JP3662102B2 - 吸収性製品 - Google Patents

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    • A61F13/4753Sanitary towels, incontinence pads or napkins characterised by edge leakage prevention means the means preventing fluid flow in a transversal direction the means being an upstanding barrier the barrier being not integral with the topsheet or backsheet

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば使い捨てのオシメ等に適用される尿等の液体の吸収製品の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
このような吸収製品として、例えば従来の使い捨てオシメ(襁褓)は次のように構成されている。
一般に、このような「オシメ」は使用者が装着したときに外面となる箇所には、液体不透過性のシート材が適用され、その内側には尿等の液体を吸収するための吸収材が配置され、さらにその内側で使用者の肌と接触する箇所には、液体を透過するシート材が配置されている。
【0003】
そして、一般にこのような「オシメ」は、使用者が装着したときに、使用者の股を包囲するように、シール手段を備えている。このシール手段により、尿等の液体が「オシメ」の外側に流れて、下着等を汚してしまうことを防止している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このような「オシメ」では、上述のシール手段として、使用者の股に対応する領域にひとつまたは複数のフラップを形成して、このフラップにより尿等が外部に漏れることを阻止しようとするものである。
しかしながら、このようなフラップは、例えばその自由端側(自由縁部)が使用者の股を包囲するようにして、しかも使用者の肌に密着して、液体が漏れ出ることをシールしようとするものであるが、完全な効果をあげることができないことが多かった。
【0005】
つまり、シールすべき全ての領域において、使用者の肌と密着しようとしても、起伏が多く、弾性を備えた使用者の肌に完全にフラップ先端側(自由端側)が密着することができずに、隙間から漏れてしまうことがある。
この点、フラップを所謂「立体ギャザー」として構成しても、フラップが十分な立ち姿勢を維持することができないと、上記密着状態を実現できない。
このため、特に、「オシメ」の装着時に比較的多量の排尿が一時にあると、オシメ内側の液圧もたかまり、上記わずかな隙間から、外部に漏れ出ることがある。
【0006】
本発明は、このような問題を解決するためになされたもので、装着者の排出する液体等を外部に漏らすことなく、完全に内側にシールできる吸収性製品を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、請求項1の発明にあっては、液体不透過性の第1のシート材と、この第1のシート材に対して組み合わされる液体透過性の第2のシート材と、前記第1のシート材と第2のシート材との間に配置された吸収部材とを備える吸収性製品において、この吸収性製品の互いに対向する縁部に設けられた第1のフラップ部と、この第1のフラップ部より内側に配置され、吸収作用をもつ第2のフラップ部と、この第2のフラップ部よりも内側に配置されるフラップ部であって、固定端としての基端側が外側に折り返されており、自由端側が前記第2のシート材の表面に相対的に接近する方向に付勢されて、立ち上がるようにした第3のフラップ部とを備える、吸収性製品により、達成される。
【0008】
請求項1の構成によれば、使用者がこの吸収性製品を着用した状態において、前記第2のシート材が使用者の尿等の液体成分を内側に透過し、この液体成分は前記吸収部材に吸収され、第1のシート材の機能により外部に透過しないようになっている。各フラップ部はこれらシート材と縁部に配置され、この縁部から上記尿等が漏れないようにシールする役割を果たす。
第3のフラップ部は、一番内側ににあって固定端である基端側が外側に折り返されており、その自由端側が立ち上がることで、使用者の尿等の汚物をその液体成分を含めて前記第2のシート材と身体の間に閉じ込める。そして、前記第2のフラップ部は、第3のフラップ部より外側で、第2のフラップ部が阻止しきれなかった液体成分を吸収しつつ、それ以上外側に漏れることを阻止する。さらに、第1のフラップ部はこれより外側にて、使用者の股部の周囲を包囲し、一番外側のシール機能を発揮する。
【0009】
また、請求項2の発明によれば、前記第2のフラップ部は前記第3のフラップ部の立ち上がり姿勢を支持するように構成できる。
【0010】
請求項2の構成によれば、第2のフラップ部が第3のフラップ部の立ち上がり姿勢を支持することで、この第3のフラップ部の自由端側がより完全に使用者の肌に密着するようにされる。
【0011】
請求項3の発明によれば、前記第2のフラップ部は、固定端としての基端側が外側に折り返されており、自由端側が外側に向かって延びるように構成されている。
【0012】
請求項4の発明によれば、前記第2のフラップ部の高さは前記第3のフラップの高さよりも低く形成されている。
【0013】
請求項5の発明によれば、前記第2のフラップ部は、かたくずれのしにくい程度の高剛性材料により形成されている。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の好適な実施形態を添付図面を参照しながら、詳細に説明する。
尚、以下に述べる実施形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
【0015】
図1は、本発明の実施形態による吸収性製品の一例としてのオシメの全体を示す概略斜視図であり、図2はこのオシメの内側を上にして示した上面図である。また、図3は図2のA−A線断面図、図4は図2のB−B線断面図である。
【0016】
図1のオシメ10は、外側に第1のシート材11を有し、図3に示すように、その内側には、吸収部材16を配置し、さらに内側には、第2のシート材12を備えている。
上記第1のシート材11は、液体を通さないが、好ましくは水蒸気を透過させて蒸れを防止でき、ある程度可撓性を備えている材料が選択されることにより、オシメ10の内側の内容物(汚物)が外部に漏れで無いようになっている。このため、この第1のシート材11の材質としては、薄いプラスチックフィルム,具体的には、ポリエチレンフィルムやポリエチレンラミネート紙等が選択される。
【0017】
第2のシート材12は、直接使用者の肌に触れるため、肌を必要以上に損なうことなく、肌触りのよい点等を考慮して、これに適した材料が選択される。さらには、第2のシート材12は、液体を透過させ、特に速やかに液体成分が透過されるのに適した材質の繊維として、種々の天然繊維、合成繊維、あるいはこれらの組み合わせから適宜選択される。
上記合成繊維としては、例えばポリエステルやポリプロピレンのファイバーを素材として、液体透過性をよくするように形成した繊維が好適である。
【0018】
上記第1のシート材11及び第2のシート材は、例えば図示のように、オシメとして使用した場合に適した大きさと形状にされて、重ねて固定される。この固定方法は、例えば周縁部の全部または一部やこれより内側の箇所において、接着したり、縫着したりして、適宜固定される。
互いに重ねた第1のシート材11と12は、吸収性製品としてオシメを構成する場合には、例えば図2のような形状にされる。
【0019】
図2において、このオシメ10は、全体としてほぼ長方形を呈しており、各長辺を構成する互いに対向する縁部17及び18は、その中央付近において内側に曲線状に凹部となった股ぐり部17a,18aが設けられている。
このオシメ10は、図2において、縦方法に沿った仮想の中心線CLに関して左右対称の形状となっている。
また、オシメ10は、上記両股ぐり部17a,18aを挟んで縦方向(図において上下の方向)にほぼ三分される3つの領域を有しており、図において上から第1の領域21、第2の領域22、第3の領域23を備えている。第1の領域21は、使用者がオシメ10を装着した場合の使用者の腰下部の前側の領域に対応しており、第2の領域22は、使用者の会陰を含む股部に対応し、第3の領域23は、尻から腰下部の後側に対応する領域である。
【0020】
図3に示すように、上記第1のシート材11と第2のシート材12の間には吸収部材16が配置される。この吸収部材16は、第2のシート材12を透過して浸透した液体成分を吸収して、保持する役割を果たす。したがって、液体吸収性にすぐれ、これをそのまま,あるいは半固化もしくは固化して保持する機能を備える材質のものが使用される。
このような材料としては、例えば吸水性の重合体が適しており、例えばポリアクリル酸塩系共重合体、澱粉−アクリロニトリルグラフト共重合体の加水分解物、澱粉−アクリル酸グラフト共重合体、ポリビニルアルコール−アクリル酸塩共重合体、カルボキシメチルセルロース変成物等が挙げられる。
さらに、この吸収部材16には、殺菌剤を含有させることができ、これにより、尿中の尿素から細菌がアンモニアを生成することが防止できる。これにより、肌あれを生じる事などを有効に防止できる。このような殺菌剤としては、例えば塩化ベンザルコニウム、グリコン酸クロルヘキシジン等が挙げられる。
【0021】
上記第1ないし第3のフラップ部は、図2に示すように、オシメ10の互いに対向する各側縁部17,18に沿って設けられている。ここで、「外側」とは、図2の仮想線CLを基準として、この仮想線CLに関して、CLに近いものを「内側」とし、これから離れる方向を「外側」とする。
【0022】
第1のフラップ部13は、図2に示すように、股ぐり部17a,18aに臨んで、一定の幅で長手方向に延びるように形成されており、この股ぐり部の曲線状の凹部の内周に配置されている。
この第1のフラップ部13は、図4に示すように、上記した第1のシート材11の側縁部を外方に延長した部分と、後述する第3のフラップ部を形成する材料の側縁部とを重さねて、帯状に形成したものであり、その先端側は図3において水平に延びている。
【0023】
この第1のフラップ部13は、ある程度の剛性と可撓性を備えた材料により形成され、例えば、ポリオレフィン系不織布あるいはポリエステル系不織布と薄いプラスチックフィルムの組み合わせ,ポリエステル系不織布等とポリエチレンフィルムの組み合わせ等が適している。
このため、第1のフラップ部13は、使用者がオシメ10を装着した時に、その股部付近の両太股部の内周側の曲線形状に追随して、これを包囲し、かつこの太股部に当接して密着できるように、その形が保持されるようになっている。
これにより、第1のフラップ部13は、後述する使用者の排泄物を股部近傍の太股付近においてシールする役割を果たす。
【0024】
第2のフラップ部14は、図3及び図4に示されているように、上記第1のフラップ部13に隣接して、これより内側(図2の仮想線CL側)に配置されている。
この第2のフラップ部14は、図2に示されているように長手方向に延びる帯状の部材で形成され、この実施形態では、例えばその基端側14aが第1のフラップ部と第3のフラップ部15の間に固定されている。そして、この基端側14aは図4に示されているように、先端側に向かう途中が外側に折り返されている。さらに、図3及び図4において、第2のフラップ部14の高さ,すなわち基端部14aから自由端(先端)14bまでの長さは、後述する第3のフラップ部15よりも低く(短く)なるように設定されている。この距離は例えば5mmから35mm程度が好ましい。これにより、第3のフラップ部15を越えて出てきた液体等を有効に吸収し、かつ第3のフラップ部15の立ち上がり姿勢を支持する機能を発揮する。
【0025】
この第2のフラップ部14は、特に吸水性に優れた材料により形成されており、化学繊維に親水処理を施した不織布や、レーヨン系不織布,あるいはパルプ系不織布等が適している。
これにより、この第2のフラップ部14は、これより内側の後述す宇第3のフラップ部15を越えて、使用者の排泄物もしくはその液体成分が外側に漏れだしたときに、これを吸収する機能を果たす。
さらに、好ましくは、第2のフラップ部14は、後述する第3のフラップ部15の外側にあって、後述するように、第3のフラップ部15が起立した姿勢(先端側が図3及び図4において上方に向かう姿勢)を保持できるように支持する機能を備えている。このため、第2のフラップ部14は、ある程度形状を保持するための剛性を備えた材料、または長手方向に弾性を備えた材料で形成することが好ましく、例えばポリオレフィン系不織布、ポリエステル系不織布、さらに好ましくは親水機能をもった弾性フォームあるいは太デニール(好ましくは2ないし3デニール)のエアスルー製法の不織布等により形成されている。
【0026】
第3のフラップ部15は、図2に示すように、オシメ10の各側縁部の内側において、吸収部材の側縁に沿って長手方向に延びる帯状の形態を備えていて、第2のフラップ部14の内側に隣接して配置されている。この第3のフラップ部15は、液体不透過性の材料で形成され、好ましくは、後述するように起立姿勢を保持するのに適した材料として、後述するように伸縮部材の力を受けて、これに追随して起立姿勢を保持するためにある程度可撓性を有する材料が選択される。このような材料としては、例えばポリオレフィン系不織布、ポリエステル系不織布、さらに好ましくは(撥水機能を有する)弾性フォーム,あるいは太デニールのエアスルー製法の不織布,スパンボンド製法の不織布等が適している。
【0027】
また、フラップ部の素材自体を伸縮性材料により形成することにより、後述する起立姿勢を保持するようにしてもよく、この場合は、ウレタン等の伸縮性をもた素材を含有する不織布等の材料により形成することが好ましい。
【0028】
この実施形態では、第3のフラップ部15は、上記第1のフラップ部13の一部と同じ材料にて形成されている。
第3のフラップ部15は、図3及び図4に示すように、その基端側15aは、オシメ10の側縁部に沿って図2の縦方向のいずれに位置においても、第2のシート材12の側縁部に固定されており、吸収部材16をシールしている。
【0029】
これに対して、第3のフラップ部15の先端側15bは、図2の第1及び第3の領域21,23付近では、図3に示すように、外側に折り返されて第1のフラップ13側上面に固定されている。これにより、この第3のフラップ部15の先端側15bは、図2の第2領域22付近では、図4に示すように、自由端となって外向きに角度θが直角より大きくなるように傾斜しつつ上方に向かうように起立することになる。そして、このように図4において、先端側15bが外向きに(図において右側に向かって図2の仮想線CLから離れる方向に向かって徐々に上昇するように)立ち上がる起立姿勢を保持する点がこの第3のフラップ部15のひとつの特徴となっている。
【0030】
このような起立姿勢を保持するひとつの手段として、第3のフラップ部15の先端側は、折り返して固定されることでループ部15cとされており、このループ部15c内には、姿勢保持手段25が適用されている。
この姿勢保持手段25は、第3のフラップ部15の先端側に対して、図2における縦方向に沿った長さを短縮する付勢力をを与える機能を果たすものである。このため、この実施形態では、上記姿勢保持手段25は、上記ループ部15c内に挿通される収縮性をそなえたゴムの紐部材が用いられている。尚、第3のフラップ部15の先端側15bにはループ部15cを形成することなく、図示とは形態の異なる姿勢保持手段を取付けてもよい。
さらに、第3のフラップ部15の高さ,即ち基端部15aから先端部15bまでの距離は、少なくとも上記第2のフラップ部14のそれより長く形成されており、このましくは、10mmから40mm程度に設定されている。
【0031】
本実施形態は以上のように構成されており、次にその作用を説明する。
この実施形態のオシメ10は、図2にて説明したオシメ10の各領域21、22,23をそれぞれ使用者の身体の各対応部位に合わせて着用する。
このような着用状態において、使用者が尿や糞、血液等の排泄物を排出した状態では、次のようになる。
【0032】
先ず、排泄物のうち尿その他の液体成分は、第2のシート材12を透過して、吸収部材16に速やかに吸収されて保持される。
この時、例えば排泄の瞬間には、排泄された液体成分の全量が第2のシート材12を透過して吸収部材16に瞬時に吸収されるものではないので、これらの排泄物は、身体と第2のシート材12の間に介在することになる。
【0033】
これらの排泄物は、オシメ10と身体との隙間である側縁部をまわって外部に漏れでようとするが、この排泄物は先ず第3のフラップ部15に阻止されることになる。
具体的には、第3のフラップ部15は、その先端側15bは、上述のように起立していることから、この先端側15bが使用者の肌の表面SFに当接して、密着し、この肌表面SFと第3のフラップ部15の内側側面と、第2のシート材12とにより画成される空間に上記排泄物が閉じ込められることになる。
【0034】
ここで、姿勢保持手段25の作用により、第3のフラップ部15は図4にて説明した起立状態を保持するので、先端側15bの肌に対する密着状態が維持される。特に、第3のフラップ部15は、上述したように外向きに(図において右側に向かって図2の仮想線CLから離れる方向に徐々に上昇するように)立ち上がる起立姿勢を保持しているので、次のような効果がある。
【0035】
すなわち、使用者がおしめ10を装着した状態で動くと、この動きに対応して肌の表面SFと第2のシート材12の表面の相対距離が変化する。この距離が短くなった時には、先端側15Bを下方向に押しつける力として働くが、第3のフラップ部15はその基端側15aが予め直角よりおおきな角度θだけ外側に折り返されていることから、この第3のフラップ部15がその剛性に基づいて戻ろうとする力が強く働く。この力は矢印Cの方向に,すなわち第3のフラップ部15の先端側15bが第2のシート材12の表面に対して相対的に接近しようとする方向に動くように作用する。これにより、先端側15bは、常に使用者の肌の表面SFに密着することになって、上記排泄物を阻止することができる。
【0036】
さらに、この第3のフラップ部15の外側には、第2のフラップ部14が配置されており、この第2のフラップ部14も上述したように、基端側14aから先端側14bに向かう途中が外側に折り返されて形成されている。また、第2のフラップ14は、第3のフラップ15よりも短く形成されていることから、上述の矢印C方向に力を第3のフラップ15の応力が集中する基端側15aよりに働かせることになる。これによって、第2のフラップ14は、第3のフラップ15が第2のシート材12の表面に対して相対的に接近しようとする方向に動こうとする力を強めるように付勢力を付与して、第3のフラップ部15の起立姿勢を支持する。
【0037】
さらに、また第2のフラップ部14は、第3のフラップ部15の外側にあって、上述のように閉じ込められた排泄物が、第3のフラップ15から外側に漏れだしたときには、その吸水性により、液体成分を吸収する作用を発揮する。これにより、排泄物をより完全にシールすることが可能となる。
【0038】
また、第1のフラップ部13は使用者の太股の内側周囲を包囲するように密着し、排泄物の液体成分が極端に多い場合等に、万一上記第2のフラップ部で吸収しきれなった場合に、シールして外部に漏れ出ることを完全に防止するものである。
【0039】
図5ないし図9は、各フラップの構成の変形例をそれぞれ概略的に示す説明図である。
図5においては、第1のフラップ部13と第2のフラップ部14と第3のフラップ部15とは、全て別部材で形成されている。そして、第2のフラップ部14は、その基端側の端部がf3の箇所で第1のフラップ部13の表面に固定され、基端側の途中はf2の箇所で第3のフラップ部15の基端側に固定されて、外側に折り返され自由端側は外側に向かって延びている。
また、第3のフラップ部15はその基端側の途中が第2のシート材12の表面側に固定されて、外側に折り返され自由端側は外側に向かって延びている。
【0040】
図6は第2の変形例を示している。
図6に示した構成においても、第1のフラップ部13と第2のフラップ部14と第3のフラップ部15とは、全て別部材で形成されている。第1のフラップ部13と第2のフラップ部14の基端部とは切り離されていて、隙間Sが形成されている。
第2のフラップ部14の基端側の途中はf2の箇所で第3のフラップ部15の基端側に固定されて、外側に折り返され自由端側は外側に向かって延びている。
また、第3のフラップ部15はその基端側の途中が第2のシート材12の表面側に固定されて、外側に折り返され自由端側は外側に向かって延びている。
【0041】
図7は第3の変形例を示している。
この場合、第1のフラップ部13と第2のフラップ部14とは同一の部材で形成されている。第2のフラップ部14の基端側の途中はf2の箇所で第3のフラップ部15の基端側に固定されて、外側に折り返され自由端側は外側に向かって延びている。
また、第3のフラップ部15はその基端側の途中が第2のシート材12の表面側に固定されて、外側に折り返され自由端側は外側に向かって延びている。
【0042】
図8は第4の変形例を示している。
この場合、第2のシート材12と第1のフラップ部13とが同一の部材により一体に形成されている。
第2のフラップ部14と第3のフラップ部15とは別部材で構成されており、第2のフラップ部14の基端側はf2の箇所で第2のシート材12の表面に固定されて、外側に折り返され、自由端側は外側に向かって延びている。
また、第3のフラップ部15はその基端側がf3の箇所で第2のシート材12の表面に固定されて、外側に折り返され、自由端側は外側に向かって延びている。
【0043】
図9は第5の変形例を示している。
この場合、第1のフラップ部13と第3のフラップ部15とは同じ部材により一体に構成されており、第2のフラップ部14とは別部材で構成されている。第2のフラップ部14の基端側はf2の箇所で第3のフラップ部15の基端側に固定されて、外側に折り返され自由端側は外側に向かって延びている。
第3のフラップ部15はその基端側がf3の箇所で第2のシート材12の表面に固定されて、外側に折り返され、自由端側は外側に向かって延びている。
【0044】
以上のように各フラップは種々の構成をとることができるが、これらいずれの構成としても、図3及び図4に示した実施形態と同様の作用効果を発揮することができる。
【0045】
本発明は上述の実施形態に限定されない。
上述の実施形態の第1及び第2のシート材と吸収部材ならびに各フラップ部を適用して、オシメ以外のこれより小さな吸収性製品,例えば女性用生理用品や、失禁用の補助吸収性製品等種々の製品に応用することができる。
また、図1のオシメに使用者が装着する上で便利な固定用のテープ等の有意な構成を付加して、所謂パンツタイプとした製品も本発明の範囲である。
さらにまた、例えば図2のオシメ10において、領域21と23を長さ方向にやや延長し、この領域21と23の両側縁どうしを重ねて固定し、はくことができる製品としたものも本発明の範囲である。
【0046】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、装着者の排出する液体等を外部に漏らすことなく、完全に内側にシールできる吸収性製品を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による吸収性製品の実施形態にとしてのオシメの概略斜視図である。
【図2】図1のオシメの上面図である。
【図3】図2のA−A線概略断面図である。
【図4】図2のB−B線概略断面図である。
【図5】図1のオシメの各フラップ部の第1の変形例を示す概略説明図である。
【図6】図1のオシメの各フラップ部の第2の変形例を示す概略説明図である。
【図7】図1のオシメの各フラップ部の第3の変形例を示す概略説明図である。
【図8】図1のオシメの各フラップ部の第4の変形例を示す概略説明図である。
【図9】図1のオシメの各フラップ部の第5の変形例を示す概略説明図である。
【符号の説明】
10・・・オシメ、11・・・第1のシート材、12・・・第2のシート材、13・・・第1のフラップ部、14・・・第2のフラップ部、15・・・第3のフラップ部、16・・・吸収部材、17,18・・・縁部。

Claims (5)

  1. 液体不透過性の第1のシート材と、この第1のシート材に対して組み合わされる液体透過性の第2のシート材と、前記第1のシート材と第2のシート材との間に配置された吸収部材とを備える吸収性製品において、
    この吸収性製品の互いに対向する縁部に設けられた第1のフラップ部と、
    この第1のフラップ部より内側に配置され、吸収作用をもつ第2のフラップ部と、
    この第2のフラップ部よりも内側に配置されるフラップ部であって、固定端としての基端側が外側に折り返されており、自由端側が前記第2のシート材の表面に相対的に接近する方向に付勢されて、立ち上がるようにした第3のフラップ部と
    を備えることを特徴とする、吸収性製品。
  2. 前記第2のフラップ部は前記第3のフラップ部の立ち上がり姿勢を支持することを特徴とする、請求項1に記載の吸収性製品。
  3. 前記第2のフラップ部は、固定端としての基端側が外側に折り返されており、自由端側が外側に向かって延びるように構成されていることを特徴とする、請求項1または2にいずれかに記載の吸収性製品。
  4. 前記第2のフラップ部の高さは前記第3のフラップの高さよりも低く形成されていることを特徴とする、請求項1ないし3のいずれかに記載の吸収性製品。
  5. 前記第2のフラップ部は、かたくずれのしにくい程度の高剛性材料により形成されていることを特徴とする、請求項1ないし4のいずれかに記載の吸収性製品。
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