JPH10512480A - 改良廃棄手段を備えた使い捨て排泄しつけ用パンツ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 使い捨て衣類の都合のよい廃棄を創出する為に改良された廃棄手段を有している使い捨て衣類。使い捨て衣類は、前部、後部、及び前部と後部との間に配置された股部を有している本体を含んでいる。継目が前部と後部を相互に結合して２つの脚開口及びウエスト開口を形成する。改良された廃棄手段は好ましくは使い捨て衣類の外部層に結合されており、独立した部分への廃棄手段の分離を創出する為の脆弱区域を含んでいる。

Description

【発明の詳細な説明】 改良廃棄手段を備えた使い捨て排泄しつけ用パンツ 発明の分野 本発明は、固定サイド部を備えた使い捨て衣類であって、装着者の脚を脚開口 部に挿入し、この使い捨て衣類を滑らせて装着者の胴体下部の周りに配置させる ことによって、装着者の定位置に配置される衣類に関する。このような使い捨て 衣類の例には、子供（例えば歩き始めの子供）又は大人用の使い捨て下着、及び 月経用装置例えばタンポン又は生理用ナプキンと共に用いられる使い捨てパンテ ィーがある。本発明はより詳しくは、都合のよい廃棄の為に設けられた改良廃棄 手段を有する使い捨て吸収体、例えば排泄しつけ用パンツ、失禁用衣類（パンテ ィー又はショーツ）等に関する。 発明の背景 乳幼児及びその他の失禁癖のある人々は、尿及びその他の体内からの排泄物を 受け入れて封じ込めるための使い捨て吸収体を着用している。固定サイド部を備 えた吸収体、例えば使い捨て排泄しつけ用パンツは、トイレのしつけ中の子供に 用いるものとして一般的なものになっている。使い捨て排泄しつけ用パンツは、 １９９３年９月２１日付けでハッセその他（Ｈａｓｓｅ ｅｔ ａｌ．）に対し 発行された米国特許第５，２４６，４３３号に記載されている。 排泄しつけ用パンツを廃棄用の形状に固定するための接着剤廃棄装置の使用は 、この技術においてよく知られている。先行技術の接着剤廃棄装置は、排泄しつ け用パンツを廃棄のための形状に固定することにおいてかなり効率的ではあるが 、欠点もある。欠点の１つは、内容物を汚れた排泄しつけ用パンツ内に封じ込め るために排泄しつけ用パンツを効果的に密封しないということである。先行技術 の接着剤廃棄装置は、排泄しつけ用パンツの外部カバーにただ１つの部材しか配 置していない。このことは、排泄しつけ用パンツを巻き上げられた形状に効果的 に維持するが、内容物を汚れた排泄しつけ用パンツ内に封じ込めるために脚開口 を効果的に密封しない。 従って、内容物を汚れた排泄しつけ用パンツ内に効果的に封じ込めるような廃 棄手段を備えた使い捨て衣類を提供することが本発明の目的である。 発明の概要 本発明は、例えば使い捨て排泄しつけ用パンツのような使い捨て衣類であって 、前部と、前部の反対側の後部と、そして前部と後部との間に配置された股部と 、を有している本体（ｃｈａｓｓｉｓ）を備えた使い捨て衣類を提供する。この 本体は、内部層と外部層とを備えている。弾性ウエスト開口と２つの弾性脚開口 とを形成するよう密封部が前部と後部とを結合している。廃棄手段は、使い捨て 衣類が使い捨て衣類の都合のよい廃棄を生じる形状に固定されうるよう、外部層 に結合されている。廃棄手段は、廃棄手段を独立した部分へと分離する為の脆弱 区域を備えている。使い捨て衣類はさらに、バックシートと、表面シートと、そ して表面シートとバックシートとの間に配置された吸収性コアとを備えた吸収性 組立体を備えている。 図面の簡単な説明 特許明細書は、本発明を構成するものと見做される主題を特に指摘し明確に請 求する特許請求の範囲で結論付けられているが、本発明は添付図面と共に考慮さ れる次の記載からよりよく理解されると考えられる。図面においては、同様な指 摘は実質的に同一の構成要素を指摘するために使用されている。。 図１は、着用者者に適用される時の典型的な使用形状にある、本発明の使い捨 て排泄しつけ用パンツの実施態様の斜視図であり； 図２は、下に横たわっている構造を示すために切り取られた部分を有する、本 発明の使い捨て排泄しつけ用パンツの実施態様の本体の平面図であって、ここに おいて使い捨て衣類の外部表面を形成する表面は図を見る人から遠ざかる方向を 向いており； 図３は、廃棄手段を示している使い捨て排泄しつけ用パンツの斜視図であり； 図４は、廃棄形状にある図３の使い捨て排泄しつけ用パンツを示す斜視図であ り；そして、 図５は、廃棄手段を示している使い捨て排泄しつけ用パンツの拡大された断片 の斜視図である。 発明の詳細な説明 一体式使い捨て衣類は、使用された後に捨てられることを意図されている（す なわち、洗濯されたり、あるいは復元されたり、あるいは再使用されたりするこ とを意図されていない）ものであり、例えば別の本体及び別の耳片の如き別に操 作される部分を必要としないものである。使い捨て衣類には、体内から排出され た様々な排泄物を吸収して封じ込めるために、着用者の体の非常に近いところに 配置される吸収性組立体が設けられていてもよい。本発明の一体式使い捨て衣類 の好ましい実施態様である使い捨て排泄しつけ用パンツ２０が、図１に示されて いる。図１の排泄しつけ用パンツ２０は、本体１４、サイド継目１０、脚開口１ １０、ウエスト開口１１２、吸収性組立体２２、及び廃棄手段１４０を備えてい る。 図２は、図１の使い捨て排泄しつけ用パンツ２０を一部切り取って示す斜視図 であり、これは本体１４の前部５６と後部５８が継目１０によって結合される前 のものである。本発明の本体１４は、好ましくは対称な修正された砂時計形であ る。本体１４は、少なくとも前部５６、後部５８、股部５７、長手方向サイド部 ８８、及び耳片７２を備えており、耳片７２と動作的に対応されて層状の耳片を 形成する弾性耳片部材９０を備える。吸収性組立体２２は、本体１４に固定され ている。 図２に示されている如く、本体１４の好ましい実施態様はさらに、外部層４８ と、弾性耳片部材９０を伴った内部層４６と、弾性ウエストバンド部材７６と、 そして内部層４６と外部層４８との間に好ましくは固定された弾性ストランド１ ０５と、を備えている。 外部層４８は、使い捨て排泄しつけ用パンツ２０の外表面を構成する、すなわ ち着用者から遠ざかった方向を向いている、本体１４の部分である。外部層４８ は、柔軟で感触が柔らかく、着用者の皮膚に刺激を与えない。適切な外部層は、 例えばプラスチックフィルム；あるいは天然繊維（例えば木材繊維又は綿繊維） 、合成繊維（例えばポリエステル又はポリプロピレン繊維）、あるいは天然繊維 と合成繊維との組み合わせの織布ウエブ又は不織布ウエブの如き広い範囲の材料 から製造することができる。好ましくは外部層４８は、疎水性であり、かなり多 量の熱可塑性繊維を、一般には５０％又はそれ以上、好ましくは１００％、含ん でいる材料により製造されている。好ましくは外部層は、ポリプロピレン繊維の 毛羽立てられた不織布ウエブ（ｃａｒｄｅｄ ｎｏｎｗｏｖｅｎ ｗｅｂ）であ る。適切な外部層は、ニュージャージー州ランディスヴィル（Ｌａｎｄｉｓｖｉ ｌｌｅ）のスコット・ノンウ−ブンス社（Ｓｃｏｔｔ Ｎｏｎｗｏｖｅｎｓ）に よって製造されたシリーズ６７００の不織布である。 内部層４６は、本体１４の内部を構成し、着用者の少なくともウエスト及び脚 と接触する本体１４の部分である。内部層はまた、柔軟で感触が柔らかく、着用 者の皮膚に刺激を与えない。適切な内部層４６は、例えばプラスチックフィルム ；あるいは天然繊維（例えば木材繊維又は綿繊維）、合成繊維（例えばポリエス テル又はポリプロピレン繊維）、あるいは天然繊維と合成繊維との組み合わせの 織布ウエブ又は不織布ウエブの如き広い範囲の材料から製造することができる。 好ましくは内部層４６は、かなり多量の熱可塑性繊維を、一般には５０％又はそ れ以上、好ましくは１００％、含む材料により製造される。好ましくは内部層は また、ポリプロピレン繊維の毛羽立てられた不織布ウエブ（ｃａｒｄｅｄ ｎｏ ｎｗｏｖｅｎ ｗｅｂ）である。より好ましくは内部層４６は、外部層４８と同 じ材料で製造されている。適切な内部層は、ニュージャージー州ランディスヴィ ル（Ｌａｎｄｉｓｖｉｌｌｅ）のスコット・ノンウ−ブンス社（Ｓｃｏｔｔ Ｎ ｏｎｗｏｖｅｎｓ）によって製造されたシリーズ６７００の不織布である。 内部層４６は好ましくは外部層４８に隣接して配置され、例えばこの技術分野 において良く知られている取り付け手段（図示されていない）によって外部層に 結合されていることが好ましい。例えば内部層４６は、接着剤の均一な連続した 層、接着剤の分布された（ｐａｔｔｅｒｎｅｄ）層、あるいは接着剤の相互に分 離した複数の線、螺旋、又は点（ｓｐｏｔ）の配列によって外部層４８に固定さ れてもよい。満足すべきものであることが分かっている接着剤は、ウイスコンシ ン州エルム・グローブ（Ｅｌｍ Ｇｒｏｖｅ）のフィンドレー・アドヒーシブ社 （Ｆｉｎｄｌｅｙ Ａｄｈｅｓｉｖｅｓ）によって製造され、フィンドレイ（Ｆ ｉｎｄｌｅｙ）２０３１として販売されているものである。あるいは、この取り 付け手段は、熱接着、圧力接着、超音波接着、動的機械的接着、あるいはこの技 術分野において知られているその他の適切な取り付け手段、あるいはこのような 取り付け手段の組み合わせを備えることが出来る。ここで用いられている「結合 された（ｊｏｉｎｅｄ）」という用語は、１つの要素をもう１つの要素に直接付 着させることによって１つの要素をもう１つの要素に直接固定する形態、及びも う１つの要素に付着されている中間部材に１つの要素を付着させることにより１ つの要素を間接的にもう１つの要素に固定する形態を包含する。本発明の好まし い実施態様において内部層４６と外部層４８は、これらを弾性耳片部材９０，弾 性ウエストバンド部材７６，及び弾性ストランド１０５に直接接着させることに よって相互に間接的に結合されており、そして弾性耳片部材９０，弾性ウエスト バンド部材７６，及び弾性ストランド１０５を超えて延びている区域においては 互いに直接結合されている。 本発明の好ましい実施態様において、本体の内部カバー４６及び外部カバー４ ８の少なくとも一部は、弾性耳片３０を形成する「ゼロ歪み（ｚｅｒｏ ｓｔｒ ａｉｎ）」引っ張り積層体を提供する為に機械的な引っ張りに付される。従って 内部層４６及び外部層４８は好ましくは伸張性（ｅｌｏｎｇａｔａｂｌｅ）があ り、最も好ましくは延伸性（ｄｒａｗａｂｌｅ）があるが必ずしもエラストマー 性でなくとも良く、従って内部層４６及び外部層４８は、機械的な引っ張りによ って、これらがこれらののもとの歪められていない形状に十分には戻らないよう な少なくとも永久に伸張された程度にされる。好ましい実施態様において、内部 層４６及び外部層４８は、不当な破壊や引裂けを伴うことなく機械的な引っ張り に付されることができる。従って、内部カバー４６及び外部カバー４８は低い加 工横断方向（ｃｒｏｓｓ−ｍａｃｈｉｎｅ ｄｉｒｅｃｔｉｏｎ）（側面方向） 降伏強さを有するのが好ましい。 使い捨て排泄しつけ用パンツ２０の本体１４は、好ましくはさらに、液体及び その他の体内からの排泄物の改良封じ込めを与えるための、弾性脚カフス３２を 備えている。各弾性脚カフス３２は、脚部において体内からの排泄物の漏れを減 らすためにいくつかの種々の形態を備えていてもよい（この脚カフスは、脚バン ド、サイドフラップ、バリヤーカフス、あるいは弾性カフスであってもよく、こ のように呼ばれることもある。）。１９７５年１月１４日付けでブエル（Ｂｕｅ ｌｌ）に対し発行された米国特許第３，８６０，００３号は、弾性脚カフス（ガ スケットカフス）を創出するために、サイドフラップと１つ又はそれ以上の弾性 部材を有する収縮可能な脚開口を備えている使い捨ておむつについて記載してい る。１９９０年３月２０日付けでアジズ（Ａｚｉｚ）及びブラネー（Ｂｌａｎｅ ｙ）に対し発行された米国特許第４，９０８９，８０３号は、脚部の封じ込めを 改良するための「立ち上がった」弾性フラップ（バリヤーカフス）を備えた使い 捨ておむつについて記載している。１９８７年９月２２日付けでローソン（Ｌａ ｗｓｏｎ）に対し発行された米国特許第４，６９５，２７８号は、ガスケットカ フスとバリヤーカフスとを含んでいる二重カフスを備えた使い捨ておむつを記載 している。１９８７年１１月３日付けでブエル（Ｂｕｅｌl）に対し発行された 米国特許第４，７０４，１１５号は、衣類内に自由な液体を封じ込める形状のサ イド縁漏れ防止溝を有している使い捨ておむつ又は失禁用衣類について開示して いる。これらの特許の記載は、これらの特許がここに引用されることにより本願 の明細書中に組み込まれる。各弾性脚カフス３２は、脚バンド、サイドフラップ 、バリヤーカフス、あるいは前記弾性カフスのどれかと同様なものになるような 形状であってもよいが、各弾性脚カフス３２は、少なくとも１つのサイドフラッ プ１０４と１つ又はそれ以上の弾性ストランド１０５とを備えるのが好ましい。 使い捨て排泄しつけ用パンツ２０の本体１４はさらに、好ましくは少なくとも 後部５８において、使い捨て排泄しつけ用パンツ２０の末端縁６４に隣接して配 置された弾性ウエストバンド３４を備えており、より好ましくは前部５６と後部 ５８との両方に配置された弾性ウエストバンド３４を備えている。使い捨て排泄 しつけ用パンツ２０のウエストバンドは、着用者の腰に隣接して配置されること を意図された部分である。弾性ウエストバンド３４は、画定された区域の覆いを 保持し、着用者の腰と接触し、少なくとも側面方向に弾力的に伸長性があって着 用者の腰の周りに動的に適合し着用者の腰に対して動的に形状が合致し改良され た適合を創出する。従ってウエストバンドは一般に、使い捨て排泄しつけ用パン ツ２０の末端縁６４から吸収性コア２８の少なくともウエスト縁部８３まで延び ている使い捨て排泄しつけ用パンツ２０の部分である。弾性ウエストバンド３４ は、使い捨て排泄しつけ用パンツ２０の本体１４に付着された別の構成要素を備 えていてもよいが、このウエストバンドは好ましくは、使い捨て排泄しつけ用パ ンツ２０のその他の構成要素、例えば内部層４６、外部層４８、あるいはこれら の構成要素とこれらに結合されたエラストマー材料とのあらゆる組み合わせ、の 延長部である。あるいはまた吸収性組立体２２の表面シート２４及びバックシー ト２６は、吸収性コア２８の縁を超えて延びていてもよく、弾性ウエストバンド を形成するためにこれに結合されたエラストマー材料を有していてもよい。使い 捨て排泄しつけ用パンツは、次のような２つの弾性ウエストバンドを有するよう に構成されることが多い。すなわち１つが前部５６に、１つが後部５８に配置さ れているものである。使い捨て排泄しつけ用パンツ２０は少なくとも、後部５８ の少なくとも中央部６８に配置された弾性ウエストバンド３４を備えている。好 ましくは図２に示されているように、もう１つの弾性ウエストバンドは、前部５ ６に配置されている。好ましくは両方の弾性ウエストバンド３４は、弾性耳片３ ０の間に配置されている。 弾性ウエストバンド３４は、弾性サイドパネルに関してここに記載されている 形状をも含む、いくつかの種々の形状で構成されていてもよい。図２に示された 本発明の好ましい実施態様において、弾性ウエストバンド３４は、内部カバー４ ６と外部カバー４８との間に配置され、内部カバー４６と外部カバー４８のどち らか又は両方と動作的に組み合わされて使い捨て排泄しつけ用パンツ２０の前部 ５６と後部５８に襞を付ける弾性ウエストバンド部材７６を備えている。ここで 用いられるためのこのような弾性ウエストバンドの例は、１９８５年５月７日付 けでキーヴィット（Ｋｉｅｖｉｔ）及びオスターヘイジ（Ｏｓｔｅｒｈａｇｅ） に対し発行された米国特許第４，５１５，５９５号中に記載されている弾性ウエ ストバンドである。この特許の記載は、この特許がここに引用されることにより 本願の明細書中に組み込まれる。 この技術において知られたあらゆる適切なエラストマー材料を、本発明の弾性 ウエストバンド部材７６として用いることができる。適切なエラストマー材料の 例には、エラストマーフィルム、エラストマー発泡体、例えばポリウレタン発泡 体、又は架橋天然ゴム発泡体；成形弾性スクリム（ｓｃｒｉｍ）；エラストマー フィルム、例えば熱収縮性弾性材料；エラストマーフィルム積層体、例えば熱収 縮性エラストマーフィルムと弾性部材との積層体；エラストマーストレッチ積層 体、例えば「ゼロ歪み」ストレッチ積層体又は機械的に延伸され予かじめ引っ張 られたストレッチ積層体；及びゴム、ＬＹＣＲＡ、又はその他の材料から作られ た弾性ストランドがある。好ましい実施態様において、弾性ウエストバンド部材 ７６は、熱収縮性エラストマーフィルムを備えている。 もう１つの実施態様において、弾性ウエストバンド３４及び弾性耳片３０は、 前部５６の耳片７２と中央部６８の両方においてエラストー材料の単一片を使い 捨て衣類２０に固定することによって形成することができる。従って弾性ウエス トバンド３４と弾性耳片３０は、同じ材料片から形成されて一体構造を構成しう る。 好ましい実施態様において本体１４は、前部５６及び後部５８において弾性耳 片３０を備えている。弾性耳片３０は本体の一体構成要素である。すなわちこれ らは本体に固定され別々に操作される構成要素ではなく、むしろ本体材料から形 成された本体材料の延長部である。弾性耳片３０は弾力的伸長特性を創出し、こ れは着用者に対して使い捨て衣類を最初から形に沿うよう適合させることにより 、そして使い捨て衣類に排泄物が負荷された時以降でも着用の間にずっとこの適 合を保持することによって、より快適で輪郭に合った適合を創出する。その理由 は、弾性耳片が使い捨て衣類のサイド部の伸縮を許容するからである。 図２に示されているように、各耳片７２は、本体１４の中央部６８からこれに 沿って本体１４の長手方向サイド部８８まで側方に外側に延びている本体１４の 部分を含んでいる。耳片７２は一般に、本体１４の末端縁６４から脚開口を形成 する本体１４の長手方向縁６２の部分まで長手方向に延びている（長手方向縁６ ２のこの部分は脚縁１０６として指摘されている）。本発明の好ましい実施態様 において、各耳片は本体１４の中央部６８を超えて延びている内部層４６と外部 層４８の部分によって形成されている。 本発明の好ましい実施態様において、弾性耳片部材９０は、耳片７２において 、好ましくは内部層４６と外部層４８との間で、動作的に本体１４と対応されて いて、この結果として弾性耳片部材９０が、弾性耳片３０が側方に弾力的に伸び ることが出来る（側方に弾力的に伸びることが出来る）ことを許容するる。ここ で用いられている「弾力的に伸びることが出来る」という用語は、引張り力（一 般に耳片とウエストバンドの為には側方の引張り力）が加えられた時に、少なく とも１つの方向（好ましくは耳片とウエストバンドについては側方）に細長くな り、引張り力が取り除かれた時にその以前の寸法と形状に大体戻るような本体の 部分を意味する。一般に本発明に用いることができるエラストマー材料は、延ば しこれを即座に解放したときに、約５秒又はそれ以下の時間内にそのもとの形状 の少なくとも約７５％まで収縮して戻る（すなわち「パチンという（ｓｎａｐｐ ｙ）」弾性がある）。 特に好ましい実施態様において、弾性耳片部材９０は、弾性耳片部材９０が実 質的に引張り力が加えられていない状態にある間、弾性耳片部材９０を内部層４ ６、外部層４８、あるいは両方へ結合させることによって耳片７２において動作 的に組み合わされる。弾性耳片部材９０を含んでいる複合エラストマー積層体の 少なくとも一部分は次に、積層体の内部層と外部層要素（非弾性要素）を永久に 延ばすのに十分な機械的な延伸に付される。ついで複合エラストマー積層体は、 その実質的に引張られていない状態まで戻ることが許容される。弾性耳片は従っ て、「ゼロ歪み」引っ張り積層体に形成される。（あるいはまた弾性耳片部材は 、引張られた状態で動作的に対応させられ、そして次に機械的な延びに負荷され ることが出来る。とはいうものの、このことは「ゼロ歪み」引っ張り積層体とし ては好ましくない。ここで用いられている用語「ゼロ歪み（ｚｅｒｏ ｓｔｒａ ｉｎ）」引っ張り積層体は、実質的に引張られていない（「ゼロ歪み（ｚｅｒｏ ｓｔｒａｉｎ）」）状態にある間に、その同じ広がりの表面の少なくとも一部 に沿って相互に固定されている少なくとも２つの材料のプライ（ｐｌｙ）から構 成されている積層体に関係しており、プライの１つは、延伸可能（ｓｔｒｅｔｃ ｈａｂｌｅ）でエラストマー性である材料を備えていて（即ち、これは負荷され ていた引張り力が解放された後に、その引張られていない寸法まで実質的に戻る ）、２番目のプライは伸長性（ｅｌｏｎｇａｔａｂｌｅ）であって（しかしなが らエラストマー性である必要はなく）、その結果として延伸によって２番目のプ ライは少なくともある程度まで永久に延び、そして負荷されていた引っ張り力の 解放により、それはその当初の変形されていない形状には十分に戻らない。結果 として生じる「ゼロ歪み」引っ張り積層体はこれによって、当初の延伸の方向に おいて、少なくとも当初の延伸の地点まで弾力的に延びることが可能にされる。 このような「ゼロ歪み」引っ張り積層体の例は、１９３７年３月３０日付けでガ リガンその他（Ｇａｌｌｉｇａｎ， ｅｔ ａｌ．）に対し発行された米国特許 第２，０７５，１８９号；１９６２年３月１３日付けでハーウッド（Ｈａｒｗｏ ｏｄ）に対し発行された米国特許第３，０２５，１９９号；１９７８年８月１５ 日付けでシソン（Ｓｉｓｓｏｎ）に対し発行された米国特許第４，１０７，３６ ４号；１９８０年６月２４日付けでシソン（Ｓｉｓｓｏｎ）に対し発行された米 国特許第４，２０９，５６３号；そして１９８９年５月３０日付けでサビー（Ｓ ａｂｅｅ）に対し発行された米国特許第４，８３４，７４１号中に開示されてい る。これらの特許の夫々の記載は、これらの特許がここに引用されることにより 本願の明細書の記載に組み込まれる。 内部層、外部層、及びこれらの間に配置されたエラストマー部材から「ゼロ歪 み」引っ張り積層体を製造するために用いられる特に好ましい方法及び装置は、 機械的に構成要素を延伸するための網目状波形ロール（ｍｅｓｈｉｎｇ ｃｏｒ ｒｕｇａｔｅｄ ｒｏｌｌｓ）を使用している。おむつの部分を機械的に延伸す る為に適した装置及び方法についての議論は、上に引用された１９７８年８月１ ５日付けでシソン（Ｓｉｓｓｏｎ）に対し発行された米国特許第４，１０７，３ ６４号及び１９８９年５月３０日付けでサビー（Ｓａｂｅｅ）に対し発行された 米国特許第４，８３４，７４１号中に含まれている。特に好ましい装置及び方法 は、１９９２年１２月１日付けでジェラルド・エム・ウエーバーその他（Ｇｅｒ ａｌｄ Ｍ． Ｗｅｂｅｒ ｅｔ ａｌ．）に対し発行された米国特許第５，１ ６７，８９７号；１９９２年１０月２０日付けでケネス・ビー・ブエルその他（ Ｋｅｎｎｅｔｈ Ｂ．Ｂｕｅｌｌ ｅｔ ａｌ．）に対し発行された米国特許第 ５，１５６，７９３号；及び１９９２年９月１日付けでジェラルド・エム・ウエ ーバーその他（Ｇｅｒａｌｄ Ｍ． Ｗｅｂｅｒ ｅｔ ａｌ．）に対し発行さ れた米国特許第５，１４３，６７９号に記載されている。これらの特許の夫々の 記載は、これらの特許がここに引用されることにより本願の明細書中の記載に組 み込まれる。 図２に示されている如き本体の好ましい実施態様においては、長手方向サイド 部８８は、耳片７２から本体１４の長手方向縁６２へと側方の外側に延びている 本体１４の部分である。長手方向サイド部８８は概略的に、本体１４の末端縁６ ４から脚開口を形成する本体４の長手方向縁６２の部分（長手方向縁６２のこの 区画は、脚縁１０６として指摘されている）まで長手方向に延びている。長手方 向サイド部８８は本体１４の耳片７２に付着された別の要素を備えていることが 出来るが、長手方向サイド部は好ましくは、例えば内部層４６、外部層４８、表 面シート２４、又はバックシート２６、あるいはこれらの要素の組み合わせの如 き本体１４のその他の要素の延長部である。本発明の好ましい実施態様において 長手方向サイド部８８の夫々は、耳片７２を超えて延びている内部層４６及び外 部層４８の部分によって形成されている。 再び図１を参照すると、継目１０は好ましくは、前部５６の長手方向サイド領 域８８と、後部５８の長手方向サイド領域８８とを相互に結合させることにより 形成されているる。継目１０は、いくつかの異なった方法により形成されること が出来る。例えば継目１０は、外側に延びている長手方向サイド領域８８の部分 を相互に結合させて外側に延びるひれ継目を形成し、内側に延びている長手方向 サイド領域８８の部分を相互に結合させて内側に延びるひれ継目を形成する、こ とによって形成することが出来、長手方向サイド領域８８は、当該技術分野にお いて良く知られているその他のあらゆる継目形状を用いて結合させることができ る。結合（ｂｏｎｄｉｎｇ）は、本体１４の長手方向サイド領域８８において採 用されている特殊な材料の為に適切な、当該技術分野においてよく知られている あらゆる適切な手段によって行なうことができる。従って、音波密封、加熱密封 、接着剤結合、縫い合わせ、及びこれらに類似のものが適切な技術であろう。適 切な結合技術の例は、１９８２年１０月２６日付けでジョーンズその他（Ｊｏｎ ｅｓ ｅｔ ａｌ．）に対し発行された米国特許第４，３５５，４２５号；１９ ８６年１０月２８日付けでロバーツ（Ｒｏｂｅｒｔｓ）に対し発行された米国特 許第４，６１９，６４９号；１９９０年３月２０日付けで父親の方のダグラス（ Ｄｏｕｇｌａｓ Ｓｒ．）に対し発行された米国特許第４，９０９，８０４号； そして１９９３年９月２１日付けでハッセその他（Ｈａｓｓｅ ｅｔ ａｌ．） に対し発行された米国特許第５，２４６，４３３号中に開示されている。 排泄しつけ用パンツ２０はまた、吸収性組立体２２を備えている。使い捨て排 泄しつけ用パンツ２０の吸収性組立体２２は、挿入物、すなわち本体とは別に形 成されていて本体中に挿入された構成要素である。吸収性組立体２２は、一般に 圧縮可能で、形に沿いやすく、着用者の皮膚に刺激を与えず、そして例えば尿及 びその他の体内からの排泄物を吸収し保持することが出来るあらゆる吸収性手段 である。 図２中に示されている如く、使い捨て排泄しつけ用パンツ２０の吸収性組立体 ２２は好ましくは、吸収性コア２８、及び表面シート２４とバックシート２６と を備えている外部カバー層を備えている。吸収性組立体２２は好ましくは内部層 ４６に隣接して配置され、好ましくは例えば当該技術分野においてよく知られて いる如き取り付け手段（図示されていない）によって内部層に結合されている。 適切な取り付け手段は、バックシート２６を吸収性コア２８に結合することに関 して以下に記載されている。 吸収性コア２８は、一般に圧縮可能で、形に沿いやすく、着用者の皮膚に刺激 を与えず、例えば尿及びその他の体内からの排泄物の如き液体を吸収し保持する ことが出来るあらゆる吸収性手段であることが出来る。吸収性コア２８は、衣服 側表面１００、体側表面１０１、サイド縁８２、及び末端縁８３を有している。 吸収性コア２８は、多様な寸法及び形状（例えば長方形状、砂時計形状、「Ｔ 」形状、非対称形状、その他）に製造することが出来、通常使い捨ておむつにお いて用いられている多様な液体吸収性材料や例えば一般にエアフェルト（ａｉｒ ｆｅｌｔ）と呼ばれている微粉砕木材パルプの如き他の吸収体から製造すること ができる。その他の適切な吸収性材料の例は、襞付けされたセルロースワッディ ング（ｃｒｅｐｅｄ ｃｅｌｌｕｌｏｓｅ ｗａｄｄｉｎｇ）、コフォーム（ｃ ｏｆｏｒｍ）を含んでいる溶融吹き込みポリマー（ｍｅｌｔｂｌｏｗｎ ｐｏｌ ｙｍｅｒ）、架橋（ｃｒｏｓｓ−ｌｉｎｋｅｄ）セルロース繊維、ティシューラ ップ（ｔｉｓｓｕｅ ｗｒａｐ）を含んでいるティシュー、吸収性発泡体、吸収 性スポンジ、超吸収性ポリマー、吸収性ゲル化材料、あるいはあらゆる同等の材 料又は材料の組合わせを含んでいる。吸収性コアの形状及び構成も様々なもので あることが出来る（例えば吸収性コアは、様々な厚さ領域、親水性勾配、超吸収 性勾配、あるいは比較的低い平均密度及び比較的低い平均坪量受け入れ領域を有 していることが出来、あるいは１つ又はそれ以上の層又は構造を備えていること が出来る）。しかしながら吸収性コア２８の総吸収能力は、使い捨て排泄しつけ 用パンツ２０の設計負荷及び用途と合致すべきものであるべきである。さらには 、吸収性コア２８の寸法及び吸収能力は乳幼児から大人までの範囲の着用者に合 わせて変化させることが出来る。 吸収性集成体２２の好ましい実施態様は、対称な変形された砂時計形状の吸収 性コア２８を有している。吸収性組立体２２の好ましい実施態様は対称な変形さ れた砂時計形状の吸収性コア２８を有しているが、吸収性コア２８の寸法、形状 、配置、及び総吸収能力は乳幼児から大人までの範囲の着用者に合わせて様々に 変化されることが出来ると理解すべきである。従って吸収性コアの寸法、形状、 及び配置は様々であることが出来る（例えば吸収性コアは、変化する厚さあるい は親水性勾配を有していてもよく、または吸収性ゲル化材料を含んでいても、含 んでいなくてもよい）。本発明の吸収性コア２８として用いる為の広く受入れら れ商業的に成功した吸収構造の例は、１９８６年９月９日付けでヴァイスマン（ Ｗｅｉｓｍａｎ）及びゴールドマン（Ｇｏｌｄｍａｎ）に対し発行された米国特 許第４，６１０，６７８号中に記載されている。１９８７年６月１６日付けでヴ ァイスマン（Ｗｅｉｓｍａｎ）、ヒュートン（Ｈｏｕｇｈｔｏｎ）、及びジェラ ート（Ｇｅｌｌｅｒｔ）に対し発行された米国特許第４，６７３，４０２号；１ ９８９年５月３０日付けでアレマニー（Ａｌｅｍａｎｙ）及びバーグ（Ｂｅｒｇ ）に対し発行された米国特許第４，８３４，７３５号；そして１９８９年１２月 １９日付けでアングスタット（Ａｎｇｓｔａｄｔ）に対し発行された米国特許第 ４，８８８，２３１号もまた、本発明において役立つ吸収性構造を記載している 。これらの引用文献の記載は、これらの引用文献がここに引用されることにより 本願の明細書中に組み込まれる。吸収性コア２８は好ましくは、エアフェルトの バット（ｂａｔｔ）及び吸収性ゲル化材料の粒子であり、幅約１３ｃｍ（側方の 寸法）、長さ約３７ｃｍ（長手方向の寸法）、そして股部５７の最も狭い部分の 幅が約８ｃｍである。好ましくは、前部５６と股部５７に大略的に配置される吸 収性コアの部分は、後部５８中に大略的に配置される吸収性コアの部分より高い 坪量を有している。より好ましくは、前部５６と股部５７に大略的に配置される 吸収性コアの部分は、後部５８中に大略的に配置される吸収性コアの部分の３倍 の坪量を有している。吸収性コア２８の好ましい実施態様においては、吸収性コ アの長さの約２５．４ｃｍが前部５６と股部５７中に大略的に配置されて１平方 インチあたり約０．６９グラムの坪量を有し、そして吸収性コアの長さの１１． ４ｃｍが後部５８中に大略的に配置されて１平方インチあたり約０．２３グラム の坪量を有する。 バックシート２６は、吸収性コア２８の衣服側表面１００に隣接して配置され 、好ましくは当該技術分野において良く知られている取り付け手段（図示されて いない）によってこれに結合されている。例えばバックシート２６は、接着剤の 均一な連続層、接着剤の模様層、あるいは接着剤の相互に独立した線や螺旋やス ポットの配列によって、吸収性コア２８に固定することが出来る。満足すべきも のであることが分かっている接着剤は、オハイオ州コロンバス（Ｃｏｌｕｍｂｕ ｓ）のセンチュリー・アドヒーシブ社（Ｃｅｎｔｕｒｙ Ａｄｈｅｓｉｖｅｓ， Ｉｎｃ．）によって製造されセンチュリー（Ｃｅｎｔｕｒｙ）５２２７として販 売されているもの、及びミネソタ州セントポール（Ｓｔ．Ｐａｕｌ）のエイチ・ ビー・フラー社（Ｈ．Ｂ．Ｆｕｌｌｅｒ Ｃｏｍｐａｎｙ）によって製造されＨ Ｌ−１２５８として販売されているものである。取り付け手段は好ましくは、１ ９８６年３月４日付けでミネトーラ（Ｍｉｎｅｔｏｌａ）及びタッカー（Ｔｕｃ ｋｅｒ）に対し発行され「使い捨てウエスト封じ込め衣類（Ｄｉｓｐｏｓａｂｌ ｅ Ｗａｉｓｔ−Ｃｏｎｔａｉｎｍｅｎｔ Ｇａｒｍｅｎt）」 と名付けられた 米国特許第４，５７３，９８６号中に記載されている如き接着剤フィラメントの オープンパターンネットワークを備えている。なお上記米国特許の記載は、上記 米国特許がここに引用されることにより本願の明細書中に組み込まれる。フィラ メントのオープンパターンネットワークの取り付け手段の例は、１９７５年１０ 月７日付けでスプラーグ・ジュニア（Ｓｐｒａｇｕｅ，Ｊｒ．）に対して発行さ れた米国特許第３，９１１，１７３号；１９７８年１１月２２日付けでジーカー その他（Ｚｉｅｃｋｅｒ， ｅｔ ａｌ．）に対し発行された米国特許第４，７ ８５，９９６号；そして１９８９年６月２７日付けでウエレニッツ（Ｗｅｒｅｎ ｉｃｚ）に対し発行された米国特許第４，８４２，６６６号中に示されている装 置及び方法によって例証されているような、渦巻き模様へと巻かれた接着剤フィ ラメントのいくつかの線を備えている。これらの特許の夫々の記載は、これらの 特許がここに引用されることにより本願の明細書中に組み込まれる。あるいはま た取り付け手段は、熱接着、圧力接着、超音波接着、動的機械的接着、あるいは 当該技術分野において知られている他のあらゆる適切な取り付け手段、又はこれ らの取り付け手段の組合わせを備えることが出来る。 バックシート２６は、液体（例えば尿）に対し不透過性であり、好ましくは薄 いプラスチックフィルムから製造されるが、他の柔軟な液体不透過性材料もまた 使用することができる。ここで用いられている「柔軟（ｆｌｅｘｉｂｌｅ）」と いう用語は、従順で、人体の一般的な形状及び輪郭に容易に沿いやすい材料のこ とを言う。バックシート２６は、吸収性コア２８中に吸収され保持された排泄物 が排泄しつけ用パンツ２０と接触する例えばベッドシーツや下着の如き排泄しつ け用パンツ２０の如き物体を濡らすのを防ぐ。従ってバックシート２６は、織布 又は不織布材料、例えばポリエチレン又はポリプロピレンの熱可塑性フィルムの 如きポリマーフィルム、あるいはフィルムが被覆された不織布材料の如き複合材 料材を備えていることが出来る。好ましくはバックシートは、約０１０１２ｍｍ （０．５ミル）乃至約０．０５１ｍｍ（２．０ミル）の厚さを有したフィルムで ある。 バックシート２６の寸法は、吸収性コア２８の寸法及び使い捨て衣類の選択さ れた正確なデザインによって決定される。好ましい実施態様においてバックシー ト２６は、少なくとも吸収性コアの周りを包み、おそらくは少なくとも股部５７ において表面シート２４の縁部の上を覆い、この結果として弾性脚カフス３２が いかなるバックシート材料から自由にされていて、従ってバックシート材料によ って阻害されない。あるいは表面シート２４は、少なくとも股部５７において吸 収性コアの回り及びバックシート２６の縁部の下を包むことが出来、あるいは表 面シート２４とバックシート２６は股部５７において「サイドノッチ（ｓｉｄｅ −ｎｏｔｃｈｅｄ）」されることが出来て、この結果として弾性脚カフス３２は バックシート材料によって阻害されていない。 表面シート２４は吸収性コア２８の体側表面１０１に隣接して配置され、好ま しくは、当該技術分野において良く知られている如き取り付け手段（図示されて いない）によって吸収性コア２８の体側表面及びバックシート２６に取り付けら れている。適切な取り付け手段は、吸収性コア２８へのバックシート２６の結合 に関連して記載される。本発明の好ましい実施態様において表面シート２４及び バックシート２６は、吸収性コア２８を超えて延びている区域において相互に直 接結合されているとともに、取り付け手段（図示されていない）によってこれら を吸収性コア２８に直接結合させることによって相互に間接的に結合されている 。 表面シート２４は従順で感触が柔らかく、着用者の皮膚に刺激を与えない。さ らに表面シート２４は、液体（例えば尿）がその厚さを容易に貫通することを許 容している液体透過性である。適切な表面シートは、例えば多孔質発泡体；網状 化発泡体；開口されたプラスチックフィルム；あるいは天然繊維（例えば木材繊 維又は綿繊維）、合成繊維（例えばポリエステル又はポリプロピレン繊維）、あ るいは天然繊維と合成繊維との組合わせの織布ウエブ又は不織布ウエブの如き広 い範囲の材料から製造されることが出来る。好ましくは表面シート２４は、トイ レのしつけ中の子供に濡れたという感触と尿が排出されたという信号を伝えるよ うに、約２０％〜３０％のレーヨンを含んでいる親水性材料から製造されている 。 表面シート２４を製造するために用いることができる製造技術が多数ある。例 えば表面シート２４は繊維の不織布ウエブであることが出来る。表面シートが不 織布ウエブを備えている場合、ウエブはスパンボンドされている（ｓｐｕｎｂｏ ｎｄｅｄ）ことが出来、毛羽立てられている（ｃａｒｄｅｄ）ことが出来、ウエ ットレイされている（ｗｅｔ−ｌａｉｄ）ことが出来、溶融吹き込み（ｍｅｌｔ ｂｌｏｗｎ）されていることが出来、ハイドロエンタングルされている（ｈｙｄ ｒｏｅｎｔａｎｇｌｅｄ）ことが出来、前記の組合わせをされていることが出来 、またはこれらに類似のことをされていることが出来る。好ましい表面シートは 、織物業の技術分野における当業者によく知られている手段によって、毛羽立て られ（ｃａｒｄｅｄ）熱接着されている。適切な表面シートは、ファイバーウエ ブ・ノース・アメリカ社（Ｆｉｂｅｒｗｅｂ Ｎｏｒｔｈ Ａｍｅｒｉｃａ）に よって製造され、８０／２０ポリプロピレン／レーヨンカの毛羽立てられ（ｃａ ｒｄｅｄ）熱接着されている不織布として入手可能である。 図１及び３を参照すると、排泄しつけ用パンツ２０は好ましくは、排泄しつけ 用パンツ２０の都合のよい廃棄を創出する為に、排泄しつけ用パンツ２０を廃棄 の形態に固定することを許容する廃棄手段１４０を備えている。従って廃棄手段 １４０は、排泄しつけ用パンツ２０が廃棄の為の形態へと折り畳まれるか、ある いは巻き上げられ、そして汚れた排泄しつけ用パンツの中に内容物を封じ込める ための形態に固定されることを許容するあらゆる構造であることが出来る。従っ て、例えば、廃棄手段１４０は、例えば接着剤テープ片、接着剤取り付け手段、 機械的留め具要素、フック留め具材料、ループ留め具材料、あるいは当該技術分 野における当業者によく知られたその他のあらゆる要素又はこれらの要素の組み 合わせの如き多数の種々の要素を備えていることが出来る。 廃棄手段１４０は、排泄しつけ用パンツ２０を廃棄のための形状に固定する事 が出来る限りにおいて、本体１４のいずれの場所にも配置されることが出来る。 例えば廃棄手段１４０は、前部５６の外部層４８あるいは後部５８の外部層４８ に配置されることが出来る。廃棄手段１４０は、図１及び３においては、後部５ ８中の外部層４８に配置されていることが示されている。 図３中に図示されている排泄しつけ用パンツ２０の好ましい実施態様は、本体 １４の外部層４８に配置された接着剤テープ片１５０を備えている廃棄手段１４ ０を有している。接着剤テープ片１５０は好ましくは脆弱区域１５２を備えてい る。脆弱区域１５２は、図４中に図示されているように、大略独立して移動可能 なはぎ取り部分１５４及び１５６へのテープ片１５０の分離を創出するよう構成 されている。区域１５２の分離性又は脆弱性は、テープ片１５０の強度を低下さ せるあらゆる適切な処理によって創出されことが出来る。例えば区域１５２の脆 弱性は、区域１５２に沿ってテープ片１５０の厚さを選択的に減少させることに よって、脆弱区域に沿って一列の孔２００を創出することによって、脆弱区域１ ５２に沿って応力疲労弱さ（ｓｔｒｅｓｓ ｆａｔｉｇｕｅ ｗｅａｋｎｅｓｓ ）の模様を誘発することによって、あるいはこれらと同様な構成によって、創出 することができる。 接着剤テープ片１５０の拡大図面が図５中に示されている。接着剤テープ片１ ５０は、様々な要素をよりよく示すために、脆弱区域１５２に沿って分離する前 の部分的に延ばされた形態として図５に示されている。接着剤テープ片１５０は 固定用表面１６０と裏打ち表面１６２とを備えている。固定用表面は、例えば外 部層４８の如き排泄しつけ用パンツ２０の他の部分に係合し排泄しつけ用パンツ ２０を廃棄の為の形態に固定するよう設計された接着剤テープ片１５０の表面で ある。裏打ち表面１６２は固定用表面１６０とは反対側の表面である。裏打ち表 面は排泄しつけ用パンツ２０が着用されている間に一般的には暴露されている。 テープ片１５０は外部層４８に結合されて固定部分１７０（すなわち、製造中に 排泄しつけ用パンツに結合されたテープ片１５０の端）を創出する。テープ片１ ５０は使用者側の端を形成するもう１つの要素（すなわち、人によって廃棄の為 の形態に排泄しつけ用パンツを固定する結合部）である。従ってテープ片は、少 なくとも３つの要素、固定部分１７０、第一連結可能部分１７２、そして第二連 結可能部分１７４を有している。固定部分１７０は、外部層４８に取り付けられ たテープ片１５０の部分である。従って固定部分１７０は、テープ片１５０の製 造者側端を形成する。第二連結可能部分１７４は、排泄しつけ用パンツを廃棄の 為の形態に固定する時に、使用者によって排泄しつけ用パンツ２０のもう１つの 部分に取り付けられるテープ片１５０の部分である。第二連結可能部分は従って 使用者側端を形成する。第一連結可能部分１７２は、固定部分１７０を第二連結 可能部分１７４に連結して、廃棄のために第二連結可能部分１７４を適切な向き にするよう機能する。 第二連結可能部分１７４の固定用表面１６０は、例えばテープ片１５０上に配 置されてこれと結合された接着剤取り付け層あるいは機械的閉鎖要素の如き固定 要素を含んでいる。固定用要素は好ましくは、第二連結可能部分１７４に被覆さ れて固定用表面１６０を形成する接着剤取り付け層１８０を備えている。 図５に示されているように、テープ片１５０はまた、第二連結可能部分１７４ の末端縁に把持片１９０を有していることが出来る。把持片１９０は、第二連結 可能部分１７４の末端縁の小さい余部の上に折り被せ、これをそれ自体に取り付 けることにより形成することができる。これは、より掴みやすい第二連結可能部 分１７４の端を形成する。 テープ片１５０は本体１４のどこに配置されてもよいが、テープ片１５０は後 部５８において排泄しつけ用パンツ２０の末端縁６４から離れた位置に配置され ていることが好ましく、好ましくは後部５８において横断方向の中心にあり、廃 棄手段１４０を創出する。従って排泄しつけ用パンツ２０が汚れた後に折り畳ま れるかあるいは巻き上げられた時、使用者は脆弱区域１５２に沿ってテープ片１ ５０を独立した部分１５４、１５６へと分離し、独立した部分１５４，１５６を 外部層４８又は排泄しつけ用パンツ２０の他の部分に固定して巻き上げられた排 泄しつけ用パンツの確かな閉鎖を創出する。独立した部分１５４，１５６は、図 ４に示されている如く、脚開口１１０を効率的に密封するために延ばされること ができるように十分な長さがあることが好ましい。脚開口１１０の密封によって 、汚れた排泄しつけ用パンツ２０内に内容物を封じ込める。テープ片１５０は、 例えば天然又は合成弾性材料、又は複合弾性材料の如き伸縮性（ｓｔｒｅｔｃｈ ａｂｌｅ）材料又は延伸性（ｅｘｔｅｎｓｉｂｌｅ）材料から構成されているこ とが出来、これにより脚開口１１０の密封を促進するために独立した部分１５４ ，１５６を延ばすことができる。 テープ片１５０は図３において、１つの脆弱区域１５２を有しているとして示 されているが、テープ片１５０はいくつかの脆弱区域１５２を含むことが出来る 。例えばテープ片１５０は、テープ片を３つの独立した部分へと分離することを 許容している２つの脆弱区域１５２を含んでいることが出来る。 もう１つの実施態様において、第一連結可能部分１７２は延伸性（ｅｘｔｅｎ ｓｉｂｌｅ）があり、好ましくは弾力的な延伸性である。第一連結可能部分１７ ２は、エラストマーフィルム又は、チャッペルその他（Ｃｈａｐｐｅｌｌ ｅｔ ａｌ．）の名前で１９９５年２月９日に刊行されたプロクター・アンド・ギャ ンブル社（Ｔｈｅ Ｐｒｏｃｔｅｒ ＆ Ｇａｍｂｌｅ Ｃｏｍｐａｎｙ）の国 際特許公開番号ＷＯ ９５／０３７６５号中に開示されている如き構造弾性様フ ィルムウエブ（ｓｔｒｕｃｔｕｒａｌ ｅｌａｓｔｉｃ−ｌｉｋｅ ｆｉｌｍ） を備えていることが出来る。なおこの国際特許公開番号の明細書の記載は、この 国際特許公開番号がここに引用されることにより本願の明細書中に組み込まれる 。第一連結可能部分１７２は、延伸性を備えるために、第二連結可能部分１７４ 及び第一部分１７０の材料とは異なる材料を備えていることが出来る。 本発明の特別な実施態様が例証され記載されてはいるが、本発明の精神及び範 囲を逸脱することなく他の様々な変更及び修正を行なうことが出来ることは当該 技術分野における当業者には明白であろう。従って、この発明の範囲内にあるこ のような変更及び修正はすべて、添付の請求の範囲にある。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ， ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，Ｓ Ｚ，ＵＧ)，ＵＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ， ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，Ｇ Ｅ，ＨＵ，ＩＬ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ， ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，Ｐ Ｌ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＺ，ＶＮ (72)発明者 ロウ、ドナルド・キャロル アメリカ合衆国、オハイオ州 45069、ウ エスト・チェスター、エンバーウッド・コ ート 6324

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．前部、前部の反対側の後部、そして前部と後部との間に配置された股部 を有している本体を備えていて、本体が、外部層と内部層、前部を後部に結合さ せて２つの脚開口及びウエスト開口を形成する継目を備えている使い捨て衣類が 、 外部層に結合されて、使い捨て衣類の都合のよい廃棄を創出するような形態に 使い捨て衣類が固定されることを許容する廃棄手段により特徴付けられていて、 廃棄手段は独立した部分への廃棄手段の分離を創出する脆弱区域を備えている。 ２．廃棄手段が、外部層に結合された固定部分と、固定部分に結合された連 結可能部分と、を備えており、連結可能部分が固定用表面を有している、請求項 １に記載の使い捨て衣類。 ３．固定用表面がその上に配置された接着剤を有している、請求項２に記載 の使い捨て衣類。 ４．連結可能部分が第一連結可能部分と第二連結可能部分とを備えている、 請求項２に記載の使い捨て衣類。 ５．第一連結可能部分が延伸性材料を備えている、請求項４に記載の使い捨 て衣類。 ６．脆弱区域が一列の孔を備えている、請求項１乃至請求項５のいずれか１ 項に記載の使い捨て衣類。 ７．廃棄手段が延伸性材料を備えている、請求項１乃至請求項６のいずれか １項に記載の使い捨て衣類。 ８．廃棄手段が、後部又は前部に配置されている、請求項１乃至請求項７の い ずれか１項に記載の使い捨て衣類。 ９．本体がさらに、内部層に固定された吸収性組立体を備えている、請求項 １乃至請求項８のいずれか１項に記載の使い捨て衣類。 １０．吸収性組立体が、表面シート、表面シートに固定されたバックシート、 そして表面シートとバックシートとの間に介在された吸収性コアを備えており、 バックシートが内部層に固定されている、請求項９に記載の使い捨て衣類。