JP5127428B2 - 使い捨ておむつ - Google Patents

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本発明は、使い捨ておむつ、生理用ナプキン等の吸収性物品に関する。
使い捨ておむつの肌当接面に用いる表面シートとして、凹凸を有するものが知られている。
例えば、不織布材料から成る透液性カバー層により、吸収衛生製品の長手方向に延在する2又は2よりも多くの波形を形成し、該波形の脚区域を、その下に配される吸収体、或いは吸収体と透液性カバー層との間に挿入された支持層に接着又は溶着した吸収衛生製品が知られている(特許文献1参照)。
特表平10−502000号公報
しかし、肌当接面に凹凸を有する従来の使い捨ておむつであっても、漏れ防止性は必ずしも十分ではなく、例えば、特許文献1の吸収衛生製品においては、液が長手方向に流れて、製品の前後端から漏れが生じる恐れがあり、横漏れと前後端からの漏れとの両者に優れた吸収性物品が望まれていた。
従って、本発明の目的は、漏れ防止性能に優れ、横漏れと前後端からの漏れの両者を効果的に防止することのできる吸収性物品を提供することにある。
本発明は、表面シート、裏面シート及びこれら両シート間に配された吸収体を具備し、実質的に縦長に形成された吸収性物品であって、前記表面シートは、吸収性物品の長手方向に延びる中央部に配された中央領域と、該中央領域の左右両側に配された側部領域とを有し、前記中央領域には、吸収性物品の長手方向及び幅方向に分散した状態に多数の凸部が形成されており、前記側部領域には、吸収性物品の長手方向に連続して延びる凸条部が形成されているか、又は長手方向に多数の凸部が直列してなる凸部列が形成されており、前記側部領域に前記凸部列が形成されている場合には、該凸部列が幅方向に複数列形成されているか、又は該凸部列と前記凸条部とが幅方向に複数列形成されており、前記側部領域に形成された前記凸条部又は前記凸部列を構成する前記凸部の高さが、前記中央領域に形成された前記凸部の高さより高い、吸収性物品を提供することにより前記目的を達成したものである。
本発明の使い捨ておむつは、漏れ防止性能に優れており、横漏れと前後端からの漏れの両者を効果的に防止することができる。
以下本発明を、その好ましい実施形態に基づき説明する。
図1は、本発明の第1実施形態としての使い捨ておむつを一部破断して示す平面図であり、図2は、図1のII−II線断面図である。
第1実施形態のおむつ1は、図1及び図2に示すように、表面シート2、裏面シート3、及びこれら両シート2,3間に配された吸収体4を具備する。裏面シート3は、液不透過性ないし撥水性の防漏シート31と、液透過性且つ通気性の不織布製シート32とが積層一体化された積層材からなる。
また、おむつ1は、長手方向に、腹側部A、背側部B及びこれらA,Bの間に位置する股下部Cを有している。腹側部Aは、おむつ着用時に着用者の腹側に位置する部位、背側部Bは、着用者の背側に位置する部位、股下部Cは、着用者の股下に位置する部位である。股下部Cは、おむつ1の長手方向中央部に位置している。
本実施形態のおむつ1は、股下部Cの両側縁が内向きの円弧状に湾曲しており、全体として長手方向中央部が内方に括れた砂時計状の形状を有している。また、表面シート2は、吸収体4よりも外形寸法の大きい略矩形状の平面視形状を有しており、裏面シート3の幅方向中央部に配されている。裏面シート3は、おむつの外形形状に一致する砂時計状の外形を有しているが、防漏シート31の輪郭は、表面シート2の輪郭と一致している。表面シート2及び防漏シート31は、それぞれ吸収体4の長手方向両端縁部及び幅方向両側縁部から外方に延出しており、それらの延出部において直接的に又は他の部材を介在させて互いに接合されている。
おむつ1は、いわゆる展開型のおむつであり、背側部Bの左右両側縁部に一対のファスニングテープ5,5設けられ、腹側部Aの外表面(非肌当接面)に、該ファスニングテープ5,5を止着させるランディングテープ(図示略)が設けられている。
おむつ1の長手方向両側部それぞれには、弾性部材71を有する立体ギャザー形成用シート72が、表面シート2の両側部を覆うように配されており、これによって一対の立体ギャザー7,7が形成されている。立体ギャザー形成用シート72は、表面シート2に対して、表面シート2の両側縁部において接合されており、それによって、おむつ1の長手方向に延びる立体ギャザーの固定端73,73が形成されている。
また、おむつ1の長手方向両側部それぞれには、レッグギャザー形成用の複数本のレッグ弾性部材81が略直線状に配されており、おむつ1の腹側部A及び背側部Bにおけるウエスト部には、ウエストギャザー形成用の帯状のウエスト部弾性部材82が、ウエスト部の端縁に沿って配されている。
第1実施形態のおむつ1における表面シート2は、図1及び図2に示すように、おむつの長手方向(X方向)に延びる中央部に配された中央領域2aと、該中央領域2aの左右両側に配された側部領域2b,2bとを有している。
そして、中央領域2aの肌対向面には、おむつ長手方向及び幅方向に分散した状態に多数の凸部21が形成されている。他方、側部領域2bには、おむつ長手方向に多数の凸部25が直列してなる凸部列(R1〜R3)がおむつ幅方向に複数列形成されている。
表面シート2の中央領域2aの構成について説明する。
表面シート2の中央領域2aは、図3に示すように、凹凸形状に賦形された第1不織布22と、第1不織布22の凹部22aの全体又は一部において第1不織布22と接合されている略平坦な第2不織布23とからなる。
第1不織布22には、凸部21と凹部22aとが、千鳥状に形成されている。より具体的には、おむつ長手方向(X方向)に交互に且つ一列をなすように形成されており、そのような列が、おむつ幅方向(Y方向)に多列に形成されている。おむつ幅方向において隣接する列同士は、凸部21の位置がおむつ長手方向に半ピッチ分ずれている。第1不織布22と第2不織布23とは、第1不織布22の平面視矩形状の凹部22aの四隅において接合されているが、該凹部22aの全域において接合されていても良い。凸部21は、内部が空洞である。
中央領域2aは、尿や軟便、生理用ナプキンの場合には経血等を、広範囲、特に長手方向の前後方向に拡散させずに、前後端からの漏れを防止する観点や、それらを肌にふれにくい状態に保持したり、液状の成分を、表面シート2の下に配される吸収体等に良好に移行させたりする観点から、以下の構成を有することが好ましい。
中央領域2aにおける凸部21は、高さT1(図3参照)が、0.1mm以上、特に0.2〜3mmであることが好ましく、凸部21を有する部分の表面シート2の厚みT2は0.2mm以上、特に0.5〜5mmであることが好ましい。また、中央領域2aの10cm2当たりの凸部21の個数は20〜200個、特に50〜150個であることが好ましい。
また、凸部21のおむつ長手方向(X方向)の底部寸法A(図3参照)は1.0〜10mm、特に2.0〜7.0mmであることが好ましい。凸部21のおむつ幅方向(Y方向)の底部寸法B(図3参照)は0.5〜5.0mm、特に1.0〜4.0mmであることが好ましい。凹部22aは、X方向の寸法C(図3参照)が0.2〜5.0mm、特に0.5〜3.0mmであることが好ましく、Y方向の寸法D(図3参照)が0.1〜2mm、特に0.2〜1.0mmであることが好ましい。
第1及び第2不織布22,23としては、例えば、使い捨ておむつや生理用ナプキン等の吸収性物品の表面シートの形成材料として公知の各種の不織布を特に制限なく用いることができる。例えば、カード法又はエアレイド法により得た繊維ウエブにエアースルー法で繊維同士の熱融着点を形成したエアースルー不織布、カード法により得た繊維ウエブにヒートロール法で繊維同士の熱融着点を形成したヒートロール不織布、ヒートエンボス不織布、スパンボンド不織布(S)、メルトブローン不織布(M)、スパンボンド−メルトブローン複合不織布(SM,SMS,SMMS等)、スパンレース不織布、ニードルパンチ不織布等の種々の不織布を用いることができる。
表面シート2の側部領域2b,2bの構成について説明する。
表面シート2の側部領域2b,2bは、それぞれ、図4に示すように、凹凸形状に賦形された第1不織布26と、第1不織布26の凸部25以外の部分において第1不織布26と接合されている略平坦な第2不織布27とからなる。
第1不織布26には、図4に示すように、複数の凸部25がおむつ長手方向(X方向)に直列してなる凸部列R1〜R3が、おむつ幅方向(Y方向)に複数列形成されている。第1実施形態における側部領域2bにおいては、中央領域2a寄りの部位に、凸部列R1〜R3が形成されている。第1不織布26と第2不織布27とは熱融着により接合されているが、ホットメルト接着剤等の接着剤を介在させて、接着強度を補強することもできる。側部領域2bにおける凸部25は、図4に示すように、平面視形状が略長方形状であり、該長方形の長辺が、おむつ1の長手方向に沿って延び、短辺が、おむつ1の幅方向に沿って延びている。また、凸部25は繊維材料等で満たされていても良いが、本実施形態における凸部25は、内部が空洞である。
側部領域2bの凸部列R1〜R3を構成する凸部25は、何れも、高さT3(図4参照)が、中央領域2aの凸部25の高さT1より高い。これにより、中央領域2aに排出され、おむつ幅方向に拡散した尿や軟便、生理用ナプキンの場合には経血等が、側部領域2を越えて漏れ出すことが効果的に阻止され、横漏れも効果的に防止される。
中央領域2a及び側部領域2bの凸部21,25により、前後端からの漏れ及び横漏れの両者をバランス良く効果的に防止する観点から、中央領域2aの凸部21の高さT1に対する側部領域2bの凸部25の高さT3の比(T3/T1)は、1.2〜10が好ましく、1.5〜5がより好ましい。
図4には、高さが等しい凸部25を有する凸部列を示したが、各側部領域2bに複数の凸部列を設ける場合、図5に示すように、凸部列間で、凸部25の高さを異ならせても良い。
そのような場合、側部領域2bに形成された凸部25の高さが、中央領域2aに形成された凸部21の高さT1より高いと言えるためには、複数設けた凸部列のうちの一番高い凸部列と比較したときに、その凸部列の凸部が、中央領域2aの凸部より高ければ良い。尚、ひとつの凸部列中の凸部の高さにばらつきがある場合、その凸部列の凸部の高さT3は、大きい物の10点の平均をとることとする。また、中央領域2aの凸部21の高さT1にばらつきがある場合、中央領域2aの凸部21の高さT1は、任意の場所で凸部高さ10点の平均をとることとする。これらは、側部領域2aに凸部列に代えて、凸条部(後述)を設ける場合も同様である。
側部領域2bによる横漏れ防止性を向上させる等の観点から、側部領域2bにおける凸部25は、高さT3(図3参照)が、0.5mm以上、特に1〜10mmであることが好ましく、凸部25を有する部分の表面シート2の厚みT4は1mm以上、特に2〜15mmであることが好ましい。中央領域2aにおける凸部21を有する部分の厚みT2に対する、側部領域2bにおける凸部25を有する部分の厚みT4の比(T4/T2)は、1.2〜10が好ましく、1.5〜5がより好ましい。
また、凸部25のおむつ長手方向(X方向)の底部寸法A’(図4参照)は0.5〜20mm、特に1〜20mmであることが好ましく、凸部25のおむつ幅方向(Y方向)の底部寸法B’(図4参照)は0.5〜10mm、特に1〜5mmであることが好ましい。また、同一凸部列内における相隣接する凸部25間の寸法C’は、0.5〜10mm、特に1〜5mmであることが好ましく、同一凸部列内における、凸部25のX方向の寸法A’と、凸部25間の寸法C’との比(A’/C’)は、1〜10が好ましく、2〜5がより好ましい。
また、ひとつの凸部列の凸部間の凹部24の横には、他の凸部列の凸部25が存在することが、横漏れ防止の点から好ましい。
第1実施形態で用いた表面シート2は、例えば、以下のようにして得られる。
即ち、図6に示すように、中央領域2a形成用の第1不織布22を、面が凹凸形状となっている第1ロール61の該周面に沿うように変形させ、変形した状態の第1不織布22を、第1ロール61の周面に吸着させたまま、第2不織布23と合流させ、両不織布22,23を、第1ロール61の凸部と、周面が平滑な第2ロール62の該周面との間で加熱及び加圧することにより、中央領域2aを形成する第1凹凸シート2a’を得る。また、それとは別に、側部領域2b形成用の一対の第1不織布26,26を、周面が凹凸形状となっている第1ロール64の該周面に沿うように変形させ、変形した状態の第1不織布26,26を、第1ロール64の周面に吸着させたまま、第2不織布27と合流させ、両不織布26,27を、第1ロール64の凸部と、周面が平滑な第2ロール65の該周面との間で加熱及び加圧することにより、側部領域2b,2bを形成する一対の第2凹凸シート2b’,2b’を得る。凹凸形状となっている第1ロール61,64の該周面に沿うように変形させる方法としては、第1ロール61,64と、互いに噛み合う形状の凹凸形状を周面に有する第3ロール63,66との間に噛み込ませる方法や、第3ロールを用いずに、第1不織布22,26を、第1ロール61,64の凹凸形状の凹部に強力に吸引する方法がある。
尚、図6には、図5(a)に示すように、外側に向かって凸部列を構成する凸部の高さが漸次高くなっている表面シートを製造する場合を示した。また、一のロール状原反から繰り出した広幅の原反不織布27’をカッターで幅方向に切断して2本の第2不織布27,27を得ている。2本の原反から繰り出した第2不織布27を、それぞれ、第1不織布26と合流させても良い。
そして、第1凹凸シート2a’と一対の第2凹凸シート2b,2bとを合流させ、第1凹凸シート2a’の両側縁部それぞれに、一対の第2凹凸シート2b,2bそれぞれの一方の側縁部を重ねて接合する。この接合には、接着剤や、熱シール、超音波シール、高周波シール等の適宜の接合方法を採用できる。
このようにして、上記構成の表面シート2が得られる。
尚、第1実施形態の表面シート2においては、第1凹凸シート2a’と第2凹凸シート2b’,2b’とを別々に製造し、それらを接合して表面シート2が形成されているが、中央領域2aを構成する部分と側部領域2b,2bを構成する部分とを、一枚の連続した第1不織布及び一枚の連続した第2不織布から構成することもできる。さらには一枚の連続した第2不織布上に、中央領域2a部分の第1不織布、側部領域2b,2b部分の第1不織布とをそれぞれ順次積層し構成することもできる。
次に、本発明の第2実施形態としての使い捨ておむつについて説明する。
第2実施形態については、第1実施形態と異なる点について同様の点については説明を省略する。特に説明しない点については、第1実施形態における説明が適宜適用される。
第2実施形態においては、第1実施形態の表面シート2における側部領域2b,2bそれぞれが、図7に示すように、パルプ繊維等の繊維集合体を押し固めて四角柱状に形成した凸条部形成部材28’を、不織布シート29に固定してなる凹凸シート2b”から構成されている。
側部領域2bには、凸条部形成部材28’により凸条部28が形成されているが、凸条部28の高さT5は、中央領域2aに形成された凸部21の高さT1よりも高くなっている。凸条部28の好ましい高さT5、及び高さT5と高さT1との好ましい関係は、第1実施形態の凸部列の凸部25の好ましい高さT3、及び該高さT3と高さT1との好ましい関係と同様である。不織布シート29としては、例えば、第1実施形態の第1不織布又は第2不織布と同様の材料を用いることができる。
凸条部28は、少なくとも股下部Cに配置されていることが好ましい。
また、凸条部28は、股下部CのX方向の全長L1(図1参照)の50%以上、特に70%以上の長さを有することが好ましく、股下部Cの全長L1に亘る長さを有することが更に好ましい。
また、第2実施形態における側部領域2b,2bの凸条部28には、おむつ幅方向中央方向に向けられる側面に穴28aが形成されており、また、不織布シート29からなる平坦部分(好ましくは凸条部28と凸条部28との間の平坦な部分)に貫通孔29aが形成されている。
穴28aを設けることにより、大量の尿を排出したときに吸収しきれなった尿を吸収することができる。
貫通孔29aを設けることにより、大量の軟便を排出したときに吸収しきれなった尿を吸収することができる。
第1実施形態のように、側部領域2bそれぞれに、凸部が直列してなる凸条部R1〜R3を複数本形成するか、あるいは第2実施形態のように、側部領域2bそれぞれに、凸条部28を複数本形成した場合、これらの複数の凸部列又は凸条部は、図5(a)に示すように、吸収性物品の幅方向内方から外方に向かって、該凸条部又は該凸部列の凸部の高さが漸次高くなっていることが好ましい。斯かる構成によれば、装着したときに、体にフィットしもれ防止につながる。他方、図5(c)に示すように、吸収性物品の幅方向内方から外方に向かって、該凸条部又は該凸部列の凸部の高さが漸次低くなるようにすることもできる。この場合、装着したときに、排尿部分が低く凸部列の凸部の高さを漸次低くすることで排尿物を一気にもれるを防ぐ等の利点がある。
また、側部領域2bそれぞれに、凸部が直列してなる凸条部R1〜R3を複数本形成するか、側部領域2bそれぞれに、凸条部28を複数本形成した場合、図5(a)及び図5(b)に示すように、装着前においては、凸条部間又は凸条部間に隙間が形成される一方、装着後には、股間部の左右からの圧力を受けて、該隙間が消滅するようにすることが好ましい。装着中、隙間が開閉を繰り返すことにより、ムレを軽減することができる。
以上、本発明の幾つかの実施形態について説明したが、本発明は、前述した実施形態に制限されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々変形可能である。
例えば、各側部領域2bに凸条部を設ける場合の本数は、1本でも良い。また、2〜5本等とすることもできる。好ましい本数は1本から5本程度である。また、各側部領域2bに凸条列を設ける場合の本数は、3本に代えて、2本や4本以上とすることもできる。好ましい本数は2本から5本程度である。
また、側部領域2bに、内部が中空の凸条部を形成することもできる。凸条部や凸部列を構成する凸部は、頂部の幅方向両端に、角張った稜線を有することが好ましい。
また、側部領域2bに、凸部列と凸条部の両者を、幅方向(Y方向)に位置を異ならせて形成することもできる。凸条部及び凸部列が複数列とは、両者の合計が複数という意味である。
また、本発明の吸収性物品は、展開型の使い捨ておむつに代えて、パンツ型の使い捨ておむつであっても良い。また、使い捨ておむつに代えて、生理用ナプキンや、失禁パッド等であっても良い。表面シート以外の構成は、特に制限なく、各種公知の吸収性物品と同様とすることができる。
上述した一の実施形態における説明省略部分及び一の実施形態のみが有する要件は、それぞれ他の実施形態に適宜適用することができ、また、各実施形態における要件は、適宜、実施形態間で相互に置換可能である。
図1は、本発明の使い捨ておむつの一実施形態を一部破断して示す平面図である。 図2は、図1のII−II線断面図である。 図3は、図1に示す表面シートの中央領域の一部を拡大して示す斜視図である。 図4は、図1に示す表面シートの側部領域の一部を拡大して示す斜視図である。 図5は、本発明の他の実施形態における表面シートの幅方向の断面を示す模式図である。図5(a)及び図5(c)は、それらを用いたおむつを装着する前の状態、図5(b)は、図5(a)の表面シートを用いたおむつの装着中の一形態を示す図である。 図6は、図1のおむつに用いた表面シートの好ましい製造方法を示す斜視図である。 図7は、本発明の更に他の実施形態における表面シートの側部領域を示す斜視図である。
符号の説明
1 使い捨ておむつ(吸収性物品)
2 表面シート
2a 中央領域
21 中央領域の凸部
22 第1不織布
23 第2不織布
2b 側部領域
25 側部領域に設けた凸部列を構成する凸部
26 第1不織布
27 第2不織布
28 凸条部
3 裏面シート
4 吸収体

Claims (1)

  1. 表面シート、裏面シート及びこれら両シート間に配された吸収体を具備し、実質的に縦長に形成された使い捨ておむつであって、
    前記表面シートは、おむつの長手方向に延びる中央部に配された中央領域と、該中央領域の左右両側に配された側部領域とを有し、
    前記中央領域には、おむつの長手方向及び幅方向に分散した状態に多数の凸部が形成されており、
    前記側部領域それぞれにおむつの長手方向に連続して延びる凸条部が複数本形成されており、複数本の該凸条部は、おむつの幅方向内方から外方に向かって、高さが漸次高くなっており、
    前記側部領域に形成された前記凸条部は、その高さが、前記中央領域に形成された前記凸部の高さより高く、
    前記側部領域は、繊維集合体を押し固めて四角柱状に形成した凸条部形成部材を、不織布シートに固定してなる凹凸シートから形成されており、該凸条部形成部材により前記凸条部が形成されており、
    前記凸条部は、少なくとも股下部に形成され、該股下部の長手方向の全長の50%以上の長さを有しており、
    前記凸条部は、おむつの幅方向中央方向に向けられる側面に穴が形成されており、前記表面シートにおける該側面に沿って延びる平坦部分に貫通孔が形成されており、
    装着前において、前記側部領域それぞれにおける前記凸条部間に隙間が形成されている、使い捨ておむつ
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