JP5931423B2 - パンツタイプ使い捨ておむつ - Google Patents
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Description
そこで、本発明の主たる課題は、横縞状パターンの利点を損ねることなく、装着中の十分な強度と引き剥がし容易性とを両立させることにある。
<請求項1記載の発明>
前身頃の両側部と後身頃の両側部とが接合されたサイドシール部を有し、このサイドシール部には、横方向に沿う所定長さの直線状溶着部が縦方向に間隔を空けて横縞状パターンで並んでおり、ウエスト開口部及び左右一対の脚開口部が形成された、パンツタイプ使い捨ておむつにおいて、
前記サイドシール部における少なくとも一部の縦方向領域では、内方端が隣接溶着部よりも突出する内寄りの溶着部と、外方端が隣接溶着部よりも突出する外寄りの溶着部とが縦方向に互い違いに並び、かつ溶着部2つ又は3つおきに縦方向間隔が相対的に広い大間隔部分を有する互い違いパターンで、前記溶着部が並んでいる、
ことを特徴とするパンツタイプ使い捨ておむつ。
一般にパンツタイプ使い捨ておむつのサイドシール部を引き剥がすには、ウエスト開口部から前身頃側及び後身頃側にそれぞれ手を入れて、サイドシール部の前身頃側及び後身頃側を掴み、前身頃と後身頃とを離すように引っ張る。これにより、先ず、手で掴んだ縦方向領域に含まれる複数の溶着部が内方端から外方端に向かって剥がされる。このとき、剥離部分と非剥離部分との境界である剥離線は略縦方向に沿っており、複数の溶着部は略同じ横方向位置で剥がれていく。次に、この手掴み部分の溶着部が剥がされると、手掴み部分の位置よりも脚開口部側に力が加わるようになり、剥離線は外側に倒れていき、途中からは略横向きとなる。
したがって、従来のような整列した横縞状のパターンでは、剥離線が倒れて横向きになるまでは一度に多数の溶着部を剥がす必要があり、素材等の影響によって溶着部の強度が強くなると、引き剥がし易さが損なわれる。
これに対して、上述のような互い違いパターンのサイドシール部を引き剥がす場合、剥離線の向きが縦方向のときには内寄りの溶着部のみが先に剥離し、次に内寄りの溶着部及び外寄りの溶着部の両方、最後に外寄りの溶着部のみが剥離する。よって、引き剥がし開始時及び終了時の剥離力は弱くて済む。また、溶着部は剥離開始時に最も強い力が必要となり、一度剥離し始めると残りの部分は比較的に弱い力で剥離が進行するため、内寄りの溶着部及び外寄りの溶着部の両方を剥離する際も比較的に弱い力で剥離が進行する。
また、剥離線の向きが倒れていくときにも、剥離線が一度に横切る溶着部の本数(つまり一度に剥離する溶着部の本数)の多い状態が、従来の整列した横縞状のパターンよりも短いため、剥離に要する力が弱くて済むような感覚が得られる。
さらに、サイドシール部の全幅の割には各溶着部の横方向長さが短くなるため、剥離線の向きがある程度まで横向きになり、剥離線が一度に横切る溶着部の本数(つまり一度に剥離する溶着部の本数)が一本になった状態でも、同じサイドシール部幅の従来の整列した横縞状のパターンと比較するならば弱い力で引き剥がすことができる。
しかも、サイドシール部の全幅は広く確保でき、全体としてのシール面積も十分に広く確保できるため、装着中の誤剥離も防止し易い。もちろん、互い違いパターンにしてもパターン自体は横縞状であるため、不織布の繊維屑が付着し難く、また付着した繊維屑を取り除きやすい、装着中に誤って破れにくい、設備コストがローコストである、等の利点を損ねることもない。
このように、本発明によれば、横縞状パターンの利点を損ねることなく、装着中の十分な強度と引き剥がし容易性とを両立できるようになる。
また、大間隔部分を有していると、剥離線の向きが倒れていくときに、剥離線が一度に横切る溶着部の本数(つまり一度に剥離する溶着部の本数)の多い状態が更に短くなり、より弱い力で剥離が進行する感覚が得られる。
前記サイドシール部は、ポリプロピレン又はそのコポリマーの不織布のみが積層されたポリプロピレン領域を有しており、
前記互い違いパターンの領域は、前記ポリプロピレン領域に形成されている、請求項1記載のパンツタイプ使い捨ておむつ。
ポリプロピレン又はそのコポリマーの不織布は伸び易く柔軟な肌触りが得られるため好ましい素材であるが、前述したとおり、サイドシール部にこのようなポリプロピレン領域があると当該領域のシール強度が他の部位の数倍になるとともに、素材が伸び易いため力が加わりにくくなってしまう。よって、本発明の互い違いパターンは、このようなポリプロピレン領域に採用するのが望ましい。
前記サイドシール部のうちウエスト縁部に前記ポリプロピレン領域を有している、請求項2記載のパンツタイプ使い捨ておむつ。
サイドシール部の引き剥がし容易性において、引き剥がし開始時の剥離しやすさは極めて重要である。よって、ウエスト縁部にポリプロピレン領域を有し、シール強度が高くなっていると、ユーザーは非常に引き剥がし難く感じるようになる。よって、本発明の互い違いパターンは、このようなウエスト縁部のポリプロピレン領域に採用するのが望ましい。
前記互い違いパターンにおける各溶着部は横方向長さが1.0〜6.0mm、かつ縦方向長さが0.4〜1.0mmであり、
前記互い違いパターンにおける隣接溶着部の縦方向間隔は、前記大間隔部分が2.0〜3.5mmで、前記大間隔部分以外の小間隔部分の間隔が1.0〜1.5mmであり、かつ
前記内寄りの溶着部における隣接溶着部に対する突出長さ及び前記外寄りの溶着部における隣接溶着部に対する突出長さがそれぞれ1.0〜3.0mmである、
請求項1〜3のいずれか1項に記載のパンツタイプ使い捨ておむつ。
本発明の互い違いパターンの寸法及び位置は適宜定めることができるが、乳幼児用途では上述の範囲内とするのが好ましい。
前記サイドシール部のうちウエスト縁部に、ポリプロピレン又はそのコポリマーの不織布のみが積層されたポリプロピレン領域を有しており、
前記互い違いパターンの領域は、前記ポリプロピレン領域に形成されており、
前記サイドシール部は、前記ウエスト縁部の脚開口部側全体が前記ポリプロピレン領域でない非ポリプロピレン領域とされており、
前記ポリプロピレン領域から前記非ポリプロピレン領域内までは前記溶着部が前記互い違いパターンで並んでいるとともに、これよりも脚開口部側では、互い違いパターンよりも溶着部の幅が広く且つ溶着部の両端が縦方向に揃った整列溶着部からなる前記溶着部が整列パターンで並んでいる、請求項3記載のパンツタイプ使い捨ておむつ。
一般にパンツタイプ使い捨ておむつのサイドシール部を引き剥がすには、ウエスト開口部から前身頃側及び後身頃側にそれぞれ手を入れて、サイドシール部の前身頃側及び後身頃側を掴み、前身頃と後身頃とを離すように引っ張る。これにより、先ず、手で掴んだ縦方向領域に含まれる複数の溶着部が内方端から外方端に向かって剥がされる。このとき、剥離部分と非剥離部分との境界である剥離線は略縦方向に沿っており、複数の溶着部は略同じ横方向位置で剥がれていく。次に、この手掴み部分の溶着部が剥がされると、手掴み部分の位置よりも脚開口部側に力が加わるようになり、剥離線は外側に倒れていき、途中からは略横向きとなる。
したがって、従来のような整列した横縞状のパターンでは、剥離線が倒れて横向きになるまでは一度に多数の溶着部を剥がす必要があり、素材等の影響によって溶着部の強度が強くなると、引き剥がし易さが損なわれる。
これに対して、上述のような互い違いパターンのサイドシール部を引き剥がす場合、剥離線の向きが縦方向のときには内寄りの溶着部のみが先に剥離し、次に内寄りの溶着部及び外寄りの溶着部の両方、最後に外寄りの溶着部のみが剥離する。よって、引き剥がし開始時及び終了時の剥離力は弱くて済む。また、溶着部は剥離開始時に最も強い力が必要となり、一度剥離し始めると残りの部分は比較的に弱い力で剥離が進行するため、内寄りの溶着部及び外寄りの溶着部の両方を剥離する際も比較的に弱い力で剥離が進行する。
また、剥離線の向きが倒れていくときにも、剥離線が一度に横切る溶着部の本数(つまり一度に剥離する溶着部の本数)の多い状態が、従来の整列した横縞状のパターンよりも短いため、剥離に要する力が弱くて済むような感覚が得られる。
さらに、サイドシール部の全幅の割には各溶着部の横方向長さが短くなるため、剥離線の向きがある程度まで横向きになり、剥離線が一度に横切る溶着部の本数(つまり一度に剥離する溶着部の本数)が一本になった状態でも、同じサイドシール部幅の従来の整列した横縞状のパターンと比較するならば弱い力で引き剥がすことができる。
しかも、サイドシール部の全幅は広く確保でき、全体としてのシール面積も十分に広く確保できるため、装着中の誤剥離も防止し易い。もちろん、互い違いパターンにしてもパターン自体は横縞状であるため、不織布の繊維屑が付着し難く、また付着した繊維屑を取り除きやすい、装着中に誤って破れにくい、設備コストがローコストである、等の利点を損ねることもない。
このように、本発明によれば、横縞状パターンの利点を損ねることなく、装着中の十分な強度と引き剥がし容易性とを両立できるようになる。
また、ウエスト縁部の脚開口部側全体が非ポリプロピレン領域のサイドシール部の場合、シール強度のばらつきを低減するために非ポリプロピレン領域では整列パターンを採用するのが望ましいが、互い違いパターンと整列パターンとの境界をポリプロピレン領域と非ポリプロピレン領域との境界に合わせようとすると、製造上の誤差により整列パターンがポリプロピレン領域に入り、局所的にシール強度が高くなるおそれがある。よって、上述のように、両領域の境界は非ポリプロピレン領域内、特にポリプロピレン領域側の端部(図示形態では第一領域内)とするのが望ましい。
前記溶着接合が超音波シールによってなされている、請求項1〜5のいずれか1項に記載のパンツタイプ使い捨ておむつ。
超音波シールは、ヒートシールと比べて溶着部周囲への熱影響が殆どなく、サイドシール部の素材が伸び易く柔軟に仕上がる反面、素材の伸びやすさが災いして同じシールパターンで比べるとより引き剥がしにくい感じを与える。よって、本発明は超音波シールを採用する場合に好適である。
図1〜図8は、パンツタイプ使い捨ておむつの一例100を示している。このパンツタイプ使い捨ておむつ100は、製品外面(裏面)をなす外装シート12と、外装シート12の内面に貼り付けられた内装体200とから構成されているものである。符号Yは展開状態におけるおむつの全長(前身頃Fのウエスト開口部WOの縁から後身頃Bのウエスト開口部WOの縁までの縦方向長さ)を示しており、符号Xは展開状態におけるおむつの全幅を示している。
内装体200は任意の形状を採ることができるが、図示の形態では長方形である。内装体200は、図3〜図5に示されるように、身体側となる表面シート30と、不透液性バックシート11と、これらの間に介在された吸収要素50とを備えているものであり、吸収機能を担う本体部である。符号40は、表面シート30を透過した液を速やかに吸収要素50へ移行させるために、表面シート30と吸収要素50との間に設けられた中間シート(セカンドシート)を示しており、符号60は、内装体200の両脇に排泄物が漏れるのを防止するために、内装体200の両側に設けられた、身体側に起立する立体ギャザー60を示している。
表面シート30は、液を透過する性質を有するものであり、例えば、有孔又は無孔の不織布や、多孔性プラスチックシートなどを例示することができる。また、このうち不織布は、その原料繊維が何であるかは、特に限定されない。例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維などや、これらから二種以上が使用された混合繊維、複合繊維などを例示することができる。さらに、不織布は、どのような加工によって製造されたものであってもよい。加工方法としては、公知の方法、例えば、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法、エアスルー法、ポイントボンド法等を例示することができる。例えば、柔軟性、ドレープ性を求めるのであれば、スパンボンド法、スパンレース法が、嵩高性、ソフト性を求めるのであれば、エアスルー法、ポイントボンド法、サーマルボンド法が、好ましい加工方法となる。
また、表面シート30は、1枚のシートからなるものであっても、2枚以上のシートを貼り合せて得た積層シートからなるものであってもよい。同様に、表面シート30は、平面方向に関して、1枚のシートからなるものであっても、2枚以上のシートからなるものであってもよい。
立体ギャザー60を設ける場合、表面シート30の両側部は、不透液性バックシート11と立体ギャザー60との間を通して、吸収要素50の裏側まで回りこませ、液の浸透を防止するために、不透液性バックシート11及び立体ギャザー60に対してホットメルト接着剤等により接着するのが好ましい。
表面シート30を透過した液を速やかに吸収体へ移行させるために、表面シート30より液の透過速度が速い、中間シート(「セカンドシート」とも呼ばれている)40を設けることができる。この中間シート40は、液を速やかに吸収体へ移行させて吸収体による吸収性能を高めるばかりでなく、吸収した液の吸収体からの「逆戻り」現象を防止し、表面シート30上を常に乾燥した状態とすることができる。中間シート40は省略することもできる。
中間シート40としては、表面シート30と同様の素材や、スパンレース、スパンボンド、SMS、パルプ不織布、パルプとレーヨンとの混合シート、ポイントボンド又はクレープ紙を例示できる。特にエアスルー不織布が嵩高であるため好ましい。エアスルー不織布には芯鞘構造の複合繊維を用いるのが好ましく、この場合芯に用いる樹脂はポリプロピレン(PP)でも良いが剛性の高いポリエステル(PET)が好ましい。目付けは20〜80g/m2が好ましく、25〜60g/m2がより好ましい。不織布の原料繊維の太さは2.2〜10dtexであるのが好ましい。不織布を嵩高にするために、原料繊維の全部又は一部の混合繊維として、芯が中央にない偏芯の繊維や中空の繊維、偏芯且つ中空の繊維を用いるのも好ましい。
図示の形態の中間シート40は、吸収体56の幅より短く中央に配置されているが、全幅にわたって設けてもよい。中間シート40の長手方向長さは、吸収体56の長さと同一でもよいし、液を受け入れる領域を中心にした短い長さ範囲内であってもよい。
不透液性バックシート11の素材は、特に限定されるものではないが、例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂等からなるプラスチックフィルムや、不織布の表面にプラスチックフィルムを設けたラミネート不織布、プラスチックフィルムに不織布等を重ねて接合した積層シートなどを例示することができる。不透液性バックシート11には、近年、ムレ防止の観点から好まれて使用されている不透液性かつ透湿性を有する素材を用いることが好ましい。透湿性を有するプラスチックフィルムとしては、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂中に無機充填剤を混練して、シートを成形した後、一軸又は二軸方向に延伸して得られた微多孔性プラスチックフィルムが広く用いられている。このほかにも、マイクロデニール繊維を用いた不織布、熱や圧力をかけることで繊維の空隙を小さくすることによる防漏性強化、高吸水性樹脂または疎水性樹脂や撥水剤の塗工といった方法により、プラスチックフィルムを用いずに液不透過性としたシートも、不透液性バックシート11として用いることができる。
不透液性バックシート11は、防漏性を高めるために、吸収要素50の両側を回りこませて吸収要素50の表面シート30側面の両側部まで延在させるのが好ましい。この延在部の幅は、左右それぞれ5〜20mm程度が適当である。
また、不透液性バックシート11の内側、特に吸収体56側面に、液分の吸収により色が変化する排泄インジケータを設けることができる。
立体ギャザー60は、内装体200の両側部に沿って前後方向全体にわたり延在する帯状部材であり、表面シート30上を伝わって横方向に移動する尿や軟便を遮断し、横漏れを防止するために設けられているものである。本実施の形態の立体ギャザー60は、内装体200の側部から起立するように設けられ、付け根側の部分は幅方向中央側に向かって斜めに起立し、中間部より先端側の部分は幅方向外側に向かって斜めに起立するものである。
より詳細には、立体ギャザー60は、内装体200の前後方向長さに等しい長さを有する帯状のギャザーシート62を幅方向に折り返して二つに折り重ねるとともに、折り返し部分及びその近傍のシート間に、細長状弾性伸縮部材63を長手方向に沿って伸長状態で、幅方向に間隔をあけて複数本固定してなるものである。立体ギャザー60のうち先端部と反対側に位置する基端部(幅方向においてシート折り返し部分と反対側の端部)は内装体200の側縁部の裏面に固定された取付部分65とされ、この取付部分65以外の部分は取付部分65から突出する突出部分66(折り返し部分側の部分)とされている。また、突出部分66は、幅方向中央側に向かう付け根側部分と、この付け根側部分の先端から幅方向外側に折り返された先端側部分とからなる。この形態は面接触タイプの立体ギャザーであるが、幅方向外側に折り返されない線接触タイプの立体ギャザー(図示略)も採用することができる。そして、突出部分66のうち前後方向両端部が倒伏状態で表面シート30の側部表面に対してホットメルト接着剤やヒートシールにより固定された前後固定部67とされる一方で、これらの間に位置する前後方向中間部は非固定の自由部分とされ、この自由部分に前後方向に沿う細長状弾性部材63が伸長状態で固定されている。
ギャザーシート62としてはスパンボンド不織布(SS、SSS等)やSMS不織布(SMS、SSMMS等)、メルトブロー不織布等の柔軟で均一性・隠蔽性に優れた不織布に、必要に応じてシリコンなどにより撥水処理を施したものを好適に用いることができ、繊維目付けは10〜30g/m2程度とするのが好ましい。細長状弾性伸縮部材63としては糸ゴム等を用いることができる。スパンデックス糸ゴムを用いる場合は、太さは470〜1240dtexが好ましく、620〜940dtexがより好ましい。固定時の伸長率は、150〜350%が好ましく、200〜300%がより好ましい。なお、用語「伸長率」は自然長を100%としたときの値を意味する。また、図示のように、二つに折り重ねたギャザーシートの間に防水フィルム64を介在させることもできる。
立体ギャザー60の自由部分に設けられる細長状弾性伸縮部材63の本数は2〜6本が好ましく、3〜5本がより好ましい。配置間隔60dは3〜10mmが適当である。このように構成すると、細長状弾性伸縮部材63を配置した範囲で肌に対して面で当たりやすくなる。先端側だけでなく付け根側にも細長状弾性伸縮部材63を配置しても良い。
立体ギャザー60の取付部分65の固定対象は、内装体200における表面シート30、不透液性バックシート11、吸収要素50等適宜の部材とすることができる。
かくして構成された立体ギャザー60では、細長状弾性伸縮部材63の収縮力が前後方向両端部を近づけるように作用するが、突出部分66のうち前後方向両端部が起立しないように固定されるのに対して、それらの間は非固定の自由部分とされているため、自由部分のみが図3に示すように身体側に当接するように起立する。特に、取付部分65が内装体200の裏面側に位置していると、股間部及びその近傍において立体ギャザー60が幅方向外側に開くように起立するため、立体ギャザー60が脚周りに面で当接するようになり、フィット性が向上するようになる。
立体ギャザー60の寸法は適宜定めることができるが、乳幼児用紙おむつの場合は、例えば図7に示すように、立体ギャザー60の起立高さ(展開状態における突出部分66の幅方向長さ)W6は15〜60mm、特に20〜40mmであるのが好ましい。また、立体ギャザー60をトップシート30表面と平行になるように、平坦に折り畳んだ状態において最も内側に位置する折り目間の離間距離W3は60〜190mm、特に70〜140mmであるのが好ましい。
なお、図示形態と異なり、内装体200の左右各側において立体ギャザーを二重に(二列)設けることもできる。
吸収要素50は、吸収体56と、この吸収体56の全体を包む包装シート58とを有する。包装シート58は省略することもできる。
吸収体56は、繊維の集合体により形成することができる。この繊維集合体としては、綿状パルプや合成繊維等の短繊維を積繊したものの他、セルロースアセテート等の合成繊維のトウ(繊維束)を必要に応じて開繊して得られるフィラメント集合体も使用できる。繊維目付けとしては、綿状パルプや短繊維を積繊する場合は、例えば100〜300g/m2程度とすることができ、フィラメント集合体の場合は、例えば30〜120g/m2程度とすることができる。合成繊維の場合の繊度は、例えば、1〜16dtex、好ましくは1〜10dtex、さらに好ましくは1〜5dtexである。フィラメント集合体の場合、フィラメントは、非捲縮繊維であってもよいが、捲縮繊維であるのが好ましい。捲縮繊維の捲縮度は、例えば、1インチ当たり5〜75個、好ましくは10〜50個、さらに好ましくは15〜50個程度とすることができる。また、均一に捲縮した捲縮繊維を用いる場合が多い。吸収体56中には高吸収性ポリマー粒子を分散保持させるのが好ましい。
吸収体56は長方形形状でも良いが、図6にも示すように、前端部、後端部及びこれらの間に位置し、前端部及び後端部と比べて幅が狭い括れ部とを有する砂時計形状を成していると、吸収体56自体と立体ギャザー60の、脚回りへのフィット性が向上するため好ましい。
また、吸収体の寸法は適宜定めることができるが、前後方向及び幅方向において、内装体の周縁部又はその近傍まで延在しているのが好ましい。なお、符号56Xは吸収体56の幅を示している。
吸収体56には、その一部又は全部に高吸収性ポリマー粒子を含有させることができる。高吸収性ポリマー粒子とは、「粒子」以外に「粉体」も含む。高吸収性ポリマー粒子54としては、この種の吸収性物品に使用されるものをそのまま使用でき、例えば500μmの標準ふるい(JIS Z8801−1:2006)を用いたふるい分け(5分間の振とう)でふるい上に残る粒子の割合が30重量%以下のものが望ましく、また、180μmの標準ふるい(JIS Z8801−1:2006)を用いたふるい分け(5分間の振とう)でふるい上に残る粒子の割合が60重量%以上のものが望ましい。
高吸収性ポリマー粒子の材料としては、特に限定無く用いることができるが、吸水量(JIS K7223−1996「高吸水性樹脂の吸水量試験方法」)が40g/g以上のものが好適である。高吸収性ポリマー粒子としては、でんぷん系、セルロース系や合成ポリマー系などのものがあり、でんぷん−アクリル酸(塩)グラフト共重合体、でんぷん−アクリロニトリル共重合体のケン化物、ナトリウムカルボキシメチルセルロースの架橋物やアクリル酸(塩)重合体などのものを用いることができる。高吸収性ポリマー粒子の形状としては、通常用いられる粉粒体状のものが好適であるが、他の形状のものも用いることができる。
高吸収性ポリマー粒子としては、吸水速度(JIS K7224−1996高吸水性樹脂の吸水速度試験方法)が40秒以下のものが好適に用いられる。吸水速度が40秒を超えると、吸収体56内に供給された液が吸収体56外に戻り出てしまう所謂逆戻りを発生し易くなる。
また、高吸収性ポリマー粒子としては、ゲル強度が1000Pa以上のものが好適に用いられる。これにより、嵩高な吸収体56とした場合であっても、液吸収後のべとつき感を効果的に抑制できる。
高吸収性ポリマー粒子の目付け量は、当該吸収体56の用途で要求される吸収量に応じて適宜定めることができる。したがって一概には言えないが、50〜350g/m2とすることができる。ポリマーの目付け量が50g/m2未満では、吸収量を確保し難くなる。350g/m2を超えると、効果が飽和する。
必要であれば、高吸収性ポリマー粒子は、吸収体56の平面方向で散布密度あるいは散布量を調整できる。たとえば、液の排泄部位を他の部位より散布量を多くすることができる。男女差を考慮する場合、男用は前側の散布密度(量)を高め、女用は中央部の散布密度(量)を高めることができる。また、吸収体56の平面方向において局所的(例えばスポット状)にポリマーが存在しない部分を設けることもできる。
包装シート58を用いる場合、その素材としては、ティッシュペーパ、特にクレープ紙、不織布、ポリラミ不織布、小孔が開いたシート等を用いることができる。ただし、高吸収性ポリマー粒子が抜け出ないシートであるのが望ましい。クレープ紙に換えて不織布を使用する場合、親水性のSMS不織布(SMS、SSMMS等)が特に好適であり、その材質はポリプロピレン、ポリエチレン/ポリプロピレン複合材などを使用できる。目付けは、5〜40g/m2、特に10〜30g/m2のものが望ましい。
包装シート58の包装形態は適宜定めることができるが、製造容易性や前後端縁からの高吸収性ポリマー粒子の漏れ防止等の観点から、吸収体56の表裏面及び両側面を取り囲むように筒状に巻き付け、且つその前後縁部を吸収体56の前後から食み出させ、この食み出し部分を表裏方向に潰してホットメルト接着剤等の接合手段により接合する形態が好ましい。
外装シート12は、股間部から腹側に延在する前身頃Fを構成する部分と、股間部から背側に延在する後身頃Bを構成する部分とを有し、これら前身頃Fの両側部と後身頃Bの両側部とが接合されてサイドシール部13が形成され、図8に示すように、装着者の胴を通すためのウエスト開口部WO及び脚を通すための左右一対の脚開口部LOが形成されているものである。なお、股間部とは、展開状態における前身頃Fのウエスト端縁から後身頃Bのウエスト端縁までの前後方向中央を意味し、それよりも前側の部分及び後側の部分が前身頃F及び後身頃Bをそれぞれ意味する。
外装シート12の後身頃Bの外面における幅方向中央部には、後処理テープ70(固定手段)が設けることができる。後処理テープ70は、おむつ100を表面シート30が内側に且つ前身頃Fが内側となるように丸め若しくは折り畳んだ状態で固定するためのものである。一般的な後処理テープ70は、図5に示すように、基端部71が外装シート12の外面に接着剤等により固定されるとともに、この基端部71よりも先端側の部分は三つ折り(断面Z字状)や二つ折りで折り畳まれて、折り重なり部分間が仮止め接着剤72により剥離可能に固定(仮固定)されている。また、先端部に白色等の不透明色に着色された摘み部73を有するとともに、この摘み部73を除く部分が透明または半透明であり、この後処理テープ70における透明または半透明の部分を通して、後処理テープ70の外面側から後述するデザインが視認可能になっている。具体的な構造は適宜構成することができるが、図示形態では、全体を透明又は半透明の複数の基材を長手方向に連結して形成するとともに、摘み部73に着色テープ74を張り合わせた構造を採用している。
廃棄時には、おむつ100を表面シート30が内側になるとともに前身頃Fが内側となるように丸め若しくは折り畳んだ後、後処理テープ70の折り重なり部分を剥離して展ばし、丸めた若しくは折り畳んだおむつ100の後身頃Bからウエスト開口部WOを越えて反対側の外面まで巻き付けるようにして接着剤により固定する。後処理テープ70は、不使用時にはコンパクトに折り畳まれ、使用時には長尺状に展開できる三つ折り形状のものが特に好適である。
後処理テープ70等の固定手段は、前身頃Fに設けてもよく、後身頃Bと前身頃Fの両方に設けてもよい。
不透液性バックシート11と外装シート12との間(外装シート12の層間を含む)には、印刷によりデザインの施された印刷シート25が設けられている。外装シート12を省略し、印刷シート25が外面に露出する形態とすることもできる。また、図示例の印刷シート25は、それが配置される身頃よりも小さい面積を有しており、前身頃F及び後身頃Bに個別に設けられているが、前身頃Fから股間部を通り後身頃Bまで一体的に連続するように設けることもできる。
印刷シート25の寸法・形状は特に限定されないが、機能を十分なものとするためには十分に面積を大きくするのが好ましく、例えば、印刷シート25の幅は吸収体56の幅の50〜120%程度であるのが好ましく、印刷シート25の長さは少なくとも腹側及び背側の片側で物品全長Yの15〜30%程度であるのが好ましい。また、印刷シート25の形状はトリムロスが発生しない点では図示例のような矩形であるのが好ましいが、円形や楕円形、三角形、六角形等の幾何学形状、若しくはデザインの周囲に沿う形状にカットしても良い。
印刷シート25のシート基材としては、プラスチックフィルムや不織布、紙などを用いることができるが、嵩高く通気性の高い素材が好ましい。プラスチックフィルムを用いる場合は、ムレ防止のため透湿性を有することが望ましい。不織布や紙は透湿性を有するため好ましく、デザイン印刷を施す場合、不織布にあっては平滑性が高く印刷しやすいもの、紙にあっては強度が高くインクの滲み難いものを用いるのが好ましい。特に好ましいものとしては、目付け15〜35g/m2程度、厚み0.1〜0.3mm程度のクレープ紙(薄葉紙)や、目付け10〜25g/m2程度、厚み0.1〜0.3mm程度の不織布(特にスパンボンド部の繊度が1.0〜3.0dtex程度のスパンボンド不織布やSMS不織布)を挙げることができる。クレープ紙を用いる場合は、クレープ率は5〜20%程度、特に5〜15%程度のものを用いるのが好ましい。クレープ率が20%以上であると、インクの定着量は大きくなるが滲みが生じてデザイン印刷には適さない。クレープ率が5%以下であるとインクが浸透しにくいため定着量が少ない。
上述の例では、前身頃Fから後身頃Bまでを一体的な外装シート12により連続的に覆っているが、外装シートが、装着者の胴回りのうち腹側を覆う腹側外装シートと背側を覆う背側外装シートとに分割されており、腹側外装シートの幅方向中央部内面に内装体の前端部がホットメルト接着剤等により連結されるとともに、背側外装シートの幅方向中央部内面に内装体の後端部がホットメルト接着剤等により連結されており、腹側外装シートと背側外装シートとが股間側で連続しておらず、離間されている形態も採用することができる。この離間距離は150〜250mm程度とすることができる。この場合、内装体における不透液性バックシートの裏面には、内装体の裏面全体を覆うように、あるいは腹側外装シートと背側外装シートとの間に露出する部分全体を覆うように、股間部外装シートを固定することもできる。股間部外装シートとしては、前述した外装シートに用いられるものと同様の資材を用いることができる。股間部外装シートも本発明の外装シートに相当する。
図9及び図10に示すように、サイドシール部の溶着パターンは、横方向に沿う所定長さの直線状溶着部13i,13s,13wが縦方向に間隔を空けて並ぶ横縞状パターンを基本として、少なくとも一部の縦方向領域については、内方端が隣接溶着部13sよりも突出する内寄りの溶着部13iと、外方端が隣接溶着部13iよりも突出する外寄りの溶着部13sとが縦方向に互い違いに並ぶ、互い違いパターンとされている。溶着部13i,13s,13wは直線状である限り端部の形状は特に限定されず、図示形態のような長辺が横方向に沿う長方形状(端部が2直角で形成されている)の他、端部が半円状や三角形状とされていても良い。
・各溶着部の横方向長さg(線長):1.0〜6.0mm(特に2.0〜4.0mm)
・各溶着部の縦方向長さm(線幅):0.3〜1.0mm(特に0.5〜0.8mm)
・隣接溶着部の縦方向間隔j(小間隔部分):0.5〜2.0mm(特に1.0〜1.5mm)
・隣接溶着部の縦方向間隔k(大間隔部分):1.0〜4.5mm(特に2.0〜3.5mm)
・内寄りの溶着部の突出長さh:1.0〜3.0mm(特に1.0〜2.0mm)
・外寄りの溶着部の突出長さi:1.0〜3.0mm(特に1.0〜2.0mm)
・各溶着部13wの横方向長さn(線長):4.0〜8.0mm(特に5.0〜7.0mm)
・各溶着部13wの縦方向長さp(線幅):0.3〜1.0mm(特に0.5〜0.8mm)
・隣接溶着部13wの縦方向間隔r:0.5〜2.0mm(特に1.0〜1.5mm)
・内寄りの溶着部及び外寄りの溶着部の横方向長さg(線長):4mm
・内寄りの溶着部における外寄りの溶着部に対する突出長さh:1.3mm
・外寄りの溶着部における内寄りの溶着部に対する突出長さi:1.3mm
・隣接溶着部の縦方向間隔j,r(小間隔部分):1.3mm
・隣接溶着部の縦方向間隔k(大間隔部分):3mm
・各溶着部の縦方向長さm,p(線幅):0.8mm
・整列パターンにおける溶着部の横方向長さn(溶着最大幅):7mm
パンツタイプ使い捨ておむつにおける内装体200よりも左側及び右側の部分のうち、ウエスト開口部WOの縁から脚開口部LO側に幅25mmの部分(以下、上部ともいう)と、脚開口部LOの上端からウエスト開口部WO側に幅25mmの部分(以下、下部ともいう)とを切り取りサンプルを作製する。サンプルのサイドシール部13と直交する方向(おむつの周方向)が引っ張り方向となるように、サンプルの前身頃F側及び後身頃B側を、引張試験機(例えばSHIMADZU社製のAOUTGRAPHAGS−G100N)の両チャックで掴み、室温で、チャック間50mm、引張速度500mm/minの条件で引張試験を行い、破断強度をシール強度として測定した。20個のおむつについて測定を行い、平均値及び3σ等を算出した。
試験結果を表1に示した。なお、表1中のgsmはg/m2、PPはポリプロピレン、PPコポリマーはエチレンを共重成分としたもの、PE/PPバイコンは、ポリエチレン(PE)を鞘に、ポリプロピレン(PP)を芯成分にした芯鞘繊維、SS不織布及びSSS不織布はスパンボンド層がそれぞれ2層、3層の積層不織布、SSMS不織布は2層のスパンボンド層と1層のスパンボンド層との間にメルトブローン層が1層挟まれた積層不織布をそれぞれ意味する。表1に示されるとおり、本発明にかかるサンプルNo.2〜No.6は、比較例であるサンプルNo.1と比べて、上部のシール強度が低下するとともに、上部及び下部のばらつきが少ない(3σが小さい)結果となった。
ベビー用パンツタイプ使い捨ておむつのユーザーである5人の母親に、サイドシール部の引き剥がしやすさについて5点満点(5点:とても破きやすい、4点:やや破きやすい、3点:ふつう、2点:やや破きにくい、1点:とても破きにくい)で評価してもらった。試験結果を表2に示した。本発明にかかるサンプルNo.2〜No.6は、比較例であるサンプルNo.1と比べて、格段に引き剥がし易いとの評価が得られた。
Claims (6)
- 前身頃の両側部と後身頃の両側部とが接合されたサイドシール部を有し、このサイドシール部には、横方向に沿う所定長さの直線状溶着部が縦方向に間隔を空けて横縞状パターンで並んでおり、ウエスト開口部及び左右一対の脚開口部が形成された、パンツタイプ使い捨ておむつにおいて、
前記サイドシール部における少なくとも一部の縦方向領域では、内方端が隣接溶着部よりも突出する内寄りの溶着部と、外方端が隣接溶着部よりも突出する外寄りの溶着部とが縦方向に互い違いに並び、かつ溶着部2つ又は3つおきに縦方向間隔が相対的に広い大間隔部分を有する互い違いパターンで、前記溶着部が並んでいる、
ことを特徴とするパンツタイプ使い捨ておむつ。 - 前記サイドシール部は、ポリプロピレン又はそのコポリマーの不織布のみが積層されたポリプロピレン領域を有しており、
前記互い違いパターンの領域は、前記ポリプロピレン領域に形成されている、請求項1記載のパンツタイプ使い捨ておむつ。 - 前記サイドシール部のうちウエスト縁部に前記ポリプロピレン領域を有している、請求項2記載のパンツタイプ使い捨ておむつ。
- 前記互い違いパターンにおける各溶着部は横方向長さが1.0〜6.0mm、かつ縦方向長さが0.4〜1.0mmであり、
前記互い違いパターンにおける隣接溶着部の縦方向間隔は、前記大間隔部分が2.0〜3.5mmで、前記大間隔部分以外の小間隔部分の間隔が1.0〜1.5mmであり、かつ
前記内寄りの溶着部における隣接溶着部に対する突出長さ及び前記外寄りの溶着部における隣接溶着部に対する突出長さがそれぞれ1.0〜3.0mmである、
請求項1〜3のいずれか1項に記載のパンツタイプ使い捨ておむつ。 - 前記サイドシール部のうちウエスト縁部に、ポリプロピレン又はそのコポリマーの不織布のみが積層されたポリプロピレン領域を有しており、
前記互い違いパターンの領域は、前記ポリプロピレン領域に形成されており、
前記サイドシール部は、前記ウエスト縁部の脚開口部側全体が前記ポリプロピレン領域でない非ポリプロピレン領域とされており、
前記ポリプロピレン領域から前記非ポリプロピレン領域内までは前記溶着部が前記互い違いパターンで並んでいるとともに、これよりも脚開口部側では、互い違いパターンよりも溶着部の幅が広く且つ溶着部の両端が縦方向に揃った整列溶着部からなる前記溶着部が整列パターンで並んでいる、請求項3記載のパンツタイプ使い捨ておむつ。 - 前記溶着接合が超音波シールによってなされている、請求項1〜5のいずれか1項に記載のパンツタイプ使い捨ておむつ。
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