JP2018187497A - 吸収性物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】着用時のクッション性が良好で、体液吸収後のウエットバックが少なく使用感が良好であると共に、体液の横漏れ防止性が更に向上する吸収性物品を提供すること。【解決手段】本発明のおむつ1は、表面シート2と、裏面シート3と、これら両シート2,3間に配された吸収体4とを備えた縦長の吸収性本体5を有する。吸収性本体5は、腹側領域A、背側領域B及び股下領域Cに区分される。表面シート2は、嵩高の不織布からなる。背側領域Bを除く表面シート2には、吸収性本体5の長手方向(Y方向)に沿う両側部5s,5sに、股下領域Cの中央部5mの中の最も見かけ密度の高い部分9hよりも見かけ密度の低い嵩高領域9Lが、少なくとも一対配されている。【選択図】図1

Description

本発明は、使い捨ておむつ等の吸収性物品に関する。
従来より、軟便・経血等の体液の漏れを防止するために、凹凸構造の表面シートを備えた吸収性物品が知られている。
例えば、特許文献1には、長手方向に延びる中央部に配された中央領域の肌対向面に多数の第1凸部が設けられ、該中央領域の左右両側に配された一対の側部領域それぞれの肌対向面に第1凸部よりも高さの高い多数の第2凸部が設けられた表面シートを備えた使い捨ておむつが記載されている。特許文献1に記載の使い捨ておむつは、表面シートが多数の凸部を有しているので、着用時のクッション性が良好であり、例えば軟便吸収後のウエットバックが少なく使用感が良好である。また、特許文献1に記載の使い捨ておむつは、股下領域において、一対の側部領域に設けられた多数の第2凸部の高さが中央領域に設けられた多数の第1凸部の高さよりも高いので、例えば軟便の横漏れ防止性能に優れている。
特開2009−148445号公報
しかし、特許文献1に記載の使い捨ておむつは、一対の側部領域それぞれに設けられた多数の第2凸部がおむつ長手方向全域に亘って直列に配されてなる凸部列が、おむつ幅方向に複数列形成されている。即ち、特許文献1に記載の使い捨ておむつにおいては、多数の第2凸部が、一対の側部領域それぞれの背側領域から腹側領域の長手方向全域に亘って設けられている。このように第2凸部が設けられているので、背側領域で排泄された例えば軟便が、背側領域において幅方向に広がり難く、多量の軟便が中央領域を通って股下領域に広がり易くなる。このように多量の軟便が股下領域に広がり、股下領域の吸収容量を越えてしまうと、軟便の横漏れを防止することができなくなる場合があり、横漏れ防止性を更に向上させたいとのニーズがあった。
従って、本発明は、前述したニーズを満足し得る吸収性物品を提供することに関するものである。
本発明は、肌対向面側に配された液透過性の表面シートと、非肌対向面側に配された液難透過性の裏面シートと、これら両シート間に配された吸収体とを備えた縦長の吸収性本体を有する吸収性物品であって、前記吸収性本体は、着用時に着用者の腹側に位置する腹側領域、背側に位置する背側領域及び該腹側領域と該背側領域との間に配される股下領域に区分されており、前記表面シートは、嵩高の不織布からなり、前記背側領域を除く前記表面シートには、前記吸収性本体の長手方向に沿う両側部に、前記股下領域の中央部の中の最も見かけ密度の高い部分よりも見かけ密度の低い嵩高領域が、少なくとも一対配されている吸収性物品を提供するものである。
本発明の吸収性物品によれば、着用時のクッション性が良好で、体液吸収後のウエット
バックが少なく使用感が良好であると共に、体液の横漏れ防止性が更に向上する。
図1は、本発明の実施形態である展開型の使い捨ておむつを表面シート側から見た一部破断平面図である。 図2は、図1のI−I線断面図である。 図3は、図1に示す使い捨ておむつの有する吸収体を構成する吸収性コアの平面図である。 図4は、図1に示す使い捨ておむつの有する表面シートの平面図である。 図5は、本発明の実施形態である展開型の使い捨ておむつの製造に用いるプレスロールの一例を示す概略図である。 図6は、本発明の別の実施形態である使い捨ておむつに用いる吸収性コアの平面図である(図3相当図)。 図7は、本発明のまた別の実施形態である使い捨ておむつに用いる吸収性コアの平面図である(図3相当図)。 図8は、本発明の更に別の実施形態である使い捨ておむつに用いる吸収性コアの平面図である(図3相当図)。 図9は、本発明の更にまた別の実施形態である使い捨ておむつに用いる吸収性コアの平面図である(図3相当図)。 図10は、本発明の別の実施形態である図6に示す吸収性コアを備えた使い捨ておむつに用いる表面シートの平面図である(図4相当図)。 図11は、本発明の別の実施形態である図7に示す吸収性コアを備えた使い捨ておむつに用いる表面シートの平面図である(図4相当図)。 図12は、本発明の別の実施形態である図7に示す吸収性コアを備えた使い捨ておむつに用いる別の表面シートの平面図である(図4相当図)。 図13は、本発明の別の実施形態である図8に示す吸収性コアを備えた使い捨ておむつに用いる表面シートの平面図である(図4相当図)。 図14は、本発明の別の実施形態である図9に示す吸収性コアを備えた使い捨ておむつに用いる表面シートの平面図である(図4相当図)。 図15は、実施例1,比較例1〜3の使い捨ておむつを作製する際に用いた使い捨ておむつの備える表面シートの斜視図である。 図16は、実施例2,比較例4〜6の使い捨ておむつを作製する際に用いた使い捨ておむつの備える表面シートの斜視図である。
以下、本発明の吸収性物品を、その好ましい実施形態に基づき、図1〜図4を参照しながら説明する。図1には本発明の実施形態である展開型の使い捨ておむつを表面シート側から見た一部破断平面図が示されており、図2には図1のI−I線断面図が示されている。また、図3には図1に示す使い捨ておむつの有する吸収体の吸収性コアの平面図が示されており、図4には図1に示す使い捨ておむつの有する表面シートの平面図が示されている。
本実施形態の使い捨ておむつ1(以下、「おむつ1」ともいう。)は、図1に示すように、肌対向面側に配された液透過性の表面シート2と、非肌対向面側に配された液難透過性の裏面シート3と、これら両シート2,3間に配された吸収体4とを備えた縦長の吸収性本体5を有している。吸収性本体5は、着用時に着用者の腹側に位置する腹側領域A、背側に位置する背側領域B及び腹側領域Aと背側領域Bとの間に配される股下領域Cに区分されている。おむつ1は、図1に示すように、長手方向に延びる中心線CLに対して左右対称に形成されている。
本発明では、おむつの展開状態において、以下の1)〜3)のおむつに区分して、腹側
領域A、背側領域B及び股下領域Cを判断する。具体的には、本実施形態のおむつでは、おむつの展開状態(図1)において、1)外包体の括れ位置に相当する領域を股下領域Cとし、股下領域Cよりも着用者の腹側に位置する領域を腹側領域A、股下領域Cよりも着用者の背側に位置する領域を背側領域Bとする。上記括れ位置は、外包体が後述するY方向に沿う両側部から幅方向(後述するX方向)中心に括れて外包体の幅が狭まる領域を指し、かかる領域を股下領域Cとする。ここで言う外包体は、おむつの非肌側最外方に配置されたシートを意味し、一般的に液難透過性のフィルムシートの外方に配置された不織布をいうが、かかる不織布を備えず液難透過性のフィルムのみの場合は、該フィルムを外包体とみなす。該フィルムシートと該不織布は同じ大きさか外包体としての不織布が数ミリ大きい。また、腹側領域Aと背側領域Bでは、外包体は幅方向に股下領域Cより突出して幅広い。また、2)外包体側部が長手方向(Y方向)に直線状に形成され、背側両側部に止着用のパネルを備えるおむつの場合は、パネルを備える領域を背側領域B、前記パネルの長さ相当の腹側の部分つまり着用時にパネルが重なる部分を腹側領域A、これら背側領域Bと腹側領域Aの間を股下領域Cとする。尚、3)上記1)、2)記載から領域を判別できないおむつの場合は、おむつ展開状態でおむつを長手方向に3等分した場合の、装着者の腹側を腹側領域A、背側を背側領域B、腹側と背側の間の股下側を股下領域Cとする。
おむつ1について、詳述すると、おむつ1の吸収性本体5は、図1に示すように、伸長した状態において、長手方向(以下「Y方向」ともいう。Y方向:中心線CLに平行な方向をいう。)に、腹側領域A、股下領域C及び背側領域Bを有している。腹側領域A、股下領域C及び背側領域Bは、おむつ1を伸長した状態において、外包体の括れ位置に相当する領域を股下領域Cとし、股下領域よりも着用者の腹側に位置する領域を腹側領域A、股下領域よりも着用者の背側に位置する領域を背側領域Bとする(上記(1)の分類のおむつに相当するため)。尚、長手方向(Y方向)に直交する方向を、おむつ1の幅方向(以下「X方向」ともいう。)として説明する。また、本明細書において、「肌対向面」とは、おむつ1を構成する表面シート2などの各部材の表裏両面のうち、着用時に着用者の肌側に配される面であり、「非肌対向面」とは、表面シート2などの各部材の表裏両面のうち、着用時に着用者の肌側とは反対側に向けられる面である。
おむつ1は、図1に示すように、腹側領域Aの左右両側縁及び背側領域Bの左右両側縁それぞれが股下領域Cの左右両側縁よりも幅方向(X方向)外方に延出している。そして、股下領域Cの左右両側縁が幅方向(X方向)内方に向かって円弧状に湾曲しており、全体として長手方向(Y方向)中央部が内方に括れた形状を有している。
おむつ1では、図1に示すように、表面シート2及び裏面シート3は、それぞれ、長手方向(Y方向)に長い吸収体4の左右両側縁及び前後両端縁から外方に延出している。表面シート2は、図1に示すように、その長手方向(Y方向)の寸法が、裏面シート3の長手方向(Y方向)の寸法と同じであるが、図2に示すように、その幅方向(X方向)の寸法が、裏面シート3の幅方向(X方向)の寸法より小さくなっている。表面シート2及び裏面シート3はそれぞれ、吸収体4の周縁から外方に延出した延出部において直接的に又は他の部材を介在させて互いに接合されており、吸収体4を挟持・固定している。吸収体4は、パルプ繊維等の繊維の集合体に吸水性ポリマーの粒子を保持させてなる吸収性コア41と、該吸収性コア41を被覆する被覆材であるコアラップシート42とからなる。吸収体4の吸収性コア41、及び表面シート2については、下記にて詳述する。
図1,図2に示すように、おむつ1の長手方向(Y方向)に沿う両側部それぞれには、Y方向に伸長状態で固定された弾性部材61を有する立体ギャザー形成用シート62が、表面シート2の側部に配され固定されており、これによって一対の立体ギャザー6,6(図2参照)が形成される。また、図1,図2に示すように、おむつ1の長手方向(Y方向
)に沿う両側部それぞれには、レッグギャザー形成用のレッグ弾性部材63がY方向に伸長状態に配されており、レッグ弾性部材63の収縮によりレッグギャザーが形成される。また、図示していないが、おむつ1の背側領域B側の長手方向(Y方向)端部に、ウエストギャザー形成用のウエスト部弾性部材をX方向に伸長状態に配して、該ウエスト部弾性部材の収縮によりウエストギャザーを形成するようにしてもよい。
おむつ1は、上述したように、いわゆる展開型のおむつであり、図1に示すように、背側領域Bの左右両側縁部に一対のファスニングテープ7,7が設けられ、腹側領域Aの外表面(非肌対向面)に、該ファスニングテープ7,7を止着させるランディングテープ8が設けられている。
本実施形態では、吸収体4は吸収性コア41を有し、吸収性コア41は、図1,図3に示すように、該吸収性コア41を構成するパルプのない空間部41sを有している。おむつ1の備える吸収性コア41の空間部41sは、股下領域Cにおいて、吸収性コア41の長手方向(Y方向)に沿う両側縁から中心線CLに向かって内方に凸の円弧状にパルプを欠いて形成されている。尚、おむつ1の備える吸収性コア41は、パルプを欠いて形成された空間部41sを有しているが、空間部41sの代わりに、パルプが若干積層されおり、パルプの坪量が相対的に低い低坪量部を有していてもよい。低坪量部を有する場合、低坪量部の坪量は、他の部分に比べて低いほど好ましく、具体的には、低坪量部/高坪量部の割合が70%以下、更に好ましくは50%以下であれば、十分に満足すべき効果が得られる。おむつ1の備える吸収体4は、内方に凸の円弧状に形成された空間部41sを有する吸収性コア41を、1枚のコアラップシート42で被覆して形成される。
表面シート2について詳述すると、表面シート2は、嵩高の不織布からなる。そして、背側領域Bを除く表面シート2には、図1,図4に示すように、吸収性本体5の長手方向(Y方向)に沿う両側部5s,5sに、股下領域Cの中央部5mの中の最も見かけ密度の高い部分9hよりも見かけ密度の低い嵩高領域9Lが、少なくとも一対配されている。本実施形態のおむつ1では、嵩高領域9Lは、図1に示すように、背側領域Bを除くのみならず、腹側領域Aにも無く、股下領域Cに配されている。中央部5mは、おむつ1を伸長した状態において、中心線CLを含んで該中心線CLに沿って延在する幅(X方向の長さ)70mm程度の部分であり、両側部5s,5sは、おむつ1の股下領域Cの幅方向(X方向)に最も狭い部分において、中央部5mよりも幅方向(X方向)外方に位置する部分である。両側部5s,5s及び中央部5mは、それぞれ、吸収性本体5の腹側領域Aから背側領域Bに、即ち長手方向(Y方向)の全域に亘っている。最も見かけ密度の高い部分9hとは、股下領域Cの中央部5mの領域T内であればよく、後述するように、4cmの範囲の部分を切り取って判断される。見かけ密度の測定に関しては、下記に詳述する。
<見かけ密度の測定方法>
最も見かけ密度の高い部分9hは、先ず、表面シート2の股下領域Cの中央部5mの領域T内から厚み方向に切断して4cmの範囲の部分を切り取る。表面シート2の領域T内から切り取る部分は、表面シート2の領域Tにおける中央部分、領域Tにおける背側領域B寄りの部分、及び領域Tにおける腹側領域A寄りの部分である。そして、各切り取った部分の切断面を、キーエンス(株)VHX−1000デジタルマイクロスコープを使用し、倍率20〜100倍、無荷重の状態で、各見かけ厚みを測定する。次いで、各切り取った部分の坪量を、測定した各見かけの厚みで除して、各見かけ密度を測定する。そして、表面シート2の領域Tにおける中央部分の見かけ密度、領域Tにおける背側領域B寄りの部分の見かけ密度、及び領域Tにおける腹側領域A寄りの部分の見かけ密度の内、最も高い値の部分を、股下領域Cの中央部5mの中の最も見かけ密度の高い部分9hとする。尚、表面シート2の領域Tにおける中央部分、領域Tにおける背側領域B寄りの部分、及び領域Tにおける腹側領域A寄りの部分それぞれの見かけ密度に、差が無い場合は、それ
らの平均値を、最も見かけ密度の高い部分9hの見かけ密度とする。
嵩高領域9Lの見かけ密度は、厚み方向に切断して4cmの範囲の部分を嵩高領域9Lから切り取り、前記見かけ密度の高い部分9hと同様にして、見かけ密度を測定する。
おむつ1の表面シート2には、一対の嵩高領域9L,9Lが配されており、該一対の嵩高領域9L,9Lを除く領域は、その全てが見かけ密度の高い部分9hとなっており、該見かけ密度の高い部分9hでは、その密度が均一となっている。一対の嵩高領域9L,9Lは、その合計の面積が、好ましくは5cm以上、更に好ましくは30cm以上、そして好ましくは150cm以下、更に好ましくは60cm以下、より具体的には、好ましくは5cm以上150cm以下、更に好ましくは30cm以上60cm以下である。
前記見かけ密度の高い部分9hの見かけ密度は、好ましくは0.02g/cm以上、更に好ましくは0.03g/cm以上、そして好ましくは0.1g/cm以下、更に好ましくは0.07g/cm以下、より具体的には、好ましくは0.02g/cm以上0.1g/cm以下、更に好ましくは0.03g/cm以上0.07g/cm以下である。
嵩高領域9Lの見かけ密度は、好ましくは0.008g/cm以上、更に好ましくは0.02g/cm以上、そして好ましくは0.05g/cm以下、更に好ましくは0.04g/cm以下、より具体的には、好ましくは0.008g/cm以上 0.05g/cm以下、更に好ましくは0.02g/cm以上0.04g/cm以下である。
嵩高領域9Lの見かけ密度は、横漏れ防止の観点から、前記見かけ密度の高い部分9hの見かけ密度よりも低く、前記見かけ密度の高い部分9hの見かけ密度の0.8倍以下であることが好ましく、0.5倍以下であることが更に好ましい。
本実施形態では、吸収体4を構成する吸収性コア41の有する空間部41s又は低坪量部に対応する位置に、嵩高領域9Lが配されている。具体的には、おむつ1を図1に示すように平面視して、吸収性コア41の両側部の空間部41s,41sそれぞれの輪郭の範囲内に、該輪郭に相似する形状の嵩高領域9Lが配されている。おむつ1においては、一対の空間部41s,41sに対応して、一対の嵩高領域9L,9Lが配されている。即ち、吸収性コア41の空間部41sは、吸収性コア41の長手方向(Y方向)に沿う側縁から中心線CLに向かって内方に凸の円弧状に形成されており、該空間部41sの形状に相似して、表面シート2の嵩高領域9Lも、表面シート2の長手方向(Y方向)に沿う側縁から中心線CLに向かって内方に凸の円弧状に形成されている。
おむつ1においては、図1に示すように平面視して、嵩高領域9Lの輪郭を構成する辺の内、最も内側に配された一辺90は、内方に凸の弧状に形成されており、一対の嵩高領域9L,9Lを構成する該一辺90,90どうしは、互いに対向している。即ち、おむつ1の一対の嵩高領域9L,9Lの形状は、中心線CLに対して左右対称に形成されている。
おむつ1の表面シート2は、図2及び図4に示すように、肌対向面側に隆起した多数の凸部21と該凸部21に隣接する凹んだ凹部22とを備える凹凸構造を有する嵩高の不織布からなる。表面シート2は、肌対向面側が起伏を有する構造となり、非肌対向面側が平坦となっている。おむつ1の表面シート2は、シート状物の第1層23及び第2層24を有している。第1層23は表面シート2の肌対向面を構成し、第2層24は表面シート2の非肌対向面を構成している。第1層23は肌対向面側に隆起して内部が空洞となっている多数の凸部21を形成していると共に凸部21間に凹部22を形成している。また、第2層24が平面状になっている。尚、凹部22においては、第1層23と第2層24とが
接合部(不図示)を介して接合されている。凹部22には接合部(不図示)と、接合部(不図示)の全周を囲む非接合部が存在している。
第1層23及び第2層24は同一の又は異なるシート状物からなる。このシート状物は実質的に非伸縮性である。シートの材質としては、従来公知のおむつに用いられる材料において、実質的に非伸縮性であるものであれば、特に制限無く使用することができる。例えばカード法により製造された不織布、スパンボンド不織布、メルトブローン不織布、スパンレース不織布及びニードルパンチ不織布等の種々の不織布が挙げられる。また、開口手段によって液透過可能とされたフィルム等も使用することができる。シート材物として不織布を用いる場合、その構成繊維の繊度は、1dtex以上、好ましくは1.5dtex以上、そして、20dtex以下、好ましくは5.6dtex以下、より具体的には、1dtex以上20dtex以下、特に1.5dtex以上5.6dtex以下であることが、表面シート2の強度確保、肌触りの向上等の点から好ましい。
おむつ1の表面シート2において、凸部21は、図4に示すように、4点の接合部(不図示)を有する凹部22で囲まれ、その底面が平面視して矩形である。また凸部21は、全体として稜線が丸みを帯びた扁平な直方体又は截頭四角錐体となっている。一方、凹部22も平面視して矩形となっている。尚、おむつ1の表面シート2においては、凸部21が4点の接合部(不図示)(凹部22)で囲まれているが、4点より多くの接合部(不図示)(凹部22)で囲まれていてもよく、具体的には凸部は(図示なし)、6点の接合部(不図示)を有する凹部で囲まれる。また凸部は、全体として稜線が丸みを帯びた扁平な直方体又は截頭錐体となっている。
凸部21及び凹部22は、おむつ1の表面シート2においては、図4に示すように、長手方向(Y方向)に沿って交互に配された列をなしており、該列は、幅方向(X方向)に多列に配置されている。一の前記列における任意の一つの凸部21に着目したときに、該列に幅方向(X方向)に隣り合う左右の列においては、該一つの凸部21と隣り合う位置に凸部21が位置していない。即ち、幅方向(X方向)に隣り合う2つの列において、接合部(不図示)(凹部22)は長手方向(Y方向)に半ピッチずつずれて配置されている。従って、一の列における任意の一つの接合部(不図示)(凹部22)に着目したときに、該一つの接合部(不図示)(凹部22)はその前後及び左右が凸部21によって取り囲まれて形成された、閉じた窪み部となっている。つまり、表面シート2を第1層23の側から平面視すると、接合部(不図示)(凹部22)が千鳥格子状に配置されており、凸部21も千鳥格子状に配置されている。
おむつ1の表面シート2においては、嵩高領域9Lの坪量と、股下領域Cの中央部5mの中の最も見かけ密度の高い部分9hの坪量とは、同一であり、第1層23及び第2層24を含めた表面シート2の全体の坪量は、均一となっている。表面シート2の全体の坪量は、好ましくは15g/m以上、更に好ましくは20g/m以上、そして、好ましくは150g/m以下、更に好ましくは60g/m以下、より具体的には、15g/m以上150g/m以下であることが好ましく、20g/m以上60g/m以下であることが更に好ましい。
嵩高領域9Lの見かけ厚み、具体的におむつ1の表面シート2においては、嵩高領域9Lに位置する凸部21の高さは、最も見かけ密度の高い部分9hの見かけ厚み、具体的におむつ1の表面シート2においては、嵩高領域9Lを除く領域に位置する凸部21の高さよりも高くなっている。尚、見かけ厚みは、上述した見かけ密度の測定方法で用いた測定法により測定する。
嵩高領域9Lの見かけ厚みは、好ましくは0.5mm以上、更に好ましくは1mm以上
、そして好ましくは5mm以下、更に好ましくは4mm以下、より具体的には、0.5mm以上5mm以下であることが好ましく、1mm以上4mm以下であることが更に好ましい。
前記見かけ密度の高い部分9hの見かけ厚みは、好ましくは0.3mm以上、更に好ましくは0.5mm以上、そして好ましくは3mm以下、更に好ましくは2mm以下、より具体的には、0.3mm以上3mm以下であることが好ましく、0.5mm以上2mm以下であることが更に好ましい。
おむつ1の表面シート2においては、嵩高領域9Lの見かけ厚みは、前記見かけ密度の高い部分9hの見かけ厚みよりも高く、横漏れ防止の更なる向上の観点から、前記見かけ密度の高い部分9hの見かけ厚みと吸収体4の厚みとの合計の厚みよりも高いことが好ましく、前記見かけ密度の高い部分9hの見かけ厚みの1.2倍以上であることが好ましく、1.6倍以上であることが更に好ましい。
また、おむつ1を図1に示すように平面視して、嵩高領域9Lの最大幅W1は、該嵩高領域9Lにおける表面シート2を構成する凹凸構造の不織布の凸部21の幅W2よりも広く形成されている。尚、凸部21の幅W2とは、凸部21の底部におけるX方向に沿う寸法を示す。
嵩高領域9Lの最大幅W1は、好ましくは2mm以上、更に好ましくは5mm以上、そして好ましくは50mm以下、更に好ましくは20mm以下、より具体的には、2mm以上50mm以下であることが好ましく、5mm以上20mm以下であることが更に好ましい。
嵩高領域9Lに位置する凸部21の幅W2は、好ましくは1mm以上、更に好ましくは2mm以上、そして好ましくは30mm以下、更に好ましくは5mm以下、より具体的には、1mm以上30mm以下であることが好ましく、2mm以上5mm以下であることが更に好ましい。尚、おむつ1の表面シート2においては、嵩高領域9Lを除く領域に位置する凸部21の幅も、該嵩高領域9Lに位置する凸部21の幅W2と同様である。
上述したように、おむつ1の表面シート2においては、嵩高領域9Lの最大幅W1は、該嵩高領域9Lにおける表面シート2を構成する凹凸構造の不織布の凸部21の幅W2よりも広く形成されており、横漏れ防止の更なる向上の観点から、不織布の凸部21の幅W2の2倍以上であることが好ましく、5倍以上であることが更に好ましい。
おむつ1の表面シート2においては、嵩高領域9Lに位置する凸部21のY方向の長さL1は、嵩高領域9Lを除く領域に位置する凸部21のY方向の長さと同様である。尚、凸部21の長さL1とは、凸部21の底部におけるY方向に沿う寸法を示す。
凸部21の長さL1は、好ましくは1mm以上、更に好ましくは2mm以上、そして好ましくは30mm以下、更に好ましくは5mm以下、より具体的には、1mm以上30mm以下であることが好ましく、2mm以上5mm以下であることが更に好ましい。
本実施形態のおむつ1は、その製造方法に特に制限がなく、任意の方法により製造することができる。以下、本実施形態のおむつ1の製造方法の好ましい例について図5を参照しながら説明する。
図5に示すように、プレスロール100を用いて行う。プレスロール100は、一対の嵩高領域9Lを形成する一対の凹んだ凹状部分101を周面に備えた第1ロール102、及び周面がフラットな第2ロール103を備えている。第1ロール102の一対の凹状部分101は、吸収体4を構成する吸収性コア41の有する一対の空間部41s,41s或いは低坪量部に対応する位置に形成され、且つ、空間部41s或いは低坪量部の輪郭に相
似する形状に形成されている。尚、凹状部分101は、凹みの深さが、表面シート2の凸部21の高さよりも深くなっている。
先ず、おむつ1の表面シート2としては、例えば本出願人の先の出願に係る特開2004−174234号公報に記載の表面シートを用いる。
また、おむつ1の吸収性コア41としては、常法に従ってバキュームすることにより、一対の空間部41s,41s或いは低坪量部を形成した吸収性コアを用いる。このように形成された一対の空間部41s,41s或いは低坪量部を有する吸収性コア41を、1枚のコアラップシート42で被覆することにより、おむつ1の吸収体4を形成する。
次いで、帯状の表面シート2と帯状の裏面シート3とを、搬送方向に断続的に供給される複数個の吸収体4,4・・・を挟時するように、常法に従って固定するとともに、帯状の表面シート2の搬送方向の両側部それぞれに沿って、レッグ弾性部材63を搬送方向に伸長させた状態で、常法に従って固定する。また、帯状の表面シート2の上面側(複数の凸部21が配された面側)に、帯状の表面シート2の搬送方向の両側部それぞれに沿って、帯状の立体ギャザー形成用シート62を常法に従って固定し、各立体ギャザー形成用シート62の幅方向内方側に、立体ギャザー形成用の弾性部材61を搬送方向に伸長させた状態で、常法に従って固定する。
以上のようにして形成された使い捨ておむつ1の連続体104を、帯状の表面シート2の上面側(複数の凸部21が配された面側)をプレスロール100の第1ロール102に対向するようにして、第1ロール102と第2ロール103との間に搬送する。そして、搬送された使い捨ておむつ1の連続体104を、第1ロール102の一対の凹状部分101を除く部分で、プレスすることによって、凸部21の高さを低くすると共に、一対の凹状部分101に対応する領域に位置する凸部21の高さをそのまま維持する。このように、凸部21の高さがそのまま維持された一対の凹状部分101に位置する凸部が、一対の嵩高領域9L,9Lに位置する凸部21となり、凸部21の高さが低くされた一対の凹状部分101を除く領域に位置する凸部が、一対の嵩高領域9L,9L以外の領域(見かけ密度の高い部分9h)に位置する凸部21となる。以上のような工程を経て、一対の嵩高領域9L,9Lを、搬送方向に断続的に有する帯状の表面シート2を備えた使い捨ておむつ1の連続体105が得られ、該使い捨ておむつ1の連続体105を、公知の切断手段により切断することにより、使い捨ておむつ1が連続的に得られる。尚、プレスロール100の第1ロール102と第2ロール103とでプレスする際には、熱をかけてもよいし、常温でプレスしてもよい。
尚、上述した一対の嵩高領域9L,9Lを備える使い捨ておむつ1の製造方法は、先に、使い捨ておむつ1の連続体104を製造した後に、プレスロール100の第1ロール102及び第2ロール103を用いてプレスしたが、例えば、帯状の表面シート2のみを、プレスロール100の第1ロール102及び第2ロール103を用いてプレスして、一対の嵩高領域9L,9Lが搬送方向に断続的に配された帯状の表面シート2を形成してもよい。具体的には、このように形成された一対の嵩高領域9L,9Lを断続的に有する帯状の表面シート2を、搬送方向に断続的に供給される複数個の吸収体4を構成する吸収性コア41の有する一対の空間部41s,41s或いは低坪量部に対応する位置に配するようにして、上述したようにして、使い捨ておむつ1の連続体105を形成し、形成された使い捨ておむつ1の連続体105を、公知の切断手段により切断することにより、使い捨ておむつ1を連続的に製造してもよい。
本実施形態の使い捨ておむつ1の形成材料について説明する。
裏面シート3、立体ギャザー形成用シート62としては、通常、使い捨ておむつ等の吸収性物品に用いられるものであれば、特に制限なく用いることができる。例えば、裏面シ
ート3としては、樹脂フィルムや樹脂フィルムと不織布の積層体等を用いることができる。立体ギャザー形成用シート62としては、伸縮性のフィルム、不織布、織物またはそれらの積層シート等を用いることができる。
ファスニングテープ7としては、通常、使い捨ておむつ等の吸収性物品に用いられるものであれば、特に制限なく用いることができる。例えば、「マジックテープ(登録商標)」(クラレ社製)、「クイックロン(登録商標)」(YKK社製)、「マジクロス(登録商標)」(カネボウベルタッチ社製)等におけるオス部材等を用いることができる。
吸収体4を構成する吸収性コア41としては、パルプ繊維等の繊維の集合体に吸収ポリマーの粒子を保持させたもの等を用いることができる。吸収体4を構成する被覆材42としては、親水性シート、例えば、透水性の薄紙(ティッシュペーパー)や透水性の不織布からなるコアラップシート等を用いることができる。
立体ギャザー形成用の弾性部材61、レッグ弾性部材63及びウエスト部弾性部材としては、天然ゴム、ポリウレタン、ポリスチレン−ポリイソプレン共重合体、ポリスチレン−ポリブタジエン共重合体、アクリル酸エチル−エチレン等のポリエチレン−αオレフィン共重合体等からなる糸状の伸縮性材料を用いることができる。
各部材の固定に用いられる接着剤としては、通常、使い捨ておむつ等の吸収性物品に用いられるものであれば、特に制限なく用いることができ、例えば、ホットメルト接着剤を用いることができる。ホットメルト接着剤としては、例えばスチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体(SIS)、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体(SBS)、スチレン−エチレン−ブチレン−スチレン共重合体(SEBS)等のブロックコポリマー系のホットメルト接着剤が挙げられる。
上述した本発明の実施形態の使い捨ておむつ1を使用した際の作用効果について説明する。
おむつ1は、表面シート2が嵩高の不織布から形成されているので、着用時のクッション性が良好で、体液吸収後のウエットバックが少なく使用感が良好である。また、おむつ1は、図1に示すように、表面シート2の背側領域Bを除く部分に、一対の嵩高領域9L,9Lが配されているので、背側領域Bで排泄された例えば軟便が、背側領域Bにおいて幅方向(X方向)に広がり易く、背側領域Bで十分に拡散し易くなっている。従って、中央部5mを通って股下領域Cに広がる例えば軟便の量を抑えることができ、股下領域Cに広がる軟便を、一対の嵩高領域9L,9Lにより抑え、軟便の横漏れ防止性を更に向上させることができる。
また、おむつ1は、吸収体4を構成する吸収性コア41が、図3に示すように、一対の空間部41s,41sを有しており、図1に示すように、一対の空間部41s,41sに対応する位置に一対の嵩高領域9L,9Lが配されている。その為、嵩高領域9L,9Lで堰き止められた例えば軟便が、一対の空間部41s,41sを介して吸収性コア41内に吸収され易く、軟便の横漏れ防止性を更に向上させることができる。
また、おむつ1は、図1に示すように、嵩高領域9Lが、背側領域Bを除くのみならず腹側領域Aにも無く、股下領域Cに配されている。その為、パッケージングにより加圧された状態のおむつ1を取り出して使用したとしても、嵩高領域9Lの嵩を維持することができ、軟便の横漏れ防止性を更に向上させることができる。
股下領域Cにのみ嵩高領域9Lが配されたおむつ1では、前段に記載の通り、嵩高領域9Lの嵩を維持することができるだけでなく、折り畳み及びパッケージングによって股下領域Cにおいて見かけ密度が低くなされた表面シート2の状態が維持される。これにより、パッケージングされたおむつ1を取り出して使用したとしても、嵩高領域9Lの嵩を維
持することができることに加え、通常のおむつ等の吸収性物品で発生する折皺が軽減され、おむつ等吸収性物品の側方への液にじみ(漏れの誘発)、装着時の違和感や擦れの起こりやすさが低下する。
上述したプレスロール100を用いたおむつ1の製造方法において、股下領域Cにおける表面シート2の処理は、密度が低くなされた状態を安定させる観点からは表面シート2の繊維の融着状態を嵩高領域9Lより高める(融着量や融着点を増やす)ことが好ましいが、通常風合いの低下を起こしやすい。そのため、一般的に、凹凸構造の凹部(吸収体側)の処理や比較的低温での処理により、風合い(柔らかさ)を維持することが考えられるが、安定性に難があり、効果が低くなることがある。また、吸収性物品の構成によっては、密度の低い状態を維持しにくい嵩高なセカンドシート及び吸収体により効果が低くなることがある。
しかし、本発明のおむつ(吸収性物品)では、二つ折りや三つ折り時に、股下領域Cが股下領域同士または異なる領域(背側や腹側)との間で吸収体同士が向きあう形状で折り畳まれる。さらに折り畳みによる折皺が少ないことから、隙間の形成がされにくく折形状が安定し、表面シート2が安定して挟み込まれて、密度の低い状態が維持されやすい。特に、ポリエチレンを鞘成分とする芯鞘構造繊維(芯成分はポリエステルやポリプロピレン等)を用いた表面シートでは、60〜90℃、好ましくは65〜80℃の比較的低温状態での処理においても、表面シート2が安定して挟み込まれて、密度の低い状態が維持されやすく、長期に安定した効果を奏する。
安定した効果を奏するおむつ等の吸収性物品の構成としては、上記折り畳み形状の安定効果により、通常の構成を用いることができるが、中央域から側方周辺へ徐々に吸収体の厚みが薄くなる形状のように、中央域の吸収体の形状が部分的に若干厚くされていると密着が高められた領域が形成され、効果を高めることができる。
また、表面シート2と吸収体4との間に接着剤が部分的に配されたり、表面シートの吸収体面側が部分的な凸構造を有していたりすると、部分的に固定性を高めることができて安定性が向上する。
おむつ等の吸収性物品の折り畳みは、吸収面同士が向かい合うことによって、折り畳み性が安定し、吸収体4が重なる部分での表面シート2への圧縮が均一化され、股下領域Cにおける表面シート2は、嵩高領域9Lにおける部分より高い密度が維持されることにより、上述の機能を獲得することに加え、更に滑らかさ,違和感のなさを安定して得ること
ができるという新たな効果を与える。
さらに、折り畳まれたおむつ等の吸収性物品が、パッケージにより重ねられた状態とされているとより長期に効果を得やすく、単独のケースより安定性が向上する。この効果は、複数が重ねられた状態であれば、パッケージが開封されていても効果を奏する。
また、おむつ1は、図2及び図4に示すように、表面シート2が、多数の凸部21と凹部22とを備える凹凸構造を有する嵩高の不織布からなるので、嵩高領域9Lを形成し易く、使用感が更に向上すると共に、軟便の横漏れ防止性を更に向上させることができる。
また、おむつ1の表面シート2は、図2及び図4に示すように、嵩高領域9Lの見かけ厚みが、股下領域Cの中央部5mの中の最も見かけ密度の高い部分9hの見かけ厚みよりも高いので、股下領域Cで幅方向(X方向)に広がる軟便を堰き止め易く、軟便の横漏れ防止性を更に向上させることができる。
また、おむつ1は、中心線CLに対して左右対称に形成された一対の嵩高領域9L,9Lを構成する一辺90,90どうしが、互いに対向し、内方に凸の弧状に形成されており、股下領域Cの中心部に向かって軟便の拡散幅が狭くなるようになっている。その為、背
側領域Bで排泄された軟便が、中央部5mを通って股下領域Cの中心部に向かって広がり易く、軟便の横漏れ防止性を更に向上させることができる。
また、おむつ1は、図1に示すように、嵩高領域9Lの最大幅W1が、該嵩高領域9Lにおける表面シート2の凸部21の幅W2よりも広く形成されている。その為、パッケージングにより加圧された状態のおむつ1を取り出して使用したとしても、嵩高領域9Lの凸部21の形状を維持することができ、軟便の横漏れ防止性を更に向上させることができる。
本発明の吸収性物品の一実施形態である使い捨ておむつは、上述の実施形態の使い捨ておむつ1に何ら制限されるものではなく、適宜変更可能である。
例えば、上述の実施形態の使い捨ておむつ1においては、図1,図3に示すように、吸収体4の吸収性コア41は、股下領域Cにおいて、吸収性コア41の長手方向(Y方向)に沿う両側縁から中心線CLに向かって内方に凸の円弧状にパルプを欠いて形成された空間部41s或いはパルプの坪量を低くして形成された低坪量部を有している。このような吸収性コア41の空間部41s或いは低坪量部の形状に換えて、図6に示すように、空間部41s或いは低坪量部が、股下領域Cにおいて、吸収性コア41の長手方向(Y方向)に沿う両側縁より内方に位置し、その形状が、中心線CLに向かって内方に凸の円弧状に形成されていてもよい。
また、図7に示すように、空間部41s或いは低坪量部が、第1空間部41s1及び第2空間部41s2を有していてもよい。具体的には、股下領域Cにおいて、第1空間部41s1が、吸収性コア41の長手方向(Y方向)に沿う両側縁から中心線CLに向かって内方に凸の円弧状に形成されていると共に、第2空間部41s2が、第1空間部41s1の円弧状の頂部よりも内方に位置し、一対の矩形状に形成されている。
また、図8に示すように、空間部41s或いは低坪量部が、第1空間部41s1及び第3空間部41s3を有していてもよい。具体的には、股下領域Cにおいて、第1空間部41s1が、吸収性コア41の長手方向(Y方向)に沿う両側縁より内方に位置し、その形状が、中心線CLに向かって内方に凸の円弧状に形成されていると共に、第3空間部41s3が、隣り合う第1空間部41s1の円弧状の頂部どうしの中間に位置し、1本の矩形状に形成されている。尚、該一本の矩形状の第3空間部41s3は、図8に示すように、その背側領域B側の端部が、一対の円弧状の第1空間部41s1,41s1それぞれの背側領域B側の端部よりも腹側領域A寄りに配されている。
また、図9に示すように、空間部41s或いは低坪量部が、吸収性コア41の長手方向(Y方向)に沿う両側部に、背側領域Bの股下領域C寄りの部分から股下領域Cを経て腹側領域Aの全域に亘るまで一直線状に形成されていてもよい。
また、上述の実施形態の使い捨ておむつ1においては、図1,図4に示すように、表面シート2の嵩高領域9Lは、吸収体4を構成する吸収性コア41の有する空間部41s又は低坪量部に対応する位置に配されているが、対応して配されていなくてもよい。
また、上述の実施形態の使い捨ておむつ1においては、吸収体4を構成する吸収性コア41の有する空間部41s又は低坪量部の形状が、図3に示すような形状である場合に、表面シート2の嵩高領域9Lは、図1,図4に示すように、空間部41s又は低坪量部に対応する位置に配されているが、例えば、空間部41s又は低坪量部の形状が、上述した図6に示す形状である場合には、表面シート2の嵩高領域9Lは、図10に示すように、図6に示す一対の空間部41s,41s又は低坪量部の形状に相似して、股下領域Cにお
いて、吸収性コア41の長手方向(Y方向)に沿う両側縁より内方に位置し、その形状が、中心線CLに向かって内方に凸の円弧状に形成されていてもよい。
また、例えば、空間部41s又は低坪量部が第1空間部41s1及び第2空間部41s2を有し、上述した図7に示す形状である場合には、両側部5s,5sに表面シート2の嵩高領域9Lは、図11に示すように、一対の第1の嵩高領域9La,9Laと、該一対の第1の嵩高領域9La,9Laの間に更に一対の中央嵩高領域9Lb,9Lbとを有していてもよい。具体的には、表面シート2の嵩高領域9Lは、図7に示す二対の空間部41s(第1空間部41s1及び第2空間部41s2)の形状に相似して、股下領域Cの両側部5s,5sにおいて、一対の第1の嵩高領域9La,9Laが、表面シート2の長手方向(Y方向)に沿う両側縁から中心線CLに向かって内方に凸の円弧状に形成されていると共に、該一対の第1の嵩高領域9La,9Laの間に、更に一対の中央嵩高領域9Lb,9Lbが、円弧状の嵩高領域9Laの頂部よりも内方に位置し、Y方向に長い矩形状に形成されていている。この場合、該一対の中央嵩高領域9Lb,9Lbは、図11に示すように、その背側領域B側の端部が、一対の円弧状の嵩高領域9La,9Laそれぞれの背側領域B側の端部よりも腹側領域A寄りに配されている。尚、表面シート2の嵩高領域9Lは、図7に示す二対の空間部41s(第1空間部41s1及び第2空間部41s2)の内、一方の一対の空間部41s,41s(第1空間部41s1又は第2空間部41s2)の形状に相似して形成されていてもよい。例えば、図7に示す二対の空間部41s(第1空間部41s1及び第2空間部41s2)の内、内側の一対の空間部41s,41s(第2空間部41s2)の形状に相似して、図12に示すように、一対の中央嵩高領域9Lb,9Lbのみが、Y方向に長い矩形状に形成されていてもよい。
また、例えば、空間部41s(第1空間部41s1及び第3空間部41s3)が、上述した図8に示す形状である場合には、表面シート2の嵩高領域9Lは、図13に示すように、一対の第1の嵩高領域9La,9Laと、該一対の第1の嵩高領域9La,9Laの間に更に一個の第2の中央嵩高領域9Lcとを有していてもよい。具体的には、表面シート2の嵩高領域9Lは、図8に示す3個の空間部41s(第1空間部41s1及び第3空間部41s3)の形状に相似して、股下領域Cにおいて、一対の第1の嵩高領域9La,9Laが、表面シート2の長手方向(Y方向)に沿う両側縁より内方に位置し、その形状が、中心線CLに向かって内方に凸の円弧状に形成されていると共に、該一対の嵩高領域9La,9Laの間に、更に一個の第2の中央嵩高領域9Lcが、円弧状の嵩高領域9Laの頂部よりも内方に位置し、Y方向に長い矩形状に形成されていてもよい。この場合、該一個の第2の中央嵩高領域9Lcは、図13に示すように、その背側領域B側の端部が、一対の円弧状の嵩高領域9La,9Laそれぞれの背側領域B側の端部よりも腹側領域A寄りに配されている。このように、第2の中央嵩高領域9Lcが一対の円弧状の嵩高領域9La,9Laよりも腹側領域A寄りに配されていると、背側領域Bで排泄された軟便が、股下領域Cから腹側領域Aに拡散するのを更に防止でき、腹側での漏れを更に防止することができる。
また、例えば、空間部41s又は低坪量部の形状が、上述した図9に示す形状である場合には、表面シート2の嵩高領域9Lは、図14に示すように、図9に示す空間部41s又は低坪量部の形状に相似して、表面シート2の長手方向(Y方向)に沿う両側部に、背側領域Bの股下領域C寄りの部分から股下領域Cを経て腹側領域Aの全域に亘るまで一直線状に形成されていてもよい。
また、上述の実施形態の使い捨ておむつ1においては、表面シート2として、図2及び図4に示すように、第1層23及び第2層24を有する不織布であって、第1層23側が肌対向面側に隆起して内部が空洞となっている多数の凸部21を形成していると共に凸部21間に凹部22を形成する凹凸構造を有する嵩高の不織布を用いているが、該凹凸構造
の不織布の換わりに、二層からなる不織布であって、内部が中実となっている多数の凸部と、該凸部間に凹部とを有する凹凸構造の嵩高不織布を用いてもよい。このような不織布としては、例えば、本出願人の先の出願に係る特開2002−187228号公報に記載の表面シートが挙げられる。また、二層からなる前記凹凸構造の不織布の換わりに、一層からなる不織布であって、肌対向面側に隆起する多数の凸部と、該凸部間に凹部とを有する凹凸構造の嵩高不織布を用いてもよい。このような不織布としては、例えば、本出願人の先の出願に係る特開2012−136790号公報に記載の表面シートが挙げられる。
また、上述の実施形態の使い捨ておむつ1においては、表面シート2として、図2及び図4に示すように、肌対向面側にのみ隆起した多数の凸部21と、該凸部21間に凹部22とを有する凹凸構造の嵩高の不織布を用いているが、該凹凸構造の不織布の換わりに、肌対向面側のみならず非肌対向面側にも隆起した多数の凸部と、該凸部間に凹部とを有する凹凸構造の嵩高の不織布を用いてもよい。このような不織布の凹凸構造は、例えば、凸部21が畝で凹部22が溝となった畝溝構造が挙げられる。尚、畝の凸部21は中実となっている。このような畝溝からなる凹凸構造の不織布を用いれば、背側領域Bで排泄された軟便が、長手方向(Y方向)に拡散し易く、股下領域Cからの横漏れを更に防止することができる。このような畝溝からなる凹凸構造の不織布としては、本出願人の先の出願に係る特開2009−153937号公報に記載の表面シートが挙げられる。
また、上述の実施形態の使い捨ておむつ1は、図1に示すように、展開型の使い捨ておむつであるが、パンツ型の使い捨ておむつであってもよく、生理用ナプキンであってもよい。
上述した実施形態に関し、さらに以下の吸収性物品を開示する。
<1>
肌対向面側に配された液透過性の表面シートと、非肌対向面側に配された液難透過性の裏面シートと、これら両シート間に配された吸収体とを備えた縦長の吸収性本体を有する吸収性物品であって、
前記吸収性本体は、着用時に着用者の腹側に位置する腹側領域、背側に位置する背側領域及び該腹側領域と該背側領域との間に配される股下領域に区分されており、
前記表面シートは、嵩高の不織布からなり、
前記背側領域を除く前記表面シートには、前記吸収性本体の長手方向に沿う両側部に、前記股下領域の中央部の中の最も見かけ密度の高い部分よりも見かけ密度の低い嵩高領域が、少なくとも一対配されている吸収性物品。
<2>
前記吸収体は吸収性コアを有し、該吸収性コアは、該吸収性コアを構成するパルプの坪量が相対的に低い低坪量部、又は該吸収性コアを構成するパルプのない空間部を有し、
前記低坪量部又は前記空間部に対応する位置に、前記嵩高領域が配されている<1>に記載の吸収性物品。
<3>
前記嵩高領域は、前記腹側領域に無く、前記股下領域に配されている<1>又は<2>に記載の吸収性物品。
<4>
前記表面シートは、少なくとも肌対向面側に隆起した多数の凸部と該凸部に隣接する凹んだ凹部とを備える凹凸構造を有する嵩高の不織布からなる<1>〜<3>の何れかに記載の吸収性物品。
<5>
前記凹凸構造は、前記凸部が畝で前記凹部が溝となった畝溝構造である<4>に記載の吸収性物品。
<6>
前記嵩高領域は、その見かけ厚みが、前記股下領域の中央部の中の最も見かけ密度の高い部分の見かけ厚みよりも高い<1>〜<5>の何れかに記載の吸収性物品。
<7>
平面視して、前記嵩高領域の輪郭を構成する辺の内、最も内側に配された一辺は、内方に凸の弧状に形成されており、前記一対の嵩高領域を構成する該一辺どうしは、互いに対向している<1>〜<6>の何れかに記載の吸収性物品。
<8>
平面視して、前記嵩高領域の最大幅は、該嵩高領域における前記表面シートを構成する凹凸構造の不織布の前記凸部の幅よりも広い<4>〜<7>の何れかに記載の吸収性物品。
<9>
前記一対の嵩高領域の間に、少なくとも1個の中央嵩高領域が更に配されており、該中央嵩高領域の背側領域側の端部が、該一対の嵩高領域それぞれの背側領域側の端部よりも腹側領域寄りに配されている<1>〜<8>の何れかに記載の吸収性物品。
<10>
前記<1>〜<9>の何れかに記載の吸収性物品は、使い捨ておむつである。
<11>
前記使い捨ておむつは、展開型の使い捨ておむつであり、背側領域の左右両側縁部に一対のファスニングテープが設けられ、腹側領域の外表面に、該ファスニングテープを止着させるランディングテープが設けられている<10>記載の使い捨ておむつ。
<12>
前記液難透過性の裏面シートは、液難透過性フィルムと外方に配置された不織布からなる外包体を備えた<10>又は<11>記載の使い捨ておむつ。
<13>
前記外包体に括れ位置を有し、該括れ位置が股下領域に有する<12>記載の使い捨ておむつ。
<14>
前記吸収体は、パルプ繊維の集合体に吸水性ポリマーの粒子を保持させてなる吸収性コアと、該吸収性コアを被覆するコアラップシートとからなる<10>〜<13>の何れか記載の使い捨ておむつ。
<15>
前記使い捨ておむつの長手方向に沿う両側部それぞれには、伸長状態で固定された弾性部材を有する立体ギャザー形成用シートが、前記表面シートの側部に配され固定されており、これによって一対の立体ギャザーが形成された<10>〜<14>の何れか記載の使い捨ておむつ。
<16>
前記使い捨ておむつの長手方向に沿う両側部それぞれには、レッグギャザー形成用のレッグ弾性部材が伸長状態に配されており、レッグ弾性部材の収縮によりレッグギャザーが形成された<10>〜<15>の何れか記載の使い捨ておむつ。
<17>
前記吸収性コアの前記低坪量部の坪量は、他の部分に比べて低く、低坪量部/高坪量部の割合が70%以下、好ましくは50%以下である<10>〜<16>の何れか記載の使い捨ておむつ。
<18>
前記吸収体は、内方に凸の円弧状に形成された空間部を有する吸収性コアを、コアラップシートで被覆して形成された<10>〜<18>の何れか記載の使い捨ておむつ。
<19>
前記使い捨ておむつの前記表面シートには、一対の嵩高領域が配されており、該一対の嵩高領域を除く領域は、その全てが見かけ密度の高い部分となっており、該見かけ密度の高い部分では、その密度が均一となっている<10>〜<18>の何れか記載の使い捨て
おむつ。
<20>
前記一対の嵩高領域は、その合計の面積が、5cm以上、好ましくは30cm以上、そして150cm以下、好ましくは60cm以下である<10>〜<18>の何れか記載の使い捨ておむつ。
<21>
前記見かけ密度の高い部分の見かけ密度は、0.02g/cm以上、好ましくは0.03g/cm以上、そして0.1g/cm以下、好ましくは0.07g/cm以下である<10>〜<20>の何れか記載の使い捨ておむつ。
<22>
前記嵩高領域の見かけ密度は、0.008g/cm以上、好ましくは0.02g/cm以上、そして0.05g/cm以下、好ましくは0.04g/cm以下である<10>〜<20>の何れか記載の使い捨ておむつ。
<23>
前記嵩高領域の見かけ密度は、前記見かけ密度の高い部分の見かけ密度よりも低く、前記見かけ密度の高い部分の見かけ密度の0.8倍以下であり、好ましくは0.5倍以下である<10>〜<22>の何れか記載の使い捨ておむつ。
<24>
前記使い捨ておむつにおいては、前記吸収性コアの空間部は、該吸収性コアの長手方向に沿う側縁から中心線に向かって内方に凸の円弧状に形成されており、該空間部の形状に相似して、表面シートの嵩高領域も、表面シートの長手方向に沿う側縁から中心線に向かって内方に凸の円弧状に形成されており、かつ平面視して、嵩高領域の輪郭を構成する辺の内、最も内側に配された一辺は、内方に凸の弧状に形成されており、一対の嵩高領域を構成する該一辺どうしは、互いに対向し前記嵩高領域の形状は、中心線に対して左右対称に形成されている<10>〜<23>の何れか記載の使い捨ておむつ。
<25>
前記使い捨ておむつの表面シートは、肌対向面側に隆起した多数の凸部と該凸部に隣接する凹んだ凹部とを備える凹凸構造を有する嵩高の不織布からなり、前記表面シートは、肌対向面側が起伏を有する構造となり、非肌対向面側が平坦となっており、さらに前記表面シートは、シート状物の第1層及び第2層を有し、第1層は表面シートの肌対向面を構成し、第2層24は表面シートの非肌対向面を構成し、第1層は肌対向面側に隆起して内部が空洞となっている多数の凸部を形成していると共に凸部間に凹部を形成し、第2層が平面状になっており、凹部においては、第1層と第2層とが接合されている<10>〜<23>の何れか記載の使い捨ておむつ。
<26>
前記第1層及び第2層は同一の又は異なるシート状物からなり、このシート状物は実質的に非伸縮性であり、カード法により製造された不織布、スパンボンド不織布、メルトブローン不織布、スパンレース不織布及びニードルパンチ不織布の何れかであり、その構成繊維の繊度は、1dtex以上、好ましくは1.5dtex以上、そして、20dtex以下、好ましくは5.6dtex以下である<25>記載の使い捨ておむつ。
<27>
前記使い捨ておむつの表面シートにおいて、凸部は、4点又は6点の接合部を有する凹部で囲まれ、その底面が平坦である。また凸部は、全体として稜線が丸みを帯びた扁平な直方体又は截頭錐体となっている<25>又は<26>記載の使い捨ておむつ。
<28>
前記表面シートにおいては、嵩高領域の坪量と、股下領域の中央部の中の最も見かけ密度の高い部分の坪量とは、同一であり、第1層及び第2層を含めた表面シート全体の坪量は、均一となっており、表面シートの全体の坪量は、15g/m以上、好ましくは20g/m以上、そして、150g/m以下、好ましくは60g/m以下、である<25>〜<27>の何れか記載の使い捨ておむつ。
<29>
前記表面シートの嵩高領域の見かけ厚みは、0.5mm以上、好ましくは1mm以上、そして5mm以下、好ましくは4mm以下であり、前記見かけ密度の高い部分の見かけ厚みは、0.3mm以上、好ましくは0.5mm以上、好ましくは3mm以下、好ましくは2mm以下である<10>〜<28>の何れか記載の使い捨ておむつ。
<30>
前記表面シートにおいては、嵩高領域の見かけ厚みは、前記見かけ密度の高い部分の見かけ厚みよりも高く、前記見かけ密度の高い部分の見かけ厚みと吸収体の厚みとの合計の厚みよりも高く、前記見かけ密度の高い部分の見かけ厚みの1.2倍以上好ましくは、1.6倍以上である<10>〜<29>の何れか記載の使い捨ておむつ。
<31>
前記使い捨ておむつを平面視して、嵩高領域の最大幅は、該嵩高領域における表面シートを構成する凹凸構造の不織布の凸部の幅よりも広く形成され、該嵩高領域の最大幅は、2mm以上、好ましくは5mm以上、そして50mm以下、好ましくは20mm以下である。さらに前記嵩高領域に位置する凸部の幅は、1mm以上、好ましくは2mm以上、そして30mm以下、好ましくは5mm以下、である<10>〜<30>の何れか記載の使い捨ておむつ。
<32>
前記使い捨ておむつの表面シートにおいては、嵩高領域の最大幅は、該嵩高領域における表面シートを構成する凹凸構造の不織布の凸部の幅よりも広く形成されており、
不織布の凸部の幅の2倍以上であり、好ましくは5倍以上である<10>〜<31>の何れか記載の使い捨ておむつ。
<33>
前記使い捨ておむつの表面シートにおいては、嵩高領域に位置する凸部の長手方向の長さは、嵩高領域を除く領域に位置する凸部の長手方向の長さと同様であり、凸部の長さは、1mm以上、好ましくは2mm以上、そして30mm以下、好ましくは5mm以下である<10>〜<32>の何れか記載の使い捨ておむつ。
<34>
前記吸収体を構成する吸収性コアとしては、パルプ繊維の集合体に吸収ポリマーの粒子を保持させたものを用い、該吸収体を構成する被覆材としては、親水性シートであり、透水性の薄紙(ティッシュペーパー)又は透水性の不織布からなるコアラップシートを用いた<10>〜<33>の何れか記載の使い捨ておむつ。
<35>
前記立体ギャザー形成用の弾性部材、レッグ弾性部材としては、天然ゴム、ポリウレタン、ポリスチレン−ポリイソプレン共重合体、ポリスチレン−ポリブタジエン共重合体、アクリル酸エチル−エチレンのポリエチレン−αオレフィン共重合体からなる糸状の伸縮性材料を用いた<10>〜<34>の何れか記載の使い捨ておむつ。
<36>
各部材の固定に用いられる接着剤としては、ホットメルト接着剤を用いることができ、ホットメルト接着剤としては、スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体(SIS)、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体(SBS)、スチレン−エチレン−ブチレン−スチレン共重合体(SEBS)のブロックコポリマー系のホットメルト接着剤である<10>〜<35>の何れか記載の使い捨ておむつ。
<37>
前記吸収性コアの空間部或いは低坪量部は、股下領域において、吸収性コアの長手方向に沿う両側縁より内方に位置し、その形状が、中心線に向かって内方に凸の円弧状に形成されている<10>〜<36>の何れか記載お使い捨ておむつ。
<38>
前記吸収性コアの空間部或いは低坪量部が、第1空間部及び第2空間部を有し、股下領域において、第1空間部が、吸収性コアの長手方向に沿う両側縁から中心線に向かって内
方に凸の円弧状に形成されていると共に、第2空間部が、第1空間部の円弧状の頂部よりも内方に位置し、一対の矩形状に形成されている<10>〜<37>の何れか記載の使い捨ておむつ。
<39>
前記吸収性コアの空間部或いは低坪量部が、第1空間部及び第3空間部を有し、股下領域において、第1空間部が、吸収性コアの長手方向に沿う両側縁より内方に位置し、その形状が、中心線に向かって内方に凸の円弧状に形成されていると共に、第3空間部が、隣り合う第1空間部の円弧状の頂部どうしの中間に位置し、1本の矩形状に形成されており、該一本の矩形状の第3空間部は、その背側領域の端部が、一対の円弧状の第1空間部それぞれの背側領域側の端部よりも腹側領域寄りに配されている<10>〜<36>の何れか記載の使い捨ておむつ。
<40>
前記吸収性コアの空間部あるいは低坪量部が、吸収性コアの長手方向に沿う両側部に、背側領域の股下領域寄りの部分から股下領域を経て腹側領域の全域に亘るまで一直線状に形成されている<10>〜<36>の何れか記載の使い捨ておむつ。
<41>
前記吸収性コアの有する空間部又は低坪量部の形状が、表面シートの嵩高領域は、空間部又は低坪量部に対応する位置に配されているが、空間部又は低坪量部の形状が、表面シートの嵩高領域は、一対の空間部又は低坪量部の形状に相似して、股下領域において、吸収性コアの長手方向に沿う両側縁より内方に位置し、その形状が、中心線に向かって内方に凸の円弧状に形成されている<10>〜<36>の何れか記載の使い捨ておむつ。
<42>
前記吸収性コアの空間部又は低坪量部が第1空間部及び第2空間部を有し、両側部に表面シートの嵩高領域は、一対の第1の嵩高領域と、該一対の第1の嵩高領域の間に更に一対の中央嵩高領域とを有し、表面シートの嵩高領域は、二対の空間部の形状に相似して、股下領域の両側部において、一対の第1の嵩高領域が、表面シートの長手方向(Y方向)に沿う両側縁から中心線CLに向かって内方に凸の円弧状に形成されていると共に、該一対の第1の嵩高領域の間に、更に一対の中央嵩高領域が、円弧状の嵩高領域の頂部よりも内方に位置し、長手方向に長い矩形状に形成されていている。該一対の中央嵩高領域は、その背側領域の端部が、一対の円弧状の嵩高領域それぞれの背側領域側の端部よりも腹側領域寄りに配されている<10>〜<36>の何れか記載の使い捨ておむつ。
<43>
前記吸収性コアの空間部又は低坪量部が第1空間部及び第2空間部を有し、両側部に表面シートの嵩高領域を備えず、前記第2空間部に対応して一対の中央嵩高領域を有し、表面シートの該中央嵩高領域は、前記第二空間部の形状に相似して、長手方向に長い矩形状に形成されている<10>〜<36>の何れか記載の使い捨ておむつ。
<44>
前記吸収性コアの空間部又は低坪量部が一対の空間部を備え、該一対の空間部の間に一つの空間部をさらに備え、股下領域において、前記一対の空間部が、吸収体長手方向(Y方向)に沿う両側縁より内方に位置し、その形状が、中心線に向かって内方に凸の円弧状に形成されていると共に、該一対の空間部の間に、更に一個の中央空間部が、円弧状の空間部の頂部よりも内方に位置し、長手方向に長い矩形状に形成されており、該一個の中央空間部は、その背側領域側の端部が、一対の円弧状の空間部それぞれの背側領域側の端部よりも腹側領域寄りに配されている吸収性コアであって、
表面シートの嵩高領域は、前記吸収性コアの3個の空間部の形状に相似して、股下領域において、一対の嵩高領域が、表面シートの長手方向に沿う両側縁より内方に位置し、その形状が、中心線に向かって内方に凸の円弧状に形成されていると共に、該一対の嵩高領域の間に、更に一個の中央嵩高領域が、円弧状の嵩高領域の頂部よりも内方に位置し、長手方向に長い矩形状に形成され、該一個の中央嵩高領域は、その背側領域側の端部が、一対の円弧状の嵩高領域それぞれの背側領域側の端部よりも腹側領域寄りに配されている<1
0>〜<36>の何れか記載の使い捨ておむつ。
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明する。しかしながら本発明の範囲はかかる実施例によって何ら制限されるものではない。
[実施例1]
図5に示す装置を用いて、花王株式会社製のメリーズ(登録商標)さらさらエアスルーのMサイズを、表面シートの上面側をプレスロール100の第1ロール102に対向するようにしてプレスして、一対の嵩高領域9L,9Lを有する実施例1の使い捨ておむつを作製した。一対の嵩高領域9L,9Lの形状は、表面シートの長手方向(Y方向)に沿う側縁から中心線CLに向かって内方に凸の円弧状に形成されていた。一対の嵩高領域9L,9Lの合計の面積は、30.5cmであった。また、見かけ密度の高い部分9hの見かけ密度は、0.051g/cmであり、嵩高領域9Lの見かけ密度は、0.027g/cmであった。更に、見かけ密度の高い部分9hの見かけ厚み(該部分9hに位置する凸部21の高さ)は、0.8mmであり、嵩高領域9Lの見かけ厚み(嵩高領域9Lに位置する凸部21の高さ)は、1.5mmであった。尚、図15には、花王株式会社製のメリーズ(登録商標)さらさらエアスルーMサイズの製品が備えている表面シートを示す。図15に示す表面シートは、シート状物からなる上層及び下層を有し、該上層と該下層とが部分的に接合され、該上層が、接合部以外の部分において突出して、内部が空洞の凸部を多数形成している嵩高シートである。
[実施例2]
花王株式会社製のメリーズ(登録商標)さらさらエアスルーのMサイズの製品から表面シートを取り除き、以下に示す不織布を替わりに取り付け、その後、実施例1と同様に図5に示す装置を用いてプレスして、一対の嵩高領域9L,9Lを有する実施例2の使い捨ておむつを作製した。替わりに取り付けた不織布は、図16に示す嵩高シートであり、一層のシート状物に多数の凸部を形成してなるシートである。このような不織布は、芯鞘型複合繊維からなる坪量30g/mのウェブを賦形装置に供給し、該賦形装置内に配された台座上の突起に沿って該台座上の該ウェブに向かって熱風を吹き付け、賦形すると共に繊維を融着させて製造される。替わりに取り付けた不織布は、その厚みが2.5mmであった。また、実施例2の使い捨ておむつにおいて、一対の嵩高領域9L,9Lの合計の面積は、30.5cmであった。また、見かけ密度の高い部分9hの見かけ密度は0.017g/cmであり、嵩高領域9Lの見かけ密度は0.012g/cmであった。更に、見かけ密度の高い部分9hの見かけ厚みは1.7mmであり、嵩高領域9Lの見かけ厚みは2.5mmであった。
[比較例1]
図5に示す装置を用いてプレスせず、図15に示す表面シートを有する花王株式会社製のメリーズ(登録商標)さらさらエアスルーのMサイズを、そのまま比較例1の使い捨ておむつとした。
[比較例2]
図5に示すようにプレスロール100の有する一対の凹んだ凹状部分101を周面に備えた第1ロール102を、ロールの幅方向中央部に全周に亘って隆起した凸部を備えたロールに換えて、図15に示す表面シートを有する花王株式会社製のメリーズ(登録商標)さらさらエアスルーのMサイズを、表面シートの上面側を該変更したロールに対向するようにしてプレスして、一対の嵩高領域が両側部の長手方向(Y方向)の全域に亘って配された比較例2の使い捨ておむつを作製した。
[比較例3]
図5に示すようにプレスロール100の有する一対の凹んだ凹状部分101を周面に備えた第1ロール102を、凹んだ部分の無い全域がフラットなロールに換えて、図15に示す表面シートを有する花王株式会社製のメリーズ(登録商標)さらさらエアスルーのMサイズを、表面シートの上面側を該変更したロールに対向するようにして全域をプレスして、嵩高領域の無い比較例3の使い捨ておむつを作製した。
[比較例4]
図5に示す装置を用いてプレスせず、花王株式会社製のメリーズ(登録商標)さらさらエアスルーのMサイズの製品の表面シートを、図16に示す不織布に取り替えたおむつを、そのまま比較例4の使い捨ておむつとした。
[比較例5]
図5に示すようにプレスロール100の有する一対の凹んだ凹状部分101を周面に備えた第1ロール102を、ロールの幅方向中央部に全周に亘って隆起した凸部を備えたロールに換えて、比較例4の使い捨ておむつを、表面シートの上面側を該変更したロールに対向するようにしてプレスして、一対の嵩高領域が両側部の長手方向(Y方向)の全域に亘って配された比較例5の使い捨ておむつを作製した。
[比較例6]
図5に示すようにプレスロール100の有する一対の凹んだ凹状部分101を周面に備えた第1ロール102を、凹んだ部分の無い全域がフラットなロールに換えて、比較例4の使い捨ておむつを、表面シートの上面側を該変更したロールに対向するようにして全域をプレスして、嵩高領域の無い比較例6の使い捨ておむつを作製した。
〔性能評価〕
実施例1〜2、比較例1〜6の使い捨ておむつに関し、下記方法に従って、着用時の軟便の拡散性について評価した。評価環境は室温23℃、湿度50%RHであった。それらの結果を下記表1に示す。
〔着用時の拡散性〕
実施例1〜2、比較例1〜6で得られた使い捨ておむつについて、表面シートの肌対向面側の背側領域における中央部に、チューブを介して疑似軟便10mLを、注入した。該擬似軟便の成分は、ベントナイト28.0g、グリセリン14.0g、イオン交換水114.1g、エマルゲン130K0.03重量%水溶液(花王)14.2gであり、粘度は300mPa・s(23℃、振動式粘度計:株式会社エー・アンド・デイ製、SV−10)であった。
注入後、OHP用フィルムを表面シート上に置き、該OHP用フィルムの上から直径65mm、幅65mmのローラーを用いて、該ローラーを腹側領域へ向かって転がした際の拡散幅及び注入点から腹側領域方向への拡散距離をそれぞれ測定した。測定は、各おむつについて、3サンプル測定し、測定された値の平均値を求めて、表1に示した。
Figure 2018187497
表1に示す結果から明らかなように、実施例1〜2の使い捨ておむつは、比較例1〜6の使い捨ておむつに比べて、股下領域での長手方向への拡散が促進されると共に、幅方向への拡散が抑制されていることが分かった。従って、実施例1〜2の使い捨ておむつによれば、軟便の横漏れを効率的に防ぐことが期待できる。
それに対し、比較例1,4の使い捨ておむつは、嵩高領域が存在しないので、股下領域において、長手方向のみならず幅方向にも拡散し易いことが分かった。また、比較例2,5の使い捨ておむつは、一対の嵩高領域が長手方向の両側部に全域に亘って存在しているので、股下領域への拡散が促進され過ぎ、幅方向にも拡散してしまうことが分かった。また、比較例3,6の使い捨ておむつは、嵩高領域が存在せず、全域が見かけ密度の高い部分となっているので、股下領域において、長手方向のみならず幅方向にも拡散し易いことが分かった。
1 使い捨ておむつ
2 表面シート
21 凸部
22 凹部
23 第1層、24 第2層
3 裏面シート
4 吸収体
41 吸収性コア
41s 空間部
41s1 第1空間部
41s2 第2空間部
41s3 第3空間部
42 コアラップシート
5 吸収性本体
5s 側部
5m 中央部
6 立体ギャザー
61 立体ギャザー形成用の弾性部材
62 立体ギャザー形成用シート
63 レッグ弾性部材
7 ファスニングテープ
8 ランディングテープ
9L 嵩高領域
9La 第1の嵩高領域
9Lb 中央嵩高領域
9Lc 第2の中央嵩高領域
9h 見かけ密度の高い部分
90 嵩高領域の輪郭を構成する辺の内の最も内側に配された一辺
100 プレスロール
101 凹状部分
102 第1ロール
103 第2ロール
A 腹側領域,B 背側領域,C 股下領域
CL おむつの長手方向に延びる中心線

Claims (10)

  1. 肌対向面側に配された液透過性の表面シートと、非肌対向面側に配された液難透過性の裏面シートと、これら両シート間に配された吸収体とを備えた縦長の吸収性本体を有する吸収性物品であって、
    前記吸収性本体は、着用時に着用者の腹側に位置する腹側領域、背側に位置する背側領域及び該腹側領域と該背側領域との間に配される股下領域に区分されており、
    前記表面シートは、嵩高の不織布からなり、
    前記背側領域を除く前記表面シートには、前記吸収性本体の長手方向に沿う両側部に、前記股下領域の中央部の中の最も見かけ密度の高い部分よりも見かけ密度の低い嵩高領域が、少なくとも一対配されており、
    前記嵩高領域は、前記背側領域に無く、前記股下領域に配されており、
    前記嵩高領域は、その見かけ厚みが、前記股下領域の中央部の中の最も見かけ密度の高い部分の見かけ厚みよりも高い吸収性物品。
  2. 前記吸収体は吸収性コアを有し、該吸収性コアは、該吸収性コアを構成するパルプの坪量が相対的に低い低坪量部、又は該吸収性コアを構成するパルプのない空間部を有し、
    前記低坪量部又は前記空間部に対応する位置に、前記嵩高領域が配されている請求項1に記載の吸収性物品。
  3. 前記嵩高領域は、前記腹側領域に無い請求項1又は2に記載の吸収性物品。
  4. 前記表面シートは、少なくとも肌対向面側に隆起した多数の凸部と該凸部に隣接する凹んだ凹部とを備える凹凸構造を有する嵩高の不織布からなる請求項1〜3の何れか1項に記載の吸収性物品。
  5. 前記凹凸構造は、前記凸部が畝で前記凹部が溝となった畝溝構造である請求項4に記載の吸収性物品。
  6. 平面視して、前記嵩高領域の輪郭を構成する辺の内、最も内側に配された一辺は、内方に凸の弧状に形成されており、前記一対の嵩高領域を構成する該一辺どうしは、互いに対向している請求項1〜5の何れか1項に記載の吸収性物品。
  7. 平面視して、前記嵩高領域の最大幅は、該嵩高領域における前記表面シートを構成する凹凸構造の不織布の前記凸部の幅よりも広い請求項4又は5に記載の吸収性物品。
  8. 前記一対の嵩高領域の間に、少なくとも1個の中央嵩高領域が更に配されており、該中央嵩高領域の背側領域側の端部が、該一対の嵩高領域それぞれの背側領域側の端部よりも腹側領域寄りに配されている請求項1〜7の何れか1項に記載の吸収性物品。
  9. 前記表面シートにおいては、嵩高領域の見かけ厚みは、前記見かけ密度の高い部分の見かけ厚みの1.2倍以上である請求項1〜8何れか1項に記載の吸収性物品。
  10. 前記嵩高領域の見かけ厚みは、前記見かけ密度の高い部分の見かけ厚みと前記吸収体の厚みとの合計の厚みよりも高くなっている請求項9に記載の吸収性物品。
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