ部7がナプキンの幅方向内方に倒れ込むことが一層防止されると共に、第1ループ部7と一部が一体化されている第2ループ部8の潰れた状態からの回復・復元性も一層向上する。
第1中空ループ部7及び第2中空ループ部8それぞれの内面を構成するシート62及び外面を構成するシート63は、何れか一方又は両方が撥水性又は液不透過性であることが好ましい。
第1実施形態で用いた防漏部形成部材60は、特開2003−33391号公報に記載の方法や、特開2004−180787号公報に記載の方法等により、効率よく製造することができる。
本実施形態の生理用ナプキン1の形成材料について説明する。
上記表面シート2、上記裏面シート3及び上記吸収体4としては、生理用ナプキン等の吸収性物品に従来用いられているもの等を、特に制限なく用いることができる。例えば、表面シート2としては、液透過性の不織布や、開孔フィルム等を用いることができ、裏面シート3としては、樹脂フィルムや樹脂フィルムと不織布の積層体等を用いることができる。吸収体4としては、パルプ等の繊維材料の繊維集合体又はこれに高吸収性ポリマーを担持させたものからを、ティッシュペーパーや透水性の不織布等の被覆材で包んでなるもの等を用いることができる。
次に、本発明の他の実施形態について説明する。他の実施形態については、上述した第1実施形態との相違点について主として説明し、同様の点については、説明を省略する。特に説明しない点については、第1実施形態と同様であり、第1実施形態についての説明が適宜適用される。
第2実施形態の生理用ナプキン1Aにおいては、図3に示すように、第1中空ループ部7の外壁73と第2中空ループ部8の内壁82とが、接着剤96を介して接合されて一体化されている。第1中空ループ部7の外壁73の下端73a及び第2中空ループ部8の内壁82の下端82aは、それぞれ、接着剤95,96を介して吸収体4の肌対向面41側に固定されている。
第2実施形態の生理用ナプキン1Aによれば、第1中空ループ部7の外壁73と第2中空ループ部8の内壁82とが一体化され、両中空ループ部7,8同士が効果的に相互作用するため、第1実施形態と同様の作用効果が奏し得られる。
第3実施形態の生理用ナプキン1Bにおいては、図4に示すように、第1中空ループ部7の外壁73に、該外壁73の一部を中空部分74に向かって折り込み、相対向した面どうしを接着剤77により接合した折り込み接合部76が形成されている。
図5に示す第4実施形態においては、第2中空ループ部8の内壁82に、該内壁82の一部を中空部分84に向かって折り込み、相対向した面どうしを接着剤86により接合した折り込み接合部85が形成されている。
第3実施形態の折り込み接合部76及び第4実施形態の折り込み接合部85は、何れも、第1中空ループ部7の外壁73と第2中空ループ部8の内壁82との離間を困難とする手段である。
第3及び第4実施形態の生理用ナプキン1B,1Cによれば、着用者の足の動き等により、ナプキンの着用中に、ナプキンの幅方向外方からが外力が加わった場合、隣接する中空ループ部の相互作用により応力が緩和される。また、第2ループ部8が、吸収体4の側面43方向に押し潰されても、吸収体4の肌対向面41上に位置する第1ループ部7によって、第2ループ部8が吸収面上に倒れ込むことも防止される。
また、着用者の肌により上方から外力が加わった場合にも、隣接する中空ループ部の相互作用により応力が緩和される。また、上方からの圧力により、第1ループ部7及び第2ループ部8の何れかが潰れた場合であっても、第3実施形態においては第1中空ループ部7の外壁73が第2中空ループ部8の内壁82に押しつけられ、第4実施形態においては第2中空ループ部8の内壁82が第1中空ループ部7の外壁73に押しつけられ、第1及び第2中空ループ部7,8が相互に干渉する状態に維持され易いため、何れか一方又は両方が、比較的潰れない状態を維持して、着用者の肌にフィットした状態を維持し易い。
このような作用により、第3,4実施形態の生理用ナプキンによれば、中空ループ部の肌へのフィット性が安定に維持されると共に中空ループ部のナプキン幅方向内方への倒れ込みが防止され、優れた、装着感及び防漏性が得られる。
第3,4実施形態の生理用ナプキン1B,1Cにおいても、第1中空ループ部7の外壁73の下端73aが、吸収体4の肌対向面41側に固定されており、また、ナプキンの平面視において、第1中空ループ部7の幅が第2中空ループ部8の幅より狭い。そのため、第1ループ部7の形態安定性あるいは潰れた状態からの復元性が向上し、第1ループ部7がナプキンの幅方向内方に倒れ込むことが一層防止される。
図6に示す第5実施形態の生理用ナプキン1Dにおいては、第1実施形態の生理用ナプキン1と同様に、第1中空ループ部7の外壁73と第2中空ループ部8の内壁82とが、それぞれの下部において、一体化されて共通する一枚の隔壁75を形成している。そして、その隔壁75を形成する一体化された外壁73及び内壁82の下端73a,82aが、吸収体4の非肌対向面42側に接着剤95を介して固定されている。
図7に示す第6実施形態の生理用ナプキン1Eにおいては、第2実施形態の生理用ナプキン1と同様に、第1中空ループ部7の外壁73と第2中空ループ部8の内壁82とが、接着剤96を介して一体化されている。そして、第1中空ループ部7の外壁73の下端73a及び第2中空ループ部8の内壁82の下端82aは、それぞれ、吸収体4の非肌対向面42側に接着剤93を介して固定されている。
第5及び第6実施形態の生理用ナプキン1D,1Eによれば、着用者の足の動き等により、ナプキンの着用中に、ナプキンの幅方向外方からが外力が加わった場合、隣接する中空ループ部の相互作用により応力が緩和される。また、第2ループ部8が、吸収体4の側面43方向に押し潰されても、吸収体4の肌対向面41上に位置する第1ループ部7によって、第2ループ部8が吸収面上に倒れ込むことも防止される。
また、着用者の肌により上方から外力が加わった場合にも、隣接する中空ループ部の相互作用により応力が緩和される。また、上方からの圧力により、第1ループ部7及び第2ループ部8の何れかが潰れた場合であっても、一方が他方の回復を促進し、何れも上方に凸の凸曲面状に回復ないし復帰し易い。
このような作用により、第5及び第6実施形態の生理用ナプキン1D,1Eによれば、中空ループ部の肌へのフィット性が安定に維持されると共に中空ループ部のナプキン幅方向内方への倒れ込みが防止される。
また、第5及び第6実施形態の生理用ナプキン1D,1Eにおいては、第1中空ループ部7の幅が第2中空ループ部8の幅より広い。そのため、上方から外力が加わった場合に、広い面幅で着用者の肌にフィットし、防漏性、フィット性、装着感も低下しにくい。
加えて、第1中空ループ部7が吸収体4上に存在する第1実施形態、第2実施形態、第3実施形態、第4実施形態と比較すると、第1中空ループ部7が吸収体側部にまで延在する第5実施形態、第6実施形態は該ループ部の形状安定性は劣るものの、第1ループ部外壁が吸収体側部に存在することで、吸収体からの液の滲み出しが著しく改善される。
本発明は、上述した実施形態に制限されず、種々変更が可能である。
例えば、上述した各実施形態においては、実質的に非伸長性の2枚のシート62,63間に複数本の弾性部材64を伸長状態で固定してなる複合シートを用いたが、立体防漏部6は、これに代えて、多種多様な伸縮性シートを用いて形成することができる。
伸縮性シートとして用い得るシート材料としては、伸縮性のフィルム、不織布、織物またはそれらの積層シート等が挙げられる。具体的には、天然ゴム、ポリウレタン、ポリスチレン−ポリイソプレン共重合体、ポリスチレン−ポリブタジエン共重合体、アクリル酸エチル−エチレン等のポリエチレン−αオレフィン共重合体等からなる材自体が伸縮性を有する材料(フィルム、糸状物、不織布、織物)やこれら伸縮性の材料(弾性部材)と不織布等の積層物等が挙げられる。上記伸縮性フィルムは、表面シートよりも肌対向面側に使用する場合には、肌触りを良好にする為、及びヒートシール性や接着剤による固定性を向上する為に、ポリエチレン/ポリエステル、ポリエチレン/ポリプロピレン、ポリプロピレンからなる熱可塑性不織布と積層し、積層材として用いることが好ましい。この様な熱可塑性不織布は、不織布自身が伸縮性を有する様に、クリンプ加工した繊維を用いることが好ましく、伸び難いクリンプ加工していない不織布を積層する場合においては、積層する前にあらかじめ弾性部材のみを所定の伸張率まで伸張し、不織布材料とホットメルトやヒートシール等によって接着し、伸縮性を発現するシート材料とする様に作成してもよい。
また、上述した各実施形態において、第2中空ループ部8の外壁83の下端部83aは、吸収体4の非肌対向面側に固定されていたが、これに代えて、第2中空ループ部8の外壁83の下端部83aを、吸収体4の側縁より幅方向外方に延出させた裏面シート等に固定することもできる。
また、第1中空ループ部7の内外壁72,73の下端72a,73aや第2中空ループ部8の内外壁82,83の下端82a,83aを、接着剤を介して他の部材に固定するのに代えて、ヒートシール、超音波シール、高周波シール等の他の公知の接合手段を用いることもできる。また、接着剤と他の接合手段を併用することもできる。
また、図8に示すように、第1中空ループ部7の外壁73及び第2中空ループ部8の内壁82を構成するシート78を、下端72a,73aの位置を超えて更に下方まで延在させ、その延在部分78により、吸収体4の側面43を覆わせることもできる。また、図9に示すように、第1中空ループ部7の外壁73と第2中空ループ部8の内壁82とは一体化されることなく当接していても良い。
また、立体防漏部は、排泄部領域A及び後方領域Bの両者において、図2〜図9に示す断面構造を有していても良いし、排泄部領域A及び後方領域Bの何れか一方のみにおいて図2〜図9に示す断面構造を有していても良い。また、排泄部領域Aと後方領域Bとで、立体防漏部の断面構造を異ならせることもできる。また、立体防漏部は、図2〜図9に示す断面構造を、吸収性物品の長手方向の任意の場所に設けることもできる。
また、本発明の吸収性物品は、生理用ナプキン以外の吸収性物品であっても良く、例えば、失禁パッド、パンティライナー(下り物シート)等であっても良い。
上述した一の実施形態における説明省略部分及び一の実施形態のみが有する要件は、それぞれ他の実施形態に適宜適用することができ、また、各実施形態における要件は、適宜、実施形態間で相互に置換可能である。
第1実施形態の生理用ナプキンを示す斜視図である。 図1のII−II線断面図である。 第2実施形態の生理用ナプキンを示す断面図(図2相当図)である。 第3実施形態の生理用ナプキンを示す断面図(図2相当図)である。 第4実施形態の生理用ナプキンを示す断面図(図2相当図)である。 第5実施形態の生理用ナプキンを示す断面図(図2相当図)である。 第6実施形態の生理用ナプキンを示す断面図(図2相当図)である。 本発明の更に別の実施形態の生理用ナプキンを示す断面図(図2相当図)である。 本発明の更に別の実施形態の生理用ナプキンを示す断面図(図2相当図)である。
符号の説明
1,1A〜1E 生理用ナプキン(吸収性物品)
2 表面シート
3 裏面シート
4 吸収体
5 吸収性本体
6 立体防漏部
7 第1中空ループ部
71 頂部
72 内壁
73 外壁
74 中空部分
75 共通する隔壁
76 折り込み接合部
8 第2中空ループ部
81 頂部
82 内壁
83 外壁
84 中空部分
85 折り込み接合部
A 排泄部領域
B 後方領域
CL 生理用ナプキンの長手方向に延びる中心線

Claims (5)

  1. 表面シート、裏面シート及びこれら両シート間に位置する吸収体を有する縦長の吸収性物品であって、
    吸収性物品の長手方向の両側それぞれに、第1及び第2中空ループ部を有する立体防漏部を有しており、
    前記各立体防漏部における第1及び第2中空ループ部は、互いに隣接して設けられ、それぞれ、頂部から吸収性物品の幅方向内方に向かって延在する内壁と、該頂部から吸収性物品の幅方向外方に向かって延在する外壁とを有しており、
    第1中空ループ部は、内壁の下端が前記吸収体の肌対向面側に固定され、内部の中空部分の断面積の50%以上が該吸収体上に位置しており、
    第2中空ループ部は、外壁の下端が、第1中空ループ部の内壁の下端よりも裏面シート側に位置する部位に固定され、内部の中空部分の少なくとも一部が、前記吸収体の側縁の外方に存在している吸収性物品。
  2. 第1中空ループ部の外壁と第2中空ループ部の内壁とが固定されている請求項1記載の吸収性物品。
  3. 第1中空ループ部の外壁と第2中空ループ部の内壁とが一体化されて共通する隔壁を形成している請求項1又は2記載の吸収性物品。
  4. 第1中空ループ部の外壁及び/又は第2中空ループ部の内壁に、該外壁及び/又は該内壁の一部を中空部分に向かって折り込み、相対向した面どうしを接合した折り込み接合部が形成されている請求項1又は2記載の吸収性物品。
  5. 吸収性物品の平面視において、第1中空ループ部の幅が第2中空ループ部の幅より狭い請求項1〜4のいずれか1項記載の吸収性物品。
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