JP2001193965A - 省エネ空調方法とその装置 - Google Patents
省エネ空調方法とその装置Info
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- F24F—AIR-CONDITIONING; AIR-HUMIDIFICATION; VENTILATION; USE OF AIR CURRENTS FOR SCREENING
- F24F3/00—Air-conditioning systems in which conditioned primary air is supplied from one or more central stations to distributing units in the rooms or spaces where it may receive secondary treatment; Apparatus specially designed for such systems
- F24F3/12—Air-conditioning systems in which conditioned primary air is supplied from one or more central stations to distributing units in the rooms or spaces where it may receive secondary treatment; Apparatus specially designed for such systems characterised by the treatment of the air otherwise than by heating and cooling
- F24F3/14—Air-conditioning systems in which conditioned primary air is supplied from one or more central stations to distributing units in the rooms or spaces where it may receive secondary treatment; Apparatus specially designed for such systems characterised by the treatment of the air otherwise than by heating and cooling by humidification; by dehumidification
- F24F3/1411—Air-conditioning systems in which conditioned primary air is supplied from one or more central stations to distributing units in the rooms or spaces where it may receive secondary treatment; Apparatus specially designed for such systems characterised by the treatment of the air otherwise than by heating and cooling by humidification; by dehumidification by absorbing or adsorbing water, e.g. using an hygroscopic desiccant
- F24F3/1423—Air-conditioning systems in which conditioned primary air is supplied from one or more central stations to distributing units in the rooms or spaces where it may receive secondary treatment; Apparatus specially designed for such systems characterised by the treatment of the air otherwise than by heating and cooling by humidification; by dehumidification by absorbing or adsorbing water, e.g. using an hygroscopic desiccant with a moving bed of solid desiccants, e.g. a rotary wheel supporting solid desiccants
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- General Engineering & Computer Science (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 全体をコンパクトするとともに四季を通じて
ショーケースを有する食品売場環境を低湿度の快適な状
態に保持でき、省エネルギー化や設備コスト，ランニン
グコストの低減ができる使用方法を提供する。 【解決手段】 外気を導入する導入通路Ｉと、室内の空
気を還気し再生外気として外部に排出する排出通路Ｅと
を並設し、これら両通路に跨がり前記導入通路Ｉから導
入された外気を除湿し、一方、排出通路Ｅへ排出する再
生外気の温度を下げる熱交換ロータ３を備え、この熱交
換ロータ３によって除湿された外気を適温，低湿度にし
て、この外気を高温状態で室内に供給するに際し、この
外気を店内の冷凍・冷蔵食品売場近傍に吹き出すことに
より、室内のコールドアイルを解消するとともに冷凍・
冷蔵食品売場近傍の適温、低湿度を一年を通じ維持する
構成である。
ショーケースを有する食品売場環境を低湿度の快適な状
態に保持でき、省エネルギー化や設備コスト，ランニン
グコストの低減ができる使用方法を提供する。 【解決手段】 外気を導入する導入通路Ｉと、室内の空
気を還気し再生外気として外部に排出する排出通路Ｅと
を並設し、これら両通路に跨がり前記導入通路Ｉから導
入された外気を除湿し、一方、排出通路Ｅへ排出する再
生外気の温度を下げる熱交換ロータ３を備え、この熱交
換ロータ３によって除湿された外気を適温，低湿度にし
て、この外気を高温状態で室内に供給するに際し、この
外気を店内の冷凍・冷蔵食品売場近傍に吹き出すことに
より、室内のコールドアイルを解消するとともに冷凍・
冷蔵食品売場近傍の適温、低湿度を一年を通じ維持する
構成である。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、ショピングセンタ
ー等の大型店舗に設置される空調装置の省エネタイプの
省エネ空調方法とその装置に関する。特に、ショーケー
スの冷凍機の冷媒ガスや工場、ショピングセンター等に
設置されているボイラ、発電機等の排熱温水または排蒸
気等の加熱流体による熱量を利用し、冷凍・冷蔵食品売
場近辺の適温，低湿度を維持する省エネ空調方法とその
装置の使用方法に関する。
ー等の大型店舗に設置される空調装置の省エネタイプの
省エネ空調方法とその装置に関する。特に、ショーケー
スの冷凍機の冷媒ガスや工場、ショピングセンター等に
設置されているボイラ、発電機等の排熱温水または排蒸
気等の加熱流体による熱量を利用し、冷凍・冷蔵食品売
場近辺の適温，低湿度を維持する省エネ空調方法とその
装置の使用方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】ショッピングセンタやスーパーマーケッ
ト等の大型店舗に設置されている空調装置は、大容量の
ものが必要であり、消費電力や天然ガスの使用量が多
く、問題であった。ショッピングセンタやスーパーマー
ケットにおいて、食品売場以外の売場には均等に空調機
が配設され冬夏期に拘らず快適な売場環境を保持してい
るが食品売場には室内を均等な状態にする空調設備が配
備されておらず、特に、冷凍・冷蔵食品を保存するショ
ーケースの周辺には空調設備が配置されておらず、この
周辺は温度が低く、高湿度で冷凍食品等の臭がこもった
り、商品やショーケースに霜付が生じる場合が多かっ
た。
ト等の大型店舗に設置されている空調装置は、大容量の
ものが必要であり、消費電力や天然ガスの使用量が多
く、問題であった。ショッピングセンタやスーパーマー
ケットにおいて、食品売場以外の売場には均等に空調機
が配設され冬夏期に拘らず快適な売場環境を保持してい
るが食品売場には室内を均等な状態にする空調設備が配
備されておらず、特に、冷凍・冷蔵食品を保存するショ
ーケースの周辺には空調設備が配置されておらず、この
周辺は温度が低く、高湿度で冷凍食品等の臭がこもった
り、商品やショーケースに霜付が生じる場合が多かっ
た。
【０００３】従来の冷凍・冷蔵用のショーケース等の周
辺における温度，湿度の状態の一例を示したものであ
る。なお、レジの近傍は従来の空調機からの吹出口が設
けられている。この例では適温が２６〜２８℃（レジの
まわりの温度）の場合であるが、ショーケース等のまわ
りは１８〜２２℃と温度が低い。また、レジのまわりの
湿度は５０〜６０％（これでもかなり高湿度であり、不
快な売場環境である）であるが、冷凍・冷蔵食品を収納
するショーケースのまわりの湿度は６０〜７０％と極め
て高い。
辺における温度，湿度の状態の一例を示したものであ
る。なお、レジの近傍は従来の空調機からの吹出口が設
けられている。この例では適温が２６〜２８℃（レジの
まわりの温度）の場合であるが、ショーケース等のまわ
りは１８〜２２℃と温度が低い。また、レジのまわりの
湿度は５０〜６０％（これでもかなり高湿度であり、不
快な売場環境である）であるが、冷凍・冷蔵食品を収納
するショーケースのまわりの湿度は６０〜７０％と極め
て高い。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】従来使用されているデ
シカント空調装置の２個配置されていた熱交換ロータを
一個にして省力化を図ることである。また、室内からの
還気を再生処理する温水コイルに供給する加熱流体が廃
熱利用を図ることである。更に、スーパーマーケット等
の食品売場は衣料品売場等の他の売場に比較して売上が
多く重要な売場であり、作業環境をよくして十分な買い
物をして戴く必要があるにも拘らず、前記のように空調
設備が不十分で適当空調が行われていない。その理由
は、空調された給気を例えば、ショーケース側に吹き出
すとショーケースのエアカーテンを破り食品が解凍され
る恐れがある。また、ショーケースの周りは高湿のた
め、除湿設備が大掛りのものになり、設備コスト，ラン
ニングコストが大となる。ショーケースからの冷気洩れ
により周辺が夏期でも寒くなり我慢できない。前記した
ように、お客にとって買いたい商品が多く、従業員側に
とっても沢山買ってもらいたい食品売場が一年中寒く、
環境が悪いことは極めて問題であり、比較的低設備コス
ト，低ランニングコストで運営ができ、低湿度で快適な
売場環境を一年中保持できる省エネ空調設備が要請され
ている。
シカント空調装置の２個配置されていた熱交換ロータを
一個にして省力化を図ることである。また、室内からの
還気を再生処理する温水コイルに供給する加熱流体が廃
熱利用を図ることである。更に、スーパーマーケット等
の食品売場は衣料品売場等の他の売場に比較して売上が
多く重要な売場であり、作業環境をよくして十分な買い
物をして戴く必要があるにも拘らず、前記のように空調
設備が不十分で適当空調が行われていない。その理由
は、空調された給気を例えば、ショーケース側に吹き出
すとショーケースのエアカーテンを破り食品が解凍され
る恐れがある。また、ショーケースの周りは高湿のた
め、除湿設備が大掛りのものになり、設備コスト，ラン
ニングコストが大となる。ショーケースからの冷気洩れ
により周辺が夏期でも寒くなり我慢できない。前記した
ように、お客にとって買いたい商品が多く、従業員側に
とっても沢山買ってもらいたい食品売場が一年中寒く、
環境が悪いことは極めて問題であり、比較的低設備コス
ト，低ランニングコストで運営ができ、低湿度で快適な
売場環境を一年中保持できる省エネ空調設備が要請され
ている。
【０００５】本発明は、以上の要請に鑑みて発明された
ものであり、利用するデシカント空調装置の熱交換ロー
タを一個にし消費電力を軽減し、四季を通じて低湿度で
快適な食品売場環境を保持することができ、従来技術の
ように過冷却−再熱のような高負荷のサイクルを使用す
ることがなく省エネルギーが可能になると共に、比較的
中温の温水を熱源として利用でき、他の機器（発電機、
ショーケース冷凍機）の排熱の有効利用装置として、機
能しシステム効率の向上が図れる省エネ空調方法とその
装置及び使用方法を提供することである。
ものであり、利用するデシカント空調装置の熱交換ロー
タを一個にし消費電力を軽減し、四季を通じて低湿度で
快適な食品売場環境を保持することができ、従来技術の
ように過冷却−再熱のような高負荷のサイクルを使用す
ることがなく省エネルギーが可能になると共に、比較的
中温の温水を熱源として利用でき、他の機器（発電機、
ショーケース冷凍機）の排熱の有効利用装置として、機
能しシステム効率の向上が図れる省エネ空調方法とその
装置及び使用方法を提供することである。
【０００６】又、本発明の課題は、スーパーマーケット
内の冷凍・冷蔵食品などのショーケース側近傍の適温・
低湿度を効率よく行うことができる省エネ空調装置及び
使用方法を提供することである。
内の冷凍・冷蔵食品などのショーケース側近傍の適温・
低湿度を効率よく行うことができる省エネ空調装置及び
使用方法を提供することである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上の課題を
達成するために、外気を導入する導入通路と、室内の空
気を還気し再生外気として外部に排出する排出通路とを
並設し、これら両通路に跨がり前記導入通路から導入さ
れた外気を除湿し、一方、排出通路へ排出する再生外気
を再生処理する熱交換ロータを備え、この熱交換ロータ
によって導入外気を除湿した後、この外気を適温，低湿
度にして、この外気を適温、低湿度で室内に供給するに
際し、この外気を店内の冷凍・冷蔵食品売場近傍に吹き
出すことにより、室内のコールドアイルを解消するとと
もに冷凍・冷蔵食品売場近傍の適温、低湿度を一年を通
じ維持することができる省エネ空調方法とした構成であ
る。
達成するために、外気を導入する導入通路と、室内の空
気を還気し再生外気として外部に排出する排出通路とを
並設し、これら両通路に跨がり前記導入通路から導入さ
れた外気を除湿し、一方、排出通路へ排出する再生外気
を再生処理する熱交換ロータを備え、この熱交換ロータ
によって導入外気を除湿した後、この外気を適温，低湿
度にして、この外気を適温、低湿度で室内に供給するに
際し、この外気を店内の冷凍・冷蔵食品売場近傍に吹き
出すことにより、室内のコールドアイルを解消するとと
もに冷凍・冷蔵食品売場近傍の適温、低湿度を一年を通
じ維持することができる省エネ空調方法とした構成であ
る。
【０００８】また、本発明の前記課題は、導入外気を前
記熱交換ロータによって除湿した後、天然ガス、石油、
電気の加熱器によるボイラまたは外部の発電機、冷凍機
の排気熱によるボイラによって加熱される加熱流体が供
給される加温部によってこの導入外気を所定の温度に加
熱して、冬期の暖房用外気として適温、低湿度で室内に
供給し、他方、前記加熱流体を供給する加温部によって
排出通路の再生外気を再生処理して排出する省エネ空調
方法によって達成できる。
記熱交換ロータによって除湿した後、天然ガス、石油、
電気の加熱器によるボイラまたは外部の発電機、冷凍機
の排気熱によるボイラによって加熱される加熱流体が供
給される加温部によってこの導入外気を所定の温度に加
熱して、冬期の暖房用外気として適温、低湿度で室内に
供給し、他方、前記加熱流体を供給する加温部によって
排出通路の再生外気を再生処理して排出する省エネ空調
方法によって達成できる。
【０００９】更に、本発明の前記課題は外気を導入する
導入通路と、室内の空気を還気し再生外気として外部に
排出する排出通路とを並設し、これら両通路に跨がり前
記導入通路から導入された外気を除湿し、排出通路へ排
出する再生外気の温度を下げる熱交換ロータを備え、こ
の熱交換ロータによって除湿された外気を適温，低湿度
にして、前記熱交換ロータによって除湿された外気を温
水ボイラから温水が供給されている温水コイルによって
所定の温度に加熱され、外気を適温、低湿度で室内に供
給し、この外気を適温、低湿度で室内に供給するに際
し、この外気を店内の冷凍・冷蔵食品売場近傍に吹き出
す省エネ空調方法によって達成できる。
導入通路と、室内の空気を還気し再生外気として外部に
排出する排出通路とを並設し、これら両通路に跨がり前
記導入通路から導入された外気を除湿し、排出通路へ排
出する再生外気の温度を下げる熱交換ロータを備え、こ
の熱交換ロータによって除湿された外気を適温，低湿度
にして、前記熱交換ロータによって除湿された外気を温
水ボイラから温水が供給されている温水コイルによって
所定の温度に加熱され、外気を適温、低湿度で室内に供
給し、この外気を適温、低湿度で室内に供給するに際
し、この外気を店内の冷凍・冷蔵食品売場近傍に吹き出
す省エネ空調方法によって達成できる。
【００１０】本発明の前記課題は、外気を導入する導入
通路と、室内の空気を還気し再生外気として外部に排出
する排出通路とを並設し、これら両通路に跨がり熱交換
ロータを備え、前記熱交換ロータは、前記導入通路から
導入された前記外気を高温，低湿度にすると共に室内か
らの還気を含む再生外気を中温，中湿度にする機能を有
し、導入された高温，低湿度の外気を給気側の要求する
適温，低湿度にすると共に前記再生外気を高温，中湿度
にする機能を有するものからなる省エネ空調装置であっ
て、該省エネ空調装置による外気の室内への給気が、食
品を冷凍・冷蔵収納するショーケースの周りに供給され
る省エネ空調装置の使用方法によって達成できる。
通路と、室内の空気を還気し再生外気として外部に排出
する排出通路とを並設し、これら両通路に跨がり熱交換
ロータを備え、前記熱交換ロータは、前記導入通路から
導入された前記外気を高温，低湿度にすると共に室内か
らの還気を含む再生外気を中温，中湿度にする機能を有
し、導入された高温，低湿度の外気を給気側の要求する
適温，低湿度にすると共に前記再生外気を高温，中湿度
にする機能を有するものからなる省エネ空調装置であっ
て、該省エネ空調装置による外気の室内への給気が、食
品を冷凍・冷蔵収納するショーケースの周りに供給され
る省エネ空調装置の使用方法によって達成できる。
【００１１】その上、外気を導入する導入通路と、室内
の空気を還気し再生外気として外部に排出する排出通路
とを並設し、これら両通路に跨がり複数の熱交換ロータ
を備え、これら前記熱交換ロータは、導入された前記外
気を高温，低湿度とにすると共に、この高温，低湿度の
外気を給気側の要求する適温，低湿度にし、室内からの
還気を含む前記再生外気を高温，中湿度にする機能を有
するものからなる省エネ空調装置であって、該省エネ空
調装置による給気が、空気調和装置により空調されてい
ないスーパーマーケット等の売場内の加工食品棚や冷凍
・冷蔵食品を収納するショーケース周り天井部分やショ
ーケースの下より供給して湿度を下げてショーケース近
傍の適温・適湿度を維持する省エネを図る省エネ空調装
置の使用方法によって達成できる。
の空気を還気し再生外気として外部に排出する排出通路
とを並設し、これら両通路に跨がり複数の熱交換ロータ
を備え、これら前記熱交換ロータは、導入された前記外
気を高温，低湿度とにすると共に、この高温，低湿度の
外気を給気側の要求する適温，低湿度にし、室内からの
還気を含む前記再生外気を高温，中湿度にする機能を有
するものからなる省エネ空調装置であって、該省エネ空
調装置による給気が、空気調和装置により空調されてい
ないスーパーマーケット等の売場内の加工食品棚や冷凍
・冷蔵食品を収納するショーケース周り天井部分やショ
ーケースの下より供給して湿度を下げてショーケース近
傍の適温・適湿度を維持する省エネを図る省エネ空調装
置の使用方法によって達成できる。
【００１２】前記熱交換ロータは、導入された前記外気
を高温，低湿度とし、この外気を給気側の要求する適
温，低湿度にすると共に前記再生外気を高温，中湿度に
する機能を有するものからなる省エネ空調装置であっ
て、該省エネ空調装置による給気が別途に設けた吸収式
冷温水機によりエアハンドリングユニットやファンコイ
ル、又は空気調和装置等で空調されていないスーパーマ
ーケット等の売場内の加工食品棚や冷凍・冷蔵食品を収
納するショーケース周りに供給される。
を高温，低湿度とし、この外気を給気側の要求する適
温，低湿度にすると共に前記再生外気を高温，中湿度に
する機能を有するものからなる省エネ空調装置であっ
て、該省エネ空調装置による給気が別途に設けた吸収式
冷温水機によりエアハンドリングユニットやファンコイ
ル、又は空気調和装置等で空調されていないスーパーマ
ーケット等の売場内の加工食品棚や冷凍・冷蔵食品を収
納するショーケース周りに供給される。
【００１３】本発明の前記課題は、外気を導入する導入
部と、室内の空気を還気し排気通路を経由して再生外気
として外部に排出する排気部と、前記導入部から導入さ
れた導入通路を経由する外気を除湿すると共に他方、排
気通路の再生外気を吸引して温度を下げる機能を有する
除湿ロータと、この除湿ロータによって除湿された外気
を室内へ供給する給気側の適温，低湿度にすると共に室
内からの排気通路の前記還気を含む再生外気を高温，中
湿度にする機能を有する顕熱交換ロータと、この顕熱交
換ロータから室内に供給する際に加温する温水コイルＡ
と、他方、排気通路側で、この顕熱交換ロータへ供給す
る再生外気を冷却する蒸発式冷却器と、排気通路の前記
顕熱交換ロータによって温度を上昇させられた再生外気
を、再生処理する温水コイルＢと、この温水コイルＢ及
び前記温水コイルＡに加熱流体を供給するボイラとを備
えてなる空調装置において、前記導入通路における前記
顕熱交換ロータと温水コイルＡとの間に、外部に配置し
た燃焼装置や圧縮機から所定温度に加温されて排気する
加熱流体による加温部Ａを配置すると共に前記排気通路
の温水コイルＢと前記顕熱交換ロータとの間に、前記加
熱流体による加温部Ｂを配置し、前記ボイラの省力化ま
たはボイラレス化を図る省エネ空調装置で達成できる。
部と、室内の空気を還気し排気通路を経由して再生外気
として外部に排出する排気部と、前記導入部から導入さ
れた導入通路を経由する外気を除湿すると共に他方、排
気通路の再生外気を吸引して温度を下げる機能を有する
除湿ロータと、この除湿ロータによって除湿された外気
を室内へ供給する給気側の適温，低湿度にすると共に室
内からの排気通路の前記還気を含む再生外気を高温，中
湿度にする機能を有する顕熱交換ロータと、この顕熱交
換ロータから室内に供給する際に加温する温水コイルＡ
と、他方、排気通路側で、この顕熱交換ロータへ供給す
る再生外気を冷却する蒸発式冷却器と、排気通路の前記
顕熱交換ロータによって温度を上昇させられた再生外気
を、再生処理する温水コイルＢと、この温水コイルＢ及
び前記温水コイルＡに加熱流体を供給するボイラとを備
えてなる空調装置において、前記導入通路における前記
顕熱交換ロータと温水コイルＡとの間に、外部に配置し
た燃焼装置や圧縮機から所定温度に加温されて排気する
加熱流体による加温部Ａを配置すると共に前記排気通路
の温水コイルＢと前記顕熱交換ロータとの間に、前記加
熱流体による加温部Ｂを配置し、前記ボイラの省力化ま
たはボイラレス化を図る省エネ空調装置で達成できる。
【００１４】前記導入通路における前記顕熱交換ロータ
と温水コイルＡとの間に、外部に配置した燃焼装置や圧
縮機から所定温度に加温されて排気する加熱流体による
加温部Ａを配置すると共に前記排気通路の温水コイルＢ
と前記顕熱交換ロータとの間に、前記加熱流体による加
温部Ｂを配置し、これら加温部Ａ，Ｂにおいて熱交換さ
れたこの流体を前記外部に配置した燃焼装置又はショー
ケースの凝縮機へ還元して前記外部装置のエネルギーの
省力化を図ると共に前記ボイラの省力化またはボイラレ
ス化を図ることによって前記課題は達成できる。
と温水コイルＡとの間に、外部に配置した燃焼装置や圧
縮機から所定温度に加温されて排気する加熱流体による
加温部Ａを配置すると共に前記排気通路の温水コイルＢ
と前記顕熱交換ロータとの間に、前記加熱流体による加
温部Ｂを配置し、これら加温部Ａ，Ｂにおいて熱交換さ
れたこの流体を前記外部に配置した燃焼装置又はショー
ケースの凝縮機へ還元して前記外部装置のエネルギーの
省力化を図ると共に前記ボイラの省力化またはボイラレ
ス化を図ることによって前記課題は達成できる。
【００１５】前記加温部に供給される所定温度以上に加
温された前記加熱流体がショーケースの圧縮機から排気
される冷媒ガス等の吐出ガス又は発電機の排気温水若し
くは工場におけるボイラからの廃蒸気、温水等であるこ
とによって前記課題は達成できる。
温された前記加熱流体がショーケースの圧縮機から排気
される冷媒ガス等の吐出ガス又は発電機の排気温水若し
くは工場におけるボイラからの廃蒸気、温水等であるこ
とによって前記課題は達成できる。
【００１６】本発明の省エネ空調装置は、外部に設置さ
れた燃焼装置や圧縮機の廃熱を利用して加温部を加温す
るから、本体内のボイラによる省力またはボイラレス化
を図ることができるばかりでなく、外部の燃焼装置の冷
却媒体としても再利用することができる。
れた燃焼装置や圧縮機の廃熱を利用して加温部を加温す
るから、本体内のボイラによる省力またはボイラレス化
を図ることができるばかりでなく、外部の燃焼装置の冷
却媒体としても再利用することができる。
【００１７】
【発明の実施の形態】以下、本発明の省エネ空調装置の
実施の形態について図面を参照して詳述する。図１は本
発明の省エネ空調方法の概要を説明するためのブロック
図である。図２は本発明の省エネ空調装置の第１の実施
の態様を示す概略構成図である。図３は本発明の省エネ
空調装置の第２の実施の形態を示す概略構成図である。
図４は本発明の第３の実施の形態を示す概略構成図であ
る。図５は従来のデシカント空調装置の概要を示す説明
図である。
実施の形態について図面を参照して詳述する。図１は本
発明の省エネ空調方法の概要を説明するためのブロック
図である。図２は本発明の省エネ空調装置の第１の実施
の態様を示す概略構成図である。図３は本発明の省エネ
空調装置の第２の実施の形態を示す概略構成図である。
図４は本発明の第３の実施の形態を示す概略構成図であ
る。図５は従来のデシカント空調装置の概要を示す説明
図である。
【００１８】図１に示すように本発明の省エネ空調方法
は、湿気を含んだ外気を導入して熱交換ロータによって
除湿し、高温化された給気を室内に供給するに際して適
温にして冷凍・冷蔵用のショーケース近傍に吹出す。こ
のとき冷凍・冷蔵ショーケースの近傍は温度が低く、約
２０℃くらいであるので、吹出し口から高温、約５６℃
程度の空気を吹出すことにより平均化されて２６℃程度
になり、この冷凍・冷蔵ショーケース付近の低温状態の
冷気を緩和することにコイルドアイルを防止できる。こ
のように除湿ロータ３により室内の供給に適当な温度に
調整して吹出すことになる。
は、湿気を含んだ外気を導入して熱交換ロータによって
除湿し、高温化された給気を室内に供給するに際して適
温にして冷凍・冷蔵用のショーケース近傍に吹出す。こ
のとき冷凍・冷蔵ショーケースの近傍は温度が低く、約
２０℃くらいであるので、吹出し口から高温、約５６℃
程度の空気を吹出すことにより平均化されて２６℃程度
になり、この冷凍・冷蔵ショーケース付近の低温状態の
冷気を緩和することにコイルドアイルを防止できる。こ
のように除湿ロータ３により室内の供給に適当な温度に
調整して吹出すことになる。
【００１９】例えば、図２に示されるような実施の形態
のような本発明の省エネ空調装置としてデシカント空調
装置Ｄは、吸気ファンＦによって外気のルーパ１から吸
気された外気は熱交換ロータである除湿ロータ３を通過
し、除湿して高温化して室内に供給するのに適温にして
室内の冷蔵冷凍用のショーケース１３の天井の吹出口１
９またはショーケース１３の底部より吹出させてこの近
傍の冷気を和らげる。室内の所定温度に還元された還気
は吸込口２０より吸気され、外気と共にルーパ１からデ
シカント空調装置Ｄ内に導入する。他方、還気は外気と
共にフィルタ８を通して吸引されて排出通路Ｅに導入さ
れ、除湿ロータ３を通過して再生されて排出される。
のような本発明の省エネ空調装置としてデシカント空調
装置Ｄは、吸気ファンＦによって外気のルーパ１から吸
気された外気は熱交換ロータである除湿ロータ３を通過
し、除湿して高温化して室内に供給するのに適温にして
室内の冷蔵冷凍用のショーケース１３の天井の吹出口１
９またはショーケース１３の底部より吹出させてこの近
傍の冷気を和らげる。室内の所定温度に還元された還気
は吸込口２０より吸気され、外気と共にルーパ１からデ
シカント空調装置Ｄ内に導入する。他方、還気は外気と
共にフィルタ８を通して吸引されて排出通路Ｅに導入さ
れ、除湿ロータ３を通過して再生されて排出される。
【００２０】本発明のデシカント方式による処理は従来
技術のように過冷却ー再熱を必要としない、また、ショ
ーケース前の湿度を低湿度（４０％以下）に一年を通し
て維持するため、ショーケースの省エネルギーとなる。
また、室内側への給気の温度条件や湿度は室内である売
場等に配置した温度、湿度センサーによりボイラ、除湿
ロータ、蒸発式冷却器、温水コイルの動作を制御して比
較的自由にコントロールできるため四季を通じて室内に
低湿度で快適な給気を行うことができる。
技術のように過冷却ー再熱を必要としない、また、ショ
ーケース前の湿度を低湿度（４０％以下）に一年を通し
て維持するため、ショーケースの省エネルギーとなる。
また、室内側への給気の温度条件や湿度は室内である売
場等に配置した温度、湿度センサーによりボイラ、除湿
ロータ、蒸発式冷却器、温水コイルの動作を制御して比
較的自由にコントロールできるため四季を通じて室内に
低湿度で快適な給気を行うことができる。
【００２１】図３は、本発明の省エネ空調方法を具体的
に実現すると共に室内から還元され排気される還気処理
を併用した省エネ空調装置の１つの実施の形態を示す概
略構成図である。図３に示すように、本発明の省エネ空
調方法に使用するデシカント空調装置Ｄは、１つの箱体
内に各構成要素を収納したコンパクト型式のものからな
る。その構成要素としては、熱交換ロータとして除湿ロ
ータ３と、顕熱交換ロータ４との複数のロータを配置
し、この熱交換ロータから排出される外気を所定温度に
加温する加温部（暖房用）Ａ５や室内空気を還元し、こ
れを冷却する蒸発式冷却器８、再生外気を排出する経路
に配置した温水コイルＢ１０、フィルタ２，７、温水ボ
イラ１１及びルーバ１，１２等とからなる。
に実現すると共に室内から還元され排気される還気処理
を併用した省エネ空調装置の１つの実施の形態を示す概
略構成図である。図３に示すように、本発明の省エネ空
調方法に使用するデシカント空調装置Ｄは、１つの箱体
内に各構成要素を収納したコンパクト型式のものからな
る。その構成要素としては、熱交換ロータとして除湿ロ
ータ３と、顕熱交換ロータ４との複数のロータを配置
し、この熱交換ロータから排出される外気を所定温度に
加温する加温部（暖房用）Ａ５や室内空気を還元し、こ
れを冷却する蒸発式冷却器８、再生外気を排出する経路
に配置した温水コイルＢ１０、フィルタ２，７、温水ボ
イラ１１及びルーバ１，１２等とからなる。
【００２２】本発明のデシカント方式による空調装置は
ショーケース１３の廃熱を利用するから従来技術のよう
に温水ボイラ１１のフル稼働の必要がないから消費電力
量を低減することができる。ショーケース１３前の湿度
を低湿度（４０％以下）に一年を通して維持するため、
ショーケースの省エネルギーとなる。また、室内側への
給気の温度条件や湿度は室内である売場等に配置した温
度、湿度センサーにより温水ボイラ、除湿ロータ、顕熱
交換ロータ、冷却器、温水コイルである温水ボイラの動
作を制御して比較的自由にコントロールできるため四季
を通じて室内に効率よく低湿度で快適な給気を行うこと
ができる。
ショーケース１３の廃熱を利用するから従来技術のよう
に温水ボイラ１１のフル稼働の必要がないから消費電力
量を低減することができる。ショーケース１３前の湿度
を低湿度（４０％以下）に一年を通して維持するため、
ショーケースの省エネルギーとなる。また、室内側への
給気の温度条件や湿度は室内である売場等に配置した温
度、湿度センサーにより温水ボイラ、除湿ロータ、顕熱
交換ロータ、冷却器、温水コイルである温水ボイラの動
作を制御して比較的自由にコントロールできるため四季
を通じて室内に効率よく低湿度で快適な給気を行うこと
ができる。
【００２３】このデシカント空調装置Ｄ内には温水ボイ
ラ１１が設置してあり、この温水は温水コイルＡ６、温
水コイルＢ１０に供給する。加温部Ａ５、加温部Ｂ９は
外部の燃焼装置やショーケース１３等から排気される所
定温度以上に加温された加熱流体、例えば、冷媒ガス等
の吐出ガス、排出温水、廃蒸気が排気管１５を経て供給
される。ショーケース１３の場合は圧縮機１４からの吐
出ガスを排気管１５を経て供給する。この排気管１５に
は切換弁１６が配置してあり、この切換弁１６によって
加温部Ａ５や加温部Ｂ９への切換を行って加熱流体を供
給する。１７はショーケース１３の凝縮機である。この
凝縮機１７には加温部Ａ５、加温部Ｂ９の熱交換された
戻りの流体を供給する（図１点線）ような切換弁１８が
配置してある。
ラ１１が設置してあり、この温水は温水コイルＡ６、温
水コイルＢ１０に供給する。加温部Ａ５、加温部Ｂ９は
外部の燃焼装置やショーケース１３等から排気される所
定温度以上に加温された加熱流体、例えば、冷媒ガス等
の吐出ガス、排出温水、廃蒸気が排気管１５を経て供給
される。ショーケース１３の場合は圧縮機１４からの吐
出ガスを排気管１５を経て供給する。この排気管１５に
は切換弁１６が配置してあり、この切換弁１６によって
加温部Ａ５や加温部Ｂ９への切換を行って加熱流体を供
給する。１７はショーケース１３の凝縮機である。この
凝縮機１７には加温部Ａ５、加温部Ｂ９の熱交換された
戻りの流体を供給する（図１点線）ような切換弁１８が
配置してある。
【００２４】除湿ロータ３は、ルーパ１から導入された
外気の水分を除去し、低湿度にすると共に再生外気の排
気通路Ｅ側に吸着された水分を排気して湿気を付与す
る。導入通路Ｉ側の外気は除湿ロータ３を通過して、水
分が除去され低湿度になる。その後、顕熱交換ロータ４
を通過させ、この顕熱交換ロータ４は除湿ロータ３を通
過した高温，低湿度の外気の低湿度を保持したまま温度
を下げる機能と室内からの再生外気を再生処理して中高
温にする機能を有する。また、加温部Ａ５と加温部Ｂ９
は外部の燃焼装置の廃熱蒸気、冷媒ガス、温水等の加熱
流体やショーケース１３の圧縮器１４の吐出ガスによっ
て加熱されるところである。他方、温水コイルＡ６、温
水コイルＢ１０は温水ボイラ１１の熱源により加熱され
るところである。なお、この温水コイルＢ１０からの熱
源としては約９０℃程度の温水でよく、これら温水コイ
ルＡ６，温水コイルＢ１０を外気等が通過する前に加温
部Ａ５または加温部Ｂ９によって加温されるので高温の
熱源を必要としない。このボイラが設置されていないと
きは温水コイルＡ、Ｂは必要がない。また、冷却器８は
水道水の潜熱を利用して冷却を行う蒸発式冷却器であ
る。また、フィルタ７やフィルタ２は導入される外気の
除塵や室内への給気の除塵を行うためのものである。
外気の水分を除去し、低湿度にすると共に再生外気の排
気通路Ｅ側に吸着された水分を排気して湿気を付与す
る。導入通路Ｉ側の外気は除湿ロータ３を通過して、水
分が除去され低湿度になる。その後、顕熱交換ロータ４
を通過させ、この顕熱交換ロータ４は除湿ロータ３を通
過した高温，低湿度の外気の低湿度を保持したまま温度
を下げる機能と室内からの再生外気を再生処理して中高
温にする機能を有する。また、加温部Ａ５と加温部Ｂ９
は外部の燃焼装置の廃熱蒸気、冷媒ガス、温水等の加熱
流体やショーケース１３の圧縮器１４の吐出ガスによっ
て加熱されるところである。他方、温水コイルＡ６、温
水コイルＢ１０は温水ボイラ１１の熱源により加熱され
るところである。なお、この温水コイルＢ１０からの熱
源としては約９０℃程度の温水でよく、これら温水コイ
ルＡ６，温水コイルＢ１０を外気等が通過する前に加温
部Ａ５または加温部Ｂ９によって加温されるので高温の
熱源を必要としない。このボイラが設置されていないと
きは温水コイルＡ、Ｂは必要がない。また、冷却器８は
水道水の潜熱を利用して冷却を行う蒸発式冷却器であ
る。また、フィルタ７やフィルタ２は導入される外気の
除塵や室内への給気の除塵を行うためのものである。
【００２５】以上の構成により、図３に示すように、状
態の外気は導入口であるルーバ１から省エネ空調装置
のボックス内に導入されフィルタ２により除塵された
後、除湿ロータ３の導入通路Ｉ側に導入される。除湿ロ
ータ３を通過し状態になった外気は顕熱交換ロータ４
の一側に導入され、顕熱負荷処理をされ、更に加温部Ａ
５等で低湿度で適温の温度にされ、状態で室内に吹出
口およびショーケース１３の裏側を通り底部から給気さ
れる。
態の外気は導入口であるルーバ１から省エネ空調装置
のボックス内に導入されフィルタ２により除塵された
後、除湿ロータ３の導入通路Ｉ側に導入される。除湿ロ
ータ３を通過し状態になった外気は顕熱交換ロータ４
の一側に導入され、顕熱負荷処理をされ、更に加温部Ａ
５等で低湿度で適温の温度にされ、状態で室内に吹出
口およびショーケース１３の裏側を通り底部から給気さ
れる。
【００２６】室内で使用された状態の還気は再生用外
気としてフィルタ７を通り、蒸発式の冷却器８により冷
却されて状態となり、顕熱交換ロータ４の一方の再生
外気側に導入され顕熱負荷処理されて状態となる。こ
こで温水コイルＢ１０と加温部Ｂ９により加温され、状
態となり、除湿ロータ３の再生外気側の他側に導入さ
れ状態となってルーバ１２を介して箱体外に排気され
る。
気としてフィルタ７を通り、蒸発式の冷却器８により冷
却されて状態となり、顕熱交換ロータ４の一方の再生
外気側に導入され顕熱負荷処理されて状態となる。こ
こで温水コイルＢ１０と加温部Ｂ９により加温され、状
態となり、除湿ロータ３の再生外気側の他側に導入さ
れ状態となってルーバ１２を介して箱体外に排気され
る。
【００２７】以上の空調サイクルにおける図３に示す
乃至の状態を表示したものである。なお、以下の温度
及び湿度の数字は１つの例であり、この数字に限定する
ものではない。即ち、外気は温度３０℃で湿度６０％
（１６ｇ／ｋｇ）の状態でルーバ１を介して導入され
る。この外気は除湿ロータ３を通過すると温度６２℃で
湿度５％（５ｇ／ｋｇ）の高温，低湿度の状態とな
る。次に、この外気は顕熱交換ロータ４により顕熱負荷
処理され、更に、温水コイルＡ６や加温部Ａ５等によっ
て温度２５℃で湿度２０％の適温・適湿の状態となり
室内に供給される。
乃至の状態を表示したものである。なお、以下の温度
及び湿度の数字は１つの例であり、この数字に限定する
ものではない。即ち、外気は温度３０℃で湿度６０％
（１６ｇ／ｋｇ）の状態でルーバ１を介して導入され
る。この外気は除湿ロータ３を通過すると温度６２℃で
湿度５％（５ｇ／ｋｇ）の高温，低湿度の状態とな
る。次に、この外気は顕熱交換ロータ４により顕熱負荷
処理され、更に、温水コイルＡ６や加温部Ａ５等によっ
て温度２５℃で湿度２０％の適温・適湿の状態となり
室内に供給される。
【００２８】室内に給気された空気は室内を循環中に温
度２７℃で４０％程の湿度になった状態で排気・還気
される。この還気は、排気通路Ｅ内に吸気され、冷却器
８で温度２１℃で湿度５０％程度の状態の還気とな
り、顕熱交換ロータ４に導入される。ここで顕熱負荷処
理されて温度５８℃で湿度１０％の状態となり、加温
部Ｂ９で加温されるとともに、温水コイルＢ１０により
加温されて温度９０℃で湿度５％の状態となる。次
に、除湿ロータ３に導入され、温度４８℃で湿度６０％
程度の状態となり、ルーバ１２からボックス外に排気
される。なお、状態と状態と間が本装置の冷房能力
に当り、状態と状態との間が入熱効果となる。以上
のように、温度３０℃で６０％の高湿度の外気が室内側
に温度２５℃で２０％の湿度の給気として供給される。
また、室内からの還気を含む再生外気も同一の装置内で
処理されて排気される。
度２７℃で４０％程の湿度になった状態で排気・還気
される。この還気は、排気通路Ｅ内に吸気され、冷却器
８で温度２１℃で湿度５０％程度の状態の還気とな
り、顕熱交換ロータ４に導入される。ここで顕熱負荷処
理されて温度５８℃で湿度１０％の状態となり、加温
部Ｂ９で加温されるとともに、温水コイルＢ１０により
加温されて温度９０℃で湿度５％の状態となる。次
に、除湿ロータ３に導入され、温度４８℃で湿度６０％
程度の状態となり、ルーバ１２からボックス外に排気
される。なお、状態と状態と間が本装置の冷房能力
に当り、状態と状態との間が入熱効果となる。以上
のように、温度３０℃で６０％の高湿度の外気が室内側
に温度２５℃で２０％の湿度の給気として供給される。
また、室内からの還気を含む再生外気も同一の装置内で
処理されて排気される。
【００２９】図４は、本発明の省エネ空調装置Ｄに接続
して発電機を配置した場合であり、この発電機の排気温
水、廃蒸気、排気温風等の加熱流体を加温部Ａ５又は加
温部Ｂ９に供給して熱交換を行うようにしたものであ
る。
して発電機を配置した場合であり、この発電機の排気温
水、廃蒸気、排気温風等の加熱流体を加温部Ａ５又は加
温部Ｂ９に供給して熱交換を行うようにしたものであ
る。
【００３０】本発明の省エネ空調装置（デシカント空調
機）を用いた本発明方式による空調と従来方式による空
調とを比較すると使用する機器構成、機能及び使用方法
を示したもの、その構成配置図はに示されるように従来
方式によればエアコンと換気扇により空調と換気を行っ
ているため外気湿度の処理が不充分であり、ショーケー
スのエアカーテンを壊さないようにエアコンが配置され
ていない冷凍・冷蔵食品売場での空調は不充分であっ
た。従来方式と本発明の方式によるデシカント空調装置
の電気消費量の比較すると本発明によれば年間を通して
３９乃至３０％程度の電気消費量の低減を図ることがで
きる。
機）を用いた本発明方式による空調と従来方式による空
調とを比較すると使用する機器構成、機能及び使用方法
を示したもの、その構成配置図はに示されるように従来
方式によればエアコンと換気扇により空調と換気を行っ
ているため外気湿度の処理が不充分であり、ショーケー
スのエアカーテンを壊さないようにエアコンが配置され
ていない冷凍・冷蔵食品売場での空調は不充分であっ
た。従来方式と本発明の方式によるデシカント空調装置
の電気消費量の比較すると本発明によれば年間を通して
３９乃至３０％程度の電気消費量の低減を図ることがで
きる。
【００３１】本発明の省エネ空調装置の構成としては前
記のものに限定するものではなく、熱交換ロータの必須
構成要素以外のものは適宜選択使用可能である。
記のものに限定するものではなく、熱交換ロータの必須
構成要素以外のものは適宜選択使用可能である。
【００３２】
【発明の効果】本発明の省エネ空調方法によれば、デシ
カント空調装置内に単一の熱交換ロータを配置しても充
分温度・湿度のコントロールが円滑に、且つ、天然ガス
や電気量等のエネルギーの省力化ができ、四季を通して
の快適な湿度コントロールができる。特に、ショーケー
スまわりの湿度コントロールがなされ、一年を通し、快
適な食品売場を保持することができる。また、従来方式
の過冷却−再熱のサイクルではないため負荷が少なくな
り省エネルギー化ができる。更に、ショーケース付近を
適湿度にするためショーケースの負荷を削減し、ショー
ケースの省エネルギー化ができる。その上、約８５℃の
温水が熱源として利用できるため他の機器からの排熱が
有効に利用できる。また、全体が箱体内にコンパクトに
収納され、コンパクト化が図ることができる。
カント空調装置内に単一の熱交換ロータを配置しても充
分温度・湿度のコントロールが円滑に、且つ、天然ガス
や電気量等のエネルギーの省力化ができ、四季を通して
の快適な湿度コントロールができる。特に、ショーケー
スまわりの湿度コントロールがなされ、一年を通し、快
適な食品売場を保持することができる。また、従来方式
の過冷却−再熱のサイクルではないため負荷が少なくな
り省エネルギー化ができる。更に、ショーケース付近を
適湿度にするためショーケースの負荷を削減し、ショー
ケースの省エネルギー化ができる。その上、約８５℃の
温水が熱源として利用できるため他の機器からの排熱が
有効に利用できる。また、全体が箱体内にコンパクトに
収納され、コンパクト化が図ることができる。
【図１】本発明の省エネ空調方法の概要を説明するため
のブロック図である。
のブロック図である。
【図２】本発明の省エネ空調装置の第１の実施の態様を
示す概略構成図である。
示す概略構成図である。
【図３】本発明の省エネ空調装置の第２の実施の形態を
示す概略構成図である。
示す概略構成図である。
【図４】本発明の第３の実施の形態を示す概略構成図で
ある。
ある。
【図５】従来の空調装置の概要を示す説明図である。
１ ルーバ ２ フィルタ ３ 除湿ロータ ４ 顕熱交換ロータ ５ 加温部Ａ ６ 温水コイルＡ ７ フィルタ（再生外気用） ８ 冷却器 ９ 加温部Ｂ １０ 温水コイルＢ １１ 温水ボイラ １２ ルーバ １３ ショーケース １４ 圧縮機 １５ 排気管 １６ 切換弁 １７ 凝縮機 １８ 切換弁 １９ 吹出口 ２０ 吸込口
Claims (6)
- 【請求項１】外気を導入する導入通路と、室内の空気を
還気し再生外気として外部に排出する排出通路とを並設
し、これら両通路に跨がり前記導入通路から導入された
外気を除湿し、一方、排出通路へ排出する再生外気を再
生処理する熱交換ロータを備え、この熱交換ロータによ
って導入外気を除湿した後、この外気を適温，低湿度に
して、この外気を適温、低湿度で室内に供給するに際
し、この外気を店内の冷凍・冷蔵食品売場近傍に吹き出
すことにより、室内のコールドアイルを解消するととも
に冷凍・冷蔵食品売場近傍の適温、低湿度を一年を通じ
維持することを特徴とする省エネ空調方法。 - 【請求項２】導入外気を前記熱交換ロータによって除湿
した後、天然ガス、石油、電気の加熱器のボイラまたは
外部の発電機、冷凍機の廃気熱のボイラによって加熱さ
れる加熱流体が供給される加温部によってこの導入外気
を所定の温度に加熱して、冬期の暖房用外気として適
温、低湿度で室内に供給し、他方、前記加熱流体を供給
する加温部によって排出通路の再生外気を再生処理して
排出することを特徴とする請求項１に記載の省エネ空調
方法。 - 【請求項３】外気を導入する導入通路と、室内の空気を
還気し再生外気として外部に排出する排出通路とを並設
し、これら両通路に跨がり熱交換ロータを備え、この熱
交換ロータは、前記導入通路から導入された前記外気を
高温，低湿度にすると共に排出通路の室内からの還気を
含む再生外気を中温，中湿度に再生処理する機能を有
し、導入通路側の高温，低湿度の導入外気を給気側の要
求する適温，低湿度にし、他方、前記再生外気を高温，
中湿度にする機能を有するものからなる省エネ空調装置
であって、該省エネ空調装置による外気の室内への給気
が、食品を冷凍・冷蔵収納するショーケースの周りに供
給されることを特徴とする省エネ空調装置の使用方法。 - 【請求項４】外気を導入する導入通路と、室内の空気を
還気し再生外気として外部に排出する排出通路とを並設
し、これら両通路に跨がり複数の熱交換ロータを備え、
これら前記熱交換ロータは、導入された前記外気を高
温，低湿度とにすると共に、この導入通路側の高温，低
湿度の導入外気を給気側の要求する適温，低湿度にし、
室内からの還気を含む前記再生外気を高温，中湿度にす
る機能を有するものからなる省エネ空調装置であって、
該省エネ空調装置による給気が、空気調和装置により空
調されていない食料品・雑貨の大型店舗の売場内の加工
食品棚や冷凍・冷蔵食品を収納するショーケース周り天
井部分やショーケースの下より供給して湿度を下げてシ
ョーケース近傍の適温・適湿度を維持する省エネを図る
ことを特徴とする請求項３に記載の省エネ空調装置の使
用方法。 - 【請求項５】外気を導入する導入部と、室内の空気を還
気し排気通路を経由して再生外気として外部に排出する
排気部と、前記導入部から導入された導入通路を経由す
る外気を除湿すると共に他方、排気通路の再生外気を吸
引して温度を下げる機能を有する除湿ロータと、この除
湿ロータによって除湿された外気を室内へ供給する給気
側の適温，低湿度にすると共に室内からの排気部の前記
還気を含む再生外気を高温，中湿度にする機能を有する
顕熱交換ロータと、この顕熱交換ロータから室内に供給
する際に加温する温水コイルＡと、他方、排気通路側
で、この顕熱交換ロータへ供給する再生外気を冷却する
蒸発式冷却器と、排気通路の前記顕熱交換ロータによっ
て温度を上昇させられた再生外気を、再生処理する温水
コイルＢと、この温水コイルＢ及び前記温水コイルＡに
加熱流体を供給するボイラとを備えてなる空調装置にお
いて、 前記導入通路における前記顕熱交換ロータと温水コイル
Ａとの間に、外部に配置した燃焼装置や圧縮機から所定
温度に加温されて排気する加熱流体による加温部Ａを配
置すると共に前記排気通路の温水コイルＢと前記顕熱交
換ロータとの間に、前記加熱流体による加温部Ｂを配置
し、前記ボイラの省力化またはボイラレス化を図ること
を特徴とする省エネ空調装置。 - 【請求項６】外気を導入する導入部と、室内の空気を還
気し排気通路を経由して再生外気として外部に排出する
排気部と、前記導入部から導入された導入通路を経由す
る外気を除湿すると共に他方、排気通路の再生外気を吸
引して温度を下げる機能を有する除湿ロータと、この除
湿ロータによって除湿された外気を室内へ供給する給気
側の適温，低湿度にすると共に室内からの排気通路の前
記還気を含む再生外気を高温，中湿度にする機能を有す
る顕熱交換ロータと、この顕熱交換ロータへ供給する再
生外気を冷却する蒸発式冷却器と、排気通路の前記顕熱
交換ロータによって温度を上昇させられた再生外気を、
再生処理する温水コイルＢと、この温水コイルＢに加熱
流体を供給するボイラとを備えてなる空調装置におい
て、 前記導入通路における前記顕熱交換ロータと温水コイル
Ａとの間に、外部に配置した燃焼装置や圧縮機から所定
温度に加温されて排気する加熱流体による加温部Ａを配
置すると共に前記排気通路の温水コイルＢと前記顕熱交
換ロータとの間に、前記加熱流体による加温部Ｂを配置
し、これら加温部Ａ，Ｂにおいて熱交換されたこの流体
を前記外部に配置した燃焼装置又はショーケースの凝縮
機へ還元して前記外部装置のエネルギーの省力化を図る
と共に前記ボイラの省力化またはボイラレス化を計るこ
とを特徴とする省エネ空調装置。
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| JP2000223389A JP2001193965A (ja) | 1999-10-18 | 2000-07-25 | 省エネ空調方法とその装置 |
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|---|---|---|---|
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