JP5173730B2 - 吸収性物品 - Google Patents
吸収性物品 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5173730B2 JP5173730B2 JP2008267274A JP2008267274A JP5173730B2 JP 5173730 B2 JP5173730 B2 JP 5173730B2 JP 2008267274 A JP2008267274 A JP 2008267274A JP 2008267274 A JP2008267274 A JP 2008267274A JP 5173730 B2 JP5173730 B2 JP 5173730B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hollow loop
- sheet
- absorbent article
- outer sheet
- facing surface
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Description
また、防漏壁の着用者へのフィット性を高める為に、中空のループ形状の防漏壁を設けることもれている(引用文献1参照)。
しかし、従来の中空ループ形状の防漏壁は、柔軟である反面、生理用ナプキンの着用時に左右両側からの圧力を受けると、幅方向の内方に倒れ込みやすく、吸収可能な領域の幅が狭くなる等の不都合があった。
しかし、この吸収性物品の防漏壁は、吸収体上に形成されているため、吸収性物品の表面を流れる液の移動を阻止する性能には優れるが、吸収体内を液が流れることによる漏れ防止効果はあまり期待できないものであった。
第1実施形態の生理用ナプキン1は、図1に示すように、生理用ナプキン1の長手方向に延びる中心線CLに対して左右対称に形成されている。従って、以下には、主として生理用ナプキン1の図1中右側の構成について詳述する。左側の構成については、右側と左右対称の構成を有している。
図2に示すように、各立体防漏部6における第1及び第2中空ループ部7,8は、互いに隣接して設けられている。第1中空ループ部7は、第2中空ループ部8よりも生理用ナプキン1の幅方向における内方側(前記中心線CL側)に位置している。
第1及び第2中空ループ部7,8は、それぞれ、吸収体4の肌対向面41の位置4Bより上方に頂部71,81を有している。また、第1及び第2中空ループ部7,8は、それぞれ、頂部71,81からナプキン1の幅方向内方に向かって延在する内方シート部72,82と、該頂部71,81からナプキン1の幅方向外方に向かって延在する外方シート部73,83とを有している。
第2中空ループ部8の外方シート部83は、吸収体4の非肌対向面42側に固定された下方固定部83aを有している。
吸収体4の非肌対向面41とは、ナプキン1の厚み方向(図2中のZ方向)における吸収体4の上下両面のうち、着用時に着用者の肌側とは反対側(通常ショーツ等の衣類側)に向けられる面であり、第1中空ループ部7の外方シート部73の下方固定部73a、第2中空ループ部8の外方シート部83の下方固定部83a等が、吸収体4の非肌対向面42側に固定されている態様には、それらが、吸収体4の肌対向面42に直接接合されている場合の他、吸収体4の肌対向面42と重なる部位(図2においては線4Aより左側)における該肌対向面4より下方に配された他のシート材(裏面シート3等)に固定されている場合も含まれる。
生理用ナプキン1は、図1及び図2に示すように、液透過性の表面シート2、液不透過性又は撥水性の裏面シート3、及び該両シート間2,3に位置する吸収体4を有している。表面シート2、裏面シート3及び吸収体4は、積層一体化されて吸収性本体5を構成している。
生理用ナプキン1は、実質的に縦長の形状を有している。実質的に縦長の形状は、ウイング部12,12を有する場合、それらを除いた部分が縦長であれば良い。
生理用ナプキン1は、その長手方向における中央部より前寄りの位置に一対のウイング部12,12を有している。ウイング部12,12それぞれの裏面には、該ウイング部12を、ショーツのクロッチ部の非肌対向面に固定するための粘着部13が形成されている。
排泄部領域Aは、吸収性物品(生理用ナプキン1)の幅方向中央部に、着用者の液排泄部(膣口等)が対向配置される部位である。本実施形態の生理用ナプキン1のように、ウイング部12,12を有する吸収性物品における排泄部領域Aは、通常、吸収性物品(生理用ナプキン1)の長手方向においてウイング部12,12を有する領域である。。
後方領域Bは、吸収性物品(生理用ナプキン1)の長手方向において、排泄部領域Aと後端部Dとの間に位置する部位である。本実施形態の生理用ナプキン1のように、ウイング部12,12を有する吸収性物品における後方領域Bは、吸収性物品(生理用ナプキン1)の長手方向においてウイング部12,12を有する領域Aに隣接してその後方に位置する長さ7cm程の領域である。
防漏部形成部材60は、図2に示すように、ホットメルト型接着剤等の接着剤(図示せず)を介して貼り合わされた実質的に非伸長性のシート62,63と、該シート62,63に伸長状態で固定された複数本の弾性部材64とを有してなる。
また、第1中空ループ7の外方シート部73は、下端73aが、吸収体4の非肌対向面42側に接着剤93を介して固定されており、該下端73aが外方シート部73の下方固定部となっている。
第1実施形態の第1中空ループ7の外方シート部73は、第1中空ループ7の頂部71と該外方シート部73の下方固定部73aとの間に、吸収体4の肌対向面41側に接着剤94を介して固定された中間固定部83bを有している。
また、第2中空ループ部8の外方シート部83は、図2に示すように、下端83aが、吸収体4の非肌対向面42側に接着剤95,94を介して固定されており、該下端83aが、外方シート部83の下方固定部となっている。
前記上方固定部72aの上面の高さ位置からの結合部85の上端の高さ位置までの距離(Z方向の離間距離)は、5mm以上、特に5〜15mmであることが好ましく、第1中空ループ部7の前記高さの20〜95%、特に50〜80であることが好ましい。
例えば、着用者の足の動き等により、ナプキン1の着用中に、ナプキンの幅方向外方からが外力が加わり、第2ループ部8が、吸収体4の側面43方向に押し潰されても、吸収体4の肌対向面41上に位置する第1ループ部7によって、立体防漏部6が吸収面上に倒れ込むことが防止され、吸収面が低下することが防止される。
また、着用者の肌により上方から外力が加わり、第1ループ部7及び第2ループ部8の何れかが潰れた場合であっても、一方が他方の回復を促進し、何れも上方に凸の凸曲面状に回復ないし復帰し易い。
このような作用により、第1実施形態の生理用ナプキン1によれば、中空ループ部の肌へのフィット性が安定に維持されると共に中空ループ部のナプキン幅方向内方への倒れ込みが防止され、一層優れた防漏性が得られる。
撥水性又は液不透過性のシートとしては、撥水性の不織布や、樹脂フィルム、あるいは樹脂フィルムと不織布とを重ねたもの等が挙げられる。外方シート部はこれらの液難透過性又は液不透過性シートで構成されており、一方、内方シート部は同様のシート又は不織布や開孔フィルムなどの液透過性シートを用いることもできる。このように内方シート部を液透過性、外方シート部を液難透過性又は液不透過性とすることで、物品中央部からきた液を防漏壁空洞内に透過させ、外方シート部で外に漏らすことなく、第1,2ループ部で吸収体に吸収させたり、ループ部内部の空洞内に留めておくことができ、横方向への防漏性に良好である。
第1実施形態で用いた防漏部形成部材60は、特開2003−33391号公報に記載の方法や、特開2004−180787号公報に記載の方法等により、効率よく製造することができる。
上記表面シート2、上記裏面シート3及び上記吸収体4としては、生理用ナプキン等の吸収性物品に従来用いられているもの等を、特に制限なく用いることができる。例えば、表面シート2としては、液透過性の不織布や、開孔フィルム等を用いることができ、裏面シート3としては、樹脂フィルムや樹脂フィルムと不織布の積層体等を用いることができる。吸収体4としては、パルプ等の繊維材料の繊維集合体又はこれに高吸収性ポリマーを担持させたものからを、ティッシュペーパーや透水性の不織布等の被覆材で包んでなるもの等を用いることができる。
図4に示す第3実施形態の生理用ナプキン1Bにおいても、第1中空ループ部7の外方シート部73が中間固定部73bを有していない。また、第1中空ループ部7の外方シート部73と、第2中空ループ部8の内方シート部82とが、吸収体4の肌対向面41の位置より上方において、接着剤96により接合されているが、その固定部位より下方においては、第1中空ループ部7の外方シート部73と、第2中空ループ部8の内方シート部82とが一体化していない状態で存在し、それぞれの下端が吸収体4の非肌当接面42側に固定されている。
例えば、上述した各実施形態においては、実質的に非伸長性の2枚のシート62,63間に複数本の弾性部材64を伸長状態で固定してなる複合シートを用いたが、立体防漏部6は、これに代えて、多種多様な伸縮性シートを用いて形成することができる。
また、立体防漏部は、排泄部領域A及び後方領域Bの両者において、図2〜図5に示す断面構造を有していても良いし、排泄部領域A及び後方領域Bの何れか一方のみにおいて図2〜図5に示す断面構造を有していても良い。また、排泄部領域Aと後方領域Bとで、立体防漏部の断面構造を異ならせることもできる。また、立体防漏部は、図2〜図5に示す断面構造を、吸収性物品の長手方向の任意の場所に設けることもできる。
上述した一の実施形態における説明省略部分及び一の実施形態のみが有する要件は、それぞれ他の実施形態に適宜適用することができ、また、各実施形態における要件は、適宜、実施形態間で相互に置換可能である。
2 表面シート
3 裏面シート
4 吸収体
5 吸収性本体
6 立体防漏部
7 第1中空ループ部
71 頂部
72 内方シート部
73 外方シート部
8 第2中空ループ部
81 頂部
82 内方シート部
83 外方シート部
85 結合部
A 排泄部領域
B 後方領域
CL 生理用ナプキンの長手方向に延びる中心線
Claims (2)
- 表面シート、裏面シート及びこれら両シート間に位置する吸収体を有する実質的に縦長の吸収性物品であって、
吸収性物品の長手方向の両側それぞれに、第1及び第2中空ループ部を有する立体防漏部を有しており、
前記各立体防漏部における第1及び第2中空ループ部は、互いに隣接して設けられ、それぞれ、前記吸収体の肌対向面の位置より上方に頂部を有し、該頂部から吸収性物品の幅方向内方に向かって延在する内方シート部と、該頂部から吸収性物品の幅方向外方に向かって延びる外方シート部とを有し、該各外方シート部は液難透過性又は液不透過性であり、
第1中空ループの内方シート部は、前記吸収体の肌対向面側に固定された上方固定部を有し、第1中空ループの外方シート部は、該吸収体の非肌対向面側に固定された下方固定部を有しており、
第2中空ループ部の外方シート部は、該吸収体の非肌対向面側に固定された下方固定部を有している、吸収性物品。 - 第2中空ループ部の内方シート部は、前記吸収体の肌対向面の位置より上方に、第1中空ループ部の外方シート部との結合部を有する、請求項1記載の吸収性物品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008267274A JP5173730B2 (ja) | 2008-10-16 | 2008-10-16 | 吸収性物品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008267274A JP5173730B2 (ja) | 2008-10-16 | 2008-10-16 | 吸収性物品 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010094270A JP2010094270A (ja) | 2010-04-30 |
JP5173730B2 true JP5173730B2 (ja) | 2013-04-03 |
Family
ID=42256384
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008267274A Active JP5173730B2 (ja) | 2008-10-16 | 2008-10-16 | 吸収性物品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5173730B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6158520B2 (ja) * | 2013-01-29 | 2017-07-05 | 大王製紙株式会社 | 吸収性物品 |
WO2020213334A1 (ja) | 2019-04-17 | 2020-10-22 | ローム株式会社 | 同期リセット信号生成回路及びデジタル処理装置 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3856941B2 (ja) * | 1998-04-15 | 2006-12-13 | 花王株式会社 | 吸収性物品 |
JP3904356B2 (ja) * | 1999-12-16 | 2007-04-11 | 花王株式会社 | 吸収性物品 |
JP3850618B2 (ja) * | 2000-03-06 | 2006-11-29 | ユニ・チャーム株式会社 | 吸収性物品 |
-
2008
- 2008-10-16 JP JP2008267274A patent/JP5173730B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2010094270A (ja) | 2010-04-30 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6141042B2 (ja) | 褥瘡予防機能付き使い捨て尿取りパッド | |
TWI597055B (zh) | Absorbent article | |
JP4789793B2 (ja) | 吸収性物品 | |
JP4653537B2 (ja) | 吸収性物品 | |
KR101078147B1 (ko) | 생리대 | |
JP2011072720A (ja) | 吸収性物品 | |
JP5977928B2 (ja) | 吸収性物品 | |
JP5099769B2 (ja) | 吸収性物品 | |
JP5654318B2 (ja) | 吸収性物品 | |
JP6128980B2 (ja) | 使い捨てのパンツ型おむつ | |
JP2013042882A (ja) | 吸収性物品 | |
JP4546104B2 (ja) | 吸収性物品及びインナー吸収性物品 | |
JP5173730B2 (ja) | 吸収性物品 | |
JP4180032B2 (ja) | 使い捨ておむつ | |
JP6062707B2 (ja) | 吸収性パッド | |
JP5319232B2 (ja) | 吸収性物品 | |
TWI823849B (zh) | 吸收性物品 | |
JP5203885B2 (ja) | 吸収性物品 | |
JP2020137596A (ja) | 吸収性物品 | |
TW201904535A (zh) | 吸尿墊片 | |
JP5108673B2 (ja) | 吸収性物品 | |
JP2009240702A (ja) | 吸収性物品 | |
JP2023141656A (ja) | 吸収性物品 | |
JP5183316B2 (ja) | 吸収性物品 | |
JP5897292B2 (ja) | 吸収性物品 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20111004 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20121214 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20121225 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20121227 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 5173730 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160111 Year of fee payment: 3 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |