JP5743470B2 - パンツタイプ使い捨ておむつ - Google Patents
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しかしながら、この従来例においては、脚付根部弾性伸縮部材が、脚開口部の縁部に沿って環状に連続するように配置されているため、歩行や座位等の際に脚を腹側に曲げたり、胡坐を組んだりしたとき、前身頃における脚開口部の縁部に設けられた脚付根部弾性伸縮部材の収縮力が抵抗となって、腿の動きが阻害されたり、鼠蹊部に対する締め付け(圧迫感)が局所的に増加したりする、といった問題点がある。
かといって、脚付根部弾性伸縮部材を減らしたり、省略したり、締め付けを弱くしたりしては、腿の付根に対するフィット性を損なうおそれがある。
<請求項1記載の発明>
前身頃及び後身頃を構成する外装シートと、この外装シートの内面に固定された、吸収体を含む内装体とを備え、前身頃における外装シートの両側部と後身頃における外装シートの両側部とがそれぞれ接合されることにより、ウエスト開口部及び左右一対の脚開口部が形成され、
前記外装シートに、前身頃及び後身頃の各両側部から幅方向中央側に向かいつつ反対の身頃側へ向かうように脚開口部に沿って延在する脚付根部弾性伸縮部材が、それぞれ延在方向に伸長された状態で固定された、パンツタイプ使い捨ておむつにおいて、
後身頃の両側部における脚付根部弾性伸縮部材の取付部位である後脇部取付部位は、脚開口部側の端が、後身頃の両側部の脚開口部近傍に位置しており、
前身頃の両側部における脚付根部弾性伸縮部材の取付部位である前脇部取付部位は、脚開口部側の端が、後脇部取付部位のウエスト開口部側の端と同じ縦方向位置か又はよりウエスト開口部側に位置するとともに、ウエスト開口部側の端が、ウエスト下部のウエスト縁部側の部位又はウエスト縁部に位置しており、
前身頃における脚付根部弾性伸縮部材と脚開口部との間に、脚付根部弾性伸縮部材を有しない易変形領域が形成されている、
ことを特徴とするパンツタイプ使い捨ておむつ。
このように、脚付根部弾性伸縮部材の前脇部取付部位の脚開口部側の端を、後脇部取付部位の脚開口部側の端よりウエスト開口部側に位置させて、前身頃における脚付根部弾性伸縮部材と脚開口部との間に、脚付根部弾性伸縮部材を有しない易変形領域を確保することにより、歩行や座位等の際に脚を腹側に曲げたり、胡坐を組んだりしたとき、前身頃における脚開口部の縁部において脚付根部弾性伸縮部材の収縮力が抵抗となり難く、腿の動きが阻害されたり、鼠蹊部に対する締め付け(圧迫感)が局所的に増加したりし難くなる。また、このように、前脇部取付部位の脚開口部側の端を後脇部取付部位の脚開口部側の端よりウエスト開口部側に位置させても、身体の鼠蹊部の側部は臀溝の側部よりもウエスト側に位置しているから、前身頃の脚付根部弾性伸縮部材は鼠蹊部に及び後身頃の脚付根部弾性伸縮部材は臀溝の側部にそれぞれ適切にフィットすることとなり、腿の付根に対するフィット性が損なわれず、従来のように脚付根部弾性伸縮部材を単に脚開口部の縁部に沿って環状に連続するよりも、むしろより適切な部位にフィットさせることができる。
前記前身頃における外装シート及び後身頃における外装シートのそれぞれにおいて、ウエスト開口部の縁部に、幅方向に沿って延在する細長状のウエスト縁部弾性伸縮部材が複数本縦方向に間隔を空けてそれぞれ幅方向に沿って所定の伸長率で伸長された状態で固定されるとともに、前記ウエスト縁部弾性伸縮部材よりも前後方向中央部側の領域に、幅方向に沿って延在する細長状のウエスト下部弾性伸縮部材が複数本縦方向に間隔を空けてそれぞれ幅方向に沿って所定の伸長率で伸長された状態で固定されており、
少なくとも一部の前記前身頃のウエスト下部弾性伸縮部材は、前記易変形領域内に取り付けられた部分を有している、請求項1記載のパンツタイプ使い捨ておむつ。
このような構成とすることにより、前身頃のウエスト下部弾性伸縮部材を利用して易変形領域がひらひらし難くなる。また、前身頃のウエスト下部弾性伸縮部材は、脚付根部弾性伸縮部材と異なり、収縮力が主に幅方向に沿うものとなるため、その収縮力が腿の動きを阻害したり、鼠蹊部に対する締め付け(圧迫感)を局所的に増加したりするといったことが殆ど発生しない。
前記外装シートは、少なくとも前記ウエスト縁部弾性伸縮部材、ウエスト下部弾性伸縮部材、及び脚付根部弾性伸縮部材を有する部分では複数枚の不織布が接着剤で張り合わせてなるとともに、それら不織布間に前記ウエスト縁部弾性伸縮部材、ウエスト下部弾性伸縮部材、及び脚付根部弾性伸縮部材が挟持固定されており、
前記外装シートを構成する各不織布の坪量は10〜40g/m2であり、
前記前身頃及び後身頃におけるウエスト縁部弾性伸縮部材は、それぞれ、太さ155〜1880dtex、本数が3〜22本、間隔が4〜12mm、及び固定時の伸長率が150〜400%であり、
前記前身頃及び後身頃におけるウエスト下部部弾性伸縮部材は、それぞれ、太さ155〜1880dtex、本数が5〜30本、間隔が1〜15mm、及び固定時の伸長率が200〜350%であり、
前記脚付根部弾性伸縮部材は、太さ100〜2000dtex、本数が1〜20本、間隔が1〜30mm、及び固定時の伸長率が100〜300%である、
請求項2記載のパンツタイプ使い捨ておむつ。
前記後身頃には、幅方向中央部の左右両側に前記ウエスト下部弾性伸縮部材が設けられて収縮力作用領域が形成されるとともに、これら収縮力作用領域の間に、前記ウエスト下部弾性伸縮部材が設けられていない収縮力非作用領域が形成されており、かつこの収縮力非作用領域の両側縁は、両臀部の幅方向外側の側縁に沿って湾曲する部分と、その股間側に位置し、股間側に向かうにつれて幅方向外側に向かう部分とを有している、請求項3又は4記載のパンツタイプ使い捨ておむつ。
このように、後身頃における収縮力非作用領域の形状を臀部表面の膨らみに合わせて大きく確保することで、歩行や座位等の際に脚を腹側に曲げたり、胡坐を組んだりすることにより、臀部が相対的に膨出しても、後身頃の幅方向収縮力が抵抗となり難く、腿の動きが阻害されたり、臀部に対する締め付け(圧迫感)が局所的に増加したりする、といった事態が発生し難くなる。
図1〜図8は、パンツタイプ使い捨ておむつの一例100を示している。このパンツタイプ使い捨ておむつ100は、製品外面(裏面)をなす外装シート12と、外装シートの内面に貼り付けられた内装体200とから構成されているものである。内装体200は、尿等の排泄物等を吸収保持する部分であり、外装シート12は着用者に装着するための部分である。なお、断面図における点模様部分は各構成部材を接合する接合部分を示しており、ホットメルト接着剤などのベタ、ビード、カーテン、サミットまたはスパイラル塗布などにより形成されるものである。なお、「前後方向」とは腹側(前側)と背側(後側)を結ぶ方向を意味し、「幅方向」とは前後方向と直交する方向(左右方向)を意味し、「上下方向」とはおむつ100の装着状態、すなわちおむつ100の前身頃両側部と後身頃量側部を重ね合わせるようにおむつ100を股間部で2つに折った際に胴回り方向と直交する方向、換言すればウエスト開口部WO側と股間部側とを結ぶ方向を意味する。
内装体200は任意の形状を採ることができるが、図示の形態では長方形である。内装体200は、図3〜図5に示されるように、身体側となる表面シート30と、不透液性バックシート11と、これらの間に介在された吸収要素50とを備えているものであり、吸収機能を担う本体部である。符号40は、表面シート30を透過した液を速やかに吸収要素50へ移行させるために、表面シート30と吸収要素50との間に設けられた中間シート(セカンドシート)を示しており、符号60は、内装体200の両脇に排泄物が漏れるのを防止するために、内装体200の両側に設けられた、身体側に起立するバリヤーカフス60を示している。
表面シート30は、液を透過する性質を有するものであり、例えば、有孔又は無孔の不織布や、多孔性プラスチックシートなどを例示することができる。また、このうち不織布は、その原料繊維が何であるかは、特に限定されない。例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維などや、これらから二種以上が使用された混合繊維、複合繊維などを例示することができる。さらに、不織布は、どのような加工によって製造されたものであってもよい。加工方法としては、公知の方法、例えば、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法、エアスルー法、ポイントボンド法等を例示することができる。例えば、柔軟性、ドレープ性を求めるのであれば、スパンボンド法、スパンレース法が、嵩高性、ソフト性を求めるのであれば、エアスルー法、ポイントボンド法、サーマルボンド法が、好ましい加工方法となる。
表面シート30を透過した液を速やかに吸収体へ移行させるために、表面シート30より液の透過速度が速い、中間シート(「セカンドシート」とも呼ばれている)40を設けることができる。この中間シート40は、液を速やかに吸収体へ移行させて吸収体による吸収性能を高めるばかりでなく、吸収した液の吸収体からの「逆戻り」現象を防止し、表面シート30上を常に乾燥した状態とすることができる。中間シート40は省略することもできる。
不透液性バックシート11の素材は、特に限定されるものではないが、例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂等からなるプラスチックフィルムや、不織布の表面にプラスチックフィルムを設けたラミネート不織布、プラスチックフィルムに不織布等を重ねて接合した積層シートなどを例示することができる。不透液性バックシート11には、近年、ムレ防止の観点から好まれて使用されている不透液性かつ透湿性を有する素材を用いることが好ましい。透湿性を有するプラスチックフィルムとしては、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂中に無機充填剤を混練して、シートを成形した後、一軸又は二軸方向に延伸して得られた微多孔性プラスチックフィルムが広く用いられている。このほかにも、マイクロデニール繊維を用いた不織布、熱や圧力をかけることで繊維の空隙を小さくすることによる防漏性強化、高吸水性樹脂または疎水性樹脂や撥水剤の塗工といった方法により、プラスチックフィルムを用いずに液不透過性としたシートも、不透液性バックシート11として用いることができる。
バリヤーカフス60は、内装体200の両側部に沿って前後方向全体にわたり延在する帯状部材であり、表面シート30上を伝わって横方向に移動する尿や軟便を遮断し、横漏れを防止するために設けられているものである。本実施の形態のバリヤーカフス60は、内装体200の側部から起立するように設けられ、付け根側の部分は幅方向中央側に向かって斜めに起立し、中間部より先端側の部分は幅方向外側に向かって斜めに起立するものである。
吸収要素50は、吸収体56と、この吸収体56の全体を包む包装シート58とを有する。包装シート58は省略することもできる。
吸収体56は、繊維の集合体により形成することができる。この繊維集合体としては、綿状パルプや合成繊維等の短繊維を積繊したものの他、セルロースアセテート等の合成繊維のトウ(繊維束)を必要に応じて開繊して得られるフィラメント集合体も使用できる。繊維目付けとしては、綿状パルプや短繊維を積繊する場合は、例えば100〜300g/m2程度とすることができ、フィラメント集合体の場合は、例えば30〜120g/m2程度とすることができる。合成繊維の場合の繊度は、例えば、1〜16dtex、好ましくは1〜10dtex、さらに好ましくは1〜5dtexである。フィラメント集合体の場合、フィラメントは、非捲縮繊維であってもよいが、捲縮繊維であるのが好ましい。捲縮繊維の捲縮度は、例えば、1インチ当たり5〜75個、好ましくは10〜50個、さらに好ましくは15〜50個程度とすることができる。また、均一に捲縮した捲縮繊維を用いる場合が多い。吸収体56中には高吸収性ポリマー粒子を分散保持させるのが好ましい。
吸収体56には、その一部又は全部に高吸収性ポリマー粒子を含有させることができる。高吸収性ポリマー粒子とは、「粒子」以外に「粉体」も含む。高吸収性ポリマー粒子の粒径は、この種の吸収性物品に使用されるものをそのまま使用でき、1000μm以下、特に200〜400μmのものが望ましい。高吸収性ポリマー粒子の材料としては、特に限定無く用いることができるが、吸水量が40g/g以上のものが好適である。高吸収性ポリマー粒子としては、でんぷん系、セルロース系や合成ポリマー系などのものがあり、でんぷん−アクリル酸(塩)グラフト共重合体、でんぷん−アクリロニトリル共重合体のケン化物、ナトリウムカルボキシメチルセルロースの架橋物やアクリル酸(塩)重合体などのものを用いることができる。高吸収性ポリマー粒子の形状としては、通常用いられる粉粒体状のものが好適であるが、他の形状のものも用いることができる。
包装シート58を用いる場合、その素材としては、ティッシュペーパ、特にクレープ紙、不織布、ポリラミ不織布、小孔が開いたシート等を用いることができる。ただし、高吸収性ポリマー粒子が抜け出ないシートであるのが望ましい。クレープ紙に換えて不織布を使用する場合、親水性のSMS不織布(SMS、SSMMS等)が特に好適であり、その材質はポリプロピレン、ポリエチレン/ポリプロピレン複合材などを使用できる。目付けは、5〜40g/m2、特に10〜15g/m2のものが望ましい。
外装シート12は、股間部から腹側に延在する前身頃Fを構成する部分と、股間部から背側に延在する後身頃Bを構成する部分とを有し、これら前身頃Fの両側部と後身頃Bの両側部とが接合されて、図8に示すように、装着者の胴を通すためのウエスト開口部WO及び脚を通すための左右一対の脚開口部LOが形成されているものである。符号12Aは接合部分を示している(以下、この部分をサイドシール部ともいう)。なお、股間部とは、展開状態における前身頃Fのウエスト端縁から後身頃Bのウエスト端縁までの前後方向中央を意味し、それよりも前側の部分及び後側の部分が前身頃F及び後身頃Bをそれぞれ意味する。
外装シート12の後身頃Bの外面における幅方向中央部には、後処理テープ70(固定手段)が設けることができる。後処理テープ70は、おむつ100を表面シート30が内側に且つ前身頃Fが内側となるように丸め若しくは折り畳んだ状態で固定するためのものである。一般的な後処理テープ70は、図5に示すように、基端部71が外装シート12の外面に接着剤等により固定されるとともに、この基端部71よりも先端側の部分は三つ折り(断面Z字状)や二つ折りで折り畳まれて、折り重なり部分間が仮止め接着剤72により剥離可能に固定(仮固定)されている。また、先端部に白色等の不透明色に着色された摘み部73を有するとともに、この摘み部73を除く部分が透明または半透明であり、この後処理テープ70における透明または半透明の部分を通して、後処理テープ70の外面側から後述するデザインが視認可能になっている。具体的な構造は適宜構成することができるが、図示形態では、全体を透明又は半透明の複数の基材を長手方向に連結して形成するとともに、摘み部73に着色テープ74を張り合わせた構造を採用している。
不透液性バックシート11と外装シート12との間(外装シート12の層間を含む)には、印刷によりデザインの施された印刷シート25が設けられている。外装シート12を省略し、印刷シート25が外面に露出する形態とすることもできる。また、図示例の印刷シート25は、それが配置される身頃よりも小さい面積を有しており、前身頃F及び後身頃Bに個別に設けられているが、前身頃Fから股間部を通り後身頃Bまで一体的に連続するように設けることもできる。
上述の例では、前身頃Fから後身頃Bまでを一体的な外装シート12により連続的に覆っているが、外装シートが、装着者の胴回りのうち腹側を覆う腹側外装シートと背側を覆う背側外装シートとに分割されており、腹側外装シートの幅方向中央部内面に内装体の前端部がホットメルト接着剤等により連結されるとともに、背側外装シートの幅方向中央部内面に内装体の後端部がホットメルト接着剤等により連結されており、腹側外装シートと背側外装シートとが股間側で連続しておらず、離間されている形態も採用することができる。この離間距離は150〜250mm程度とすることができる。この場合、内装体における不透液性バックシートの裏面には、内装体の裏面全体を覆うように、あるいは腹側外装シートと背側外装シートとの間に露出する部分全体を覆うように、股間部外装シートを固定することもできる。股間部外装シートとしては、前述した外装シートに用いられるものと同様の資材を用いることができる。股間部外装シートも本発明の外装シートに相当する。
Claims (4)
- 前身頃及び後身頃を構成する外装シートと、この外装シートの内面に固定された、吸収体を含む内装体とを備え、前身頃における外装シートの両側部と後身頃における外装シートの両側部とがそれぞれ接合されることにより、ウエスト開口部及び左右一対の脚開口部が形成され、
前記外装シートに、前身頃及び後身頃の各両側部から幅方向中央側に向かいつつ反対の身頃側へ向かうように脚開口部に沿って延在する脚付根部弾性伸縮部材が、それぞれ延在方向に伸長された状態で固定された、パンツタイプ使い捨ておむつにおいて、
後身頃の両側部における脚付根部弾性伸縮部材の取付部位である後脇部取付部位は、脚開口部側の端が、後身頃の両側部の脚開口部近傍に位置しており、
前身頃の両側部における脚付根部弾性伸縮部材の取付部位である前脇部取付部位は、脚開口部側の端が、後脇部取付部位のウエスト開口部側の端と同じ縦方向位置か又はよりウエスト開口部側に位置するとともに、ウエスト開口部側の端が、ウエスト下部のウエスト縁部側の部位又はウエスト縁部に位置しており、
前身頃における脚付根部弾性伸縮部材と脚開口部との間に、脚付根部弾性伸縮部材を有しない易変形領域が形成されている、
ことを特徴とするパンツタイプ使い捨ておむつ。 - 前記前身頃における外装シート及び後身頃における外装シートのそれぞれにおいて、ウエスト開口部の縁部に、幅方向に沿って延在する細長状のウエスト縁部弾性伸縮部材が複数本縦方向に間隔を空けてそれぞれ幅方向に沿って所定の伸長率で伸長された状態で固定されるとともに、前記ウエスト縁部弾性伸縮部材よりも前後方向中央部側の領域に、幅方向に沿って延在する細長状のウエスト下部弾性伸縮部材が複数本縦方向に間隔を空けてそれぞれ幅方向に沿って所定の伸長率で伸長された状態で固定されており、
少なくとも一部の前記前身頃のウエスト下部弾性伸縮部材は、前記易変形領域内に取り付けられた部分を有している、請求項1記載のパンツタイプ使い捨ておむつ。 - 前記外装シートは、少なくとも前記ウエスト縁部弾性伸縮部材、ウエスト下部弾性伸縮部材、及び脚付根部弾性伸縮部材を有する部分では複数枚の不織布が接着剤で張り合わせてなるとともに、それら不織布間に前記ウエスト縁部弾性伸縮部材、ウエスト下部弾性伸縮部材、及び脚付根部弾性伸縮部材が挟持固定されており、
前記外装シートを構成する各不織布の坪量は10〜40g/m2であり、
前記前身頃及び後身頃におけるウエスト縁部弾性伸縮部材は、それぞれ、太さ155〜1880dtex、本数が3〜22本、間隔が4〜12mm、及び固定時の伸長率が150〜400%であり、
前記前身頃及び後身頃におけるウエスト下部部弾性伸縮部材は、それぞれ、太さ155〜1880dtex、本数が5〜30本、間隔が1〜15mm、及び固定時の伸長率が200〜350%であり、
前記脚付根部弾性伸縮部材は、太さ100〜2000dtex、本数が1〜20本、間隔が1〜30mm、及び固定時の伸長率が100〜300%である、
請求項2記載のパンツタイプ使い捨ておむつ。 - 前記後身頃には、幅方向中央部の左右両側に前記ウエスト下部弾性伸縮部材が設けられて収縮力作用領域が形成されるとともに、これら収縮力作用領域の間に、前記ウエスト下部弾性伸縮部材が設けられていない収縮力非作用領域が形成されており、かつこの収縮力非作用領域の両側縁は、両臀部の幅方向外側の側縁に沿って湾曲する部分と、その股間側に位置し、股間側に向かうにつれて幅方向外側に向かう部分とを有している、請求項1又は2記載のパンツタイプ使い捨ておむつ。
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