JPH09504977A - 使い捨て吸収性物品 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 表シート（３４）と裏シート（３６）との間に配置された吸収性芯（３８）を有する使い捨ておむつ（１０）が開示される。前記おむつは予め伸張された弾性手段（２４）をおむつの各縁部分（２５）に沿って配置している。弾性手段（２４）は縁部分（２５）に沿って不織材料のポケットにより包囲される。好ましくは、ポケットは表シート（３４）により形成される。

Description

【発明の詳細な説明】 使い捨て吸収性物品 技術分野 本発明は請求の範囲第１項の前文に記載の使い捨ておむつの如き使い捨て吸収 性物品に関する。 発明の背景 使い捨て吸収性物品はありふれた物であり多く使用されている。前記物品の例 としては使い捨ておむつ、包帯及び衛生ナプキンが挙げられる。前記物品の目的 は排出液を吸収及び保持することであり、それによりかかる液体が例えば前記物 品の着用者の衣類を汚すことを防止する。 おむつの液体保持率を増加させるために、おむつに弾性部材を設けることが例 えばUS-A-4 486 192から知られる。弾性部材はおむつ着用時に弾性体によりおむ つが着用者の脚のまわりにシールを形成するように配置される。前記書類に於て 、弾性部材はおむつの対向縦方向自由縁に沿って透液性表シートと不透液性裏シ ートとの間に挟まれる。しかして弾性部材は”トンネル（tunnel）”内にあり、 おむつのギャザリングが所望される区域に於てシートに接着される。このことは 非接着区域に於ておむつの吸収した液体が透過性シートと不透過性シートとの間 のトンネルを通じて外部へ漏れる危険性があることを暗示する。 この問題はUS-A-4 850 989に於て取り扱われており、ここで縦方向弾性部材は 裏シートの外面上へ伸張状態で接着結合されることにより、表シートと裏シート との間のトンネルの必要性を無くす。この構成に就いての不利点はおむ つの各縦方向縁面が表シートの縁面と裏シートの縁面とから成ることである。こ れはおむつの縦方向縁面が特に平滑にならず、着用者の肌に刺激を生じさせるこ とを暗示する。 US-A-4 808 178に於て、平滑な縦方向縁は裏シートの延長部であるフラップに 弾性部材を包被することにより得られる。前記特許には裏シートは液体不透過性 であり、好ましくは薄いプラスチックフィルムから製造されると記載されている 。US-A-4 808 178による構造は平滑な縦方向縁を提供するが、フラップ材料が液 体不透過性であるという事実はフラップと着用者の肌との接触部域に汗が溜るこ とに起因して着用者が不快さを体験することを暗示している。 発明の要約 故に本発明の目的は上述の不利点を克服し着用者のための向上した快適性を与 える使い捨ておむつの如き吸収性物品を提供することである。 この目的は請求の範囲の第１項に記載の使い捨ておむつにより本発明に従い達 成される。 本発明の好適実施例は請求の範囲の従属項に詳述される。 図面の簡単な説明 本発明は単に例として添付図面に関して以下でより詳細に述べられる。図中、 第１図は弾性化された脚カフを有する本発明による吸収性物品の平面図であり 、物品は製造工程の一段階中で図示されている。 第２図は第１図の実質的にII−II線に沿って取った部分断面斜視図であるが、 物品は完成状態にある。 第３図は第２図と同じ線に沿って取った断面図であるが、吸収性物品の縁部分 の本発明による一実施例を示している。 第４図は第３図のものと本質的に対応する断面図であるが、本発明による吸収 性物品の縁部分の第２実施例を示している。 第５図は第３図のものと本質的に対応する断面図であるが、本発明による吸収 性物品の縁部分の第３実施例を示している。 第６図は第３図のものと本質的に対応する断面図であるが、本発明による吸収 性物品の縁部分の第４実施例を示している。 好適実施例の詳細な説明 図に於て、使い捨ておむつ形態の吸収性物品は参照数字１０で一般的に示され る。明瞭にするために、おむつ１０は製造中におむつにより占められた段階で第 １図に示される。故に、参照数字１２は接合線、例えば膠着線又は熱結合線を示 し、接合線のまわりでおむつが本来周知の態様でギャザーを形成されて一対の内 方カフ１４（第２図）を形成し弾性弦１６が内方カフを通じて延びる。接合線１ ２のまわりでおむつをギャザリングすることに起因して、おむつは一般的に砂時 計形状を採用しており、細い股部分１８が中央に配置され且つ広いウエスト部分 ２０，２２が股部分の横方向端区域に配置される。 本発明によると、おむつ１０は予め伸張された弾性手段２４を備え、この弾性 手段はおむつの縁部分、好ましくは縦方向縁部分２５に沿って配置される。有利 には、ウエスト部分２０，２２は横方向に延びた弾性手段２６，２８をそれぞれ 備える。 おむつを着用者の回りに取り付けることができるようにすべく、取付手段はウ エスト部分に設けられる。第１図に示す如く、通常は着用者の前部に配置される ウエスト部分２０はフック部材３０の如き一対の取付手段を備えることができ、 各フック部材３０はおむつの縦方向縁部分２５から延びる。取付手段は更にベル ト３２を含むことができ、このベルトは使用時に通常は着用者の背中で配置され るウエスト部分２２から延びる。第１図に示す如く、ベルトは二つの半分体にで き、各半分体はおむつの対向する縦方向縁部分２５から延びる。好ましくは、ベ ルトはフック部材３０用のループファスナとして作用する不織材料から作られる 。 第１図のおむつの構造は第２図に示すように、股部分１８を通る部分断面図か ら更に容易に理解されよう。おむつ１０は一般に砂時計形状を有し、表シート３ ４、裏シート３６及び表シート３４と裏シート３６との間に挟まれた吸収性芯３ ８を含む。図示のおむつを形成するために使用された特定の構成要素はかかる目 的のために通常使用される任意の型の構成要素にできる。例えば、表シート３４ は約２０ｇ／ｍ²の基本重量を有する不織繊維ウェブの如き任意の柔軟な可撓性 のある透液性材料にできる。裏シート３６ はポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル又は同類物の薄い（例えば２ ０μ）プラスチックフィルムの如き不透液性材料から作られる。吸収性芯３８は 、木材パルプ繊維、空気載置ティッシュ、各種超吸収性材料等を含むことができ る。 第１図に関して上述したように、予め伸張された弾性手段２４はおむつの縦方 向縁部分２５に沿って配置される。第２図に明瞭に示す如く、弾性手段２４は細 長い弾性バンドの形態にできる。有利には弾性バンドは、脚カフで着用者が傷つ けられる傾向が減るように比較的広く、例えば約１cmないし２cm、好ましくは約 １．５cmにできる。 おむつの縦方向縁部分２５に沿う弾性手段２４の構成は特に第３図ないし第６ 図に関して記載される。本発明によると、弾性手段２４は不織材料、即ち不織繊 維ウェブ、のポケットにより、有利にはおむつの各縦方向縁部分２５に沿って包 囲される。第３，４及び５図に示す実施例に於て、ポケットは表シート３４によ り形成される。より詳細には、第３図及び第５図に於て表シート３４は縦方向自 由縁部分４０を呈し、縦方向自由縁部分は表シート３４の下へ折り畳まれ且つ表 シート３４の下側へ接着されることによりポケットを形成し、ポケット内に弾性 手段２４が収容されるが、第４図に於いては表シート３４の縦方向自由縁部分４ ０が裏シート３６の下へ折り畳まれ且つ裏シート３６の下側へ接着される。ポケ ットは有利にはおむつの全縦方向縁部分２５に沿って延び、弾性バンド２４は、 表シートをギャザリングすることが所望される縦方向縁部分２５に 沿う区域、例えば、縦方向縁部分２５が脚カフ（例えば第２図参照）を形成する 股部分１８に於て、ポケット形成材料へ接着される。ギャザリングすることが所 望されない場所、例えばウエスト部分２０，２２に於て、弾性バンドはポケット に接着されない状態に留まる。 裏シート３６はおむつの縦方向縁部分の手前で終る縦方向自由縁部分４２を呈 する。この態様で、本質的におむつの縦方向縁部分２５は肌上で柔らかく且つ発 生する如何なる汗をも吸収する傾向を有する不織材料から成る。 吸収性芯３８からの液体漏洩を防ぐために、表シート３４及び裏シート３６は 、有利には、第３図ないし第６図に於て参照数字４４で示す如く、吸収性芯の縦 方向縁で共に接着される。 第３図に示す実施例に於て、裏シート３６の縦方向自由縁部分４２は表シート の縦方向自由縁部分４０に重畳するが、第４図に於いては、表シートの縦方向自 由縁部分４０が裏シート３６の縦方向自由縁部分４２に重畳する。両実施例に於 いて、裏シートの縦方向自由縁部分４２は弾性バンド２４の近傍で終る。しかし ながら、第５図に示す実施例に於て、裏シート３６の縦方向自由縁部分４２は吸 収性芯３８の縦方向縁の近傍、即ち示された例に於いては内方カフ１４の弾性弦 １６の近傍で終る。同時に、表シート３４は弾性バンド２４の周りに延び、表シ ート３４の縦方向自由縁部分４０が裏シート３６の縦方向自由縁部分４２の近傍 で終る。この実施例に就いての特定の利点は脚カフ、即ちおむつの縦方向縁部分 ２５から内方カフ１４へ延びる 区域は本質的に不織材料から成ることである。これは脚カフ全体に”通気性”が あり、それにより着用者がより多くの快適性を得られることを暗示する。 第６図に於て、通気性脚カフの他の実施例を示す。前記図に於て、表シート３ ４及び裏シート３６の両方が吸収性芯３８の近傍で終る。脚カフはこの場合不織 材料の追加シート４６により形成される。追加シート４６の一方の側方縁部分は 表シート及び裏シートの各縦方向自由端部分４０，４２の間に挿入される。追加 シート４６の残りの縦方向自由縁部分は追加シートの下へ折り畳まれ且つ追加シ ートの下側へ接着されることにより弾性バンド２４用のポケットを形成する。好 ましくは、追加シート４６の材料の基本重量は表シート３４のものよりも大きく 、例えば約２５ないし４０ｇ／ｍ²、好ましくは約３５ｇ／ｍ²である。 本発明は上述され図面に例として図示された実施例に制限されるものでなく、 添付の請求の範囲内で変化させることができる。例えば二つ以上の弾性バンド２ ４を各ポケットに備えることができる。第４図に示す実施例に於て、弾性手段２ ４は裏シート３６の縦方向自由縁部分４２に組み入れることも考慮される。

【手続補正書】特許法第１８４条の７第１項 【提出日】１９９５年４月１２日 【補正内容】 請求の範囲 １．不織材料の表シート（３４）と裏シート（３６）との間に配置された吸収 性芯（３８）を含む使い捨ておむつ（１０）であって、前記おむつは前記おむつ の縦方向縁部分（２５）に沿って配置される予め伸張された弾性手段（２４）を 含み、これにより前記弾性手段（２４）が前記縁部分（２５）の全長に沿って延 びる不織材料のポケット内に収容される使い捨ておむつ（１０）に於て、前記表 シート（３４）は縦方向自由縁部分（４０）を呈し、この縦方向自由縁部分（４ ０）は表シートの下へ折り畳まれ且つ表シートの下側へ接着されることにより弾 性手段（２４）が収容される前記ポケットを形成したことを特徴とする使い捨て おむつ。 ２．前記裏シート（３６）は不透液性材料から作られ、おむつの前記縦方向縁 部分（２５）の手前で終る縦方向自由縁部分（４２）を呈することを特徴とする 第１項記載の使い捨ておむつ。 ３．おむつは縦方向におむつに沿って延びる一対の内方カフ（１４）を備える ことを特徴とする第１項又は第２項記載の使い捨ておむつ。 ４．裏シート（３６）の前記縦方向自由縁部分（４２）は表シート（３４）の 縦方向自由縁部分（４０）に重畳することを特徴とする第２項又は第３項記載の 使い捨ておむつ。 ５．裏シート（３６）の前記縦方向自由縁部分（４２）は吸収性芯（３８）の 近傍で終り、表シート（３４）の縦 方向自由縁部分（４０）は裏シート（３６）の縦方向自由縁部分（４２）の近傍 で終ることを特徴とする第３項記載の使い捨ておむつ。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，Ｍ Ｃ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ， ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ)，ＡＭ， ＡＴ，ＡＵ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，Ｃ Ｎ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ ，ＨＵ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ， ＬＲ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＮ，ＭＷ，Ｎ Ｌ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ ，ＳＩ，ＳＫ，ＴＪ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．表シート（３４）と裏シート（３６）との間に配置された吸収性芯（３８ ）を含む使い捨ておむつ（１０）であって、前記おむつは前記おむつの縁部分（ ２５）に沿って配置される予め伸張された弾性手段（２４）を含む使い捨ておむ つ（１０）に於て、前記弾性手段（２４）は前記縁部分（２５）に沿って不織材 料のポケット内に収容されることを特徴とする使い捨ておむつ。 ２．前記ポケットは前記表シート（３４）により形成されることを特徴とする 第１項記載の使い捨ておむつ。 ３．前記おむつの前記縁部分（２５）は縦方向縁部分であり、前記ポケットは 前記縦方向縁部分（２５）の全長に沿って延びることを特徴とする第１項又は第 ２項記載の使い捨ておむつ。 ４．前記表シート（３４）は縦方向自由縁部分（４０）を呈し、この縦方向自 由縁部分（４０）は表シートの下へ折り畳まれ且つ表シートの下側へ接着される ことにより弾性手段（２４）が収容された前記ポケットを形成したことを特徴と する第３項記載の使い捨ておむつ。 ５．前記裏シート（３６）は不透液性材料から作られ、おむつの前記縦方向縁 部分（２５）の手前で終る縦方向自由縁部分（４２）を呈することを特徴とする 第３項又は第４項記載の使い捨ておむつ。 ６．おむつは縦方向におむつに沿って延びる一対の内方カフ（１４）を備える ことを特徴とする前項の何れか一項記載の使い捨ておむつ。 ７．裏シート（３６）の前記縦方向自由縁部分（４２）は表シート（３４）の 縦方向自由縁部分（４０）に重畳することを特徴とする第５項又は第６項記載の 使い捨ておむつ。 ８．表シート（３４）の前記縦方向自由縁部分（４０）は裏シート（３６）の 前記縦方向自由縁部分（４２）に重畳することを特徴とする第５項又は第６項記 載の使い捨ておむつ。 ９．裏シート（３６）の前記縦方向自由縁部分（４２）は吸収性芯（３８）の 近傍で終り、表シート（３４）の縦方向自由縁部分（４０）は裏シート（３６） の縦方向自由縁部分（４２）の近傍で終ることを特徴とする第６項記載の使い捨 ておむつ。 10．不織材料の追加シート（４６）の一方の側方縁部分は表シート及び裏シー トの各縦方向自由端部分（４０、４２）の間に挿入され、追加シート（４６）の 残りの縦方向自由縁部分は追加シートの下へ折り畳まれ且つ追加シートの下側へ 接着されることにより弾性バンド（２４）用のポケットを形成することを特徴と する第９項記載の使い捨ておむつ。 11．追加シート（４６）は不織材料から作られ、基本重量が約２５ないし４０ ｇ／ｍ²、好ましくは約３５ｇ／ｍ²であることを特徴とする第１０項記載の使い 捨ておむつ。