JP7353999B2 - 吸収性物品 - Google Patents

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Description

本発明は、吸収性物品に関する。
従来、液吸収性の吸収体を備えた使い捨ておむつ等の吸収性物品がある。このような吸収体として、高吸収性ポリマー(所謂SAP)を含み且つパルプ繊維を含まないSAPシートが知られている。このようなSAPシートは、パルプ繊維を含んだ吸収体と比較して厚さを薄くしやすいため、薄型の吸収体を形成するのに好適である。例えば、特許文献1には、実質的にセルロースを含まず、吸収性粒子状ポリマー材料がコアラップシートによって覆われた吸収性コア(SAPシート)を有する使い捨て吸収性物品が開示されている。
特表2010-529900号公報
従来のSAPシート(吸収体)は、多数のSAP粒子がコアラップシートによって被覆され、短冊状(略長方形状)に形成されたものが一般的であった。しかしながら、このようなSAPシートでは、股下部の幅が広く、着用時において着用者の両脚の間(すなわち鼠径部)に挟まれた際に、股下部に違和感を生じさせる場合があった。また、両脚に挟まれることよって股下部においてSAP粒子が幅方向に圧縮されやすく、SAPシート(吸収体)の型崩れが生じることにより、吸収性やフィット性が悪化するおそれがあった。
本発明は、上記のような従来の問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、高吸収性ポリマーの含有率が高い吸収体(SAPシート)において、型崩れを抑制しつつ股下部のフィット性を向上させることにある。
上記目的を達成するための主たる発明は、
互いに直交する長手方向と幅方向と厚さ方向とを有し、
吸収性コアと、前記吸収性コアを被覆するコアラップシートと、を有する吸収体を備え、
前記吸収性コアは、質量の70%以上の高吸収性ポリマーを含んでいる吸収性物品であって、
前記吸収体は、前記高吸収性ポリマーが配置された高吸収性ポリマー配置領域を有し、
前記長手方向の中央部且つ前記高吸収性ポリマー配置領域の前記幅方向の外側において、前記コアラップシートの前記厚さ方向における内側の面同士が、他のシート部材を介して若しくは前記他のシート部材を介さずに接合された接合領域を有しており、
前記吸収性コアは、前記厚さ方向の肌側に設けられた肌側コア層と、前記肌側コア層よりも非肌側に設けられた非肌側コア層とを有し、
前記肌側コア層及び前記非肌側コア層の各々は、前記厚さ方向の両側からシート部材によって挟まれており、
前記肌側コア層と前記非肌側コア層との前記厚さ方向の間に中層シートを有し、
前記肌側コア層及び前記非肌側コア層よりも前記幅方向の外側において、前記中層シートと前記コアラップシートとが互いに接合された部分を有し、
前記コアラップシートの繊維密度は、前記中層シートの繊維密度よりも大きい、ことを特徴とする吸収性物品である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
本発明によれば、高吸収性ポリマーの含有率が高い吸収体において、型崩れを抑制しつつ股下部のフィット性を向上させることができる。
おむつ1が展開かつ伸長された状態における平面図及び断面図である。 伸長状態における吸収体4の平面図である。 図3Aは、図2に示される吸収体4のA-A線における概略断面図である。図3Bは、図2に示される吸収体4のB-B線における概略断面図である。 図4Aは、長手方向の中央部において、吸収体4が水分を吸収する前の状態を表す断面模式図である。図4Aの状態から、吸収体4が水分を吸収した後の状態を表す断面模式図である。 図5Aは、長手方向の両端部において、吸収体4が水分を吸収する前の状態を表す断面模式図である。図5Bは、図5Aの状態から、吸収体4が水分を吸収した後の状態を表す断面模式図である。 シート部材に対する高吸収性ポリマー粒子(SAP)の通過性について実験を行った結果を表す表である。 伸長状態における吸収体4の変形例を表す平面図である。 図8Aは、図7に示される吸収体4のC-C線における概略断面図である。図8Bは、図7に示される吸収体4のD-D線における概略断面図である。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
互いに直交する長手方向と幅方向と厚さ方向とを有し、吸収性コアと、前記吸収性コアを被覆するコアラップシートと、を有する吸収体を備え、前記吸収性コアは、質量の70%以上の高吸収性ポリマーを含んでいる吸収性物品であって、前記吸収体は、前記高吸収性ポリマーが配置された高吸収性ポリマー配置領域を有し、前記長手方向の中央部且つ前記高吸収性ポリマー配置領域の前記幅方向の外側において、前記コアラップシートの前記厚さ方向における内側の面同士が、他のシート部材を介して若しくは前記他のシート部材を介さずに接合された接合領域を有している、ことを特徴とする吸収性物品。
このような吸収性物品によれば、長手方向の中央部(股下部)において、高吸収性ポリマー配置領域の幅方向両外側に接合領域が設けられていることにより、高吸収性ポリマーが幅方向の外側に移動してしまうことが抑制され、高吸収性ポリマー配置領域の幅を狭く維持することができる。これにより、吸収性コアの両側部が着用者の鼠径部に干渉し難くなり、フィット性を向上させることができる。また、吸収体が着用者の両脚に挟まれたり、高吸収性ポリマーが排せつ液を吸収して膨潤したりした場合であっても、吸収性コア(高吸収性ポリマー配置領域)の形状が崩れにくくなる。これにより、型崩れを抑制しつつ股下部のフィット性が良好な吸収体を実現することができる。
かかる吸収性物品であって、前記長手方向の中央部における前記接合領域の幅は、前記長手方向の両端部における前記接合領域の幅よりも大きい、ことが望ましい。
このような吸収性物品によれば、前記長手方向の中央部(股下部)において、高吸収性ポリマー配置領域(吸収性コア)の幅が細く維持されることにより、フィット性が向上する。また、長手方向の両端部(腹側部及び背側部)において、高吸水性ポリマーが膨潤して体積が増加した際に、接合領域が剥離してコアラップシート等に囲まれる空間が広くなることにより、高吸水性ポリマーの膨潤が阻害されにくくなる。これにより、股下部において吸収体のフィット性を向上させつつ、吸収体全体としての吸水性を向上させることができる。
かかる吸収性物品であって、前記高吸収性ポリマー配置領域と前記接合領域との境界は、前記長手方向の外側から中央に向かって前記幅方向の内側に括れた曲線状である、ことが望ましい。
このような吸収性物品によれば、股下部において吸収性コアの幅方向両側端が着用者の両脚の形状に沿いやすくなり、鼠径部にフィットしやすくなる。また、着用者の両脚に挟まれた場合であっても、吸収性コアの型崩れが生じ難くなる。
かかる吸収性物品であって、前記吸収性コアは、前記厚さ方向の肌側に設けられた肌側コア層と、前記肌側コア層よりも非肌側に設けられた非肌側コア層とを有し、前記肌側コア層及び前記非肌側コア層の各々は、前記厚さ方向の両側からシート部材によって挟まれている、ことが望ましい。
このような吸収性物品によれば、吸収性コアの各層の厚みを薄くすることができるため、吸収性コアの柔軟性が高くなり、着用者の身体の凹凸にフィットしやすくなる。そして、各コア層がシート部材に挟まれていることより、各コア層に配置されている高吸収性ポリマー粒子の位置ずれが生じ難くなり、吸収性コア(コア層)の型崩れが生じ難くなる。また、高吸収性ポリマー粒子が水分を吸収して膨潤した際に、コア層毎の体積の膨張量が制限されるため、コア層の過度な膨張が抑制され、該コア層を被覆するシート部材(コアラップシート等)を破れ難くすることができる。
かかる吸収性物品であって、前記肌側コア層と前記非肌側コア層との前記厚さ方向の間に中層シートを有し、前記肌側コア層及び前記非肌側コア層よりも前記幅方向の外側において、前記中層シートと前記コアラップシートとが互いに接合された部分を有する、ことが望ましい。
このような吸収性物品によれば、中層シートが幅方向の両端部において、コアラップシートにしっかりと固定されるため、高吸収性ポリマー粒子が水分を吸収して膨潤した場合であっても、中層シートによって各コア層を安定して保持することができる。これにより、コア層の形状が崩れてしまうことが抑制され、吸収体の良好なフィット性が維持されやすくなる。
かかる吸収性物品であって、前記コアラップシートの繊維密度は、前記中層シートの繊維密度よりも大きい、ことが望ましい。
このような吸収性物品によれば、高吸収性ポリマー粒子が、高吸収性ポリマー配置領域からコアラップシートの外側(吸収体の外側)に移動するよりも、中層シートを通過して厚さ方向の反対側に移動しやすくなり、高吸収性ポリマー粒子が吸収体の外側に漏出してしまうことを抑制しやすくすることができる。
かかる吸収性物品であって、前記肌側コア層及び前記非肌側コア層の少なくとも一方は、前記長手方向に沿って前記高吸収性ポリマーの坪量がゼロであるスリットを有し、前記スリットにおいて、前記コアラップシートと前記中層シートとが前記厚さ方向に接合された部分を有する、ことが望ましい。
このような吸収性物品によれば、吸収性コアがスリット部分にて折れ曲がることにより、着用者の身体の凹凸に沿って変形しやすく、フィット性が向上する。また、スリット部分では、コアラップシートと中層シートとが厚さ方向に接合されているため、スリットの幅方向両側において、吸収性コアに含まれる高吸収性ポリマーが、コアラップシートと中層シートとによってしっかりと包まれた状態で固定される。したがって、吸収性コアの形状を崩れ難くすることができる。
かかる吸収性物品であって、前記長手方向の中央部において、前記スリットの幅は、前記接合領域の幅の最大値よりも小さい、ことが望ましい。
このような吸収性物品によれば、スリットにおけるコアラップシートと中層シートとの接合強度が、接合領域におけるコアラップシートと中層シートとの接合強度よりも弱くなる。したがって、高吸収性ポリマーが水分を吸収して膨潤した際に、スリットにおいてコアラップシートと中層シートとの接合が先に剥がれやすくなる。これにより、スリット部において、コアラップシートと中層シートとによって挟まれる空間が広くなり、高吸収性ポリマーの膨潤が妨げられにくくなるため、吸水性が向上する。
かかる吸収性物品であって、前記長手方向の中央部において、前記高吸収性ポリマーが飽和状態まで水分を吸収して膨潤したときの前記吸収体の厚さは、前記接合領域の幅の最大値よりも小さい、ことが望ましい。
このような吸収性物品によれば、前記長手方向の中央部(股下部)において、接合領域が十分に大きな接合面積を有し、且つ、高吸収性ポリマーが膨潤した場合であっても吸収体の厚さが厚くなりすぎないようにすることができる。これにより、吸収体の型崩れをより抑制しやすくすることができる。
かかる吸収性物品であって、前記長手方向の両端部において、前記高吸収性ポリマーが飽和状態まで水分を吸収したときに、前記接合領域の少なくとも一部が剥離する、ことが望ましい。
このような吸収性物品によれば、コアラップシート(及び中層シート)に囲まれた空間が広がることによる、高吸水性ポリマーの膨潤が阻害されにくくなる。したがって、高吸水性ポリマーの吸水性能が十分に発揮されやすくなり、吸収性コアの全体として吸水性能を向上させることができる。
かかる吸収性物品であって、前記コアラップシートは、前記厚さ方向の一方側から前記高吸収性ポリマーを覆う第1コアラップシートと、前記厚さ方向の他方側から前記高吸収性ポリマーを覆う第2コアラップシートとを有し、前記第1コアラップシートは、前記吸収体の前記幅方向における外側端にて内側に折り返された折り返し部を有し、前記厚さ方向に見たときに、前記折り返し部と前記第2コアラップシートとが重複する部分を有しており、前記重複する部分の少なくとも一部において、前記折り返し部と前記第2コアラップシートとが互いに接合されている、ことが望ましい。
このような吸収性物品によれば、第1コアラップシートと第2コアラップシートとが吸収性コアを内包した状態で互いに接合され、吸収性コアの全体がコアラップシートによって完全に被覆される。したがって、吸収性コアに含まれる高吸収性ポリマー粒子がコアラップシートの外側に漏れてしまうことが抑制され、吸収体の吸水性が悪化したり、吸収体の型崩れが生じたりすることを抑制することができる。
かかる吸収性物品であって、前記吸収性コアは、前記厚さ方向の肌側に設けられた肌側コア層と、前記肌側コア層よりも非肌側に設けられた非肌側コア層とを有し、前記肌側コア層と前記非肌側コア層との前記厚さ方向の間に中層シートを有し、前記肌側コア層及び前記非肌側コア層の少なくとも一方は、前記長手方向に沿って前記高吸収性ポリマーの坪量がゼロであるスリットを有し、前記スリットにおいて、前記中層シートと前記コアラップシートとが互いに接合されており、前記折り返し部と前記第2コアラップシートとが互いに接合されている部分の幅が、前記スリットの幅よりも大きい、ことが望ましい。
このような吸収性物品によれば、高吸収性ポリマーが水分を吸収して膨潤した際に、スリットにおける第1コアラップシートと中層シートとの接合部が、折り返し部と第2コアラップシートとの接合部よりも先に剥離しやすくなる。そのため、第1コアラップシートと中層シートとの間の空間が広がって、高吸収性ポリマーが膨潤したとしても、折り返し部と第2コアラップシートとの接合部を引き剥がす力が作用し難くなる。これにより、高吸収性ポリマー粒子が吸収体の外側に漏れたり、型崩れが生じたりすることをより抑制しやすくすることができる。
かかる吸収性物品であって、前記吸収性コアは、パルプ繊維を含んでいない、ことが望ましい。
このような吸収性物品によれば、吸収性コアが高吸収性ポリマーのみによって構成されることにより、吸収性コアにパルプ繊維を含む場合と比較して、吸収体の厚さを薄くすることが可能となる。これにより、着用者の身体形状に応じて吸収体が変形しやすくなり、良好なフィット性を実現しやすくなる。
===実施形態===
本発明に係る吸収性物品として、テープ型使い捨ておむつ1(以下「おむつ1」ともいう)を例に挙げて実施形態を説明する。ただし、これに限らず、例えば、パンツ型の使い捨ておむつや、軽失禁パッド等の吸収性物品にも本発明を適用できる。
<テープ型使い捨ておむつ1の基本構成>
図1は、おむつ1が展開かつ伸長された状態における平面図及び断面図である。おむつ1を伸長させた状態とは、おむつ1の展開状態において、おむつ1に生じていた皺が実質的に視認されなくなる程に伸長させた状態であり、おむつ1を構成する各部材(例えば後述するトップシート2や外装シート5等)の寸法がその部材単体の寸法と一致又はそれに近い長さになるまでおむつ1が伸長した状態である。
本実施形態のおむつ1は、所謂オープンタイプの使い捨ておむつであり、互いに交差する(本実施形態では直交する)長手方向、幅方向、及び、厚さ方向を有するとともに、長手方向の一方側から、第1胴回り部1a、股下部1b、及び、第2胴回り部1cが並ぶ。一般に、第1胴回り部1aが着用者の背側部を覆い、第2胴回り部1cが着用者の腹側部を覆うように着用されるが、逆に着用してもよい。以下では、長手方向において、第1胴回り部1a側をおむつ1の「背側」とも呼び、第2胴回り部1c側をおむつ1の「腹側」とも呼ぶ。
図1に示されるように、おむつ1は、液透過性のトップシート2と、液不透過性のバックフィルム3との間に、吸収体4を有する。吸収体4は、第1胴回り部1aから第2胴回り部1cまで長手方向に延び、排泄物を吸収保持する吸収性材料(例えば高吸収ポリマー)から構成される吸収性コア41と、それを被覆する液透過性のコアラップシート42(例えばティッシュシートやスパンボンド不織布)とを有する。また、吸収体4は、これら以外にも、後述する中層シート43等の構成要素を備えていても良い。バックフィルム3の非肌側には、おむつ1全体の外装を成す外装シート5(例えば不織布)が設けられている。なお、胴回りのフィット性を向上させるために、例えば、第1胴回り部1aに、幅方向に伸縮可能な伸縮性部材(例えば伸縮性シート部材や糸状伸縮性部材)を設けてもよい。
第1胴回り部1aは、幅方向の両外側に股下部1bよりも延出する一対の背側サイドフラップ13を有し、第2胴回り部1cも、幅方向の両外側に股下部1bよりも延出する一対の腹側サイドフラップ14(サイドフラップ)を有する。各サイドフラップ13,14は、バックフィルム3と後述の立体ギャザーシート21とが重ね合わされることにより形成されている。そして、一対の背側サイドフラップ13(第1胴回り部1a)からは、幅方向の両外側に一対のファスニングテープ10が延出している。
ファスニングテープ10は、基材11と、フックシート12とを有し、基材11の厚さ方向における肌側面に、フックシート12が設けられている。フックシート12は、第2胴回り部1c側に折り込まれた際に、第2胴回り部1cの外装シート5(非肌側面)と対向し、外装シート5に係止される。そのために、フックシート12(例えば面ファスナーの雄材を備えるシート)は、外装シート5(例えば不織布)に、係止可能及び取り外し可能な構成となっている。なお、フックシート12を直接外装シート5に係止するに限らず、例えば、フックシート12を係止可能なターゲットシート(例えば面ファスナーの雌材を備えるシート)を外装シート5に設け、ターゲットシートにフックシート12を係止する構成にしてもよい。
そして、おむつ1は、装着される際に、まず、着用者に当てがわれながら長手方向に折られた後、一対の背側サイドフラップ13が幅方向の内側に折り込まれ、第2胴回り部1cの外装シート5に一対のファスニングテープ10が係止される。その結果、胴回り開口部と、一対の脚回り開口部とが、形成される。
また、おむつ1の幅方向の両端部には、長手方向に伸縮可能な脚回り伸縮性部材6が設けられている。脚回り伸縮性部材6は、長手方向に伸長した状態で、トップシート2や立体ギャザーシート21等とバックフィルム3との間に固定されている。そのため、自然状態のおむつ1では、脚回り伸縮性部材6が収縮し、脚回り開口の周縁部に脚回りギャザーが形成され、着用者の脚回りにフィットする。
なお、本実施形態では、脚回り伸縮性部材6を、糸状伸縮性部材(例えば糸状のポリウレタン伸縮性繊維や糸状の天然ゴム)とし、おむつ1の幅方向の各端部に、脚回り伸縮性部材6が幅方向に2本並んでいるが、脚回り伸縮性部材6の数はこれに限らない。また、脚回り伸縮性部材6を、伸縮性シート部材(例えば熱可塑性エラストマ樹脂を溶融してフィルム状とした伸縮性フィルムや伸縮繊維からなる伸縮性不織布)としてもよい。
また、おむつ1の幅方向の両端部には、肌側(着用者側)に起立する一対の立体ギャザー20が設けられている。各立体ギャザー20は、立体ギャザーシート21と、立体ギャザー用伸縮性部材22とを有する。立体ギャザーシート21と外装シート5の幅方向の外側端は一致している(図2参照)。一方、立体ギャザーシート21の幅方向の内側の端部はトップシート2側(非肌側)に折り込まれ、そうして2層となった立体ギャザーシート21の間に、立体ギャザー用伸縮性部材22(本実施形態では1本の糸状伸縮性部材)が、長手方向に伸長した状態で固定されている。また、図示しないが、立体ギャザーシート21の長手方向の両端部は、接着剤等により、トップシート2に接合されている。そして、接合された長手方向の両端部よりも幅方向の外側の立体ギャザーシート21の部位は、長手方向の一端から他端に亘ってトップシート2に接合され、その接合部(基端部)が、立体ギャザー用伸縮性部材22の収縮による起立する立体ギャザー20の起点となっている。
<吸収体4の特徴について>
図2は、伸長状態における吸収体4の平面図である。図3Aは、図2に示される吸収体4のA-A線における概略断面図である。図3Bは、図2に示される吸収体4のB-B線における概略断面図である。
本実施形態の吸収体4が備える吸収性コア41には、高吸収性ポリマーが含まれている。高吸収性ポリマーとしては、水分を吸収し保持できるポリマーであれば特に制限はなく、例えばデンプン系、アクリル酸系、アミノ酸系の粒子状又は繊維状の高吸収性ポリマー(SAP)が挙げられる。吸収性コア41に含まれる高吸収性ポリマーの含有量は、該吸収性コア41の質量の70%以上である。なお、「吸収性コア41の質量」には、後述するコアラップシート42や中層シート43、及びそれらを接合するホットメルト接着剤等の接合材の質量は含まれないものとする。一方、本実施形態の吸収性コア41には、パルプ繊維がほとんど含まれていない。具体的に、吸収性コア41に含まれるパルプ繊維の含有量は、吸収性コア41の質量の30%未満であり、含有量が5%未満であることが望ましく、0%であることがより望ましい。すなわち、吸収性コア41は、高吸収性ポリマーのみによって構成された、所謂、パルプレスのSAPシートであることが望ましい。
このような構成とすることで、吸収性コアにパルプ繊維を含む場合と比較して、吸収体4の厚さを薄くすることが可能となり、これによって着用者の身体形状に応じて吸収体4が変形しやすくなり、良好なフィット性を実現しやすくなる。なお、吸収性コア41に含まれる吸収性ポリマー粒子(SAP)の平均粒径は、水分を吸収して膨潤する前の状態において300~400μm程度の大きさである。
吸収性コア41は厚さ方向において複数の層に分かれている。図3A及び図3Bでは、吸収性コア41が、厚さ方向の肌側に配置された肌側コア層411と、肌側コア層411よりも非肌側に配置された非肌側コア層412とを有している。各々のコア層411,412は基本的に共通の構成を有しているが(高吸収性ポリマー等の含有率は共通であるが)、平面形状及び面積が異なっている。
具体的に、肌側コア層411は、図2のように平面視略砂時計形状を有しており、長手方向の中央部において幅方向の内側に括れている。すなわち、肌側コア層411では、長手方向の両端部411ef,411ebにおける幅よりも、該両端部411ef,411ebの間における幅が狭くなるように、高吸収性ポリマーの粒子が配置されている。また、肌側コア層411は、幅方向の中央部において、長手方向に沿って高吸収性ポリマーの坪量が他の領域よりも低くなった低坪量領域L411を有している。図3では、低坪量領域L411における高吸収性ポリマーの坪量がゼロである状態について示している。すなわち、肌側コア層411は、幅方向の中央部において、長手方向に沿って高吸収性ポリマーが設けられていないスリット状の部分を有している。また、低坪量領域L411に相当する部位(スリット)が非肌側コア層412に設けられていてもよい。このような低坪量領では、吸収性コア41の剛性が部分的に低くなっているため、おむつ1の着用時において吸収性コア41が着用者の身体の凹凸に沿って変形しやすくなり、フィット性を向上させることができる。ただし、低坪量領域L411は必ずしも設けられていなくても良く、肌側コア層411の全域に亘って高吸収性ポリマーが均一に配置されているのであっても良い。
一方、非肌側コア層412は、平面視長方形形状を有しており、長手方向の一方側から他方側に亘って均一な幅を有している。すなわち、非肌側コア層412では、長手方向の全域において、均一な幅の領域に高吸収性ポリマーの粒子が配置されている。なお、図2では、非肌側コア層412の幅と、肌側コア層411の幅の最小値とが等しくなっている。
肌側コア層411と非肌側コア層412との間には、中層シート43が設けられている。中層シート43は、ティッシュシートやスパンボンド不織布等からなるシート部材であり、該中層シート43によって肌側コア層411と非肌側コア層412とが厚さ方向に分断して配置された状態を維持することができる。
なお、吸収体4において、吸収性コア41は、厚さ方向に一層のみで構成されているのであっても良く、三層以上となるように構成されていても良い。また、中層シート43は必ずしも設けられていなくても良い。
吸収性コア41(及び中層シート43)は、コアラップシート42によって被覆されている。コアラップシート42は、中層シート43と同様にティッシュシートやスパンボンド不織布等からなるシート部材である。図3A及び図3Bでは、吸収性コア41を厚さ方向の一方側(例えば肌側)から覆う第1コアラップシート421と、吸収性コア41を厚さ方向の他方側(例えば非肌側)から覆う第2コアラップシート422とが設けられている。コアラップシート42は、幅方向において少なくとも吸収性コア41の両端部よりも外側に延出するように設けられている。本実施形態では、幅方向において第1コアラップシート421の両端部が、吸収体4の外側端4eо,4eоにて内側に折り返され、当該折り返された折り返し部421f,421fが、第2コアラップシート422の非肌側面に積層された状態で接合されている。これにより、吸収性コア41の粒子がコアラップシート42によって被覆され、吸収体4の外側に漏出することが抑制される。
吸収体4を構成する各部材41,42,43は、ホットメルト接着剤等の接合材(図3A及び図3Bにおいて破線で示されている)によって、それぞれ厚さ方向に隣り合う部材と接合されている。これにより、厚さ方向に対向するシート部材同士が互いに固定される。また、対向するシート部材間に挟まれて配置されている高吸収性ポリマー粒子の位置がずれ難くなる。
以下では、吸収体4を厚さ方向に見たときに、高吸収性ポリマー(吸収性コア41)が配置されている領域を「高吸収性ポリマー配置領域PR」とも呼ぶ。なお、肌側コア層411に設けられる低坪量領域L411も高吸収性ポリマー配置領域PRに含まれる。図2では、斜線で表示されている領域が高吸収性ポリマー配置領域PRとなる。また、高吸収性ポリマー配置領域PRの幅方向外側の領域において、コアラップシート42が厚さ方向に接合されている部分を、「接合領域BR」とも呼ぶ。本明細書中で接合領域BRは、ホットメルト接着剤等の接合材が、例えばスパイラル塗工等の公知の塗工方法を用いて塗布されている領域(面積)のことを言う。したがって、スパイラルの隙間等、厳密に言えば接合材が存在していない領域も接合領域BRに含まれる。
本実施形態の吸収性コア41では、長手方向の中央部において、高吸収性ポリマー配置領域PRの幅方向における長さ(幅)が最も狭くなるときの幅WPR1が、長手方向の両端部における高吸収性ポリマー配置領域PRの幅WPR2よりも狭くなっている(WPR1>WPR2)。すなわち、吸収性コア41の幅は、おむつ1の股下部1b付近において、第1胴回り部1a(背側部)及び第2胴回り部1c(腹側部)よりも狭くなっている(図1及び図2参照)。したがって、おむつ1の着用時において、吸収性コア41の幅方向の両側部が着用者の両脚の付け根(鼠径部)と干渉し難くなり、フィット性を向上させることができる。なお、吸収性コア41の長手方向の中央部とは、長手方向の中央位置を含みつつ長手方向において所定の長さを有する領域である。
従来の高吸収性ポリマーのみからなる吸収性コア(SAPシート)は矩形状であり、高吸収性ポリマーが配置されている領域の幅が一様に広い形状(略長方形状)であることが一般的であった。そのため、着用者の股間部において吸収性コアの幅方向両側部と着用者の鼠径部とが干渉しやすく、フィット性が悪かったり着用者に不快感を生じさせたりする場合があった。
これに対して、本実施形態では、長手方向の中央部(股下部1b)において、高吸収性ポリマー配置領域PRの幅方向両外側に接合領域BR,BRが設けられ、コアラップシート42の厚さ方向における内側の面同士が、中層シート43を介して互いに接合されている。したがって、高吸収性ポリマー粒子が幅方向外側に移動して、高吸収性ポリマー配置領域PRから接合領域BR側に入り込んでしまうことが抑制される。つまり、高吸収性ポリマー配置領域PRが幅方向に広がってしまうことが抑制され、股下部1bにおける高吸収性ポリマー配置領域PRの幅WPR1を狭く維持することができる。これにより、着用者の股下部において吸収性コア41の両側部が着用者の鼠径部に干渉し難くなり、フィット性を向上させることができる。
そして、接合領域BRによって、高吸収性ポリマー粒子が幅方向の外側に移動し難くなっていることにより、長手方向の中央部(股下部1b)において、高吸収性ポリマー配置領域PRの形状が維持されやすくなる。したがって、おむつ1の着用時に吸収体4が着用者の両脚に挟まれたり、高吸収性ポリマーが排せつ液を吸収して膨潤したりした場合であっても、吸収性コア41(高吸収性ポリマー配置領域PR)の形状が崩れにくくなる。これにより、吸収体4において型崩れを抑制しつつ股下部のフィット性を向上させることができる。
また、本実施形態の吸収体4では、長手方向の中央部における接合領域BRの幅の最大値WBR1が、長手方向の両端部における接合領域BRの幅の最大値WBR2よりも広くなっている(WBR1>WBR2)。すなわち、長手方向の中央部においてコアラップシート42(及び中層シート43)が接合されている部分の面積が、長手方向の両端部においてコアラップシート42(及び中層シート43)が接合されている部分の面積よりも広くなっている(図2参照)。そのため、長手方向の中央部における接合領域BRの接合強度を高く、長手方向の両端部における接合領域BRの接合強度を低くすることができる。これにより、吸収体4の吸水性を全体的に高めることができる。
図4Aは、長手方向の中央部において、吸収体4が水分を吸収する前の状態を表す断面模式図であり、図3Aに相当する図である。図4Bは、図4Aの状態から、吸収体4が水分を吸収した後の状態を表す断面模式図である。図5Aは、長手方向の両端部において、吸収体4が水分を吸収する前の状態を表す断面模式図であり、図3Bに相当する図である。図5Bは、図5Aの状態から、吸収体4が水分を吸収した後の状態を表す断面模式図である。なお、図4及び図5では、説明の便宜上、幅方向と厚さ方向とで縮尺を変更して表示している。
長手方向の中央部において吸収性コア41が尿等の水分を吸収する前の吸収体4の厚さをT4cとすると、図4Aでは高吸水性ポリマーが膨潤していないため、T4cが薄く保たれている。この状態から吸収性コア41が水分を吸収すると、高吸収性ポリマー配置領域PRに配置されている各々の高吸水性ポリマーが膨潤することにより、図4Bのように吸収体4の厚さが厚くなりT4c´となる(T4c´>T4c)。このとき、高吸収性ポリマー配置領域PRの幅方向両側に設けられた接合領域BRは十分な接合強度(接合面積)を有しているため、高吸水性ポリマーが水分を吸収して膨潤したとしても、接合領域BRは剥離しにくい。そのため、上述したように高吸水性ポリマーの幅方向外側への移動が抑制され、股下部1bにおいて高吸収性ポリマー配置領域(吸収性コア41)の幅WPR1を細く維持することができる。すなわち、股下部のフィット性を向上させることができる。
一方、長手方向の両端部において吸収性コア41が尿等の水分を吸収する前の吸収体4の厚さをT4bとすると、図5Aでは図4Aの場合と同様に高吸水性ポリマーが膨潤していないため、T4bが薄く保たれている。この状態から吸収性コア41が水分を吸収すると、高吸収性ポリマー配置領域PRに配置されている各々の高吸水性ポリマーが膨潤することにより、図5Bのように吸収体4の厚さが厚くなりT4b´となる(T4b´>T4b)。そして、図5Bの場合、高吸収性ポリマー配置領域PRの幅方向両側に設けられた接合領域BRのうち、第1コアラップシート421と中層シート43とが接合されている部分の面積が図4Bと比較して小さく、接合強度が弱いため、当該部分においてシート部材同士の接合が剥離しやすい。すなわち、高吸水性ポリマーが膨潤して体積が増加することによって、第1コアラップシート421と中層シート43とを厚さ方向の反対側に引っ張る引っ張り力が作用して、第1コアラップシート421と中層シート43との接合部が剥離しやすくなる。
したがって、長手方向の両端部では、第1コアラップシート421と中層シート43との間に囲まれる空間が広くなる。そのため、高吸水性ポリマーの膨潤が阻害されにくくなると共に、高吸水性ポリマーの幅方向外側への移動し易くなる。これにより、高吸水性ポリマーが吸収可能な水分量(給水容量)が高くなり、肌側コア層411の吸水性能が十分に発揮されやすくなる。したがって、吸収性コア41の全体として吸水性能を向上させることができる。
なお、長手方向の両端部領域(すなわち、おむつ1の背側部及び腹側部)において、高吸水性ポリマーが膨潤しやすくなることから、当該両端部領域では吸水時において、高吸収性ポリマー配置領域PRが幅方向の両側に広がりやすく、また厚さ方向に厚くなりやすくなる(T4b´>T4c´)。しかしながら、背側部及び腹側部では、吸収性コア41の幅方向両側部が着用者の両脚(鼠径部)と干渉してしまうという問題は生じ難い。また、背側部及び腹側部は股下部と比較して着用者の身体の凹凸が小さいため、吸収性コア41の厚さが厚くなったとしても身体へのフィット性は悪化し難く、型崩れも生じにくい。したがって、良好な吸水性と股下部におけるフィット性とを両立させることができる。
また、高吸収性ポリマー配置領域PRは、長手方向の中央部における幅WPR1が、長手方向の両端部における幅WPR2よりも狭くなっていることを説明したが、高吸収性ポリマー配置領域PRの幅は、図2に示されるように、長手方向の中央部から外側に向かって曲線的に広くなっていくことが望ましい。言い換えると、長手方向の中央部(股下部1b)において、吸収性ポリマー配置領域PRと接合領域BRとの境界が、長手方向の外側から中央に向かって幅方向の内側に括れるような曲線状(放物線状)であることが望ましい。このような構成であれば、股下部1bにおいて吸収性コア41の幅方向両側部が着用者の両脚の形状に沿いやすくなり、鼠径部にフィットしやすくなる。また、着用者の両脚に挟まれた場合であっても、吸収性コア41の型崩れが生じ難くなる。
また、本実施形態の吸収性コア41は、複数の層に分かれており、その各々が厚さ方向の両側からシート部材によって挟まれた状態で配置されている。図3等では、吸収性コア41が、肌側コア層411と非肌側コア層412の2層に分かれており、肌側コア層411は第1コアラップシート421と中層シート43とによって厚さ方向に挟まれ、非肌側コア層412は中層シート43と第2コアラップシート422とによって厚さ方向に挟まれている。このように、吸収性コア41が複数の層によって構成されていることにより、各層の厚みを薄くすることができるため、吸収性コア41の柔軟性が高くなり、着用者の身体の凹凸にフィットしやすくなる。そして、各々のコア層がシート部材に挟まれていることより、各コア層に配置されている高吸収性ポリマー粒子の位置ずれが生じ難くなり、吸収性コア(各コア層)の型崩れが生じ難くなる。また、高吸収性ポリマー粒子が水分を吸収して膨潤した際に、コア層毎の体積の膨張量が制限されるため、コア層の過度な膨張が抑制され、該コア層を被覆するシート部材(コアラップシート42や中層シート43)を破れ難くすることができる。
また、図3等に示されるように、肌側コア層411と非肌側コア層412との厚さ方向の間に設けられた中層シート43は、吸収性コア41(411,412)よりも幅方向の外側において、接合領域BRにてコアラップシート42(421,422)と接合されている。したがって、中層シート43が幅方向の両端部において、コアラップシート421,422の間にしっかりと固定されるため、高吸収性ポリマー粒子が水分を吸収して膨潤した場合であっても、該中層シート43によって肌側コア層411及び非肌側コア層412を安定して保持することができる。これにより、吸収性コア41が吸水した際に、各コア層411,412の形状が崩れてしまうことが抑制され、吸収体4の良好なフィット性が維持されやすくなる。
また、本実施形態の吸収体4において、中層シート43の繊維密度は、コアラップシート42(421,422)の繊維密度よりも小さいことが望ましい。言い換えると、中層シート43を構成している不織布等の繊維間距離の平均値は、コアラップシート42(421,422)を構成している不織布等の繊維間距離の平均値よりも大きいことが望ましい。このような構成であれば、膨潤前の高吸収性ポリマー(SAP)粒子が、中層シート43の繊維間を通過して厚さ方向に移動する確率よりも、コアラップシート42の繊維間を通過して厚さ方向に移動する確率を低くすることができる。すなわち高吸収性ポリマー粒子は、高吸収性ポリマー配置領域PRからコアラップシート42の外側(つまり、吸収体4の外側)に移動するよりも、中層シート43を通過して厚さ方向の反対側に移動しやすくなり、高吸収性ポリマー粒子が吸収体4の外側に漏出してしまうことを抑制しやすくなる。
具体的に、中層シート43の平均密度は50.4g/m3以下とすることが望ましく、コアラップシート42の平均密度は89.5g/m3以上とすることが望ましい。図6は、シート部材に対する高吸収性ポリマー粒子(SAP)の通過性について実験を行った結果を表す表である。実験では、先ず、密度の異なる9種類の不織布を所定の大きさ(120mm×120mm)にカットしたサンプル1~9を準備し、各々について重量(図6における重量A)を測定する。次いで、サンプル1~9を水平面上に置いた状態で、100mm×100mmの領域に高吸収性ポリマー粒子(平均粒径300~400μm)を均等に散布し、所定時間(例えば1分間)放置する。次いで、各サンプルを空中で裏返した状態で所定時間(例えば1分間)放置し、各サンプルの表面に付着している高吸収性ポリマーを落下させる。最後に、各サンプルの重量を再度測定して(図6における重量B)、増加した重量を算出することにより、各サンプルに残留した高吸収性ポリマーの量を測定することができる。このようにして、高吸収性ポリマー1gに対して、各サンプルの繊維間に入り込んで絡まった高吸収性ポリマーの割合を、高吸収性ポリマーの絡み率((重量2-重量1)/1.0g)として算出した。
実験の結果、サンプル1~7(密度209.1~89.5g/m3)では、高吸収性ポリマー(SAP)の絡み率が0.2%~2.8%となり、高吸収性ポリマーが絡みにくく、不織布の繊維間に入り込み難いことが明らかとなった。すなわち、高吸収性ポリマーが不織布に対して厚さ方向に移動しにくいことが明らかとなった。一方、サンプル8,9(密度50.4~46.1g/m3)では、高吸収性ポリマー(SAP)の絡み率が22.5%以上となり、散布された高吸収性ポリマーのうち、1/4程度が不織布の繊維間に入り込んで絡まることが明らかとなった。すなわち、高吸収性ポリマーが不織布に対して厚さ方向に移動しやすいことが明らかとなった。
したがって、本実施系形態の吸収体4において、中層シート43の密度を50.4g/m3以下とすることにより、高吸収性ポリマーが中層シート43の繊維間に移動しやすくなる。一方、コアラップシート42の密度を89.5g/m3以上とすることにより、高吸収性ポリマーがコアラップシート42の繊維間に移動し難くなる。したがって、高吸収性ポリマーが、コアラップシート42を通過して吸収体4の外側にこぼれ出してしまうことを抑制しやすくなる。
また、吸収性コア41のうち、肌側コア層411には、低坪量領域L411が設けられている。本実施形態における低坪量領域L411の坪量はゼロであり、所謂スリット状に形成されている。したがって、おむつ1の着用時には、吸収性コア41が低坪量領域L411の部分にて折れ曲がり、着用者の身体の凹凸に沿って変形しやすくなる。すなわち、低坪量領域L411が吸収性コア41を折れ曲がり変形させるための折れ曲がり誘導部として機能する。なお、低坪量領域L411が設けられている領域では、第1コアラップシート421と中層シート43とが厚さ方向に接合されている(図3A等参照)。これにより、低坪量領域L411(スリット)の幅方向両側において、肌側コア層411を構成する高吸収性ポリマーが、第1コアラップシート421及び中層シート43によってしっかりと包まれた状態で固定される。したがって、坪量がゼロのスリットが設けられていたとしても、吸収性コア41(肌側コア層411)の形状は崩れ難く、吸収体4のフィット性が悪化してしまうことが抑制される。
さらにこのとき、長手方向の中央部において、低坪量領域L411(スリット)の幅方向の長さ(幅)WL411が、接合領域BRの幅方向の長さ(幅)WBR1の最大値よりも小さくなっていることが望ましい(WL411<WBR1)。この場合、低坪量領域L411において第1コアラップシート421と中層シート43とが接合されている部分の面積が、接合領域BRにおいて第1コアラップシート421と中層シート43とが接合されている部分の面積よりも小さくなる。すなわち、低坪量領域L411における第1コアラップシート421と中層シート43との接合強度が、接合領域BRにおける第1コアラップシート421と中層シート43との接合強度よりも弱くなる。このような構成であれば、図4A及び図4Bに示されるように、吸収性コア41(肌側コア層411)が水分を吸収して膨潤した際に、接合領域BRよりも先に低坪量領域L411において第1コアラップシート421と中層シート43との接合が剥がれやすくなる。したがって、吸収体4の幅方向の中央部において、第1コアラップシート421と中層シート43とによって囲まれる空間が広くなり、肌側コア層411に含まれる高吸収性ポリマーの膨潤が妨げられにくくなる。また、当該空間が広くなるため、高吸収性ポリマーが膨潤した場合であっても、接合領域BRを引き剥がす力が作用し難くなり、高吸収性ポリマーが吸収体4の外側に漏れたり、吸収性コア41の形状が崩れてしまったりすることが抑制される。
また、長手方向の中央部において、高吸収性ポリマーが飽和状態まで水分を吸収して膨潤したときの吸収体4の厚さT4c´は、接合領域BRの幅の最大値WBR1より小さいことが望ましい(T4c´<WBR1)。このような構成であれば、股下部1bにおいて、接合領域BRが十分に大きな接合面積を確保することができ、且つ、高吸収性ポリマーが膨潤した場合であっても吸収体4の厚さが厚くなりすぎないようにすることができる。したがって、コアラップシート42の接合が剥離し難く、吸収体4の形状を崩れ難くすることができる。
また、吸収体4では、高吸収性ポリマーが水分を吸収して膨潤したときに、長手方向の両端部において、接合領域BRの少なくとも一部が剥離する。本実施形態では、図5Bで説明したように、高吸収性ポリマーが膨潤する際に、接合領域BRのうち第1コアラップシート421と中層シート43との接合が剥がれやすくなる。これにより、第1コアラップシート421と中層シート43とによって囲まれる空間が広がって、高吸水性ポリマーの膨潤が阻害されにくくなる。したがって、高吸水性ポリマーの吸水性能が十分に発揮されやすくなり、吸収性コア41の全体として吸水性能を向上させることができる。
また、厚さ方向に見たときに、第1コアラップシート421の折り返し部421fと第2コアラップシート422とが重複する部分を有しており、当該重複する部分の少なくとも一部において、折り返し部421fと第2コアラップシート422とが互いに接合されている(図3等参照)。これにより、第1コアラップシート421と第2コアラップシート422とが吸収性コア41を内包した状態で互いに接合され、吸収性コア41の全体がコアラップシート42によって完全に被覆される。したがって、吸収性コア41に含まれる高吸収性ポリマー粒子がコアラップシート42の外側に漏れ出てしまうことが抑制され、吸収体4の吸水性が悪化したり、吸収体4の型崩れが生じたりすることを抑制することができる。
さらに、このような構成において、第1コアラップシート421の折り返し部421fと第2コアラップシート422とが接合されている部分の幅方向における長さ(幅)WBRf(図3A参照)は、肌側コア層411に設けられたスリット(低坪量領域L411)の幅方向における長さ(幅)WL411よりも大きいことが望ましい(WBRf>WL411)。上述したように、肌側コア層411のうちスリットL411が設けられている部分では、高吸収性ポリマーが水分を吸収して膨潤する前の状態において、第1コアラップシート421と中層シート43とが互いに接合されている。したがって、WBRf>WL411であれば、スリットL411における第1コアラップシート421と中層シート43との接合強度(接合面積)よりも、第1コアラップシート421の折り返し部421fと第2コアラップシート422との接合強度(接合面積)の方が大きくなる。
この状態から、高吸収性ポリマーが水分を吸収して膨潤すると、スリットL411における第1コアラップシート421と中層シート43との接合部が、折り返し部421fと第2コアラップシート422との接合部よりも先に剥離しやすくなる。そのため、第1コアラップシート421と中層シート43との間の空間が広くなって、高吸収性ポリマーが膨潤しやすくなる。つまり、第1コアラップシート421と中層シート43との間の空間が広がることにより、高吸収性ポリマーが膨潤して体積が増加した場合であっても、コアラップシート42に作用する張力が小さくなる。したがって、折り返し部421fと第2コアラップシート422との接合部に作用する力(接合部を引き剥がす力)が弱くなり、折り返し部421fと第2コアラップシート422との接合部が剥がれにくくなる。これにより、高吸収性ポリマー粒子が吸収体4の外側に漏れたり、型崩れが生じたりすることをより抑制しやすくすることができる。
<変形例>
おむつ1の吸収体4は以下のように変形することもできる。図7は、伸長状態における吸収体4の変形例を表す平面図である。図8Aは、図7に示される吸収体4のC-C線における概略断面図である。図8Bは、図7に示される吸収体4のD-D線における概略断面図である。
本変形例に係る吸収体4の基本的な構成は、図2で説明した吸収体4の構成と略同様である。ただし、本変形例では、吸収性コア41のうち、非肌側コア層412の形状が異なっている。具体的に、変形例における非肌側コア層412の幅は、図2における非肌側コア層412の幅よりも広く、また、非肌側コア層412に低坪量領域L412が設けられている。非肌側コア層412の幅を広くすることにより、高吸収性ポリマーの配置量が増えるため、吸収性コア41の給水容量を大きくすることができる。また、非肌側コア層412に低坪量領域L412を設けることにより、非肌側コア層412の剛性が高くなりすぎることを抑制し、おむつ1の着用時において着用者の身体形状に応じて吸収性コア41(非肌側コア層412)が柔軟に変形できるようにしている。なお、低坪量領域L411と低坪量領域L412とで坪量が異なっていても良い。例えば、低坪量領域L411と低坪量領域L412とで、一方がスリット状(坪量がゼロ)で、他方は非スリット状に形成されているのであっても良い。
また、非肌側コア層412には低坪量領域L412が2つ設けられているが、当該低坪量領域L412は、肌側コア層411に設けられた低坪量領域L411と、幅方向において互いにずれた位置に配置されていことが望ましい(図8A等参照)。仮に、肌側の低坪量領域L411と非肌側の低坪量領域L412とが幅方向において重複して設けられていた場合、吸収性コア41が尿等の水分を吸収した際に、当該水分が低坪量領域L411及びL412を厚さ方向に過度に透過してしまい、吸収体4の非肌側に漏れやすくなるおそれがある。本変形例では、低坪量領域L411と低坪量領域L412との幅方向に位置がずれているために、水分が非肌側に漏れてしまうことを抑制しやすくなっている。
変形例のような吸収体4であっても、高吸収性ポリマーが配置された高吸収性ポリマー配置領域PRの幅方向外側に、コアラップシート42(中層シート43)同士を接合する接合領域BRが設けられていることにより、高吸収性ポリマー配置領域PRの幅が制限される。これにより、吸収体4の型崩れを抑制しつつ股下部のフィット性を向上させることができる。また、少なくとも肌側コア層411は、長手方向において両端部の幅が広く、中央部の幅が狭くなった、所謂、括れ形状を有しており、股下部のフィット性を向上させると共に、吸収体全体としての吸水性を向上させることができる。
===その他の実施の形態===
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。また、本発明は、その趣旨を逸脱すること無く、変更や改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれるのはいうまでも無い。
1 テープ型使い捨ておむつ(吸収性物品)、
1a 第1胴回り部、1b 股下部、1c 第2胴回り部、
2 トップシート、
3 バックフィルム、
4 吸収体、4eо 外側端、
5 外装シート、
6 脚回り伸縮性部材、
10 ファスニングテープ、11 基材、12 フックシート、
13 背側サイドフラップ、14 腹側サイドフラップ、
20 立体ギャザー、21 ギャザーシート、22 立体ギャザー用伸縮性部材、
41 吸収性コア、411 肌側コア層、412 非肌側コア層、
42 コアラップシート、
421 第1コアラップシート、421f 折り返し部、
422 第2コアラップシート、
43 中層シート、
PR 高吸収性ポリマー配置領域、
BR 接合領域、
L411 低坪量領域(スリット)、L412 低坪量領域(スリット)

Claims (10)

  1. 互いに直交する長手方向と幅方向と厚さ方向とを有し、
    吸収性コアと、前記吸収性コアを被覆するコアラップシートと、を有する吸収体を備え、
    前記吸収性コアは、質量の70%以上の高吸収性ポリマーを含んでいる吸収性物品であって、
    前記吸収体は、前記高吸収性ポリマーが配置された高吸収性ポリマー配置領域を有し、
    前記長手方向の中央部且つ前記高吸収性ポリマー配置領域の前記幅方向の外側において、前記コアラップシートの前記厚さ方向における内側の面同士が、他のシート部材を介して若しくは前記他のシート部材を介さずに接合された接合領域を有しており、
    前記吸収性コアは、前記厚さ方向の肌側に設けられた肌側コア層と、前記肌側コア層よりも非肌側に設けられた非肌側コア層とを有し、
    前記肌側コア層及び前記非肌側コア層の各々は、前記厚さ方向の両側からシート部材によって挟まれており、
    前記肌側コア層と前記非肌側コア層との前記厚さ方向の間に中層シートを有し、
    前記肌側コア層及び前記非肌側コア層よりも前記幅方向の外側において、前記中層シートと前記コアラップシートとが互いに接合された部分を有し、
    前記コアラップシートの繊維密度は、前記中層シートの繊維密度よりも大きい、ことを特徴とする吸収性物品。
  2. 請求項1に記載の吸収性物品であって、
    前記長手方向の中央部における前記接合領域の幅は、前記長手方向の両端部における前記接合領域の幅よりも大きい、ことを特徴とする吸収性物品。
  3. 請求項1または2に記載の吸収性物品であって、
    前記高吸収性ポリマー配置領域と前記接合領域との境界は、前記長手方向の外側から中央に向かって前記幅方向の内側に括れた曲線状である、ことを特徴とする吸収性物品。
  4. 請求項1~3のいずれか1項に記載の吸収性物品であって、
    前記肌側コア層及び前記非肌側コア層の少なくとも一方は、前記長手方向に沿って前記高吸収性ポリマーの坪量がゼロであるスリットを有し、
    前記スリットにおいて、前記コアラップシートと前記中層シートとが前記厚さ方向に接合された部分を有する、ことを特徴とする吸収性物品。
  5. 請求項4に記載の吸収性物品であって、
    前記長手方向の中央部において、前記スリットの幅は、前記接合領域の幅の最大値よりも小さい、ことを特徴とする吸収性物品。
  6. 請求項1~5のいずれか1項に記載の吸収性物品であって、
    前記長手方向の中央部において、前記高吸収性ポリマーが飽和状態まで水分を吸収して膨潤したときの前記吸収体の厚さは、前記接合領域の幅の最大値よりも小さい、ことを特徴とする吸収性物品。
  7. 請求項1~6のいずれか1項に記載の吸収性物品であって、
    前記長手方向の両端部において、前記高吸収性ポリマーが飽和状態まで水分を吸収したときに、前記接合領域の少なくとも一部が剥離する、ことを特徴とする吸収性物品。
  8. 請求項1~7のいずれか1項に記載の吸収性物品であって、
    前記コアラップシートは、前記厚さ方向の一方側から前記高吸収性ポリマーを覆う第1コアラップシートと、前記厚さ方向の他方側から前記高吸収性ポリマーを覆う第2コアラップシートとを有し、
    前記第1コアラップシートは、前記吸収体の前記幅方向における外側端にて内側に折り返された折り返し部を有し、
    前記厚さ方向に見たときに、前記折り返し部と前記第2コアラップシートとが重複する部分を有しており、
    前記重複する部分の少なくとも一部において、前記折り返し部と前記第2コアラップシートとが互いに接合されている、ことを特徴とする吸収性物品。
  9. 請求項8に記載の吸収性物品であって、
    前記吸収性コアは、前記厚さ方向の肌側に設けられた肌側コア層と、前記肌側コア層よりも非肌側に設けられた非肌側コア層とを有し、
    前記肌側コア層と前記非肌側コア層との前記厚さ方向の間に中層シートを有し、
    前記肌側コア層及び前記非肌側コア層の少なくとも一方は、前記長手方向に沿って前記高吸収性ポリマーの坪量がゼロであるスリットを有し、
    前記スリットにおいて、前記中層シートと前記コアラップシートとが互いに接合されており、
    前記折り返し部と前記第2コアラップシートとが互いに接合されている部分の幅が、前記スリットの幅よりも大きい、ことを特徴とする吸収性物品。
  10. 請求項1~9のいずれか1項に記載の吸収性物品であって、
    前記吸収性コアは、パルプ繊維を含んでいない、ことを特徴とする吸収性物品。
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