JP2016116657A - 吸収体及びそれを用いた吸収性物品 - Google Patents

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政典 竹村
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Abstract

【課題】不織布からなるコアラップシートを用いて、柔らかな肌触りと同時に吸収性コアの保形性を高めた吸収体及びそれを用いた吸収性物品を提供する。【解決手段】液吸収材料からなる吸収性コア1と吸収性コア1を被覆する不織布からなるコアラップシート2とを有し、着用者の腹側から股下を介して背側に亘って配される方向を長手方向、長手方向と直交する方向を幅方向とし、長手方向に沿って、着用者の腹側に配される前方部F、股下に配される股下部C、及び背側に配される後方部Rを有する吸収体であって、吸収性コア1は、股下部Cにおいて幅方向内方に括れた形状を有し、コアラップシート2は、吸収性コア1の上側及び下側に対向する面の一部に起毛部3を有し、起毛部3は股下部Cから長手方向に延在しており、上側の起毛部と下側の起毛部とで起毛面積が異なり、下側の起毛部は、上側の起毛部よりも前記吸収体の長手方向に長く配設されている吸収体。【選択図】図1

Description

本発明は、使い捨ておむつや尿とりパッドなどの吸収性物品に好ましく用いられる吸収体及び該吸収体を用いた吸収性物品に関する。
使い捨ておむつ等の吸収性物品に用いられる吸収体として、パルプ等の液吸収材料からなる吸収性コアとこれを包んで該吸収性コアの保形成を保つ親水性のコアラップシートとからなるものがある。このような吸収体についてこれまでいくつかの提案がなされてきた。
例えば、特許文献1には、コアラップシート、パルプ層、高吸収ポリマーの層、及び繊維シートからなる吸収体が記載されている。該繊維シートは、高吸収ポリマーを含む吸収材料を担持するために、起毛領域を全面に分散配置させている。
特許文献2には、毛羽繊維を表面に有する繊維シートの起毛側に吸収体原料を毛羽の周囲に充填一体化させた吸収体が記載されている。
特開2013−5880号公報 特開昭63−73957号公報
吸収性コアを被覆するコアラップシートとしては、吸収体を組み込む吸収性物品の肌触りの柔らかさの観点から、薄葉紙に代えて、不織布を用いることがある。該不織布と吸収性コアとは、吸収性コアの保形性の観点からホットメルト型接着剤等で接合されている。
しかし、不織布には親水化処理剤が塗工されていることが多く、排尿時に、この親水化処理剤が前記接着剤の接着性を弱めてしまう。そのためコアラップシートを薄葉紙からなるものとした場合に比べて吸収性コアの固定性が十分でない。このとき着用者の動きが加わると、その力のかかり方によっては吸収性コアの形状が崩れ、液漏れに繋がることがある。
例えば、使い捨ておむつを装着した着用者の歩行動作などで、吸収体の股下部に強いせん断応力などが加わると、吸収性コアの型崩れにつながりかねない。また昼間の装着では、夜間装着に比べて交換回数が多いために少量の液吸収状態でいることが多い。この状態では、吸収性コアに股下部の濡れた部分と濡れていない部分との境界が生じる。このとき不織布のコアラップシートによる吸収性コアの固定性が十分でないと、前記境界を基点として、前記せん断応力等の外力で吸収性コアの分離や型崩れが生じかねない。
このように不織布をコアラップシートの素材として採用した場合、従来、柔らかな肌触りと吸収性コアの保形性とが両立し難いものであった。
本発明は、上記の点に鑑み、不織布からなるコアラップシートを用いて、柔らかな肌触りと同時に吸収性コアの保形性を高めた吸収体及び該吸収体を用いた吸収性物品に関する。
本発明は、液吸収材料からなる吸収性コアと該吸収性コアを被覆する不織布からなるコアラップシートとを有し、着用者の腹側から股下を介して背側に亘って配される方向を長手方向、該長手方向と直交する方向を幅方向とし、前記長手方向に沿って、着用者の腹側に配される前方部、股下に配される股下部、及び背側に配される後方部を有する吸収体であって、前記吸収性コアは、前記股下部において幅方向内方に括れた形状を有し、前記コアラップシートは、前記吸収性コアの上側及び下側に対向する面の一部に起毛部を有し、該起毛部は前記股下部から長手方向に延在しており、上側の起毛部と下側の起毛部とで起毛面積が異なり、下側の起毛部は、上側の起毛部よりも前記吸収体の長手方向に長く配設されている吸収体、を提供する。
本発明の吸収体及び該吸収体を用いた吸収性物品は、不織布からなるコアラップシートを用いて、柔らかな肌触りと同時に吸収性コアの保形性を高いものとすることができる。
(A)本発明の吸収体の好ましい一実施形態を模式的に示した上面側の平面図であり、(B)は(A)図の裏面側を模式的に示した平面図である。 図1のII−II線断面の断面図である。 図1のIII−III線断面の断面図である。 不織布の起毛繊維の本数を測定する方法を模式的に示した説明図であり、(A)は不織布を山折りした状態を示す図であり、(B)は(A)の不織布に窓付きの黒い台紙を重ねた状態を示す図であり、(C)は黒い台紙の窓から起毛繊維を観察する様子を示す図である。 本実施形態の吸収体を吸収性物品に組み込んで装着した場合の、図3相当の断面分の変形状態を模式的に示した断面図である。 本発明の吸収体の別の好ましい実施形態として、エンボス部を有する図2相当の断面図である。 本発明の吸収体のさらに別の好ましい実施形態として、吸収性コアの最下層に親水性繊維の含有率の高い層を有する図2相当の断面図である。 本発明の吸収体のさらに別の好ましい実施形態として、コアラップシートが2枚の別々のシートからなる図2相当の断面図である。 起毛部加工工程のひとつの具体例を示す図であり、(A)は部分延伸加工を示し、(B)部分延伸加工における一対の凹凸ロールの噛み合わせ状態を部分的に拡大して示した断面図であり、(C)は起毛加工を示し、(D)は(C)において符号d1の円で示す部分を拡大して示した模式図である。 本発明の吸収体を用いた吸収性物品の好ましい形態としてパンツ型使い捨ておむつを模式的に示した斜視図である。 図10のパンツ型使い捨ておむつをサイドシール部で破断して広げて伸長し、肌当接面側から見た状態を模式的に示した一部切欠展開平面図である。 (A)は実施例の吸収体崩れ試験の結果を示す図面代用写真であり、(B)は比較例の吸収体崩れ試験の結果を示す図面代用写真である。
本発明に係る吸収体の好ましい実施形態について図面を参照して以下に詳述する。
本明細書において、特に断らない限り、吸収体の上側とは、液を受け取る受液面の側であり、下側とはその反対側を意味する。この吸収体を組み込んだ使い捨ておむつ等の吸収性物品において、人体に接触する側を肌当接面側といい、これと反対側を非肌当接面側という。したがって、吸収体の上側は肌当接面側となり、吸収体の下側は非肌当接面側となる。また、着用時に人体の腹側に位置する方向を前方といいその端部を前端部とし、背側又は臀部側に位置する方向を後方といいその端部を後端部として説明する。
図1〜3には、本実施形態の吸収体10が示されている。吸収体10は、その構成部材として、液吸収材料からなる吸収性コア1と吸収性コア1を被覆する不織布からなるコアラップシート2とを有する。液吸収材料とは、後述のように、例えばパルプ繊維のような親水性繊維や高吸収性ポリマーなどである。吸収性コア1は、これらの素材等を積繊したもの(繊維集合体)である。
この構成の吸収体10は、吸収性物品に組み込んで装着されるときに、着用者の腹側から股下を介して背側へと配される長手方向(Y方向)とこれ直交する幅方向(X方向)とを有する。吸収体10は、その長手方向において、着用者の腹側、股下及び背側にそれぞれ配される、前方部F、股下部C及び後方部Rを有する。
股下部Cは、着用者の排泄部に対応した排泄部対応領域を含んでおり、吸収体10のなかで最も濡れる部分である。この股下部Cにおいては、着用者の大腿部に挟まれた股下へのフィット性を考慮して、吸収体10内部の吸収性コア1が、幅方向内方に括れた形状とされている。なお、吸収体10及び吸収性コア1の平面形状は、図1の実施形態のものに限定されることなく、吸収性物品に用いられる吸収体としてその用途に応じ種々の形状とすることができる。また、上記の3区分は着用者の対応部位に合わせて決めることができ、典型的には3等分である。
コアラップシート2は起毛部3を有する。起毛部3は、最も濡れる股下部Cを中心に、コアラップシート2の内側面、すなわち吸収性コア1に対向する側の面に面状に形成されている。この起毛部3は、コアラップシート2をなす不織布の繊維が複数毛羽立った部分であり、ブラシのような作用で吸収性コア1の表面を掴む。また、起毛部3は、繊維の毛羽立ちで繊維の粗な層となる。このような起毛部3が、股下部Cを中心に長手方向に配されて、吸収性コア1の表面の一部を面状に覆う。この起毛部3の作用については後述する。
このような起毛部3は、後述する(起毛した構成繊維の本数の測定方法)によって測定した繊維の本数が5本/cm以上となる部分である。また、起毛部3は、吸収性コア1をブラシのようにして掴まえ固定する観点から、繊維の本数が10本/以上であることが好ましく、15本以上であることがより好ましい。また、その上限は、起毛後における吸収性コア1の膨潤や着用者の大腿部によるせん断応力にも耐え得る破断強度を保持する観点から、30本以下が好ましく、25本以下がより好ましく、20本以下が更に好ましい。なお、起毛部3以外のコアラップシート2の部分は、上記の本数を満たさない部分であり、非起毛部4という。
起毛した構成繊維の本数の測定は以下のように行う。
サンプリングおよび測定環境は22℃65%Rh環境下にて行う。
まず、測定する不織布から、鋭利な刃物(かみそり)で、20cm×5cmの測定片を切り出し、図4(A)に示すように、測定片を起毛側が外向きになるように山折り(図4(A)の矢印の方向)して測定サンプル104を形成する。次に、この測定サンプル104をA4サイズの黒い台紙の上に載せ、図4(B)に示すように、さらにその上に、縦1cm×横1cmの窓107をあけたA4サイズの黒い台紙を重ねる。このとき、図4(B)に示すように、測定サンプル104の折り目105が、上側の黒い台紙の窓107から見えるように配置する。両台紙には、富士共和製紙株式会社の「ケンラン(黒)連量265g」を用いた。その後、上側の台紙の窓107の両側それぞれから、折り目105に沿って外方に5cmはなれた位置に、50gのおもりをそれぞれ載せ、測定サンプル104が完全に折りたたまれた状態を作る。
次に、図4(C)に示すように、マイクロスコープ(KEYENCE社製VHX−900)を用いて、30倍の倍率で、台紙の窓107内を観察し、測定サンプル104の折り目105から0.2mm上方に平行移動した位置に形成される仮想線108よりも上方に起毛している起毛した繊維の本数を計測する。このとき測定する不織布において、起毛加工の施された部位を含むように、20cm×5cmの測定片を3片切り出して計測する。以上の操作を、測定する不織布に対して3枚分計測し、計9箇所の平均値(小数第二位を四捨五入)をとり、起毛した構成繊維の本数とする。
前述した起毛部3の吸収性コア1に対する面状かつ部分的な配置が、従来のホットメルト型接着剤のみによる固定性ではなし得ない、吸収性コア1全体の保形性を実現する。この点について、起毛部3の配置位置と併せて以下に詳述する。
起毛部3は、最も濡れる股下部Cの領域において、肌側起毛部31と非肌側起毛部32とを有する。肌側起毛部31は吸収性コア1の股下部Cの上側面(肌当接面)11を覆い、非肌側起毛部32は吸収性コア1の股下部Cの下側面(非肌当接面)12を覆う。本実施形態では、吸収性コア1の股下部Cにおける最小幅(W1)に合わせた幅(W2)で面状に吸収性コア1の股下部Cを覆っている(図2参照)。
このような配置とされた肌側起毛部31及び非肌側起毛部32が、吸収性コア1の最も濡れる股下部Cの上下面を挟むようにしてしっかりと固定する。吸収性コア1の股下部Cでは、一般的に排尿等による濡れで親水性繊維等の積繊体にコシがなくなり軟弱になりやすい。吸収体10では、この部分に対して、肌側起毛部31及び非肌側起毛部32が、シートの平滑面ではなく、起毛によるブラシのようなグリップ力で吸収性コア1の強度を補強する。これにより吸収体10は、使い捨ておむつ等の吸収性物品に組み込んだときに、排尿時でも、着用者の両大腿部によるせん断応力に耐え得る強度を備える。また、起毛部3は、毛羽立ちによる粗な層として、吸収性コア1の膨潤を適度に許容しながら過度な変形を抑える。さらに、この粗な層が、吸収性コア1の両面で、前記せん断応力の波及を緩和し得る。これにより、吸収体10の股下部Cのヨレや型崩れが抑えられる。そのため、肌側起毛部31及び非肌側起毛部32は、図1及び2に示すように、吸収性コア1の股下部C全体を覆うように配置される。
さらに吸収体10の長手方向において、肌側起毛部31及び非肌側起毛部32はそれぞれ、前方部F及び後方部Rの一部を覆うように股下部Cから延設されている。本実施形態では、肌側起毛部31は、股下部Cから前方部F及び後方部Rへ向けて、括れた部分から幅が広がり始めるところまで延設されている。具体的には、図1(A)及び図3では、長さL1及びL2まで延設されている。非肌側起毛部32は、長手方向に沿って、肌側起毛部31よりもさらに前後に延設されている。図1(B)及び図3では、長さL3及びL4まで延設されており、L3>L1、L4>L2の関係にある。上記の長手方向の延設範囲において、前記幅(W2)で、肌側起毛部31及び非肌側起毛部32が形成され、上下で異なる面積で吸収性コア1を覆っている。なお、この肌側起毛部31及び非肌側起毛部32の幅(W2)は、本実施形態のものに限定されず、適宜任意に設定でき、また上下で異ならせてもよい。
吸収体10では、このように上側の肌側起毛部31と下側の非肌側起毛部32とは起毛面積が異なり、下側の非肌側起毛部32は上側の肌側起毛部31よりも長手方向に長く配設されている。これは、液の拡散に合わせた構成である。すなわち、上側(吸収性物品における肌当接面側)で受け取った尿等は、通常、厚み方向に透過して下側(吸収性物品における非肌当接面側)に行くに従い平面方向に拡散するため、その濡れ広がり面積の違いに合わせた配置である。これにより、肌側起毛部31及び非肌側起毛部32は、液の濡れ広がりに合わせて崩れやすくなった部分を掴んで固定する。特に、吸収性コア1の濡れた部分と濡れていない乾燥した部分との境界部分は外力で分離しやすいため、この境界を跨ぐように上側、下側それぞれで設定することが好ましい。
さらに、このような肌側起毛部31及び非肌側起毛部32の掴み固定性は、吸収体10を使い捨ておむつなどの吸収性物品に組み込んで装着した状態において、吸収性コア1の、前方部F及び後方部Rの部分から股下部Cの部分へのずり落ちをも防止する。
このことは図5を参照して説明すると次のとおりである。吸収性物品の装着状態では、吸収体10は、着用者の股下から腹側及び背側に亘る湾曲形状に合わせて、図5のように断面がU字状に湾曲した状態となる。このとき股下部Cが最も低い位置にあり、前方部F及び後方部Rを支える土台となる。この状態で、肌側起毛部31及び非肌側起毛部32が、吸収性コア1の股下部Cの部分をしっかりと掴んで、濡れと外力とによって生じかねないヨレや型崩れを防ぐ。このことが、括れによる幅の違いと相俟って、幅広の前方部F及び後方部Rのずり落ちを防止する。特に、本実施形態のように、肌側起毛部31及び非肌側起毛部32が、吸収性コア1の、括れた股下部Cの部分から、前方部F及び後方部Rの幅が広がり始める部分(領域F1及びR1及びこれに対応する非肌面領域)を掴み固定すると、ずり落ち防止がより確実となる。加えて、肌側起毛部31及び非肌側起毛部32が、前方部F及び後方部Rにおいて、昼間の少量排尿時における濡れ広がりの境界まで延設されていると、昼間の活動期の外力による吸収性コア1の分離を防ぎ、これによるずり落ちを防止する。
さらに、肌側起毛部31と非肌側起毛部32の長手方向の長さの違いは、吸収性コア1がU字状に湾曲した状態で、肌当接面側と非肌当接面側の曲率半径の違いに対応する。非肌当接面側を覆う非肌側起毛部32が、吸収性コア1の股下部Cから領域F2及びR2の範囲をしっかりと掴んで、吸収性コア1を下支えする。これにより、前方部F及び後方部Rのずり落ち防止がより確実なものとなる。
このように吸収体10は、例えば、大人用使い捨ておむつをつけた成人者の大きな動作や、乳幼児用使い捨ておむつを付けた乳幼児のハイハイやよちよち歩き、成長に伴う活発な動きなどにも耐え得る保形性を備える。
肌側起毛部31及び非肌側起毛部32の長手方向の長さは、股下部Cを中心に任意に設定できる。ただし、起毛が不織布の繊維の一部を起立させたものであるので、起毛部分が長手方向に連続して形成され過ぎると、シート強度の低下につながりかねない。またこの場合、股下の外力の影響でかえってシート全体に及ぶ大きな皺が発生しやすくなって固定性の低下をもたらしかねない。そのため、大きな皺の発生を抑制できる範囲にとどめつつ、かつ、吸収性コア1全体の型崩れ防止を実現する観点から、分離が生じやすい濡れ部分と乾燥部分との境界を跨ぐ長さとすることが好ましい。特に、夜間の就寝中ではなく、昼間の活動期に合わせて上記の濡れ部分と乾燥部分との境界をしっかりとグリップする長さとすることが好ましい。これにより、昼間の活動時の股下でのせん断応力等に十分耐え得る設計となる。
このとき、前方部F及び後方部Rの、股下でのせん断応力等が直接的に及ばない領域では、接着剤のみによる固定性が好ましい。具体的には、吸収性コア1の、肌側起毛部31の配される前後端の領域F1及びR1の外方の、領域F3及びR3が、上側のコアラップシート2(上側コアラップ部21)の非起毛部41と接着剤で固定されることが好ましい。また、吸収性コア1の、非肌側起毛部32の配される前後端の領域F2及びR2の外方の表面領域F4及びR4が、下側のコアラップシート2(下側コアラップ部22)の非起毛部42と接着剤で固定されることが好ましい。この部分では、起毛がないことで、吸収性コア1の面とコアラップシート2の面との接合で一体性が高くなる。前記接着剤としては、ホットメルト型接着剤等を用いることができる。また、接着剤の塗工方法は、液の透過性を考慮してスパイラルなど通常用いられる間欠的な方法を採用することが好ましい。この接着剤の間欠塗工は、起毛部3においても塗工することが好ましく、この点については後述する。なお、図2、3及び5においては、吸収性コア1の表面領域F3、F4、R3及びR4とコアラップシート2とは、部材の位置関係の理解のため離間して示したが、実際は両部材は当接して接着剤で接合された形態である。
このように、主に起毛による固定と接着剤による固定とを組み合わせることで、外力の波及を分断し、吸収体10全体として確かな固定性を確保することができる。加えて、繰り返しの排尿等で、吸収性コア1の濡れ広がりが前方部Fの表面領域F3及びF4、後方部Rの表面領域R3及びR4にまで及んで膨潤が生じることがある。この場合、非起毛部41及び42の吸収性コア1に対する接合強度は、不織布の親水化処理剤の作用で濡れにより弱められ漸次剥離が生じ、むしろ適度な膨潤を許容する空間を該膨潤に合わせて提供できる。このことが、強固な接合がある場合に比べて、膨潤による内圧が過度に吸収体10全体に及ぶのを回避してむしろ型崩れや変形を防止することができる。この膨潤に対応した剥離は、不織布が適度な強度を有し、肌側起毛部31及び非肌側起毛部32が吸収性コア1の股下部C及びその周辺をしっかりと掴んで固定し前述のU字形状の土台を支えていることで可能となる。
さらに、起毛部3を全面に配さずに上記のように吸収性コア1の固定性を確かなものとすることで、吸収性コア1が有する高吸収性ポリマーの脱落を防止することができる。
また、肌側起毛部31及び非肌側起毛部32は、不織布の繊維の起毛(毛羽立ち)によって構成される粗な層となり、吸収性コア1とコアラップシート2の外表面との間に距離が生まれる。この距離は起毛繊維の弾力性により伸縮する。この伸縮性が、吸収体10の股下部Cに適度なクッション感を伴う柔らかな肌触りを付与し、股下部Cの柔軟性を高める。このことが、前述した吸収性物品の装着状態において、着用者の肌の柔らかい部分に良好な肌触りを与え、着用者の動きを妨げない。また、このことが、前述した吸収性物品の装着状態において、吸収性コア1の膨潤による肌への違和感や異物感を低減し得る。
さらに上記の距離は、吸収体10から肌当接面側への液戻りを抑制するように作用する。加えて、起毛繊維は、不織布の平面方向への繊維配向のなかで比較的吸収体10の厚み方向の配向性を示し、液の厚み方向への透過性を高めるように作用する。これにより、股下部Cで、液を素早く透過させ、肌から離れた位置で拡散させることができる。その結果、液戻り防止性がさらに高まり、吸収性物品における液と肌との接触を回避することができる。
上記のシート強度を維持した固定性と柔らかい肌触りの観点から、肌側起毛部31の前方部Fにおける長手方向の長さL1は、前方部Fの長さFLに対する割合として、0%以上が好ましく、10%以上がより好ましく、50%以下が好ましく、30%以下がより好ましい。また、肌側起毛部31の後方部Rにおける長手方向の長さL2は、前方部Rの長さRLに対する割合として、0%以上が好ましく、10%以上がより好ましく、50%以下が好ましく、30%以下がより好ましい。
同様に、非肌側起毛部32の前方部Fにおける長手方向の長さL3は、前方部Fの長さFLに対する割合として、20%以上が好ましく、30%以上がより好ましく、80%以下が好ましく、60%以下がより好ましい。また、非肌側起毛部32の後方部Rにおける長手方向の長さL4は、前方部Rの長さRLに対する割合として、20%以上が好ましく、30%以上がより好ましく、80%以下が好ましく、60%以下がより好ましい。
さらに、前方部Fにおいて、非肌側起毛部32の長さL3の肌側起毛部31の長さL1に対する比(L3/L1)は、吸収性コア1の固定性の観点から、10/1以上が好ましく、10/2以上がより好ましく、10/3以上が更に好ましい。その上限は、液の透過性と拡散性の観点から、10/7以下が好ましく、10/6以下がより好ましく、10/5以下が更に好ましい。
同様に、後方部Rにおいて、非肌側起毛部32の長さL4の肌側起毛部31の長さL2に対する比(L4/L2)は、吸収性コア1の固定性の観点から、10/1以上が好ましく、10/2以上がより好ましく、10/3以上が更に好ましい。その上限は、液の透過性と拡散性の観点から、10/7以下が好ましく、10/6以下がより好ましく、10/5以下が更に好ましい。
肌側起毛部31及び非肌側起毛部32の幅方向長さ(W2)は、吸収性コア1の股下部Cにおける最小幅(W1)の80%以上であることが好ましく、85%以上であることがより好ましく、90%以上であることが更に好ましい。これにより、着用者の動きに最も影響されやすい股下部の上下コアラップの接着強度が高くなり、変形に対しても強くなるため吸収体括れ部分でも壊れが発生しにくい。また、肌側起毛部31及び非肌側起毛部32の幅方向長さ(W1)は、吸収性コア1の股下部Cにおける最小幅(W2)の100%以下であることが好ましい。これにより、股下部の上下コアラップの接着強度が高くなる。上記の範囲において、肌側起毛部31幅方向の長さと非肌側起毛部32の幅方向の長さとは、上記の起毛面積の関係と長手方向の長さの関係を有する限り、異ならせてもよく同じでもよい。
上記の吸収性コア1とコアラップシート2との接合及び固定に加え、吸収性コア1の両側外方及び前後端外方では、次のようなコアラップシート2同士の接合(非起毛封止部)があることが好ましい。
まず、吸収性コア1の股下部Cの幅方向外方においては、コアラップシート2の、吸収性コア1の上側及び下側に対向する面がそれぞれ延出した部分が、非起毛部43、44とされている。非起毛部43は、図2に示すように、コアラップシート2(上側コアラップ部21)の、吸収性コア1の上側に対向する面が幅方向外方に延出した部分にある。非起毛部44は、コアラップシート2(下側コアラップ部22)の、吸収性コア1の下側に対向する面が幅方向外方に延出した部分にある。非起毛部43及び44は互いに、股下部Cにおいて、吸収性コア1の括れた部分の幅方向外方で、吸収性コア1を介さずに直接対面配置されている。この非起毛部43及び44が、直接、ホットメルト型接着剤やエンボスシール等で接合されることが好ましい。この接合された部分が、吸収性コア1の股下部Cの幅方向の端部を封止する非起毛封止部4Aとなる。非起毛封止部4Aによる封止と肌側起毛部31及び非肌側起毛部32による固定とにより、吸収性コア1の幅方向への移動がさらに制限される。
また、非起毛部43と非起毛部44の接合部分は、吸収性コア1の膨潤を伴う濡れによって、吸収性コア1に近い位置から徐々に濡れることとなる。非起毛部43と非起毛部44の接合強度は、前述した非起毛部41及び42と同様に、むしろ濡れにより弱められ、適度な膨潤を許容する空間を該膨潤に合わせて提供できる。このことが、膨潤による内圧で型崩れないし変形が生じることをむしろ防止し、肌側起毛部31及び非肌側起毛部32による吸収性コア1のブラシのような掴み固定性が有効に作用する。
上記の非起毛封止部4Aは、股下部Cのみに限らず、前方部F及び後方部Rの両側外方でも形成されてもよい。これにより、起毛部3による固定性と非起毛部4同士の接着固定性との組み合わせが吸収体10全体に配され、様々な排尿パターンに対応した吸収性コア1の固定を実現できる。
一方、吸収性コア1の前後端(長手方向端部)の外方においては、コアラップシート2の、吸収性コア1の上側及び下側に対向する面がそれぞれ延出した部分が、非起毛部45、46とされている。非起毛部45は、図3に示すように、コアラップシート2(上側コアラップ部21)の、吸収性コア1の上側に対向する面が長手方向外方に延出した部分にある。非起毛部46は、コアラップシート2(下側コアラップ部22)の、吸収性コア1の下側に対向する面が長手方向外方に延出した部分にある。非起毛部45及び46は互いに、前方部F及び後方部Rにおいて、吸収性コア1の長手方向端部の外方で、吸収性コア1を介さずに直接対面配置されている。この非起毛部43及び44が、直接、ホットメルト型接着剤やエンボスシール等で接合されて、非起毛部封止部4Bが形成されることが好ましい。これにより、幅方向における非起毛封止部4Aと同様の作用を奏する。また、これにより、吸収性コア1が有する高吸収性ポリマーの脱落を防止することができる。
本実施形態の吸収体10では、吸収性コア1やコアラップシート2をなす不織布としては、この種の物品に用いられるものを特に制限なく採用できる。
例えば、吸収性コア1としては、液吸収材料である親水性繊維や高吸収性ポリマーなどを用いたものが挙げられる。具体的には、親水性繊維の積繊体又は該親水性繊維と高吸収性ポリマーとの混合物の積繊体などである。
親水性繊維としては、例えば、木材パルプ、コットン、麻などの天然繊維、ポリエチレンやポリプロピレンなどのポリオフィレン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂、ポリビニルアルコール樹脂等の合成樹脂からなる単繊維、これらの樹脂を2種以上含む複合繊維、アセテートやレーヨンなどの半合成繊維を用いることができる。合成繊維からなる繊維を用いる場合、該繊維は熱によって形状が変化する熱収縮繊維であってもよい。例えば、熱によって繊度は大きくなるが繊維長は短くなるものや、熱によって繊度はほとんど変化しないが、形状がコイル状に変化することでみかけの繊維の占有する長さが短くなるものであってもよい。
高吸収性ポリマーとしては、この種の物品に通常使用されている各種のポリマー材料を用いることがでる。高吸水性ポリマーは、自重の20倍以上の水又は生理食塩水を吸収し保持し得る性能を有するような超吸収性高分子化合物であることが好ましい。
また、コアラップシート2をなす不織布としては、例えば、親水性繊維からなる不織布、合成樹脂の繊維に親水化処理を施してなる不織布、例えばエアスルー不織布、ポイントボンド不織布、スパンレース不織布、スパンボンド不織布、スパンボンド層とメルトブローン層とからなる積層不織布などを用いることができる。
本実施形態の吸収体10において、上記の作用を奏する特定配置とされた起毛部3の構成に加え、さらに次のような構成を備えることが好ましい。以下に述べる構成は、いずれか1つを選択的に吸収体10に組み込んでもよく、いくつかを組み合わせて吸収体10に組み込んでもよい。
まず第1の構成としては、エンボス部5が挙げられる。エンボス部5を、前述した起毛部3の対応する位置において、複数、散点状に配されていることが好ましい。例えば、千鳥状配置などの規則的な間欠配置でもよく、不規則に分散させた配置でもよい(図示せず)。これにより吸収性コア1の固定性と液透過性とを同時に向上させることができる。エンボス部5を配設する起毛部3は、吸収性コア1の上側のコアラップシート2(上側コアラップ部21)の肌側起毛部31でもよく、下側のコアラップシート2(下側コアラップ部22)の非肌側起毛部32でもよい。少なくとも、液の透過性(引き込み性)の観点からは、吸収性コア1の上側(吸収性物品における肌当接面側)にエンボス部5が配されていることが好ましい。図6には、エンボス部5を吸収性コア1の上側にのみ配した形態が示されている。ただし、これは一例であって、吸収性コア1の下側に同様にエンボス部5が配されていてもよい。また、散点状の配置間隔も後述の面積率の範囲内とする限り適宜設定できる。
エンボス部5は、図6に示すとおり、コアラップシート2側から圧搾するエンボス加工により、吸収性コア1とコアラップシート2とを一体的に窪ませて接合させた部分である。これにより、この部分の接合強度が上がり起毛部3の起毛繊維による吸収性コア1の固定を補強することができる。また、エンボス部5は、圧搾により形成されるため、繊維密度が高められており、液の透過性に優れた部分となる。
更に該圧搾部が散点状に配置されていると、股下の起毛部3への強いせん断力に対する可撓軸の役割を果たし、せん断力に沿った変形を促すことで、より股下部Cのフィット性を高めることができる。
上記の作用の観点から、エンボス部5の面積を円相当に換算したときの直径が1mm以上が好ましく、1.2mm以上がより好ましく、1.5mm以上が更に好ましい。また、エンボス部5の面積は、大きすぎることによる起毛部3の固定作用の阻害を回避する観点から、5mm以下が好ましく、4mm以下がより好ましく、3mm以下が更に好ましい。この円相当に換算したときの直径とは、エンボス部の面積を、その形状に関わらず、円の面積に換算したときの円の直径をいう。
また前記円相当直径と同様の観点から、エンボス部5の、該エンボス部5が配された面側の起毛部3の面積に対する面積率は、5%以上が好ましく、10%以上がより好ましく、15%以上が更に好ましい。また、該面積率は、50%以下が好ましく、30%以下がより好ましく、20%以下が更に好ましい。この面積率を保持する限り、エンボス部5の散点状配置は、どのような配置とすることができる。ただし、液の引き込みに偏りがあると液吸収性の低下をもたらし兼ねないため、できるだけ起毛部3の面積内で均等に散在することが好ましい。なお、前述した「エンボス部が配された側の起毛部」とは、吸収性コア1の上側に配された肌側起毛部31、下側に配された非肌側起毛部32のいずれかを意味する。そのため、肌側起毛部31及び非肌側起毛部32の面積に対してエンボス部5の面積率が設定される。
次に第2の構成として、ホットメルト型接着剤を、コアラップシート2の起毛部3と吸収性コア1との間に間欠塗工することが挙げられる。この間欠塗工は、起毛繊維の機能を維持できる程度に粗な状態で塗工することである。このホットメルト型接着剤の間欠塗工により、起毛部3の起毛繊維を存続させつつ、起毛部3と吸収性コア1との接合性を向上させることができる。また間欠塗工とすることで、受液面から吸収体10までの液の透過性を阻害しない接合ができる。
上記の間欠塗工パターンとしては、通常用いられるパターンを特に制限なく採用できる。例えば、スパイラル状、Ω字状、サミット状などが挙げられる。また、ホットメルト型接着剤の素地としてもこの種の物品に用いられるものを特に制限なく採用できる。例えば、オレフィン系、ゴム系、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)系が挙げられる。
なお、このホットメルト型接着剤の間欠塗工は、前述のエンボス部5に代えて又はエンボス部5と併せて採用することができる。
また第3の構成として、吸収性コア1を2層以上とし、最下層(吸収性物品の非肌当接面側の層)を上側の層よりも親水性繊維の含有率を高めることが挙げられる。図7は、上記構成の1例を示しており、吸収性コア1を2層とし下側に親水性繊維のみからなる最下層18を備える。これは、吸収性コア1を親水性繊維と液保持性の高い高吸収性ポリマーとの混合積繊体において、最下層18に高吸収性ポリマーを含有させない例を示している。このように、親水性繊維の含有率が高いとは、高吸収性ポリマーの比率を抑えたことを意味する。すなわち、最下層18は、液保持層ではなく液拡散層であり、いわばフィルター層である。これにより、液の拡散を肌から遠い位置で行うことができ、液の上側(肌側)への戻りを抑えて肌への液の接触を抑えることができる。親水性繊維の含有率は、液の拡散性の観点から適宜設定することができる。また、親水性繊維の含有率が高い最下層18は、上層と明確に区別できる層とする場合に限らず、上層側から徐々に親水性繊維の含有率が高められて、十分な液拡散性を備えた部分とすることもできる。
この最下層18を有することで上側よりも下側で液が拡散しやすくなる。この最下層18の厚みを設定することで、液の拡散性を制御した設計が可能となる。これにより、不意に多量の排尿があっても、前述した肌側起毛部31と非肌側起毛部32の長手方向の長さに合わせた濡れ広がりとなりやすく、吸収性コア1の固定性が保持される。
また、最下層18は、高吸収性ポリマーの含有率が上層よりも低いため、液吸収による膨潤が抑えられており型崩れし難い層である。この最下層18を非肌側起毛部32がしっかりと掴んで固定すると、吸収性コア1の土台の形状の安定性が高まる。この下支えにより、上層の液膨潤で吸収性コア1の頭が大きくなっても吸収性コア1全体が型崩れし難くなる。
次に第4の構成として、コアラップシート2を2枚のシートとからなることが挙げられる。この場合、2枚のシートを互いに貼り合わせて吸収性コア1を封止する。図8は、その具体例を示している。これは、前述した実施形態において、上側コアラップ部21、下側コアラップ部22とした部分が、1枚のシートからなるものでなく、2枚別々のシートから構成された形態である。
図8では、上側コアラップシート2Aと下側コアラップシート2Bとが、吸収性コア1の幅外方に延出した部分で、吸収性コア1を介さずにホットメルト型接着剤等で接合されている。上側コアラップシート2Aが図2における上側コアラップ部21に対応し、下側コアラップシート2Bが図2における下側コアラップ部22に対応する。さらに、幅方向での接合部2Cが、上側コアラップシート2Aの上面側へと巻き上げられている。これによりコアラップシート部材の4層構造の非起毛封止部4Cが形成される。このとき、接合部2Cは、肌側起毛部31とは重ならない配置とすることが好ましい。この配置により、肌側起毛部31の起毛繊維をつぶさず、また接合部2Cを上層コアラップシート2Aと接合する際の接着剤が起毛繊維に滲みだすことが防止できる。すなわち、肌側起毛部31の前述の機能を阻害しない配置とすることができる。このように2枚のシートで構成することにより製造時の幅方向の位相合わせの精度を高めることが可能となり、吸収性コア1の所定の位置と重なる領域に肌側起毛部31及び非肌側起毛部32を配することができる。
第5の構成は、前記4つ目の構成に代えて、コアラップシート2が1枚のシートからなるものである。これは図2に示す形態である。すなわち、コアラップシート2の両端部が前記吸収性コア1の下側で重なり部を形成して接合されている。この配置とすることで、上側(肌当接面側)からの液の透過や肌側起毛部31による固定性を阻害しないので好ましい。このとき、接合部は起毛部と重ならない位置とするのが好ましい。接合部と起毛部が重なる位置となる場合は、接合のために使用されるホットメルト接着剤は間欠塗工して行うのが好ましい。
加えて、第6の構成として、コアラップシート2が、スパンボンド層とメルトブローン層の積層不織布からなるものが挙げられる。具体的には、スパンボンド−メルトブローン−スパンボンド(SMS)不織布、スパンボンド−メルトブローン−メルトブローン−スパンボンド(SMMS)不織布などが挙げられる。このような、積層不織布を用いると、液の透過性と同時に高い強度を有するものとなり、起毛部3を形成する場合でも十分股下のせん断応力に耐え得るものとなり好ましい。特に積層不織布の表面層が長繊維からなるスパンボンド層であるため、後述の起毛加工が行いやすく、十分な毛足と本数の起毛部3を形成できる。また、積層不織布の目の細かさにより、吸収性コア1の高吸収性ポリマーが外部に漏れにくくなるので好ましい。
次にコアラップシート2の起毛部3の形成方法について説明する。起毛部3は前述のとおり、不織布表面の繊維を起毛させて形成したものであり、このような起毛加工として通常用いられる方法を特に制限なく採用できる。
その具体例の1つとして、図9(A)及び(C)に示す2段階起毛加工が挙げられる。この方法は、第1段階で不織布表面を部分延伸させて繊維にダメージを与えることで、次の第2段階での起毛加工が行いやすくなる。図9(A)の工程が第1段階の部分延伸工程であり、図9(C)の工程が起毛加工工程である。
まず、部分延伸加工71では、例えば原反ロール(図示せず)から帯状の原料不織布100を繰り出し、図9(A)に示すように、凸ロール74及び凹ロール75間に連続的に供給する。凸ロール74及び凹ロール75間では、互いの凹凸の噛み合わせにより原料不織布100を挟圧して、原料不織布100の複数個所に部分延伸加工を施し、原料不織布100にダメージを与える。帯状の原料不織布100の搬送には、例えば、凸ロール74及び凹ロール75の上流側及び下流側に設けた搬送ロール73,73によって行うことができる。凸ロール74,凹ロール75としては、不織布を部分延伸のために通常用いられるものを特に制限なく採用できる。例えば、アルミニウム合金又は鋼鉄等の金属製の円筒形状のスチールマッチングエンボスローラーなどである。具体的には、凸ロール74の周面に設けられた複数個の凸部74Aと凹ロール75の周面に設けられた複数個の凹部75Aとが、互いに噛み合うように形成されたものが挙げられる。複数個の凸部74Aは、例えばロール74の回転軸方向及び周方向にそれぞれ均一に且つ規則的に配列される。これに対応するように、複数の凹部75Aが配列される。一対の凹凸ロール74,75は、何れか一方の回転軸に駆動手段(図示せず)からの駆動力が伝達されることによって噛み合って回転するようにしてもよい。
このようにして、凸ロール74が矢印G1の方向に、凹ロール75が矢印G2の方向に回転する。各ロールの回転時に互いの凸部と凹部とが原料不織布100を介在させて噛み合う。例えば図9(B)に示すように、凸ロール74の凸部74Aと凹ロール75の凹部75Aとが原料不織布100を介在させて噛み合う。これにより、原料不織布100は、部分的に搬送方向(MD:Machine Direction)及び搬送方向と直交する方向(CD:Cross Direction)に延伸される。
この部分延伸加工71により、原料不織布100にダメージが与えられて繊維が延伸し、原料不織布100に起毛の起点となる弱化点が形成される。また、搬送方向(MD)及び搬送方向に直交する方向(CD)に延伸加工を施すことによって、第1工程7を経て得られる加工後の起毛不織布4の破断強度減少を方向別に抑えることができる。なお、部分延伸加工は、原料不織布100の構成繊維間で熱融着を起こさないことが柔らかさを創出する観点から好ましい。そのため、例えば、一対のロール74,75は、積極的に加熱をしないか、または原料不織布100を構成する繊維の成分のうち最も低い融点を示す成分の融点以下の温度で加工することが好ましい。特に、該融点よりさらに70℃以上低い温度で加工することがより好ましい。例えば、50℃以下の温度の条件下で行うことが好ましい。ここで、50℃以下の温度とは、凹凸ロール74,75に積極的に温度を掛けず、原料不織布100に延伸加工を施す際、常温であることを意味する。言い換えれば、原料不織布100に延伸加工を施す際に、不織布の構成繊維間で熱融着を起こしてしまい原料不織布100が硬くなることを防止する観点から、如何なる種類の構成繊維樹脂の融点よりも低い温度であることを意味する。尚、搬送方向に直交する方向(CD)は、上述したロールの回転軸方向と平行な方向であり、幅方向ともいう。
次いで起毛加工72では、図9(C)に示すように、部分延伸加工の施された原料不織布100を、搬送ロール76,76により、周面に起毛のための突起部79を有する起毛ロール(部分起毛ロール)77に搬送する。回転する起毛ロール77により、部分延伸加工の施された原料不織布100の面101側の構成繊維が不織布の表面から起毛される。このとき前記弱化点などを基点として起毛される。これにより、起毛繊維83を搬送方向(MD)に備える起毛不織布59が連続的に製造される。(図9(D)参照)。起毛繊維83は、起毛加工72により、原料不織布100の表面繊維が、他の繊維との融着固定端83Aを残しながら一部破断されたものである。すなわち起毛繊維83は、自由端83Bと固定端83Aとを備え、不織布の面方向に対して交差する方向に起立した繊維である。
本発明の吸収体10は、各種の吸収性物品に用いることができる。例えば、パンツ型使い捨ておむつ、テープ型使い捨ておむつ、生理用ナプキン、パンティライナー、失禁パッド、尿とりパッド等に用いられる。
本発明に係る吸収性物品の好ましい1実施形態としてパンツ型使い捨ておむつについて、図面を参照して説明する。まず、図10及び図11を参照して本実施形態の展開型使い捨ておむつ200(以下、おむつ200ともいう)の概要を説明する。
図10及び図11に示すように、本実施形態のパンツ型使い捨ておむつ200(以下、単におむつ200ともいう。)は、外装体201とその肌面に配される吸収性本体202とを備えている。外装体201は、おむつ200の外形をなし、着用者の腹側に配される腹側部F、着用者の背側に配される背側部R、及び腹側部Fと背側部Rとの間に位置する股下部Cを有する。腹側部Fと背側部Rとが股下部Cを折り返し軸として向かい合わせにされ、両側のサイドシール部203,203で接合されて環状の胴回り部Dをなす。これにより、おむつ200は、胴回り部Dの上端が開放されたウエスト開口部204と、胴回り部Dの下方の股下部Cの両側が開放された一対のレッグ開口部205,205とを有する。サイドシール部203は、ヒートシール、超音波シール等の任意の方法により形成される。
吸収性本体202は、構成部材として、液透過性の表面シート211、液難透過性の裏面シート212及び両シート間に介在配置される吸収体213を有する。ここで用いられる吸収体213が、本発明の起毛部3を有する吸収体である。さらに表面シート212の肌当接面側の両側部には、サイドシート214が表面シート211の長手方向に沿うように配されている。サイドシート214は表面シート211の幅方向外方に延出してその非肌当接面側に捲き下げられ、吸収体213と裏面シート212との間又は裏面シート212の非肌当接面側に接合固定されている。
吸収体213を上記のようにして組み込むとき、吸収体213の肌当接面側の部材(本実施形態では表面シート211)との接合には、少なくとも前述の起毛部3のある領域では、ホットメルト接着剤を間欠塗工して行うことが好ましい。これにより、接着剤の起毛部3への染み出しが抑えられ、起毛部3の機能を阻害しないようにすることができる。また、これにより液の透過性も維持される。
外装体201は、部材の厚み方向に見て、外層シート221と内層シート222とを積層して形成されている。外層シート221は外装体201の非肌当接面側に位置し、内層シート222は外装体201の肌当接面側に位置する。おむつ200の股下部C両側には、外層シート221と内層シート222との間にレッグギャザー形成用弾性部材223が伸長状態で配置固定されている。これによりレッグ開口部205の周囲にレッグギャザーが形成され、おむつ200が着用者の足回りに密着できるようにされている。
外層シート221は、ウエスト開口部204の開口端縁204Aから肌当接面側へと折り返されて内側シート222と接合された折り返し部224,224を有する。外層シートは、折り返し部224を含めたウエスト開口部204周辺において、伸縮性シートからなる。該伸縮性シートは、着用者の胴回り方向、すなわち外装体201の幅方向(X方向)に伸縮性を有する。これにより、ウエスト開口部204にギャザーが形成され、おむつ200が着用者のウエスト回りに密着できるようにされている。この伸縮性シートに代えて、折り返し部224と外層シート221又は内層シート222との間に弾性部材を配してもよい。
おむつ200を構成する部材としては、この種の物品に用いられるものを特に制限なく用いることができる。また、さらに機能的な構造部材やシート部材等を設けてもよい。
表面シート211は、肌触りが良く液透過性の部材からなり、例えば、親水性不織布が好ましく、エアスルー不織布、ポイントボンド不織布、スパンボンド不織布、スパンレース不織布、これらの不織布を積層一体化させてなるシート材などが挙げられる。その不織布を構成する繊維は、ポリプロピレンの単繊維や、ポリプロピレンとポリエチレンの複合繊維、ポリエチレンテレフタレートとポリエチレンの複合繊維等で親水化処理が施された繊維が好ましい。また、表面シート211の股下部分には、表面シート211の非肌当接面側に親水性穴開きフィルムや親水性不織布が部分的に重ねられていてもよい。
裏面シート212は、防水性があり透湿性を有していれば特に限定されないが、吸収体213の非肌当接面側で液漏れを防ぐ観点から、液難透過性の部材からなる。例えば疎水性の熱可塑性樹脂と、炭酸カルシウム等からなる微小な無機フィラーまたは相溶性のない有機高分子等とを溶融混練してフィルムを形成し、フィルムを一軸または二軸延伸して得られる液不透過性の多孔性フィルムが挙げられる。前記熱可塑性樹脂としては、ポリオレフィンが挙げられる。ポリオレフィンとしては、高密度ないし低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン等が挙げられ、これらを単独でまたは混合して用いることができる。また、ムレ防止の観点から透湿性を有することが好ましい。
サイドシート214としては、撥水性の不織布が好ましく、スパンボンド不織布、メルトブローン不織布、スパンレース不織布、ヒートロール不織布、ニードルパンチ不織布等の中から撥水性の物、または撥水処理した種々の不織布を用いることができる。特に好ましくは、例えば、スパンボンド不織布、スパンボンド−メルトブローン(SM)不織布、スパンボンド−メルトブローン−スパンボンド(SMS)、スパンボンド−メルトブローン−メルトブローン−スパンボンド(SMMS)、スパンボンド−スパンボンド−メルトブローン−スパンボンド(SSMS)不織布等が用いられる。
外層シート221及び内層シート222としては、それぞれ、例えばエアスルー不織布、ヒートロール不織布、スパンレース不織布、スパンボンド不織布、メルトブローン不織布等の各種製法による不織布、織布、編布、樹脂フィルム等が挙げられ、これらを積層一体化させてなるシート材等も用いることができる。特に外層シート221は、通気性、風合いを良好にする観点から、不織布から形成されているものが好ましく、また、排泄物の漏れ防止の観点から、撥水性の不織布から形成されているものが好ましい。
以下、本発明を実施例に基づきさらに詳しく説明するが、本発明はこれにより限定して解釈されるものではない。なお、本実施例において組成を示す「部」および「%」とは特に断らない限りいずれも質量基準である。
(実施例)
図1の形状の吸収性コア1を通常の方法により作成した。親水性繊維と高吸収性ポリマーの混合積繊体とした。吸収性コア1は1層からなり均一な厚みとし、その厚みは3mmとした。またその坪量は493g/mとした。コアラップシート2は、1枚で構成され、図1のような肌側起毛部31及び非肌側起毛部32を有し、スパンボンド−メルトブローン−スパンボンド(SMS)からなるものを用いた。該コアラップシート2で吸収性コア1を被覆して実施例1の吸収体を得た。肌側起毛部31及び非肌側起毛部32は、図9の装置を用いて形成した。肌側起毛部31及び非肌側起毛部32の幅方向の長さは、図1の括れ部の最小幅に一致させた。また、肌側起毛部31の長手方向の長さは、200mmとし、非肌側起毛部32の長手方向の長さは、350mmとした。
(比較例)
コアラップシート2として起毛部3の無いものを用いた以外は、実施例と同様にして比較例1の吸収体を作製した。
(吸収体崩れの試験方法)
作製した吸収体の試料の股下部Cに相当する長手方向、幅方向の中心付近に人工尿を分液漏斗を用いて40g注入し、吸収体を平らにした状態で5分間静置した。この後、人工尿を注入した部分を内側にして二つ折りし、前後端の重なった部分をクリップで固定した。次いで、床から1mの高さの位置で水平に固定された棒状支持体と試料に付けた前記クリップとを紐で繋いだ。このとき、クリップと棒状支持体との間の紐の長さが200mmになるようにした。次いで、試料を棒状支持体の位置まで持ち上げ、その位置から手を放して試料を自由落下させ。これを10回繰り返した後、試料をクリップから離して平らな台の上に広げて置き、コアラップシート2を切り開いて吸収性コアの崩れ状態を観察した。このとき生じた吸収性コアの濡れた部分と濡れていない部分との分離距離を測定した。
人口尿の組成は次の通り。尿素1.94質量%、塩化ナトリウム0.7954質量%、硫酸マグネシウム(七水和物)0.11058質量%、塩化カルシウム(二水和物)0.06208質量%、硫酸カリウム0.19788質量%、ポリオキシエチレンラウリルエーテル0.0035質量%及びイオン交換水(残量)。
(液拡散面積の測定方法)
評価対象のおむつを平面状に広げて肌対向面側(表面シート側)が上を向くように斜面台(45°)に載置し、中央にゴム栓が付いたアクリルプレートをそのおむつの上に載せた。このとき0.5kPaの圧力をアクリルプレートを用いてかけた状態となっていた。アクリルプレート中央のゴム栓とポンプをシリコンチューブを用いてつなぎ、ここからおむつの排泄ポイントに対して、50gの人工尿を一括注入した。人工尿の注入が終了してから10分経過後に、おむつからアクリルプレートを外し、吸収体における人工尿の広がりを、OHPシートに写し取り、画像解析ソフトImageProPlusを用いて液拡散面積を測定した。
人工尿の組成は次の通り。尿素1.94質量%、塩化ナトリウム0.7954質量%、硫酸マグネシウム(七水和物)0.11058質量%、塩化カルシウム(二水和物)0.06208質量%、硫酸カリウム0.19788質量%、ポリオキシエチレンラウリルエーテル0.0035質量%及びイオン交換水(残量)。
表1の結果から分かるように、実施例のサンプルは比較例に比べ吸収体における液拡散面積が広くなっていた。したがって吸収体で効果的に液を拡散していることが判る。また、実施例のサンプルは比較例に比べ、図12に示すように、ヨレや型崩れが抑えられ、落下試験後の吸収体の濡れた部分と濡れていない部分の分離距離も短く、すなわち吸収体が移動していないので壊れにくいことがわかる。
1 吸収性コア
2 コアラップシート
3 起毛部
4 非起毛部
10 吸収体
200 パンツ型使い捨ておむつ
201 外装体
202 吸収性本体
211 表面シート
212 裏面シート
213 吸収体

Claims (9)

  1. 液吸収材料からなる吸収性コアと該吸収性コアを被覆する不織布からなるコアラップシートとを有し、着用者の腹側から股下を介して背側に亘って配される方向を長手方向、該長手方向と直交する方向を幅方向とし、前記長手方向に沿って、着用者の腹側に配される前方部、股下に配される股下部、及び背側に配される後方部を有する吸収体であって、
    前記吸収性コアは、前記股下部において幅方向内方に括れた形状を有し、
    前記コアラップシートは、前記吸収性コアの上側及び下側に対向する面の一部に起毛部を有し、該起毛部は前記股下部から長手方向に延在しており、
    上側の起毛部と下側の起毛部とで起毛面積が異なり、下側の起毛部は、上側の起毛部よりも前記吸収体の長手方向に長く配設されている吸収体。
  2. 前記股下部において、前記吸収性コアの幅方向外方では、前記コアラップシートの、前記吸収性コアの上側及び下側に対向する面がそれぞれ幅方向外方に延出した部分が、非起毛部とされ、前記吸収性コアを介さずに接合されている請求項1記載の吸収体。
  3. 前記吸収性コアの長手方向端部外方では、前記コアラップシートの、前記吸収性コアの上側及び下側に対向する面がそれぞれ長手方向外方に延出した部分が、非起毛部とされ、前記吸収性コアを介さずに接合されている請求項1又は2に記載の吸収体。
  4. 前記起毛部の長手方向外方で、かつ、前記コアラップシートの、前記吸収性コアに対向する面が、非起毛部とされている請求項1〜3のいずれか1項に記載の吸収体。
  5. 前記吸収体には、前記起毛部に対応する位置に複数のエンボス部が散点状に配されており、該エンボス部の面積を円相当に換算したときの直径が1mm以上5mm以下であり、該エンボス部が配された面側の起毛部の面積に対する、該エンボス部の面積率が5%以上50%以下である請求項1〜4のいずれか1項に記載の吸収体。
  6. 吸収性コアが2層以上からなり、前記コアラップシートに当接する最下層の親水性繊維の含有率が上層側よりも高められた請求項1〜5のいずれか1項に記載の吸収体。
  7. 前記コアラップシートは、上側コアラップシートと下側コアラップシートの2枚のシートとからなり、該両シートは幅方向両側部で接合され、前記起毛部の幅方向外方で、上側に巻き上げられている請求項1〜6のいずれか1項に記載の吸収体。
  8. 前記コアラップシートが、スパンボンド層とメルトブローン層の積層不織布からなる請求項1〜7のいずれか1項に記載の吸収体。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の吸収体を有する吸収性物品。
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