JP5462047B2 - 吸収性物品 - Google Patents
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そこで、本発明の主たる課題は、広範な脚周り寸法に対して適切にフィットさせることができる吸収性物品を提供することにある。
<請求項1記載の発明>
液透過性の表面シートと、液不透過性シートと、これらの間に介在された吸収体と、内面の両側部にそれぞれ設けられた前後方向に沿って延在する立体ギャザーと、を備えた吸収性物品において、
前記立体ギャザーは、幅方向一方側の端部が前記吸収性物品の側部に対して固定された付根部分とされ、この付根部分以外の部分は付根部分から突出する突出部分とされており、
この突出部分における前後方向両端部及びこれらの間の前後方向中間部のうち、前後方向両端部は、前記吸収性物品の側部の表面に対して固定された非起立部とされており、
前記前後方向中間部は、前記付根部分から前記吸収性物品の表面側に突出するギャザー付根側部分と、このギャザー付根側部分の先端から幅方向外側に折り返されたギャザー先端側部分とからなり、
前記ギャザー付根側部分及び前記ギャザー先端側部分は、前後方向に伸張した状態で固定されたギャザー弾性伸縮部材を有しており、
前記ギャザー付根側部分は、非固定の自由部分とされており、
前記ギャザー先端側部分は、前記吸収性物品の側方を回り込んで前記吸収体の裏側まで延在するとともに、前記吸収体の裏側に位置する先端部が、前記吸収性物品に対して取り外し可能に接合された取り外し部とされ、この取り外し部以外の部分が非固定の自由部分とされるか又は隣接部分に対して取り外し可能に接合されている、
ことを特徴とする吸収性物品。
従来の立体ギャザーは付根部分からの突出長さが一定であったため、前述したとおり、脚が細い場合には立体ギャザーの起立高さが不十分となり立体ギャザー先端と脚周りとの間に隙間を生じ易く、また脚が太い場合には立体ギャザーが余って撓んだ部分がだぶついて脚周りの装着感を悪化するという問題点を有していた。
これに対して、本発明の立体ギャザーでは、取り外し部を外す前は、内面がギャザー付根側部分により、及び外面がギャザー先端側部分によりそれぞれ形成され、起立高さはギャザー付根側部分の突出長さが上限となる。一方、取り外し部を外し、ギャザー先端側部分を自由にした状態では、付根部分に対してギャザー付根側部分が立ち上がるとともに、その先端からギャザー先端側部分が立ち上がるようになるため、起立高さはギャザー付根側部分の突出長さにギャザー先端側部分の突出長さを加えた長さ、つまり突出部分全体の突出長さに延長される。よって、本発明によれば、立体ギャザーの取り外し部を、脚が太いときには外さず、脚が細いときには外すことにより、立体ギャザーの突出長さを装着者の脚周り寸法に応じて変えることができ、もって、広範な脚周り寸法に対して適切にフィットさせることができるようになる。
前記液不透過性シートの外面側を覆う外装シートを備えており、
前記ギャザー先端側部分の取り外し部は、前記液不透過性シート及び外装シートの間に挿入されるとともに、前記液不透過性シート及び外装シートの少なくとも一方に接合されている、請求項1記載の吸収性物品。
このように立体ギャザーの取り外し部を液不透過性シート及び外装シートの間に挿入して固定する構造とすることにより、吸収性物品の裏側に位置する下着等のアウターとの接触により取り外し部が不用意に外れるといった事態が起こり難く、また、取り外し部を外さないときの外観も良好となる。
液透過性の表面シートと、液不透過性シートと、これらの間に介在された吸収体と、内面の両側部にそれぞれ設けられた立体ギャザーと、を備えた吸収性物品において、
前記立体ギャザーは、幅方向一方側の端部が前記吸収性物品の側部に対して固定された付根部分とされ、この付根部分以外の部分は付根部分から突出する突出部分とされており、
この突出部分における前後方向両端部及びこれらの間の前後方向中間部のうち、前後方向両端部は、前記吸収性物品の側部の表面に対して固定された非起立部とされており、
前記前後方向中間部は、前記付根部分から前記吸収性物品の表面側に突出するギャザー付根側部分と、このギャザー付根側部分の先端から幅方向外側に折り返されたギャザー先端側部分とからなり、
前記ギャザー付根側部分及び前記ギャザー先端側部分は、前後方向に伸張した状態で固定されたギャザー弾性伸縮部材を有しており、
前記ギャザー付根側部分は、非固定の自由部分とされており、
前記ギャザー先端側部分は、前後方向に沿う折り目により巻き折りされるとともに、この巻き折りの対向面のうち少なくとも一対の対向面のいずれか一方が他方に対して取り外し可能に接合された取り外し部とされ、且つこの取り外し部を取り外すことにより前記巻き折りを展開可能に構成されている、
ことを特徴とする吸収性物品。
このように、ギャザー先端側部分を巻き折りするとともに、巻き折りを展開可能に固定する構造を採用することで、取り外し部を外して巻き折りを展開することにより、立体ギャザーの突出長さを延長することができる。よって、この巻き折り構造によっても、立体ギャザーの取り外し部を、脚が太いときには外さず、脚が細いときには外すことにより、立体ギャザーの突出長さを装着者の脚周り寸法に応じて変えることができ、もって、広範な脚周り寸法に対して適切にフィットさせることができるようになる。特に、前述の請求項1記載の発明の構造は、立体ギャザーの起立高さの調節は二段階となるが、この巻き折り構造は、二段階調節だけでなく、巻き折りの数を増やすことにより三段階以上の調節も可能となる点でより優れた構造ということができる。
前記取り外し部は、取り外し後に再接合可能な着脱部である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の吸収性物品。
このような着脱部を採用することにより、装着時に立体ギャザーの起立高さを高くし過ぎた場合でも、起立高さを元に又は低めに戻すといったことや、立体ギャザーの高い位置及び低い位置を実際の脚周りに合わせて見比べた後、適切な方に設定するといったことが可能となる。
前記ギャザー弾性伸縮部材は、少なくとも、前記ギャザー付根側部分の先端部及び前記ギャザー先端側部分の先端部にそれぞれ設けられている、請求項1〜4のいずれか1項に記載の吸収性物品。
これらの部位にギャザー弾性伸縮部材を設けることにより、取り外し部を外す前及び後のいずれにおいても、立体ギャザーの先端部に弾性伸縮部材が位置し、立体ギャザーが良好に起立して脚周りに適切にフィットするようになる。
<第1の形態>
図1〜図8は、パンツタイプ使い捨ておむつの一例100を示している。このパンツタイプ使い捨ておむつ100は、製品外面(裏面)をなす外装シート12と、外装シートの内面に貼り付けられた内装体200とから構成されているものである。内装体200は、尿等の排泄物等を吸収保持する部分であり、外装シート12は着用者に装着するための部分である。なお、断面図における点模様部分は各構成部材を接合する接合部分を示しており、ホットメルト接着剤などのベタ、ビード、カーテン、サミットまたはスパイラル塗布などにより形成されるものである。なお、「前後方向」とは腹側(前側)と背側(後側)を結ぶ方向を意味し、「幅方向」とは前後方向と直交する方向(左右方向)を意味し、「上下方向」とはおむつ100の装着状態、すなわちおむつ100の前身頃両側部と後身頃量側部を重ね合わせるようにおむつ100を股間部で2つに折った際に胴回り方向と直交する方向、換言すればウエスト開口部WO側と股間部側とを結ぶ方向を意味する。
内装体200は任意の形状を採ることができるが、図示の形態では長方形である。内装体200は、図3〜図5に示されるように、身体側となる表面シート30と、液不透過性シート11と、これらの間に介在された吸収要素50とを備えているものであり、吸収機能を担う本体部である。符号40は、表面シート30を透過した液を速やかに吸収要素50へ移行させるために、表面シート30と吸収要素50との間に設けられた中間シート(セカンドシート)を示しており、符号60は、内装体200の両脇に排泄物が漏れるのを防止するために、内装体200の両側に設けられた、身体側に起立する立体ギャザー60を示している。
表面シート30は、液を透過する性質を有するものであり、例えば、有孔又は無孔の不織布や、多孔性プラスチックシートなどを例示することができる。また、このうち不織布は、その原料繊維が何であるかは、特に限定されない。例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維などや、これらから二種以上が使用された混合繊維、複合繊維などを例示することができる。さらに、不織布は、どのような加工によって製造されたものであってもよい。加工方法としては、公知の方法、例えば、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法、エアスルー法、ポイントボンド法等を例示することができる。例えば、柔軟性、ドレープ性を求めるのであれば、スパンボンド法、スパンレース法が、嵩高性、ソフト性を求めるのであれば、エアスルー法、ポイントボンド法、サーマルボンド法が、好ましい加工方法となる。
表面シート30を透過した液を速やかに吸収体へ移行させるために、表面シート30より液の透過速度が速い、中間シート(「セカンドシート」とも呼ばれている)40を設けることができる。この中間シート40は、液を速やかに吸収体へ移行させて吸収体による吸収性能を高めるばかりでなく、吸収した液の吸収体からの「逆戻り」現象を防止し、表面シート30上を常に乾燥した状態とすることができる。中間シート40は省略することもできる。
液不透過性シート11の素材は、特に限定されるものではないが、例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂等からなるプラスチックフィルムや、不織布の表面にプラスチックフィルムを設けたラミネート不織布、プラスチックフィルムに不織布等を重ねて接合した積層シートなどを例示することができる。液不透過性シート11には、近年、ムレ防止の観点から好まれて使用されている不透液性かつ透湿性を有する素材を用いることが好ましい。透湿性を有するプラスチックフィルムとしては、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂中に無機充填剤を混練して、シートを成形した後、一軸又は二軸方向に延伸して得られた微多孔性プラスチックフィルムが広く用いられている。このほかにも、マイクロデニール繊維を用いた不織布、熱や圧力をかけることで繊維の空隙を小さくすることによる防漏性強化、高吸水性樹脂または疎水性樹脂や撥水剤の塗工といった方法により、プラスチックフィルムを用いずに液不透過性としたシートも、液不透過性シート11として用いることができる。
吸収要素50は、吸収体56と、この吸収体56の全体を包む包装シート58とを有する。包装シート58は省略することもできる。
吸収体56は、繊維の集合体により形成することができる。この繊維集合体としては、綿状パルプや合成繊維等の短繊維を積繊したものの他、セルロースアセテート等の合成繊維のトウ(繊維束)を必要に応じて開繊して得られるフィラメント集合体も使用できる。繊維目付けとしては、綿状パルプや短繊維を積繊する場合は、例えば100〜300g/m2程度とすることができ、フィラメント集合体の場合は、例えば30〜120g/m2程度とすることができる。合成繊維の場合の繊度は、例えば、1〜16dtex、好ましくは1〜10dtex、さらに好ましくは1〜5dtexである。フィラメント集合体の場合、フィラメントは、非捲縮繊維であってもよいが、捲縮繊維であるのが好ましい。捲縮繊維の捲縮度は、例えば、1インチ当たり5〜75個、好ましくは10〜50個、さらに好ましくは15〜50個程度とすることができる。また、均一に捲縮した捲縮繊維を用いる場合が多い。吸収体56中には高吸収性ポリマー粒子を分散保持させるのが好ましい。
吸収体56には、その一部又は全部に高吸収性ポリマー粒子を含有させることができる。高吸収性ポリマー粒子とは、「粒子」以外に「粉体」も含む。高吸収性ポリマー粒子の粒径は、この種の吸収性物品に使用されるものをそのまま使用でき、1000μm以下、特に150〜400μmのものが望ましい。高吸収性ポリマー粒子の材料としては、特に限定無く用いることができるが、吸水量が40g/g以上のものが好適である。高吸収性ポリマー粒子としては、でんぷん系、セルロース系や合成ポリマー系などのものがあり、でんぷん−アクリル酸(塩)グラフト共重合体、でんぷん−アクリロニトリル共重合体のケン化物、ナトリウムカルボキシメチルセルロースの架橋物やアクリル酸(塩)重合体などのものを用いることができる。高吸収性ポリマー粒子の形状としては、通常用いられる粉粒体状のものが好適であるが、他の形状のものも用いることができる。
包装シート58を用いる場合、その素材としては、ティッシュペーパ、特にクレープ紙、不織布、ポリラミ不織布、小孔が開いたシート等を用いることができる。ただし、高吸収性ポリマー粒子が抜け出ないシートであるのが望ましい。クレープ紙に換えて不織布を使用する場合、親水性のSMS不織布(SMS、SSMMS等)が特に好適であり、その材質はポリプロピレン、ポリエチレン/ポリプロピレン複合材などを使用できる。目付けは、5〜40g/m2、特に10〜30g/m2のものが望ましい。
外装シート12は、股間部から腹側に延在する前身頃Fと、股間部から背側に延在する後身頃Bとを有し、これら前身頃Fの両側部と後身頃Bの両側部とが接合されて、図8に示すように、装着者の胴を通すための胴開口部WO及び脚を通すための左右一対の脚開口部LOが形成されているものである。符号12Aは接合部分を示している(以下、この部分をサイドシール部ともいう)。なお、股間部とは、展開状態における前身頃のウエスト端縁から後身頃のウエスト端縁までの前後方向中央を意味し、それよりも前側の部分及び後側の部分が前身頃F及び後身頃Bをそれぞれ意味する。
外装シート12の後身頃Bの外面における幅方向中央部には、後処理テープ70(固定手段)が設けることができる。後処理テープ70は、おむつ100を表面シート30が内側に且つ前身頃Fが内側となるように丸め若しくは折り畳んだ状態で固定するためのものである。一般的な後処理テープ70は、図5に示すように、基端部71が外装シート12の外面に接着剤等により固定されるとともに、この基端部71よりも先端側の部分は三つ折り(断面Z字状)や二つ折りで折り畳まれて、折り重なり部分間が仮止め接着剤72により剥離可能に固定(仮固定)されている。また、先端部に白色等の不透明色に着色された摘み部73を有するとともに、この摘み部73を除く部分が透明または半透明であり、この後処理テープ70における透明または半透明の部分を通して、後処理テープ70の外面側から後述するデザインが視認可能になっている。具体的な構造は適宜構成することができるが、図示形態では、全体を透明又は半透明の複数の基材を長手方向に連結して形成するとともに、摘み部73に着色テープ74を張り合わせた構造を採用している。
液不透過性シート11と外装シート12との間(外装シート12の層間を含む)には、印刷によりデザインの施された印刷シート25が設けられている。外装シート12を省略し、印刷シート25が外面に露出する形態とすることもできる。また、図示例の印刷シート25は、それが配置される身頃よりも小さい面積を有しており、前身頃F及び後身頃Bに個別に設けられているが、前身頃Fから股間部を通り後身頃Bまで一体的に連続するように設けることもできる。
上述の例では、前身頃Fから後身頃Bまでを一体的な外装シート12により連続的に覆っているが、外装シートが、装着者の胴回りのうち腹側を覆う腹側外装シートと背側を覆う背側外装シートとに分割されており、腹側外装シートの幅方向中央部内面に内装体の前端部がホットメルト接着剤等により連結されるとともに、背側外装シートの幅方向中央部内面に内装体の後端部がホットメルト接着剤等により連結されており、腹側外装シートと背側外装シートとが股間側で連続しておらず、離間されている形態も採用することができる。この離間距離は150〜250mm程度とすることができる。この場合、内装体における液不透過性シートの裏面には、内装体の裏面全体を覆うように、あるいは腹側外装シートと背側外装シートとの間に露出する部分全体を覆うように、股間部外装シートを固定することもできる。股間部外装シートとしては、前述した外装シートに用いられるものと同様の資材を用いることができる。股間部外装シートも本発明の外装シートに相当する。
立体ギャザー60は、内装体200の両側部に設けられた前後方向に沿って延在する帯状部材であり、表面シート30上を伝わって横方向に移動する尿や軟便を遮断し、横漏れを防止するために設けられているものである。図示形態と異なり、内装体200の左右各側において立体ギャザー60を二重に(二列)設けることもできる。
上記第1の形態の立体ギャザー60は、起立高さの調節ができる点で従来よりも格段に優れるものであるが、起立高さの調節は二段階となるため、より細かな調節が可能である構造が望まれる。そこで、図9〜図14に示す形態も提案される。すなわち、この第2の形態は、ギャザー先端側部分69は、前後方向に沿う折り目により巻き折りされるとともに、この巻き折りの対向面のうち少なくとも一対の対向面のいずれか一方が他方に対して接合手段80により取り外し可能に接合された取り外し部69tとされ、且つこの取り外し部69tを取り外すことにより巻き折りを展開可能に構成されている点で、第1の形態と異なるものである。
その他の点は第1の形態と同様であるため敢えて説明を省略する。
Claims (5)
- 液透過性の表面シートと、液不透過性シートと、これらの間に介在された吸収体と、内面の両側部にそれぞれ設けられた前後方向に沿って延在する立体ギャザーと、を備えた吸収性物品において、
前記立体ギャザーは、幅方向一方側の端部が前記吸収性物品の側部に対して固定された付根部分とされ、この付根部分以外の部分は付根部分から突出する突出部分とされており、
この突出部分における前後方向両端部及びこれらの間の前後方向中間部のうち、前後方向両端部は、前記吸収性物品の側部の表面に対して固定された非起立部とされており、
前記前後方向中間部は、前記付根部分から前記吸収性物品の表面側に突出するギャザー付根側部分と、このギャザー付根側部分の先端から幅方向外側に折り返されたギャザー先端側部分とからなり、
前記ギャザー付根側部分及び前記ギャザー先端側部分は、前後方向に伸張した状態で固定されたギャザー弾性伸縮部材を有しており、
前記ギャザー付根側部分は、非固定の自由部分とされており、
前記ギャザー先端側部分は、前記吸収性物品の側方を回り込んで前記吸収体の裏側まで延在するとともに、前記吸収体の裏側に位置する先端部が、前記吸収性物品に対して取り外し可能に接合された取り外し部とされ、この取り外し部以外の部分が非固定の自由部分とされるか又は隣接部分に対して取り外し可能に接合されている、
ことを特徴とする吸収性物品。 - 前記液不透過性シートの外面側を覆う外装シートを備えており、
前記ギャザー先端側部分の取り外し部は、前記液不透過性シート及び外装シートの間に挿入されるとともに、前記液不透過性シート及び外装シートの少なくとも一方に接合されている、請求項1記載の吸収性物品。 - 液透過性の表面シートと、液不透過性シートと、これらの間に介在された吸収体と、内面の両側部にそれぞれ設けられた立体ギャザーと、を備えた吸収性物品において、
前記立体ギャザーは、幅方向一方側の端部が前記吸収性物品の側部に対して固定された付根部分とされ、この付根部分以外の部分は付根部分から突出する突出部分とされており、
この突出部分における前後方向両端部及びこれらの間の前後方向中間部のうち、前後方向両端部は、前記吸収性物品の側部の表面に対して固定された非起立部とされており、
前記前後方向中間部は、前記付根部分から前記吸収性物品の表面側に突出するギャザー付根側部分と、このギャザー付根側部分の先端から幅方向外側に折り返されたギャザー先端側部分とからなり、
前記ギャザー付根側部分及び前記ギャザー先端側部分は、前後方向に伸張した状態で固定されたギャザー弾性伸縮部材を有しており、
前記ギャザー付根側部分は、非固定の自由部分とされており、
前記ギャザー先端側部分は、前後方向に沿う折り目により巻き折りされるとともに、この巻き折りの対向面のうち少なくとも一対の対向面のいずれか一方が他方に対して取り外し可能に接合された取り外し部とされ、且つこの取り外し部を取り外すことにより前記巻き折りを展開可能に構成されている、
ことを特徴とする吸収性物品。 - 前記取り外し部は、取り外し後に再接合可能な着脱部である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の吸収性物品。
- 前記ギャザー弾性伸縮部材は、少なくとも、前記ギャザー付根側部分の先端部及び前記ギャザー先端側部分の先端部にそれぞれ設けられている、請求項1〜4のいずれか1項に記載の吸収性物品。
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