JP3762138B2 - 乾式減湿システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、目的空間に低露点空気を供給するために用いる減湿システムに関るものあり、特に回転自在なロータ内に処理空気を通過させて当該処理空気を減湿させる乾式減湿装置を用いた乾式減湿システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に用いられる空気を減湿する方法には冷却減湿の方法があるが、冷却減湿では露点が−5℃以上の空気しかできず、低露点(−50℃以下)には対応できない。そこでこのような低露点の空気を供給する空調機には、回転式のロータを用いた乾式減湿機が使用されている。乾式減湿装置は、塩化リチウムや塩化カルシウムなどの吸収液を含浸させたハニカム状のロータや、シリカゲル、ゼオライトなどの吸着材で構成したロータを備え、このロータの端面に位置する空気の通過域、すなわち例えばロータの端面に配置するチャンバ等の仕切りによる空気の通過区域を減湿区域と再生区域とに仕切り、ロータを回転させながら減湿区域に処理空気を通過させて乾燥空気を作り出すと共に、再生区域に高温の再生空気を通過させることによって、前記吸着材中の水分を再生空気中に蒸発させて、連続的に減湿処理を行うように構成されている。
【0003】
この場合、ロータが高温の状態で減湿区域に移行すると、処理空気が減湿しないままロータを通過して露点を上昇させるので、低湿度に制御された空間からの空気など、低温の空気を通過させてロータを冷却するためのパージ区域が再生区域と減湿区域との間に設定されていることがある。
【0004】
このような回転式のロータを用いた減湿装置で低露点を得る場合、1段、すなわち単独では、露点温度を下げるのに限界があるため、より低露点を得る場合には、2段式、すなわち2台の乾式減湿装置を直列系統接続して運転する方法が知られている。また1段のロータを用いてダクト接続を工夫することで、単段の減湿装置で低露点を得ている例も特開平1−199621号公報に開示されている。しかしながらこれらの装置で得られる最も低い露点温度は−80℃程度である。すなわちこれまでは、回転式のロータを用いた乾式減湿装置を用いても、−80℃以下の露点温度の実現は不可能であった。
【0005】
そこでそれ以下の低露点、すなわち−80℃以下のいわゆる超低露点空気を得る方法としては、圧力スイング減湿方式と呼ばれている吸着塔を用いる方法が知られている。これは原料空気を圧縮機によって圧縮して当該空気中のドレンを一旦除去し、その後吸着剤を収納した吸着塔を通過させる方法である。この方法を利用したものの一例である、深冷分離プラントの前処理装置を利用した方法によれば、水分濃度を10〜20ppb(露点温度が−101℃〜−98℃)にまで下げることが可能であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら前記圧力スイング減湿方式では、最初に空気を圧縮するための大きな動力が必要となり、しかも吸着塔の吸着剤の再生に別途精製空気を使用しているため、消費エネルギが多く、また設備機器が肥大化し、ランニングコストも非常に大きい。
【0007】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、−80℃以下の超低露点を従来よりも少ないエネルギ消費の下で実現する新しい乾式減湿システムを提供して問題の解決を図ることをその目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、請求項1によれば、乾式減湿装置を用いて目的室に低露点空気を供給するシステムであって、以下の構成を備えていることを特徴としている。
まず、回転自在なロータ内に処理空気を通過させて当該処理空気を減湿させる乾式減湿装置を3段直列に系統接続して、1段目の乾式減湿装置で減湿した空気を2段目の乾式減湿装置で減湿し、2段目の乾式減湿装置で減湿した空気を3段目の乾式減湿装置で減湿するように構成されている。
前記2段目及び3段目の乾式減湿装置は、各々回転自在なロータ内に処理空気を通過させて当該処理空気を減湿させる構成を有し、前記ロータの端面側に位置する空気の通過域が、減湿区域と再生区域とパージ区域とに仕切られて、ロータの回転によって再生区域から減湿区域に移行する前にパージ区域が位置するようにこれら各区域が配置されている。
前記1段目の乾式減湿装置で減湿された空気が分流されてその一部が前記2段目の乾式減湿装置のパージ区域に導入されると共に、当該パージ区域を通過した空気は、前記3段目の乾式減湿装置の再生区域を通過した空気と混合された後、前記2段目の乾式減湿装置の再生区域に導入されるように構成され、前記分流された空気の他の一部は前記2段目の乾式減湿装置の減湿区域に導入されるように構成されている。
前記2段目の乾式減湿装置の減湿区域を通過した空気が分流されてその一部が前記3段目の乾式減湿装置のパージ区域に導入されると共に、当該パージ区域を通過した空気は、前記3段目の乾式減湿装置の再生区域に導入されるように構成され、前記分流された空気の他の一部は前記3段目の乾式減湿装置の減湿区域に導入されるように構成されている。
そして前記3段目の乾式減湿装置の減湿区域を通過した空気が、前記目的室に導入されるように構成されている。
【0009】
この場合、請求項2に記載したように、前記目的室からの還気の一部が、前記2段目の乾式減湿装置の減湿区域を通過した空気と、前記分流前に混合されるように構成したり、さらに請求項3に記載したように、前記目的室からの還気の一部が、前記1段目の乾式減湿装置の減湿区域を通過した空気と、前記分流前に混合されるように構成してもよい。
【0010】
かかる構成の乾式減湿システムによれば、まず乾式減湿装置を3段に直列に系統接続して、1段目の乾式減湿装置で減湿させた空気を2段目の乾式減湿装置で減湿し、さらにその後3段目の乾式減湿装置で減湿するようにしたので、−80℃以下の超低露点の空気を製造することが可能である。
【0011】
しかも単に3段の乾式減湿装置を直列に接続しただけではなく、1段目の乾式減湿装置で減湿された空気を分流してその一部を、2段目の乾式減湿装置のパージ区域に導入すると共に、当該パージ区域を通過した空気を、3段目の乾式減湿装置の再生区域を通過した空気と混合して2段目の乾式減湿装置のロータの再生区域に導入し、前記2段目の乾式減湿装置の減湿区域を通過した空気が分流されてその一部が前記3段目の乾式減湿装置のパージ区域に導入されると共に、当該パージ区域を通過した空気は、前記3段目の乾式減湿装置の再生区域に導入されるように構成され、前記分流された空気の他の一部は前記3段目の乾式減湿装置の減湿区域に導入されるように構成されているので、再生空気を加熱するためのヒータの容量を小さくすることができる。そのうえ2段目の乾式減湿装置のロータの再生に使用する空気の湿度は、従来よりも低くなっているので、2段目の乾式減湿装置のロータ自体の能力が向上している。したがってこの点からも超低露点空気を省エネルギの下で製造することが可能である。
【0012】
また2段目、3段目の各乾式減湿装置の再生区域の入口においては、各段のロータを通過する前に分流してパージ区域を通過した空気をそのまま混合したり(2段目の乾式減湿装置)、再生区域に導入したり(3段目の乾式減湿装置)しているので、ロータ通過の際の圧力損失を最低限に抑えることができる。そのため、後述の実施の形態でも説明するが、再生区域の入口で正圧状態を実現することができる。したがって、2段目、3段目の各乾式減湿装置のロータ内に他からの水分の侵入を防止して、好適な再生を実施することができ、また減湿能力の低下を防止することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の好ましい実施の形態を説明する。図1は、第1の実施の形態にかかる乾式減湿システムの系統の概略を示しており、この乾式減湿システムは、目的とする低露点空間Sに−80℃以下の超低露点の空気を供給するシステムとして構成されている。
【0014】
原料空気としての外気OAは処理系統ダクト1に導かれ、まず外気処理クーラ2によって冷却減湿される。冷却減湿された空気はその後、この外気処理クーラ2で冷却された、1段目の乾式減湿装置10のロータ11のパージ区域11cを通過したパージ空気と混合される。
【0015】
1段目の乾式減湿装置10は、図2に示したように、回転するロータ11の両端面にチャンバ12、13が配置された構成を有している。各チャンバ12、13は、内部に3つの仕切板14、14、14が放射状に配置されており、チャンバ12、13内の空間を3つに仕切っている。これに対応して、ロータ11の端面には、図2中の細矢印に示したロータ11の回転方向順に、減湿区域11a、再生区域11b、パージ区域11cの3つの空気の通過域が区画形成されている。そしてチャンバ12の外側端面には、これら各区域に対応して、ダクトなどに接続するための減湿出口12a、再生入口12b、パージ出口12cが形成されている。なおチャンバ13の外方端面にも、前記3つの区域に対応して減湿入口13a、再生出口13b、パージ入口13cが各々形成されている。なおロータ11には、塩化リチウム、シリカゲル、ゼオライトなど、この種のロータに使用されている吸湿材が含浸されている。なおロータ11の厚みは400mmであり、またロータ11の回転速度は、6回転/時である。
【0016】
前記したように、1段目の乾式減湿装置10のロータ11のパージ空気と混合された空気は、外気処理ファン3によって、前記1段目の乾式減湿装置10のロータ11の減湿区域11aを通って、例えば、露点温度が−35℃まで減湿されるようになっている。
【0017】
1段目の乾式減湿装置10のロータ11の減湿区域11aを通過した空気は、処理ファン4に導かれ、プレクーラ5によって冷却された後、分流されてその一部は、2段目の乾式減湿装置20のロータ21のパージ区域21cに導かれ、その後、後述のように、3段目の乾式減湿装置30のロータ31の再生区域31bを通過した空気と混合されて、2段目の乾式減湿装置20のロータ21の再生区域21bに導かれるようになっている。分流された空気の他の一部は、2段目の乾式減湿装置20のロータ21の減湿区域21aに導かれる。
【0018】
2段目の乾式減湿装置20は、1段目の乾式減湿装置10と基本的に同一の構成を有し、ロータ21の端面は、ロータ21の回転方向順に、処理区域である減湿区域21a、再生区域21b、パージ区域21cの3つの空気通過区域に区画されている。この2段目の乾式減湿装置20のロータ21の減湿区域21aを通過した空気は、例えば、その露点温度が−75℃の低露点の空気にまで減湿されるようになっている。
【0019】
2段目の乾式減湿装置20のロータ21の減湿区域21aを通過した空気は、その後、処理ファン6に導かれ、プレクーラ7によって冷却された後、ロータ21の上流側で分流されて、その一部は、3段目の乾式減湿装置30のロータ31のパージ区域31cに導かれるようになっている。分流された空気の他の一部は、3段目の乾式減湿装置30のロータ31の減湿区域31aに導かれるようになっている。
【0020】
3段目の乾式減湿装置30は、1段目の乾式減湿装置10、2段目の乾式減湿装置20と基本的に同一の構成を有し、ロータ31の端面は、ロータ31の回転方向順に、処理区域である減湿区域31a、再生区域31b、パージ区域31cの3つの空気通過区域に区画されている。この3段目の乾式減湿装置30のロータ31の減湿区域31aを通過した空気は、例えば、その露点温度が−90℃〜−110℃の超低露点にまで減湿されるようになっている。
【0021】
3段目の乾式減湿装置30のロータ31の減湿区域31aを通過した空気は、必要に応じて加熱コイル(図示せず)によって加熱したり、あるいは冷却コイル(図示せず)によって冷却するなどして所期の温度に設定された後、給気ダクト8を通じて給気SAとして、低露点空間Sに搬送される。
【0022】
前記プレクーラ7によって冷却された後ロータ31の上流側で分流されて、3段目の乾式減湿装置30のロータ31のパージ区域31cに導入された空気は、ロータ31の冷却を行った後、再生ヒータ41で加熱された後、再生ファン42によりロータ31の再生区域31bに導かれ、これによってロータ31の再生が行われるようになっている。
【0023】
3段目の乾式減湿装置30のロータ31の再生区域31bを通過した空気は、低湿かつ高温であるため、2段目の乾式減湿装置20のロータ21の再生に利用することができる。本実施の形態では、2段目の再生ヒータ44によってさらに加熱されて昇温されるが、前記したように再生区域31bを通過した空気は、低湿かつ高温であるため、この再生ヒータ44の容量は小さくて済む。
【0024】
一方、2段目の乾式減湿装置20のロータ21のパージ区域21cに導かれた空気は、ロータ21の冷却を行った後、前記再生ヒータ44によって昇温された空気と混合されて、再生ファン45によって2段目の乾式減湿装置20のロータ21の再生区域21bに導かれて、ロータ21の再生に利用されるようになっている。このように、2段目の再生ヒータ44の容量が小さくできると共に、再生に用いる空気の湿度が、従前の2段式の場合よりも低くできるため、2段目の乾式減湿装置20のロータ21の能力は、従来よりも向上している。
【0025】
2段目の乾式減湿装置20のロータ21の再生区域21bを通過して出口からでた空気は、再生ヒータ46で再度加熱され、再生ファン47によって1段目の乾式減湿装置10のロータ11の再生区域11bに導かれ、ロータ11の再生に用いられ、その後排気EAとして排出される。一方既述したロータ11のパージ区域11cを通過したパージ空気は、出口温度が比較的低温で低湿度の空気であるため、パージダクト48を通じて、外気処理クーラ2の一部を使って再度冷却されて、外気OAと混合されて処理用の空気として用いられる。なお図1におけるD1〜D4は、風量を調節するためにダクト中に適宜介装されたダンパである。
【0026】
なお低露点空間Sからの還気RA1、RA2、RA3は、各々対応する還気ダクト51、52、53によって、それぞれ外気処理クーラ2の上流側で導入外気OAと混合されたり、1段目の乾式減湿装置10の減湿区域11aで減湿された空気と混合されたり、さらに2段目の乾式減湿装置20の減湿区域21aで減湿された空気と混合されて、各ロータ11、21、31の減湿区域へと導入自在である。これらは、ダンパD5、D6、D7の開閉によって選択されるようになっている。
【0027】
本実施の形態にかかる減湿処理システムは、以上のように構成されており、既述したように、外気処理クーラ2によって冷却減湿された後の空気は1段目の乾式減湿装置10の減湿区域11aで減湿され、例えば−35℃まで露点温度が下げられる。次いでプレクーラ5によって冷却減湿された後、今度は2段目の乾式減湿装置20の減湿区域21aによってさらに減湿され、例えば−75℃までその露点温度が下げられる。そしてプレクーラ7によって再度冷却減湿された後、さらに3段目の乾式減湿装置30の減湿区域31aによって、露点温度が−90℃〜−110℃までさらに下げられる。このように超低露点にまで露点温度が下げられた空気は、その後必要に応じて加熱、冷却処理によって温度が調整された後、目的の低露点空間Sに給気SAとして供給される。
【0028】
したがって、これまで不可能であった、ロータを用いた乾式減湿装置を用いたシステムであっても、そのような−80℃以下の超低露点を実現できる。
【0029】
しかも本実施の形態においては、2段目のロータ21、3段目のロータ31を通過する前に分流して各々パージ区域21c、31cに導入し、その後3段目のロータ31を通過した空気と混合して2段目のロータ21の再生区域1bに導入したり、あるいは3段目のロータ31の再生区域31bに導入するようにしたので、ロータ通過の際に風道がロータを通る回数が少なく、その分圧力損失を抑えている。そのため、各再生区域21b、31bの入口で正圧状態を実現することができる。
【0030】
例えば図3に示したように、3段目のロータ31の減湿区域31を通過した後に分流してパージ区域31cに導入し、その後再生ヒータ41で加熱した場合と比較すると次のような結果が得られる。いま、ロータ31の圧力損失を、減湿区域31aで450Pa、再生区域31bで500Pa、パージ区域31cで350Paとし、処理ファン6によって送風されてプレクーラ7を通過した時点での処理空気の圧力を550Paとした場合、図3に示した系統では、減湿区域31aを通過した時点で圧力が100Paとなってしまい、その後パージ区域31cを通過した時点で−250Paとなってしまい、再生区域31bの入口で負圧になってしまう。負圧だと外部から水分が侵入して混入するおそれがあり、超低露点が得られないおそれがある。
【0031】
なお図3のように、減湿区域31aを通過した空気をパージ区域31cに導入する系統を使用して再生区域31bの入口で正圧を保つには、減湿区域31aを通過した空気の一部をさらに分流してそのまま再生区域31bに導入するようにすればよいが、そうすると減湿区域31aを通過した超低露点の空気をさらに、再生に回すことになるので、風量をより多くしなければならず、結果としてエネルギ消費が多くなり実用的ではない。
【0032】
この点本実施の形態によれば、減湿区域31aに導入する前に分流されて、パージ区域31cに導入するようにしているので、パージ区域31cを通過した時点では、200Paと依然として正圧を保っている。したがって、外部から水分がロータ31内に侵入するおそれがなく、超低露点を好適に得ることが可能になっている。
【0033】
その他適宜低露点空間Sからの還気を処理空気に混合させて使用することができるので、この点からも省エネルギ効果が得られる。
【0034】
なお前記実施の形態では、各段における乾式減湿装置10、20、30は、基本的に同一構成のものを使用したが、第1段目の乾式減湿装置10については、格別第2段、第3段の乾式減湿装置20、30と同一のものを使用する必要はない。
【0035】
【発明の効果】
本発明の乾式減湿システムによれば、乾式減湿装置を用いて−80℃以下の超低露点の空気を、従来より少ないエネルギ、並びにコンパクトな設備の下で製造することができる。また乾式減湿装置のロータを正圧に保つことができるので、外部から水分が侵入するおそれはなく、好適に超低露点空気を供給することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかる乾式減湿システムの構成の概略を示す説明図である。
【図2】図1の乾式減湿システムに用いた1段目の乾式減湿装置のロータ部分の斜視図である。
【図3】ロータの減湿区域を通過させて分流する系統における各点での圧力損失を示す説明図である。
【図4】図1のシステムにおける3段目の乾式減湿装置の周辺の各点での圧力損失を示す説明図である。
【符号の説明】
10 乾式減湿装置(1段目)
11 ロータ
11a 減湿区域
11b 再生区域
11c パージ区域
20 乾式減湿装置(2段目)
21 ロータ
21a 減湿区域
21b 再生区域
21c パージ区域
30 乾式減湿装置(3段目)
31 ロータ
31a 減湿区域
31b 再生区域
31c パージ区域
D1〜D7 ダンパ
S 低露点空間
Claims (3)
- 乾式減湿装置を用いて目的室に低露点空気を供給するシステムであって、
・回転自在なロータ内に処理空気を通過させて当該処理空気を減湿させる乾式減湿装置を3段直列に系統接続して、1段目の乾式減湿装置で減湿した空気を2段目の乾式減湿装置で減湿し、2段目の乾式減湿装置で減湿した空気を3段目の乾式減湿装置で減湿するように構成され、
・前記2段目及び3段目の乾式減湿装置は、各々回転自在なロータ内に処理空気を通過させて当該処理空気を減湿させる構成を有し、前記ロータの端面側に位置する空気の通過域が、減湿区域と再生区域とパージ区域とに仕切られて、ロータの回転によって再生区域から減湿区域に移行する前にパージ区域が位置するようにこれら各区域が配置され、
・前記1段目の乾式減湿装置で減湿された空気が分流されてその一部が前記2段目の乾式減湿装置のパージ区域に導入されると共に、当該パージ区域を通過した空気は、前記3段目の乾式減湿装置の再生区域を通過した空気と混合された後、前記2段目の乾式減湿装置の再生区域に導入されるように構成され、前記分流された空気の他の一部は前記2段目の乾式減湿装置の減湿区域に導入されるように構成され、
・前記2段目の乾式減湿装置の減湿区域を通過した空気が分流されてその一部が前記3段目の乾式減湿装置のパージ区域に導入されると共に、当該パージ区域を通過した空気は、前記3段目の乾式減湿装置の再生区域に導入されるように構成され、前記分流された空気の他の一部は前記3段目の乾式減湿装置の減湿区域に導入されるように構成され、当該減湿区域を通過した空気が、前記目的室に導入されるように構成されたことを特徴とする、乾式減湿システム。 - 前記目的室からの還気の一部が、前記2段目の乾式減湿装置の減湿区域を通過した空気と、前記分流前に混合されるように構成されたことを特徴とする、請求項1に記載の乾式減湿システム。
- 前記目的室からの還気の一部が、前記1段目の乾式減湿装置の減湿区域を通過した空気と、前記分流前に混合されるように構成されたことを特徴とする、請求項2に記載の乾式減湿システム。
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