JP3827458B2

JP3827458B2 - 使い捨ておむつ

Info

Publication number: JP3827458B2
Application number: JP32799198A
Authority: JP
Inventors: 和之前田; 毅人伊藤
Original assignee: Kao Corp
Current assignee: Kao Corp
Priority date: 1998-11-18
Filing date: 1998-11-18
Publication date: 2006-09-27
Anticipated expiration: 2018-11-18
Also published as: JP2000140010A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、フィット性に優れ、横漏れ防止性が更に向上された使い捨ておむつに関する。
【０００２】
【従来の技術及び発明の解決しようとする課題】
従来より、左右両側縁側に立体ガードが配された使い捨ておむつは、種々提案されている。
しかし、従来の使い捨ておむつにおける立体ガードは、単に自由端側に設けられた弾性部材の収縮力によって起立されていただけであるため、特にその使用時においては立体ガードが起立した状態で着用者にフィットせずに使い捨ておむつの内方に向けて寝た状態となってしまうことがあった。
このため、立体ガードの機能が十分に発揮されず、横漏れ防止性が十分に満足できる程度に向上されないという問題があった。
【０００３】
従って、本発明の目的は、立体ガードの機能を十分に発揮させることができ、フィット性に優れ、横漏れ防止性に優れた使い捨ておむつを提供することにある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
本発明は、液透過性の表面シート、液不透過性の裏面シート及びこれら両シート間に介在する液保持性の吸収体を具備し、該吸収体の左右両側縁側における該表面シート上に左右一対の立体ガードが配されている使い捨ておむつにおいて、一対の該立体ガードの起立を補助する、起立補助部材が配されており、該起立補助部材は、上記立体ガードの基端部側の内側に設けられており、上記起立補助部材は、細帯状のシートをその幅方向に折り畳んでなる板バネ体である使い捨ておむつを提供することにより上記目的を達成したものである。
【０００５】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい１実施形態について説明する。
【０００６】
図１及び２に示す本実施形態の使い捨ておむつ１は、液透過性の表面シート２、液不透過性の裏面シート３及びこれら両シート２，３間に介在する液保持性の吸収体４を具備し、該吸収体４の左右両側縁側における該表面シート２上に立体ガード７が配されている。
ここで、上記「表面シート上」とは、表面シートの上方の意であり、必ずしも表面シートの直上に位置する必要はなく、また表面シートに当接している必要はない。
【０００７】
上記使い捨ておむつ１において、上記裏面シート３は、溢れた砂時計状であり、また、上記吸収体４は、該裏面シート３よりも小さく、同形状とされている。上記表面シート２は、該吸収体の表面及び側面を覆うように配されて、使用時に装着者の肌に当接する肌当接面を形成している。
また、使い捨ておむつ１におけるウエスト部５とレッグ部６とには、それぞれ弾性部材５１，６１が配されて、それぞれウエストギャザーとレッグギャザーとを形成している。
また、使い捨ておむつ１の背側部Ｂの左右両側縁部には、それぞれファスニングテープ８が配されている。即ち、本形態の使い捨ておむつは、展開型の使い捨ておむつである
また、上記表面シート２、上記裏面シート３、上記吸収体４、上記弾性部材５１，６１及び上記ファスニングテープ８の形成材料としては、通常の使い捨ておむつに用いられているものを特に制限なく用いることができる。
【０００８】
立体ガード７は、細帯状で、おむつの長手方向に沿って形成されている。
そして、図２に示すように、左右一対の立体ガード７は、おむつのレッグ部６側の側縁から不織布７１を配して形成されている。
また、上記不織布７１は、使い捨ておむつのレッグ部６の側縁を覆うように配され、裏面シート３に固着されている。これにより、レッグ部６の弾性部材６１，６１は、裏面シート３と該不織布７１により挟持・固定されている。
また、立体ガード７の自由縁７２には、弾性部材７３が配されている。
また、立体ガードを形成する上記不織布により形成されているが、通常立体ガードの形成用に用いられるものであれば、特に制限なく用いられる。
このような構造は、通常の使い捨ておむつと同じである。
【０００９】
而して、本実施形態の使い捨ておむつにおいて、一対の立体ガード７の起立を補助する、起立補助部材７５が配されている。
ここで、「起立」とは、立体ガード７の自由縁７２が上方に位置するように立体ガード７が立ち上がった状態を意味する。
【００１０】
以下、更に詳述する。
起立補助部材７５は、図１及び２に示すように、立体ガード７の基端部７４側の内側（おむつの幅方向中央側）において、表面シート２の側縁部と立体ガード７とにより狭持固定されて設けられている。
ここで、「基端部」とは、立体ガード７の基点となる部分で、本実施形態では、不織布７１が裏面シートに接着された部分と何処にも接着されていない部分との境を意味する。
また、起立補助部材７５は、立体ガード７と同様におむつの長手方向に沿って設けられ、おむつの長さ方向全域ではなく、股下部に設けられている。
上記起立補助部材７５は、細帯状のウレタンシート等により形成することができ、本実施形態においては、該ウレタンシートをその幅方向に折り畳んでなる板バネ体である。
起立補助部材７５の巾は、立体ガード７の巾を１００とした場合、１５〜４０の範囲内の長さとするのが好ましい。
【００１１】
本形態の使い捨ておむつ１は、通常の展開型の使い捨ておむつと同様に使用することができる。
そして、本形態の使い捨ておむつは、上述の如く、立体ガード７の基端部７４側に起立補助部材７５が配されているので、起立補助部材７５が折り込まれた状態から平板状に戻る方向に作用して、立体ガード７に図中の矢印方向への力を付勢する。このため、立体ガード７の起立した状態が、使用中においても良好に維持されて、立体ガード７の機能が十分に発揮され、フィット性が良く、横漏れ防止性に優れる。
【００１２】
本形態の使い捨ておむつ１は、常法に従って表面シート２と裏面シート３とを吸収体４を介在させて張り合わせて、立体ガード７以外の部材を固定させた後、起立補助部材７５を介在させて不織布７１を配し、立体ガード７を形成する等して製造することができる。
【００１３】
尚、本実施形態においては、展開型のおむつを例示して説明したが、パンツ型のおむつに適用することもできる。
【００１４】
【発明の効果】
本発明の使い捨ておむつは、立体ガードの機能を十分に発揮させることができ、フィット性に優れ、横漏れ防止性に優れたものである。
【図面の簡単な説明】
【図１】図１は、本発明の使い捨ておむつの好ましい１実施形態を示す斜視図である。
【図２】図２は、図１のＸ−Ｘ断面図である。
【符号の説明】
１使い捨ておむつ
２表面シート
３裏面シート
４吸収体
５ウエスト部
６レッグ部
７立体ガード
７１不織布
７２自由縁
７３弾性部材
７４基端部
７５起立補助部材

Claims

液透過性の表面シート、液不透過性の裏面シート及びこれら両シート間に介在する液保持性の吸収体を具備し、該吸収体の左右両側縁側における該表面シート上に左右一対の立体ガードが配されている使い捨ておむつにおいて、
一対の上記立体ガードの起立を補助する、起立補助部材が配されており、
上記起立補助部材は、上記立体ガードの基端部側の内側に設けられており、
上記起立補助部材は、細帯状のシートをその幅方向に折り畳んでなる板バネ体であることを特徴とする使い捨ておむつ。