JP5203885B2 - 吸収性物品 - Google Patents

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本発明は、生理用ナプキンや失禁パッド等の吸収性物品に関する。
従来、着用中に経血等の体液が幅方向に移動して側縁部から漏れてしまう横漏れを防止するため、長手方向両側縁部それぞれに防漏壁を設けた生理用ナプキンが知られている。
また、防漏壁の着用者へのフィット性を高める為に、中空のループ形状の防漏壁を設けることもれている(引用文献1参照)。
しかし、従来の中空ループ形状の防漏壁は、柔軟である反面、着用中に着用者の体圧を受けて押し潰され易く、押し潰される程度が大きいと、良好な横漏れ防止性やフィット性が損なわれる場合がある。
他方、中空ループ形状の防漏壁を硬くして潰れにくくした場合には、肌触り等の装着感が悪化する。
特許文献2には、体液排出部対応部位において起立する立体ギャザー構成要素と、臀部側対応部位において起立する立体ギャザー構成要素とを、重なり範囲が重なり代を有するように、吸収性物品の長手方向に位置をずらして設けた吸収性物品が提案されている。
しかし、その吸収性物品における立体ギャザーは、いずれも中空のループ形状の防漏壁を形成するものではなく、また、2組の立体ギャザー同士が互いの起立性を向上させるものでもない。
特開平11−299821号公報 特開2006−280583号公報
従って、本発明の目的は、肌触りが良く、フィット性に優れた防漏壁を備え、装着感及び漏れ防止性に優れた吸収性物品を提供することにある。
本発明は、表面シート、裏面シート及びこれら両シート間に位置する吸収体を有する実質的に縦長の吸収性物品であって、吸収性物品の長手方向の両側それぞれに中空ループ状の防漏壁を有し、該防漏壁は、防漏壁形成用のシート材が前記吸収体の肌当接面側に固定されて形成された上方固定端と、該シート材が該上方固定端より前記裏面シート側に位置する部位に固定されて形成された下方固定端とを有しており、吸収性物品の幅方向における前記防漏壁それぞれの外方に、該各防漏壁の下半部に面接するように起立した支持壁を有している吸収性物品を提供することにより前記目的を達成したものである。
本発明の吸収性物品は、肌触りが良く、フィット性に優れた防漏壁を備えており、装着感及び漏れ防止性に優れている。
以下、本発明をその好ましい実施形態に基づいて説明する。
本実施形態の生理用ナプキン1は、図1に示すように、生理用ナプキン1の長手方向に延びる中心線CLに対して左右対称に形成されている。従って、以下には、主として生理用ナプキン1の図1中右側の構成について詳述し、左側の構成については、適宜説明を省略する。右側の構成要素に対応する左側の構成要素には、符号にダッシュ(’)を付してある。
本実施形態の生理用ナプキン1は、図1〜図3に示すように、表面シート2、裏面シート3及び両シート2,3間に位置する吸収体4を有し、実質的に縦長に形成されている。そして、生理用ナプキン1の長手方向の両側それぞれに中空ループ状の防漏壁6,6’を有している。
防漏壁6,6’それぞれは、伸縮性シート61(防漏壁形成用のシート材)が、吸収体4の肌当接面上に固定されて形成された上方固定端6aと、該伸縮性シート61が、該上方固定端6aより裏面シート3側に位置する部位に固定されて形成された下方固定端6bとを有しており、生理用ナプキン1の幅方向における防漏壁6,6’それぞれの外方に、各防漏壁6,6’の下半部に面接するように起立した支持壁7,7’(一方のみ図示)を有している。
本実施形態の生理用ナプキン1について更に詳述する。
生理用ナプキン1は、図2に示すように、液透過性の表面シート2、液不透過性又は撥水性の裏面シート3、及び該両シート間2,3に位置する吸収体4を有している。表面シート2、裏面シート3及び吸収体4は、積層一体化されて吸収性本体5を構成している。防漏壁6,6’それぞれは、吸収性本体5の長手方向の両側部5a,5a’に、伸縮性シート61を接合して形成されている。吸収体4は、下部吸収層42と、該下層吸収層42上に積層された小型の上部吸収層41とを有する。
吸収体4とその肌側の面を被覆する表面シート2との間は、図示しない接着剤及び防漏溝9によって接合されている。また、吸収体4と裏面シート3との間は、ナプキン1の幅方向中央領域において接着剤91によって接合されている。
生理用ナプキン1は、実質的に縦長の形状を有している。実質的に縦長の形状は、ウイング部を除いた部分が縦長であれば良い。
生理用ナプキン1は、その長手方向における中央部より前寄りの位置に一対のウイング部8,8’を有している。ウイング部8,8’それぞれの裏面には、該ウイング部8,8’を、ショーツのクロッチ部の非肌対向面に固定するための粘着部(図示せず)が形成されている。
防漏壁6,6’は、生理用ナプキン1の長手方向におけるウイング部8,8’を有する領域である排泄部領域A及び該排泄部領域Aよりやや後方に位置する後方領域Bにおいて少なくとも起立している。
排泄部領域Aは、吸収性物品(生理用ナプキン1)の幅方向中央部に、着用者の液排泄部(膣口)が対向配置される部位である。本実施形態の生理用ナプキン1のように、ウイング部8,8’を有する吸収性物品における排泄部領域Aは、通常、吸収性物品(生理用ナプキン1)の長手方向においてウイング部8,8’を有する領域である。
後方領域Bは、吸収性物品(生理用ナプキン1)の長手方向において、排泄部領域Aと後端部Dとの間に位置する部位である。本実施形態の生理用ナプキン1のように、ウイング部8,8’を有する吸収性物品における後方領域Bは、吸収性物品(生理用ナプキン1)の長手方向においてウイング部8,8’を有する領域Aに隣接してその後方に位置する長さ7cm程の領域である。
生理用ナプキン1における防漏壁6,6’は、吸収性本体5の長手方向の両側部5a,5a’それぞれに、帯状の伸縮性シート61(防漏壁形成用のシート材)を接合して形成されている。
後方領域Bにおける伸縮性シート61は、図2に示すように、長手方向の一側縁部6d(側縁6cから所定幅の部分)が、図示しない接着剤を介して吸収体4の肌当接面側、より詳細には吸収体4の肌当接面側を被覆する表面シート2上に接合されている。上述した上方固定端6aは、伸縮性シート61における、吸収体4の肌当接面側に接合されている部分6dの端であり、防漏壁6の幅方向の一端である。
また、後方領域Bにおける伸縮性シート61は、図2に示すように、長手方向の他側縁部6f(側縁6eから所定幅の部分)が、図示しない接着剤を介して吸収体4の非肌当接面側に接合されている。上述した下方固定端6bは、伸縮性シート61における、吸収体4の肌当接面側及び/又は裏面シート3の肌当接面側に接合されている部分6fの端であり、防漏壁6の幅方向の他端である。伸縮性シート61の両側縁部6d,6fの固定方法としては、任意の接合手段を用いることができ、例えば、ヒートシール、超音波シール、高周波シール、これらと接着剤との組み合わせ等を用いることもできる。
生理用ナプキン1においては、図3に示すように、排泄部領域Aにおいても、伸縮性シート61が、後方領域Bにおけるのと同様の態様で、吸収性本体5に固定されている。
防漏壁6,6’を形成する伸縮性シート61は、それぞれ、長手方向の両端部が、生理用ナプキン1の長手方向の前後端部C,Dにおいて吸収性本体5に固定されており、長手方向の両側縁部6d、6f及び長手方向の両端部が固定された状態の伸縮性シート61が長手方向に収縮することで、ナプキン1が図1に示すように湾曲すると共に、後方領域B及び排泄部領域Aそれぞれにおいて、伸縮性シート61の上方固定端6aと下方固定部6bとの間が、断面ループ状をなすように起立する。それにより、生理用ナプキン1の長手方向の両側それぞれに、中空のループ状の防漏壁6,6’が形成されている。
防漏壁6,6’は、生理用ナプキン1の厚み方向Z(図2参照)において、上方固定端6aより上方に位置する部分6Uと、該上方固定端6aより下方に位置する部分6Dとを有している。また、防漏壁6,6’は、幅方向の断面形状が上方に向けて凸の円弧状の頂部6Tを有している。防漏壁6,6’の下半部は、防漏壁6,6’における、下方固定端6bから上端6Sまでの高さH2を2等分する高さ位置より下方に位置する部分である。
生理用ナプキン1に用いた伸縮性シート61は、図2及び図3に示すように、実質的に非伸長性の2枚のシート62,63が、両者間に複数本の弾性部材64を伸長状態で挟んだ状態で、ホットメルト型接着剤等の接着剤を介して貼り合わされてなる複合シートである。2枚のシート62,63は、同形同大である。各伸縮性シート61に配された複数本の弾性部材64は、相互間に間隔を設けて配されており、それぞれ、防漏壁6,6’の長手方向に沿って延びており、後方領域B及び排泄部領域Aの全長に亘る長さを有している。2枚のシート62,63は、少なくとも肌に当接する外側のシート62が不織布からなることが好ましく、何れか一方又は両方が撥水性又は液不透過性であることが好ましい。
本実施形態の生理用ナプキン1は、幅方向における防漏壁6,6’それぞれの外方に、該各防漏壁6,6’の下半部に面接するように起立した支持壁7,7’(一方のみ図示)を有している。
支持壁7,7’それぞれは、支持壁形成用のシート材71を、裏面シート3における、吸収体4の側縁より外方に延出した延出部31に固定して形成されている。
支持壁形成用のシート材71は、裏面シート3の延出部31に接合されている非起立部分7aと、延出部31から離れて、防漏壁6,6’の外面に沿うように起立している起立部分7bとを有している。シート材71は、吸収性本体5及びナプキン1の長手方向と同方向に長い形状を有しており、実質的に非伸長性の2枚のシート72,73が、両者間に複数本の弾性部材74を伸長状態で挟んだ状態で、ホットメルト型接着剤等の接着剤を介して貼り合わされてなる。弾性部材74は、長手方向の一側縁7cから所定幅の部分に偏在しており、起立部分7bのみに配されている。2枚のシート72,73は、同形同大である。各シート材71に配された複数本の弾性部材74は、相互間に間隔を設けて配されており、複数本の弾性部材74に亘る部分が、防漏壁6,6’の外面に面接している。2枚のシート72,73は、一方又は双方が不織布からなることが好ましい。シート62,63の一方又は双方、2枚のシート72,73の一方又は双方を不織布以外の材料から形成する場合の該材料としては、樹脂フィルム、ポリウレタン製のシート等が挙げられる。2枚のシート72,73も、何れか一方又は両方が撥水性又は液不透過性であることが好ましい。
支持壁7を形成するシート材71は、それぞれ、長手方向の両端部が、生理用ナプキン1の長手方向の前後端部C,Dにおいて吸収性本体5に固定されており、前述した非接合部分7a及び長手方向の両端部が固定された状態のシート材71が長手方向に収縮することで、後方領域B及び排泄部領域Aにおけるシート材71の前述した起立部分7bが、防漏壁6,6’を支えるように起立し、それによって、防漏壁6,6’の下半部に面接するように起立した支持壁7,7’が形成されている。尚、支持壁7,7’の起立部分7bは、防漏壁6,6’に対して接合されていない。
本実施形態の生理用ナプキン1の防漏壁6,6’は、吸収体4の上方固定端6aより上方に位置する部分が、着用者の肌から受ける圧力により柔軟に変形するため、良好な肌触りが得られる。
しかも、図4に示すように、着用者の肌Sからの圧力を受けて、防漏壁6,6’が大きく押し潰されても、防漏壁6,6’の下半部を、支持壁7,7’が面接して支持しているため、防漏壁6,6’の押し潰される程度が適度に抑制され、また、押し潰す力から開放されたときに、防漏壁6,6’が、図2に示すような元の状態に容易に復帰する。これにより、良好なフィット性が安定的に維持され、優れた漏れ防止性が得られる。また、支持壁7,7’も、上述したようなシート材71から構成することにより、着用者に違和感を与えることも防止することができる。
特に、図5に示すように、生理用ナプキン(吸収性物品)の後方領域Bは、排泄部領域Aに比して、着用時に湾曲する程度が大きくなるので、防漏壁6,6’の一部が押し潰されたときに、その周辺にシワや折れが生じ易い。防漏壁6,6’に、そのようなシワや折れが生じると、着用者の肌とのフィット性を低下させ、肌との間の隙間を介してモレが生じ易くなる等の不都合が生じる。
本実施形態の生理用ナプキン1においては、後方領域Bにおける防漏壁6,6’の外側に支持壁7,7’に設けてあるため、このような不都合を効果的に防止することができる。このように、少なくとも後方領域Bにおける防漏壁6,6’を、支持壁7,7’により支持させることが好ましい。
前記支持壁を形成するシート材71は、長手方向の両端部が、生理用ナプキン1の長手方向の前後端部において、折り返された状態で接合されていることが好ましい。折り返された状態で接合することにより、製品を使用する際に生理用ナプキン1が湾曲することで、支持壁7,7’の折り返された7dから7cの領域部分が元の状態に戻る復元力により立ち上がり、後方領域Bおよび排泄部領域Aにおけるシート材の前述した起立部分7bは、防漏壁6,6’を支えるように起立する効果が高くなる。尚、支持壁7,7’の起立部分7bは、防漏壁6,6’に対して接合されていない。前記支持壁を形成するシート材71の起立部分7dから7cまでの距離は、後方領域Bおよび排泄部領域Aのいずれか一方又は双方が生理用ナプキン1の長手方向の前後端部C,Dでの起立部分7dから7cの距離よりも長くなっていることが好ましい。
本実施形態の生理用ナプキン1においては、図3に示すように、排泄部領域Aにおいても、防漏壁6,6’の下半部を支持壁7,7’によって支持してある。
排泄部領域Aにも支持壁7,7’を設けることで、ナプキン1の長手方向における広い範囲において防漏壁のフィット性を向上させることができる。
但し、排泄部領域Aにおいては、生理用ナプキン1の着用時に、ナプキン1に、幅方向両側から圧力が加わり易く、排泄部領域Aに支持壁7,7’を設けた場合には、、防漏壁6,6’が、防漏壁6,6’が幅方向の内方に倒れ込みやすく、吸収可能な領域の幅が狭くなる等の不都合が生じることがある。
そのため、本実施形態の生理用ナプキン1においては、排泄部領域Aにおける支持壁7,7’の起立基端7dを、後方領域Bにおける支持壁7,7’の起立基端7dより、生理用ナプキン1の幅方向の外方に位置させてある。これにより、排泄部領域Aにおける防漏壁6,6’の倒れ込み及びそれによる吸収面積の低下を防止しつつ、防漏壁6,6’の肌に対するフィット性を排泄部領域Aにおいても向上させることができる。
排泄部領域Aと後方領域Bとで、いずれの起立基端7dが、吸収性物品の幅方向の外方に位置するかは、吸収体4の長手方向の側縁43(図3参照)から起立基端7dまでの距離L1の大小で判断する。排泄部領域Aにおける、吸収体側縁43と起立基端7dとの間の距離L1(図3参照)は、後方領域Bにおける、吸収体側縁と起立基端7dとの間の距離L1(図2参照)より2〜30mm、特に5〜15mmが大きいことが好ましい。尚、起立基端7dが、吸収体4の側縁43より中央線CL側に位置する場合には、前記距離L1はゼロとする。
また、本実施形態の生理用ナプキン1においては、排泄部領域Aにおける支持壁7,7’の高さが、後方領域Bにおける支持壁7,7’の高さより低くなっている。これにより、排泄部領域Aにおける防漏壁6,6’の倒れ込み及びそれによる吸収面積の低下を防止しつつ、防漏壁6,6’の肌に対するフィット性を排泄部領域Aにおいても向上させることができる。支持壁7,7’の高さは、起立基端7dから上端7cまでの、図3中に符号Tで示す高さである。
本実施形態の生理用ナプキン1においては、図3に示すように、排泄部領域Aにおける、支持壁形成用のシート材71に、折り返したシート材71の対向面間を接合した折り返し接合部75を設けることにより、排泄部領域Aにおける支持壁7,7’の起立基端7dの位置を、後方領域Bにおける起立基端7dの位置よりも幅方向外方に位置させると共に、排泄部領域Aにおける支持壁7,7’の高さを、後方領域Bにおける支持壁7,7’の高さよりも低くしてある。折り返したシート材71の対向面間を接合する手段としては、任意の接合手段を用いることができ、例えば、接着剤、ヒートシール、超音波シール、高周波シール、これらの組み合わせ等を用いることができる。
尚、支持壁7,7’は、防漏壁6,6’の下半部に面接していれば良く、下半部を超えて、更に上方まで面接していても良い。但し、支持壁7,7’の上端7cは、ナプキン1の厚み方向(Z方向)において、防漏壁6,6’の上端6Sより下方に位置することが好ましい。
また、防漏壁6,6’の下方固定端6bから支持壁7,7’の上端7cまでの高さH1は、該下方固定端6bから該防漏壁6,6’の上端6Sまでの高さH2の10〜50%、特に30〜40%であることが、防漏壁6,6’の潰れた状態からの回復性の向上及び防漏壁6,6’のナプキン幅方向内方への倒れ込み防止の点から好ましい。
本実施形態の生理用ナプキン1の形成材料について説明する。
上記表面シート2、上記裏面シート3及び上記吸収体4としては、生理用ナプキン等の吸収性物品に従来用いられているもの等を、特に制限なく用いることができる。例えば、表面シート2としては、液透過性の不織布や、開孔フィルム等を用いることができ、裏面シート3としては、樹脂フィルムや樹脂フィルムと不織布の積層体等を用いることができる。吸収体4としては、パルプ等の繊維材料の繊維集合体又はこれに高吸収性ポリマーを担持させたものからを、ティッシュペーパーや透水性の不織布等の被覆材で包んでなるもの等を用いることができる。
生理用ナプキン1においては、上述したように、防漏壁形成用の伸縮性シート61として、実質的に非伸長性の2枚のシート62,63間に複数本の弾性部材63を伸長状態で固定してなる複合シートを用いたが、防漏壁形成用の伸縮性シートとしては、これに代えて、多種多様な伸縮性シートを用いることができる。また、支持壁形成用のシート材71としても、同様に、実質的に非伸長性の2枚のシート72,73間に複数本の弾性部材74を伸長状態で固定してなる複合シートを用いたが、支持壁形成用のシート材としても、同様に、多種多様な伸縮性シートを用いることができる。
伸縮性シートとして用い得るシート材料としては、伸縮性のフィルム、不織布、織物またはそれらの積層シート等が挙げられる。具体的には、天然ゴム、ポリウレタン、ポリスチレン−ポリイソプレン共重合体、ポリスチレン−ポリブタジエン共重合体、アクリル酸エチル−エチレン等のポリエチレン−αオレフィン共重合体等からなる材自体が伸縮性を有する材料(フィルム、糸状物、不織布、織物)やこれら伸縮性の材料(弾性部材)と不織布等の積層物等が挙げられる。上記伸縮性フィルムは、表面シートよりも肌当接面側に使用する場合には、肌触りを良好にする為、及びヒートシール性や接着剤による固定性を向上する為に、ポリエチレン/ポリエステル、ポリエチレン/ポリプロピレン、ポリプロピレンからなる熱可塑性不織布と積層し、積層材として用いることが好ましい。この様な熱可塑性不織布は、不織布自身が伸縮性を有する様に、クリンプ加工した繊維を用いることが好ましく、伸び難いクリンプ加工していない不織布を積層する場合においては、積層する前にあらかじめ弾性部材のみを所定の伸張率まで伸張し、不織布材料とホットメルトやヒートシール等によって接着し、伸縮性を発現するシート材料とする様に作成してもよい。
支持壁を形成するシート材71は、伸縮性を有しないシート材料としては、嵩高いシートを用いることもでき、該嵩高シートは、一枚の不織布あるいは二枚ないしは複数の不織布の積層体、又は不織布と樹脂フィルムとの複合体を用いてもよい。前記積層体あるは前記複合体においては、ホットメルトや熱シール等の公知の技術を用いて一体化される。
本発明は、上述した実施形態に制限されず、種々変更が可能である。
例えば、上述した生理用ナプキン1における防漏壁6,6’の下方固定端6bは、図2に示すように、伸縮性シート61の長手方向の一側縁部6fを、吸収体4と裏面シート3の間において吸収体4に固定して形成されていたが、図6に示すように、伸縮性シート61の長手方向の一側縁部6fを、ナプキン1の幅方向の外方に向かうように折り曲げた状態で、裏面シート3の延出部31等に固定して形成されていても良い。
また、防漏壁6,6’の下方固定端6bは、図7に示すように、伸縮性シート61の長手方向の一側縁部6fが、吸収体4上ではあるが、上方固定端6aよりも下方に位置する部位に固定されて形成されていても良い。また、防漏壁6,6’の下方固定端6bは、図8に示すように、伸縮性シート61の長手方向の一側縁部6fが、吸収体4の側面に固定されて形成されていても良い。
また、上記した生理用ナプキン1における防漏壁6,6’の上方固定端6aは、図2に示すように、伸縮性シート61の長手方向の一側縁部6dが、ナプキン1の幅方向の外方に向かうように折り曲げた状態で固定されて形成されていたが、これに代えて、図8に示すように、前記一側縁部6dが、ナプキン1の幅方向の内方に向かうように折り曲げた状態で固定されて形成されていても良い。
また、上述した生理用ナプキン1における上方固定端6aは、伸縮性シート61の長手方向の一側縁部6dを、吸収体4の肌当接面側の面を被覆する表面シート2上に接合して形成されていたが、これに代えて、該一側縁部6dを、吸収体4の肌当接面側の面に直接接合することもできる。
また、支持壁7,7’を、排泄部領域A又は後方領域Bのみにおいて、防漏壁6,6’の下半部に面接させることもできる。
また、排泄部領域Aにおける支持壁7,7’の起立基端7dの位置を、後方領域Bにおける起立基端7dの位置よりも幅方向外方に位置させる一方、排泄部領域Aにおける支持壁7,7’の高さと、後方領域Bにおける支持壁7,7’の高さとを同じにすることもできる。また、排泄部領域Aと後方領域Bとで、吸収体の側縁43から支持壁7,7’の起立基端7dまでの距離L1を同じにする一方、排泄部領域Aにおける支持壁7,7’の高さを、後方領域Bにおける支持壁7,7’の高さより低くすることもできる。
また、本発明の吸収性物品は、生理用ナプキン以外の吸収性物品であっても良く、例えば、失禁パッド、パンティライナー(下り物シート)等であっても良い。
上述した一の実施形態における説明省略部分及び一の実施形態のみが有する要件は、それぞれ他の実施形態に適宜適用することができ、また、各実施形態における要件は、適宜、実施形態間で相互に置換可能である。
本発明の一実施形態である生理用ナプキンを示す斜視図である。 図1に示す生理用ナプキンのII−II線断面図である。 図1に示す生理用ナプキンのIII−III線断面図である。 図1に示す生理用ナプキンの防漏壁及び支持壁の変形状態を示す図(図2に対応する図)である。 図1に示す生理用ナプキンの着用時における湾曲状態を示す模式図である。 本発明の他の一実施形態である生理用ナプキンを示す断面図(図2相当図)である。 本発明の更に他の実施形態を示す模式断面図である。 本発明の更に他の実施形態を示す模式断面図である。
符号の説明
1 生理用ナプキン(吸収性物品)
2 表面シート
3 裏面シート
4 吸収体
5 吸収性本体
6,6’ 防漏壁
61 伸縮性シート
6a 上方固定端
6b 下方固定端
7,7’ 支持壁
8,8’ ウイング部
9,9’ 防漏溝
A 排泄部領域
B 後方領域
CL 生理用ナプキンの長手方向に延びる中心線

Claims (3)

  1. 表面シート、裏面シート及びこれら両シート間に位置する吸収体を有する実質的に縦長の吸収性物品であって、
    吸収性物品の長手方向の両側それぞれに中空ループ状の防漏壁を有し、該防漏壁は、防漏壁形成用のシート材が前記吸収体の肌当接面側に固定されて形成された上方固定端と、該シート材が該上方固定端より前記裏面シート側に位置する部位に固定されて形成された下方固定端とを有しており、
    吸収性物品の幅方向における前記防漏壁それぞれの外方に、該各防漏壁の下半部に面接するように起立した支持壁を有しており、
    前記支持壁が、排泄部領域、及び該排泄部領域と後端部との間に位置する後方領域に形成されており、前記排泄部領域における該支持壁の高さが、前記後方領域における該支持壁の高さより低い、吸収性物品。
  2. 前記防漏壁の前記下方固定端から前記支持壁の上端までの高さH1が、該下方固定端から該防漏壁の上端までの高さH2の10〜50%である、請求項記載の吸収性物品。
  3. 前記支持壁は、前記防漏壁に沿って起立する起立部分と、屈曲部を介して該起立部分に連設され、前記裏面シートに接合された非起立部分とからなる、請求項1又は2記載の吸収性物品。
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