JP2007190296A - 吸収性物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】着用者の排泄部に対するフィット性に優れ、横漏れが生じにくい吸収性物品を提供すること。
【解決手段】吸収性物品1は、表面シート2、防漏シート3、及びそれらの間に介在された吸収体4を有する。吸収体4の左右両側部には防漏壁5がそれぞれ設けられている。防漏壁5は、吸収性物品1の長手方向に延び且つ着用者の肌に面状に当接する肌当接面部5bを有する。肌当接面部5bは、凹凸形状を有する伸縮性シート10から構成されている。伸縮性シート10は伸長状態でその長手方向前端部及び後端部が表面シート2と固定されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、生理用ナプキンや失禁パッド等の体液を吸収するために肌に接触して着用される吸収性物品に関し、詳しくは、特に横漏れの防止性能に優れた吸収性物品に関するものである。
従来、生理用ナプキン、尿取りパッド、使い捨ておむつなどの吸収性物品が種々開発されている。これらの吸収性物品では、着用中において排泄液を液吸収層で確実に吸収し、排泄液が吸収性物品の外へ漏れないようにすることが求められる。そこで、吸収性物品の受液側表面において幅方向の両側に縦方向に延びる防漏壁を形成したものがある。
従来の前記防漏壁の構造は、吸収性物品の表面シート上に縦方向に延びる非伸縮性の疎水性シートが接合されており、この疎水性シートに、吸収性物品の縦方向に延びる弾性部材が接合されたものが一般的である。そして、弾性部材の縦方向の弾性伸縮力により、吸収性物品に縦方向に向かう湾曲力が作用すると共に、防漏壁が吸収性物品の受液側表面に立ち上がり、これにより経血などの横漏れを防止できるようにしている。
例えば、吸収性物品の長手方向両側に防漏壁を形成すること、吸収性物品自体の形状を予め装着部位の形状に対応した形状にすること、弾性体を設けて装着時における形態の変化に追従しうるようにすること等が提案されている(特許文献1ないし3参照)。
特開2001−252308号公報 特開平8−182702号公報 特開2001−95844号公報
本発明の目的は、前述した従来技術よりも更に性能が向上した吸収性物品を提供することにある。
本発明は、表面シート、防漏シート、及びそれらの間に介在された吸収体を有し、該吸収体の左右両側部に防漏壁がそれぞれ設けられた吸収性物品であって、該防漏壁は、該吸収性物品の長手方向に延び且つ着用者の肌に面状に当接する肌当接面部を有し、該肌当接面部が、凹凸形状を有する伸縮性シートから構成されており、該伸縮性シートは伸長状態でその長手方向前端部及び後端部が表面シートと固定されている吸収性物品を提供するものである。
本発明の吸収性物品は、着用者の排泄部に対するフィット性に優れ、横漏れの生じるおそれが少ないものである。具体的には、防漏壁の肌当接面部が、凹凸形状を有する伸縮性シートから構成されているので、従来の防漏壁の問題であった、不規則な大きなシワによる肌触りやフィット性の低下を防ぐことができる。また防漏性も高めることができる。更に、伸縮性シートはその収縮状態(伸長が緩和された状態)で凹凸構造が最も大きく、使用状態(伸張状態)では凹凸が少なくなるので、防漏壁と身体との間に隙間が形成され難くなる。
以下本発明を、その好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の吸収性物品の第1の実施形態としての生理用ナプキンを示す平面図であり、図2(a)は図1のa−a断面を示す模式図であり、図2(b)は図1のb−b断面を示す模式図である。図1及び図2に示すように、本実施形態の生理用ナプキン1は、縦長の形状をしており、液透過性の表面層としての表面シート2、液不透過性の裏面層としての防漏シート3、及び表面シート2と防漏シート3との間に介在する液保持性の吸収層としての吸収体4を具備する。ナプキン1の表面シート側における左右両側部には、その長手方向に沿って一対の防漏壁5,5が配されている。防漏壁5は、吸収体4の左右両側縁それぞれの近傍から起立している。
表面シート2は、吸収体4の上面の全域を被覆し且つ吸収体4の側縁から延出して防漏シート側へ巻き込まれている。表面シート2は、従来の公知のものと同様の材料から構成することができ、例えば親水性の不織布や開孔フィルム等が用いられる。吸収体4は、例えばフラッフパルプと高吸収性ポリマーの粒子との混合物がティッシュペーパーに包被されて構成されている。
防漏シート3は、吸収体4の側縁から外方に延出し、ナプキン1の排泄部対向部Aの位置において一対のウイング6を形成している。防漏シート3は、例えば液不透過性のフィルムシート(好ましくは水蒸気透過性で且つ液不透過性のフィルムシート)から構成されている。なお、図示していないが、バックシート3及びウイング6の着衣対向面には、ナプキン1を着衣に固定するための粘着剤の層が形成されている。該粘着剤の層は図示していない剥離紙によって保護されている。
表面シート2及び防漏シート3はそれぞれ吸収体4の前後端から延出しており、延出した表面シート2と防漏シート3とが互いに接合固定されてエンドシール部7を形成している。
ナプキン1の左右両側部に配されている防漏壁5は縦長のシート8からなる。このシート8の一方の側縁は、吸収体4と防漏シート3との間に介在配置され固定されている。この固定位置が防漏壁5の起立位置になっている。シート8は表面シート側に起立するように折り曲げられ、更にナプキン1の幅方向外方へ向けて折り返されている。
防漏壁5は、基壁部5aと肌当接面部5bとを備えている。基壁部5aは、その一端が前記の起立位置にあり、他端が肌当接面部5bに連なっている。肌当接面部5bは、ナプキン1の長手方向に延びている。肌当接面部5bは、ナプキン1の装着状態において、着用者の肌に面状に当接する部位である。
本実施形態においては、防漏壁5を構成するシート8として、表面に凹凸形状を有する伸縮性シート10が用いられている。伸縮性シート10としては、嵩高であり、圧縮に対して変形しやすい材料のものが好ましく用いられる。そのような材料としては、肌当接面側に嵩高な不織布を使用し、この嵩高不織布とシート材料の間に弾性部材を挟みこみ、凹凸構造を付与したシート物が挙げられる。嵩高不織布としてはカード処理やエアレイド処理によってウエブを形成し、熱風によって不織布化して得られたエアスルー不織布が好ましい。嵩高不織布にはポイントボンドを施して凹凸形状を付与することが好ましい。ポイントボンドを施すには、熱エンボスや超音波エンボスが好ましく用いられる。ポイントボンドによって、円形、楕円形、菱形などの各々独立した非連続パターンが施されることが好ましい。
嵩高不織布と組み合わせるシートとしては、防漏性の観点からはポリエチレンやポリプロピレン製のプラスチックフィルムを用いることができる。柔軟性の観点からは、前述した嵩高不織布、スパンボンド不織布、スパンボンド不織布とメルトブロー不織布とを接合したSMS不織布を用いることが好ましい。シート間に挟まれる弾性部材は、シート状であっても糸状であっても良いが、ホットメルト型粘着剤でシート間に固定されていることが好ましい。
嵩高不織布と組み合わせるシートは、110〜120%に伸長された状態で弾性部材と共に凹凸加工が施されることが、大きなシワを形成しない観点から好ましい。同様の理由により、嵩高不織布と組み合わせるシートとして、伸長性のシート材料を用いることが好ましい。伸長性のシート材料としては、例えば不織布が用いられる。不織布の他に、伸長性のない材料に開孔手段を施して伸長性を付与したものや、本来的に伸張性のある材料を用いることもできる。不織布を用いる場合には、不織布化する際に弱い繊維間結合を有するように製造されるか、又は繊維間の結合数が少なくなるように非融着性の繊維や繊維径の大きな繊維を配合するなど既知の手段により製造された不織布を用いる。
伸縮性シート10の別の例としては、第1層(肌当接面側)に熱融着性繊維層、第2層にエラストマー的挙動を示す繊維層を配し、凹凸構造を付与し一体化したシート物が挙げられる。図3に示す伸縮性シート10は、このような構造を有するシートの例である。図3に示すように、伸縮性シート10は、第1層21及びこれに隣接する第2層22を有している。第1層21と第2層22とは、多数の接合部23によって部分的に接合(ポイントボンド)されている。接合部23は、例えば熱エンボス、超音波エンボス、接着剤による接着などの各種接合手段によって形成される。凸部11及び凹部12はそれぞれ千鳥格子状の配置パターンで配置されている。つまり、隣り合う凸部11間に凹部が配置されており、また隣り合う凹部12間に凸部11が配置されている。
伸縮性シート10は、接合部23間において凸部11が三次元的な立体形状をなして、ドーム状の形状になっている。その内部は第1層21を構成する繊維で満たされている。伸縮性シート10の製法によっては、凸部11の外面を構成する繊維を該ドーム状の形状に沿うように配向させることができる。一方、第2層22は、接合部23の周辺では凹形状になっていないが、接合部23の間はほぼ平坦面を保っている。そして、伸縮性シート10全体としてみると、その第2層22側が平坦であり、且つ第1層21側に多数の凸部11、及び接合部23を含む凹部12を有している構造となっている。
第1層21には、前述した嵩高不織布と同じものを用いることが好ましい。第2層22には、エラストマー的挙動を示す繊維を用いることが好ましい。エラストマー的挙動を示す繊維としては、熱の付与によって捲縮性を発現して収縮した繊維(捲縮が発現した潜在捲縮性繊維)や、ウレタンなどのエラストマー的挙動を示す材料からなる繊維を用いることができる。それによって第2層22は伸縮性を有し、その伸長性は100g荷重時に110%〜120%であることが好ましい。
第2層22が熱収縮した熱収縮性繊維を含む場合、第1層21は、熱可塑性ポリマー材料を含み且つ実質的に熱収縮性を有しないか又は、第2層22に含まれる熱収縮した熱収縮性繊維の熱収縮温度以下で熱収縮しない繊維を含む繊維集合体からなることが好ましい。
伸縮性シート10に凹凸形状を付与するには、例えば前述した熱エンボスや超音波エンボスが用いられる。また、第2層22を熱収縮させて形成する場合には、その熱収縮によって第1層21を厚み方向へ隆起させることで第1層21側の表面に凹凸形状を付与することができる。このようにして得られた伸縮性シート10は、エラストマー的挙動を示すと共に通気性を有する伸縮性不織布からなる。
伸縮性シート10においては、その面積に対する接合部23の面積率(伸縮性シート10の単位面積当たりの接合部23の面積)を、3〜50%、特に5〜35%とすることが、第1層21と第2層22との接合を十分に高くする点、及び凸状立体的な三次元形状を十分に形成させ、肌触りを良好にする点から好ましい。
図4には、図3に示す伸縮性シート10を平面視したものである。図4に示すように、伸縮性シート10の表面は、ナプキン1の長手方向及び幅方向において、凸部11及び凹部12が交互に配置された状態の凹凸形状になっている。一方、最も近い位置にある2つの凸部11(及び最も近い位置にある2つの凸部12)の中間には、凹部12よりも深さの浅い凹部13が存在している。以下の説明では、凹部12のことを「最下面凹部」と呼び、凹部12よりも深さの浅い凹部13のことを「中間凹部」と呼ぶ。つまり、伸縮性シート10の表面は、凸部11と共に、中間凹部13と最下面凹部12の少なくとも2段階の深さの凹部を有する凹凸形状になっている。
中間凹部13及び最下面凹部12を有する伸縮性シート10においては、これを厚さ方向へ圧縮したとき、中間凹部13の深さの厚みまでは小さな力で圧縮可能である。これに対して、中間凹部13の深さの厚みから最下面凹部12の深さの厚みまでは、それよりも大きな力での圧縮が必要になる。つまり、伸縮性シート10の圧力によるつぶれは、中間凹部13を境にして比較的つぶれ易い凸部11〜中間凹部13間と、つぶれにくい中間凹部13〜最下面凹部12間に分かれるという多段階の圧縮挙動を示すものとなる。
伸縮性シート10は、伸長状態でその長手方向前端部及び後端部が表面シート2に固定されている。そして、固定された間において伸縮性シート10が収縮して防漏壁5が立ち上がると共に面状の肌当接面部5bが形成される。
防漏壁5が以上の構成を有することによって、本実施形態のナプキン1においては、その装着状態において、肌当接面部5bに不規則な大きな皺が発生しづらく、また伸縮性シート10の凹凸形状によるクッション性に起因して、肌触りやフィット性が良好になる。また、防漏壁5を構成する伸縮性シート11は、シート自体が伸縮性を有することから、その収縮状態(非装着状態や動きの少ない装着状態)において凹凸形状の程度が肌当接面全体にわたり万遍なく大きくなり、伸長状態(動きの大きい装着状態)においては凹凸の程度が肌当接面全体にわたり万遍なく小さくなるので、従来の紐状弾性部材を伸張状態で貼り付けて形成した防漏壁と比較して、肌当接面部5bと肌との間に隙間が形成されにくくなる。その結果、横漏れが効果的に防止される。従って本実施形態のナプキン1は、夜用又は長時間用のナプキンとして好適なものになる。
更に伸縮性シート10が、先に述べた多段階の圧縮挙動を示すことで、良好なクッション性を維持して肌触りの良さを発現しつつ、肌当接面部5bと肌との間に隙間が生じることが効果的に防止される。
その上、伸縮性シート10の伸長が緩和された状態では、図4に示すように、最下面凹部12がナプキン1の幅方向において非連続な配置状態になっている。従って、ナプキン1の装着状態において、仮に肌当接面部5bと着用者の肌と間に液が滲入してきたとしても、その液は多数の最下面凹部12を経由したジグザグの経路を流れることになるので、液が外部へ漏れ出しにくくなる。
次に、本発明の第2及び第3の実施形態について図5及び図6を参照しながら説明する。これらの実施形態に関し特に説明しない点については、先に述べた図1ないし図4に示す実施形態に関する説明が適宜適用される。また図5及び図6において、図1ないし図4と同じ部材には同じ符号を付してある。
図5(a)に示す実施形態のナプキン1においては、防漏壁5における基壁部5aと肌当接面部5bとが異なる種類のシートから構成されている。具体的には、基壁部5aは撥水性のシート8から構成されている。一方、肌当接面部5bは伸縮性シート10から構成されている。基壁部5aを構成する撥水性のシート8としては、例えば先に述べたSMS不織布を用いることができる。肌当接面部5bを構成する伸縮性シート10としては、先に述べた実施形態で用いられるものと同様のものを用いることができる。本実施形態によれば、基壁部5aと肌当接面部5bとで、異なる感触や機能を付与することができるという利点がある。具体的には、肌当接面部5bによって風合いを高め、一方、基壁部5aによって防漏効果を一層高めることができる。その結果、防漏壁全体として、風合い及び防漏性が優れたものとなる。
撥水性シート8と伸縮性シート10とは、例えば図5(b)に示すように、部分的に重なっている。この重なり部分は、伸縮性シート10の2つの側縁部のうち、内方に位置する側縁部を含んでいることが好ましい。そして撥水性シート8と伸縮性シート10とは、それらの重なり部分において、ナプキン1の長手方向に延びる一条の接合部9が形成されるように接合されることが好ましい。このようにすることで、防漏壁5の折り込みが容易になると共に、肌当接面部5bの面形状が安定化する。その結果、肌当接面部5bが着用者の肌に面状に安定して接触しやすくなり、着用者の肌を伝ういわゆる「伝いモレ」を防ぎ易くなる。
撥水性シート8と伸縮性シート10とは、図5(c)に示す形態で接合されていてもよい。図5(c)においては、伸縮性シート10の全域が撥水性シート8と重なっている。従って両者の重なり部分は、伸縮性シート10の2つの側縁部の両方を含んでいる。そして撥水性シート8と伸縮性シート10とは、伸縮性シート10の各側縁部をそれぞれ含み且つナプキン1の長手方向にそれぞれ延びる二条の接合部9a,9bが形成されるように接合されることが好ましい。これによって、防漏壁5の折り込みが一層容易になると共に、肌当接面部5bの面形状が一層安定化する。なお、二条の接合部9a,9b間においては、撥水性シート8と伸縮性シート10とは非接合の状態になっている。
撥水性シート8と伸縮性シート10の接合は、伸縮性シートを伸長した状態で行われる。伸長が緩和された状態では、撥水性シート8の接合部付近では襞が発生する。基壁部5aの柔軟性の点からは、細かな襞が形成されるようにすることが好ましい。細かな襞を形成するための具体的手段としては、基壁部5aを形成するシートに予め折り加工を施す方法、撥水性シート8と伸縮性シート10との接合部を長手方向に非連続とする方法がある。接合部を非連続とする方法では、接合部を複数列となし、千鳥状とすることが、安定した襞形成の観点から好ましい。なお、図5に示す実施形態は、伸縮性シート10に凹凸加工がなされた結果、接合部が長手方向に非連続となっている。
なお本実施形態においては、ウイング6は、防漏シート3が外方へ延出した部分と、撥水性シート8が外方へ延出した部分とを接合することによって形成されている。
図6(a)及び図6(b)に示す実施形態のナプキン1は、防漏壁5における基壁部5aと肌当接面部5bとが異なる種類のシートから構成されている点において図5に示す実施形態のナプキンと一致している。しかし、ナプキン1の長手方向からみたときに、防漏壁5が略T字状をしている点が、図5に示す実施形態のナプキンと相違している。
図6(a)及び図6(b)に示す実施形態のナプキン1では、撥水性シート8の端部をナプキン1の外方へ折り返し、その折り返し部分8aを、伸縮性シート10と接合している。このとき、その折り返し部分8aの折曲部8bが、伸縮性シート10の幅方向中央部に位置し、且つ折り返し部分8aが、伸縮性シート10の幅方向中央部から外方の側縁部にかけての領域に位置するように接合している。
これらの実施形態においても、先に説明した各実施形態と同様の効果が奏されるので、これらの実施形態のナプキン1は、肌触りと防漏性に優れ、面形状が安定した防漏壁5を有するものとなる。なお、図6(a)に示すナプキン1では、基壁部5aを構成するシート8の延出部分が、防漏シート3の延出部分と接合されてウイング6を形成している。一方、図6(b)に示すナプキン1では、基壁部5aを構成するシート8の延出部分のみでウイング6を形成している。
図6(c)に示す実施形態は、図6(a)及び図6(b)に示す実施形態の変形例である。図6(c)に示す実施形態では、図6(a)及び図6(b)に示す実施形態における防漏壁5の肌当接面部5を、その幅方向中央部において、長手方向にわたり谷折りしている。これによって、ナプキン1の長手方向からみたときに、防漏壁5が略Y字状となるようにしている。
以上説明した各実施形態のうち、伸縮性シートによって防漏壁が形成されている第1の実施形態では、伸縮性シートを吸収性物品の長手方向両端部で固定する場合、固定後の吸収性物品の形状を安定化させやすい観点から、吸収体の上面に該伸縮性シートの一部が固定されていることが好ましい。肌当接面に部分的に伸縮性シートが用いられている第2及び第3の実施形態では、同様の観点から、吸収体の上面又は吸収体の幅方向側部のフラップ部分に、伸縮性シートが固定されていても良い。
また前記の各実施形態のナプキンでは、防漏壁5は、長手方向両端部において固定されていると共に、その間の位置において基壁部5aが表面シート2と固定されているが(例えば図5及び図6において符号Jで示される基壁部固定部で固定されている)、このほかに防漏壁5の高さを制御するための起立制御部が防漏壁5に形成されていても良い。この起立制御部は、防漏壁5の起立部、即ち、防漏壁5の長手方向両端部の固定部間の部位の長さが150mmを超えた場合に、超えた位置に対して形成されることが、ナプキンの吸収面と身体の接触を良好にする観点から好ましい。起立制御部は、第1の実施形態では、防漏壁5の基壁部5aを折り曲げその内面同士を粘着材等により固定して形成することが好ましい。第2及び第3の実施形態では、ナプキンの吸収面上や吸収体側部のフラップ上に基壁部5aをヒートシール等により固定する方法が好ましい。更に、防漏壁5の長手方向両端部における固定部から完全に防漏壁5が起立する位置までスムーズに該防漏壁5を起立させて、身体との接触をより良好にする観点から、防漏壁5の基壁部5aを、ナプキンの幅方向内向きや外向きに角度を有するように折曲させ、その折曲部をヒートシールや粘着材によって固定することが好ましい。なお第1の実施形態のように、防漏壁の起立位置での固定が、防漏シートと吸収体の間で行われているなど基壁部固定部が明確にならない場合には、吸収体の側部を擬似的に基壁部固定部とみなす。
以上、本発明をその好ましい実施形態に基づき説明したが、本発明は前記実施形態に制限されない。例えば前記の各実施形態は、本発明の吸収性物品を生理用ナプキンに適用した例であるが、本発明はこれ以外の種類の吸収性物品にも同様に適用可能である。
図1は、本発明の吸収性物品の第1の実施形態としての生理用ナプキンを示す平面図である。 図2(a)は、図1のa−a断面を示す模式図であり、図2(b)は、図1のb−b断面を示す模式図である。 図3は、伸縮性シートを示す斜視図である。 図4は、図3に示す伸縮性シートを平面視して凸部及び凹部の配置状態を示す模式図である。 図5(a)は、本発明の吸収性物品の第2の実施形態としての生理用ナプキンを示す一部破断斜視図であり、図5(b)及び(c)は、図5(a)における防漏壁の要部を拡大して示す模式図である。 図6(a)及び(b)は、本発明の吸収性物品の第3の実施形態としての生理用ナプキンの股下部の断面を示す模式図であり、図6(c)は、図6(a)及び(b)に示すナプキンにおける防漏壁の他の形態を示す模式図である。
符号の説明
1 生理用ナプキン
2 表面シート
3 防漏シート
4 吸収体
5 防漏壁
5a 基壁部
5b 肌当接面部
8 撥水性シート
10 伸縮性シート
11 凸部
12 凹部(最下面凹部)
13 中間凹部

Claims (5)

  1. 表面シート、防漏シート、及びそれらの間に介在された吸収体を有し、該吸収体の左右両側部に防漏壁がそれぞれ設けられた吸収性物品であって、該防漏壁は、該吸収性物品の長手方向に延び且つ着用者の肌に面状に当接する肌当接面部を有し、該肌当接面部が、凹凸形状を有する伸縮性シートから構成されており、該伸縮性シートは伸長状態でその長手方向前端部及び後端部が表面シートと固定されている吸収性物品。
  2. 前記伸縮性シートは、エラストマー的挙動を示すと共に通気性を有する伸縮性不織布からなる請求項1記載の吸収性物品。
  3. 前記伸縮性シートの凹凸形状は、中間凹部と最下面凹部の少なくとも2段階の深さの凹部を有しており、該伸縮性シートの伸長が緩和された状態では、最下面凹部が吸収性物品の幅方向において非連続な配置状態になっている請求項1又は2記載の吸収性物品。
  4. 前記伸縮性シートは、少なくとも第1層とこれに隣接する第2層を有し、第1層と第2層が所定パターンの接合部によって部分的に接合されており、該接合部間で第1層が三次元的立体形状をなし、第2層がエラストマー的挙動を示す材料で構成されている請求項1ないし3の何れかに記載の吸収性物品。
  5. 前記第2層が、熱収縮した熱収縮性繊維であって、エラストマー的挙動を示す熱可塑性ポリマー材料の繊維を含む繊維集合体からなり、
    前記第1層が、熱可塑性ポリマー材料を含み且つ実質的に熱収縮性を有しないか又は、第2層に含まれる熱収縮した熱収縮性繊維の熱収縮温度以下で熱収縮しない繊維を含む繊維集合体からなる、請求項4記載の吸収性物品。
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