JP5173730B2 - 吸収性物品 - Google Patents

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本発明は、生理用ナプキンや失禁パッド等の吸収性物品に関する。
従来、着用中に経血等の体液が幅方向に移動して側縁部から漏れてしまう横漏れを防止するため、長手方向両側縁部それぞれに防漏壁を設けた生理用ナプキンが知られている。
また、防漏壁の着用者へのフィット性を高める為に、中空のループ形状の防漏壁を設けることもれている(引用文献1参照)。
しかし、従来の中空ループ形状の防漏壁は、柔軟である反面、生理用ナプキンの着用時に左右両側からの圧力を受けると、幅方向の内方に倒れ込みやすく、吸収可能な領域の幅が狭くなる等の不都合があった。
特許文献2には、弾性伸縮シートを複数回折り返し、その折り返し部分の基端部をそれぞれ吸収性物品の表面に接合して、吸収性物品の側部に複数の防漏壁を形成させた吸収性物品が記載されている。
しかし、この吸収性物品の防漏壁は、吸収体上に形成されているため、吸収性物品の表面を流れる液の移動を阻止する性能には優れるが、吸収体内を液が流れることによる漏れ防止効果はあまり期待できないものであった。
特開平11−299821号公報 特許第3850618号公報
従って、本発明の目的は、表面シート上を流れる液及び吸収体に吸収された液の両方の漏れ出しを効果的に防止することのできる吸収性物品を提供することにある。
本発明は、表面シート、裏面シート及びこれら両シート間に位置する吸収体を有する実質的に縦長の吸収性物品であって、吸収性物品の長手方向の両側それぞれに、第1及び第2中空ループ部を有する立体防漏部を有しており、前記各立体防漏部における第1及び第2中空ループ部は、互いに隣接して設けられ、それぞれ、前記吸収体の肌対向面の位置より上方に頂部を有し、該頂部から吸収性物品の幅方向内方に向かって延在する内方シート部と、該頂部から吸収性物品の幅方向外方に向かって延びる外方シート部とを有し、該各外方シート部は液難透過性又は液不透過性であり、第1中空ループの内方シート部は、前記吸収体の肌対向面側に固定された上方固定部を有し、第1中空ループの外方シート部は、該吸収体の非肌対向面側に固定された下方固定部を有しており、第2中空ループ部の外方シート部は、該吸収体の非肌対向面側に固定された下方固定部を有している、吸収性物品を提供することにより前記目的を達成したものである。
本発明の吸収性物品は、表面シート上を流れる液及び吸収体に吸収された液の両方の漏れ出しを効果的に防止することのできる。
以下、本発明をその好ましい実施形態に基づいて説明する。
第1実施形態の生理用ナプキン1は、図1に示すように、生理用ナプキン1の長手方向に延びる中心線CLに対して左右対称に形成されている。従って、以下には、主として生理用ナプキン1の図1中右側の構成について詳述する。左側の構成については、右側と左右対称の構成を有している。
生理用ナプキン1は、図1及び図2に示すように、表面シート2、裏面シート3及び両シート2,3間に位置する吸収体4を有し、実質的に縦長に形成されている。そして、生理用ナプキン1の長手方向の両側それぞれに、第1及び第2中空ループ部7,8を有する立体防漏部6,6を有している。
図2に示すように、各立体防漏部6における第1及び第2中空ループ部7,8は、互いに隣接して設けられている。第1中空ループ部7は、第2中空ループ部8よりも生理用ナプキン1の幅方向における内方側(前記中心線CL側)に位置している。
第1及び第2中空ループ部7,8は、それぞれ、吸収体4の肌対向面41の位置4Bより上方に頂部71,81を有している。また、第1及び第2中空ループ部7,8は、それぞれ、頂部71,81からナプキン1の幅方向内方に向かって延在する内方シート部72,82と、該頂部71,81からナプキン1の幅方向外方に向かって延在する外方シート部73,83とを有している。
そして、第1中空ループ7の内方シート部72は、吸収体4の肌対向面41側に固定された上方固定部72aを有し、第1中空ループ7の外方シート部73は、吸収体4の非肌対向面42側に固定された下方固定部73aを有している。
第2中空ループ部8の外方シート部83は、吸収体4の非肌対向面42側に固定された下方固定部83aを有している。
吸収体4の肌対向面41とは、ナプキン1の厚み方向(図2中のZ方向)における吸収体4の上下両面のうち、着用時に着用者の肌側に向けられる面であり、第1中空ループ部7の内方シート部72の上方固定部72a、後述する外方シート部73の中間固定部73b等が、吸収体4の肌対向面41側に固定されている態様には、それらが、吸収体4の肌対向面41に直接接合されている場合の他、吸収体4の肌対向面41上に配された他のシート材(表面シート2等)に固定されている場合も含まれる。
吸収体4の非肌対向面41とは、ナプキン1の厚み方向(図2中のZ方向)における吸収体4の上下両面のうち、着用時に着用者の肌側とは反対側(通常ショーツ等の衣類側)に向けられる面であり、第1中空ループ部7の外方シート部73の下方固定部73a、第2中空ループ部8の外方シート部83の下方固定部83a等が、吸収体4の非肌対向面42側に固定されている態様には、それらが、吸収体4の肌対向面42に直接接合されている場合の他、吸収体4の肌対向面42と重なる部位(図2においては線4Aより左側)における該肌対向面4より下方に配された他のシート材(裏面シート3等)に固定されている場合も含まれる。
第1実施形態の生理用ナプキン1について更に詳述する。
生理用ナプキン1は、図1及び図2に示すように、液透過性の表面シート2、液不透過性又は撥水性の裏面シート3、及び該両シート間2,3に位置する吸収体4を有している。表面シート2、裏面シート3及び吸収体4は、積層一体化されて吸収性本体5を構成している。
吸収体4とその肌側の面を被覆する表面シート2との間は、図示しない接着剤及び防漏溝11によって接合されている。また、吸収体4と裏面シート3との間は、ナプキン1の幅方向中央領域において接着剤91によって接合されている。
生理用ナプキン1は、実質的に縦長の形状を有している。実質的に縦長の形状は、ウイング部12,12を有する場合、それらを除いた部分が縦長であれば良い。
生理用ナプキン1は、その長手方向における中央部より前寄りの位置に一対のウイング部12,12を有している。ウイング部12,12それぞれの裏面には、該ウイング部12を、ショーツのクロッチ部の非肌対向面に固定するための粘着部13が形成されている。
立体防漏部6,6は、生理用ナプキン1の長手方向における、排泄部領域A及び該排泄部領域Aよりやや後方に位置する後方領域Bにおいて少なくとも起立している。
排泄部領域Aは、吸収性物品(生理用ナプキン1)の幅方向中央部に、着用者の液排泄部(膣口等)が対向配置される部位である。本実施形態の生理用ナプキン1のように、ウイング部12,12を有する吸収性物品における排泄部領域Aは、通常、吸収性物品(生理用ナプキン1)の長手方向においてウイング部12,12を有する領域である。。
後方領域Bは、吸収性物品(生理用ナプキン1)の長手方向において、排泄部領域Aと後端部Dとの間に位置する部位である。本実施形態の生理用ナプキン1のように、ウイング部12,12を有する吸収性物品における後方領域Bは、吸収性物品(生理用ナプキン1)の長手方向においてウイング部12,12を有する領域Aに隣接してその後方に位置する長さ7cm程の領域である。
生理用ナプキン1における立体防漏部6,6は、吸収性本体5の長手方向の両側部5a,5aそれぞれに、防漏部形成部材60を接合して形成されている。
防漏部形成部材60は、図2に示すように、ホットメルト型接着剤等の接着剤(図示せず)を介して貼り合わされた実質的に非伸長性のシート62,63と、該シート62,63に伸長状態で固定された複数本の弾性部材64とを有してなる。
第1実施形態における立体防漏部6は、図2に示すように、第1中空ループ部7の内方シート部72の下端72aが、吸収体4の肌対向面41を被覆する表面シート2上に接着剤92を介して固定されており、該下端72aが上方固定部となっている。
また、第1中空ループ7の外方シート部73は、下端73aが、吸収体4の非肌対向面42側に接着剤93を介して固定されており、該下端73aが外方シート部73の下方固定部となっている。
第1実施形態の第1中空ループ7の外方シート部73は、第1中空ループ7の頂部71と該外方シート部73の下方固定部73aとの間に、吸収体4の肌対向面41側に接着剤94を介して固定された中間固定部83bを有している。
第1実施形態における立体防漏部6においては、第2中空ループ部8の内方シート部82は、図2に示すように、吸収体4の肌対向面41の位置より上方(図2中のZ方向における直線4Bより上側)に、第1中空ループ部7の外方シート部73との結合部85を有している。第1中空ループ部7の外方シート部73における結合部85より下方に位置する部分は、第2中空ループ部8の中空部分84を囲んでおり、第1中空ループ部7の外方シート部73であると同時に、第2中空ループ部8の外周部の一部を構成している。このように結合部85より下方が一枚のシート状をなしている場合、その部分は、第1中空ループ部7の外方シート部73の一部である。
また、第2中空ループ部8の外方シート部83は、図2に示すように、下端83aが、吸収体4の非肌対向面42側に接着剤95,94を介して固定されており、該下端83aが、外方シート部83の下方固定部となっている。
第1中空ループ部7の高さ(上方固定部72aの上面の高さ位置から頂部71の高さ位置までの高さ,Z方向の離間距離)は5〜40mm、特に10〜20mmであることが好ましい。また、第2中空ループ部8の吸収体上突出高さ(上方固定部72aの上面の高さ位置から頂部81の高さ位置までの高さ,Z方向の離間距離)は5〜40mm、特に8〜18mmであることが好ましい。
前記上方固定部72aの上面の高さ位置からの結合部85の上端の高さ位置までの距離(Z方向の離間距離)は、5mm以上、特に5〜15mmであることが好ましく、第1中空ループ部7の前記高さの20〜95%、特に50〜80であることが好ましい。
第1及び第2中空ループ部7,8それぞれには、それぞれの長手方向に沿って複数本の弾性部材64が配されており、ナプキン1の自然状態においては、それらの弾性部材64の収縮によって、第1及び第2中空ループ部7,8が起立する。起立した第1及び第2中空ループ部7,8における、内方シート部72,82と外方シート部73,83とは、それぞれの頂部71,81において、断面円弧状に連なっており、第1及び第2中空ループ部7,8の上部は、肌側に向かって凸の凸曲面状をなしている。
第1実施形態における立体防漏部6は、後方領域Bにおいても、図2に示す排泄部領域Aと同様の断面構造を有している。他方、ナプキン1の前後端部C,Dにおいては、防漏部形成部材60が、ナプキンの厚み方向に折り畳むか潰された状態で、吸収性本体5等に固定されている。
第1実施形態の生理用ナプキン1によれば、立体防漏部6が、隣接した2つの中空ループ部7,8を有するため、表面シート2上を流れる液が、該立体防漏部6を越えて側方に漏れ出すことを防止することができると共に、吸収体4の側部を、第1中空ループ部7の外方シート部73及び第2中空ループ部8の外方シート部83が2重に被覆しているため、吸収体4に吸収された液が、ナプキン1の側方に漏れ出すことも効果的に防止することができる。
しかも、本実施形態においては、第2中空ループ部8の内方シート部82が、吸収体4の肌対向面の位置より上方において、第1中空ループ部7の外方シート部73した結合部85を有するため、両中空ループ部7,8の相互作用により、両中空ループ部7,8の形状安定性が向上している。
例えば、着用者の足の動き等により、ナプキン1の着用中に、ナプキンの幅方向外方からが外力が加わり、第2ループ部8が、吸収体4の側面43方向に押し潰されても、吸収体4の肌対向面41上に位置する第1ループ部7によって、立体防漏部6が吸収面上に倒れ込むことが防止され、吸収面が低下することが防止される。
また、着用者の肌により上方から外力が加わり、第1ループ部7及び第2ループ部8の何れかが潰れた場合であっても、一方が他方の回復を促進し、何れも上方に凸の凸曲面状に回復ないし復帰し易い。
このような作用により、第1実施形態の生理用ナプキン1によれば、中空ループ部の肌へのフィット性が安定に維持されると共に中空ループ部のナプキン幅方向内方への倒れ込みが防止され、一層優れた防漏性が得られる。
また、第1実施形態の生理用ナプキン1においては、第1中空ループ部7の外方シート部73が中間固定部73bを有するため、第1ループ部7の形態安定性あるいは潰れた状態からの復元性が向上し、第1ループ部7がナプキンの幅方向内方に倒れ込むことが一層防止されると共に、第1ループ部7に結合部85を介して結合している第2ループ部8の潰れた状態からの回復・復元性も一層向上する。
防漏部形成部材60を構成しているシート62,63は、2層以上をなす部分についてはその少なくとも一層をなすシート、1層のみからなる部分がある場合にはその1層をなすシートが、撥水性などの液難透過性又は液不透過性であることが好ましい。
撥水性又は液不透過性のシートとしては、撥水性の不織布や、樹脂フィルム、あるいは樹脂フィルムと不織布とを重ねたもの等が挙げられる。外方シート部はこれらの液難透過性又は液不透過性シートで構成されており、一方、内方シート部は同様のシート又は不織布や開孔フィルムなどの液透過性シートを用いることもできる。このように内方シート部を液透過性、外方シート部を液難透過性又は液不透過性とすることで、物品中央部からきた液を防漏壁空洞内に透過させ、外方シート部で外に漏らすことなく、第1,2ループ部で吸収体に吸収させたり、ループ部内部の空洞内に留めておくことができ、横方向への防漏性に良好である。
第1実施形態で用いた防漏部形成部材60は、特開2003−33391号公報に記載の方法や、特開2004−180787号公報に記載の方法等により、効率よく製造することができる。
本実施形態の生理用ナプキン1の形成材料について説明する。
上記表面シート2、上記裏面シート3及び上記吸収体4としては、生理用ナプキン等の吸収性物品に従来用いられているもの等を、特に制限なく用いることができる。例えば、表面シート2としては、液透過性の不織布や、開孔フィルム等を用いることができ、裏面シート3としては、樹脂フィルムや樹脂フィルムと不織布の積層体等を用いることができる。吸収体4としては、パルプ等の繊維材料の繊維集合体又はこれに高吸収性ポリマーを担持させたものからを、ティッシュペーパーや透水性の不織布等の被覆材で包んでなるもの等を用いることができる。
次に、本発明の他の実施形態について説明する。他の実施形態については、上述した第1実施形態との相違点について主として説明し、同様の点については、説明を省略する。特に説明しない点については、第1実施形態と同様であり、第1実施形態についての説明が適宜適用される。
図3に示す第2実施形態の生理用ナプキン1Aにおいては、第1中空ループ部7の外方シート部73が中間固定部73bを有していない。また、生理用ナプキン1Aにおいては、少なくとも後方領域Bにおける立体防漏部6が、図3に示す断面構造を有し、排泄部領域Aにおける立体防漏部6は、図3に示す断面構造としても良いし、図2に示す第1実施形態の断面構造とすることもできる。
図4に示す第3実施形態の生理用ナプキン1Bにおいても、第1中空ループ部7の外方シート部73が中間固定部73bを有していない。また、第1中空ループ部7の外方シート部73と、第2中空ループ部8の内方シート部82とが、吸収体4の肌対向面41の位置より上方において、接着剤96により接合されているが、その固定部位より下方においては、第1中空ループ部7の外方シート部73と、第2中空ループ部8の内方シート部82とが一体化していない状態で存在し、それぞれの下端が吸収体4の非肌当接面42側に固定されている。
第2及び第3実施形態の生理用ナプキン1A,1Bによっても、立体防漏部6が、隣接した2つの中空ループ部7,8を有するため、表面シート2上を流れる液が、該立体防漏部6を越えて側方に漏れ出すことを防止することができると共に、吸収体4の側部を、第1中空ループ部7の外方シート部73及び第2中空ループ部8の外方シート部83が2重に被覆しているため、吸収体4に吸収された液が、ナプキン1の側方に漏れ出すことも効果的に防止することができる。
しかも、第1中空ループ部7の外方シート部73と第2中空ループ部8の内方シート部82とが、吸収体4の肌対向面の位置より上方において結合しているため、第1実施形態と同様に、両中空ループ部7,8の形状安定性が向上している。また、表面シート2側から平面視したときに、第1中空ループ部7の幅が第2中空ループ部8の幅より広くなっている。そのため、上方から外力が加わった場合に、広い面幅で着用者の肌にフィットし、防漏性、フィット性、装着感も低下しにくい。
本発明は、上述した実施形態に制限されず、種々変更が可能である。
例えば、上述した各実施形態においては、実質的に非伸長性の2枚のシート62,63間に複数本の弾性部材64を伸長状態で固定してなる複合シートを用いたが、立体防漏部6は、これに代えて、多種多様な伸縮性シートを用いて形成することができる。
伸縮性シートとして用い得るシート材料としては、伸縮性のフィルム、不織布、織物またはそれらの積層シート等が挙げられる。具体的には、天然ゴム、ポリウレタン、ポリスチレン−ポリイソプレン共重合体、ポリスチレン−ポリブタジエン共重合体、アクリル酸エチル−エチレン等のポリエチレン−αオレフィン共重合体等からなる材自体が伸縮性を有する材料(フィルム、糸状物、不織布、織物)やこれら伸縮性の材料(弾性部材)と不織布等の積層物等が挙げられる。上記伸縮性フィルムは、表面シートよりも肌対向面側に使用する場合には、肌触りを良好にする為、及びヒートシール性や接着剤による固定性を向上する為に、ポリエチレン/ポリエステル、ポリエチレン/ポリプロピレン、ポリプロピレンからなる熱可塑性不織布と積層し、積層材として用いることが好ましい。この様な熱可塑性不織布は、不織布自身が伸縮性を有する様に、クリンプ加工した繊維を用いることが好ましく、伸び難いクリンプ加工していない不織布を積層する場合においては、積層する前にあらかじめ弾性部材のみを所定の伸張率まで伸張し、不織布材料とホットメルトやヒートシール等によって接着し、伸縮性を発現するシート材料とする様に作成してもよい。
また、上述した実施形態においては、第1及び第2中空ループ部7,8の各部の固定部や、第1中空ループ部7の外方シート部と第2中空ループ部の内方シート部の接合に接着剤を用いたが、接着剤に代えて、ヒートシール、超音波シール、高周波シール等の他の公知の接合手段を用いることもできる。また、接着剤と他の接合手段を併用することもできる。
また、図5に示すように、第1中空ループ部7の外方シート部73と第2中空ループ部8の内方シート部82とを接合しない構成とすることもできる。
また、立体防漏部は、排泄部領域A及び後方領域Bの両者において、図2〜図5に示す断面構造を有していても良いし、排泄部領域A及び後方領域Bの何れか一方のみにおいて図2〜図5に示す断面構造を有していても良い。また、排泄部領域Aと後方領域Bとで、立体防漏部の断面構造を異ならせることもできる。また、立体防漏部は、図2〜図5に示す断面構造を、吸収性物品の長手方向の任意の場所に設けることもできる。
また、本発明の吸収性物品は、生理用ナプキン以外の吸収性物品であっても良く、例えば、失禁パッド、パンティライナー(下り物シート)等であっても良い。
上述した一の実施形態における説明省略部分及び一の実施形態のみが有する要件は、それぞれ他の実施形態に適宜適用することができ、また、各実施形態における要件は、適宜、実施形態間で相互に置換可能である。
第1実施形態の生理用ナプキンを示す斜視図である。 図1のII−II線断面図である。 第2実施形態の生理用ナプキンを示す断面図(図2相当図)である。 第3実施形態の生理用ナプキンを示す断面図(図2相当図)である。 第4実施形態の生理用ナプキンを示す断面図(図2相当図)である。
符号の説明
1,1A〜1C 生理用ナプキン(吸収性物品)
2 表面シート
3 裏面シート
4 吸収体
5 吸収性本体
6 立体防漏部
7 第1中空ループ部
71 頂部
72 内方シート部
73 外方シート部
8 第2中空ループ部
81 頂部
82 内方シート部
83 外方シート部
85 結合部
A 排泄部領域
B 後方領域
CL 生理用ナプキンの長手方向に延びる中心線

Claims (2)

  1. 表面シート、裏面シート及びこれら両シート間に位置する吸収体を有する実質的に縦長の吸収性物品であって、
    吸収性物品の長手方向の両側それぞれに、第1及び第2中空ループ部を有する立体防漏部を有しており、
    前記各立体防漏部における第1及び第2中空ループ部は、互いに隣接して設けられ、それぞれ、前記吸収体の肌対向面の位置より上方に頂部を有し、該頂部から吸収性物品の幅方向内方に向かって延在する内方シート部と、該頂部から吸収性物品の幅方向外方に向かって延びる外方シート部とを有し、該各外方シート部は液難透過性又は液不透過性であり、
    第1中空ループの内方シート部は、前記吸収体の肌対向面側に固定された上方固定部を有し、第1中空ループの外方シート部は、該吸収体の非肌対向面側に固定された下方固定部を有しており、
    第2中空ループ部の外方シート部は、該吸収体の非肌対向面側に固定された下方固定部を有している、吸収性物品。
  2. 第2中空ループ部の内方シート部は、前記吸収体の肌対向面の位置より上方に、第1中空ループ部の外方シート部との結合部を有する、請求項1記載の吸収性物品。
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