JP6362250B2 - 吸収性物品 - Google Patents
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<請求項1記載の発明>
吸収体と、この吸収体の表側及び裏側をそれぞれ覆う液透過性トップシート及び液不透過性シートと、幅方向両側にそれぞれ前後方向に沿って延在された立体ギャザーとを備えており、
前記立体ギャザーは、複数層構造のギャザーシートと、このギャザーシートの層間に前後方向に沿って固定された、細長状のギャザー弾性伸縮部材とを有するものであり、
前記ギャザーシートは、吸収性物品の側部に固定された付根部分と、この付根部分から突出する突出部分と、この突出部分のうち前後端部にそれぞれ設けられ、倒伏状態で本体部の表面に対して固定された倒伏部と、突出部分のうち前後の倒伏部間に位置する非固定の自由部分と、を有しており、
このギャザーシートにおける前記自由部分の少なくとも先端部に、前記ギャザー弾性伸縮部材が前後方向に伸張した状態で固定されている、
吸収性物品において;
前記ギャザーシートにおける、前記ギャザー弾性伸縮部材の一方側及び他方側にそれぞれ位置する第1層及び第2層は、前後方向に間欠的に配された、前記ギャザー弾性伸縮部材と交差して連続する接着剤又は溶着加工により接合されて、接合加工部が形成されており、
前記ギャザー弾性伸縮部材が、前記接合加工部と交差する位置で前記第1層及び第2層の少なくとも一方に固定されており、
前記弾性伸縮部材の収縮に伴い前記第1層及び第2層が収縮することにより、前記第1層及び第2層における接合加工部間に位置する部分が互いに反対向きに膨らんでそれぞれ襞が形成されており、
前記接合加工部は、少なくとも前記自由部分における先端部より基端側の部分全体にわたるように、前記ギャザーシートの突出方向に連続している、
ことを特徴とする吸収性物品。
本発明の立体ギャザーでは、第1層及び第2層を接合する接合加工部がギャザー弾性伸縮部材と交差して連続し、立体ギャザーの突出方向に連続する襞が形成されるため、この襞が骨のような役割を果たして立体ギャザーの突出方向の剛性が高くなり、ヨレやズレが発生し難くなる。そして、その割には、襞は前後方向に間欠的であるため、装着者の動きに対して追従変形し易いものとなる。さらに、接合加工部は硬質なものとなるが、襞間、潰れた襞の壁部、倒れた襞により肌側に露出し難くなるため、肌触りが硬質となり難い点も重要である。
各接合加工部の伸縮方向の幅が4mm以下であり、隣り合う接合加工部の間隔が4〜8mmである、請求項1記載の吸収性物品。
本項記載の発明は、隣り合う接合加工部の間隔及び各接合加工部の伸縮方向の幅を特定の範囲で組み合わせ、立体ギャザー表面に形成される襞に十分な高さと倒れにくさを両立させるものである。本発明において、各接合加工部の伸縮方向の幅は隣り合う襞の間隔に影響を及ぼすものであり、この幅が4mmを超えると、隣り合う襞の間が広くなり過ぎ、個々の襞が独立した見栄えとなるだけでなく、厚み方向の圧縮力により襞が潰れ広がる、倒れる等の変形をするとき、隣り合う襞が支え合う作用が弱くなる結果、変形に対する抵抗あるいは変更後の復元も弱くなり、結果的にフンワリ感が不十分となってしまう。
前記ギャザー弾性伸縮部材は、前記自由部分の先端側に、複数本間隔を空けて設けられており、
これらギャザー弾性伸縮部材における隣り合うギャザー弾性伸縮部材の間隔が10mm以下である、請求項1又は2記載の吸収性物品。
隣り合うギャザー弾性伸縮部材の間隔(中心間隔ではない)が10mmを超えると、襞の厚みが伸縮方向と交差する方向に変化し、襞の形状が不規則になり易い。よって、襞を規則的な形状とするならば、隣り合う弾性伸縮部材の間隔は10mm以下とすることが好ましい。
前記第1層及び第2層はそれぞれ、厚み0.1〜1mm、目付10〜20g/m2の不織布である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の吸収性物品。
本発明は、このような第1層及び第2層に特に好適なものである。
前記立体ギャザーを完全に伸長した状態における前記ギャザー弾性伸縮部材の伸長率が150〜350%である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の吸収性物品。
このような伸長率を採用することにより、上述の本発明の作用効果がより顕著なものとなる。なお、伸長率とは自然長を100%としたときの値を意味する。
前記ギャザーシートの突出部分は、表面側において幅方向中央側に向かって延出する基端側部分と、この基端側部分の先端から幅方向外側に折り返された先端側部分とを有している、請求項1〜5のいずれか1項に記載の吸収性物品。
このように突出部分が折り返されて、先端側部分が面的に身体に接する面接触タイプの立体ギャザーは、線接触タイプと比べて、ヨレやズレが発生すると好ましい接触状態が維持され難い一方で、肌に対する当りは強くなり難い。よって、このような面接触タイプの立体ギャザーに本発明を適用すると、面接触タイプの短所である形状維持性を本発明の襞による剛性向上により補いつつ、剛性向上により短所となりかねない肌触りの悪化を面接触タイプの長所により補うことができるため好ましい。
前記接合加工部が、前記ギャザー弾性伸縮部材と直交する方向に対し傾斜した方向に沿って連続している、請求項1〜6のいずれか1項に記載の吸収性物品。
本発明の立体ギャザーでは、ギャザー弾性伸縮部材と交差する方向に延びる襞が前後方向に多数形成されるため、通気性の点では好ましいものとなるが、襞間を通って漏れが発生するおそれがある。そこで、本項記載のように、接合加工部の向きを傾斜させて、襞間の通路長を長くし、漏れ防止性を高めるのは一つの好ましい形態である。
吸収体と、この吸収体の表側及び裏側をそれぞれ覆う液透過性トップシート及び液不透過性シートと、幅方向両側にそれぞれ前後方向に沿って延在された立体ギャザーとを備えており、
前記立体ギャザーは、複数層構造のギャザーシートと、このギャザーシートの層間に前後方向に沿って固定された、細長状のギャザー弾性伸縮部材とを有するものであり、
前記ギャザーシートは、吸収性物品の側部に固定された付根部分と、この付根部分から突出する突出部分と、この突出部分のうち前後端部にそれぞれ設けられ、倒伏状態で本体部の表面に対して固定された倒伏部と、突出部分のうち前後の倒伏部間に位置する非固定の自由部分と、を有しており、
このギャザーシートにおける前記自由部分の少なくとも先端部に、前記ギャザー弾性伸縮部材が前後方向に伸張した状態で固定されている、
吸収性物品において;
前記ギャザーシートにおける、前記ギャザー弾性伸縮部材の一方側及び他方側にそれぞれ位置する第1層及び第2層は、前後方向に間欠的に配された、前記ギャザー弾性伸縮部材と交差して連続する接着剤又は溶着加工により接合されて、接合加工部が形成されており、
前記ギャザー弾性伸縮部材が、前記接合加工部と交差する位置で前記第1層及び第2層の少なくとも一方に固定されており、
前記弾性伸縮部材の収縮に伴い前記第1層及び第2層が収縮することにより、前記第1層及び第2層における接合加工部間に位置する部分が互いに反対向きに膨らんでそれぞれ襞が形成されており、
前記接合加工部が、前記ギャザー弾性伸縮部材に沿う方向に往復しつつ前記ギャザー弾性伸縮部材と直交する方向に連続する波状をなしている、
ことを特徴とする吸収性物品。
本発明の立体ギャザーでは、ギャザー弾性伸縮部材と交差する方向に延びる襞が前後方向に多数形成されるため、通気性の点では好ましいものとなるが、襞間を通って漏れが発生するおそれがある。そこで、本項記載のように、接合加工部を波状に形成して襞間の通路を波状に延在させ、通路長の増加だけでなく通路壁への衝突性を向上させて、漏れ防止性を高めるのは一つの好ましい形態である。
図1〜図8は、パンツタイプ使い捨ておむつの一例100を示している。このパンツタイプ使い捨ておむつ100は、製品外面(裏面)をなす外装体12と、外装体12の内面に貼り付けられた内装体200とから構成されているものである。符号Yは展開状態におけるおむつの全長(前身頃Fのウエスト開口部WOの縁から後身頃Bのウエスト開口部WOの縁までの縦方向長さ)を示しており、符号Xは展開状態におけるおむつの全幅を示している。
内装体200は任意の形状を採ることができるが、図示の形態では長方形である。内装体200は、図3〜図5に示されるように、身体側となるトップシート30と、液不透過性シート11と、これらの間に介在された吸収要素50とを備えているものであり、吸収機能を担う本体部である。符号40は、トップシート30を透過した液を速やかに吸収要素50へ移行させるために、トップシート30と吸収要素50との間に設けられた中間シート(セカンドシート)を示しており、符号60は、内装体200の両脇に排泄物が漏れるのを防止するために、内装体200の両側に設けられた、身体側に起立する立体ギャザー60を示している。
トップシート30は、液を透過する性質を有するものであり、例えば、有孔又は無孔の不織布や、多孔性プラスチックシートなどを例示することができる。また、このうち不織布は、その原料繊維が何であるかは、特に限定されない。例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維などや、これらから二種以上が使用された混合繊維、複合繊維などを例示することができる。さらに、不織布は、どのような加工によって製造されたものであってもよい。加工方法としては、公知の方法、例えば、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法、エアスルー法、ポイントボンド法等を例示することができる。例えば、柔軟性、ドレープ性を求めるのであれば、スパンボンド法、スパンレース法が、嵩高性、ソフト性を求めるのであれば、エアスルー法、ポイントボンド法、サーマルボンド法が、好ましい加工方法となる。
トップシート30を透過した液を速やかに吸収体へ移行させるために、トップシート30より液の透過速度が速い、中間シート(「セカンドシート」とも呼ばれている)40を設けることができる。この中間シート40は、液を速やかに吸収体へ移行させて吸収体による吸収性能を高めるばかりでなく、吸収した液の吸収体からの「逆戻り」現象を防止し、トップシート30上を常に乾燥した状態とすることができる。中間シート40は省略することもできる。
液不透過性シート11の素材は、特に限定されるものではないが、例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂等からなるプラスチックフィルムや、不織布の表面にプラスチックフィルムを設けたラミネート不織布、プラスチックフィルムに不織布等を重ねて接合した積層シートなどを例示することができる。液不透過性シート11には、近年、ムレ防止の観点から好まれて使用されている不透液性かつ透湿性を有する素材を用いることが好ましい。透湿性を有するプラスチックフィルムとしては、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂中に無機充填剤を混練して、シートを成形した後、一軸又は二軸方向に延伸して得られた微多孔性プラスチックフィルムが広く用いられている。このほかにも、マイクロデニール繊維を用いた不織布、熱や圧力をかけることで繊維の空隙を小さくすることによる防漏性強化、高吸水性樹脂または疎水性樹脂や撥水剤の塗工といった方法により、プラスチックフィルムを用いずに液不透過性としたシートも、液不透過性シート11として用いることができる。
立体ギャザー60は、内装体200の両側縁に沿って前後方向全体にわたり延在する帯状部材であり、横方向に移動する尿や軟便を遮断し、横漏れを防止するために設けられているものである。本実施の形態の立体ギャザー60は、内装体200の側部から起立するように設けられ、付け根側の部分は幅方向中央側に向かって斜めに起立し、中間部より先端側の部分は幅方向外側に向かって斜めに起立するものである。
吸収要素50は、吸収体56と、この吸収体56の全体を包む包装シート58とを有する。包装シート58は省略することもできる。
吸収体56は、繊維の集合体により形成することができる。この繊維集合体としては、綿状パルプや合成繊維等の短繊維を積繊したものの他、セルロースアセテート等の合成繊維のトウ(繊維束)を必要に応じて開繊して得られるフィラメント集合体も使用できる。繊維目付けとしては、綿状パルプや短繊維を積繊する場合は、例えば100〜300g/m2程度とすることができ、フィラメント集合体の場合は、例えば30〜120g/m2程度とすることができる。合成繊維の場合の繊度は、例えば、1〜16dtex、好ましくは1〜10dtex、さらに好ましくは1〜5dtexである。フィラメント集合体の場合、フィラメントは、非捲縮繊維であってもよいが、捲縮繊維であるのが好ましい。捲縮繊維の捲縮度は、例えば、2.54cm当たり5〜75個、好ましくは10〜50個、さらに好ましくは15〜50個程度とすることができる。また、均一に捲縮した捲縮繊維を用いる場合が多い。吸収体56中には高吸収性ポリマー粒子を分散保持させるのが好ましい。
吸収体56には、その一部又は全部に高吸収性ポリマー粒子を含有させることができる。高吸収性ポリマー粒子とは、「粒子」以外に「粉体」も含む。高吸収性ポリマー粒子54としては、この種の吸収性物品に使用されるものをそのまま使用でき、例えば500μmの標準ふるい(JIS Z8801−1:2006)を用いたふるい分け(5分間の振とう)でふるい上に残る粒子の割合が30重量%以下のものが望ましく、また、180μmの標準ふるい(JIS Z8801−1:2006)を用いたふるい分け(5分間の振とう)でふるい上に残る粒子の割合が60重量%以上のものが望ましい。
包装シート58を用いる場合、その素材としては、ティッシュペーパ、特にクレープ紙、不織布、ポリラミ不織布、小孔が開いたシート等を用いることができる。ただし、高吸収性ポリマー粒子が抜け出ないシートであるのが望ましい。クレープ紙に換えて不織布を使用する場合、親水性のSMS不織布(SMS、SSMMS等)が特に好適であり、その材質はポリプロピレン、ポリエチレン/ポリプロピレン複合材などを使用できる。目付けは、5〜40g/m2、特に10〜30g/m2のものが望ましい。
外装体12は、股間部から腹側に延在する前身頃Fを構成する部分と、股間部から背側に延在する後身頃Bを構成する部分とを有し、これら前身頃Fの両側部と後身頃Bの両側部とが接合されて、図8に示すように、装着者の胴を通すためのウエスト開口部WO及び脚を通すための左右一対の脚開口部LOが形成されているものである。符号12Aは接合部分を示している(以下、この部分をサイドシール部ともいう)。なお、股間部とは、展開状態における前身頃Fのウエスト端縁から後身頃Bのウエスト端縁までの前後方向中央を意味し、それよりも前側の部分及び後側の部分が前身頃F及び後身頃Bをそれぞれ意味する。
外装体12の後身頃Bの外面における幅方向中央部には、後処理テープ90(固定手段)を設けることができる。後処理テープ90は、おむつ100をトップシート30が内側に且つ前身頃Fが内側となるように丸め若しくは折り畳んだ状態で固定するためのものである。一般的な後処理テープ90は、図5に示すように、基端部91が外装体12の外面に接着剤等により固定されるとともに、この基端部91よりも先端側の部分は三つ折り(断面Z字状)や二つ折りで折り畳まれて、折り重なり部分間が仮止め接着剤92により剥離可能に固定(仮固定)されている。また、先端部に白色等の不透明色に着色された摘み部93を有するとともに、この摘み部93を除く部分が透明または半透明であり、この後処理テープ90における透明または半透明の部分を通して、後処理テープ90の外面側から後述するデザインが視認可能になっている。具体的な構造は適宜構成することができるが、図示形態では、全体を透明又は半透明の複数の基材を長手方向に連結して形成するとともに、摘み部93に着色テープ94を張り合わせた構造を採用している。
液不透過性シート11と外装体12との間(外装体12の層間を含む)には、印刷によりデザインの施された印刷シート25が設けられている。外装体12を省略し、印刷シート25が外面に露出する形態とすることもできる。また、図示例の印刷シート25は、それが配置される身頃よりも小さい面積を有しており、前身頃F及び後身頃Bに個別に設けられているが、前身頃Fから股間部を通り後身頃Bまで一体的に連続するように設けることもできる。
上述の例では、前身頃Fから後身頃Bまでを一体的な外装体12により連続的に覆っているが、外装体が、装着者の胴周りのうち腹側を覆う腹側外装体と背側を覆う背側外装体とに分割されており、腹側外装体の幅方向中央部内面に内装体の前端部がホットメルト接着剤等により連結されるとともに、背側外装体の幅方向中央部内面に内装体の後端部がホットメルト接着剤等により連結されており、腹側外装体と背側外装体とが股間側で連続しておらず、離間されている形態も採用することができる。この離間距離は150〜250mm程度とすることができる。この場合、内装体における液不透過性シートの裏面には、内装体の裏面全体を覆うように、あるいは腹側外装体と背側外装体との間に露出する部分全体を覆うように、股間部外装体を固定することもできる。股間部外装体としては、前述した外装体に用いられるものと同様の資材を用いることができる。股間部外装体も本発明の外装体に相当する。
立体ギャザー60は、例えば図9に示すように、ギャザーシート62の第1層62a及び第2層62bが、前後方向に間欠的に配された、ギャザー弾性伸縮部材63と交差して連続する接着剤71(ホットメルト接着剤71等)により接合されることにより、接合加工部70が形成されている。
各種伸縮シートを作製し、JIS L1096:2010「織物及び編物の生地試験方法」の剛軟度A法(45度カンチレバー法)に準じて剛軟度を測定するとともに、被験者10人に伸縮シートの手触りの柔らかさ・硬さを5段階(非常に柔らかい、柔らかい、どちらともいえない、硬い、非常に硬い)で官能評価してもらい、その平均値を評価値とした。
明細書中の以下の用語は、明細書中に特に記載が無い限り、以下の意味を有するものである。
クレープ率 = {(皺伸ばし後の長さ)−100}/100×100
Claims (8)
- 吸収体と、この吸収体の表側及び裏側をそれぞれ覆う液透過性トップシート及び液不透過性シートと、幅方向両側にそれぞれ前後方向に沿って延在された立体ギャザーとを備えており、
前記立体ギャザーは、複数層構造のギャザーシートと、このギャザーシートの層間に前後方向に沿って固定された、細長状のギャザー弾性伸縮部材とを有するものであり、
前記ギャザーシートは、吸収性物品の側部に固定された付根部分と、この付根部分から突出する突出部分と、この突出部分のうち前後端部にそれぞれ設けられ、倒伏状態で本体部の表面に対して固定された倒伏部と、突出部分のうち前後の倒伏部間に位置する非固定の自由部分と、を有しており、
このギャザーシートにおける前記自由部分の少なくとも先端部に、前記ギャザー弾性伸縮部材が前後方向に伸張した状態で固定されている、
吸収性物品において;
前記ギャザーシートにおける、前記ギャザー弾性伸縮部材の一方側及び他方側にそれぞれ位置する第1層及び第2層は、前後方向に間欠的に配された、前記ギャザー弾性伸縮部材と交差して連続する接着剤又は溶着加工により接合されて、接合加工部が形成されており、
前記ギャザー弾性伸縮部材が、前記接合加工部と交差する位置で前記第1層及び第2層の少なくとも一方に固定されており、
前記弾性伸縮部材の収縮に伴い前記第1層及び第2層が収縮することにより、前記第1層及び第2層における接合加工部間に位置する部分が互いに反対向きに膨らんでそれぞれ襞が形成されており、
前記接合加工部は、少なくとも前記自由部分における先端部より基端側の部分全体にわたるように、前記ギャザーシートの突出方向に連続している、
ことを特徴とする吸収性物品。 - 各接合加工部の伸縮方向の幅が4mm以下であり、隣り合う接合加工部の間隔が4〜8mmである、請求項1記載の吸収性物品。
- 前記ギャザー弾性伸縮部材は、前記自由部分の先端側に、複数本間隔を空けて設けられており、
これらギャザー弾性伸縮部材における隣り合うギャザー弾性伸縮部材の間隔が10mm以下である、請求項1又は2記載の吸収性物品。 - 前記第1層及び第2層はそれぞれ、厚み0.1〜1mm、目付10〜20g/m2の不織布である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の吸収性物品。
- 前記立体ギャザーを完全に伸長した状態における前記ギャザー弾性伸縮部材の伸長率が150〜350%である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の吸収性物品。
- 前記ギャザーシートの突出部分は、表面側において幅方向中央側に向かって延出する基端側部分と、この基端側部分の先端から幅方向外側に折り返された先端側部分とを有している、請求項1〜5のいずれか1項に記載の吸収性物品。
- 前記接合加工部が、前記ギャザー弾性伸縮部材と直交する方向に対し傾斜した方向に沿って連続している、請求項1〜6のいずれか1項に記載の吸収性物品。
- 吸収体と、この吸収体の表側及び裏側をそれぞれ覆う液透過性トップシート及び液不透過性シートと、幅方向両側にそれぞれ前後方向に沿って延在された立体ギャザーとを備えており、
前記立体ギャザーは、複数層構造のギャザーシートと、このギャザーシートの層間に前後方向に沿って固定された、細長状のギャザー弾性伸縮部材とを有するものであり、
前記ギャザーシートは、吸収性物品の側部に固定された付根部分と、この付根部分から突出する突出部分と、この突出部分のうち前後端部にそれぞれ設けられ、倒伏状態で本体部の表面に対して固定された倒伏部と、突出部分のうち前後の倒伏部間に位置する非固定の自由部分と、を有しており、
このギャザーシートにおける前記自由部分の少なくとも先端部に、前記ギャザー弾性伸縮部材が前後方向に伸張した状態で固定されている、
吸収性物品において;
前記ギャザーシートにおける、前記ギャザー弾性伸縮部材の一方側及び他方側にそれぞれ位置する第1層及び第2層は、前後方向に間欠的に配された、前記ギャザー弾性伸縮部材と交差して連続する接着剤又は溶着加工により接合されて、接合加工部が形成されており、
前記ギャザー弾性伸縮部材が、前記接合加工部と交差する位置で前記第1層及び第2層の少なくとも一方に固定されており、
前記弾性伸縮部材の収縮に伴い前記第1層及び第2層が収縮することにより、前記第1層及び第2層における接合加工部間に位置する部分が互いに反対向きに膨らんでそれぞれ襞が形成されており、
前記接合加工部が、前記ギャザー弾性伸縮部材に沿う方向に往復しつつ前記ギャザー弾性伸縮部材と直交する方向に連続する波状をなしている、
ことを特徴とする吸収性物品。
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