JP2003169824A - 廃棄手段を有するパンツ型使いすておむつ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡便な廃棄処理手段を備えたパンツ型使いす
ておむつを提供する。 【構成】 トップシートと、バックシートと、これら両
シートの間に配置された吸収体とからなる吸収性本体
と、前記吸収性本体が少なくとも一部分で接合され、着
用時に着用者の腹から腰周りを囲んで前記吸収性本体を
着用者にあてて保持する外装部材とからなるパンツ型使
いすておむつであって、前記外装部材には、おむつの長
手方向に沿って形成された互いに離間する２本の切りこ
み線と、前記２本の切りこみ線の先端部において前記２
本の切りこみ線と交差する方向に形成された１本の切り
こみ線により囲まれた部分によりピックアップ手段が形
成され、さらに、前記ピックアップ手段の少なくとも先
端部領域には固定手段が配置されており、おむつ廃棄時
には、前記ピックアップ手段を前記外装部材から離間さ
せ、前記固定部により丸めたおむつを止着固定すること
が可能であることを特徴とする廃棄手段を有するパンツ
型使いすておむつ。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、乳幼児又は失禁者
用おむつとして供されるパンツ型使いすておむつであっ
て、さらに詳しくは使用後の汚染されたおむつの廃棄に
あたり、簡易な手段であって、おむつの装着時には邪魔
にならなく、かつ衛生的に廃棄処理が可能な廃棄処理手
段が設けられたパンツ型使いすておむつに関するもので
ある。

【０００２】

【従来の技術】従来、パンツ型使いすておむつの廃棄処
理手段として、実開平４−１１７６１８号公報におい
て、胴回り側部の接合部自由端に接着剤塗布部を設け、
排泄物を含んだおむつを排泄物が漏れ出さないように丸
め、接着剤塗布部を用いて排泄物を内側に包み込んで廃
棄する方法が提案されている。これは、胴回り側部にタ
ブを延出させたものであるが、タブを取り付けるために
おむつを形成する素材の幅を広げる必要があるのでコス
ト高となり、更に接着面積も実質上、広くはできないと
いう問題があり、必ずしも十分なものではなかった。ま
た、廃棄時に使用されるテープに伸縮弾性体を使用する
ことが提案されている。しかし、廃棄時のおむつを丸め
た状態でテープを伸ばして裏面シートに止めると、テー
プの収縮力によってテープが外れてしまいやすく、十分
なものではなかった。

【０００３】また、実開平７−２４３１９号公報におい
て、防漏層の外面に剥離テープ部を設け、廃棄時に丸め
て固定するパンツ型使いすておむつが開示され、この剥
離テープ部は、おむつから剥離できるものと、二つ折り
にされておむつに止着されているものが提案されてい
る。しかし、おむつから剥離できる剥離テープ部を有す
るおむつは、廃棄時におむつを丸めたまま押さえている
手を放す必要があるために扱いにくいものであった。二
つ折りにされておむつに止着されている剥離テープにお
いては、剥離テープの歪みや緩みを生じてしまいやす
く、丸めたおむつの状態を保持しにい問題を有してい
た。

【０００４】また、実公平８−１０３０５号公報には、
廃棄時止着用の細帯状テープファスナーの一端を固定
し、おむつ背側部の弾性伸縮部材の固定領域より下方に
位置するようにおむつの上下方向に向けて配設してある
パンツ型使いすておむつが開示されている。このテープ
ファスナーは、パンツ型おむつのウエスト部の開口部を
越え得る長さが必要となるため、おむつの装着中には邪
魔にならないように折り畳まれて配設されており、簡便
で有効な手段である。しかし、テープファスナーの固定
位置が弾性伸縮部材の下方であるために、ウエスト部の
開口部までの距離が長くなり、折り畳まれてあってもテ
ープファスナーの長さのために装着時に邪魔になりやす
く、また、長さ分のテープ材料費および裏面シートへの
固定材料費がかかってコスト高となっていた。またテー
プファスナーを折り畳む製造工程を有することもコスト
高の一つの要因となっていた。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の
廃棄時に使用される廃棄処理手段を有するパンツ型使い
すておむつの問題点を克服し、おむつ使用時には邪魔に
ならず、肌触りのよいものであり、おむつを丸めて廃棄
する時には、手早く簡便に丸めて固定するし、その固定
状態を保持することが可能であって、廃棄処理手段を設
けるための材料費を少なくできる廃棄手段を有するパン
ツ型使いすておむつを提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記従来の使いすておむ
つの有する問題点を解決するための本発明は、以下の各
発明を包含する。 （１）液透過性のトップシートと、液不透過性のバック
シートと、これら両シートの間に配置された吸収体とか
らなる吸収性本体と、前記吸収性本体が少なくとも一部
分で接合され、着用時に着用者の腹から腰周りを囲んで
前記吸収性本体を着用者にあてて保持する外装部材とか
らなり、前記外装部材の前身頃側と後身頃側の相対する
側縁を接合してウエスト周り開口部と、一対の脚周り開
口部を形成し、前記ウエスト周り開口部と前記一対の脚
周り開口部に沿って伸縮弾性部材が配置されたパンツ型
使いすておむつにおいて、前記外装部材には、おむつの
長手方向に沿って形成された互いに離間する２本の切り
こみ線と、前記２本の切りこみ線の先端部において前記
２本の切りこみ線と交差する方向に形成された１本の切
りこみ線により囲まれた部分によりピックアップ手段が
形成され、さらに、前記ピックアップ手段の少なくとも
先端部領域には固定手段が配置されており、おむつ廃棄
時には、前記ピックアップ手段を前記外装部材から離間
させ、前記固定部により丸めたおむつを止着固定するこ
とが可能であることを特徴とする廃棄手段を有するパン
ツ型使いすておむつ。

【０００７】（２）前記固定手段が前記外装部材と係合
可能なフック材であって、前記フック材は突起面を前記
吸収性本体側に向けて、前記外装部材と前記吸収性本体
の間に配置されていることを特徴する（１）項に記載の
廃棄手段を有するパンツ型使いすておむつ。

【０００８】（３）前記ピックアップ手段を形成する切
りこみ線が、部分的に連続した打ち抜き切りこみ線であ
ることを特徴する（１）項または（２）項に記載の廃棄
手段を有するパンツ型使いすておむつ。

【０００９】（４）前記打ち抜き切りこみ線の起点から
終点の間の少なくとも一部分に打ち抜き切りこみ線がな
い部分存在することを特徴する（１）項から（３）項の
いずれかに記載の廃棄手段を有するパンツ型使いすてお
むつ。

【００１０】（５）前記ピックアップ手段は、その先端
部がおむつの股下側に位置するように形成されており、
おむつの廃棄時には、前記ピックアップ手段を前記外装
部材から離間させてウエスト周り開口部側に折り返し、
ついで１８０°捻転させて前記固定手段を、ウエスト周
り開口部を超えた上で、丸めたおむつの外装部材に止着
固定できるものであることを特徴とする（１）項から
（４）項のいずれかに記載の廃棄手段を有するパンツ型
使いすておむつ。

【００１１】（６）前記外装部材が不職布シートからな
ることを特徴する（１）項から（５）項のいずれかに記
載の廃棄手段を有するパンツ型使いすておむつ。

【００１２】

【発明の実施の形態】本発明のパンツ型使いすておむつ
は液透過性のトップシートと、液不透過性のバックシー
トと、これら両シートの間に配置された吸収体とからな
る吸収性本体と、前記吸収性本体が少なくとも一部分で
接合され、着用時に着用者の腹から腰周りを囲んで前記
吸収性本体を着用者にあてて保持する外装部材とからな
り、前記外装部材の前身頃側と後身頃側の相対する側縁
を接合してウエスト周り開口部と、一対の脚周り開口部
を形成し、前記ウエスト周り開口部と前記一対の脚周り
開口部に沿って伸縮弾性部材が配置されている。

【００１３】このとき外装部材のおむつの長手方向に沿
って形成された互いに離間する２本の線と、前記２本線
の先端部において前記２本の線と交差する方向に形成さ
れた１本の線により囲まれた部分により形成されたピッ
クアップ手段と、ピックアップ手段の少なくとも先端部
領域に配置された固定手段によりパンツ型使いすておむ
つの廃棄時に、おむつを丸めて止着固定することが可能
であり、特別に廃棄処理用のテープなどをパンツ型使い
すておむつの外側に別途配置する必要がなく、パンツ型
使いすておむつ製造の際の材料費を抑えることが可能で
あり、かつ附設する工程を省くことも可能である。

【００１４】また、本発明の場合、外装部材の少なくと
も一部分をパンツ型使いすておむつの使用後に、おむつ
を丸めて固定する方法として用いるために、従来のおむ
つのように廃棄処理用のテープを配置させた場合に比
べ、おむつの着用時、あるいは着用後に更に衣服を着用
させた場合に、テープが邪魔になったり、外れてしまう
ことがない。

【００１５】また、本発明の場合、固定手段が外装部材
と係合可能なフック材であって、フック材は突起面を吸
収性本体側に向けて、外装部材と吸収性本体の間に配置
されており、フック材の少なくとも一部分がおむつを丸
めて固定する際に外装部材と係合可能となるようなピッ
クアップ手段が前記外装部材に設けられており、ピック
アップ手段がフック材の少なくとも一部分が前記外装部
材と係合可能となるように講じられた部分的に連続した
打ち抜き切りこみ線であることから、おむつを使い終わ
った後に外すまで、ピックアップ手段はおむつ着用中に
外れたり、着用者が外してしまい廃棄処理用としての機
能を失うことはない。

【００１６】また、本発明の場合、ピックアップ手段は
打ち抜き切りこみ線の起点から終点の間の少なくとも一
部分に打ちぬき切りこみ線がない部分存在することか
ら、実際におむつの使用を終えて廃棄する時点まで、パ
ンツ型おむつの外装部材の一部として存在、機能するた
め、おむつの上に更に衣服を着用させても、従来のおむ
つのように廃棄処理用のテープを配置させた場合に比
べ、衣服との摩擦などによりテープが外れ、廃棄処理用
としての機能を失うことはない。

【００１７】また、本発明の場合、ピックアップ手段
は、その先端部がおむつの股下側に位置するように形成
されており、おむつの廃棄時にピックアップ手段を摘み
上げて外装部材から離間させてウエスト周り開口部側に
折り返し、ついで１８０°捻転させて固定手段を、ウエ
スト周り開口部を超えた上で、丸めたおむつの外装部材
に止着固定できるものであることから、簡易な手段で、
おむつの装着時には邪魔にならなく、かつ衛生的に廃棄
処理が可能となる。

【００１８】また、本発明の場合、外装部材が不職布シ
ートであることから、ピックアップ手段も必然的に不織
布シートからなり、固定手段であるフック材はおむつの
着用中はおむつの外面に露出することはないため、パン
ツ型おむつの外装部材全体が不職布シートからなり、良
好な着用感が得られる。

【００１９】本発明において、液透過性のトップシート
としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステ
ル、その他の熱可塑性樹脂を原料とした合成繊維等から
なる不織布に親水化処理を施したものが用いられる。

【００２０】本発明において、液不透過性のバックシー
トとしては、液体不透過性のポリエチレンシート、好ま
しくは、微孔を設けたポリエチレンシート、あるいは熱
可塑性樹脂にフィラーを加えて延伸したシートのような
透湿性のある液体不透過性のシートが用いられる。この
ようなシートを用いると、蒸れが改善されるため快適な
着用感が得られる。さらに、このようなシートの外面に
不織布を貼り合わせた積層構造のシートを用いることも
できる。

【００２１】本発明において、吸収体としては、通常の
使いすておむつのような吸収性物品に使用されるもので
あればいずれも使用することができる。すなわち、綿状
パルプと高吸収性ポリマー（ＳＡＰ）を併用したもの、
さらに熱融着繊維を加えたもの等を使用することがで
き、全体をティッシュのような親水性シートで包まれて
いるものが好ましい。その他、親水性シートの片面にＳ
ＡＰの層を設けたもの、２枚の親水性シートの間にＳＡ
Ｐを挟持したもの等のシート状の吸収体も使用すること
ができる。また、吸収体の形状は、砂時計型でも矩形で
も良いが、砂時計型の方がより良好なフィット性が得ら
れる。

【００２２】本発明において、外装部材としては、ポリ
エチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、その他の熱
可塑性樹脂を原料とした合成繊維等からなる不織布、ま
たはこれらの不織布の積層体が用いられる。

【００２３】本発明において、ウエスト周り開口部には
天然系、合成系のウレタン糸、糸ゴム、平ゴム等の通常
のパンツ型使いすておむつに使用される伸縮弾性部材を
そのまま使用することができ、これらの伸縮弾性部材を
伸長状態で自由部の先端部領域に配置し、ホットメルト
接着剤などにより接着固定される。

【００２４】本発明において、脚周り開口部には脚周り
伸縮弾性部材が配置される。脚周り伸縮弾性部材として
は、天然系、合成系のウレタン糸、糸ゴム、平ゴム等の
通常のパンツ型使いすておむつに使用される伸縮弾性部
材をそのまま使用することができ、これらの伸縮弾性部
材を伸長状態で自由部の先端部領域に配置し、ホットメ
ルト接着剤などにより接着固定される。

【００２５】本発明において、固定手段として用いるフ
ック材は不織布シートからなる外装部材と物理的に係合
可能な材料を用いることができ、粘着材、ホットメルト
接着材、またはヒートシールなどの接合手段により、突
起面を吸収性本体側に向けて、外装部材と吸収性本体の
間において外装部材に接合固定されているが、フック材
は外装部材と異なる色に着色されていても良い。この場
合、おむつ使用者がおむつを廃棄する際、固定手段の存
在位置を容易に知り得ることができ、利便性が増すと共
に、本発明のパンツ型使いすておむつを製造する際、固
定手段の所定の場所への配置の有無をセンサー等で検出
することが可能となる。

【００２６】

【実施例】以下に本発明の実施例を示す図面を参照にし
て本発明を詳細に説明する。図１は本発明の実施例にお
けるパンツ型使いすておむつを後身頃側方から眺め場合
の斜視図である。図１に示した本発明のパンツ型使いす
ておむつ１は脚周り開口部２、ウエスト周り開口部３を
有し、左右の前記脚周り開口部の間に延びて形成された
前身頃４と後身頃５はサイドシーム６により接着閉鎖さ
れている。また、後身頃５側における外装部材（図２に
符号８として図示）の着用時に腰周りに相当する領域中
央部には打ち抜き切りこみ線部１２がＵ字型に施され
て、ピックアップ手段１１が形成され、ピックアップ手
段１１の先端部には固定手段としてのフック材１３が凸
面を吸収性本体側に向けて配設されて、廃棄手段１を形
成している。

【００２７】サイドシーム６の接着閉鎖は前身頃４と後
身頃５を重ね合わせ、両側縁を外側に突き出した状態、
または両側縁を内側に突き出した状態、または一方の側
縁を外側、他方の側縁を内側に突き出した状態で、両側
縁の最外部に沿ってホットメルト接着剤、加圧溶融、超
音波等溶融等を単独またはそれらを組み合わせることに
より接合する。

【００２８】図２は図１で示した本発明のパンツ型使い
すておむつ１のサイドシーム６を開放展開した伸長状態
を示す斜視図で、吸収性本体７は外装部材８に少なくと
も一部分が接合されてパンツ型使いすておむつ１を形成
しており、図１の状態で装着された時にサイドシーム６
により接合された両側部は、開放展開することで前身頃
側と後身頃側それぞれ両端に示されており、左右の脚周
り開口部２の近傍には脚周り伸縮弾性部材９が設けら
れ、ウエスト周り開口部３の近傍にはウエスト周り伸縮
弾性部材１０設けられてそれぞれの開口部に伸縮弾性が
付与されている。

【００２９】図３は図１で示した本発明のパンツ型使い
すておむつ１の後身頃５側における外装部材（図２の符
号８）の着用時に腰周りに相当する領域中央部に施され
た打ち抜き切りこみ線部１２の先端を一部摘み上げた状
態を示す斜視図で、打ち抜き切りこみ線部１２の先端を
摘み上げることにより、ピックアップ手段１１に配設さ
れた固定手段としてのフック材１３の凸面がおむつの外
側を向いた状態を示している。

【００３０】図４は図１で示した本発明のパンツ型使い
すておむつ１の後身頃５側における外装部材（図２の符
号８）の着用時に腰周りに相当する領域中央部に施され
た打ち抜き切りこみ線部１２の先端を切りこみ線の端部
まで完全に摘み上げた上で、先端を１８０度捻った状態
を示す斜視図で、ピックアップ手段１１はパンツ型使い
すておむつ１のウエスト周り開口部３を越え、固定手段
としてのフック材１３の凸面がピックアップ手段１１の
裏面を向いた状態を示している。

【００３１】図５は本発明のパンツ型使い捨ておむつを
使用後に廃棄する状態を示す斜視図であり、パンツ型使
いすておむつ１の後身頃５側における外装部材（図２の
符号８）の着用時に腰周りに相当する領域中央部に施さ
れた打ち抜き切りこみ線部１２の先端を切りこみ線の端
部まで完全に摘み上げ、先端を１８０度捻った上で、使
用済みの排泄物を含んだおむつを股下部側から丸めてた
たみ、これを開かないようにピックアップ手段１１に配
設された固定手段としてのフック材１３の凸面を外装部
材のおむつ外側面の一部に物理的に係合させた状態を示
しており、フック材１３の凸面は外装部材が不織布シー
トからなることにより、これと係合可能となっている。

【００３２】

【発明の効果】本発明のパンツ型使いすておむつによれ
ば、おむつの使用後に排泄物を含んだ状態でコンパクト
に丸め、これを開かないように固定する廃棄処理手段は
パンツ型使いすておむつ自体を構成する外装部材の一部
分により形成されたピックアップ手段と、これにより配
設された固定手段によって形成されており、おむつを使
用後、廃棄処理する際に外装部材からピックアップ手段
を離間させ、おむつを丸めた状態で止めることが可能な
ように機能させることができ、従来のようにパンツ型お
むつの外表面に特別に廃棄用のテープを配置させる必要
がないことからパンツ型使いすておむつの製造材料費を
抑えることが可能である。

【００３３】また、打ち抜き切りこみ線部は起点から終
点の間の少なくとも一部分に打ちぬき切りこみ線がない
部分存在することから、実際におむつの使用を終えて廃
棄する時点まで、パンツ型おむつの外装部材の一部とし
て存在、機能するため、おむつの上に更に衣服を着用さ
せても、従来のおむつのように廃棄処理用のテープを配
置させた場合に比べ、衣服との摩擦などによりテープが
外れ、廃棄処理用としての機能を失うことはなく、更に
外装部材が不職布シートであることから、ピックアップ
手段も必然的に不織布シートからなり、パンツ型おむつ
の外装部材全体が不職布シートからなり、良好な着用感
が得られる

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のパンツ型使いすておむつを後身頃側方
から眺めた斜視図。

【図２】図１のパンツ型使いすておむつのサイドシーム
を開放した状態を示す斜視図。

【図３】本発明のパンツ型使いすておむつのピックアッ
プ手段を摘み上げる途中の状態を示す斜視図。

【図４】本発明のパンツ型使いすておむつのピックアッ
プ手段を完全に摘み上げ、１８０°捻った状態を示す斜
視図。

【図５】本発明のパンツ型使いすておむつを使用後に廃
棄する状態を示す斜視図。

【符号の説明】

１：パンツ型使いすておむつ ２：脚周り開口部 ３：ウエスト周り開口部 ４：前身頃 ５：後身頃 ６：サイドシーム ７：吸収性本体 ８：外装部材 ９：脚周り伸縮弾性部材 １０：ウエスト周り伸縮弾性部材 １１：ピックアップ手段 １２：打ち抜き切りこみ線部 １３：固定手段としてのフック材

フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ａ６１Ｆ 13/551

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 液透過性のトップシートと、液不透過性
   のバックシートと、これら両シートの間に配置された吸
   収体とからなる吸収性本体と、前記吸収性本体が少なく
   とも一部分で接合され、着用時に着用者の腹から腰周り
   を囲んで前記吸収性本体を着用者にあてて保持する外装
   部材とからなり、前記外装部材の前身頃側と後身頃側の
   相対する側縁を接合してウエスト周り開口部と、一対の
   脚周り開口部を形成し、前記ウエスト周り開口部と前記
   一対の脚周り開口部に沿って伸縮弾性部材が配置された
   パンツ型使いすておむつにおいて、 前記外装部材には、おむつの長手方向に沿って形成され
   た互いに離間する２本の切りこみ線と、前記２本の切り
   こみ線の先端部において前記２本の切りこみ線と交差す
   る方向に形成された１本の切りこみ線により囲まれた部
   分によりピックアップ手段が形成され、さらに、前記ピ
   ックアップ手段の少なくとも先端部領域には固定手段が
   配置されており、 おむつ廃棄時には、前記ピックアップ手段を前記外装部
   材から離間させ、前記固定部により丸めたおむつを止着
   固定することが可能であることを特徴とする廃棄手段を
   有するパンツ型使いすておむつ。
2. 【請求項２】 前記固定手段が前記外装部材と係合可能
   なフック材であって、前記フック材は突起面を前記吸収
   性本体側に向けて、前記外装部材と前記吸収性本体の間
   に配置されていることを特徴する請求項１に記載の廃棄
   手段を有するパンツ型使いすておむつ。
3. 【請求項３】 前記ピックアップ手段を形成する切りこ
   み線が、部分的に連続した打ち抜き切りこみ線であるこ
   とを特徴する請求項１または請求項２に記載の廃棄手段
   を有するパンツ型使いすておむつ。
4. 【請求項４】 前記打ち抜き切りこみ線の起点から終点
   の間の少なくとも一部分に打ち抜き切りこみ線がない部
   分存在することを特徴する請求項１から請求項３のいず
   れかに記載の廃棄手段を有するパンツ型使いすておむ
   つ。
5. 【請求項５】 前記ピックアップ手段は、その先端部が
   おむつの股下側に位置するように形成されており、おむ
   つの廃棄時には、前記ピックアップ手段を前記外装部材
   から離間させてウエスト周り開口部側に折り返し、つい
   で１８０°捻転させて前記固定手段を、ウエスト周り開
   口部を超えた上で、丸めたおむつの外装部材に止着固定
   できるものであることを特徴とする請求項１から請求項
   ４に記載の廃棄手段を有するパンツ型使いすておむつ。
6. 【請求項６】 前記外装部材が不職布シートからなるこ
   とを特徴する請求項１から請求項５のいずれかに記載の
   廃棄手段を有するパンツ型使いすておむつ。