JP5084220B2 - 生理用ナプキン - Google Patents

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Description

本発明は、生理用ナプキン、パンティライナー、失禁パッド等の吸収性物品に関する。
従来、生理用ナプキン等の吸収性物品には、一対のサイド防漏部を設けたものがある。この種の吸収性物品は、吸収層及び防漏層を有する吸収性本体の両側部からの横漏れを防止するために、一対のサイド防漏部が、吸収性本体における肌当接面側の両側部に設けられている。これにより、吸収性物品の肌当接面側における長手方向両側部に液の拡散を抑制する領域が形成され、場合によっては立体的な壁が形成され、液が横方向へ移動することが防止されている。
例えば、特許文献1には、吸収層及び防漏層を有する吸収性本体を備え、実質的に縦長であり、一対のサイド防漏部が、吸収性本体における肌当接面側の長手方向両側部に設けられており、サイド防漏部は、熱可塑性繊維で形成された不織布または熱可塑性繊維を含む不織布と、縦方向に弾性収縮力を発揮する弾性部材とを有し、サイド防漏部を構成する不織布には、波の頂部と底部が基端から自由端に向けて延び且つ波が縦方向に規則的に繰り返す凹凸皺が成形された剛性領域が設けられており、且つサイド防漏部の基端と自由端との中間領域には、凹凸皺が不連続となる剛性境界部が縦方向に延びるように形成されている生理用ナプキンが開示されている。
また、特許文献2には、吸収層及び防漏層を有する吸収性本体を備え、実質的に縦長であり、一対のサイド防漏部が、吸収性本体の両側に設けられており、サイド防漏部は、ループ形状を有しており、該ループ形状の内部に防漏層が延出している生理用ナプキンが開示されている。
特開2001−252306号公報 特表平7−502438号公報
特許文献1に記載の生理用ナプキンにおけるサイド防漏部は、ナプキン着用時に、主として中間領域で折れ曲がるため、着用者の様々な動きや姿勢の変化に追従し切れないため、装着感に劣ると考えられる。
従って、本発明の目的は、装着感及び防漏性に優れたサイド防漏部を有する吸収性物品を提供することにある。
本発明は、吸収層及び防漏層を有し、実質的に縦長の吸収性本体を備え、一対のサイド防漏部により、前記吸収性本体における肌当接面側の長手方向両側部が覆われている吸収性物品であって、一対の前記サイド防漏部それぞれは、サイド防漏部形成シートにより、前記吸収性本体における幅方向の内方に折り返し端部を有するように、該サイド防漏部形成シートが該幅方向の外方に折り返されて形成されており、折り返された該サイド防漏部形成シート間に中間層が配されており、該中間層は、少なくとも、前記サイド防漏部の肌当接面側を形成する前記サイド防漏部形成シートの部分からなる上層又は非肌当接面側を形成する該サイド防漏部形成シートの部分からなる下層と接合されている吸収性物品を提供することにより、上記目的を達成したものである。
本発明のサイド防漏部を有する吸収性物品によれば、装着感及び防漏性に優れている。
以下、本発明の吸収性物品をその好ましい実施形態に基づいて、図面を参照しながら説明する。
第1実施形態の吸収性物品1は生理用ナプキンであり、図1〜3に示すように、液保持性の吸収層11及び液不透過性の防漏層12を有し、実質的に縦長の吸収性本体10を備え、一対のサイド防漏部5,5により、吸収性本体10における肌当接面側の長手方向両側部が覆われている。ナプキン1における吸収層11は、液透過性の表面シート2及び液保持性の吸収体4からなり、防漏層12は、通気性及び液不透過性を有する裏面シート3からなる。
また、本実施形態の生理用ナプキン1において、一対のサイド防漏部5,5それぞれは、サイド防漏部形成シート50により、吸収性本体10における幅方向の内方に折り返し端部51を有するように、該サイド防漏部形成シート50が吸収性本体10の幅方向の外方に折り返されて形成されている。折り返されたサイド防漏部形成シート50間に中間層50Cが配されており、該中間層50Cは、サイド防漏部5の非肌当接面側を形成するサイド防漏部形成シート50の部分からなる下層50Bと接合されている。
本実施形態の生理用ナプキン1(以下、単にナプキンともいう)について更に詳述する。ナプキン1は縦長であり、その長手方向が吸収性本体10の長手方向(以下、本体長手方向ともいう)と一致している。表面シート2及び裏面シート3それぞれは、縦長であり、その長手方向が本体長手方向と一致している。吸収体4は、縦長であって、その長手方向が本体長手方向と一致しており、表面シート2及び裏面シート3間に狭持固定されている。表面シート2の幅は、吸収体4の幅と略同じであって、裏面シート3の幅よりも狭く形成されている。表面シート2は、吸収体4における肌当接面側の面全域を覆っている。表面シート2及び裏面シート3は、それぞれ吸収体4の長手方向両端から延出し、その延出部分において互いにヒートシール、接着剤による接着等の公知の接合方法により接合されている。
ナプキン1は、図1に示すように、その長手方向に前方部A、該長手方向中央領域である排泄部対向部B(着用者の主として液排泄部に対向配置される排泄部対向領域を幅方向中央に有する部分)及び後方部C(着用者の主として臀部に対向配置される部分)に区分される。前方部Aは、ナプキン着用時に、着用者の最も前側に位置する部位であり、後方部Cは、着用者の最も後側に位置する部位である。吸収性本体10の前記排泄部対向領域は、縦長であり、その長手方向は本体長手方向と一致している。
本実施形態のナプキン1における一対のサイド防漏部5,5について、更に説明すると、一対のサイド防漏部5,5それぞれは、図1に示すように、縦長に形成されており、その長手方向が本体長手方向と一致している。一対のサイド防漏部5,5それぞれは、略同じ幅を有し、本体長手方向の両端部間に亘って配されている。
サイド防漏部5を形成するサイド防漏部形成シート50は、図2に示すように、吸収性本体10の側縁部において、シール部8により裏面シート3と接合されている。サイド防漏部5は、サイド防漏部形成シート50が、吸収性本体10の側縁部から吸収性本体10の幅方向(以下、単に本体幅方向ともいう)の内方に向かって延び、折り返し端部51としての内側縁部が形成されるように、吸収層11に向かって本体幅方向の外方に折り返された後、本体幅方向の外方に向かって延びている。折り返されたサイド防漏部形成シート50の先端部は、再びシール部8において、裏面シート3と接合されている。シール部8は、ヒートシール、接着剤による接着等の公知の接合手段により形成することができる。尚、シール部8は、サイド防漏部5には含まれない
本実施形態のナプキン1において、サイド防漏部形成シート50は不織布から形成されている。
サイド防漏部5は、図2に示すように、本体幅方向における内方側の内方部5Aと外方側の外方部5Bとに区分される。中間層50Cは、サイド防漏部5における吸収性本体10の幅方向の両端部間に亘り配されており、内方部5A及び外方部5Bに亘り延在している。中間層50Cは、上層50Aと下層50Bとの間に介在されている。本実施形態のナプキン1において、中間層50Cは不織布から形成されている。
中間層50Cは、図2に示すように、吸収性本体10の側縁部において、シール部8によりサイド防漏部形成シート50と共に裏面シート3と接合されている。中間層50Cは、吸収性本体10の側縁部から本体幅方向の内方に向かって延び、折り返し部51の近傍まで延在している。
中間層50Cは、縦長であり、その長手方向が本体長手方向と一致している。中間層50Cを平面視した形状は、サイド防漏部5と略同形である。
サイド防漏部5における本体幅方向の外方部5Bにおいては、図2に示すように、中間層50Cとサイド防漏部形成シート50とが、多数のエンボス部52,52…により接合されており、サイド防漏部5における本体幅方向の内方部5Aにおいては、サイド防漏部形成シート50にはエンボス部52が形成されてなく、中間層50Cとサイド防漏部形成シート50とは接合されていない。
上層50Aと中間層50Cとは、サイド防漏部5において接合されてなく、上層50Aと中間層50Cとの間は、少なくとも部分的に離間していることが、サイド防漏部5のクッション性の観点から好ましい。
次に、サイド防漏部5の内方部5Aについて、更に説明する。
内方部5Aは、縦長であり、その長手方向は本体長手方向と一致している。内方部5Aは、所定の幅を有し、サイド防漏部5の長手方向の両端部間に亘っている。
内方部5Aには、エンボス部52が形成されてなく、多数のエンボス部52、52…が形成されている外方部5Bと比べて剛性が低くなっている。
内方部5Aにおける本体幅方向の一方の端部が、折り返し端部51である。折り返し端部51は、折り癖がつかないようにサイド防漏部形成シート50が折り返されて形成されていることが好ましい。折り返し端部51は、図2に示すように、丸みを帯びた形状を有しており、ナプキン着用者の肌に柔らかく接するため、サイド防漏部5はフィット性に優れている。
内方部5Aは、3層の不織布(上層50A、下層50B及び中間層50C)からなる積層構造を有し、嵩高であり、クッション性が高められている。また、内方部5Aは、その嵩高さから、表面シート2に対しての立体度が高く、サイド防漏部5の防漏性が高められている。
また、内方部5Aにおいて、エンボス部52が形成されてなく、相対向する上層50Aと下層50Bとは、少なくとも部分的に離間しているため、サイド防漏部5は柔軟性、身体追従性及びクッション性に優れている。
次に、サイド防漏部5の外方部5Bについて、更に説明する。
外方部5Bは、図1に示すように、縦長であり、その長手方向は本体長手方向と一致している。外方部5Bは、所定の幅を有し、サイド防漏部5の長手方向の両端部間に亘っている。外方部5Bは、サイド防漏部5の内方部5Aを除いた部分である。
外方部5Bにおいて、中間層50Cと下層50Bとは、図2及図3に示すように、多数のエンボス部52,52・・・により接合されており、サイド防漏部5の剛性が高められている。ナプキン着用時に内方部5Aがめくれたりした場合にも、剛性の高い外方部5Bは変形されにくいため、サイド防漏部5が本体幅方向の全体に亘りめくれることが防止される。
外方部5Bにおけるエンボス部52は、図3に示すように、いわゆる千鳥状のパターンで配されており、個々のエンボス部52は、それぞれ平面視円形状で不連続に形成されている。
エンボス部52の径は、0.5〜10mm、特に1〜5mmであることが、サイド防漏部5の肌触り、柔軟性及び強度の観点から好ましい。
また、最近接距離にあるエンボス部52同士間の間隔(例えば中心間の間隔)は、本体長手方向に1〜10mm、特に2〜5mm、本体幅方向に1〜10mm、特に2〜5mmであることが、同様の観点から好ましい。なお、エンボスの配置によっては中心間の間隔では、長手方向及び幅方向とならない場合もあるため、本体長手方向および本体幅方向は、エンボス同士を結ぶ長手方向線、幅方向線を仮想的に設定し、この仮想線と最近接距離にあるエンボス部52の中心との間隔によって求める場合もある。
サイド防漏部5における内方部5Aの幅は、2〜20mm、特に5〜10mmであることが、外方部5Bと共に好ましい幅を有することになり、サイド防漏部5の優れた柔軟性及び身体追従性を得る上で好ましい。
サイド防漏部5について更に説明すると、サイド防漏部5は、シール部8よりも本体幅方向における内方側の部分が、表面シート2とは接合されていないことが好ましい。ただし、本体長手方向の両端部では、折り返し端部51とシール部8との間の部分が、本体幅方向に亘って又は折り返し端部51近傍で表面シート2と接合されていることが好ましい。
サイド防漏部5の折り返し端部51は、表面シート2から少なくとも部分的に離間していることが、サイド防漏部5が立体的な障壁を形成する上で好ましい。また、内側縁部としての折り返し端部51は、後述する溝7が形成されていることにより、表面シート2が溝7周囲で沈み込むため、表面シート2に対するサイド防漏部5の立体度が増しており、本体幅方向内方から外方へ向かって、表面シート2上を流れてきた体液の移動を効果的に防止する。
前述した一対のサイド防漏部5,5それぞれの幅は、以下のような寸法を有していることが、良好な防漏性及び装着感を得る上で好ましい。本体長手方向における一対のウイング部6,6(後述する)が設けられている部分において、そのウイング部6の長手方向中心線上で、シール部8と本体幅方向の内方側の端縁との間を、本体幅方向にサイド防漏部5の表面に沿って測定した長さは、10〜30mm、特に15〜25mmであることが好ましい。
本実施形態のナプキン1について、更に説明すると、図1に示すように、吸収性本体10における長手方向の両側縁から延出する一対のウイング部6,6を有しており、一対の該ウイング部6,6それぞれは、吸収性本体10から延出するサイド防漏部形成シート50から形成されている。一対のウイング部6,6は、排泄部対向部Bに形成されている。
一対のウイング部6、6それぞれと、本体長手方向の同じ側のサイド防漏部5とは、一枚のサイド防漏部形成シート50から一体的に形成されている。一枚のサイド防漏部形成シート50は、シール部8を境にして、サイド防漏部5とウイング部6とに分かれている。詳述すると、上層50Aが、吸収性本体10から延出しており、一対のウイング部6,6それぞれは、上層50Aから形成されている。
シール部8の形状は、連設しているウイング部6が、ショーツ股下部の縁部に沿って折り曲げられた時に、該ショーツ股下部の縁部とフィットし易いように、長手方向の中央部において、本体幅方向内方に括れた形状を有している。また、排泄部対向部Bにおいて、ウイング部6と連設している外方部5Bの部分は、シール部8の形状に沿って本体幅方向内方に括れた形状を有している。
一対のウイング部6,6それぞれを構成するサイド防漏部形成シート50の片面には、ショーツ股下部の縁部に沿って折り曲げたウイング部6を、該ショーツの外表面に固定するためのウイング粘着部6aが設けられている。
また、中間層50Cが、図2に示すように、吸収性本体10における長手方向の両側縁から延出しており、一対のウイング部6,6それぞれと中間層50Cとは、エンボス加工による多数の接合部59,59…により接合されている。ウイング部6における本体幅方向の内方部において、中間層50Cが、ウイング部6の非肌当接面側を形成している。
このように、中間層50Cが、吸収性本体10の内方から外方へ亘り、シール部8を跨いで延在しウイング部6の一部を形成していることにより、ウイング部6における基部近傍の強度が高められており、ナプキン着用時に、ウイング部6が引っ張られた際に、ウイング部6の基部近傍が破れたりすることが防止されている。
一方、中間層50Cは、図2に示すように、ウイング部6の非肌当接面に形成されたウイング粘着部6aよりも吸収性本体10における幅方向の外方には延出していない。ウイング粘着部6aは、中間層50Cの非肌当接面に粘着剤が塗布されて形成されており、ウイング粘着部6a及び中間層50Cそれぞれの本体幅方向の外方側の端縁が揃っている。
ウイング部6における本体幅方向の外方部は、サイド防漏部形成シート50のみから形成されているため、柔軟性が高く、ウイング部6の操作性に優れている。
ウイング部6における接合部59は、図3に示すように、いわゆる千鳥状のパターンで配されており、個々の接合部59は、それぞれ平面視円形状で不連続に形成されている。
接合部59の径は、エンボス部52よりも大きいことが好ましく、具体的には1〜15mm、特に1.5〜10mmであることが、ウイング部6の強度及び肌触りの観点から好ましい。
最近接距離にある接合部59同士間の間隔(例えば中心間の間隔)は、本体長手方向に1〜10mm、特に2〜5mm、本体幅方向に1〜10mm、特に2〜5mmであることが、同様の観点から好ましい。
また、排泄部対向部Bにおけるサイド防漏部5のエンボス部52のエンボス面積は、ウイング部6における接合部59のエンボス面積よりも小さいことが、柔軟な感触の肌触りの観点から好ましく、ウイング部の粘着剤の定着性の観点から、ウイング部のエンボス面積が大きい、具体的には、10〜50%程度であることが好ましい。
ここで、エンボス面積は、エンボスの底部面積を意味し、NEXUS製画像解析システム(Ver.4.2)を使用して計測する。
本実施形態のナプキン1において、サイド防漏部5のエンボス部52と、ウイング部6における接合部59とは、最近接距離にあるエンボス部52又は接合部59同士間の間隔(例えば中心間の間隔)が、本体幅方向及び本体長手方向において等しく、且つエンボス部52の径が接合部59の径よりも小さいので、排泄部対向部Bにおけるサイド防漏部5のエンボス面積率は、ウイング部6におけるエンボス面積率よりも小さい。
また、ナプキン1における吸収性本体10の肌当接面側には、図1に示すように、溝7が設けられている。溝7は、本体長手方向に延びる一対のエンボス溝、及び該エンボス溝の長手方向の両端部において、本体幅方向に延びるエンボス溝とから形成されている。溝7は、排泄部対向部Bの前後端部間に亘り延びるように形成されている。本体長手方向に延びる一対の前記エンボス溝それぞれは、本体幅方向の外方に向って凸に湾曲する部分が本体長手方向に3つ連なった形状を有している。
また、本体幅方向に延びる前記エンボス溝は、本体長手方向外方に向って、凸な形状を有している。溝7によって、表面シート2及び吸収体4が接合されている。サイド防漏部5の折り返し端部51は、図2に示すように、溝7のすぐ外側に位置している。
次に、本実施形態のナプキン1を形成する材料について説明する。
まず、サイド防漏部形成シート50を形成する不織布としては、従来公知の不織布を特に制限なく用いることができる。例えば、カード法により製造された熱融着繊維ウエブを熱風処理して得られるエアスルー不織布、スパンボンド不織布、メルトブローン不織布、スパンレース不織布及びニードルパンチ不織布等の種々の不織布を用いることができる。これらの不織布における繊維の結合手段に特に制限はなく、例えば、バインダーによる結合や熱融着による結合を用いることができる。また、繊維の結合に代えて、スパンレース不織布等のように繊維の機械的な絡合を利用してもよい。サイド防漏部5に、滑らかな肌触りや、柔らかさを顕著に実現するためには、不織布として、カード法により得られた熱融着繊維ウエブを熱風処理し、強固な圧縮を与えずに不織布化したエアスルー不織布が最も好適に用いられる。
サイド防漏部形成シート50を形成する不織布の坪量は、20〜100g/m2、特に25〜50g/m2であることが、サイド防漏部5の立体性が高められて防漏性が向上すると共に、サイド防漏部5の良好な装着感を得る上で好ましい。
坪量の測定は、例えば、以下のようにして測定される。サイド防漏部形成シート50を10mm×10mm以上、好ましくは30mm×30mm以上の大きさに裁断し、一つのナプキンから合計面積が250mm2以上の測定片を採取し、この測定片の重量を最小表示1mgの電子天秤を用いて測定し坪量に換算することで求める。坪量の測定精度を高めるために、複数のナプキンより測定片を採取し、5点以上の計測値の平均を求めることが好ましい。
中間層50Cを形成する不織布としては、前述したサイド防漏部形成シート50と同様のものを用いることができる。本実施形態のように、中間層50Cが、ウイング粘着部6が粘着される部位として用いられる場合には、中間層50Cを形成する不織布として、ウイング粘着部6aとの粘着性が高い材料を選択することが、ウイング部6をショーツ等から外した際に、ウイング粘着部6aの一部がショーツ側に残るいわゆる糊残りを防止する上で好ましい。このような観点から、不織布としてスパンボンド不織布が好ましい。
また、中間層50Cの形成材料として、カード法により製造された熱融着繊維ウエブを用いることも好ましい。
表面シート2、裏面シート3又は吸収体4の形成材料としては、生理用ナプキン等の吸収性物品において従来用いられている各種材料を特に制限することなく用いることができる。
次に前述した実施形態の生理用ナプキンの変形例を、図4を参照しながら以下に説明する。変形例について、特に説明しない点については、前述した実施形態に関して詳述した説明が適宜適用される。また、図4において、図1〜3と同じ部材に同じ符号を付してある。
図4に示す変形例の生理用ナプキン1において、中間層50Cは、サイド防漏部5における折り返し部51の近傍には配されていない。本変形例における中間層50Cの本体幅方向の長さは、前述した実施形態の中間層よりも短い。
中間層50Cにおける本体幅方向の内方側の端部51Cは、サイド防漏部5を本体幅方向に2分した場合における外方側の部分に位置している。一方、中間層50Cにおける本体幅方向の外方側の端部は、ウイング部6の基部近傍まで延出しており、ウイング粘着部6aにおける本体幅方向の内方側の端部に隣接している。
本変形例におけるウイング粘着部6aは、サイド防漏部形成シート50の非肌当接面に粘着剤が塗布されて形成されている。
本変形例によれば、中間層50Cの本体幅方向の長さが短いものの、前述した実施形態と同様に、ウイング部6における基部近傍の強度が高められている。
本発明は、前述した実施形態に制限されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない限り適宜変更が可能である。
例えば、本発明の吸収性物品において、一対のサイド防漏部5,5は、吸収性本体10の全長に亘って形成されていることが好ましいが、少なくとも排泄部対向領域の前後端部に亘り形成されていれば良い。本実施形態において、サイド防漏部5における中間層50Cは、下層50Bと接合されていたが、上層50Aと接合されていても良い。
また、本実施形態において、一対のウイング部6,6それぞれは、上層50Aから形成されていたが、中間層50Cのみから形成されていても良いし、上層50A及び中間層50Cから形成されていても良い。
本発明の吸収性物品は、生理用ナプキンであっても良いが、パンティライナー、失禁パッド等であっても良い。
前述した一の実施形態のみが有する部分は、すべて適宜相互に利用できる。
図1は、本発明の吸収性物品としての生理用ナプキンの一実施形態を示す斜視図である。 図2は、図1におけるX−X線断面図である。 図3は、図1に示す生理用ナプキンの排泄部対向部におけるサイド防漏部及びウイング部を拡大して示す平面図である。 図4は、本発明の吸収性物品の変形例を示す図2に相当する断面図である。
符号の説明
1 生理用ナプキン(吸収性物品)
10 吸収性本体
11 吸収層
12 防漏層
2 表面シート
3 裏面シート
4 吸収体
5 サイド防漏部
50 サイド防漏部形成シート
50A 上層
50B 下層
50C 中間層
51 折り返し端部
51C 中間層の端部
52 エンボス部
59接合部
6 ウイング部
6a ウイング粘着部
7 溝
8 シール部
A 前方部
B 排泄部対向部
C 後方部

Claims (3)

  1. 吸収層及び防漏層を有し、実質的に縦長の吸収性本体を備え、一対のサイド防漏部により、前記吸収性本体における肌当接面側の長手方向両側部が覆われている生理用ナプキンであって、
    一対の前記サイド防漏部それぞれは、不織布からなるサイド防漏部形成シートにより、前記吸収性本体における幅方向の内方に折り返し端部を有するように、該サイド防漏部形成シートが該幅方向の外方に折り癖がつかないように折り返されて形成されており、
    折り返された前記サイド防漏部形成シート間に不織布からなる中間層が配されており、
    前記中間層は、前記サイド防漏部において、前記サイド防漏部の非肌当接面側を形成する該サイド防漏部形成シートの部分からなる下層と接合されており、前記サイド防漏部の肌当接面側を形成する前記サイド防漏部形成シートの部分からなる上層と接合されておらず、
    前記中間層は、前記サイド防漏部における前記吸収性本体の前記幅方向の両端部間に亘り配されており、
    前記サイド防漏部における前記幅方向の外方部においては、前記中間層と前記下層とが、多数のエンボス部により接合されており、
    前記サイド防漏部における前記幅方向の内方部においては、前記中間層と前記下層とが、前記エンボス部により接合されておらず、
    前記生理用ナプキンは、その長手方向が前方部、排泄部対向部及び後方部に区分されており、前記吸収性本体の前記排泄部対向部における前記長手方向の両側縁から幅方向の外方に延出する一対のウイング部を有しており、
    前記上層及び前記中間層が、前記吸収性本体から幅方向の外方に延出しており、
    一対の前記ウイング部それぞれは、前記上層から形成され、該ウイング部の非肌当接面側には、ウイング粘着部が形成されており、
    前記中間層は、前記ウイング粘着部の幅方向の内方側の端部まで延出しており、
    前記吸収性本体の排泄部対向部に位置する側縁部において、幅方向の内方に括れた形状のシール部により、前記上層、前記中間層、前記下層及び前記防漏層が一体接合されており、
    前記シール部よりも幅方の外方において、一対の前記ウイング部を形成する前記上層それぞれと前記中間層とは、エンボス加工による多数の接合部により接合されており、
    前記サイド防漏部の前記エンボス部と前記ウイング部の前記接合部とは、前記シール部を境界に区分されており、
    前記エンボス部及び前記接合部は、それぞれ、個々の形状が平面視円形状で、千鳥状のパターンで配され、
    前記排泄部対向部における前記サイド防漏部の各前記エンボス部のエンボス面積は前記ウイング部における各前記接合部のエンボス面積よりも小さく、前記排泄部対向部の前記サイド防漏部におけるエンボス面積率は前記ウイング部におけるエンボス面積率よりも小さい生理用ナプキン。
  2. 前記排泄部対向部における前記サイド防漏部の前記エンボス部は、その径が0.5〜10mmであり、最近接距離にある該エンボス部同士間の間隔が、本体長手方向に1〜10mm、本体幅方向に1〜10mmであり、
    前記ウイング部の前記接合部は、その径が1〜15mmであり、最近接距離にある該接合部同士間の間隔が、本体長手方向に1〜10mm、本体幅方向に1〜10mmである請求項1記載の生理用ナプキン。
  3. 前記排泄部対向部における前記サイド防漏部の各前記エンボス部のエンボス面積は、前記ウイング部における各前記接合部のエンボス面積の10〜50%である請求項1又は2記載の生理用ナプキン。
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