JP2002130737A - 省力エネルギー空調装置 - Google Patents

省力エネルギー空調装置

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JP2002130737A JP2000327346A JP2000327346A JP2002130737A JP 2002130737 A JP2002130737 A JP 2002130737A JP 2000327346 A JP2000327346 A JP 2000327346A JP 2000327346 A JP2000327346 A JP 2000327346A JP 2002130737 A JP2002130737 A JP 2002130737A
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賢一 今野
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Earthclean Tohoku Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】単一の温水コイルを備えた省力エネルギー空調
装置を提供するものである。 【解決手段】外気を導入する吸気ファン2を備えた導入
部Iと、室内の空気を還気し排気通路Eを経由して再生
外気として外部に排出する排気ファン8を備えた排気部
と、前記導入部から導入された導入通路Iを経由する外
気を除湿すると共に排気部の排気通路の室内からの還気
を吸引して再生する機能を有する一個又は二個の熱交換
ロータ(3,4)と、前記排気部の還気を外部に排出す
る前段階に配置した前記熱交換ロータへ供給する還気を
加熱する加温器7と、室内からの還気を冷却して前記熱
交換ロータ3,4に供給する蒸発式冷却器6とを備えて
なり、前記加温器7によって熱交換ロータで除湿された
外気を室内へ供給する給気側の適温,低湿度にし、冬期
間にはこの加温器7によって再生外気を加温して暖房用
として室内に給気するように設置してなる構成である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ショピングセンタ
ー、スーパーマ−ケット、コンビニエンスストア等に設
置する省力エネルギー空調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ショッピングセンタ、スーパーマーケッ
ト、コンビニエンスストア等において、人の出入りが多
いため売場等の室内の空調は、所定温度以上に冷却又は
暖房せねばならず、夏期の冷房及び冬期の暖房のための
電気消費量や天然ガスの消費量は膨大なものであって、
この空調設備に対する省力化が望まれている。この空調
方法における省力化としてデシカント空調装置が有力で
利用されている。
【0003】店内の空調に使用するデシカント空調装置
として特開平7−8741号公報や出願人の特許第30
78280号公報等に開示されるように箱体に形成され
たボックス内を2分割して外気を導入する導入通路側と
室内の還気を吸引して再生処理する排出通路側とを並列
し、この両通路に跨がって複数の熱交換ロータを配置
し、このケ−ス内に配置したボイラから供給される温水
による温水コイルを再生処理用と導入通路側には暖房用
の温水コイルとが配置してある。このようにデシカント
空調機内の温水コイルに供給する温水のための温水ボイ
ラを必要としていた。そのためデシカント空調機の温水
ボイラ用のガス消費量も多く、システム全体の熱効率が
悪かった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のデシカント空調
装置においては内蔵した温水ボイラから供給する温水コ
イルは2箇所に配置し、一方は冬期期間中、導入通路側
の顕熱交換ロータから除湿された外気を温めて室内に供
給する温水コイル、他方は排気通路側のこの顕熱交換ロ
ータからの還気を再生処理するための温水コイルであ
る。このように複数の温水コイルの配置は温水ボイラの
熱効率上は無駄であった。
【0005】この発明の課題は、単一の温水コイルを備
えた省力エネルギー空調装置を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上の課題を
達成するために、外気を導入する吸気ファンを備え、こ
の外気が導入通路を経由して適温、適湿になり室内に供
給する導入部と、室内の空気を還気し排気通路を経由し
て再生外気として外部に排出する排気ファンを備えた排
気部と、前記導入部から導入された導入通路を経由する
外気を除湿すると共に排気部の排気通路の室内からの還
気を吸引して再生する機能を有する一個又は二個の熱交
換ロータと、 前記排気部の還気を外部に排出する前段
階に配置した前記熱交換ロータへ供給する還気を加熱す
る加温器と、室内からの還気を冷却して前記熱交換ロー
タに供給する蒸発式冷却器とを備えてなり、前記加温器
によって熱交換ロータで除湿された外気を室内へ供給す
る給気側の適温,低湿度にし、冬期間にはこの加温器に
よって再生外気を加温して暖房用として室内に給気する
省力エネルギー空調装置の構成である。
【0007】また、この発明の課題は、外気を導入する
吸気ファンを備え、この外気が導入通路を経由して適
温、適湿になり室内に供給する導入部と、室内の空気を
還気し排気通路を経由して再生外気として外部に排出す
る排気部と、前記導入部から導入された外気を除湿する
と共に排気部の室内から還気を再生する除湿ロータと、
この除湿ロータによって除湿された導入部の外気を給気
側適温、低湿度にすると共に室内からの還気を含む再生
外気を高温,中湿度にする機能を有する顕熱交換ロータ
と、この顕熱交換ロータへ室内から供給する還気を含む
再生外気を冷却する蒸発式冷却器と、前記排気部の還気
を外部に排出する前段階に配置した前記除湿ロータへ供
給する還気を加熱する加温器とを備えた空調装置におい
て、前記加温器によって熱交換ロータで除湿された外気
を室内へ供給する給気側の適温,低湿度にし、冬期間に
はこの加温器によって再生外気を加温して暖房用として
室内に給気する省力エネルギー空調装置の構成によって
達成できる。
【0008】この発明の省力エネルギー空調装置は、デ
シカント空調設備のボックス内に一個の温水コイルを配
置するのみであるから構成が簡易であり、しかも余剰の
温水を必要とせず単一の温水コイルによって再生処理お
よび暖房用として導入通路側の外気を加温して室内に供
給できるから同一温水パイプを利用して加温することが
できる。
【0009】また、この発明の省力エネルギー空調装置
は、店舗内に設置する燃料・エンジン自家発電機等、例
えば、マイクロタービンコージェネの余熱を利用したボ
イラからの温水を温水コイルに供給することにより一層
の省エネ効果を発揮することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の省力エネルギー空
調装置の実施の形態について図面を参照して詳述する。
図1は、本発明の省力エネルギー空調装置の1つの実施
の形態を示す概略説明図である。図2は本発明の省力エ
ネルギー空調装置に使用するデシカント空調機の実施の
形態を示す概略構成図である。図3は他の実施の形態の
概要を示す説明図である。
【0011】本発明の省力エネルギー空調装置は、デシ
カント空調機のボックス内に一個の温水コイルのみ配置
し、この温水コイルによる加温器によってに排気通路の
再生外気の再生処理と室内に温風を供給するための温水
コイルとを兼用させることにより設備費用を低減するこ
とができ、かつ、供給する温水の量も少なくすることが
できる。
【0012】しかも、図3に示すようにこの温水コイル
に供給する温水を外部に設置した発電機や冷凍器等の余
熱を利用したボイラから供給されるようにすることによ
り供給する温水ボイラを必要としないから消費電力量や
燃料ガスの消費量を低減できる。この発明の省力エネル
ギー空調装置は、室内側への給気の温度条件や湿度は室
内である売場等に配置した温度、湿度センサーにより、
除湿ロータ、顕熱交換ロータ等の熱交換ロータ、冷却
器、温水コイルに供給する温水ボイラの動作を制御して
比較的自由にコントロールできるため四季を通じて室内
に効率よく低湿度で快適な給気を行うことができる。温
水ボイラとして自家発電機のマイクロコージェネの排熱
利用温水ボイラを利用することもできる。
【0013】箱体を形成したボックス内に導入部である
導入通路Iと室内からの還気を含む再生外気を排出する
排出部の排気通路Eとを仕切壁Sで仕切って配置し、導
入通路Iは外気導入口の給気口1、塵埃を除去するフィ
ルタ2が配置され、吸気ファン9により外気は吸引され
る。導入通路Iと排気通路Eの両方に跨がって除湿ロー
タ3、顕熱交換ロータ4が配置してある。これらの熱交
換ロータは必要に応じて一個でもよい。更に、排気通路
E側には室内からの還気とこれに混合する外気とを通過
させるフィルタ5、蒸発式冷却器6及び再生外気を再生
処理のために加温し、冬期は導入通路Iの外気を排気通
路E側の温水コイル7に循環して室内に供給する暖房用
として使用する。
【0014】このボックス内の除湿ロータ3は、給気口
1から導入された外気の水分を除去し、低湿度にすると
共に再生外気の排気通路E側に吸着された水分を排気し
て湿気を付与する。導入通路I側の外気は除湿ロータ3
を通過して、水分が除去され低湿度になる。その後、顕
熱交換ロータ4を通過させ、この顕熱交換ロータ4はさ
きの除湿ロータ3を通過した高温,低湿度の外気の低湿
度を保持したまま温度を下げる機能と排気通路E側で室
内からの還気と外気との混合した再生外気を再生処理し
て中高温にする機能を有する。
【0015】また、この排気通路E側では顕熱交換ロー
タ4と除湿ロータとの間に再生外気を再生処理する温水
コイル7が配置され、この温水コイル7にはボックス内
に配置した温水ボイラ10から温水が供給され、この温
水コイル7は冬期において導入通路I側の前記顕熱交換
ロータ4を経た外気を循環させて加熱して室内に供給す
るようにしてある。蒸発式冷却器6は水道水の潜熱を利
用して冷却を行う蒸発式冷却器である。また、フィルタ
5やフィルタ2は導入される外気の除塵や室内への給気
の除塵を行うためのものである。
【0016】以上の構成により、図2に示すように、状
態の外気は導入通路I側の導入口である給気口1から
ボックス内へ吸気ファン9によって導入され、フィルタ
2により除塵された後、除湿ロータ3の導入通路I側に
導入される。除湿ロータ3を通過し状態になった外気
は顕熱交換ロータ4の一側に導入され、顕熱負荷処理さ
れ、状態で室内に吹出口12およびショーケース14
の裏側を通り、このショーケース14の底部13から吹
出され、室内の温度が調整される。
【0017】室内で使用された状態の還気は、リター
ン口15から吸引され、この還気は外気と混合され、再
生用外気としてフィルタ5を通り、蒸発式冷却器6によ
り冷却されて状態となり、顕熱交換ロータ4の一方の
再生外気側に導入され顕熱負荷処理されて状態とな
る。ここで温水ボイラ10から供給された温水による温
水コイル7によって再生処理され、状態となり、除湿
ロータ3を通過し、排気通路Eに導入され状態となっ
て排気ファン8によって排気口11を介して外部に排気
される。他方、リターン口15からの還気を外気に混合
させて給気口1から導入する。
【0018】以上の空調サイクルにおける図2に示す
乃至の状態を表示したものである。なお、以下の温度
及び湿度の数字は1つの例であり、この数字に限定する
ものではない。一般的に外気は温度30℃で湿度60%
(16g/kg)の状態で給気口1を介して導入され
る。この外気は除湿ロータ3を通過すると温度62℃で
湿度5%(5g/kg)の高温,低湿度の状態とな
る。次に、この外気は顕熱交換ロータ4により顕熱負荷
処理され、温度25℃で湿度20%の適温・適湿の状態
となり室内に供給される。
【0019】室内に吸気された空気は室内を循環中に温
度27℃で40%程の湿度になった状態で排気・還気
される。この還気は、排気通路E内に吸気され、蒸発式
冷却器6で温度21℃で湿度50%程度の状態の還気
となり、顕熱交換ロータ4に導入される。ここで顕熱負
荷処理されて温度58℃で湿度10%の状態となり、
排気通路E側に設置した温水コイル7で再生処理される
とともに、温度90℃で湿度5%の状態となる。次
に、除湿ロータ3に導入され、温度48℃で湿度60%
程度の状態となり、排気口11からボックス外に排気
される。なお、状態と状態と間が本装置の冷房能力
に当り、状態と状態との間が入熱効果となる。以上
のように、温度30℃で60%の高湿度の外気が室内側
に温度25℃で20%の湿度の給気として供給される。
また、室内からの還気を含む再生外気も同一の装置内で
処理されて排気される。
【0020】この発明の他の実施の態様について図3に
示す。この実施の態様は、ショーケースの冷凍機の排熱
を利用するもので圧縮器の排熱により温水を加温し、こ
の排水を凝縮器に還元する。温水コイル7において冬期
期間中は導入通路I側の外気を加温する熱源として利用
して、この外気を室内に供給する。また、この冷凍機に
代えて自家発電機の排熱を利用することができるこのと
きの排熱温度は高温になるが、循環する温水の温度を適
当に調整して冷房時の加温器用または暖房時の加熱器用
に利用することができる。
【0021】本発明の省力エネルギー空調装置の構成と
しては前記のものに限定するものではなく、実施の形態
では除湿ロータ,顕熱交換ロータの2個の熱交換ロータ
を使用しているが単一の熱交換ロータによって充分な効
力を発揮することができる。
【0021】
【発明の効果】本発明の省力エネルギー空調装置によれ
ば、単一の温水コイルでよいため消費する天然ガスを節
約でき、排気ガスも少ないから環境保護の省力化が可能
になる。しかも除湿してから冷却するため湿度のコント
ロールが円滑に、且つ省力ができ、四季を通しての快適
な湿度コントロールができる。また、従来方式の過冷却
−再熱のサイクルではないため負荷が少なくなり省エネ
ルギー化ができる。全体が箱体内にコンパクトに収納さ
れ、コンパクト化が図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の省力エネルギー空調装置の1実施の形
態を示す概略説明図である。
【図2】本発明の省力エネルギー空調装置に使用するデ
シカント空調機の実施の形態を示す概略構成図である。
【図3】本発明の他の実施の形態の概要を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
1 給気口 2 フィルタ 3 除湿ロータ 4 顕熱交換ロータ 5 フィルタ(再生外気用) 6 蒸発式冷却器 7 温水コイル 8 排気ファン 9 吸気ファン 10 温水ボイラ 11 排気口 12 吹出し口 13 底部 14 ショーケース 15 リターン口

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外気を導入する吸気ファンを備え、この外
    気が導入通路を経由して適温、適湿になり室内に供給す
    る導入部と、 室内の空気を還気し排気通路を経由して再生外気として
    外部に排出する排気ファンを備えた排気部と、 前記導入部から導入された導入通路を経由する外気を除
    湿すると共に排気部の排気通路の室内からの還気を吸引
    して再生する機能を有する一個又は二個の熱交換ロータ
    と、 前記排気部の還気を外部に排出する前段階に配置した前
    記熱交換ロータへ供給する還気を加熱する加温器と、 室内からの還気を冷却して前記熱交換ロータに供給する
    蒸発式冷却器と、を備えてなり、 前記加温器によって熱交換ロータで除湿された外気を室
    内へ供給する給気側の適温,低湿度にし、冬期間にはこ
    の加温器によって再生外気を加温して暖房用として室内
    に給気することを特徴とする省力エネルギー空調装置。
  2. 【請求項2】外気を導入する吸気ファンを備え、この外
    気が導入通路を経由して適温、適湿になり室内に供給す
    る導入部と、室内の空気を還気し排気通路を経由して再
    生外気として外部に排出する排気部と、前記導入部から
    導入された外気を除湿すると共に排気部の室内から還気
    を再生する除湿ロータと、この除湿ロータによって除湿
    された導入部の外気を給気側適温、低湿度にすると共に
    室内からの還気を含む再生外気を高温,中湿度にする機
    能を有する顕熱交換ロータと、この顕熱交換ロータへ室
    内から供給する還気を含む再生外気を冷却する蒸発式冷
    却器と、前記排気部の還気を外部に排出する前段階に配
    置した前記除湿ロータへ供給する還気を加熱する加温器
    とを備えた空調装置において、 前記加温器によって熱交換ロータで除湿された外気を室
    内へ供給する給気側の適温,低湿度にし、冬期間にはこ
    の加温器によって再生外気を加温して暖房用として室内
    に給気することを特徴とする省力エネルギー空調装置。
  3. 【請求項3】前記加温器に供給する温水がこの装置内に
    配置した温水ボイラによって加温された温水が供給され
    ることを特徴とする省力エネルギー空調装置。
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