JP3881067B2 - 低露点空気供給システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、目的室に低露点の空気を供給するための低露点空気供給システム、に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば半導体製造プロセスやリチウム電池の製造プロセスにおいては、乾燥しかつ低露点の雰囲気を有している、ドライルームと呼ばれる設備の需要が増加している。
【0003】
ところで一般に用いられる空気を減湿する方法には従来から冷却減湿の方法が周知であるが、冷却減湿では露点が−5℃以上の空気しか生成できず、前記ドライルームが要求するような低露点には対応できない。
【0004】
そこで低露点(−50℃以下)の空気を供給する空調機、空調システムには、回転式のロータを用いたいわゆる乾式減湿装置が使用されている。この乾式減湿装置は、塩化リチウムや塩化カルシウムなどの吸収液を含侵させたハニカム状のロータや、シリカゲル、ゼオライトなどの吸着材で構成したロータの端面側が、減湿区域と再生区域とに仕切られており、ロータを回転させながら減湿区域に処理空気を通過させて乾燥空気を作り出すと共に、再生区域に高温の再生空気を通過させることによって、前記吸収液や吸着材中の水分を再生空気中に蒸発させて、連続的に減湿処理を行うように構成されている。
【0005】
但しロータが高温のまま処理系統、即ち減湿区域に移行すると、減湿しない空気がロータを通過して露点を上げてしまうので、再生区域から減湿区域に移行する前の区域に、パージ区域と呼ばれる区域を設け、再生区域、パージ区域、減湿区域の順にロータを回転させ、このパージ区域に冷却用のパージ空気を通過させてロータの冷却を行うように構成されていることが多い。
【0006】
このような乾式減湿装置を用いて低露点空気を供給する場合、乾式減湿装置を1段で処理をする方法と、外気処理用に別途乾式減湿装置を設けて直列2段で処理を行う2つの方式がある。1段のシステムはイニシャルコストは安価であるが、消費エネルギが多いため、主として小さい室に低露点空気を供給する場合に用いられている。一方2段のシステムでは、消費エネルギを低減するために再生系統を循環させ、2段目の乾式湿減湿装置における再生区域からの排気を、1段目の乾式減湿装置の再生に再利用することでエネルギの低減を図っている。ドライルームなどに低露点の空気を供給する場合のシステムでは、一般的にこの2段のシステムが用いられている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながらこのような乾式減湿装置を用いて減湿する場合、冷却減湿より低露点の空気を供給できるものの、1段のシステムはもとより、エネルギ低消費型の2段のタイプでさえ、冷却減湿よりもエネルギの消費が多く、さらなる省エネルギが求められている。また前記したドライルームは、ほとんどが24時間運転であり、エネルギの低減が運用費を含めた設備コストに与える影響が非常に高いため、エネルギの低減がことさら強く求められているのが実情である。
【0008】
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、ドライルームなど、低露点の空気を必要とする室に低露点空気を供給するシステムにおいて、従来よりもエネルギ消費の少ない低露点空気供給システムを提供して、前記問題の解決を図ることを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、請求項1によれば、吸着機能や吸収機能を有する回転自在なロータを有する乾式減湿装置を用いて、目的室に低露点の空気を供給するシステムにおいて、前記乾式減湿装置は、ロータ端面に位置する空気の通過域が、ロータの回転方向順に、再生区域、高温パージ区域、低温パージ区域、減湿区域、パージ再生区域に仕切られ、前記目的室には、減湿区域を通過した空気が供給されるように構成され、前記目的室からの還気の一部が、前記乾式減湿装置におけるロータの低温パージ区域、パージ再生区域、高温パージ区域を順に通過するように構成され、前記高温パージ区域を通過した空気は、再生区域を通過した後の再生循環系統の空気と混合されるように構成され,さらにこの混合された後の空気のうちの,高温パージ区域を通過した量だけシステム外に排出され,かつ当該排出の前に,その一部が,前記ロータの前段に配置される他の乾式減湿装置の再生区域に導入されるように構成されたことを特徴とする、低露点空気供給システムが提供される。
【0010】
このように構成された低露点空気供給システムにおいては、まず目的室からの還気の一部がロータの低温パージ区域を通過して、ロータを冷却する。次いで前記ロータの冷却によって逆に加熱された空気は、パージ再生区域に導入される。このパージ再生区域は、減湿区域の次の区域であるから、前記低温パージ区域を通過して昇温した空気はこのパージ再生区域を通過する際に冷却される。一方ロータの方は、逆に加熱される。従って、ロータは次の再生区域に入る前に加熱されるので、再生区域での加熱量の低減が図れる。
【0011】
そして前記パージ再生区域を通過して冷却された空気は、次に高温パージ区域を通過し、再生区域を経たロータをいわばプレ冷却する。従って、ロータは再生区域から減湿区域へと移る前に、高温パージ区域と前出低温パージ区域で2段に冷却されることになる。その結果、従来よりもパージ空気を有効に利用することができ、その風量も従来より少ないものとすることができる。従ってパージ空気の量を低減させた分、還気を処理空気側へと余分に回すことが可能であり、処理空気として導入する外気の量の低減、外気処理に要するエネルギの低減を図ることかできる。またパージ再生区域で湿分の移行があっても、その空気はその後高温パージ区域を通過するため、ロータ側ではその後の低温パージ区域でロータの湿分の除去が行えることになる。
【0012】
高温パージ区域を通過した空気は再生区域を通過させる再生系統の空気と混合されるが、高温パージ区域を通過した空気はロータによって加熱されているので、その分再生系統の空気の加熱に要するエネルギが低減される。
【0013】
請求項2の低露点空気供給システムは、そのような請求項1の低露点空気供給システムにおいて、パージ再生区域を通過した空気が高温パージ区域に導入される前に、冷却装置によって当該パージ再生区域を通過した空気を冷却するように構成されている。
【0014】
このようにパージ再生区域を通過した空気が高温パージ区域に導入される前に、別途冷却装置でパージ空気を冷却することにより、より少ない空気量でロータの冷却を実施することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。図1は、第1の実施の形態に係る低露点空気供給システムの概略を示しており、本実施の形態にかかる低露点空気供給システムは、ドライルームRに低露点空気を供給するシステムとして構成されている。
【0019】
まず導入外気OAは、外気取り入れダクト1により導かれて、外気処理クーラ2によって冷却減湿される。その後、再生余剰空気冷却クーラ3で冷却された再生余剰空気と混合されて、外気処理ファン4によって、1段目の乾式減湿装置5の減湿区域5aに導入され、例えば露点温度−10℃まで減湿される。この1段目の乾式減湿装置5は、減湿区域5aと再生区域5bとの2つに分割されたロータ端面を有しているタイプである。
【0020】
その後、1段目の乾式減湿装置5の減湿区域5aを通過して外気処理された空気は、ドライルームRから還気ダクト6を通じて戻ってきた一部の還気RA1と混合され、処理ファン7によって、プレクーラ8に送られる。このプレクーラ8によって処理空気は冷却された後、2段目の乾式減湿装置10のロータ11の減湿区域11aに導入されて減湿処理される。
【0021】
2段目の乾式減湿装置10は、図2、図3に示した構成を有しており、回転するロータ11の両端面にチャンバ12、13が配置された構成を有している。そしてロータ11の端面は、図3中の矢印に示したロータ11の回転方向順に、減湿区域11a、パージ再生区域11b、再生区域11c、高温パージ区域11d、低温パージ区域11eの5つの空気通過域に区画されている。そしてチャンバ12の外側端面には、これら各区域に対応して、ダクトなどに接続するための減湿入口12a、パージ再生入口12b、再生出口12c、高温パージ出口12d、低温パージ出口12eが形成されている。またチャンバ13の外方端面にも、前記5つの区域に対応し、チャンバ12の外側端面に形成された前記減湿入口12a、パージ再生入口12b、再生出口12c、高温パージ出口12d、低温パージ出口12eに対応する、減湿出口、パージ再生出口、再生入口、高温パージ入口、低温パージ入口が各々形成されている(いずれも図示せず)。
【0022】
そして乾式減湿装置10のロータ11の減湿区域11aで減湿されて、低露点となった空気は、その後ヒータ21、アフタークーラ22によって、所定の温度に調節された後、給気SAとしてドライルームRに供給される。
【0023】
ドライルームRからの一部の還気RA2は、パージ系還気ダクト23を通じ、パージ空気として、乾式減湿装置10のロータ11の低温パージ区域11eに導入され、これによってロータ11の冷却が行われる。ここでの冷却が十分でないと、温度が高いままロータ11が減湿区域11aに入ってしまい、減湿が十分にできないことになる。
【0024】
そしてロータ11の低温パージ区域11eを通過したパージ空気は、パージ再生区域11bに導入される。ここでパージ空気は冷却され、ロータ11は加熱される。冷却されたパージ空気は、パージ再生出口ダクト24を通じて高温パージ区域11dに導入される。ここで再びロータ11は冷却され、パージ空気は加熱される。加熱されて昇温したパージ空気は、パージ系統ファン25によって再生系統に導かれ、さらに2段目の再生ファン26によって再生循環系統Pの空気に合流して混合される。このようにして混合された空気は、その大部分が再生系統ダクト27を通って、2段目の再生ヒータ28に送られ、この再生ヒータ28により、例えば120℃に加熱された後、乾式減湿装置10のロータ11の再生に用いられる。即ちロータ11の再生区域11cに導入されるのである。なおこの再生系統の湿度は、減湿量、導入するパージ空気の露点温度、および導入パージ空気量と再生空気量、処理空気量の比によって決まる。
【0025】
再生系統からは高温側パージ空気の導入量だけ空気を排出するが、その一部は1段目の再生ファン29の作動により1段目の再生ヒータ30を通過した後、昇温されて1段目の乾式減湿装置5の再生区域5bに導入され、この乾式減湿装置5のロータの再生に用いられる。そしてその後、排気EAとしてシステム外に排出される。残りは再生余剰空気循環ダクト31を通って、前出再生余剰空気冷却用クーラ3によって冷却され、外気OAと混合されて1段目の乾式減湿装置5の減湿区域5aに導入されて減湿されるようになっている。即ち処理空気の一部として再使用される。なお図1におけるD1〜D8は、風量を調節するためダクト中に介装されたダンパである。
【0026】
第1の実施形態にかかる低露点供給システムは以上のように構成されており、まずドライルームRからの還気RA2が、パージ空気としてロータ11の低温パージ区域11eを通過する際にロータ11は冷却される。次いでこのロータ11の冷却の際に逆に加熱されたパージ空気は、パージ再生区域11bに導入される。このパージ再生区域11bは、減湿区域11aの次の区域であるので、昇温したパージ空気はこのパージ再生区域11bを通過する際に冷却される。一方ロータ11の方は逆に加熱されるので、次の再生区域11cでの加熱量の低減が図られる。
【0027】
パージ再生区域11bを通過して冷却されたパージ空気は、次いで高温パージ区域11dを通過し、再生区域11cを経たロータ11をいわばプレ冷却することになる。従って、ロータ11側からみれば、再生区域11cから減湿区域11aへと移る前に、高温パージ区域11dと低温パージ区域11eで2段に冷却されることになる。従って、パージ空気を有効に利用することができ、その風量も従来より少ないものとすることができる。その結果、パージ空気の量を低減させた分、還気RA2を少なくして、処理空気側へと回す還気RA1を増大させることができ、処理空気として導入する外気OAの量の低減、外気処理に要するエネルギの低減を図ることができる。従ってシステム全体としてみれば、能力を低下させることなく、消費エネルギの低減が図られている。
【0028】
なおパージ再生区域11bで湿分の移行があっても、その空気は次に高温パージ区域11dを通過するため、ロータ11側ではその後の低温パージ区域11eにおいてロータ11の湿分の除去が行えることになる。
【0029】
なお前記第1の実施形態にかかるシステムによれば、パージ空気として用いる還気RA2の温度を23℃とすれば、低温パージ区域11eの出口温度は44℃、パージ再生区域11bの出口温度は28℃、高温パージ区域11dの出口温度は82℃とすることができる。
【0030】
また発明者の知見によれば、前記第1の実施形態にかかるシステムと、従来のこの種のシステム、即ち乾湿減湿装置のロータが減湿区域、再生区域、パージ区域の3つに仕切られ、パージ区域を通過した空気を全て再生系統に戻す場合と比較すれば、冷熱で15〜20%、温熱で30〜35%、合計で20〜25%のエネルギ消費の低減ができる。またそれに応じて1段目の乾式減湿装置5のロータの大きさを2/3とすることができるため、設備費の低減も実現できる。
【0031】
前記第1の実施形態にかかる低露点空気供給システムにおいて、図4に示した第2の実施形態にかかる低露点空気供給システムのように、パージ再生区域11bを通過したパージ空気が、高温パージ区域11dに導入される前に冷却されるように、パージ再生出口ダクト24に冷却装置として、例えば冷却コイル41を付加してもよい。なお図4中、図1中の符号と同一符号で示される部材は、第1の実施形態にかかる低露点空気供給システムにおける該当部材と同一の部材を示している。
【0032】
このような第2の実施形態にかかる低露点空気供給システムによれば、パージ再生区域11bを通過したパージ空気が高温パージ区域11dに導入される前に、冷却コイル41によって冷却されるので、パージでの冷却能力を維持したままパージ風量をさらに低減させることができる。従って、その分還気RA2を低減させて還気RA1を増加することが可能になり、外気OAの導入量を減少させて、外気処理に要するエネルギの一層の低減を図ることができる。
【0033】
前記第1、第2の各実施形態に用いた乾式減湿装置10のロータ11は、図3にも示したように、空気の通過区域が、ロータ11の回転方向順に、減湿区域11a、パージ再生区域11b、再生区域11c、高温パージ区域11d、低温パージ区域11eの5つの空気通過域に区画されていたものであったが、ロータにそのようなパージ再生区域を設定できない場合には、図5に示した参考例の低露点空気供給システムを構築できる。なお図5中、図1中の符号と同一符号で示される部材は、第1の実施形態にかかる低露点空気供給システムにおける該当部材と同一の部材を示している。
【0034】
この参考例の低露点空気供給システムに用いた乾式減湿装置50は、図6、図7に示したように、回転するロータ51の両端面にチャンバ52、53が配置され、さらにロータ51の端面は、ロータ51の回転方向順に、減湿区域51a、再生区域51b、高温パージ区域51c、低温パージ区域51dの4つの空気通過域に区画されている。チャンバ52の外側端面には、これら各区域に対応して、ダクトなどに接続するための減湿入口52a、再生出口52b、高温パージ出口52c、低温パージ出口52dが形成されている。もちろんチャンバ53の外方端面にも、これら4つの区域に対応し、チャンバ52の外側端面に形成された前記減湿入口52a、再生出口52b、高温パージ出口52c、低温パージ出口52dに対応する、減湿出口、再生入口、高温パージ入口、低温パージ入口が各々形成されている(いずれも図示せず)。
【0035】
そして図5に示したように、ドライルームRからの還気RA2は、パージ空気として低温パージ52dを通過した後、冷却装置としての冷却コイル54によって冷却された後、高温パージ区域51cに導入されるようになっている。なお高温パージ区域51cは、前記第1、第2の実施形態と同様、再生系統の空気と混合される。
【0036】
このような構成の参考例の低露点空気供給システムによれば、ロータ51にパージ再生区域が設けられていない分、前記第1、第2の実施形態より多少エネルギ効率は低下するものの、低温パージ52dを通過して昇温したパージ空気を冷却コイル54によって冷却した後高温パージ区域52cに導入するようにしたので、ロータ51をパージ空気によって2段で冷却することができ、依然としてパージ空気の有効利用を図ることが可能であり、従来よりもエネルギ消費が少ないものとなっている。またロータ51にパージ再生区域を設定できないときでも適用できるから、実用的効果は大きい。
【0037】
【発明の効果】
請求項1、2の低露点空気供給システムによれば、低温パージ区域を通過して昇温した空気はパージ再生区域を通過する際にロータを加熱するので、ロータの再生区域での加熱量の低減が図れる。またロータ自体は再生区域から減湿区域へと移る前に、高温パージ区域と低温パージ区域で2段に冷却されることになり、パージ空気を有効に利用することができ、冷却効率は良好である。したがってパージ空気の風量を従来より少なくでき、その分目的室からの還気を処理空気側へと余分に回すことが可能であり、処理空気として導入する外気の量の低減、外気処理に要するエネルギの低減を図ることができる。さらに高温パージ区域を通過して昇温した空気は、再生区域を通過させる再生系統の空気と混合されるので、その分再生系統の空気の加熱に要するエネルギが低減されている。従って請求項1、2の低露点空気供給システムは、従来のシステムよりもエネルギの消費量を大幅に低減させることができる。特に請求項2の低露点空気供給システムでは、パージ再生区域を通過した空気が高温パージ区域に導入される前に、適宜冷却装置でパージ空気を冷却するようにしたので、より一層少ない空気量でロータの冷却を実施することができ、その分エネルギの消費量をさらに低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態にかかる低露点空気供給システムの構成の概略を示す説明図である。
【図2】図1の低露点空気供給システムに用いた乾式減湿装置の斜視図である。
【図3】図2の乾式減湿装置の軸方向からみた正面図である。
【図4】本発明の第2の実施形態にかかる低露点空気供給システムの構成の概略を示す説明図である。
【図5】参考例の低露点空気供給システムの構成の概略を示す説明図である。
【図6】図5の低露点空気供給システムに用いた乾式減湿装置の斜視図である。
【図7】図6の乾式減湿装置の軸方向からみた正面図である。
Claims (2)
- 吸着機能や吸収機能を有する回転自在なロータを有する乾式減湿装置を用いて、目的室に低露点の空気を供給するシステムにおいて、
前記乾式減湿装置は、ロータ端面に位置する空気の通過域が、ロータの回転方向順に、再生区域、高温パージ区域、低温パージ区域、減湿区域、パージ再生区域に仕切られ、
前記目的室には、減湿区域を通過した空気が供給されるように構成され、
前記目的室からの還気の一部が、前記乾式減湿装置におけるロータの低温パージ区域、パージ再生区域、高温パージ区域を順に通過するように構成され、
前記高温パージ区域を通過した空気は、再生区域を通過した後の再生循環系統の空気と混合されるように構成され,さらにこの混合された後の空気のうちの,高温パージ区域を通過した量だけシステム外に排出され,かつ当該排出の前に,その一部が,前記ロータの前段に配置される他の乾式減湿装置の再生区域に導入されるように構成されたことを特徴とする、低露点空気供給システム。 - 吸着機能や吸収機能を有する回転自在なロータを有する乾式減湿装置を用いて、目的室に低露点の空気を供給するシステムにおいて、
前記乾式減湿装置は、ロータ端面に位置する空気の通過域が、ロータの回転方向順に、再生区域、高温パージ区域、低温パージ区域、減湿区域、パージ再生区域に仕切られ、
前記目的室には、減湿区域を通過した空気が供給されるように構成され、
前記目的室からの還気の一部が、前記乾式減湿装置におけるロータの低温パージ区域、パージ再生区域、高温パージ区域を順に通過するように構成されると共に、前記パージ再生区域を通過した空気が高温パージ区域に導入される前に、冷却装置によって冷却されるように構成され、
前記高温パージ区域を通過した空気は、再生区域を通過した後の再生循環系統の空気と混合されるように構成され,さらにこの混合された後の空気のうちの,高温パージ区域を通過した量だけシステム外に排出され,かつ当該排出の前に,その一部が,前記ロータの前段に配置される他の乾式減湿装置の再生区域に導入されるように構成されたことを特徴とする、低露点空気供給システム。
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